JP2710789B2 - ステロイド誘導体及びその製造方法 - Google Patents

ステロイド誘導体及びその製造方法

Info

Publication number
JP2710789B2
JP2710789B2 JP15053388A JP15053388A JP2710789B2 JP 2710789 B2 JP2710789 B2 JP 2710789B2 JP 15053388 A JP15053388 A JP 15053388A JP 15053388 A JP15053388 A JP 15053388A JP 2710789 B2 JP2710789 B2 JP 2710789B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
reaction
mol
solvent
aldehyde
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP15053388A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH023695A (ja
Inventor
二郎 辻
孝志 高橋
正男 辻
直 中川
哲夫 滝川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP15053388A priority Critical patent/JP2710789B2/ja
Publication of JPH023695A publication Critical patent/JPH023695A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2710789B2 publication Critical patent/JP2710789B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steroid Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は慢性腎不全、副甲状腺機能低下症、骨軟化
症、骨粗鬆症などのカルシウム代謝の欠陥症の治療に有
効であることが知られている1α−ヒドロキシビタミン
D3の合成中間体として有用な新規なステロイド誘導体、
その製造方法及び該ステロイド誘導体から、1α−ヒド
ロキシビタミンD3誘導体を製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、1α−ヒドロキシビタミンD3の製造方法として
は、例えば、コレステロールを原料として使用すること
により1α−ヒドロキシビタミンD3を製造する方法など
が知られている(特開昭48−62750号公報及び特開昭49
−95956号公報参照)。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記の通り、1α−ヒドロキシビタミンD3の製造方法
は知られているが、1α−ヒドロキシビタミンD3を製造
するに際し、合成中間体として使用できる化合物を多く
の化合物の中から選択することが出来れば、原料事情に
応じてその製造プロセスを適宜変更することが可能とな
り好ましい。
しかして、本発明の1つの目的は、1α−ヒドロキシ
ビタミンD3の合成中間体として有用な新規な化合物を提
供することにある。
本発明の他の目的は当該新規な化合物の製造方法を提
供することにある。
本発明のさらに他の目的は当該新規な化合物から、1
α−ヒドロキシビタミンD3誘導体を製造する方法を提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によれば、上記の目的は (1)一般式 〔式中、R1及びR2はそれぞれ水素原子、アシル基、低級
アルコキシカルボニル基、三置換シリル基又は置換基を
有していても良いアルコキシメチル基を表わし、X1は水
酸基、ハロゲン原子、低級アルカンスルホニル基、アレ
ーンスルホニル基又は−OY基を表わし、ここでYは−P
(=O)(Z1)2基又は−C(=S)Z2基を表わし、Z1
低級アルコキシ基、アレノキシ基又は置換アミノ基を表
わし、R2は低級アルコキシ基、アレノキシ基、アラルコ
キシ基、低級アルキル基、アリール基、アラルキル基又
はヒドロカルビルチオ基を表わす。〕 で示される1α−ヒドロキシプロビタミンD3誘導体 (2)一般式 〔式中、R1、R2及びX1は前記定義の通りである。〕で示
される1α−ヒドロキシプレビタミンD3誘導体及び (3)一般式 〔式中、R1、R2及びX1は前記定義の通りである。〕で示
される1α−ヒドロキシビタミンD3誘導体並びに下記
〜の製造方法を提供することによつて達成される。
一般式 〔式中、R1、R2及びX1は前記定義の通りである。〕で示
される1α−ヒドロキシプロビタミンD3誘導体に紫外線
を照射することを特徴とする 一般式 〔式中、R1、R2及びX1は前記定義の通りである。〕で示
される1α−ヒドロキシプレビタミンD3誘導体の製造方
法。
一般式 〔式中、R1、R2及びX1は前記定義の通りである。〕で示
される1α−ヒドロキシプレビタミンD3誘導体を熱エネ
ルギーにより異性化させることを特徴とする 一般式 〔式中、R1、R2及びX1は前記定義の通りである。〕で示
される1α−ヒドロキシビタミンD3誘導体の製造方法。
一般式 〔式中、R1、R2及びX1は前記定義の通りである。〕で示
される1α−ヒドロキシプロビタミンD3誘導体に紫外線
を照射し、更に熱エネルギーにより異性化させることを
特徴とする 一般式 〔式中、R1、R2及びX1は前記定義の通りである。〕で示
される1α−ヒドロキシビタミンD3誘導体の製造方法。
上記一般式(I)、(II)及び(III)におけるR1、R
2、X1、Z1及びZ2を以下に詳しく説明する。
R1及びR2それぞれが表わすアシル基としては、アセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、
バレリル基、イソバレリル基、ピバロイル基、ベンゾイ
ル基、モノクロルアセチル基、トリフルオロアセチル基
などが挙げられ、低級アルコキシカルボニル基として
は、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、イ
ソプロピルオキシカルボニル基などが挙げられ、三置換
シリル基としては、トリメチルシリル基、トリエチルシ
リル基、トリイソプロピルシリル基、t−ブチルジメチ
ルシリル基、t−ブチルジフエニルシリル基などが挙げ
られ、置換基を有していても良いアルコキシメチル基と
しては、メトキシメチル基、メトキシエトキシメチル
基、エトキシエチル基、メトキシイソプロピル基、テト
ラヒドロピラニル基などが挙げられる。X1が表わすハロ
ゲン原子としては、フツ素原子、塩素原子、臭素原子、
ヨウ素原子が挙げられ、低級アルカンスルホニルオキシ
基としては、メタンスルホニルオキシ基などが挙げら
れ、アレーンスルホニルオキシ基としてはp−トルエン
スルホニルオキシ基、p−ブロムベンゼンスルホニルオ
キシ基などが挙げられる。式中、Z1が表わす低級アルコ
キシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、イソプロピ
ルオキシ基などが挙げられ、アレノキシ基としては、フ
エノキシ基などが挙げられ、置換アミノ基としては、ジ
メチルアミノ基、ジエチルアミノ基などの低級アルキル
アミノ基などが挙げられる。Z2が表わすアルコキシ基と
してはメトキシ基、エトキシ基、イソプロピルオキシ基
などが挙げられ、アレノキシ基としては、フエノキシ
基、p−トリルオキシ基、α−ナフチルオキシ基などが
挙げられ、アラルコキシ基としては、ベンジルオキシ
基、p−ブロモベンジルオキシ基、p−ニトロベンジル
オキシ基などが挙げられ、置換アミノ基としては、イミ
ダゾリル基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基など
の低級アルキルアミノ基などが挙げられ、低級アルキル
基としては、メチル基、エチル基、イソプロピル基など
が挙げられ、アリール基としては、フエニル基、トリル
基、p−メトキシフエニル基、p−ブロムフエニル基、
p−ニトロフエニル基などが挙げられ、アラルキル基と
しては、ベンジル基、p−メトキシベンジル基、p−ブ
ロムベンジル基、p−ニトロベンジル基などが挙げら
れ、ヒドロカルビルチオ基としては、メチルチオ基、エ
チルチオ基、フエニルチオ基などが挙げられる。
一般式(I)、(II)又は(III)で示される本発明
のステロイド誘導体は例えば次の方法により製造するこ
とができる。
(上記の式において、Acはアセチル基を表わし、Phはフ
ェニル基を表わし、R1、R2及びX1はそれぞれ前記定義の
とおりであり、X2はハロゲン原子、低級アルカンスルホ
ニルオキシ基、アレーンスルホニルオキシ基又は−OY基
を表わし、ここでYは前記定義のとおりである。ここ
で、X2が表わすハロゲン原子、低級アルカンスルホニル
オキシ基又はアレーンスルホニルオキシ基の具体例とし
てはX1が表わすと同様の基を挙げることができ、又、X2
が−OY基を表わす場合のZ1及びZ2が表わす基の具体例と
しては、前記と同様の基を挙げることができる。
上記一般式(I−1)、(I−2)、(II−1)、
(II−2)(III−1)、(III−2)、(IV)、
(V)、(VI−1)、(VI−2)及び(VII)で示され
る化合物を以後それぞれ下記のように称することがあ
る。
