JP2715024B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents
半導体集積回路装置Info
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- JP2715024B2 JP2715024B2 JP34312391A JP34312391A JP2715024B2 JP 2715024 B2 JP2715024 B2 JP 2715024B2 JP 34312391 A JP34312391 A JP 34312391A JP 34312391 A JP34312391 A JP 34312391A JP 2715024 B2 JP2715024 B2 JP 2715024B2
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- gain
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、送話信号による側音
を防止する防側音回路を備える半導体集積回路装置に関
するものである。
を防止する防側音回路を備える半導体集積回路装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】電話機では、通話を明瞭にするために送
話者の音声や室内騒音が自分の送話器を通り通話回路、
受話器を経て自分の耳に戻ってくる音(これを側音と呼
ぶ)を小さくする必要がある。このために、防側音回路
を設けている。従来においては、防側音回路は、各素子
をプリント基板上にディスクリートに組込んでいる。
話者の音声や室内騒音が自分の送話器を通り通話回路、
受話器を経て自分の耳に戻ってくる音(これを側音と呼
ぶ)を小さくする必要がある。このために、防側音回路
を設けている。従来においては、防側音回路は、各素子
をプリント基板上にディスクリートに組込んでいる。
【0003】図4は、従来の防側音回路の送信部を示す
回路図である。図4を参照して、この防側音回路は、送
信信号を入力するための入力端子20と、送話信号のゲ
インを設定する抵抗40、41および42と、送話信号
を増幅する送話アンプ3と、増幅された送話信号を出力
する出力端子4と、側音防止のための制御信号を発生す
る制御回路21と、制御信号に応答してスイッチングす
るトランジスタ30とを含む。制御回路21は送話信号
が所定レベルを超えると抵抗と容量とで決められた時定
数に従って徐々に立上がる制御信号を発生する。また、
この制御信号はレベル変化の検出を行なってから一定時
間後に出力される。
回路図である。図4を参照して、この防側音回路は、送
信信号を入力するための入力端子20と、送話信号のゲ
インを設定する抵抗40、41および42と、送話信号
を増幅する送話アンプ3と、増幅された送話信号を出力
する出力端子4と、側音防止のための制御信号を発生す
る制御回路21と、制御信号に応答してスイッチングす
るトランジスタ30とを含む。制御回路21は送話信号
が所定レベルを超えると抵抗と容量とで決められた時定
数に従って徐々に立上がる制御信号を発生する。また、
この制御信号はレベル変化の検出を行なってから一定時
間後に出力される。
【0004】次に、図4に示した防側音回路の動作を説
明する。まず送話信号は入力端子20より入力され、送
話アンプ3を通り、出力端子4へと出ていく。送話信号
が所定レベル以下の場合には、制御回路21は所定の電
流値にされた制御信号を発生し、これをトランジスタ3
0に与える。応答して、トランジスタ30はオン状態と
なる。それにより、防側音回路は、抵抗40、41およ
び42により設定されるαというゲインを持ち、防側音
動作を行なわない状態になっている。
明する。まず送話信号は入力端子20より入力され、送
話アンプ3を通り、出力端子4へと出ていく。送話信号
が所定レベル以下の場合には、制御回路21は所定の電
流値にされた制御信号を発生し、これをトランジスタ3
0に与える。応答して、トランジスタ30はオン状態と
なる。それにより、防側音回路は、抵抗40、41およ
び42により設定されるαというゲインを持ち、防側音
動作を行なわない状態になっている。
【0005】次に、所定レベル以上の送話信号が入力さ
れると、このレベル変化を検出してから一定時間経過後
に制御回路21が電流値を徐々に低下させた制御信号を
発生する。応答して、トランジスタ30は徐々にオフ状
態となる。それにより、防側音回路は、抵抗40と41
