JP2712114B2 - 新規な2−アミノナフチリジン誘導体、それの製造および使用 - Google Patents
新規な2−アミノナフチリジン誘導体、それの製造および使用Info
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Description
の製造、並びに式 で表される生成物の光学異性体の製造におけるそれの使
用に関する。
かんおよび筋弛緩特性を示す式(II)で表される生成物
および類似生成物は、米国特許US4,960,779の主題であ
る。式(II)で表される生成物の場合、その活性単位ま
たはエウトマー(eutomer)は右旋性(+)異性体であ
ることが示されている。
生成物の光学異性体の分離は、キラル相クロマトグラフ
ィーを用いて実施され得る。しかしながら、この方法の
産業的応用は必ずしも遂行するのが便利ではない。
る生成物の右旋性異性体を環化させることで、式(II)
で表される生成物の右旋性異性体を生じさせることによ
る、式(II)で表される生成物の右旋性異性体の製造に
とって、不斉炭素原子と共に酸性および塩基性官能基を
有する式(I)で表される生成物が特に有利であること
をここに見い出し、そしてこれが本発明の主題である。
するピロリノン環を塩基性媒体中で開環することによ
り、式(I)で表される生成物を得ることができる。
い、0から50℃、好適には0から30℃の温度で実施され
る。
金属の水酸化物および炭酸塩もしくは重炭酸塩から選択
される無機塩基を過剰量で存在させ、式(II)で表され
る生成物の水系−有機溶液を攪拌することによって実施
される。無機塩基として水酸化ナトリウムを用いそして
水−ピリジン混合物の中で処理するのが特に有利であ
る。溶媒として水−ジオキサン混合物を用いてこの反応
を実施することも可能である。
も、式(I)で表される新規な生成物を得ることができ
る。
ム、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムから選択される
無機塩基を少なくとも2当量用いると同時に、0〜50
℃、好適には0から30℃の温度の水中もしくは水系有機
媒体中で処理を行う。水系有機媒体として好適にはピリ
ジン−水混合物を用いる。
有するアルキル基を表す] で表される生成物を酸性媒体中で加水分解することによ
って、式(III)で表される生成物を得ることができ
る。
いると同時に、0から50℃、好適には約20℃の温度で処
理することによって実施される。
許第4,960,779号に記述されている条件下で入手可能で
ある。
塩基性媒体中で連続抽出するなどの公知方法によって精
製され得る。
メタンスルホン酸、しゅう酸、マレイン酸、フマル酸)
との付加塩に変換され得るか、或は無機(水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム)または有機塩基との塩に変換さ
れ得る。
は、以下に示す操作を連続して実施するのが特に有利で
ある。
塩基または適当なキラル酸を用いて別の塩を生じさせた
後の、その沈澱させた塩を含んでいる濾過母液から、式
(I)で表される生成物の右旋性光学異性体を放出さ
せ、そして次に、 4)非ラセミ化条件下で、式(I)で表される生成物の
右旋性光学異性体を環化させて式(II)で表される生成
物の右旋性異性体を生じさせる。
理するのと同時に、式(I)で表されるラセミ生成物と
(+)−エフェドリンとの塩を生じさせることも可能で
ある。この式(I)で表される右旋性生成物と(+)−
エフェドリンとの塩が沈澱して来る。強酸を用いてその
塩から追い出した式(I)で表される右旋性異性体を、
塩化メチレンの如き有機溶媒中、任意にイミダゾールま
たはピリジンの如き縮合剤の存在下で処理すると同時
に、塩化チオニルを用いて環化させることにより、式
(II)で表される生成物のエウトマーを生じさせる。
させるに先立って、式(I)で表される生成物の右旋性
異性体を分離する必要はない。
生成物とシンコニンとの塩を調製することも可能であ
る。式(I)で表される左旋性生成物とシンコニンとの
塩が沈澱して来る。この左旋性塩の濾過母液の中に主に
見いだされる式(I)で表される生成物の右旋性異性体
をそのシンコニン塩から追い出した後、これを、シンコ
ニジンとの不溶塩に変化させる。そのシンコニジン塩か
ら追い出した式(I)で表される生成物の右旋性異性体
を、前に記述した条件下で環化させることにより、式
(II)で表される生成物のエウトマーを生じさせる。
度で、1400cm3のジオキサンおよび20gの2−(7−クロ
ロ−1,8−ナフチリジン−2−イル)−3−(5−メチ
ル−2−オキソヘキシル)−1−イソインドリノンを入
れる。5分間かけて1Nの水酸化ナトリウム水溶液を244c
m3加える。この混合物を30℃未満の温度で4日間放置す
ることで反応させる。
することによって、ジオキサンを除去する。この蒸留を
行っている間に蒸留水を100cm3加える。
この生成物を50cm3の蒸留水で3回洗浄した後、除去す
る。水相を一緒にし、20℃の温度で48cm3の5N塩酸を3
時間かけて添加することによって酸性にする。その後の
懸濁液が示すpHは約3.5である。
水で6回洗浄し、そして次に、減圧(15mmの水銀;2.0kP
a)下60℃で16時間乾燥する。
フチリジン−2−イル)アミノ]−6−メチル−3−オ
キソヘプチル}安息香酸が白色生成物の形態で14.3g得
られ、これを、固定相として「LichrospherO.D.S.5μ
m」が入っている長さが25cmで直径が0.46cmのカラムを
用いそして可動相として200cm3の25mM燐酸塩緩衝液(pH
3)と560cm3のアセトニトリルと240cm3のメタノールか
ら成る混合物を0.8cm3/分の流量で用いた、高性能液ク
ロにかけた結果、その保持時間は4.8分である。
−3−(5−メチル−2−オキソヘキシル)−1−イソ
インドリノンは、米国特許第4,960,779号に記述される
方法に従って製造され得る。
度で、20gの2−(7−クロロ−1,8−ナフチリジン−2
−イル)−3−(5−メチル−2−オキソヘキシル)−
1−イソインドリノン、400cm3のピリジンおよび60cm3
の2N水酸化ナトリウム水溶液を入れる。この混合物を23
時間放置することで反応させた後、減圧(15mmの水銀;
2.0kPa)下20℃未満の温度で、ピリジンを留出させる。
蒸留水を500cm3加える。不溶材料を濾過で分離する。こ
の水相に40cm3の4N塩酸を添加することによって酸性に
し、pHを3.8にする。この懸濁液を濾過し、その沈澱物
を140cm3の蒸留水で5回洗浄した後、減圧(15mmの水
銀;2.0kPa)下60℃で16時間乾燥する。
チリジン−2−イル)アミノ]−6−メチル−3−オキ
ソヘプチル}安息香酸が白色生成物の形態で19.2g得ら
れ、これを、実施例1に記述した条件下で高性能液クロ
にかけた結果、その保持時間は4.8分である。
−1,8−ナフチリジン−2−イル)−3−オキソ−1−
イソインドリニル]−6−メチル−3−オキソヘプタン
酸が入っている懸濁液と1.32cm3の0.1N水酸化ナトリウ
ム水溶液とを、約20℃の温度で72時間攪拌する。不溶生
成物を濾過で除去した後、その濾液に0.1N塩酸水溶液を
添加することによって酸性にし、pHを2にする。この得
られる沈澱物を濾過で分離し、水で洗浄した後、空気中
で乾燥する。このようにして2−{1−[(7−クロロ
−1,8−ナフチリジン−2−イル)アミノ]−6−メチ
ル−3−オキソヘプチル}安息香酸が10mg得られ、これ
の特徴は、実施例1の生成物のそれと同じである。
イル)−3−オキソ−1−イソインドリニル]−6−メ
チル−3−オキソヘプタン酸は下記のようにして製造さ
れ得る。
ロ−1,8−ナフチリジン−2−イル)−3−オキソ−1
−イソインドリニル]−6−メチル−3−オキソヘプタ
ン酸エチルが入っている溶液を約20℃の温度で20時間攪
拌した後、1.5kgの氷の中に注ぎ込む。この得られる沈
澱物を濾過で分離し、水で洗浄してpHを6にした後、空
気中で乾燥する。この得られる固体を、3.8リットルの
蒸留水と480cm3の0.1N水酸化ナトリウム水溶液の中に取
り上げる。この不溶生成物を濾過で分離した後、その濾
液に0.1N塩酸水溶液を添加することによって酸性にし、
pHを3にする。この得られる沈澱物を濾過で分離し、蒸
留水そして次にイソプロピルエーテルで洗浄した後、減
圧(0.07kPa)下20℃で乾燥する。このようにして176℃
で溶融する2−[2−(7−クロロ−1,8−ナフチリジ
ン−2−イル)−3−オキソ−1−イソインドリニル]
−6−メチル−3−オキソヘプタン酸が9.2g得られる。
イル)−3−オキソ−1−イソインドリニル]−6−メ
チル−3−オキソヘプタン酸エチルは、米国特許第4,96
0,779号に記述されている方法を用いることで入手可能
である。
の95%(v/v)エタノール、100gのシンコニンおよび145
gの2−{1−[(7−クロロ−1,8−ナフチリジン−2
−イル)アミノ]−6−メチル−3−オキソヘプチル}
安息香酸を入れる。この懸濁液を40℃に加熱した後、3
時間30分かけて10℃にまで冷却する。得られる懸濁液を
濾過する。10℃のエタノールを50cm3用いてその沈澱物
を2回洗浄した後、減圧(15mmの水銀;2.0kPa)下60で1
6時間乾燥する。このようにしてシンコニンと2−{1
−[(7−クロロ−1,8−ナフチリジン−2−イル)ア
ミノ]−6−メチル−3−オキソヘプチル}安息香酸と
の塩が白色生成物の形態で99.3g得られ、これの特徴は
下記の通りである: −旋光:[α]20 D=+192.6°(c=1;塩化メチレン) −エナンチオマー純度:98.5%。
50cm3を、攪拌している2リットルの反応槽の中に入れ
る。温度を20℃に維持しながら、30分かけて1Nの塩酸を
90cm3加える。この混合物をこの温度で1時間放置した
後、660cm3の蒸留水を1時間かけて加える。この得られ
る懸濁液を濾過する。この沈澱物を、100cm3の水で5回
洗浄した後、減圧(15mmの水銀;2.0kPa)下60℃で16時
間乾燥する。
1,8−ナフチリジン−2−イル)アミノ]−6−メチル
−3−オキソヘプチル}安息香酸が白色生成物の形態で
28.6g得られ、これの特徴は下記の通りである: −旋光:[α]20 D=−227.4°(c=1;塩化メチレン) −エナンチオマー純度:99.6%。
で、塩化メチレンを400cm3、上で得られる生成物を20g
そしてイミダゾールを21.8g入れる。シリンジを用い10
分間かけて7cm3の塩化チオニルを加える。この懸濁液
を還流下で30分間加熱した後、20℃に冷却し、そして次
に、200cm3の蒸留水で2回洗浄する。この洗浄した溶液
を濃縮して半分の体積にした後、450cm3の無水エタノー
ルを加える。蒸気の温度が78℃に到達するまで、大気圧
下の蒸留を継続する。脱色用炭を1g加えた後、この混合
物を70℃に1時間保持する。この懸濁液を濾過する。50
cm3のエタノールを用い、その沈澱物を75℃で洗浄す
る。この濾液と洗浄液を一緒にする。2時間かけて15℃
にで冷却した後、この懸濁液を濾過する。35cm3のエタ
ノールを用い、その沈澱物を3回洗浄した後、減圧(15
mmの水銀;2.0kPa)下60℃で16時間乾燥する。
フチリジン−イル)−3−(5−メチル−2−オキソヘ
キシル)−1−イソインドリノンが綿毛状の白色生成物
形態で16.7g得られ、これの特徴は下記の通りである: −旋光:[α]20 D=−132°(c=1;塩化メチレン) −エナンチオマー純度:100%。
られるシンコニン塩の濾液にエタノール洗浄液を加えた
ものに相当している)を1274.3g入れる。20℃で、260cm
3の1N塩酸水溶液を加える。15分間攪拌した後、650cm3
の蒸留水を加える。このエタノールを除去する目的で、
この溶液を減圧(25mmの水銀;3.3kPa)下30℃未満の温
度で濃縮する。次に、この懸濁液を濾過する。その沈澱
物を100cm3の水で6回洗浄した後、減圧(15mmの水銀;
2.0kPa)下60℃で16時間乾燥する。
−ナフチリジン−2−イル)アミノ]−6−メチル−3
−オキソヘプチル}安息香酸の右旋性異性体から成る白
色生成物が79.6g得られ、これの特徴は下記の通りであ
る: −旋光:[α]20 D=+160°(c=1;塩化メチレン) −エナンチオマー純度:73.2%。
8.5g、シンコニジンを54.3g、そして95%(v/v)エタノ
ールを700cm3入れる。この溶液を還流まで加熱した後、
3時間かけて10℃の温度まで冷却する。生成物が結晶し
て来る。この懸濁液を濾過する。その沈澱物を50cm3の9
5%エタノールで2回洗浄した後、減圧(15mmの水銀;2.
0kPa)下60℃で16時間乾燥する。
1,8−ナフチリジン−2−イル)アミノ]−6−メチル
−3−オキソヘプチル}安息香酸のシンコニジン塩が白
色生成物の形態で92.8g得られ、これの特徴は下記の通
りである: −旋光:[α]20 D=−137.7°(c=1;塩化メチレン) −エナンチオマー純度:100%。
チルピロリドンの中に、上で得られるシンコニジン塩を
50g溶解させる。この温度を20℃未満に維持しながら30
分かけて、90cm3の1N塩酸を加える。20℃で15分間攪拌
した後、600cm3の蒸留水を1時間かけて加える。この得
られる懸濁液を濾過する。この得られる沈澱物を100cm3
の蒸留水で5回洗浄し後、減圧(15mmの水銀;2.0kPa)
下60℃で16時間乾燥する。
1,8−ナフチリジン−2−イル)アミノ]−6−メチル
−3−オキソヘプチル}安息香酸が白色生成物の形態で
29.7g得られ、これの特徴は下記の通りである: −旋光:[α]20 D=222.8°(c=1;塩化メチレン) −エナンチオマー純度:100%。
チレンの中に、上で得られた右旋性酸を20gそしてイミ
ダゾールを21.8g溶解させる。シリンジを用い20℃の温
度で、7cm3の塩化チオニルを導入する。この懸濁液を
還流下で30分間加熱した後、20℃に冷却し、そして次
に、200cm3の蒸留水で2回洗浄する。この溶液を大気圧
下で濃縮して体積を半分にした後、450cm3の無水エタノ
ールを加える。蒸気の温度が78℃に到達するまで、塩化
メチレンの蒸留を継続する。次に、脱色用炭を1g加えた
後、この混合物を78℃に1時間放置する。この懸濁液を
濾過する。50cm3の無水エタノールを用い、その沈澱物
を75℃で洗浄する。この濾液と洗浄液を一緒にして、2
時間かけて15℃にまで冷却する。この懸濁液を濾過す
る。35cm3の無水エタノールを用い、その沈澱物を15℃
で3回洗浄した後、減圧(15mmの水銀;2.0kPa)下60℃
で16時間乾燥する。このようにして(+)−2−(7−
クロロ−1,8−ナフチリジン−イル)−3−(5−メチ
ル−2−オキソヘキシル)−1−イソインドリノンが綿
毛状の白色生成物形態で16.8g得られ、これの特徴は下
記の通りである: −旋光:[α]20 D=+132°(c=1;塩化メチレン) −エナンチオマー強度:98.8%。
2−{1−[(7−クロロ−1,8−ナフチリジン−2−
イル)アミノ]−6−メチル−3−オキソヘプチル}安
息香酸、97gの(+)−エフェドリンおよび875cm3の95
%(v/v)エタノールを入れる。この懸濁液を40℃で溶
解させた後、この反応混合物を約2℃にまで冷却する。
得られる沈澱物を濾過で分離し、95%(v/v)のエタノ
ールを125cm3用い2℃で2回洗浄した後、減圧(15mmの
水銀;2.0kPa)下60℃で16時間乾燥する。
[(7−クロロ−1,8−ナフチリジン−2−イル)アミ
ノ]−6−メチル−3−オキソヘプチル}安息香酸との
塩が白色生成物の形態で156.6g得られ、これの特徴は下
記の通りである: −旋光:[α]20 D=−64°(c=1;塩化メチレン) −エナンチオマー純度:100%。
の5cm3を、50cm3の丸底フラスコの中に入れる。温度を
20℃に維持しながら、1.2cm3の濃塩酸を加えた後、15cm
3の蒸留水を10分間かけて加える。この得られる懸濁液
を濾過する。この沈澱物を、10cm3の蒸留水で5回洗浄
した後、減圧(15mmの水銀;2.0kPa)下60℃で16時間乾
燥する。
フチリジン−2−イル)アミノ]−6−メチル−3−オ
キソヘプチル}安息香酸が白色生成物の形態で1.97g得
られ、これの特徴は下記の通りである: −旋光:[α]20 D=+222.8°(c=1;塩化メチレン) −エナンチオマー純度:100%。
で記述した条件下で環化させることにより、(+)−2
−(7−クロロ−1,8−ナフチリジン−イル)−3−
(5−メチル−2−オキソヘキシル)−1−イソインド
リノンを生じさせる。
と2−{1−[(7−クロロ−1,8−ナフチリジン−2
−イル)アミノ]−6−メチル−3−オキソヘプチル}
安息香酸との塩を118.3gそして塩化メチレンを1700cm3
入れる。この有機溶液を20℃で、400cm3の0.5N塩酸水溶
液そして400cm3の蒸留水で洗浄する。減圧(250mmの水
銀;33.3kPa)下20℃で共沸蒸留することによって、その
有機相の脱水を行う。この有機相に乾燥塩化メチレンを
加えることによってその体積を1700cm3に調整した後、9
5.2gのイミダゾールに続いて、10分かけて25cm3の塩化
チオニルを加える。この懸濁液を40℃で30分間加熱した
後、20℃にまで冷却し、そして700cm3の蒸留水で2回洗
浄する。2500cm3の無水エタノールを添加することでそ
の体積を一定に保ちながら大気圧下で蒸留することによ
り、塩化メチレンを除去する。この蒸気温度が78℃に到
達した時点で、この蒸留を止め、そして20cm3の無水エ
タノール中の懸濁液として脱色用炭を4g加える。この混
合物を78℃に30分間放置した後、熱濾過する。77℃のエ
タノールを200cm3用いてその脱色用炭を濯ぐ。この洗浄
液と濾液を一緒にし、そして20℃/時の速度で10℃の温
度にまで冷却する。この懸濁液を濾過する。10℃の無水
エタノールを140cm3用いてこの沈澱物を3回洗浄した
後、減圧(15mmの水銀;2.0kPa)下60℃で16時間乾燥す
る。この得られる若干黄色がかった生成物(68.9g)を
還流下のエタノール1400cm3から再結晶する。10℃に冷
却した後、この懸濁液を濾過する。10℃の無水エタノー
ルを100cm3用いてこの沈澱物を3回洗浄した後、減圧
(15mmの水銀;2.0kPa)下60℃で16時間乾燥する。この
ようにして(+)−2−(7−クロロ−1,8−ナフチリ
ジン−2−イル)−3−(5−メチル−2−オキソヘキ
シル)−1−イソインドリノンが綿毛状白色生成物の形
態で65.1g得られ、これの特徴は下記の通りである: −旋光:[α]20 D=+132°(c=1;塩化メチレン) −エナンチオマー純度:100%。
Claims (14)
- 【請求項1】式 で表される新規な2−アミノナフチリジン誘導体、それ
の光学異性体およびそれの塩類。 - 【請求項2】式 で表される2−ピロリノナフチリジン誘導体と塩基とを
反応させた後、こうして得られる生成物を単離し、任意
にそれの光学異性体に分離させそして/または任意に塩
に変化させることを特徴とする請求項1記載の化合物の
製造方法。 - 【請求項3】式 で表される2−ピロリノナフチリジン化合物と無機塩基
とを反応させた後、こうして得られる生成物に単離し、
任意にそれの光学異性体に分離させそして/または任意
に塩に変化させることを特徴とする請求項1記載の化合
物の製造方法。 - 【請求項4】請求項1記載の化合物の右旋性異性体の製
造方法であって、有機溶媒中で対応するラセミ化合物と
(+)−エフエドリンとの塩を形成させ、該右旋性化合
物と(+)−エフエドリンの塩を沈殿させ、次いでこう
して得られた塩から該右旋性異性体を遊離させることを
特徴とする方法。 - 【請求項5】ラセミ化合物と(+)−エフエドリンとの
塩をエタノールのような有機溶媒から沈澱させることを
特徴とする請求項4記載の方法。 - 【請求項6】該右旋性異性体の遊離が塩酸のような強酸
により行われることを特徴とする請求項4記載の方法。 - 【請求項7】請求項1記載の化合物の右旋性異性体の製
造方法であって、対応するラセミ化合物とシンコニンの
不溶性塩を形成させ、それを濾別して右旋性異性体に富
む生成物を分離し、該生成物から純粋な右旋性異性体の
シンコニジン塩を沈澱させ、最後にそのシンコニジン塩
から該右旋性異性体を遊離させることを特徴とする方
法。 - 【請求項8】ラセミ化合物のシンコニン塩をエタノール
で沈澱することを特徴とする請求項7記載の方法。 - 【請求項9】右旋性異性体に富む生成物をそのシンコニ
ン塩から塩酸のような強酸により分離することを特徴と
する請求項7記載の方法。 - 【請求項10】右旋性異性体に富む生成物のシンコニジ
ン塩をエタノールで沈澱させることを特徴とする請求項
7記載の方法。 - 【請求項11】純粋な右旋性異性体を塩酸のような強酸
でそのシンコニジン塩から分離することを特徴とする請
求項7記載の方法。 - 【請求項12】式 で表される生成物の右旋性異性体の製造方法であって、 式 で表される化合物の右旋性異性体を縮合剤の存在下で塩
化チオニルにより環化することを特徴とする方法。 - 【請求項13】縮合剤がイミダゾールまたはピリジンで
あることを特徴とする請求項12記載の方法。 - 【請求項14】環化が塩化メチレンのような有機溶媒中
で行われることを特徴とする請求項12または13記載の方
法。
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