さらに、一般式(I−2)、(II−2)及び(III−
2)において、X2が下記の如き置換基を表すことによつ
て示される化合物を以後下記の如き化合物番号を用いて
表示することがある。
一般式(VII)において、R1及びR2がそれぞれ下記の
如き置換基を表すことによつて示される化合物を以後下
記の如く称することがある。
まず、H.Saiらの方法〔ケミカル・フアーマシユーテ
イカル・ブルテン(Chem.Pharm.Bull.)32巻3866〜3872
ページ(1984年)参照〕に従つて調製した化合物(IV)
をアルデヒド(VI−1)に又は(VI−2)に変換する
が、この変換は化合物(IV)の側鎖の炭素−炭素二重結
合を選択的にオゾン酸化し、得られるオゾニドを還元的
に処理してアルデヒド(V)を得て、さらに5,7−ジエ
ンの保護基を除去することにより行なわれる。オゾン酸
化・還元的後処理は常法に従つて実施される。すなわち
化合物(IV)の溶液に冷却下オゾンガスを通じるか、あ
るいは予め調製したオゾンの飽和溶液を化合物(IV)の
溶液に冷却下に加えることにより、オゾン化が行なわ
れ、ついで適当な還元剤を加えることによつて還元的後
処理が行なわれる。使用するオゾンガスの量は通常化合
物(IV)1モルに対して約0.1〜10モル好ましくは約0.5
モル〜0.8モルである。この反応には、塩化メチレン、
メタノールなどの反応に関与しない溶媒に用いられ、そ
の使用量は通常化合物(IV)に対して約10〜200倍重量
である。またこの溶媒中に約1%のピリジンを共存させ
ることも可能である。オゾン化反応は通常0℃以下の温
度で行なわれ、好ましくは約−50℃〜−100℃の範囲内
の温度で行なわれる。還元的後処理に用いられる還元剤
としては、ジメチルスルフイド、トリフエニルホスフイ
ンなどが挙げられ、その使用量は、化合物(IV)1モル
に対して約1〜50モルである。還元的後処理は通常約−
100〜30℃の範囲内の温度で行なわれる。反応は、ドラ
イアイス−アセトン浴中で冷却した、化合物(IV)1モ
ルに対して約0.5〜0.8モルのオゾン及び1%ピリジンを
含む塩化メチレン溶液に化合物(IV)あるいはその溶液
を加え、オゾンの青色が消えた後に、約20モルのジメチ
ルスルフイドを加え、ドライアイス−アセトン浴を除去
し、室温まで加温することにより実施するのが簡便であ
る。
この様にして得られたアルデヒド(V)の反応混合物
からの単離・精製は、通常の有機反応において行なわれ
ている単離・精製法と同様にして行われる。例えば、反
応液を冷希塩酸、食塩水で順次洗浄した後、乾燥・濃縮
し粗生成物を得、再結晶、クロマトグラフイーなどによ
り精製することによりアルデヒド(V)を得ることがで
きる。
アルデヒド(V)のアルデヒド(VI−1)又はアルデ
ヒド(VI−2)への変換は、通常の方法に従つて脱保護
することにより行なわれる。この脱保護の方法として
は、エタノール中水酸化カリウムで処理する方法、ジメ
チルスルホキシド中炭酸カリウムの存在下に加熱する方
法、コリジン中で加熱する方法などが用いられる。これ
らの反応において、使用するエタノール、ジメチルスル
ホキシドあるいはコリジンの量は、アルデヒド(V)に
対して、約5〜200倍重量であり、使用する水酸化カリ
ウムの量は、アルデヒド(V)1モルに対して、約10〜
500モルであり、好ましくは約50〜200モルであり、使用
する炭酸カリウムの量は、アルデヒド(V)1モルに対
して、約0.5〜2モルである。
脱保護の方法として、エタノール中で水酸化カリウム
で処理する方法を採用した場合には、アルデヒド(VI−
1)が得られ、ジメチルスルホキシド中炭酸カリウムの
存在下に加熱する方法又はコリジン中で加熱する方法を
採用した場合には、アルデヒド(VI−2)が得られる。
反応は、アルデヒド(VI−1)を得る場合には、アルデ
ヒド(V)1モルに対して約100モルの水酸化カリウム
を含む約2規定のエタノール溶液を加え、約1.5時間加
熱還流することにより行なうのが簡便であり、アルデヒ
ド(VI−2)を得る場合には、アルデヒド(V)1モル
に対して約1モルの無水炭酸カリウムを加え、約50倍重
量のジメチルスルホキシド中で約120℃で約7時間加熱
することによつて行なうのが簡便である。
これらの反応液からのアルデヒド(VI−1)又はアル
デヒド(VI−2)の単離・精製は、通常の有機反応にお
いて行なわれている単離・精製法と同様にして行なわれ
る。例えば、反応液を冷却後、水にあけ、酢酸エチルな
どの有機溶媒で抽出し、冷希塩酸・重曹水・食塩水で順
次洗浄し、乾燥後濃縮して粗生成物を得、再結晶、クロ
マトグラフイーなどにより精製することによりアルデヒ
ド(VI−1)又はアルデヒド(VI−2)を得ることがで
きる。
この様にして得られたアルデヒド(VI−2)は、必要
に応じて1位及び3位の水酸基の脱保護によつて、アル
デヒド(VI−1)に変換することができる。この脱保護
反応は通常の脱アセチル化反応、すなわち、塩基性物質
存在下に水あるいはアルコールと接触させることにより
加溶媒分解を行なうことにより行なわれる。この加溶媒
分解に用いられるアルコールとしては、例えばメタノー
ル、エタノールなどが挙げられる。使用される水あるい
はアルコールの使用量は、通常アルデヒド(VI−2)1
モルに対して約2〜2000モルである。塩基性物質として
は、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなど
の金属アルコキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ムなどの金属水酸化物、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム
などの金属炭酸塩などが用いられる。使用される塩基性
物質の使用量は、通常アルデヒド(VI−2)1モルに対
して約0.05〜10モル、好ましくは0.1〜5モルである。
またこの反応は通常溶媒の存在下で実施されるが、反応
に用いる水あるいはアルコールをそのまま溶媒として用
いることも可能であり、さらに別の溶媒を補助溶媒とし
て用いることも可能である。ここで用いられる補助溶媒
は、水あるいはアルコール及びアルデヒド(VI−2)に
親和性があり、反応に関与しないものであり、具体例と
しては、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンなどが挙げられる。溶媒の使用量は、通
常アルデヒド(VI−2)の5〜200倍重量である。反応
は、通常約−10℃〜100℃の範囲内の温度、好ましくは
約0℃〜60℃の範囲内の温度で行なわれる。反応はアル
デヒド(VI−2)1モルに対して約5モルの炭酸カリウ
ムを加え、約100倍重量のメタノールに溶解し、室温で1
5分〜24時間攪拌することにより実施するのが簡便であ
る。
この反応液からのアルデヒド(VI−1)の単離・精製
は、通常の有機反応において行なわれている単離・精製
法と同様にして行なわれる。例えば、反応液を冷却後、
水にあけ、酢酸エチルなどの有機溶媒で抽出し、冷希塩
酸・重曹水・食塩水で順次洗浄し、乾燥後濃縮して粗生
成物を得、再結晶、クロマトグラフイーなどにより精製
することによりアルデヒド(VI−1)を得ることができ
る。
この様にして得られたアルデヒド(VI−1)は、必要
に応じて、常法に従い1位及び3位の水酸基の保護を行
ないアルデヒド(VII)に変換することもできる。
アルデヒド(VI−1)からアルデヒド(VII−1)へ
の変換は、塩基性物質の存在下にカルボン酸の無水物あ
るいはハロゲン化物を作用させることにより行なわれ
る。この反応に用いられるカルボン酸無水物としては、
無水酢酸、無水プロピオン酸、無水酪酸、無水トリフル
オロ酢酸などが挙げられ、カルボン酸ハロゲン化物とし
ては、塩化アセチル、塩化プロピオニル、塩化ブチリ
ル、塩化イソブチリル、塩化バレリル、塩化イソバレリ
ル、塩化ピバロイル、塩化ベンゾイルなどが挙げられ
る。酸無水物あるいは酸ハロゲン化物の使用量は、通常
アルデヒド(VI−1)1モルに対して、約2〜20モル好
ましくは約2.5〜10モルである。この反応に用いられる
塩基性物質としては、ピリジン、トリエチルアミン、ジ
イソプロピルエチルアミン、ジエチルアニリンなどの有
機塩基、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの金属
水酸化物、水素化ナトリウムなどの金属水素化物などが
挙げられる。塩基性物質の使用量は、通常アルデヒド
(VI−1)1モルに対して約2〜200モルであり、好ま
しくは約5〜100モルである。またジメチルアミノピリ
ジン、ピロリジノピリジンなどのアシル化触媒の存在下
で行なうことも可能である。触媒の使用量は、通常アル
デヒド(VI−1)1モルに対して約0.05〜0.2モルであ
る。この反応は通常溶媒中で実施されるが、使用する有
機塩基を溶媒として用いることも可能であり、また塩化
メチレン、テトラヒドロフランなどの反応に関与しない
溶媒を補助溶媒として用いることも可能である。溶媒の
使用量は、通常アルデヒド(VI−1)に対して、約5〜
200倍重量である。反応は通常約−20℃〜100℃の範囲内
の温度、好ましくは約0℃〜30℃の範囲内の温度で行な
われる。
この様にして得られたアルデヒド(VII−1)の反応
混合物からの単離・精製は、通常の有機反応において用
いられている単離・精製法と同様にして行なうことがで
きる。例えば、反応混合物を氷水にあけ、エーテルなど
の有機溶媒で抽出し、冷希塩酸・重曹水・食塩水で順次
