JP2714598B2 - ジヒドロピラン誘導体、これらの製造方法及び使用 - Google Patents

ジヒドロピラン誘導体、これらの製造方法及び使用

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JP2714598B2 JP2336848A JP33684890A JP2714598B2 JP 2714598 B2 JP2714598 B2 JP 2714598B2 JP 2336848 A JP2336848 A JP 2336848A JP 33684890 A JP33684890 A JP 33684890A JP 2714598 B2 JP2714598 B2 JP 2714598B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規なジヒドロピラン誘導体、その製造方
法及び種々のビタミン及びテルペン中間体、特にビタミ
ンA及びEの製造におけるその使用に関する。
本発明を要約すれば、本発明は、新規なピラン誘導体
及びその製造方法及びその使用に関する。
これらの誘導体は、プレナールのリチウムジエノレー
トとアルデヒド又はケトンとの縮合により製造される。
β−イオニリデンアセトアルデヒドから製造したピラ
ン誘導体は、触媒の存在下に処理すると、直接レチナー
ルを導く。
4−位置にアルキル基を有しそして場合により2−位
置にヒドロキシル基を有するジヒドロピラン誘導体の加
水分解により、ビタミンA中間体を製造することは、特
願昭53−101308号及び53−101309号に従って知られてい
る。これらの誘導体は、6−位置では決して置換されて
おらず、それらを製造する方法は、パラジウム又は白金
をベースとする触媒上での過酸化水素の水素化により行
なわれる。この方法は、6−位置でポリエン鎖で置換さ
れたピラン誘導体を得ることを可能としない。
本発明は、異なる製造方法により、ポリエチレン基を
含む種々の基で6−位置で置換されているピラン誘導体
を得ることを可能とする。これらのジヒドロピラン誘導
体は新規であり、それらは下記式(I)、 式中、R1及びR2は同一であるか異なることができ、そ
して水素又は1種又は1種より多くの、随時シクロアル
キル又はシクロアルケニルにより置換されていてもよい
線状又は分岐状アルキル、随時シクロアルキル又はシク
ロアルケニルにより置換されていてもよい線状又は分岐
状アルケニル又はアリール基を表し、R1及びR2の両方が
同時に水素を表すことはできない、 で表される。
アルキル、アルケニル及びアリール基は好ましくは1
−18個の炭素原子を有する。R2が水素を表しそしてR
1が、式、 6−[2−メチル−4−(2,6,6−トリメチル−1−シ
クロヘキシル)ブタジエン]基を表す、式(I)の誘導
体が特に最も好ましい。
式(I)のこれらの化合物は、式、 のリチウムジエノレートを、式R1−COR2のアルデヒド又
はケトン、式中、R1及びR2は上記の意味を有する、と接
触させることから成る実施の方法に従って製造される。
従ってβ−イオニリデンアセトアルデヒドとプレナール
のリチウムジエノレートの出発物質としての使用は好ま
しい。
縮合は、好ましくはテトラヒドロフランのようなエー
テル及びペンタン、ヘキサン、トルエン及びキシレンの
ような脂肪族又は芳香族炭化水素から選ばれる、反応条
件下に不活性である溶媒の存在下に行なわれる。
縮合は、好ましくは−80℃乃至+20℃の温度で行なわ
れる。
プレナールのリチウムジエノレートの製造は、少なく
とも2つの方法に従って行うことができる。第1の方法
に従えば、下記式(II) 式中、Y1、Y2及びY3は、同一であるか又は異なること
ができ、そして1−4個の炭素原子を含むアルキル基、
好ましくはメチル基又は、6−12個の炭素原子を含むア
リール基、好ましくは、フェニル基を表す、 の(3−メチルブタジエニルオキシ)シランを、式R′
Li、式中、R′は1−4個の炭素原子を含む線状又は分
岐状アルキル基、好ましくはメチル又はtert−ブチル基
を表す、 のリチウム誘導体と接触させることから成る。
反応体を接触させるのは、−80℃乃至0℃の温度で好
ましくは行なわれる。
反応体を接触させるのは、溶媒の不存在下に、又は好
ましくはテトラヒドロフランのようなエーテル及びペン
タン、ヘキサン、トルエン及びキシレンのような脂肪族
又は芳香族炭化水素から選ばれる、反応条件下に不活性
である溶媒中で行なわれる。
リチウム誘導体R′Li対式(II)の化合物のモル比
は、好ましくは1より大きく、最も特定的には1乃至1.
2である。
リチウム誘導体の第2の製造方法に従えば、式(II
I)、 式中、R″は、1−6個の炭素原子を含む線状又は分
岐状アルキル基、又は6−12個の炭素原子を含むアリー
ル基を表す、 式(III)の3−メチルブタジエノールのエステルを、
式R′Li、式中R′は上記と同じ意味を有する、のリチ
ウム誘導体と接触させる。
式(III)の誘導体の中でも、R″がメチル基を表す
誘導体、即ち、1−アセチル−3−メチルブタジエンを
使用するのが好ましい。
式(III)の誘導体とリチウム誘導体とを接触させる
のは、好ましくは−80℃乃至0℃の温度で行なわれる。
反応体を接触させるのは、溶媒の不存在下に、又は好
ましくはテトラヒドロフランのようなエーテル及びペン
タン、ヘキサン、トルエン及びキシレンのような脂肪族
又は芳香族炭化水素から選ばれる、反応条件下に不活性
である溶媒中で行なわれる。
リチウム誘導体R′Li対式(III)の化合物のモル比
は、好ましくは2より大きく、最も特定的には2乃至2.
2である。
本発明は、テンペル中間体の製造、好ましくはレチナ
ールの製造のための式(I)の化合物の使用にも関す
る。
式(I)の化合物は、テトラヒドロフランのようなエ
ーテル、ジメチルホルムアミド及びN−メチルピロリド
ンのような極性非プロトン性溶媒及びペンタン、ヘキサ
ン、トルエン及びキシレンのような脂肪族又は芳香族炭
化水素から選ばれる、反応の条件下に不活性である溶媒
中での酸の作用によりテンペンアルデヒドに容易に加水
分解される。溶媒としてジメチルホルムアミドとトルエ
ンの混合物を使用するのが好ましい。
反応は、下記の如く図式で例示することができる。
反応の触媒作用を許容する酸を加えることは有利であ
る。これらの酸は好ましくは、 トリクロロ酢酸、 トリフルオロ酢酸、 トリフルオロメタンスルホン酸、 塩化ピリジニウム、 ホウ酸、 から選ばれる。
ホウ酸を使用するのが好ましい。
触媒量の酸は、有利には加水分解されるべき式(I)
の誘導体1モル当たり0.01モル乃至0.05モルであり、好
ましくは(I)の誘導体1モル当たり0.02モルに等し
い。
一連の反応、即ち、リチウム誘導体の形成、ケトン又
はアルデヒドと接触させること及びピラン環の加水分解
は、中間生成物を単離することなく確実に行うことがで
きる(“ワンポット合成”)。
本発明は、下記実施例により更に完全に説明するが、
これらの実施例は本発明を限定するものとみなすべきで
はない。
実施例1 シリルエノールエーテルの製造 クロロトリメチルシラン(0.125モル、13.6g)及びト
リエチルアミン(0.125モル、12.6g)をアセトニトリル
(130ml)中のヨウ化ナトリウム(0.125モル,18.7g)の
溶液に加える。混合物を10℃以下の温度に冷却しそして
アルデヒド(0.1モル)を滴下により加える。攪拌を室
温で3−12時間続ける。懸濁液を過しそして生成物を
ペンタン(5×40ml)で抽出する。ペンタン相を蒸発さ
せ、次いで残留物を蒸留する。
3−メチル−1−トリメチルシロキシブタジエン 沸点、48−50℃/18mmHg、 収率:75%。
実施例2 1−アセトキシ−3−メチル−1,3−ブタジエンの製造 プレナール(0.332モル)を、パラトルエンスルホン
酸(1重量%)が溶解している酢酸イソプロペニル(0.
532モル)中に徐々に注ぎ込み、アセトンが形成される
につれてアセトンを蒸留除去する。混合物の温度は始め
は93−94℃であり、1時間50分の加熱後は118℃であ
る。次いで1−アセトキシ−3−メチルブタジエンを蒸
留により精製する。沸点48−52℃/13mmHg 実施例3 カルボニル誘導体との縮合(表1) 1)3−メチル−1−トリメチルシロキシブタジエンの
使用 ベンズアルデヒドによる:6−フェニル−4−メチル−2
−ヒドロキシ−2,5−ジヒドロ−2H−ピラン 2.5Nメチルリチウム(10ミリモル、4ml)を、無水テ
トラヒドロフラン(THF)(15ml)中のシリルジエノー
ルエーテル(10ミリモル、1.56g)の溶液に5分間かけ
て−20℃で加える。反応は発熱性であり、溶液は橙黄色
になる。
−20℃で15分の後、反応媒体を−70℃に冷却しそして
THF(2ml)中のベンズアルデヒド(10ミリモル)(実験
3、表1)を導入する。混合物を−70℃で15分間放置す
る。反応媒体の温度は、90分かけて−20℃に徐々に上昇
する。次いで溶液を水性飽和炭酸水素ナトリウム溶液
(15ml)で−20℃で処理する。生成物をエーテル(4×
15ml)で抽出し、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥しそ
して過し、溶媒を蒸発させる。粗製反応生成物をフラ
ッシュクロマトグラフィーにより精製する。
溶離剤:エーテル/石油エーテル、20:100 収率:83%、融点90℃、IR:3600−3200(νOH);1600
(νC=C) アセトアルデヒドによる:4.6−ジメチル−2−ヒドロキ
シ−2.5−ジヒドロ−2H−ピラン 溶離剤:エーテル/石油エーテル、20:100 収率:74%、IR:3600−3200(νOH);1640(νC=
C)。
デヒドロジトラールによる:6−(2,6−ジメチルヘプタ
トリエニル)−4−メチル−2−ヒドロキシ−2,5−ジ
ヒドロ−2H−ピラン 溶離剤:エーテル/石油エーテル、20:100 収率:64.5%、IR:3600−3200(νOH);1670(νC=
C)。
ヘキサジエナールによる:6−(1,3−ペンタジエニル)
−4−メチル−2−ヒドロキシ−2,5−ジヒドロ−2H−
ピラン 溶離剤:エーテル/石油エーテル、20:100、 収率:45%、IR:3600−3200(νOH);1670(νC=
C)。
β−イオニリデンアセトアルデヒドによる:6−[2−メ
チル−4−(2,6,6−トリメチル−1−シクロヘキセニ
ル)ブタジエニル]−4−メチル−2−ヒドロキシ−2,
5−ジヒドロ−2H−ピラン 2.5Nn−ブチルリチウム(2.4ミリモル;0.96ml)又は
2.5Nメチルリチウム(2.4ミリモル,0.96ml)を、無水テ
トラヒドロフラン(5ml)中に希釈された3−メチル−
1−トリメチルシロキシブタジエン(2.4ミリモル;0.38
g)の溶液に−20℃でアルゴン下に滴下により加える。
−20℃で半時間の接触の後、黄色となった溶液を−45℃
に冷却する。無水THF(2ml)中に溶解したβ−イオニリ
デンアセトアルデヒド(2ミリモル;0.436g)を、−45
℃で5分間かけて導入する。混合物をこの温度で3時間
攪拌させる。反応の進行の程度をTLCにより監視する。
反応媒体を、飽和水性炭酸水素ナトリウム溶液(7m
l)で−45℃で処理する。生成物をエーテル(4×10m
l)で抽出しそしてエーテル相を硫酸マグネシウムで1
時間乾燥する。過の後、溶媒を蒸発させる。
粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精
製する。直径5mmのカラム及びシリカ(粗製生成物0.5g
について約20g)をusにより使用する。未反応β−イオ
ニリデンアセトアルデヒド(25%)、次いで“C20”ピ
ラン誘導体を引き続いて単離する。
溶離剤:エーテル/石油エーテル、20:100、 収率:66%、IR:3600−3200(νOH);1650(νC=
C)。
2)1−アセトキシ−3−メチルブタジエンの使用 イソバレルアルデヒドによる:6−イソブチル−4−メチ
ル−2−ヒドロキシ−2.5−ジヒドロ−2H−ピラン 1.6Nメチルリチウム(20ミリモル;12.5ml)を、無水T
HF(15ml)中の3−メチル−1−アセトキシブタジエン
(10ミリモル)の溶液に5分間かけて−30℃で加える。
−30℃で15分の後、反応媒体を−70℃に冷却しそしてTH
F(2ml)中のイソバレルアルデヒド(8.5ミリモル)を
導入する。温度を1時間かけて20℃に上昇させる。反応
媒体を飽和水性炭酸水素ナトリウム溶液(15ml)で−40
℃で処理する。生成物をエーテル(4×15ml)で抽出
し、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、過し、溶媒
を蒸発させる。粗製反応生成物をフラッシュクロマトグ
ラフィーにより精製する。
溶離剤:エーテル/石油エーテル、20:100 収率:74%、IR:3600−3200(νOH);1650(νC=
C)。
アセトンによる:4,6,6−トリメチル−2−ヒドロキシ−
2,5−ジヒドロ−2H−ピラン 溶離剤:エーテル/石油エーテル、20:100 収率:25%、IR:3600−3200(νOH);1650(νC=
C)。
集約的結果を表1に示す。
実施例4 ピラン誘導体のポリエンアルデヒドへの転化(表2及び
3) レチナール(表2) ジメチルホルムアミド(DMF)(1.2ml)とトルエン
(4.8ml)との混合物で希釈され、次いでホウ酸(0.09m
l、5.6ml)で希釈され、DMF(1ml)に溶解された(表
2、実験4参照)ピラン誘導体(1ミリモル、0.3g)
を、温度計とコンデンサを備えた25mlの二口フラスコに
不活性雰囲気下に導入する。
反応混合物を、前以て110℃に加熱された油浴に入れ
る。この温度で15分後、“C20”ピラン誘導体のスポッ
トをTLCにおいて完全に消失した。次いで溶液を室温に
冷却し、次いで飽和水性炭酸水素ナトリウム溶液(5m
l)で中和する。水性相をエーテル(410ml)で抽出し、
次いでエーテル相を硫酸マグネシウムで乾燥しそして溶
媒をイオノールの存在下に濃縮する。生成物を、シリカ
によるフラッシュクロマトグラフィーにより精製する。
溶離剤:エーテル/石油エーテル、5:100 レチナールを60%収率で単離する。
IR:1665(mC=O);1580(mC=C)。
同じ条件下に、塩化ピリジニウム(0.09ミリモル、10
mg)を使用して、レチナールが65%の収率で得られる
(表2、実験3)。
レチナールの製造についての種々の結果を表2に示
す。
実験3の条件下に触媒として塩化ピリジニウムを使用
して、式(I)のピラン誘導体の加水分解により製造さ
れた種々のポリエンアルデヒドを表3に示す。
本発明の主なる特徴及び態様は以下のとおりである。
1.式(I) 式中、R1及びR2は、水素、1−18個の炭素原子を含
む、随時シクロアルキル又はシクロアルケニルにより置
換されていてもよい線状又は分岐状アルキル、随時シク
ロアルキル又はシクロアルケニルにより置換されていて
もよい線状又は分岐状アルケニル及びアリール基から選
ばれる1種又は1種より多くの同一の又は異なる基を表
す、のジヒドロピラン誘導体を製造する方法であって、 プレナールのリチウムジエノレートを、式R1COR2、式
中、R1及びR2は前記の意味と同じ意味を有しそして同時
に水素を表すことはない、のアルデヒド又はケトンと接
触させることを特徴とする方法。
2.R1COR2が、式 のβ−イオニリデンアセトアルデヒドを表す、上記1に
記載の誘導体を製造する方法。
3.プレナールのリチウムジエノレートを製造する方法で
あって、 下記式(II) 式中、Y1、Y2及びY3は、同一であるか又は異なること
ができ、そしてアルキル基、好ましくはメチル基、又は
アリール基、好ましくはフェニル基を表す、の(3−メ
チルブタジエニルオキシ)−シランを、式R′Li、式
中、R′は線状又は分岐状アルキル基、好ましくはメチ
ル又はtert−ブチル基を表す、のリチウム誘導体と接触
させることを特徴とする方法。
4.式(III) 式中、R″は、1−6個の炭素原子を含む線状又は分
岐状アルキル基又はアリール基を表す、の3−メチルブ
タジエノールのエステルを、式、R′Li式中、R′は前
記の意味と同じ意味を有する、のリチウム誘導体と接触
させる、リチウムジエノレートを製造する方法。
5.R′Li/式(II)の誘導体のモル比が1乃至1.2となる
ような量のリチウム誘導体R′Liを接触させる、上記3
に記載の方法。
6.R′Li/式(III)の誘導体のモル比が2乃至2.2となる
ような量のリチウム誘導体R′Liを接触させる、上記4
に記載の方法。
7.上記2に記載のピラン誘導体を、触媒の存在下に加水
分解する、レチナールの製造のための式(I)のピラン
誘導体の使用。
8.触媒が、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、ホウ酸
及び塩化ピリジニウムから選ばれる、上記7に記載の使
用。
9.式(I) R1及びR2が上記1に記載の意味と同じ定義を有する、 のピラン誘導体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジエローム・ギユモン フランス国27210ブズビル・リユリウー ル 7 (72)発明者 ジヤン‐マリー・ポワリエ フランス国76160サンマルタンデユビビ エ・アンパスドラグランドマドレーヌ 17

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I) 式中、R2は水素であり、そしてR1は6−[2−メチル−
    4−(2,6,6−トリメチル−1−シクロヘキセニル)−
    ブタジエニル]基を示す、 で表されるジヒドロピラン誘導体の製造方法であって、
    プレナールのリチウムジエノレートを下式 で表されるβ−イオニリデン−アセトアルデヒドと接触
    させることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】式(I)で表されるジヒドロピラン誘導体
    を、触媒の存在下で加水分解することを特徴とするレチ
    ナールの製造方法。
  3. 【請求項3】式(I) R1及びR2は請求項1と同じ定義を有する、 のジヒドロピラン誘導体。
JP2336848A 1989-12-01 1990-11-30 ジヒドロピラン誘導体、これらの製造方法及び使用 Expired - Lifetime JP2714598B2 (ja)

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