JP2709587B2 - パリソン成形方法およびそれに用いるプランジャ - Google Patents
パリソン成形方法およびそれに用いるプランジャInfo
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- JP2709587B2 JP2709587B2 JP63308181A JP30818188A JP2709587B2 JP 2709587 B2 JP2709587 B2 JP 2709587B2 JP 63308181 A JP63308181 A JP 63308181A JP 30818188 A JP30818188 A JP 30818188A JP 2709587 B2 JP2709587 B2 JP 2709587B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ガラス壜などの製造におけるパリソンの成
形方法およびそれに用いるプランジャに関し、特に、プ
レスアンドブロー法によってパリソンを成形する方法お
よびそれに用いるプランジャに関する。
形方法およびそれに用いるプランジャに関し、特に、プ
レスアンドブロー法によってパリソンを成形する方法お
よびそれに用いるプランジャに関する。
ガラス壜など中空状ガラス製品を製造するには、先
ず、粗型内にゴブ(溶融ガラス塊)を導入し、粗型の下
方開口側からプランジャを上昇させてゴブを押圧して中
空状のパリソンを成形し、次いで、前記パリソンを仕上
げ型に移して、所定の仕上げを行うのであるが、前記パ
リソンの成形方法には2つの方法がある。
ず、粗型内にゴブ(溶融ガラス塊)を導入し、粗型の下
方開口側からプランジャを上昇させてゴブを押圧して中
空状のパリソンを成形し、次いで、前記パリソンを仕上
げ型に移して、所定の仕上げを行うのであるが、前記パ
リソンの成形方法には2つの方法がある。
一つはブローアンドブロー法で、他の一つはプレスア
ンドブロー法である。前者、すなわち、ブローアンドブ
ロー法は、粗型にゴブを導入してパリソンを成形する
際、粗型の底部からエヤーを粗型の口部方向にかけるこ
とによって、口部に設けられた口型によってガラス壜の
口部を先ず成形し、次いで、前記口型内に設けられたプ
ランジャが下降し、エヤーを粗型口部から底部に噴出さ
せることによって粗型の形状に適応した中空状のパリソ
ンを形成する方法である。そして、後者、すなわち、プ
レスアンドブロー法は、口部の成形過程においては、プ
ランジャが粗型内のいわゆるキックバックポジションに
待機した状態でゴブを粗型内に導入し、プランジャを前
記キックバックポジションよりゴブを押圧することによ
って、口部と粗型の形状に則ったパリソンを一度に成形
する方法である。
ンドブロー法である。前者、すなわち、ブローアンドブ
ロー法は、粗型にゴブを導入してパリソンを成形する
際、粗型の底部からエヤーを粗型の口部方向にかけるこ
とによって、口部に設けられた口型によってガラス壜の
口部を先ず成形し、次いで、前記口型内に設けられたプ
ランジャが下降し、エヤーを粗型口部から底部に噴出さ
せることによって粗型の形状に適応した中空状のパリソ
ンを形成する方法である。そして、後者、すなわち、プ
レスアンドブロー法は、口部の成形過程においては、プ
ランジャが粗型内のいわゆるキックバックポジションに
待機した状態でゴブを粗型内に導入し、プランジャを前
記キックバックポジションよりゴブを押圧することによ
って、口部と粗型の形状に則ったパリソンを一度に成形
する方法である。
ところで、同じ肉厚のガラス壜の場合、プレスアンド
ブロー法によるガラス壜の機械的強度は、ブローアンド
ブロー法によるガラス壜のそれに比べて一般に低い。こ
の理由は、高温(1100〜1150℃)のゴブとプランジャの
外表面とが接触し、パリソンの内表面にプランジャの材
質やその表面付着物によって微細な欠陥(マイクロクラ
ック)が発生するものと考えられている。
ブロー法によるガラス壜の機械的強度は、ブローアンド
ブロー法によるガラス壜のそれに比べて一般に低い。こ
の理由は、高温(1100〜1150℃)のゴブとプランジャの
外表面とが接触し、パリソンの内表面にプランジャの材
質やその表面付着物によって微細な欠陥(マイクロクラ
ック)が発生するものと考えられている。
すなわち、プランジャは一般的には鋳物で形成したプ
ランジャの外表面に耐熱および耐摩耗合金を溶射した
り、あるいは、プランジャ全体を耐熱および耐摩耗合金
で精密鋳造したものが用いられている。しかし、プラン
ジャの外表面温度はゴブからの熱移動によって高温(55
0〜750℃)になり、繰り返しの使用によって、前記外表
面が酸化によって劣化してきて、微細な金属酸化物がゴ
ブとの摺動によって外表面から剥離したり、プランジャ
の外表面に付着した異物がゴブとの摺動によって削り取
られるなどして、パリソンの内表面に金属酸化物や異物
などが付着し、パリソンの内表面にマイクロクラックが
発生してガラス壜の機械的強度を低下させるのである。
ランジャの外表面に耐熱および耐摩耗合金を溶射した
り、あるいは、プランジャ全体を耐熱および耐摩耗合金
で精密鋳造したものが用いられている。しかし、プラン
ジャの外表面温度はゴブからの熱移動によって高温(55
0〜750℃)になり、繰り返しの使用によって、前記外表
面が酸化によって劣化してきて、微細な金属酸化物がゴ
ブとの摺動によって外表面から剥離したり、プランジャ
の外表面に付着した異物がゴブとの摺動によって削り取
られるなどして、パリソンの内表面に金属酸化物や異物
などが付着し、パリソンの内表面にマイクロクラックが
発生してガラス壜の機械的強度を低下させるのである。
これに対して、成形工程における改善によりガラス壜
の機械的強度を高めるものとして、特開昭61−183130号
公報に示されるパリソン成形方法がある。すなわち、こ
の成形方法は、プランジャを粗型内を上昇させる際、プ
ランジャの外表面とゴブとの間にガス層を形成し、粗型
内に入れた状態のプランジャを回転または振動させるこ
とにより、ガス層によってゴブが押圧されて成形される
ようしたものである。
の機械的強度を高めるものとして、特開昭61−183130号
公報に示されるパリソン成形方法がある。すなわち、こ
の成形方法は、プランジャを粗型内を上昇させる際、プ
ランジャの外表面とゴブとの間にガス層を形成し、粗型
内に入れた状態のプランジャを回転または振動させるこ
とにより、ガス層によってゴブが押圧されて成形される
ようしたものである。
しかしながら、上記公報記載の技術のように、粗型内
に入れた状態のプランジャを回転または振動させるよう
にしたものにおいては、プランジャの装着構造が複雑に
なるとともに、制御が非常に煩わしいといった問題点が
あり、実用性に欠けるのである。
に入れた状態のプランジャを回転または振動させるよう
にしたものにおいては、プランジャの装着構造が複雑に
なるとともに、制御が非常に煩わしいといった問題点が
あり、実用性に欠けるのである。
本発明は、上述の事柄に留意してなされたもので、そ
の目的とするところは、機械的強度が向上されたガラス
製品を得るため、構造が簡単でしかも複雑な制御を要し
ない実用的なパリソン成形方法およびそれに用いるプラ
ンジャを提供することにある。
の目的とするところは、機械的強度が向上されたガラス
製品を得るため、構造が簡単でしかも複雑な制御を要し