洗浄し乾燥後濃縮して粗生成物を得、再結晶、クロマト
グラフイーなどにより精製物を得ることができる。
アルデヒド(VI−1)からアルデヒド(VII−2)へ
の変換は、塩基性物質の存在下にクロル炭酸エステルを
作用させることにより行なわれる。反応に用いられるク
ロル炭酸エステルとしては、クロル炭酸メチル、クロル
炭酸エチル、クロル炭酸アリル、クロル炭酸トリクロル
エチル、クロル炭酸フエニルなどが挙げられる。クロル
炭酸エステルの使用量は、通常アルデヒド(VI−1)1
モルに対して約2〜50モル、好ましくは約5〜20モルで
ある。反応に用いられる塩基性物質としては、ピリジ
ン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、
ジエチルアニリンなどの有機アミン、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムなどの金属水酸化物、水素化ナトリ
ウムなどの金属水素化物などが挙げられる。塩基性物質
の使用量は、通常アルデヒド(VI−1)1モルに対して
約2〜200モルであり、好ましくは約5〜100モルであ
る。またジメチルアミノピリジン、ピロリジノピリジン
などのエステル化触媒の存在下で実施することも可能で
ある。触媒の使用量は、通常アルデヒド(VI−1)1モ
ルに対して約0.05〜0.2モルである。この反応は通常溶
媒中で実施されるが、使用する有機塩基を溶媒として用
いることも可能であり、また塩化メチレン、テトラヒド
ロフランなどの反応に関与しない溶媒を補助溶媒として
用いることも可能である。溶媒の使用量は、通常アルデ
ヒド(VI−1)に対して、約5〜200倍重量である。反
応は通常約−20℃〜100℃の範囲内の温度、好ましくは
約0℃〜30℃の範囲内の温度で行なわれる。
この様にして得られたアルデヒド(VII−2)の反応
混合物からの単離・精製は、通常の有機反応において行
なわれている単離・精製法と同様にして行なうことがで
きる。例えば、反応混合物を氷水にあけ、エーテルなど
の有機溶媒で抽出し、冷希塩酸・重曹水・食塩水で順次
洗浄し、乾燥後濃縮して粗生成物を得、再結晶、クロマ
トグラフイーなどにより精製物を得ることができる。
アルデヒド(VI−1)からアルデヒド(VII−3)へ
の変換は、塩基性物質の存在下に三置換シリルクロリド
を作用させることにより行なわれる。反応に用いられる
三置換シリルクロリドとしては、トリメチルシリルクロ
リド、トリエチルシリルクロリド、トリイソプロピルシ
リルクロリド、t−ブチルジメチルシリルクロリド、t
−ブチルジフエニルシリルクロリドなどが挙げられる。
三置換シリルクロリドの使用量は、通常アルデヒド(VI
−1)1モルに対して約2〜50モル、好ましくは約5〜
20モルである。反応に用いられる塩基性物質としては、
ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルア
ミン、ジエチルアニリン、イミダゾールなどの有機アミ
ン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの金属水酸
化物、水素化ナトリウムなどの金属水素化物などが挙げ
られる。塩基性物質の使用量は、通常アルデヒド(VI−
1)1モルに対して約2〜200モルであり、好ましくは
約5〜100モルである。この反応は通常溶媒中で実施さ
れるが、使用する有機塩基を溶媒として用いることも可
能であり、また塩化メチレン、テトラヒドロフラン、ジ
メチルホルムアミドなどの反応に関与しない溶媒を補助
溶媒として用いることも可能である。溶媒の使用量は、
通常アルデヒド(VI−1)に対して、約5〜200倍重量
である。反応は通常約−20℃〜100℃の範囲内の温度、
好ましくは約0℃〜30℃の範囲内の温度で行なわれる。
この様にして得られたアルデヒド(VII−3)の反応
混合物からの単離・精製は、通常の有機反応において行
なわれている単離・精製法と同様にして行なうことがで
きる。例えば、反応混合物を氷水にあけ、エーテルなど
の有機溶媒で抽出し、冷希塩酸・重曹水・食塩水で順次
洗浄し、乾燥後濃縮して粗生成物を得、再結晶、クロマ
トグラフイーなどにより精製物を得ることができる。
アルデヒド(VI−1)からアルデヒド(VII−4)へ
の変換は、塩基性物質の存在下にクロルメチルエーテル
を作用させるか、あるいは酸触媒下にビニルエーテルを
作用させることにより行なわれる。反応に用いられるク
ロルメチルエーテルとしては、クロルメチルメチルエー
テル、メトキシエトキシメチルクロリドなどが挙げら
れ、ビニルエーテルとしては、エチルビニルエーテル、
メチルイソプロペニルエーテル、ジヒドロピランなどが
挙げられる。クロルメチルエーテルまたはビニルエーテ
ルの使用量は、通常アルデヒド(VI−1)1モルに対し
て約2〜50モル、好ましくは約5〜20モルである。反応
に用いられる塩基性物質としては、ピリジン、トリエチ
ルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジエチルアニ
リン、イミダゾールなどの有機アミン、水素化ナトリウ
ムなどの金属水素化物などが挙げられる。塩基性物質の
使用量は、通常アルデヒド(VI−1)1モルに対して約
2〜200モルであり、好ましくは約5〜100モルである。
使用する酸触媒としては、p−トルエンスルホン酸、カ
ンフアースルホン酸などのスルホン酸、p−トルエンス
ルホン酸ピリジニウムなどのスルホン酸塩、塩酸、硫酸
などの鉱酸などが挙げられる。酸触媒の使用量は、アル
デヒド(VI−1)1モルに対して、通常約0.05〜0.2モ
ルである。この反応は通常溶媒中で実施されるが、使用
する有機塩基又はビニルエーテルを溶媒として用いるこ
とも可能であり、また塩化メチレン、テトラヒドロフラ
ン、ジメチルホルムアミドなどの反応に関与しない溶媒
を用いることも可能である。溶媒の使用量は、通常アル
デヒド(VI−1)に対して、約5〜200倍重量である。
反応は通常約−20℃〜100℃の範囲内の温度、好ましく
は約0℃〜30℃の範囲内の温度で行なわれる。
この様にして得られたアルデヒド(VII−4)の反応
混合物からの単離・精製は、通常の有機反応において行
なわれている単離・精製法と同様にして行なうことがで
きる。例えば、反応混合物を氷水にあけ、エーテルなど
の有機溶媒で抽出し、有機塩基を用いている場合には冷
希塩酸で洗浄し、重曹水・食塩水で順次洗浄し、乾燥後
濃縮して粗生成物を得、再結晶、クロマトグラフイーな
どにより精製物を得ることができる。
アルデヒド(VI−1)又は(VII)のアルコール(I
−1)への変換は、アルデヒド(VI−1)又は(VII)
に、イソアミルマグネシウムブロミド、イソアミルリチ
ウムなどの有機金属化合物を作用させることによつて行
なわれる。反応はアルデヒド(VI−1)又は(VII)を
約5〜200倍重量のテトラヒドロフラン、エーテルなど
の溶媒に溶解し、約−100℃〜30℃の範囲内の温度、好
ましくは約−80℃〜10℃の範囲内の温度で、アルデヒド
(VI−1)又は(VII)1モルに対して約0.8〜3モルの
有機金属化合物を含む溶液を加え、上記の温度で5分〜
2時間攪拌することにより行なわれる。
この様にして得られたアルコール(I−1)の反応混
合物からの単離・精製は、通常の有機反応において行わ
れている単離・精製法と同様にして行なうことができ
る。例えば、反応混合物を氷水にあけ、エーテルなどの
有機溶媒で抽出し、食塩水で洗浄し乾燥後濃縮して粗生
成物を得、再結晶、クロマトグラフイーなどにより精製
物を得ることができる。
アルコール(I−1)からハロゲン化物(I−2−
1)への変換は、アルコールをハロゲン化物に変換する
一般的な方法によつて実施することができる。例えば、
アルコール(I−1)をその約5〜200倍重量のエーテ
ル、ピリジンなどの溶媒に溶解し、約−20℃〜10℃の範
囲内の温度で、アルコール(I−1)1モルに対して約
0.3〜10モルの三塩化リン、五塩化リン、三臭化リン、
塩化チオニルなどのハロゲン化剤を加え、上記の範囲内
の温度で15分〜12時間攪拌することにより行なわれる。
この様にして得られたハロゲン化物(I−2−1)の
反応混合物からの単離・精製は、通常の有機反応におい
て行われている単離・精製法と同様にして行なうことが
できる。例えば、反応混合物を氷水にあけ、エーテルな
どの有機溶媒で抽出し、重曹水・食塩水で順次洗浄し、
乾燥後濃縮して粗生成物を得、再結晶、クロマトグラフ
イーなどにより精製物を得ることができる。
アルコール(I−1)から低級アルカンスルホナート
又はアレーンスルホナート(I−2−2)への変換は、
塩基性化合物の存在下に塩化低級アルカンスルホニル又
は塩化アレーンスルホニルを作用させることにより行な
われる。反応に用いられる塩化低級アルカンスルホニル
としては、塩化メタンスルホニルなどが挙げられ、塩化
アレーンスルホニルとしては、塩化p−トルエンスルホ
ニル、塩化p−ブロムベンゼンスルホニルなどが挙げら
れ、その使用量はアルコール(I−1)1モルに対して
約1.1〜20モルである。反応に用いられる塩基性物質と
してはピリジン、トリエチルアミンなどの有機塩基、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの金属水酸化物、
水素化ナトリウムなどの金属水素化物などが挙げられ、
その使用量はアルコール(I−1)1モルに対して約1
〜1000モルである。この反応は通常溶媒中で行なわれる
が、使用される有機塩基を溶媒として使用することも可
能であり、塩化メチレン、クロロホルムなどの反応に関
与しない溶媒を用いることも可能である。溶媒の使用量
は、アルコール(I−1)に対して約5〜200倍重量で
ある。反応は通常約−20〜30℃の範囲内の温度、好まし
くは約0〜20℃の範囲内の温度で行なわれる。
この様にして得られた低級アルカンスルホナート又は
アレーンスルホナート(I−2−2)の反応混合物から
の単離・精製は、通常の有機反応において行なわれてい
る単離・精製法と同様にして行なうことができる。例え
ば、反応混合物を氷水にあけ、エーテルなどの有機溶媒
で抽出し、冷希塩酸・重曹水・食塩水で順次洗浄し、乾
燥後濃縮して粗生成物を得、再結晶、クロマトグラフイ
ーなどにより精製物を得ることができる。
アルコール(I−1)からリン酸誘導体(I−2−
3)への変換は、塩基性物質の存在下にリン酸塩化物誘
導体を作用させることにより実施される。反応に用いら
れるリン酸塩化物としては、ビス(ジメチルアミノ)ホ
スホロクロリダート、ジエチルホスホロクロリダートな
どが挙げられ、その使用量はアルコール(I−1)1モ
ルに対して約1.1〜20モルである。反応に用いられる塩
基性物質としてはピリジン、トリエチルアミンなどの有
機塩基、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの金属
水酸化物、水素化ナトリウムなどの金属水素化物などが
挙げられ、その使用量はアルコール(I−1)1モルに
対して約1〜1000モルである。この反応は通常溶媒中で
行なわれるが、使用される有機塩基を溶媒として使用す
ることも可能であり、塩化メチレン、クロロホルムなど
の反応に関与しない溶媒を用いることも可能である。溶
媒の使用量は、アルコール(I−1)に対して約5〜20
0倍重量である。反応は通常約−20〜30℃の範囲内の温
度、好ましくは約0〜20℃の範囲内の温度で行なわれ
る。
この様にして得られたリン酸誘導体(I−2−3)の
反応混合物からの単離・精製は、通常の有機反応におい
て行なわれている単離・精製法と同様にして行なうこと
ができる。例えば、反応混合物を氷水にあけ、エーテル
などの有機溶媒で抽出し、冷希塩酸・重曹水・食塩水で
順次洗浄し、乾燥後濃縮して粗生成物を得、再結晶、ク
ロマトグラフイーなどにより精製物を得ることができ
る。
アルコール(I−1)よりチオカルバミン酸誘導体
(I−2−4)への変換は、チオカルバミン酸イミダゾ
リドと反応させることにより行なわれる。例えば、アル
コール(I−1)1モルに対して、約2〜20モルのN,
N′−チオカルボニルジイミダゾールを約5〜20倍重量
のテトラヒドロフラン中で約0.5〜10時間加熱還流する
ことによつて式(I−2)においてZ2がイミダゾリル基
であるチオカルバミン酸誘導体が得られる。
この様にして得られた式(I−2)で示されるチオカ
ルバミン酸誘導体の反応混合物からの単離・精製は、通
常の有機反応において行なわれている単離・精製法と同
様にして行なうことができる。例えば、反応混合物を氷
水にあけ、エーテルなどの有機溶媒で抽出し、冷希塩酸
・重曹水・食塩水で順次洗浄し、乾燥後濃縮して粗生成
物を得、再結晶、クロマトグラフイーなどにより精製を
行なうことにより精製物を取得することができるが、精
製を行なわずに粗生成物を次の反応に用いることも可能
である。
チオカルバミン酸誘導体(I−2−4)のうち、式
(I−2)においてZ2がイミダオリル基であるチオカル
バミン酸誘導体は、低級アルコール、フエノール誘導
体、アラルカノールと反応させることにより、チオ炭酸
エステル誘導体(I−2−5)に変換することができ
る。使用される低級アルコールとしては、メタノール、
エタノール、イソプロピルアルコールなどが挙げられ、
フエノール誘導体としては、フエノール、クレゾールな
どが挙げられ、アラルカノールとしては、ベンジルアル
コールなどが挙げられる。用いられる低級アルコール、
フエノール誘導体又はアラルカノールの使用量は、チオ
カルバミン酸誘導体(I−2−4)1モルに対して約1
〜100モルである。この反応は通常溶媒中で行なわれ、
使用される溶媒としてはテトラヒドロフラン、クロロホ
ルムなど反応に関与しない溶媒より選ばれ、その使用量
はチオカルバミン酸誘導体(I−2−4)に対して約5
〜200倍重量である。反応は通常約0〜100℃の範囲内の
温度で行なわれる。
また、チオ炭酸エステル誘導体(I−2−5)は、塩
基性化合物の存在下にアルコール(I−1)にクロルチ
オ炭酸エステルを作用させることによつても得ることが
できる。ここで使用されるクロルチオ炭酸エステルとし
ては、クロルチオ炭酸フエニルなどが挙げられ、その使
用量はアルコール(I−1)1モルに対して約1〜100
モルである。使用される塩基性物質としては、ピリジ
ン、ジメチルアミノピリジンなどが挙げられ、その使用
量はアルコール(I−1)1モルに対して約2〜1000モ
ルである。反応は通常溶媒中で行なわれるが、使用され
る塩基性物質を溶媒として用いることも可能であり、ま
たアセトニトリルなどの反応に関与しない溶媒を用いる
ことも可能である。溶媒の使用量は、アルコール(I−
1)の約5〜200倍重量である。
この様にして得られたチオ炭酸エステル誘導体(I−
2−5)の反応混合物からの単離・精製は、通常の有機
反応において行なわれている単離・精製法と同様にして
行なうことができる。例えば、反応混合物を氷水にあ
け、エーテルなどの有機溶媒で抽出し、冷希塩酸・重曹
水・食塩水で順次洗浄し、乾燥後濃縮して粗生成物を
得、再結晶、クロマトグラフイーなどにより精製を行な
うことにより精製物を取得することができる。
アルコール(I−1)のチオカルボン酸エステル誘導
体(I−2−6)への変換は、第三級アミドとホスゲン
より調製したイミドイルクロリドメトクロリドと作用さ
せ、続いて塩基性物質存在下に硫化水素と反応させるこ
とにより実施される。使用される第三級アミドとして
は、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセト
アミド、N,N−ジメチルベンズアミド、N,N−ジメチル−
p−メトキシベンズアミド、N,N−ジメチル−p−メチ
ルスルホニルベンズアミド、N,N−ジメチル−p−ニト
ロベンズアミドなどが挙げられ、その使用量はアルコー
ル(I−1)1モルに対して約1〜5モルである。反応
は次のようにして行うのが簡便である。アルコール(I
−1)1モルに対して、約1.2〜2.0モルの第三級アミド
と当量のホスゲンとより調製したイミドイルクロリドメ
トクロリドを約10〜50倍重量のクロロホルム、テトラヒ
ドロフランなどの溶媒に懸濁あるいは溶解し、約−30〜
0℃の範囲内の温度に冷却し、この溶液にアルコール
(I−1)の約10〜50倍重量のクロロホルム、テトラヒ
ドロフランなどの溶液を加え、約−10〜10℃の範囲内の
温度で約5分〜2時間攪拌し、約1〜5モルのピリジン
を加え、乾燥硫化水素ガスを通じることによりチオカル
ボン酸エステル誘導体(I−2−6)を得ることができ
る。
この様にして得られたチオカルボン酸エステル誘導体
(I−2−6)の反応混合物からの単離・精製は、通常
の有機反応において行なわれている単離・精製法と同様
にして行なうことができる。例えば、反応混合物を氷水
にあけ、エーテルなどの有機溶媒で抽出し、冷希塩酸・
重曹水・食塩水で順次洗浄し、乾燥後濃縮して粗生成物
を得、再結晶、クロマトグラフイーなどにより精製を行
なうことにより精製物を取得することができる。
アルコール(I−1)のジチオ炭酸エステル誘導体
(I−2−7)への変換は、塩基性物質の存在下に二硫
化炭素と反応させ、生成する塩をアルキル化することに
より実施される。使用される塩基性物質としては水素化
ナトリウムなどの金属水素化物、n−ブチルリチウムな
どの有機金属化合物、1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノ
ナ−5−エン、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデカ
−7−エンなどの有機塩基などが挙げられ、その使用量
はアルコール(I−1)1モルに対して約1〜20モルで
ある。使用されるアルキル化剤は、ヨウ化メチル、ヨウ
化エチル、臭化ベンジルなどのハロゲン化物、ジメチル
硫酸などの硫酸エステルなどが挙げられ、その使用量は
アルコール(I−1)1モルに対して約1〜10モルであ
る。使用される二硫化炭素の量はアルコール(I−1)
に対して約1〜100モルである。この反応は通常溶媒中
で行なわれ、使用される溶媒としてはテトラヒドロフラ
ン、N,N−ジメチルホルムアミドなど反応に関与しない
溶媒が選ばれ、その使用量はアルコール(I−1)の約
5〜200倍重量である。また反応性を高めるためにヘキ
サメチルホスホリツクトリアミドなどを加えることも可
能である。アルコール(I−1)1モルに対して、約1
〜5モルの塩基性物質及び約10〜50モルの二硫化炭素を
約10〜20倍重量の溶媒中で、約10〜70℃の範囲内の温度
で、約30分〜24時間攪拌し、さらに同じ範囲内の温度で
約2〜10モルのアルキル化剤を加え30分〜10時間攪拌し
てジチオ炭酸エステル誘導体(I−2−7)を得るのが
好ましい。
この様にして得られたジチオ炭酸エステル誘導体(I
−2−7)の反応混合物からの単離・精製は、通常の有
機反応において行なわれている単離・精製法と同様にし
て行なうことができる。例えば、反応混合物を氷水にあ