のみによりゲインβが設定され、β>αとなり、防側音
動作を行なう状態となる。逆に、送話信号が所定レベル
より小さくなると、制御回路21が電流を徐々に立上げ
た制御信号をトランジスタ30のベースに与える。応答
して、トランジスタ30がオン状態となり、防側音回路
のゲインは抵抗40、41および42により設定される
ゲインαとなり、防側音動作が停止される。なお、受話
部の防側音回路においても同様な構成であり、かつ同様
に動作するが受話部の制御信号は送話部の反転入力とな
る。
れると、このレベル変化を検出してから一定時間経過後
に制御回路21が電流値を徐々に低下させた制御信号を
発生する。応答して、トランジスタ30は徐々にオフ状
態となる。それにより、防側音回路は、抵抗40と41
のみによりゲインβが設定され、β>αとなり、防側音
動作を行なう状態となる。逆に、送話信号が所定レベル
より小さくなると、制御回路21が電流を徐々に立上げ
た制御信号をトランジスタ30のベースに与える。応答
して、トランジスタ30がオン状態となり、防側音回路
のゲインは抵抗40、41および42により設定される
ゲインαとなり、防側音動作が停止される。なお、受話
部の防側音回路においても同様な構成であり、かつ同様
に動作するが受話部の制御信号は送話部の反転入力とな
る。
【0006】図5は、防側音回路動作における送話、受
話の各入出力波形を示す図である。図5を参照して、T
1,T3は送話部の制御回路21によって遅延される時
間であり、T2,T4は送話部の制御回路21による制
御信号の立上がりおよび立下がり時間である。T5,T
7は受話部の制御回路によって遅延される時間であり、
T6,T8は受話部の制御回路による制御信号の立下が
りおよび立上がり時間である。
話の各入出力波形を示す図である。図5を参照して、T
1,T3は送話部の制御回路21によって遅延される時
間であり、T2,T4は送話部の制御回路21による制
御信号の立上がりおよび立下がり時間である。T5,T
7は受話部の制御回路によって遅延される時間であり、
T6,T8は受話部の制御回路による制御信号の立下が
りおよび立上がり時間である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の電話用の防側音
回路は以上のように構成されており、各部品もディスク
リート部品で構成され、防側音動作を制御するための制
御信号の遅れ時間などもコンデンサおよび抵抗により作
られているので、部品点数が多く、防側音回路をコンパ
クトにすることが困難であるという問題があった。
回路は以上のように構成されており、各部品もディスク
リート部品で構成され、防側音動作を制御するための制
御信号の遅れ時間などもコンデンサおよび抵抗により作
られているので、部品点数が多く、防側音回路をコンパ
クトにすることが困難であるという問題があった。
【0008】この問題を解消するには、集積化すること
が考えられるが、大容量のコンデンサや抵抗などの受動
素子が多いため、単純に集積化することは困難である。
したがって、受動素子の多くは集積回路に外付けするこ
とになり、大幅な部品点数の削減はできない。
が考えられるが、大容量のコンデンサや抵抗などの受動
素子が多いため、単純に集積化することは困難である。
したがって、受動素子の多くは集積回路に外付けするこ
とになり、大幅な部品点数の削減はできない。
【0009】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、電話用の防側音回路の小型
化かつ部品点数の削減を可能にする半導体集積回路装置
を提供することを目的とする。
ためになされたものであり、電話用の防側音回路の小型
化かつ部品点数の削減を可能にする半導体集積回路装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体集
積回路装置は、半導体基板上に形成され、電話用の防側
音回路を備えた半導体集積回路装置であって、微小電流
発生手段、寄生容量、信号発生手段、およびゲイン設定
手段を含む。微小電流発生手段は、送話信号のレベルを
検出して防側音動作を行なわせるための微小電流を発生
する。寄生容量は、半導体基板に寄生的に形成され、微
小電流手段で生成された微小電流で充電される。信号発
生手段は、寄生容量の充電電圧に従って、或る時定数で
立上がるまたは立下がるゲインコントロール信号を発生
する。ゲイン設定手段は、ゲインコントロール信号に応
答して、送話信号および受話信号のゲインを設定する。
積回路装置は、半導体基板上に形成され、電話用の防側
音回路を備えた半導体集積回路装置であって、微小電流
発生手段、寄生容量、信号発生手段、およびゲイン設定
手段を含む。微小電流発生手段は、送話信号のレベルを
検出して防側音動作を行なわせるための微小電流を発生
する。寄生容量は、半導体基板に寄生的に形成され、微
小電流手段で生成された微小電流で充電される。信号発
生手段は、寄生容量の充電電圧に従って、或る時定数で
立上がるまたは立下がるゲインコントロール信号を発生
する。ゲイン設定手段は、ゲインコントロール信号に応
答して、送話信号および受話信号のゲインを設定する。
【0011】
【作用】この発明に係る半導体集積回路装置では、送話
信号のレベルを検出して微小電流を生成し、この微小電
流で半導体基板の寄生容量を充電し、その充電電圧に従
って送話信号および受話信号のゲインを設定する。すな
わち微小電流を寄生容量に与えることにより、従来外付
けで使用されていた大容量コンデンサを寄生容量で置換
する。したがって、防側音回路の小型化および部品点数
の削減を図ることができる。
信号のレベルを検出して微小電流を生成し、この微小電
流で半導体基板の寄生容量を充電し、その充電電圧に従
って送話信号および受話信号のゲインを設定する。すな
わち微小電流を寄生容量に与えることにより、従来外付
けで使用されていた大容量コンデンサを寄生容量で置換
する。したがって、防側音回路の小型化および部品点数
の削減を図ることができる。
【0012】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示すブロック図
である。図1を参照して、この半導体集積回路装置は、
送話部防側音回路Aと受話部防側音回路Bとを含む。送
話部防側音回路Aは、図示しないマイクからの送話信号
を入力する入力端子1、マイクアンプ2、送話アンプ
3、出力端子4、送話アンプ3のゲインを設定する抵抗
5および6、抵抗6と基準バイアス電圧Vrefとの間
に接続されるスイッチング回路9と、マイクアンプ2に
より増幅された送話信号と予め定められたレベルとを比
較するレベル比較回路7、レベル比較回路7の比較結果
に応答してスイッチング回路9を制御する制御回路8を
備える。制御回路8は、レベル比較回路7から送話信号
のレベルが予め定められたレベルよりも高いという信号
を受けた場合は、微弱な電流値の制御信号を発生する。
スイッチング回路9は、半導体基板に形成されるときに
寄生的に作られる容量部を持つ。この容量は、制御回路
8から与えられる微弱な電流値の制御信号の充放電に利
用される。
である。図1を参照して、この半導体集積回路装置は、
送話部防側音回路Aと受話部防側音回路Bとを含む。送
話部防側音回路Aは、図示しないマイクからの送話信号
を入力する入力端子1、マイクアンプ2、送話アンプ
3、出力端子4、送話アンプ3のゲインを設定する抵抗
5および6、抵抗6と基準バイアス電圧Vrefとの間
に接続されるスイッチング回路9と、マイクアンプ2に
より増幅された送話信号と予め定められたレベルとを比
較するレベル比較回路7、レベル比較回路7の比較結果
に応答してスイッチング回路9を制御する制御回路8を
備える。制御回路8は、レベル比較回路7から送話信号
のレベルが予め定められたレベルよりも高いという信号
を受けた場合は、微弱な電流値の制御信号を発生する。
スイッチング回路9は、半導体基板に形成されるときに
寄生的に作られる容量部を持つ。この容量は、制御回路
8から与えられる微弱な電流値の制御信号の充放電に利
用される。
【0013】受話部防側音回路Bは、受話信号を入力す
る入力端子10、受話アンプ11、受話アンプ11のゲ
インを設定する抵抗12、13、14および15、レシ
ーバアンプ16の出力信号を図示しないレシーバに与え
る出力端子17、およびスイッチング回路18を含む。
受話部防側音回路Bに設けられるスイッチング回路18
は、送信部防側音回路Aのスイッチング回路9と同様な
構成にされる。
る入力端子10、受話アンプ11、受話アンプ11のゲ
インを設定する抵抗12、13、14および15、レシ
ーバアンプ16の出力信号を図示しないレシーバに与え
る出力端子17、およびスイッチング回路18を含む。
受話部防側音回路Bに設けられるスイッチング回路18
は、送信部防側音回路Aのスイッチング回路9と同様な
構成にされる。
【0014】次に、図1に示した半導体集積回路装置の
動作について説明する。送話部防側音回路Aの入力端子
1には送話信号が入力され、受話部防側音回路Bの入力
端子10には受話信号が入力されている。送話信号が予
め定められたレベルより小さい場合には、制御回路8か
らは制御信号が出力されず、スイッチング回路9はオフ
状態となり、スイッチング回路18もオフ状態となって
いる。ここで送話信号が予め定められたレベルより大き
くなると、制御回路8は微弱な電流値の制御信号を発生
し、これをスイッチング回路9およびスイッチング回路
18に与える。応答して、スイッチング回路9および1
8は共にオン状態となり、或る時定数で立上がるゲイン
コントロール信号を出力する。この出力信号は抵抗6を
通して送話アンプ3の反転入力端子に与えられるととも
に抵抗15および12を通して受話アンプ11の反転入
力端子に与えられる。それにより、送話部防側音回路A
のゲインが緩やかに上昇し、受話部防側音回路Bのゲイ
ンは緩やかに減少する。そして、送話信号が予め定めら
れたレベルより小さくなった場合は元の状態に戻る。以
上の動作における送話部および受話部の入出力波形は、
前述した図5に示したものと同様である。
動作について説明する。送話部防側音回路Aの入力端子
1には送話信号が入力され、受話部防側音回路Bの入力
端子10には受話信号が入力されている。送話信号が予
め定められたレベルより小さい場合には、制御回路8か
らは制御信号が出力されず、スイッチング回路9はオフ
状態となり、スイッチング回路18もオフ状態となって
いる。ここで送話信号が予め定められたレベルより大き
くなると、制御回路8は微弱な電流値の制御信号を発生
し、これをスイッチング回路9およびスイッチング回路
18に与える。応答して、スイッチング回路9および1
8は共にオン状態となり、或る時定数で立上がるゲイン
コントロール信号を出力する。この出力信号は抵抗6を
通して送話アンプ3の反転入力端子に与えられるととも
に抵抗15および12を通して受話アンプ11の反転入
力端子に与えられる。それにより、送話部防側音回路A
のゲインが緩やかに上昇し、受話部防側音回路Bのゲイ
ンは緩やかに減少する。そして、送話信号が予め定めら
れたレベルより小さくなった場合は元の状態に戻る。以
上の動作における送話部および受話部の入出力波形は、
前述した図5に示したものと同様である。
【0015】図2は図1に示した制御回路8の要部およ
びスイッチング回路9の詳細を示す回路図である。制御
回路8は、レベル比較結果を一定時間遅延させた信号を
出力する遅延回路50と、トランジスタ25、26、2
7、28、29および30と、抵抗22、23および2
4とを含む。スイッチング回路9は、トランジスタTR
1およびTR2を含む。なお、20は送話アンプ3の入
力端子である。
びスイッチング回路9の詳細を示す回路図である。制御
回路8は、レベル比較結果を一定時間遅延させた信号を
出力する遅延回路50と、トランジスタ25、26、2
7、28、29および30と、抵抗22、23および2
4とを含む。スイッチング回路9は、トランジスタTR
1およびTR2を含む。なお、20は送話アンプ3の入
力端子である。
【0016】トランジスタ25と26はカレントミラー
回路を構成し、トランジスタ27はレベルシフトダイオ
ードを構成している。トランジスタ30は遅延回路50
からの信号が、自らのベース−エミッタ間電圧およびダ
イオード接続されたトランジスタ28および29の順方
向電圧を超えた場合に初めて電流を流す。それにより、
動作レベルを適正にしている。抵抗22、23および2
4はスイッチング回路9に与える電流を微弱な値にする
ための抵抗である。トランジスタTR1およびTR2
は、ベースが共通接続され、かつエミッタとコレクタと
が接続される。それによって、ベース−エミッタ間およ
びベース−コレクタ間の容量が並列接続されたことにな
り、大きな容量を作ることができる。
回路を構成し、トランジスタ27はレベルシフトダイオ
ードを構成している。トランジスタ30は遅延回路50
からの信号が、自らのベース−エミッタ間電圧およびダ
イオード接続されたトランジスタ28および29の順方
向電圧を超えた場合に初めて電流を流す。それにより、
動作レベルを適正にしている。抵抗22、23および2
4はスイッチング回路9に与える電流を微弱な値にする
ための抵抗である。トランジスタTR1およびTR2
は、ベースが共通接続され、かつエミッタとコレクタと
が接続される。それによって、ベース−エミッタ間およ
びベース−コレクタ間の容量が並列接続されたことにな
り、大きな容量を作ることができる。
【0017】図2を用いて送話部防側音回路Aが動作し
ていく過程について説明する。まず、送話信号のレベル
が予め定められたレベルを超えると、レベル比較回路
(図1)によりこれが検出され、検出信号がトランジス
タ30のベースに与えられる。応答して、トランジスタ
30がオンし、電源端子Vccと接地端子間に直列接続
された抵抗22、トランジスタ25、30、28および
29、抵抗24に電流が流れる。応答して、トランジス
タ25とカレントミラー回路を構成するトランジスタ2
6にも電流が流れ、トランジスタ26の出力電流はトラ
ンジスタ27によりレベルシフトされた後、トランジス
タTR1およびTR2のベースに与えられる。トランジ
スタTR1およびTR2のベースに与えられる信号は抵
抗22、23および24により微小な電流にされてい
る。この微小な電流を受けてトランジスタTR1および
TR2がオンし始めるが、トランジスタTR1およびT
R2は寄生容量を持っているため、微小なベース電流で
は瞬間的にはオンせず、或る時定数をもってオンしてい
る。これが防側音回路におけるゲインの切換わり時間
(切換わりのなだらかさ)になる。
ていく過程について説明する。まず、送話信号のレベル
が予め定められたレベルを超えると、レベル比較回路
(図1)によりこれが検出され、検出信号がトランジス
タ30のベースに与えられる。応答して、トランジスタ
30がオンし、電源端子Vccと接地端子間に直列接続
された抵抗22、トランジスタ25、30、28および
29、抵抗24に電流が流れる。応答して、トランジス
タ25とカレントミラー回路を構成するトランジスタ2
6にも電流が流れ、トランジスタ26の出力電流はトラ
ンジスタ27によりレベルシフトされた後、トランジス
タTR1およびTR2のベースに与えられる。トランジ
スタTR1およびTR2のベースに与えられる信号は抵
抗22、23および24により微小な電流にされてい
る。この微小な電流を受けてトランジスタTR1および
TR2がオンし始めるが、トランジスタTR1およびT
R2は寄生容量を持っているため、微小なベース電流で
は瞬間的にはオンせず、或る時定数をもってオンしてい
る。これが防側音回路におけるゲインの切換わり時間
(切換わりのなだらかさ)になる。
【0018】送話信号が予め定められたレベルより小さ
くなると、逆にスイッチング回路9がオフしていくが、
同様に寄生容量の放電動作によりゲインの切換わりに時
間を要する。
くなると、逆にスイッチング回路9がオフしていくが、
同様に寄生容量の放電動作によりゲインの切換わりに時
間を要する。
【0019】図3は、図1に示した制御回路受話側およ
びスイッチング回路18の詳細を示す回路図である。制
御回路8の受話側は、トランジスタ36、37、38お
よび39と、抵抗33、34および35とを含む。スイ
ッチング回路18は、トランジスタTR3およびTR4
を含む。トランジスタ36〜39は、図2で説明した送
話側のトランジスタ25、26、27および30に対応
し、抵抗33〜35は、送話側の抵抗23〜24に対応
する。また、スイッチング回路18のトランジスタTR
3およびTR4はスイッチング回路9のトランジスタT
R1およびTR2に対応する。したがって、制御回路8
の受話側はトランジスタ39のエミッタにダイオード接
続されたトランジスタに接続されていないことを除い
て、同様な構成にされており、動作においてもほとんど
差がない。それにより、受話部防側音動作も送話部防側
音部と同様に寄生容量の充放電動作によって、ゲインの
切換わりをなだらかにすることができる。
びスイッチング回路18の詳細を示す回路図である。制
御回路8の受話側は、トランジスタ36、37、38お
よび39と、抵抗33、34および35とを含む。スイ
ッチング回路18は、トランジスタTR3およびTR4
を含む。トランジスタ36〜39は、図2で説明した送
話側のトランジスタ25、26、27および30に対応
し、抵抗33〜35は、送話側の抵抗23〜24に対応
する。また、スイッチング回路18のトランジスタTR
3およびTR4はスイッチング回路9のトランジスタT
R1およびTR2に対応する。したがって、制御回路8
の受話側はトランジスタ39のエミッタにダイオード接
続されたトランジスタに接続されていないことを除い
て、同様な構成にされており、動作においてもほとんど
差がない。それにより、受話部防側音動作も送話部防側
音部と同様に寄生容量の充放電動作によって、ゲインの
切換わりをなだらかにすることができる。
【0020】なお、図1ないし図3に示した実施例で
は、スイッチング回路9および18に供給される電流は
ICチップ内部に取込まれている素子により決定される
が、ICのピンとして電流設定用抵抗端子を加えること
により、外部で制御することも可能である。
は、スイッチング回路9および18に供給される電流は
ICチップ内部に取込まれている素子により決定される
が、ICのピンとして電流設定用抵抗端子を加えること
により、外部で制御することも可能である。
【0021】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば電話用
の防側音回路を半導体集積回路化し、コンデンサ、抵抗
などにより合成していた波形遅れを作るための回路を微
小電流による寄生容量の充放電により実現したため、部
品点数を減少させ、かつ小型化された防側音回路を提供
することが可能となる。
の防側音回路を半導体集積回路化し、コンデンサ、抵抗
などにより合成していた波形遅れを作るための回路を微
小電流による寄生容量の充放電により実現したため、部
品点数を減少させ、かつ小型化された防側音回路を提供
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す半導体集積回路装置
のブロック図である。
のブロック図である。
【図2】図1に示した制御回路の送話側およびスイッチ
ング回路の詳細を示す回路図である。
ング回路の詳細を示す回路図である。
【図3】図1に示した制御回路の受話側およびスイッチ
ング回路の詳細を示す回路図である。
ング回路の詳細を示す回路図である。
【図4】従来の防側音回路の回路図である。
【図5】従来およびこの発明による電話用の防側音回路
の入力および出力信号の波形図である。
の入力および出力信号の波形図である。
1 入力端子 3 送話アンプ 4 出力端子 5,6 抵抗 7 レベル比較回路 8 制御回路 9 スイッチング回路 10 入力端子 12〜14 抵抗 17 出力端子 18 スイッチング回路
Claims (1)
- 【請求項1】 半導体基板上に形成され、電話用の防側
音回路を備えた半導体集積回路装置であって、 送話信号のレベルを検出して防側音動作を行なわせるた
めの微小電流を発生する微小電流発生手段、 前記半導体基板に寄生的に形成され、前記微小電流で充
電される寄生容量、 前記寄生容量の充電電圧に従って、或る時定数で立上が
るまたは立下がるゲインコントロール信号を発生する信
号発生手段、および前記ゲインコントロール信号に応答
して、送話信号および受話信号のゲインを設定するゲイ
ン設定手段を含むことを特徴とする半導体集積回路装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34312391A JP2715024B2 (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 半導体集積回路装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34312391A JP2715024B2 (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 半導体集積回路装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05176045A JPH05176045A (ja) | 1993-07-13 |
JP2715024B2 true JP2715024B2 (ja) | 1998-02-16 |
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ID=18359104
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP6122254B2 (ja) * | 2012-05-29 | 2017-04-26 | 京セラ株式会社 | 電子機器 |
-
1991
- 1991-12-25 JP JP34312391A patent/JP2715024B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH05176045A (ja) | 1993-07-13 |
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