JP2710401B2 - 自動溶血判定方法 - Google Patents

自動溶血判定方法

Info

Publication number
JP2710401B2
JP2710401B2 JP10345789A JP10345789A JP2710401B2 JP 2710401 B2 JP2710401 B2 JP 2710401B2 JP 10345789 A JP10345789 A JP 10345789A JP 10345789 A JP10345789 A JP 10345789A JP 2710401 B2 JP2710401 B2 JP 2710401B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hemolysis
mark
determination
microplate
aggregation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10345789A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02284059A (ja
Inventor
晴久 渡辺
智史 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optic Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optic Co Ltd filed Critical Olympus Optic Co Ltd
Priority to JP10345789A priority Critical patent/JP2710401B2/ja
Priority to US07/510,883 priority patent/US5116765A/en
Priority to DE4013180A priority patent/DE4013180A1/de
Publication of JPH02284059A publication Critical patent/JPH02284059A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2710401B2 publication Critical patent/JP2710401B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、臨床検査において、非検液中の溶血の有無
を自動的に判定する方法に関するものであり、特に、血
球粒子をサンプル又は試薬に用いた凝集反応を利用した
自動化学分析に好適に応用できる自動溶血判定方法に関
するものである。
〔従来の技術〕
粒子凝集反応の判定方法としては、サンプル及び試薬
を反応容器に分注した後、静止状態におき、粒子の沈降
を待って円錐形の反応容器底面にできた凝集パターンを
判定するいわゆる沈降法や、U字型の底面を有する反応
容器を遠心分離器にかけた後、振動させて凝集、被凝集
を判定するいわゆる振盪法等がある。沈降法において
は、凝集の場合は、第4図(A)に示す通り、ウェルの
円錐状の底面に粒子が一様に体積して凝集パターンが形
成され、非凝集の場合は第4図(B)に示すようにウェ
ルの底面の中央部に粒子が集まって非凝集パターンが形
成される。振盪法においては、この反対に、凝集の場合
は、第5図(A)に示すように、ウェルの底面中央に粒
子が集まり、非凝集の場合は第5図(B)に示すように
溶液全体に粒子が拡散する。
一方、血球粒子は溶血を起こすことがあり、溶血度が
高ければ高いほど、反応容器中の溶液は赤インキのよう
に透明になり、容器を振ってもこの透明度には変化が起
きない。一方、溶血度が低くなるにつれて、透明度が減
少し、反応液を透して向こう側のものが見えにくくな
る。(臨床検査講座17免疫血清学pp.444〜447) 従って、サンプル血球や試薬血球に溶血があると、沈
降法においては、実際は非凝集であるにもかかわらず、
凝集と判定がなされたり、逆に、振盪法においては、実
際は凝集であるにもかかわらず、非凝集との判定がされ
てしまうことがあり、正確な分析結果を得るためには検
液に溶血が生じているか否かを正確に判断する必要があ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
このような溶血の有無の判断は、従来は操作者の目視
判定によっていた。しかし、溶血反応は比較的敏感な反
応であるため、目視により溶血、不溶血を判断するに
は、熟練を要するうえ、処理に時間がかかる。このた
め、凝集反応等の自動分析装置を稼働させるにあたって
は処理能率が良くないという不都合があった。また、長
時間目視判定を行うと、多大の努力を要するとともに人
的ミスも多くなりがちであり、最終的な凝集、非凝集等
の判定にも影響を及ぼすこととなる。
本発明は、このような欠点を解消すべく、自動的に溶
血を判定する方法を提供し、客観的、かつ正確に被検液
の溶血、不溶血をチェックできるようにするとともに、
溶血、不溶血の判断結果を凝集反応等の最終的な分析結
果の判定にフィードバックさせ、これらの判定の精度を
向上させることを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段および作用〕
上記課題を解決するために、本発明の自動溶血判定方
法はマイクロプレートに形成されたウェルの底面上に血
球粒子により形成されるパターンと一緒に該ウェルの上
方もしくは下方に位置するマークを撮像し、マークが存
在する位置の画像データエリアに画像処理を行って得ら
れたデータからマークの鮮明度を演算し、この演算値か
ら血球粒子の溶血、非溶血を判定することを特徴とする
ものである。
すなわち、本発明においては、反応液を撮像するに際