け、エーテルなどの有機溶媒で抽出し、冷希塩酸・重曹
水・食塩水で順次洗浄し、乾燥後濃縮して粗生成物を
得、再結晶、クロマトグラフイーなどにより精製を行な
うことにより精製物を取得することができる。
1α−ヒドロキシプロビタミンD3誘導体(I−1)又
は(I−2)の1α−ヒドロキシプレビタミンD3誘導体
(II−1)又は(II−2)への変換は、紫外線を照射す
ることにより行なわれる。使用される紫外線としては、
約200〜360nmの波長範囲のものであり、好ましくは約26
0〜310nmの波長範囲のものである。この反応は通常溶媒
中で行なわれ、用いられる反応溶媒としては、ヘキサ
ン、ヘプタン、シクロヘキサン、リグロイン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレンなどの炭化水素系溶媒、ブロム
ベンゼン、クロルベンゼン、四塩化炭素、1,2−ジクロ
ルエタン、1,2−ジブロムエタンなどのハロゲン化炭化
水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、エチルセルソルブなどのエーテル系溶媒、
メタノール、エタノール、プロパノールなどのアルコー
ル系溶媒などが挙げられる。反応は、約−20〜120℃の
範囲内の温度、好ましくは約−10〜20℃の範囲内の温度
で実施される。
この様にして得られる1α−ヒドロキシプレビタミン
D3誘導体(II−1)又は(II−2)の単離・精製は通常
の有機反応における単離・精製法と同様にして行なうこ
とができる。例えば、反応液を減圧下に濃縮し、得られ
る粗生成物を再結晶、クロマトグラフイーなどにより精
製することにより精製物を得ることができる。なお、精
製することなく粗生成物を次の反応に用いることもでき
る。
1α−ヒドロキシプレビタミンD3誘導体(II−1)又
は(II−2)の1α−ヒドロキシビタミンD3誘導体(II
I−1)又は(III−2)への変換は、熱エネルギーによ
る異性化により行なうことができる。この異性化反応
は、約20〜120℃の範囲内の温度、好ましくは約40〜100
℃の範囲内の温度で行なわれる。反応は通常溶媒中で行
なわれ、用いられる溶媒としては、前述の紫外線照射に
おいて用いられる溶媒などが挙げられる。
この様にして得られる1α−ヒドロキシビタミンD3
導体(III−1)又は(III−2)の単離・精製は通常の
有機反応における単離・精製法と同様にして行なうこと
ができる。例えば、反応液を減圧下に濃縮し、得られる
粗生成物を再結晶、クロマトグラフイーなどにより精製
することにより精製物を得ることができる。
また、前述の通り1α−ヒドロキシビタミンD3誘導体
(III−1)又は(III−2)を得るにあたり、1α−ヒ
ドロキシプレビタミンD3誘導体(II−1)又は(II−
2)は精製して取り出されていなくてもよい。したがつ
て、1α−ヒドロキシプロビタミンD3誘導体(I−1)
又は(I−2)に前述のように紫外線を照射し、次いで
熱エネルギーにより異性化させることによつても1α−
ヒドロキシビタミンD3誘導体(III−1)又は(III−
2)を得ることができる。
本発明のステロイド誘導体から1α−ヒドロキシビタ
ミンD3〔下記式(X−1)で示される化合物〕は次のよ
うにして誘導される。
〔上記の式において、R1、R2及びX2はそれぞれ前記定義
と同じであり、R3及びR4はそれぞれ水素原子、アシル
基、低級アルコキシカルボニル基、三置換シリル基又は
置換基を有していてもよいアルコキシメチル基を表わ
す。ここで、R3及びR4が表わす基の具体例としては、R1
及びR2が表わすと同様の基を挙げることができる。〕 なお、一般式(VIII)、(IX)、(X)及び(X−
1)で示される化合物を以後下記の如く称することがあ
る。
前述のようにして得られた1α−ヒドロキシプロビタ
ミンD3誘導体(I−2)、1α−ヒドロキシプレビタミ
ンD3誘導体(II−2)及び1α−ヒドロキシビタミンD3
誘導体(III−2)は、22位の置換基を還元的に除去す
ることにより、1α−ヒドロキシプロビタミンD3誘導体
(VIII)、1α−ヒドロキシプレビタミンD3誘導体(I
X)又は1α−ヒドロキシビタミンD3誘導体(X)にそ
れぞれ変換される。ここで、原料として用いられる誘導
体(I−2)、(II−2)及び(III−2)は未精製の
ものでもよい。
22位の置換基がハロゲン原子である化合物(I−2−
1)、(II−2−1)又は(III−2−1)は、プロト
ン源の存在下で金属により還元することにより、22位の
置換基を除去することができる。使用される金属として
は、リチウム、ナトリウム、マグネシウム、亜鉛などが
挙げられ、その使用量は該化合物1モルに対して約1〜
50モルである。使用されるプロトン源としては、メタノ
ール、エタノール、t−ブチルアルコールなどの低級ア
ルコール、酢酸、塩化アンモニウムなどが挙げられ、そ
の使用量は該化合物1モルに対して約1〜1000モルであ
る。反応は通常溶媒中で行なわれるが、プロトン源をそ
のまま溶媒として用いても良く、またアンモニア、メチ
ルアミン、エチルアミン、テトラヒドロフランなど反応
に関与しない溶媒を用いることもできる。反応は通常約
−50〜80℃の範囲内の温度、好ましくは約−30〜20℃の
範囲内の温度で行なわれる。この反応において、該化合
物の水酸基の保護基がアシル基又は低級アルコキシカル
ボニル基であり、金属としてリチウム、ナトリウムなど
を用いた場合、同時に脱保護反応も起こり、式(VII
I)、式(IX)又は式(X)において、R3及び/又はR4
が水素原子である化合物が得られる。
22位の置換基がスルホニルオキシ基である化合物(I
−2−2)、(II−2−2)又は(III−2−2)は、
金属水素化物錯体により還元することによつて22位の置
換基を除去することができる。使用される金属水素化物
錯体としては、水素化アルミニウムリチウム、水素化ト
リエチルホウ素ナトリウム、水素化シアノホウ素ナトリ
ウム、水素化トリメトキシアルミニウムリチウム、水素
化トリt−ブトキシアルミニウムリチウムなどが挙げら
れ、その使用量は該化合物1モルに対して約0.5〜50モ
ルである。反応は通常溶媒中で行なわれ、使用される溶
媒としては、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジメトキシエタンなどが挙げられる。反応は通常約0〜
80℃の温度範囲で行なわれる。この反応において、該化
合物の水酸基の保護基がアシル基又は低級アルコキシカ
ルボニル基である場合、同時に脱保護反応を起こり、式
(VIII)、式(IX)又は式(X)において、R3及び/又
はR4が水素原子である化合物が得られる。
22位の置換基がホスホリルオキシ基である化合物(I
−2−3)、(II−2−3)又は(III−2−3)は、
アミン中で金属により還元することによつて22位の置換
基を除去することができる。使用される金属としては、
リチウム、ナトリウムなどが挙げられ、その使用量は該
化合物1モルに対して約1〜50モルである。使用される
アミンとしては、アンモニア、メチルアミン、エチルア
ミンなどが挙げられる。反応は通常約−50〜40℃の温度
範囲で行なわれる。この反応において、該化合物の水酸
基の保護基がアシル基又は低級アルコキシカルボニル基
である場合、同時に脱保護反応も起こり、式(VIII)、
式(IX)又は式(X)において、R3及び/又はR4が水素
原子である化合物が得られる。
22位の置換基がチオカルボニルオキシ化合物(I−2
−4〜7)、(II−2−4〜7)又は(III−2−4〜
7)は、水素化錫化合物により還元することによつて22
位の置換基を除去することができる。使用される水素化
錫化合物としては、水素化トリブチル錫、水素化トリフ
エニル錫などが挙げられ、その使用量は該化合物1モル
に対して約2〜30モルである。反応は通常溶媒中で行な
われ、使用される溶媒としてはベンゼン、トルエン、キ
シレン、テトラヒドロフランなどが挙げられる。反応は
通常約10〜150℃の温度範囲で行なわれる。反応開始剤
としてアゾビスイソブチロニトリルなどを加えても良
い。
1α−ヒドロキシプレビタミンD3誘導体(II−2)
は、熱エネルギーで異性化し、1α−ヒドロキシビタミ
ンD3誘導体を与える。従つて、還元的に除去する反応を
室温以上の温度で行うことにより、該誘導体(II−2)
の22位の置換基を除去すると同時に熱エネルギーによる
異性化を起こすこともできる。
また、1α−ヒドロキシプロビタミンD3誘導体(I−
2)は、紫外線を照射され、ついで熱エネルギーで異性
化することによつて1α−ヒドロキシビタミンD3誘導体
を与える。従つて紫外線照射後、還元的に除去する反応
を室温以上の温度で行うことにより、該誘導体(I−
2)の22位の置換基を除去すると同時に熱エネルギーに
よる異性化を起こすこともできる。
この様にして得られた式(VIII)、式(IX)又は式
(X)で示される化合物の単離・精製は通常の有機反応
に於ける単離・精製法と同様にして行なうことができる
が、そのまま単離することなく次の反応を行なうことも
できる。
1α−ヒドロキシプロビタミンD3誘導体(VIII)は前
述と同様の条件下で紫外線照射を行なうことにより1α
−ヒドロキシプレビタミンD3誘導体(IX)に変換するこ
とができ、さらに1α−ヒドロキシプレビタミンD3誘導
体(IX)は、前述と同様の条件下で熱エネルギーによる
異性化を行なうことにより、1α−ヒドロキシビタミン
D3誘導体(X)に変換することができる。
1α−ヒドロキシビタミンD3誘導体(X)は必要に応
じて水酸基の脱保護を行なうことにより、1α−ヒドロ
キシビタミンD3(X−1)に変換することができる。例
えば、水酸基の保護基がアシル基あるいは低級アルコキ
シカルボニル基である場合には、炭酸カリウムなどの塩
基性物質存在下に水又は低級アルコールと接触させるこ
とによつて、保護基が三置換シリル基である場合には、
フツ化テトラブチルアンモニウムなどの存在下に水又は
低級アルコールと接触させることによつて、保護基が置
換基を有していても良いアルコキシメチル基の場合に
は、p−トルエンスルホン酸のような酸触媒下に水或い
は低級アルコールと接触させることにより変換すること
ができる。
〔実施例〕
以下に、本発明を実施例により具体的に説明するが、
本発明はこれらの実施例により限定されるものではな
い。
参考例1 1α,3β−ジアセトキシ−5α,8α−(3,5−ジオキ
ソ−4−フエニル−1,2,4−トリアゾリジノ)−コレス
タ−6,22−ジエン−24−オール2.74gを1%ピリジンを
含む塩化メチレン100mlに溶解し、ドライアイス−アセ
トン浴中にて冷却しながら攪拌した。この溶液にドライ
アイス−アセトン浴中にて冷却しながらオゾンガスを吹
きこんで飽和させた1%ピリジンを含む塩化メチレン42
5mlを加えた。オゾンの青色が消えたことを確認した
後、ジメチルスルフイド5mlを加え、浴を除き、室温ま
で加温した。冷2%塩酸、水で順次洗浄した後硫酸ナト
リウム上で乾燥した。濃縮後残渣をシリカゲルカラムク
トマトグラフイーにより精製することにより、880mgの
1α,3β−ジアセトキシ−5α,8α−(3,5−ジオキソ
−4−フエニル−1,2,4−トリアゾリジノ)−6−プレ
グネン−20−カルブアルデヒドを得た。
参考例2 1α,3β−ジアセトキシ−5α,8α−(3,5−ジオキ
ソ−4−フエニル−1,2,4−トリアゾリジノ)−6−プ
レグネン−20−カルブアルデヒド302mgに2.1規定水酸化
カリウム、95%エタノール溶液を加え、アルゴン雰囲気
下に1.5時間加熱還流した。反応液を冷却後、水にあ
け、エーテルで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し、硫
酸ナトリウム上で乾燥した。濃縮後、残渣をエーテルよ
り再結晶することにより精製し、1α,3β−ジヒドロキ
シプレグナ−5,7−ジエン−20−カルブアルデヒド163mg
を得た。
参考例3 1α,3β−ジアセトキシ−5α,8α−(3,5−ジオキ
ソ−4−フエニル−1,2,4−トリアゾリジノ)−6−プ
レグネン−20−カルブアルデヒド181mgにコリジン30ml
を加え、アルゴン雰囲気下で15分間加熱還流した。反応
液を冷却後、酢酸エチルで抽出し、1規定塩酸、重曹水
及び食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し
た。濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフイーにより精
製し、1α,3β−ジアセトキシプレグナ−5,7−ジエン
−20−カルブアルデヒド73mgを得た。
参考例4 1α,3β−ジアセトキシプレグナ−5,7−ジエン−20
−カルブアルデヒド73mgをメタノール2mlに溶解し、炭
酸カリウム5mgを加え、室温で12時間攪拌した。反応液
を水にあけ、エーテルで抽出し、食塩水で洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥した。濃縮後、残渣をエーテルより再
結晶することにより参考例2で得られた1α,3β−ジヒ
ドロキシプレグナ−5,7−ジエン−20−カルブアルデヒ
ドと同じ1HNMRスペクトルを与える1α,3β−ジヒドロ
キシプレグナ−5,7−ジエン−20−カルブアルデヒドが4
9mg得られた。
参考例5 1α,3β−ジヒドロキシプレグナ−5,7−ジエン−20
−カルブアルデヒド69mgを塩化メチレン1mlに懸濁さ
せ、ピリジン0.3mlに加え、氷冷下に攪拌した。ジメチ
ルアミノピリジン5mgを加え、クロル炭酸メチル0.15ml
を滴下した。滴下終了後、室温で10時間攪拌した。反応
液を氷水にあけ、エーテルで抽出した。抽出液を冷1規
定塩酸、重曹水及び食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウ
ム上で乾燥した。濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフイーで精製することにより、1α,3β−ビス
(メトキシカルボニルオキシ)プレグナ−5,7−ジエン
−20−カルブアルデヒド61mgを得た。
実施例1 1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)プレグ
ナ−5,7−ジエン−20−カルブアルデヒド100mgをテトラ
ヒドロフラン5mlに溶解し、アルゴン雰囲気下攪拌し
た。この溶液に、テトラヒドロフラン20ml中でイソアミ
ルブロミド0.24ml及びマグネシウム50mgより調製したグ
リニアール試薬2.5mlを氷冷下で加え、そのまま15分間
攪拌した。反応液を冷塩化アンモニウム水溶液にあけ、
エーテルで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し、硫酸ナ
トリウム上で乾燥した。濃縮後、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフイーにより精製し、1α,3β−ビス
(メトキシカルボニルオキシ)コレスタ−5,7−ジエン
−22−オール100mgを得た。
実施例2 1α,3β−ジアセトキシプレグナ−5,7−ジエン−20
−カルブアルデヒド94mgをテトラヒドロフラン5mlに溶
解し、ドライアイス−アセトン浴中で冷却しながらアル
ゴン雰囲気下に攪拌した。この溶液に、テトラヒドロフ
ラン20ml中でイソアミルブロミド0.24ml及びマグネシウ
ム50mgより調製したグルニアール試薬2.5mlを加え、ド
ライアイス−アセトン浴をドライアイス−四塩化炭素浴
に代え、30分間攪拌した。反応液に塩化アンモニウム水
溶液を加え、攪拌しながら室温まで加温した。エーテル
で抽出し、抽出液を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上
で乾燥した。濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフ
イーにより精製し、1α,3β−ビスアセトキシコレスタ
−5,7−ジエン−22−オールを88mg得た。
実施例3 1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)コレス
タ−5,7−ジエン−22−オール18mgを塩化メチレン0.5ml
に溶解し、氷−メタノール浴中で冷却しながら攪拌し
た。トリエチルアミン50μlを加えた後、塩化メタンス
ルホニル10μlを加え、そのまま15分間攪拌した。反応
液を水にあけ、エーテルで抽出し、食塩水で洗浄し、硫
酸ナトリウム上で乾燥した。濃縮後、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフイーにより精製し、1α,3β−ビ
ス(メトキシカルボニルオキシ)−22−メタンスルホニ
ルオキシコレスタ−5,7−ジエン21mgを得た。
実施例4 1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)コレス
タ−5,7−ジエン−22−オール49mgをN,N−ジメチルホル
ムアミド1mlに溶解し、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕
ウンデカ−7−エン0.1ml及び二硫化炭素1mlを加え、室
温で4時間攪拌した。この反応液にヨウ化メチル1mlを
加え、室温で更に1時間攪拌した。反応液を減圧下で濃
縮し、残渣に水を加え、エーテルで抽出した。抽出液を
食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。濃縮
後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイーにより
精製し、1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)
−22−(メチルチオ)チオカルボニルオキシコレスタ−
5,7−ジエン45mgを得た。
実施例5 1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−22−
メタンスルホニルオキシコレスタ−5,7−ジエン177mgを
エーテル400mlに溶解し、アルゴンを通じながら、氷浴
中で冷却した。この溶液に400W高圧水銀灯を用い、10分
間紫外線照射した。反応液を減圧下濃縮した後、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフイーにより精製し、1α−メ
トキシカルボニルオキシ−22−メタンスルホニルオキシ
プレコレカルシフエロール−3β−メトキシカルボナー
ト17mgを得た。
実施例6 1α−メトキシカルボニルオキシ−22−メタンスルホ
ニルオキシプレコレカルシフエロール−3β−メトキシ
カルボナート5mgをテトラヒドロフラン2mlに溶解し、2
時間加熱還流した。反応液を冷却後、濃縮し、残渣をシ
リカゲルクロマトグラフイーにより精製し、1α−メト
キシカルボニルオキシ−22−メタンスルホニルオキシコ
レカルシフエロール−3−β−メトキシカルボナート3m
gを得た。
実施例7 実施例5において1α,3β−ビス(メトキシカルボニ
ルオキシ)−22−メタンスルホニルオキシコレスタ−5,
7−ジエン177mgの代わりに、1α,3β−ビス(メトキシ
カルボニルオキシ)−22−(メチルチオ)チオカルボニ
ルオキシコレスタ−5,7−ジエン150mgを用い、照射時間
を5分間とする以外は、同様にして操作を行なうことに
より、1α−メトキシカルボニルオキシ−22−(メチル
チオ)チオカルボニルオキシプレコレカルシフエロール
−3β−メトキシカルボナート16mgを得た。
実施例8 実施例6において1α−メトキシカルボニルオキシ−
22−メタンスルホニルオキシプレコレカルシフエロール
−3β−メトキシカルボナート5mgの代わりに1α−メ
トキシカルボニルオキシ−22−(メチルチオ)チオカル
ボニルオキシプレコレカルシフエロール−3β−メトキ
シカルボナート5mgを用いる以外は同様にして操作を行
なうことにより、1α−メトキシカルボニルオキシ−22
−(メチルチオ)チオカルボニルオキシコレカルシフエ
ロール−3β−メトキシカルボナート2.8mgを得た。
参考例6 1α−メトキシカルボニルオキシ−22−メタンスルホ
ニルオキシコレカルシフエロール−3β−メトキシカル
ボナート2mgをテトラヒドロフラン0.5mlに溶解し、アル
ゴン雰囲気下氷冷しながら攪拌した。水素化トリエチル
ホウ素リチウムの1モルテトラヒドロフラン溶液0.2ml
を加え、さらにヘキサメチルホスホリツクトリアミド0.
05ml加え、室温で24時間攪拌した。反応液に氷冷下水を
加え、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲル薄層クロマト
グラフイーにより精製し、1α−ヒドロキシコレカルシ
フエロール0.8mgを得た。
参考例7 1α−メトキシカルボニルオキシ−22−(メチルチ
オ)チオカルボニルオキシコレカルシフエロール−3β
−メトキシカルボナート1mgをトルエン1mlに溶解し、ア
ルゴン雰囲気下室温で攪拌した。水素化トリn−ブチル
スズ10μl及びアゾビスイソブチロニトリル触媒量を加
え80℃で3時間攪拌した。反応液を冷却後、減圧下に濃
縮し、残渣をシリカゲル薄層クロマトグラフイーにより
精製し、1α−メトキシカルボニルオキシコレカルシフ
エロール−3β−メトキシカルボナート0.5mgを得た。
参考例8 1α−メトキシカルボニルオキシコレカルシフエロー
ル−3β−メトキシカルボナート0.5mgをメタノール0.1
mlに溶解し、炭酸カリウム約2mgを加え、室温で12時間
攪拌した。トルエンを加え、減圧下に濃縮した。残渣を
シリカゲル薄層クロマトグラフイーにより精製すること
により、実施例9で得られた1α−ヒドロキシコレカル
シフエロールと同じ1HNMRスペクトルを与える1α−ヒ
ドロキシコレカルシフエロール0.3mgを得た。
実施例9 1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−22−
メタンスルホニルオキシコレスタ−5,7−ジエン150mgを
エーテル400mlに溶解し、アルゴンを通じながら、氷浴
中で冷却した。この溶液に400W高圧水銀灯を用いて5分
間紫外線照射した。反応液を減圧下に濃縮し、残渣にテ
トラヒドロフラン10mlを加え、アルゴン雰囲気下2時間
加熱還流した。反応液を冷却後、減圧下に濃縮し、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフイーにより精製し、
実施例6で得られたものと同じ1HNMRスペクトルを与え
る1α−メトキシカルボニルオキシ−22−メタンスルホ
ニルオキシコレカルシフエロール−3β−メトキシカル
ボナート8mgを得た。
参考例9 1α−メトキシカルボニルオキシ−22−(メチルチ
オ)チオカルボニルオキシプレコレカルシフエロール−
3β−メトキシカルボナート10mgをトルエン5mlに溶解
し、アルゴン雰囲気下に室温で攪拌した。この溶液に水
素化トリn−ブチルスズ40μl及び触媒量のアゾビスイ
ソブチロニトリルを加え、80℃で2時間攪拌した。反応
液を冷却後減圧下に濃縮し、残渣をシリカゲル薄層クロ
マトグラフイーにより精製し、実施例10で得られた1α
−メトキシカルボニルオキシコレカルシフエロール−3
β−メトキシカルボナートと同じ1HNHRを与える1α−
メトキシカルボニルオキシコレカルシフエロール−3β
−メトキシカルボナート4mgを得た。
参考例10 1α,3β−ビス(メトキシカルボニルオキシ)−22−
メタンスルホニルオキシコレスタ−5,7−ジエン100mgを
エーテル350mlに溶解し、アルゴンを通じながら、氷浴
中冷却した。この溶液に400W高圧水銀灯を用いて、5分
間紫外線照射した。反応液を減圧下濃縮し、残渣にテト
ラヒドロフラン5ml、ヘキサメチルホスホリツクトリア
ミド0.1ml及び1モル水素化トリエチルホウ素リチウム
テトラヒドロフラン溶液1mlを加え、アルゴン雰囲気下
室温で48時間攪拌した。過剰の水素化トリエチルホウ素
リチウムを水で分解した後、減圧下濃縮し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフイーにより精製し、実施例
9で得られた1α−ヒドロキシコレカルシフエロールと
同じ1HNMRスペクトルを与える1α−ヒドロキシコレカ
ルシフエロール7mgを得た。
実施例10 1α,3β−ジアセトキシコレスタ−5,7−ジエン−22
−オール120mg及びN,N′−チオカルボニルジイミダゾー
ル100mgをテトラヒドロフラン3mlに溶解し、4時間加熱
還流した。反応液を冷却後、水にあけ、エーテルで抽出
し、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。濃
縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフイーにより精製
し、1α,3β−ジアセトキシ−22−(イミダゾリル)チ
オカルボニルオキシコレスタ−5,7−ジエン110mgが得ら
れた。
参考例11 1α,3β−ジアセトキシ−22−(イミダゾリル)チオ
カルボニルオキシコレスタ−5,7−ジエン100mgをエーテ
ル400mlに溶解し、アルゴンを通じながら氷浴中冷却し
た。この溶液に400W高圧水銀灯を用いて5分間紫外線照
射した。反応液を減圧下濃縮し、残渣にトルエン5ml加
え、アルゴン雰囲気下室温で攪拌した。水素化トリn−
ブチルスズ0.2ml及び触媒量のアゾビスイソブチロニト
リルを加え、80℃で3時間攪拌した。反応液を冷却後、
減圧下濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフイーに
より精製し、1α−アセトキシコレカルシフエロール−
3β−アセタート6mgを得た。
実施例11 1α,3β−ジアセトキシコレスタ−5,7−ジエン−22
−オール10mgをピリジン0.1mlに溶解し、氷冷下に三臭
化リンを20μl加え、そのまま30分間攪拌した。反応液
を冷希塩酸にあけ、エーテルで抽出し、抽出液を重曹水
及び食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し
た。濃縮後、シリカゲル薄層クロマトグラフイーにより
精製し、1α,3β−ジアセトキシ−22−ブロムコレスタ
−5,7−ジエン5mgを得た。
参考例12 1α,3β−ヒドロキシプレグナ−5,7−ジエン−20−
カルブアルデヒド69mgをN,N−ジメチルホルムアミド1ml
に溶解し、イミダゾール0.2gを加え、塩化t−ブチルジ
メチルシリル0.2gを加え、室温で20時間攪拌した。反応
液を水にあけ、エーテルで抽出した。抽出液を食塩水で
洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。濃縮後、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフイーにより精製し、1
α,3β−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)プレ
グナ−5,7−ジエン−20−カルブアルデヒド75mgを得
た。
参考例13 1α,3β−ジヒドロキシプレグナ−5,7−ジエン−20
−カルブアルデヒド69mgをN,N−ジイソプロピルエチル
アミン0.5mlに溶解し、クロルメチルメチルエーテル20m
gを加え室温で24時間攪拌した。反応液を冷希塩酸にあ
け、エーテルで抽出した。抽出液を重曹水及び食塩水で
順次洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。濃縮後、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイーにより精製す
ることにより、1α,3β−ビス(メトキシメトキシ)プ
レグナ−5,7−ジエン−20−カルブアルデヒド70mgを得
た。
実施例12 実施例1において、1α,3β−ビス(メトキシカルボ
ニルオキシ)プレグナ−5,7−ジエン−20−カルブアル
デヒド100mgの代わりに1α,3β−ビス(t−ブチルジ
メチルシリルオキシ)プレグナ−5,7−ジエン−20−カ
ルブアルデヒド120mgを用いる以外は同様にして操作を
行なうことにより、1α,3β−ビス(t−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)コレスタ−5,7−ジエン−22−オール1
21mgを得た。
実施例13 実施例1において1α,3β−ビス(メトキシカルボニ
ルオキシ)プレグナ−5,7−ジエン−20−カルブアルデ
ヒド100mgの代わりに、1α,3β−ビス(メトキシメト
キシ)プレグナ−5,7−ジエン−20−カルブアルデヒド9
5mgを用いる以外は同様にして、操作を行なうことによ
り、1α,3β−ビス(メトキシメトキシ)コレスタ−5,
7−ジエン−22−オール105mgを得た。
〔発明の効果〕 本発明により一般式(I)、(II)及び(III)で示
される新規なステロイド誘導体並びにその製造方法が提
供される。
本発明により提供される上記ステロイド誘導体はカル
シウム代謝の欠陥症の治療剤として有用な1α−ヒドロ
キシビタミンD3又はその誘導体(X)の合成中間体とし
て有用である。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 〔式中、R1及びR2はそれぞれ水素原子、アシル基、低級
    アルコキシカルボニル基、三置換シリル基又は置換基を
    有していてもよいアルコキシメチル基を表わし、X1は水
    酸基、ハロゲン原子、低級アルカンスルホニルオキシ
    基、アレーンスルホニルオキシ基又は−OY基を表わし、
    ここでYは−P(=O)(Z1)2基又は−C(=S)Z2
    を表わし、Z1は低級アルコキシ基、アレノキシ基又は置
    換アミノ基を表わし、Z2は低級アルコキシ基、アレノキ
    シ基、アラルコキシ基、置換アミノ基、低級アルキル
    基、アリール基、アラルキル基又はヒドロカルビルチオ
    基を表わす。〕 で示される1α−ヒドロキシプロビタミンD3誘導体。
  2. 【請求項2】一般式 〔式中、R1、R2及びX1はそれぞれ請求項1記載のR1、R2
    及びX1と同じ。〕 で示される1α−ヒドロキシプレビタミンD3誘導体。
  3. 【請求項3】一般式 〔式中、R1、R2及びX1はそれぞれ請求項1記載のR1、R2
    及びX1と同じ。〕 で示される1α−ヒドロキシビタミンD3誘導体。
  4. 【請求項4】一般式 〔式中、R1、R2及びX1はそれぞれ請求項1記載のR1、R2
    及びX1と同じ。〕 で示される1α−ヒドロキシプロビタミンD3誘導体に紫
    外線を照射することを特徴とする一般式 〔式中、R1、R2及びX1はそれぞれ請求項1記載のR1、R2
    及びX1と同じ。〕 で示される1α−ヒドロキシプレビタミンD3誘導体の製
    造方法。
  5. 【請求項5】一般式 〔式中、R1、R2及びX1はそれぞれ請求項1記載のR1、R2
    及びX1と同じ。〕 で示される1α−ヒドロキシプレビタミンD3誘導体を熱
    エネルギーにより異性化させることを特徴とする一般式 〔式中、R1、R2及びX1はそれぞれ請求項1記載のR1、R2
    及びX1と同じ。〕 で示される1α−ヒドロキシビタミンD3誘導体の製造方
    法。
  6. 【請求項6】一般式 〔式中、R1、R2及びX1はそれぞれ請求項1記載のR1、R2
    及びX1と同じ。〕 で示される1α−ヒドロキシプロビタミンD3誘導体に紫
    外線を照射し、次いで熱エネルギーにより異性化させる
    ことを特徴とする一般式 〔式中、R1、R2及びX1はそれぞれ請求項1記載のR1、R2
    及びX1と同じ。〕 で示される1α−ヒドロキシビタミンD3誘導体の製造方
    法。
JP15053388A 1988-06-18 1988-06-18 ステロイド誘導体及びその製造方法 Expired - Fee Related JP2710789B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15053388A JP2710789B2 (ja) 1988-06-18 1988-06-18 ステロイド誘導体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15053388A JP2710789B2 (ja) 1988-06-18 1988-06-18 ステロイド誘導体及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH023695A JPH023695A (ja) 1990-01-09
JP2710789B2 true JP2710789B2 (ja) 1998-02-10

Family

ID=15498948

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15053388A Expired - Fee Related JP2710789B2 (ja) 1988-06-18 1988-06-18 ステロイド誘導体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2710789B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000001477A1 (fr) * 1998-07-03 2000-01-13 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Dispositif a rayonnement uv pour reaction photochimique et elaboration d'un derive de vitamine d avec ce dispositif
WO2001074764A1 (fr) * 2000-03-30 2001-10-11 Teijin Limited Intermediaires de vitamine d et procedes de fabrication de ceux-ci

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56149477U (ja) * 1980-04-07 1981-11-10
JPS6389251U (ja) * 1986-11-28 1988-06-10
JPS63136352U (ja) * 1987-02-27 1988-09-07

Also Published As

Publication number Publication date
JPH023695A (ja) 1990-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4847012A (en) Vitamin D related compounds and processes for their preparation
US4554105A (en) Process for the preparation of 1-hydroxylated vitamin D compounds
US5218109A (en) Steroid compounds
US5089641A (en) Synthesis of 1α-hydroxy-secosterol compounds
JP2710789B2 (ja) ステロイド誘導体及びその製造方法
US4755329A (en) Process and intermediates for preparing 1α-hydroxyvitamin D compounds
JPH0755960B2 (ja) ステロイド誘導体およびその製造方法
CA3136913A1 (en) Improved, cost effective process for synthesis of vitamin d3 and its analogue calcifediol from ergosterol
JPH06256301A (ja) 1α,24−ジヒドロキシビタミンD類似体の製造方法
JP2642189B2 (ja) ステロイド誘導体及びその製造方法
US4512925A (en) 1,23-Dihydroxyvitamin D compounds
JP2642190B2 (ja) 23位に酸素官能基を有するステロイド誘導体
JP3588367B2 (ja) 1β−ヒドロキシ−1α−低級アルキルビタミンD誘導体
JP2695473B2 (ja) 24―オキソステロイド誘導体及びその製造方法
US4496745A (en) Epoxycarbacyclin derivatives, their preparation and use
JPH07330714A (ja) 22−チアビタミン▲d3▼誘導体
JP2557514B2 (ja) ステロイド化合物
EP1688409B1 (en) Vitamin d-derived monohalogenovinyl compounds
JPH0597796A (ja) 1α−ヒドロキシ−セコステロール化合物の調製方法
PT665221E (pt) Derivado da vitamina d e processo para a sua producao
JP2826168B2 (ja) ステロイド誘導体及びその製造方法
JP2562999B2 (ja) 光学活性形ステロイド側鎖合成用中間体の製造方法
JP2869139B2 (ja) ステロイド誘導体の製造方法
JP2750170B2 (ja) ステロイド誘導体の製造法
JP3105973B2 (ja) 活性型ビタミンd誘導体の製造法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees