JP2711261B2

JP2711261B2 - 自動販売機の両替装置

Info

Publication number: JP2711261B2
Application number: JP63298743A
Authority: JP
Inventors: 誠松上
Original assignee: 株式会社芝浦製作所
Priority date: 1988-11-25
Filing date: 1988-11-25
Publication date: 1998-02-10
Anticipated expiration: 2013-02-10
Also published as: JPH02144692A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、自動販売機の両替装置に関するものであ
る。

［従来の技術］従来の両替機能を有する自動販売機においては、両替
スイッチは自動販売機の前面に設けられている。しかし
ながら、自動販売機の管理者の中には、両替機能よりも
他の機能、たとえば、４個のまとめ買い機能を持たせた
方がよいと判断する管理者もいる。そのため、自動販売
機は、両替機能と他の機能の切換えができるようになっ
ている。

その切換えの方法は、たとえば、前面に設けられた購
入操作用スイッチと自動販売機の制御を行うマイコンと
の間に、４個のまとめ買い用ワイヤーハーネスを接続す
るか、または、両替機能用ワイヤーハーネスを接続する
かで切替えることができる。そして、この切替えによ
り、前記操作用スイッチが、まとめ買いスイッチとして
機能したり両替えスイッチとして機能したりした。

［発明が解決しようとする課題］しかしながら、この２種類のワイヤーハーネスの付替
えは管理者では行うことができないため、自動販売機の
購入前にあらかじめ自動販売機のメーカ側にまとめ買い
機能にするか両替え機能にするかを指定しておかなけれ
ばならないため、たいへん不便であった。

［発明の目的］本発明は、購入用操作スイッチを簡単に両替えスイッ
チに切替えられる自動販売機の両替装置を提供するもの
である。

［課題を解決するための手段］両替手段を有する自動販売機であって、自動販売機の
前面に設けられた商品まとめ買いスイッチの中の１個の
スイッチを両替スイッチとして機能させる切替え手段を
自動販売機内に設け、その切替え手段による切替えによ
り商品まとめ買いスイッチの中の１個のスイッチを両替
スイッチとして使用できるようにすることにより管理者
が自由に切り替えができ問題を解決している。

［作用］上記構成の自動販売機の両替装置であると、切替え手
段によって購入用操作スイッチから両替えスイッチに切
替え、この切替えた購入用操作スイッチにより両替手段
を作動させる。

［実施例］以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第２図は本発明の実施例に係る両替装置を有するたば
この自動販売機（10）のブロック図、第３図は同じく斜
視図を示している。

（14）（16）（18）は自動販売機（10）の扉（12）の前
面に設けられた購入操作用スイッチのひとつであるまと
め買いスイッチであって、（14）は２個用のまとめ買い
スイッチ、（16）は３個用のまとめ買いスイッチ、（1
8）は４個用のまとめ買いスイッチと両替スイッチを兼
ねた兼用スイッチである。この兼用スイッチ（18）は、
４個用のまとめ買いスイッチとして機能している場合に
は、キートップの表示を「４個」とし（第４図参照）、
両替スイッチとして機能させる場合には、キートップを
「両替」という表示に取替える（第５図参照）。なお、
各スイッチ（14）（16）（18）はランプをそれぞれ内蔵
している。

（20）は、コラム毎に設けられた選択スイッチ、（2
2）は硬貨投入口である。（24）は紙幣出入れ口であっ
て、商品を購入する際及び両替の際の紙幣入金口、紙幣
入金口及び紙幣返却口とを兼ねている。（25）は硬貨の
返却口であり、（46）は返却レバーである。

（26）は扉（12）の後面に設けられた操作ボックスで
あって、液晶表示部（28）、各種数値データを入力する
テンキー（30）、機能設定キー（32）、クリアキー（3
4）、終了キー（36）等が設けられている。液晶表示部
（28）は、各種設定のエコーバックや管理者へのメッセ
ージの表示を目的として設けられている。なお、この操
作ボックス（26）は、兼用スイッチ（18）を４個用のま
とめ買いスイッチとして機能させるか、両替スイッチと
して機能させるかの切換え手段となる。

（38）は、マイクロコンピュータ（以下、マイコンと
いう。）であって、例えば内部に入出力ポート（40）、
中央処理装置（42）及びメモリ（44）を有するワンチッ
プである。各選択スイッチ（20）、操作ボックス（26）
の各種キー（30）……（36）、まとめ買いスイッチ（1
4）（16）及び兼用スイッチ（18）の各接点の開閉信号
は入出力ポート（40）を通して中央処理装置（42）に入
力される。また、逆に入出力ポート（40）を通して中央
処理装置（42）から出力される信号によって、操作ボッ
クス（26）の液晶表示部（28）、紙幣出入れ口（24）、
返却口（25）の駆動、まとめ買いスイッチ（14）（16）
及び兼用スイッチ（18）のランプの点滅される。このマ
イコン（38）は、両替機能の制御部の働き、及び商品の
１個買い、まとめ買いの際の商品の搬出制御部の働きを
する。

以下、上記構成の自動販売機（10）の動作状態を、第
６図のフローチャートに基づいて説明する。

マイコン（38）は、たとえば、機能設定キー（32）と
テンキー（30）の「３」と「１」のONが検出されると両
替選択設定モードの処理を行ない、検出されないと他の
モードとなる。

ステップ１では、操作ボックス（26）の液晶表示部
（28）に両替するかしないかの表示をおこない（第７図
参照）、ステップ２に進む。

ステップ２では、「１」がONされたのが検出される
と、ステップ３に進み、検出されないとステップ５に進
む。

ステップ３では、両替ありと仮に設定され、ステップ
４において液晶表示部（28）に両替ありと表示し、ステ
ップ２に戻る。

ステップ５では、「０」またはクリアキー（34）がON
されたのが検出されると、ステップ６に進み、検出され
ないとステップ８に進む。

ステップ６では、両替なしと仮に設定され、ステップ
７において液晶表示部（28）に両替なしと表示し、ステ
ップ２に戻る。

ステップ８では、機能設定キー（32）がONされたのが
検出されるとステップ９に進み、検出されないとステッ
プ10に進む。

ステップ９では、ステップ３またはステップ６におい
て仮に設定された両替の有無を記憶し、ステップ２に戻
る。

ステップ10では、終了キー（36）がONされたのが検出
されないとステップ２に戻り、検出されると入金待ちの
モードとなる。

上記により自動販売機（10）の管理者は、「１」と機
能設定キー（32）を押下すれば、自動販売機（10）は両
替機能を有し、「０」またはクリアキー（34）と機能設
定キー（32）を押下すれば、自動販売機（10）は４個の
まとめ買い機能を有する。

次に販売モードにおいて、まとめ買い機能と両替機能
の処理状態を第８図のフローチャートで説明する。

ステップ11において、選択スイッチ（20）がONされる
と、商品搬出ルーチンに進む。

ステップ12において、返却レバー（46）がONされる
と、販売モードが終了して入金待ちのモードとなり、そ
うでない場合はステップ13に進む。

ステップ13において、４個用まとめ買いスイッチと両
替スイッチとを兼ねた兼用スイッチ（18）のONが検出さ
れるとステップ14に進み、検出されないとステップ11に
戻る。

ステップ14において、両替ありと設定されている場合
には、ステップ15に進んで両替機能の処理を行ない、両
替なしと設定されている場合には、ステップ22に進んで
まとめ買い機能の処理を行なう。

ステップ15では、商品が販売されているかどうかを判
断し、既にたばこが販売されいるとステップ11に戻り、
まだたばこが販売されていない場合には、ステップ16に
進む。

ステップ16において、紙幣出入れ口（24）からの入金
が千円札の１枚のみの入金かどうかを判断し、１枚のみ
の入金であると、ステップ17に進み、そうでない場合は
ステップ20に進む。

ステップ17において、自動販売機（10）内部の硬貨収
納部に100円玉が10枚以上あるかどうかを判断し、10枚
以上であるとステップ18に進み、10枚未満の場合にはス
テップ20に進む。

ステップ18において、1000円を100円玉10枚にて返却
口（25）より払出しをして、ステップ19に進む。

ステップ19において、千円札を収納し、入金待ちのモ
ードなる。

ステップ20において、入金の金種で紙幣出入れ口（2
4）または返却口（25）より返却して入金待ちのモード
となる。

ステップ21において、兼用スイッチ（18）のフラグが
ONされているかどうか判断し、OFFであればステップ22
に進み、ONされていればステップ24に進む。

ステップ22では、兼用スイッチ（18）のフラグをON
し、ステップ23において兼用スイッチ（18）のランプを
点滅させる。そして、ステップ11に戻る。

ステップ24では、兼用スイッチ（18）のフラグがOFF
し、ステップ25において兼用スイッチ（18）のランプを
消灯する。そして、ステップ11に戻る。このステップ21
からステップ25までの役目は、兼用スイッチ（18）をト
グル動作のためであり、たとえば、兼用スイッチ（18）
が２回ONされると、まとめ買い機能がキャンセルされ
る。

上記により、自動販売機（10）の管理者は、操作ボッ
クス（26）での操作だけで両替機能とまとめ買い機能と
を選択でき、従来の自動販売機のようにメーカにまとめ
買いスイッチと両替スイッチとの機能の切換えを依頼す
る必要がなく、管理者が必要に応じて機能を選択でき
る。

なお、本実施例では購入操作用スイッチのひとつであ
る４個用のまとめ買いスイッチを両替スイッチとして兼
用させたが、これに代えて、たとえば、コーヒ等の自動
販売機（10）においては、ミルクや砂糖のコーヒへの投
入選択スイッチを両替スイッチとして兼用させてもよ
い。

［発明の効果］上記構成の自動販売機の両替装置であると、自動販売
機の管理者は、切替え手段により自動販売機の前面に設
けたスイッチを両替スイッチまたは購入操作用スイッチ
のどちらにでも選択できる。そのため、従来の自動販売
機のようにメーカに機能の切換えを依頼する必要がな
く、管理者が必要に応じて機能を選択できるという効果
がある。

また、２種類のワイヤーハーネスを準備する必要がな
いとともに、購入操作用スイッチを両替スイッチに切替
えるので、特別に両替スイッチを設ける必要がなくコス
トの削減となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の構成を示すブロック図、第２図は、本発明の実施例に係る両替装置を有する自動
販売機の構成を示すブロック図、第３図は、前図の自動販売機の斜視図、第４図は、第３図の自動販売機の要部拡大正面図、第５図は、第３図の自動販売機の両替状態の要部拡大正
面図、第６図は、第２図のマイコンの両替選択設定モードのフ
ローチャート、第７図は、液晶表示部の拡大正面図、第８図は、第２図のマイコンの販売モードのフローチャ
ートである。符号の説明 10……自動販売機 14……２個まとめ買いスイッチ 16……３個まとめ買いスイッチ 18……兼用スイッチ 26……操作ボックス 32……機能設定キー 38……マイコン

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】両替手段を有する自動販売機において、自動販売機の前面に設けられた商品まとめ買いスイッチ
の中の１個のスイッチを両替スイッチとして機能させる
切替え手段を自動販売機内に設け、その切替え手段による切替えにより商品まとめ買いスイ
ッチの中の１個のスイッチを両替スイッチとして使用で
きるようにしたことを特徴とする自動販売機の両替装
置。