ない実用的なパリソン成形方法およびそれに用いるプラ
ンジャを提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明に係るパリソン成
形方法は、プランジャがゴブを押圧して所定形状のパリ
ソンを形成する際、前記プランジャの内部にエヤーを供
給し、このエヤーをプランジャの上端部の周囲に形成さ
れた複数の微小孔から噴出させ、この噴出されたエヤー
を微小孔下方の細径部分に導き、ゴブまたはパリソンと
プランジャの外表面との間にエヤーフィルムが形成され
るようにした点に特徴がある。
形方法は、プランジャがゴブを押圧して所定形状のパリ
ソンを形成する際、前記プランジャの内部にエヤーを供
給し、このエヤーをプランジャの上端部の周囲に形成さ
れた複数の微小孔から噴出させ、この噴出されたエヤー
を微小孔下方の細径部分に導き、ゴブまたはパリソンと
プランジャの外表面との間にエヤーフィルムが形成され
るようにした点に特徴がある。
また、本発明に係るプランジャは、その上端部周囲に
エヤーを噴出するための複数の微小孔を設けた点に特徴
がある。
エヤーを噴出するための複数の微小孔を設けた点に特徴
がある。
上記構成のパリソン成形方法によれば、特に、複数の
微小孔から噴出させたエヤーをその下方の細径部分に導
くことによって、プランジャの外表面とゴブとの間にエ
ヤーフィルムを確実に形成することができ、ゴブまたは
パリソンとプランジャの外表面とが直接に接触すること
がなく、中空状のパリソンの内表面に金属酸化物などの
異物が付着するのが防止され、マイクロクラックの発生
がなくなる。そして、この成形方法では、プランジャに
形成された微小孔からエヤーを単に噴出するだけでよい
から、構造がきわめて簡単で、制御が容易である。
微小孔から噴出させたエヤーをその下方の細径部分に導
くことによって、プランジャの外表面とゴブとの間にエ
ヤーフィルムを確実に形成することができ、ゴブまたは
パリソンとプランジャの外表面とが直接に接触すること
がなく、中空状のパリソンの内表面に金属酸化物などの
異物が付着するのが防止され、マイクロクラックの発生
がなくなる。そして、この成形方法では、プランジャに
形成された微小孔からエヤーを単に噴出するだけでよい
から、構造がきわめて簡単で、制御が容易である。
また、上記構成のプランジャはその上端部の周囲に微
小孔を複数個設けただけの簡単な構造であるから、在来
のプランジャを簡単に改良して使用することができる。
小孔を複数個設けただけの簡単な構造であるから、在来
のプランジャを簡単に改良して使用することができる。
以下、本発明の一実施例を、図面を参照しながら説明
する。
する。
第1図において、1は例えば耐摩耗性並びに耐熱性を
有する合金よりなり、下方側が開口した中空部2を有す
るプランジャで、この中空部2には図外のエヤー供給機
構によりプランジャ冷却用のエヤーが供給されるように
してある。そして、このプランジャ1の上端部の周囲に
は、より詳しくは、ほぼ半球状の頭部3とこれに連なる
胴部4との間には、第2図および第3図に拡大して示す
ように、エヤー噴出孔としての微小孔5(例えば直径0.
4mm)…が、複数個(図示例では18個)円周を等分する
ようにして形成されている。
有する合金よりなり、下方側が開口した中空部2を有す
るプランジャで、この中空部2には図外のエヤー供給機
構によりプランジャ冷却用のエヤーが供給されるように
してある。そして、このプランジャ1の上端部の周囲に
は、より詳しくは、ほぼ半球状の頭部3とこれに連なる
胴部4との間には、第2図および第3図に拡大して示す
ように、エヤー噴出孔としての微小孔5(例えば直径0.
4mm)…が、複数個(図示例では18個)円周を等分する
ようにして形成されている。
これらの微小孔5…は、その開口角度αが、プランジ
ャ1の軸線方向に対して例えば46°になるように斜め下
方に向けられている。なお、前記開口角度αが大きい
程、エヤーをプランジャ1の外表面に沿うようにして噴
出することができるが、工作上などの点からこの開口角
度αは45°前後に設定される。
ャ1の軸線方向に対して例えば46°になるように斜め下
方に向けられている。なお、前記開口角度αが大きい
程、エヤーをプランジャ1の外表面に沿うようにして噴
出することができるが、工作上などの点からこの開口角
度αは45°前後に設定される。
また、前記胴部2の微小孔5…を設けた位置より下方
の適宜長さ部分の外表面は、0,3mm程度削りとることに
より、外径がやや細くなるようにして、細径部分6に形
成してある。
の適宜長さ部分の外表面は、0,3mm程度削りとることに
より、外径がやや細くなるようにして、細径部分6に形
成してある。
上記説明から理解されるように、本発明に係るプラン
ジャ1は、プランジャ1の冷却のためにその中空部2に
供給されるエヤーを微小孔5…を介して外部に噴出でき
るように構成されている。
ジャ1は、プランジャ1の冷却のためにその中空部2に
供給されるエヤーを微小孔5…を介して外部に噴出でき
るように構成されている。
次に、上記プランジャ1を用いてパリソンを形成する
方法について、第4図および第5図をも参照しながら説
明する。
方法について、第4図および第5図をも参照しながら説
明する。
今、第4図(A)に示すように、プランジャ1がキッ
クバックポジションに待機している状態で、下方に口型
7を装着した粗型8の上部開口側から、図外のゴブ分配
機構によって粗型8内に所定大きさのゴブGを投入(ゴ
ブイン)する。
クバックポジションに待機している状態で、下方に口型
7を装着した粗型8の上部開口側から、図外のゴブ分配
機構によって粗型8内に所定大きさのゴブGを投入(ゴ
ブイン)する。
上記ゴブインが完了すると、所定の待機ポジションに
位置しているバッフル9を、図外の駆動機構により、同
図(B)に示すように、粗型8の上部開口を閉じるよう
にセットし、図外の駆動機構によってプランジャ1を上
昇させる。このプランジャ1の上昇に先立って、第5図
(a),(b)に示すようにプランジャ1の中空部2に
所定圧力の冷却用エヤーの供給を開始し、プランジャ1
の冷却と微小孔5…からのエヤー噴出を開始する。
位置しているバッフル9を、図外の駆動機構により、同
図(B)に示すように、粗型8の上部開口を閉じるよう
にセットし、図外の駆動機構によってプランジャ1を上
昇させる。このプランジャ1の上昇に先立って、第5図
(a),(b)に示すようにプランジャ1の中空部2に
所定圧力の冷却用エヤーの供給を開始し、プランジャ1
の冷却と微小孔5…からのエヤー噴出を開始する。
そして、この状態で、プランジャ1を上昇させると、
ゴブGはプランジャ1の押圧を受け、その外表面に接触
しようとするが、プランジャ1の上端部に形成された微
小孔5…からエヤーが噴出され、この噴出されたエヤー
がプランジャ1の外表面にエヤーフィルムを形成するの
で、前記外表面にゴブGが直接接触することはない。そ
して、この場合、プランジャ1の微小孔5…が斜め下方
に向けて開口しているとともに、プランジャ1の微小孔
5…よりも下方は細径部分6に形成してあるので、この
部分が格好のエヤー溜めとなり、より確実にエヤーフィ
ルムが形成されるのである。
ゴブGはプランジャ1の押圧を受け、その外表面に接触
しようとするが、プランジャ1の上端部に形成された微
小孔5…からエヤーが噴出され、この噴出されたエヤー
がプランジャ1の外表面にエヤーフィルムを形成するの
で、前記外表面にゴブGが直接接触することはない。そ
して、この場合、プランジャ1の微小孔5…が斜め下方
に向けて開口しているとともに、プランジャ1の微小孔
5…よりも下方は細径部分6に形成してあるので、この
部分が格好のエヤー溜めとなり、より確実にエヤーフィ
ルムが形成されるのである。
ゴブGはプランジャ1の上昇オンから上昇オフの間に
所定のプレス圧でプレスされ、プランジャ1の外形と口
径7および粗型8の内表面とで定まる所定形状のパリソ
ンPに成形されるが、プランジャ1の上昇オフから所定
時間経過後、プランジャ1は下降オンとなって下降し始
め、パリソンPから抜け出すが、微小孔5…からのエヤ
ー噴出はプランジャ1の下降が停止した後も所定時間継
続する(第4図(C)および第5図(C)参照)。
所定のプレス圧でプレスされ、プランジャ1の外形と口
径7および粗型8の内表面とで定まる所定形状のパリソ
ンPに成形されるが、プランジャ1の上昇オフから所定
時間経過後、プランジャ1は下降オンとなって下降し始
め、パリソンPから抜け出すが、微小孔5…からのエヤ
ー噴出はプランジャ1の下降が停止した後も所定時間継
続する(第4図(C)および第5図(C)参照)。
そして、プランジャ1が粗型8から完全に抜け出して
所定の位置で停止すると、粗型8が開放されてパリソン
Pは図外のインバート装置によって図外の仕上げ型に供
給される。
所定の位置で停止すると、粗型8が開放されてパリソン
Pは図外のインバート装置によって図外の仕上げ型に供
給される。
上述のように、パリソン成形の過程において、プラン
ジャ1に形成された微小孔5…からエヤーを噴出してプ
ランジャ1の外表面とゴブGまたはパリソンPとの間に
エヤーフィルムを形成するようにしているので、例えば
プランジャ1の上昇オンからオフの工程中にガラスの内
表面にマイクロクラックが発生しても、このマイクロク
ラックは前記内表面の温度が高い(950〜1000℃)た
め、ヒーリング(治癒)によって消失する。
ジャ1に形成された微小孔5…からエヤーを噴出してプ
ランジャ1の外表面とゴブGまたはパリソンPとの間に
エヤーフィルムを形成するようにしているので、例えば
プランジャ1の上昇オンからオフの工程中にガラスの内
表面にマイクロクラックが発生しても、このマイクロク
ラックは前記内表面の温度が高い(950〜1000℃)た
め、ヒーリング(治癒)によって消失する。
また、プランジャ1の冷却とエヤー噴出がプランジャ
1の上昇オンに先立って開始されるため、エヤーフィル
ムがプランジャ1の外表面に生じ易く、この外表面とガ
ラス内表面との直接の接触を確実に防止することができ
る。
1の上昇オンに先立って開始されるため、エヤーフィル
ムがプランジャ1の外表面に生じ易く、この外表面とガ
ラス内表面との直接の接触を確実に防止することができ
る。
さらに、微小孔5…からのエヤー噴出によりプランジ
ャ1の外表面も冷却されることになり、プランジャ1の
内表面の冷却と相俟てプランジャ1をより冷却すること
ができ、プランジャ1の金属酸化を効果的に抑制するこ
とができる。
ャ1の外表面も冷却されることになり、プランジャ1の
内表面の冷却と相俟てプランジャ1をより冷却すること
ができ、プランジャ1の金属酸化を効果的に抑制するこ
とができる。
以上説明したように、本発明方法によれば、プランジ
ャの外表面の酸化が抑制されるとともに、仮に、前記外
表面が酸化によって劣化してきても、エヤーフィルムに
よってゴブまたはパリソンと前記外表面とが直接に接触
することがないので、微細な金属酸化物がゴブとの摺動
によって前記外表面から剥離したり、この外表面に付着
した異物がゴブとの摺動によって削り取られるなどし
て、パリソンの内表面に金属酸化物や異物などが付着し
たり、マイクロクラックが発生することが防止され、従
って、機械的強度に優れた中空状ガラス製品を得ること
ができる。なお、本発明方法によって製造された小型の
ガラス壜(直径63mm高さ130mm)の衝撃強度を調べたと
ころ、従来方法によって製造されたものに比べて、平均
値で40%アップ、最小値で2.3倍の強度アップであっ
た。
ャの外表面の酸化が抑制されるとともに、仮に、前記外
表面が酸化によって劣化してきても、エヤーフィルムに
よってゴブまたはパリソンと前記外表面とが直接に接触
することがないので、微細な金属酸化物がゴブとの摺動
によって前記外表面から剥離したり、この外表面に付着
した異物がゴブとの摺動によって削り取られるなどし
て、パリソンの内表面に金属酸化物や異物などが付着し
たり、マイクロクラックが発生することが防止され、従
って、機械的強度に優れた中空状ガラス製品を得ること
ができる。なお、本発明方法によって製造された小型の
ガラス壜(直径63mm高さ130mm)の衝撃強度を調べたと
ころ、従来方法によって製造されたものに比べて、平均
値で40%アップ、最小値で2.3倍の強度アップであっ
た。
そして、本発明方法は、制御が簡単であり実用性に優
れているといった利点がある。
れているといった利点がある。
また、本発明に係るプランジャは形状が簡単で、従来
のものを簡単に改造して作ることができ、しかも、粗型
への装着およびその駆動制御が簡単である。
のものを簡単に改造して作ることができ、しかも、粗型
への装着およびその駆動制御が簡単である。
第1図〜第5図は本発明の一実施例を示し、第1図はプ
ランジャの縦断面図、第2図は要部を拡大して示す横断
面図、第3図は要部を拡大して示す縦断面図、第4図
(A),(B),(C)は動作説明のための縦断面図、
第5図は動作説明のためのタイムチャートである。 1……プランジャ、5……微小孔、8……粗型、G……
ゴブ、P……パリソン。
ランジャの縦断面図、第2図は要部を拡大して示す横断
面図、第3図は要部を拡大して示す縦断面図、第4図
(A),(B),(C)は動作説明のための縦断面図、
第5図は動作説明のためのタイムチャートである。 1……プランジャ、5……微小孔、8……粗型、G……
ゴブ、P……パリソン。
Claims (2)
- 【請求項1】粗型内にゴブを導入し、次いで、粗型の下
方開口側からプランジャを上昇させて前記ゴブを押圧し
て中空状のパリソンを形成するようにしたパリソン形成
方法において、前記プランジャが前記ゴブを押圧して所
定形状のパリソンを形成する際、前記プランジャの内部
にエヤーを供給し、このエヤーをプランジャの上端部の
周囲に形成された複数の微小孔から噴出させ、この噴出
されたエヤーを微小孔下方の細径部分に導き、ゴブまた
はパリソンとプランジャの外表面との間にエヤーフィル
ムが形成されるようにしたことを特徴とするパリソン成
形方法。 - 【請求項2】粗型内に導入されたゴブを押圧して中空状
のパリソンを成形するプランジャにおいて、その上端部
の周囲にエヤーを噴出するための複数の微小孔を設けた
ことを特徴とするプランジャ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63308181A JP2709587B2 (ja) | 1988-12-06 | 1988-12-06 | パリソン成形方法およびそれに用いるプランジャ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63308181A JP2709587B2 (ja) | 1988-12-06 | 1988-12-06 | パリソン成形方法およびそれに用いるプランジャ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02153829A JPH02153829A (ja) | 1990-06-13 |
JP2709587B2 true JP2709587B2 (ja) | 1998-02-04 |
Family
ID=17977886
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63308181A Expired - Fee Related JP2709587B2 (ja) | 1988-12-06 | 1988-12-06 | パリソン成形方法およびそれに用いるプランジャ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2709587B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0791073B2 (ja) * | 1990-02-20 | 1995-10-04 | 石塚硝子株式会社 | 衝撃強度の大きいガラス壜の製造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB8501991D0 (en) * | 1985-01-26 | 1985-02-27 | Emhart Ind | Parison formation in hollow articles of glassware |
-
1988
- 1988-12-06 JP JP63308181A patent/JP2709587B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02153829A (ja) | 1990-06-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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