JP2715353B2 - 塗布方法 - Google Patents
塗布方法Info
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Description
等の写真感光材料や製版材料、磁気録音テープ等の磁気
記録材料・感圧記録紙、感熱記録紙等記録材料の製造に
おいて、連続走行する長尺可撓性支持体(以下「ウエ
ブ」と称する)に液状塗布組成物(以下「塗布液」と称
する)を塗布する工程の改良に関し、さらに詳しくは改
良されたエクストルージョン型ビード塗布方法またはス
ライド型ビード塗布方法に関するものである。
液を塗布する方法として、エクストルージョン型ビード
塗布方法及びスライド型ビード塗布方法は、支持体と直
接接触しない精密な塗布方法として使用されてきた。上
記塗布方法は例えば特公昭45−12390号、特公昭
46−26236号、特公昭47−24650号各公報
に開示されているようなエクストルージョン型ビード多
層塗布装置に関するもの、特開昭50−142643号
公報に開示されている単層に関する塗布方法、あるい
は、特開昭56−95363号、特開昭62−1107
76号各公報に開示さている吐出スロットが上向きに位
置している塗布方法及び装置等数多くの特許が出願され
ている。
クストルージョン型ビード塗布装置を用いた塗布方法の
問題点として、一つは塗布速度が高速度になる或は塗布
液が高粘度になるに従って、塗布可能な最小塗布量が増
加することがあげられる。これに対する対策としては一
般に注液器のリップ先端面とウエブとのクリアランスを
狭くすることが知られているが、一方注液器のリップ先
端面とウエブとのクリアランスを狭くすると、ウエブの
付着物によるスジ故障あるいはウエブの工程異常による
オレ、シワ等によるウエブのリップ先端面での引っかか
り等を生じる。したがって、これを防ぐためウエブとリ
ップ先端面とのクリアランスを狭くするには限度があ
る。また他方、高速塗布にするには特公昭48−229
85号、特公昭50−28451号各公報等に開示され
ているようにスロットと支持体との間の塗布液架橋部
(以下「ビード」という)の背部を減圧にしてビードが
きれない様にすることが知られているが、高速度,高粘
度になるに従いこの減圧度を増大していくと、ある程度
以上の減圧度は逆にビードの不安定さをもたらし、ある
いは塗布液が後方に引きこまれて液切れ故障をひきおこ
す等問題点があった。また、一定の給液吐出巾にてその
巾以内の任意の巾のウエブに塗布液を塗布しようとする
と、一般にウエブ巾の外側にはみ出したコーターのスロ
ットより吐出する塗布液によりバックアップローラ、及
びウエブのエッジが汚れる。この汚れ防止の方法として
特開昭56−95363号、特開昭62−110776
号各公報に開示されている方法で、ごく限られた条件で
バックアップローラを汚さないで塗布はできるが、高速
になるに従って、塗布可能な塗布量が増加し、この送液
量の増加によりバックアップローラが汚れてくる。この
高速塗布時における汚れ対策としては、特開平2−21
4569号公報に開示さている方法によりバックアップ
ローラを汚さないで塗布可能であるがよらごれ防止設備
が複雑となる問題がある。また、本出願人が特願平2−
317881号明細書にて提案している方法により連続
的に幅の変化する支持体の全幅に塗布可能な塗布領域の
拡大が可能であるが、更に高速化或いは高粘薄層化を進
めると膜切れ、ローラ転写等の発生により塗布限界が存
在する。また、スライド型ビード塗布方法に代表される
ビード塗布方法は、高速化或は高粘薄層化のニーズに対
応し得る塗布方法であるが、スライド面上またはビード
のエッジ部をガイド板にて固定する必要がある。そのた
め、支持体全幅に塗布する場合、また連続的に支持体の
幅が変化する場合には幅対応が非常に困難で、ウエブ幅
を変更する度にライン停止が必要であり生産性が非常に
悪化する問題点があった。
消し、このような高速高粘度塗布時におけるウエブ付着
物によるオレ,シワ等の発生、塗布の液切れ及びバック
アップローラの汚れあるいはウエブエッジの汚れが、塗
布液の給液巾がウエブ幅より大なる場合においても生じ
ないようにし、これにより、ウエブ巾が連続的に変化す
る際にも注液器の給液巾を変化させることなくウエブ全
幅に塗布可能ならしめる塗布方法を提供するものであ
る。
的はバックアップローラに巻回して連続走行する長尺可
撓性支持体に塗布液架橋部下方に減圧室を有する注液器
より液状塗布組成物をビード塗布する方法に於て、該注
液器の幅を前記支持体幅より大きく設け、注液器リップ
先端とウエブとのクリアランス及び減圧室の減圧度を調
節し、前記バックアップローラと前記注液器の間に前記
支持体が存在する位置に於いては供給された液状塗布組
成物を該支持体上にビード塗布し、バックアップローラ
と前記注液器の間に該支持体が存在しない位置に於いて
は供給された液状塗布組成物を塗布液架橋部下方の減圧
室に吸引せしめることにより、該支持体全幅に塗残し無
く塗布する事を特徴とする塗布方法により達成される。
様について詳述する。図1は本発明の塗布方法の1実施
態様であるエクストルージョン型ビード塗布方法の横断
面図である。注液器4,ビード11の下部には減圧室6
が設けられている。図2は図1において、ウエブに対面
しない注液器のスロット部分の塗布液が減圧室内に吸引
される様子を説明する透視図である。この様にウエブ1
幅より広いスロット5全幅より幅方向に均一に供給され
た塗布液は、バックアップローラ3と注液器4との間に
ウエブ1の存在する位置に於いては塗布液は全てウエブ
1上に転写され塗布済ウエブ2全幅に塗残しなく塗膜が
形成され、バックアップローラ3と注液器4の間にウエ
ブ1の存在しない位置に於いてはスロット5より供給さ
れた塗布液は減圧室6内と大気圧の圧力差により発生す
る空気の流れと重力の作用により吐出圧による塗布液の
盛り上がりを抑制されバックアップローラ3に転写する
ことなく全て減圧室6内に吸引される。また、吸引され
た塗布液は、減圧室内に設けられた受け皿9にて回収し
再利用可能である。この場合の減圧度は塗布液の盛り上
がりを抑制しバックアップローラ3への転写を防止し確
実に減圧室6内に吸引させること、及びビード11の膜
切れを発生させない範囲内に設定する必要があり、その
適性値はウエブ1と注液器4との間のクリアランスの大
きさが塗布液の種類によって異なるが、低粘の有機溶剤
系塗布液に対しては従来の方法では−5〜−20mmA
qであるが、本発明の場合は−20mmAq〜−50m
mAqが好ましい。また、スロット5から確実に幅方向
分布を均一に塗布液を供給する必要があるため、スロッ
トクリアランスは塗布面質や最小塗布量に影響ない範囲
内で可能な限り狭くすることが必要であり、有機溶剤系
塗布液の場合0.1〜1.0mmが好ましい。以上の通
り幅方向に均一に塗布液を供給する注液器と、ウエブ上
に確実に塗膜を形成させる部分と、注液器の下方に支持
体に対面しない注液器上の塗布液を確実に吸引せしめる
部分を備えることにより次式に示す通り塗布量を管理で
きる。 (塗布量)=(送液量)÷{(給液幅)×(ラインスピード)} また、本発明は第1図のように注液器をバックアップロ
ーラ3の下側に位置せしめて塗布する方法だけでなく、
図3に示すように左側の方向からウエブ1に注液器を当
て、塗布する場合にも適用し得る。注液器とバックアッ
プローラの位置関係に特に限定はない。
ド型ビード塗布方法の横断面図である。塗布液架橋部1
1の下方には減圧室6が設けられている。スライド型ビ
ード塗布方法の場合もエクストルージョン型ビード塗布
方法と同様バックアップローラ3と注液器12の間にウ
エブ1の存在しない位置においては減圧室内に塗布液の
吸引を発生させる。この様にスライド面全幅より幅方向
に均一に供給された塗布液はウエブ幅1内に於いては全
てウエブ上に転写され、ウエブ1幅の外側にはみ出した
部分に於いてはスロット5部より供給された液は減圧室
内と大気圧の圧力差により発生する空気の流れと重力の
作用により全て減圧室6内に吸引される。塗布条件とし
ては、バックアップローラ3への転写を防止し確実に減
圧室6内にオーバーフローせしめ、及びビードの膜切れ
を発生させない範囲内に設定する必要がある。また、ウ
エブ1全幅に転写せしめる為にウエブ1とバックアップ
ローラ3間に形成されたビード11のエッジ部を保持
し、更に吸引部と架僑部を分離するためにコーターのウ
エブ両エッジ部に相当する位置にビードエッジガイド1
3が必要である(図5)。このビードエッジガイド13
は、連続的に位置及び幅が変化するウエブに追随するた
めにウエブ端部位置検出制御装置と連動とする必要があ
る。スライド型ビード塗布方法の場合もエクストルージ
ョン型ビード塗布方法の場合と同様の式により塗布量の
管理が可能である。
本発明における塗布液は特に限定されるものではなく、
高分子化合物の水または有機溶媒液、顔料水分散液、コ
ロイド溶液等が含まれる。また、塗布液の物性も特に限
定されるものではないが、支持体上に塗布された液の条
件としては粘度は低い方が適しており、100cps以
下特に50cps以下の状態が適している。表面張力も
限定されないが、50dyne/cm以下で好ましい結
果が得られる。
クフィルム、レジンコーティッド紙、アルミニウムウエ
ブ、合成紙等が含有される。プラスチックフィルムの材
質は、たとえば、ポリエチレン,ポリプロピレン等のポ
リオレフィン、ポリ酢酸ビニル,ポリ塩化ビニル,ポリ
スチレン等のビニル重合体、6,6−ナイロン,6−ナ
イロン等のポリアミド、ポリエチレンテレフタレート,
ポリエチレン−2,6−ナフタレート等のポリエステ
ル、ポリカーボネート、セルローストリアセテート,セ
ルロースダイアセテート等のセルロースアセテート等が
使用される。またレジンコーティッド紙に用いる樹脂と
しては、ポリエチレンをはじめとするポリオレフィンが
代表的であるが、必ずしもこれに限定されない。
実施例をあげる。 塗布液組成として アクリル酸系共重合ポリマー 7.0重量部 エチルグリコール 60.0重量部 メタノール 20.0重量部 染料 0.1重量部 を用い粘度10cpsで図1に示すようなエクストルー
ジョン型注液器4をウエブ1の厚さ200μmの上に、
ウエブの幅300mmに、注液器4の吐出幅500mm
で塗布を行った。エクストルージョン型注液器4はスロ
ット5よりウエブ迄のクリアランスを0.5mm、注液
器の塗布液架橋部の下方減圧室の減圧度を−20mmA
qに設定した。この結果、従来よりバックアップローラ
への転写や局所的なオーバーフローの発生等により計量
性を確保できなかった高速領域に於いて、均一な幅方向
分布でかつ確実に計量しながら塗布可能となった。
法により得られる効果として、塗布液架橋部のクリアラ
ンスを調節し、塗布液架橋部下方の減圧室の減圧度を大
きく設定することにより該ウエブ巾より外側にはみだし
た前記注液器の液吐出口より吐出される塗布液の盛り上
がりを抑制しバックアップローラへの転写を防止でき、
連続的にウエブ幅を変化するウエブに対し高速塗布時に
おいても全幅塗布可能となること、及び注液器の給液幅
がウエブ幅より大なる場合に於いても給液幅全幅に塗布
液を均一に供給する注液器を用いることにより塗膜の幅
方向分布が非常に良化すること、塗布量を次式 (塗布量)=(給液量)÷{(給液幅)×(ライン速
度)} により管理できることがあげられ、品質向上,生産性向
上に寄与するところ大である。
アップローラ下側に位置せしめた場合のエクストルージ
ョン型ビード塗布方法の断面図
ロット部分の塗布液が減圧室に吸引される様子を説明す
るための透視図
ックアップローラ左側に位置せしめた場合のエクストル
ージョン型ビード塗布方法の断面図。
の1実施例の断面図
場合に必要となるビードエッジガイドを備えた注液器の
斜視図
Claims (1)
- 【請求項1】 バックアップローラに巻回して連続走行
する長尺可撓性支持体に塗布液架橋部下方に減圧室を有
する注液器より液状塗布組成物をビード塗布する方法に
於て、該注液器の幅を前記支持体幅より大きく設け、注
液器リップ先端とウエブとのクリアランス及び減圧室の
減圧度を調節し、前記バックアップローラと前記注液器
の間に前記支持体が存在する位置に於いては供給された
液状塗布組成物を該支持体上にビード塗布し、バックア
ップローラと前記注液器の間に該支持体が存在しない位
置に於いては供給された液状塗布組成物を塗布液架橋部
下方の減圧室に吸引せしめることにより、該支持体全幅
に塗残し無く塗布する事を特徴とする塗布方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9005692A JP2715353B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 塗布方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9005692A JP2715353B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 塗布方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05261334A JPH05261334A (ja) | 1993-10-12 |
JP2715353B2 true JP2715353B2 (ja) | 1998-02-18 |
Family
ID=13987930
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP9005692A Expired - Fee Related JP2715353B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 塗布方法 |
Country Status (1)
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Families Citing this family (2)
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JP6888485B2 (ja) * | 2017-09-01 | 2021-06-16 | トヨタ自動車株式会社 | 電極板の製造方法 |
-
1992
- 1992-03-17 JP JP9005692A patent/JP2715353B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH05261334A (ja) | 1993-10-12 |
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