して血球粒子のパターンと共に、マイクロプレートのウ
ェルの下方または上方に位置するマークを撮像装置によ
って撮像し、このマークの存在する位置の画像データエ
リアのデータ処理をすることによってマークの鮮明度を
チェックし、サンプルが溶血しているか否かを判定して
いるため、被検液の溶血、不溶血の判定を人間の目視に
よることなく、機械により客観的に行うことが出来るた
め、能率良く判定を行うことができるとともに、誤判定
を防止することができる。
〔実施例〕
第1図は、本発明による溶血判定方法を実施する装置
の構成を示すブロック図であり、第2図は溶血判定用マ
ークを施したマイクロプレート台の斜視図である。第1
図において、符号1はマイクロプレート台、符号2はマ
イクロプレートである。マイクロプレート台1の表面に
はΔ印のマーク1aがマトリックス状に形成されており、
このマーク1aはマイクロプレート2を上に載せたとき、
マークがマイクロプレート内に形成された各ウェル2aの
下方にくるような位置にある。マイクロプレート台1上
に、試薬、サンプルを各ウェルに分注したマイクロプレ
ート2を置き、上方に設置されたビデオカメラ3にて各
ウェル2a内に形成される血球粒子パターンに撮像する。
各ウェル2a内には凝集・非凝集のパターンが形成されて
いると共に、ウェル底面の下方にはマーク1aが存在して
いる。ここで反応液に溶血が生じている場合には、前記
述べたとおり、反応液は赤インクのように透明なものと
なるため、第3図(A)に示すように溶血判定用マーク
1aがはっきりと撮像され、溶血が生じていない場合は、
反応液は不透明なものとなり、第3図(B)に示すよう
にマーク1aははっきりとは撮像されないかもしくは全く
撮像されないこととなる。
第1図に示すようにビデオカメラ3からの映像出力を
A/D変換器4によりデジタル画像データに変換し、画像
メモリ5にデータをメモリする。次いで、マーク1aが存
在するデータエリアの画像データを画像データ処理部6
により以下に述べるようなデータ処理を施し、判定結果
出力部7にデータ処理結果を出力する。
画像データ処理部6における溶血判定のデータ処理
は、 (1)マーク1aが存在するデータエリアの画像データに
ついてマークのエッジ検出処理を行う。第3図に示すよ
うに、マーク1aはウェル2aの中心からずれた位置にあ
り、凝集パターの検出に支障ないようにしてある: (2)このエッジ検出処理結果からエッジの鮮明度を数
値化する: (3)この数値をあらかじめ設定されているしきい値と
比較し、このしきい値よりマークのエッジの鮮明度が高
い場合は溶血、低い場合は不溶血との判定する: のように行う。
溶血判定用のマーク1aは、本例ではΔ印とするが、そ
の形状を問わないことがもちろんである。また、マイク
ロプレート2は、透明又は半透明な材質からなるもので
形成する。さらに、上述した例ではマーク1aをマイクロ
プレートの下方に配置したが、上方に配置して下方から
撮像するようにしてもよい。
ここで、上述した溶血判定方法によって、溶血、不溶
血を判定したサンプルのうち、溶血が生じているものに
ついては再検査の措置を取るなどして分析ラインから排
除し、不溶血のサンプルについてのみ最終的な凝集・非
凝集の判定を行うものとする。
〔発明の効果〕 従来は、溶血判定は、操作者の目視判定によっていた
ものを、機械により自動的に行い得るようにしたため、
正確に判定を行うことができると共に、処理スピードを
向上することができ、特に、大量の検体を扱う大型の自
動分析機では操作者の負担を軽減することができる。更
に、この溶血判定の結果を、凝集判定にフィードバック
させることにより、凝集判定の精度の向上をも期するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による溶血判定方法を実施する装置の
構成を示すブロック図、 第2図はマイクロプレート台の斜視図、 第3図はマイクロプレートのウェルの平面図、 第4図は沈降法による場合の凝集パターンの平面図、 第5図は振盪法による場合のパターンを示す図である。 1…マイクロプレート台、1a…マーク 2…マイクロプレート、3…ビデオカメラ 4…A/D変換部、5…画像メモリ 6…画像データ処理部、7…判定結果出力部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マイクロプレートに形成されたウェルの底
    面上に血球粒子により形成されパターンと一緒に該ウェ
    ルの上方もしくは下方に位置するマークを撮像し、マー
    クが存在する位置の画像データエリアに画像処理を行っ
    て得られたデータからマークの鮮明度を演算し、この演
    算値から血球粒子の溶血、非溶血を判定することを特徴
    とする自動溶血判定方法。
JP10345789A 1989-04-25 1989-04-25 自動溶血判定方法 Expired - Fee Related JP2710401B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10345789A JP2710401B2 (ja) 1989-04-25 1989-04-25 自動溶血判定方法
US07/510,883 US5116765A (en) 1989-04-25 1990-04-18 Method for automatic chemical analyzing
DE4013180A DE4013180A1 (de) 1989-04-25 1990-04-25 Verfahren zum automatischen chemischen analysieren und reaktionsgeraet fuer die durchfuehrung des verfahrens

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10345789A JP2710401B2 (ja) 1989-04-25 1989-04-25 自動溶血判定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02284059A JPH02284059A (ja) 1990-11-21
JP2710401B2 true JP2710401B2 (ja) 1998-02-10

Family

ID=14354555

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10345789A Expired - Fee Related JP2710401B2 (ja) 1989-04-25 1989-04-25 自動溶血判定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2710401B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4895676B2 (ja) * 2006-05-17 2012-03-14 ベックマン コールター, インコーポレイテッド マイクロプレート

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02284059A (ja) 1990-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6927465B2 (ja) 検体中の妨害因子を分類するためのモデルベース方法及び装置
JP5859439B2 (ja) 臨床分析機によって分析される液体サンプルおよび容器の中の干渉物質および物理的寸法を確定するための方法ならびに装置
US7256045B2 (en) Analyzer with sample quality measurement, and method
EP0285851B1 (en) Automatic analytical method using chemical analytical slides
US20070020764A1 (en) Method for processing chemistry and coagulation test samples in a laboratory workcell
KR880004311A (ko) 자동 혈액 분석 시스템
JPS58154662A (ja) 前処理機能を備えた自動分析装置
US20140064019A1 (en) Sample processing apparatus and sample processing method
JPH0746111B2 (ja) 試料分析方法及びこれを用いた自動分析装置
US5116765A (en) Method for automatic chemical analyzing
JP5274436B2 (ja) 自動分析装置
JP3157601B2 (ja) 自動血液分析機
JP2710401B2 (ja) 自動溶血判定方法
US5225350A (en) Particle agglutination pattern judgment method
JPS63206660A (ja) 自動化学分析装置
CN111337696B (zh) 一种体外诊断设备及其样本分析方法
JPS6342342Y2 (ja)
JP2019184604A (ja) 試料ピペッティングが改善された実験室分析システム
EP0433005B1 (en) Automatic particle pattern judging method
JP2000180445A (ja) 検尿試薬セル及び検尿容器
JPH047956B2 (ja)
JPH0323868B2 (ja)
JPH0381668A (ja) 粒子凝集パターン判定用マイクロプレート
JP3162172B2 (ja) 自動血液分析装置
JPH01221672A (ja) 自動化学分析装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees