JP2709012B2 - 建設機械の油圧駆動装置 - Google Patents

建設機械の油圧駆動装置

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JP2709012B2
JP2709012B2 JP5021344A JP2134493A JP2709012B2 JP 2709012 B2 JP2709012 B2 JP 2709012B2 JP 5021344 A JP5021344 A JP 5021344A JP 2134493 A JP2134493 A JP 2134493A JP 2709012 B2 JP2709012 B2 JP 2709012B2
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    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
    • E02F9/2217Hydraulic or pneumatic drives with energy recovery arrangements, e.g. using accumulators, flywheels

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  • Structural Engineering (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ショベル等の建設
機械に備えられ、原動機停止後の誤作動の防止に好適な
油圧駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、油圧ショベルの油圧駆動装置とし
て、原動機と、この原動機によって駆動する主油圧ポン
プと、この主油圧ポンプから吐出する圧油によって駆動
する走行モータ,旋回モータ,ブームシリンダ,アーム
シリンダ,バケットシリンダ等のアクチュエータと、主
油圧ポンプから各アクチュエータに供給される圧油の流
れを制御する切換弁と、原動機によって駆動する補助油
圧ポンプと、この補助油圧ポンプから吐出する圧油を制
御して上記各切換弁を操作する切換弁操作手段と、補助
油圧ポンプと切換弁操作手段とを接続する管路からの分
岐管路上に設けた蓄圧手段すなわちアキュムレータを備
えたものがある。
【0003】この従来技術では、原動機の停止後でも必
要に応じて切換弁操作手段を操作すれば、このアキュム
レータからの圧油を油圧源として該当する切換弁を切り
換え、該当するアクチュエータを駆動できる。例えば、
原動機の停止により空中で止まった状態にある作業機
を、地上まで降ろすために該当するアクチュエータを駆
動したいときなどに、あるいは、油圧機器の分解に先だ
って、切換弁を繰返し往復動させ該当するアクチュエー
タに接続される管路系統内の圧油を低圧回路に解放した
いときなどに、このアキュムレータは活用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術にあっては、原動機の停止後に誤ってオペレ
ータなどが切換弁操作手段に触れたときには、アキュム
レータからの圧油が該当する切換弁の駆動部に供給され
てこの切換弁が切り換えられ、アクチュエータの作動が
可能な状態を招くことがあり、例えば、上述のように空
中に保持されている作業機の重力による降下等のよう
に、オペレータの意図しないアクチュエータの作動を生
じ得る問題がある。
【0005】本発明は、上記した従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、原動機の停止状
態にあって誤って切換弁操作手段に触れたときでも、切
換弁が切り換えられることのない建設機械の油圧駆動装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のうちの請求項1に記載の発明は、原動機
と、この原動機によって駆動する主油圧ポンプと、この
主油圧ポンプから吐出する圧油によって駆動するアクチ
ュエータと、上記主油圧ポンプから上記アクチュエータ
に供給される圧油の流れを制御する切換弁と、上記原動
機によって駆動する補助油圧ポンプと、この補助油圧ポ
ンプから吐出する圧油を制御して上記切換弁を操作する
切換弁操作手段と、上記補助油圧ポンプと上記切換弁操
作手段とを接続する管路からの分岐管路上に設けた蓄圧
手段とを備えた建設機械の油圧駆動装置において、上記
原動機が停止状態にあることを検出する停止検出手段
と、上記蓄圧手段と上記切換弁操作手段とを接続する管
路上に設けられ、該管路を開閉する開閉手段と、上記開
閉手段を開口状態となるように駆動させる開口指令、及
び上記開閉手段を閉止状態となるように作動させる閉止
指令のいずれかを選択的に入力する選択指令手段とを備
えるとともに、上記停止検出手段から出力される停止検
出信号、および上記選択指令手段から出力される選択指
令信号に応じて上記開閉手段の駆動を制御する構成にし
てある。
【0007】また、請求項9に記載の発明は、原動機
と、この原動機によって駆動する主油圧ポンプと、この
主油圧ポンプから吐出する圧油によって駆動するアクチ
ュエータと、上記主油圧ポンプから上記アクチュエータ
に供給される圧油の流れを制御する切換弁と、上記原動
機によって駆動する補助油圧ポンプと、この補助油圧ポ
ンプから吐出する圧油を制御して上記切換弁を操作する
切換弁操作手段と、上記補助油圧ポンプと上記切換弁操
作手段とを接続する管路からの分岐管路上に設けた蓄圧
手段とを備えた建設機械の油圧駆動装置において、上記
原動機が停止状態にあることを検出する停止検出手段
と、上記切換弁に対応して設けられ、上記切換弁と上記
切換弁操作手段を接続するパイロット回路の管路上に設
けた補助切換弁と、この補助切換弁を、上記切換弁を中
立に保持する中立位置と該切換弁を動作可能な動作位置
のいずれかに選択的に切り換える指令を入力する選択指
令手段とを備えるとともに、上記停止検出手段から出力
される停止検出信号、および上記選択指令手段から出力
される選択指令信号に応じて上記補助切換弁の駆動を制
御する構成にしてある。
【0008】また、請求項17に記載の発明は、原動機
と、この原動機によって駆動する主油圧ポンプと、この
主油圧ポンプから吐出する圧油によって駆動するアクチ
ュエータと、上記主油圧ポンプから上記アクチュエータ
に供給される圧油の流れを制御する切換弁と、上記原動
機によって駆動する補助油圧ポンプと、この補助油圧ポ
ンプから吐出する圧油を制御して上記切換弁を操作する
切換弁操作手段と、上記補助油圧ポンプと上記切換弁操
作手段とを接続する管路からの分岐管路上に設けた蓄圧
手段とを備えた建設機械の油圧駆動装置において、上記
切換弁に対応して設けられ、上記切換弁と上記切換弁操
作手段を接続するパイロット回路の管路上に設けられ、
上記切換弁を中立に保持する中立位置と該切換弁を動作
可能な動作位置のいずれかに選択的に切り換えられる手
動操作可能な補助切換弁を備えるとともに、上記補助油
圧ポンプの圧油により上記補助切換弁を上記動作位置に
切り換える構成にしてある。
【0009】また、請求項18に記載の発明は、原動機
と、この原動機によって駆動する主油圧ポンプと、この
主油圧ポンプから吐出する圧油によって駆動するアクチ
ュエータと、上記主油圧ポンプから上記アクチュエータ
に供給される圧油の流れを制御する切換弁と、上記原動
機によって駆動する補助油圧ポンプと、この補助油圧ポ
ンプから吐出する圧油を制御して上記切換弁を操作する
切換弁操作手段と、上記補助油圧ポンプと上記切換弁操
作手段とを接続する管路からの分岐管路上に設けた蓄圧
手段とを備えた建設機械の油圧駆動装置において、上記
切換弁操作手段を動作不能にロックするロック手段と、
上記原動機が停止状態にあることを検出する停止検出手
段と、上記ロック手段のロック状態を解除する解除指令
を入力する選択指令手段とを備えるとともに、上記停止
検出手段から出力される停止検出信号により上記ロック
手段のロック状態を解除する構成にしてある。
【0010】また、請求項26に記載の発明は、原動機
と、この原動機によって駆動する主油圧ポンプと、この
主油圧ポンプから吐出する圧油によって駆動するアクチ
ュエータと、上記主油圧ポンプから上記アクチュエータ
に供給される圧油の流れを制御する切換弁と、上記原動
機によって駆動する補助油圧ポンプと、この補助油圧ポ
ンプから吐出する圧油を制御して上記切換弁を操作する
切換弁操作手段と、上記補助油圧ポンプと上記切換弁操
作手段とを接続する管路からの分岐管路上に設けた蓄圧
手段とを備えた建設機械の油圧駆動装置において、上記
切換弁操作手段が電気的入力手段を備えた切換弁操作手
段であり、オペレータの手動操作指令を電気的に検出す
る操作検出手段と、この操作検出手段からの操作指令信
号に応じて上記切換弁操作手段に駆動信号を出力する制
御手段とを備えるとともに、上記原動機が停止状態にあ
ることを検出する停止検出手段と、上記切換弁操作手段
を作動可能とする作動指令、および作動不能とする作動
停止指令のいずれかを選択的に入力する選択指令手段と
を備え、上記停止検出手段から出力される停止検出信
号、および上記選択指令手段から出力される選択指令信
号に応じて上記切換弁操作手段を制御する構成にしてあ
る。
【0011】
【作用】本発明のうちの請求項1に記載の発明は、原動
機が停止状態にあるときに、例えばオペレータの意図に
よりアクチュエータを駆動させたい場合は、オペレータ
は選択指令手段により開閉手段を開口状態となるように
駆動させる開口指令を選択して、切換弁操作手段を操作
すればよい。これにより、原動機が停止状態にあること
を検出する停止検出手段から出力される停止検出信号
と、選択指令手段から出力される開口指令信号とにより
開閉手段が開口状態となるように駆動する。この開閉手
段の駆動により蓄圧手段に蓄えられている圧油が切換弁
操作手段を介して該当する切換弁の駆動部に与えられ、
その切換弁に対応するアクチュエータの作動が可能な状
態となる。したがって、そのアクチュエータが例えば空
中に保持されている作業機に接続されている場合には作
業機の自重によりアクチュエータが駆動し、作業機を降
下させることができる。
【0012】また、原動機が停止状態にあるときに、オ
ペレータがアクチュエータを駆動させることを意図して
いない場合には、オペレータは選択指令手段により開閉
手段を閉止状態とするように駆動させる閉止指令を選択
すればよい。これにより、選択指令手段から出力される
閉止指令信号と、停止検出手段から出力される原動機の
停止検出信号とにより、開閉手段が閉止状態となるよう
に駆動する。したがって、このときオペレータなどが誤
って切換弁操作手段に触れても、切換弁操作手段を介し
て圧油が切換弁の駆動部に供給されることがなく、すな
わち、切換弁は切り換えられることなく中立に保たれ、
対応するアクチュエータが作動することがない。
【0013】また、本発明のうちの請求項9に記載の発
明は、原動機が停止状態にあるときに、例えばオペレー
タの意図によりアクチュエータを駆動させたい場合は、
オペレータは選択指令手段により動作位置を選択すれば
よい。これにより、原動機が停止状態にあることを検出
する停止検出手段から出力される停止検出信号と、選択
指令手段から出力される動作位置指令信号とにより補助
切換弁が該当する切換弁の作動が可能な位置に駆動す
る。この補助切換弁の駆動により蓄圧手段に蓄えられて
いる圧油が切換弁操作手段を介して該当する切換弁の駆
動部に与えられ、その切換弁に対応するアクチュエータ
の作動が可能な状態となる。したがって、そのアクチュ
エータが例えば空中に保持されている作業機に接続され
ている場合には作業機の自重によりアクチュエータが駆
動し、作業機を降下させることができる。
【0014】また、原動機が停止状態にあるときに、オ
ペレータがアクチュエータを駆動させることを意図して
いない場合には、オペレータは選択指令手段により中立
位置を選択すればよい。これにより、選択指令手段から
出力される中立指令信号と、停止検出手段から出力され
る原動機の停止検出信号とにより、補助切換弁が該当す
る切換弁を中立に保つ位置に駆動する。したがって、こ
のときオペレータなどが誤って切換弁操作手段に触れて
も、切換弁操作手段を介して圧油が切換弁の駆動部に供
給されることがなく、すなわち、切換弁は切り換えられ
ることなく中立に保たれ、対応するアクチュエータが作
動することがない。
【0015】また、本発明のうちの請求項17に記載の
発明は、原動機が停止状態にあるときに、例えばオペレ
ータの意図によりアクチュエータを駆動させたい場合
は、補助切換弁を手動操作して動作位置に切り換えれば
よい。これにより、蓄圧手段に蓄えられている圧油が切
換弁操作手段、補助切換弁を介して該当する切換弁の駆
動部に与えられ、その切換弁に対応するアクチュエータ
の作動が可能な状態となる。したがって、そのアクチュ
エータが例えば空中に保持されている作業機に接続され
ている場合には作業機の自重によりアクチュエータが駆
動し、作業機を降下させることができる。
【0016】また、原動機が停止状態にあるときに、オ
ペレータがアクチュエータを駆動させることを意図して
いない場合には、補助切換弁を中立のままに保持させて
おけばよい。これにより、オペレータなどが誤って切換
弁操作手段に触れても、切換切換弁が切り換えられるこ
とがなく、対応するアクチュエータが作動することがな
い。
【0017】また、本発明のうちの請求項18に記載の
発明は、原動機が停止状態にあるときに、例えばオペレ
ータの意図によりアクチュエータを駆動させたい場合
は、オペレータは選択指令手段により解除指令を入力す
ればよい。これにより、ロック手段によるロック状態が
解除され、切換弁操作手段は動作可能な状態となる。こ
の切換弁操作手段を操作することにより蓄圧手段に蓄え
られている圧油が切換弁操作手段を介して該当する切換
弁の駆動部に与えられ、その切換弁に対応するアクチュ
エータの作動が可能な状態となる。したがって、そのア
クチュエータが例えば空中に保持されている作業機に接
続されている場合には作業機の自重によりアクチュエー
タが駆動し、作業機を降下させることができる。
【0018】また、原動機が停止状態にあるときに、オ
ペレータがアクチュエータを駆動させることを意図して
いない場合には、オペレータは選択指令手段によりロッ
ク指令を選択すればよい。これに伴いロック手段は、切
換弁操作手段を動作不能にロックする。したがって、こ
のときオペレータなどが誤って切換弁操作手段に触れて
も、切換弁操作手段が作動することがなく、すなわち、
切換弁は切り換えられることなく中立に保たれ、対応す
るアクチュエータが作動することがない。
【0019】また、本発明のうちの請求項26に記載の
発明は、原動機が停止状態にあるときに、例えばオペレ
ータの意図によりアクチュエータを駆動させたい場合
は、オペレータは選択指令手段により作動指令を入力す
ればよい。これにより、切換弁操作手段が作動可能とな
る。したがって、この切換弁操作手段を操作することに
より、蓄圧手段に蓄えられている圧油がその切換弁操作
手段を介して該当する切換弁の駆動部に与えられ、その
切換弁に対応するアクチュエータの作動が可能な状態と
なる。したがって、そのアクチュエータが例えば空中に
保持されている作業機に接続されている場合には作業機
の自重によりアクチュエータが駆動し、作業機を降下さ
せることができる。
【0020】また、原動機が停止状態にあるときに、オ
ペレータがアクチュエータを駆動させることを意図して
いない場合には、オペレータは選択指令手段により作動
指令を入力すればよい。これにより、切換弁操作手段が
作動停止状態に保たれる。したがって、このときオペレ
ータなどが誤って切換弁操作手段に触れても、切換弁操
作手段を介して圧油が切換弁の駆動部に供給されること
がなく、すなわち、切換弁は切り換えられることなく中
立に保たれ、対応するアクチュエータが作動することが
ない。
【0021】
【実施例】以下、本発明の建設機械の油圧駆動装置の実
施例を図に基づいて説明する。 (1)はじめに請求項1に記載の発明に相応する各実施
例について説明する。
【0022】図1は本発明の第1の実施例を示す回路図
である。この図1に示す第1の実施例は、油圧ショベル
の油圧駆動装置を示しており、原動機1と、この原動機
1によって駆動する主油圧ポンプ3,4と、この主油圧
ポンプ3,4から吐出する圧油によって駆動する図示し
ない右走行モータ,バケットシリンダ,ブームシリン
ダ,アームシリンダ,旋回モータ,アタッチメントシリ
ンダ,左走行モータ等のアクチュエータと、主油圧ポン
プ3,4から上記各アクチュエータに供給される圧油の
流れを制御する切換弁8〜16を備えている。これらの
切換弁8〜16はそれぞれ上述した図示しない右走行モ
ータ,バケットシリンダ,ブームシリンダ,アームシリ
ンダ,旋回モータ,アームシリンダ,ブームシリンダ,
アタッチメントシリンダ,左走行モータに割り当てて設
けてある。 また、原動機1によって駆動する補助油圧
ポンプ7と、この補助油圧ポンプ7から吐出する圧油を
制御して各切換弁8〜16を操作する切換弁操作手段、
例えば補助油圧ポンプ7からの圧油を減圧した2次圧力
を出力して切換弁8を駆動する減圧弁17,18,切換
弁9を駆動する減圧弁19,20などを備えている。な
お、図示しないが切換弁10〜16のそれぞれに対応す
る減圧弁も設けてある。これらの減圧弁17〜20等
は、手動操作式の減圧弁である。
【0023】また、補助油圧ポンプ7と減圧弁17〜2
0等とを接続する管路から分岐した分岐管路上に蓄圧手
段、すなわちアキュムレータ21を設けてある。22は
アキュムレータ21から補助油圧ポンプ7方向への流れ
を阻止する逆止弁である。
【0024】そして特に、この第1の実施例は、アキュ
ムレータ21と、上述した切換弁操作手段である減圧弁
17〜20等とを接続する管路上に設けられ、該管路を
開閉する開閉手段23と、原動機1が停止状態にあるこ
とを検出する停止検出手段、例えば停止指令手段2と、
上述した開閉手段23を開口状態となるように駆動させ
る開口指令、及び開閉手段23を閉止状態となるように
駆動させる閉止指令のいずれかを選択的に入力する選択
指令手段24と、論理判断機能を有し、停止指令手段2
から出力される停止指令信号と、選択指令手段24から
出力される選択指令信号とに応じて開閉手段23を駆動
する信号を出力する制御手段25とを備えている。な
お、5,6はそれぞれ主油圧ポンプ3,4のおしのけ容
積を制御するポンプ操作手段である。
【0025】このように構成した第1の実施例における
動作は以下のとおりである。すなわち、停止指令手段2
から原動機1を停止させる指令信号が出力されておら
ず、この原動機1が駆動状態にあるときは、制御手段2
5は停止指令手段2から出力される指令信号に応じて開
閉手段23を開口状態とするように駆動させる信号を出
力する。これにより、開閉手段23が開口状態となり、
補助油圧ポンプ7と減圧弁17〜20等とを接続する管
路が開口する。また、原動機1の駆動に伴って主油圧ポ
ンプ3,4が駆動し、これらの主油圧ポンプ3,4の圧
油が切換弁8〜16のセンタバイパス通路に与えられて
いる状態にあって、減圧弁17〜20等のいずれかを操
作すると、補助油圧ポンプ7の圧油が該当する減圧弁を
介して対応する切換弁の駆動部に与えられ、その対応す
る切換弁が切り換えられる。このとき、当該切換弁のス
プールストロークが増すに従って、当該切換弁のポンプ
ポートからアクチュエータポートに連なる通路、および
当該切換弁のアクチュエータポートからタンクポートに
連なる通路の開度が徐々に増して行くとともに、センタ
バイパス通路を開閉する絞りの開度が小さくなり、これ
により該当するアクチュエータに流入する流量、あるい
は該当するアクチュエータから流出する流量、ならびに
その圧油の流れ方向が調節され、該当するアクチュエー
タが減圧弁の操作量に対応する速度で作動する。
【0026】このような原動機1の駆動状態において、
停止指令手段2から原動機1を停止させる指令信号が出
力されると、原動機1は停止し、これに伴って主油圧ポ
ンプ3,4の駆動は停止し、アクチュエータの作動は停
止し、このアクチュエータに接続された作業機は静止保
持される。
【0027】このような原動機1の停止状態にあって、
選択指令手段24で開口指令が選択されると、制御手段
25は、停止指令手段2から出力される指令信号と選択
指令手段24から出力される開口指令信号とに応じて開
閉手段23を開口状態に駆動する信号を出力する。これ
により、アキュムレータ21と減圧弁17〜20等とを
接続する管路が開口する。したがって、例えば減圧弁1
7〜20等のいずれかを操作することにより、アキュム
レータ21の圧油を該当する切換弁の駆動部に供給し
て、その切換弁を切り換えることができ、その切換弁に
対応するアクチュエータを作動可能な状態にすることが
できる。ここで、例えばアクチュエータがブームシリン
ダであり、原動機1の停止時にブームシリンダに接続さ
れるブームを含む作業機が空中に静止保持されたものと
すると、減圧弁を操作することにより切換弁10,14
が切り換えられ、作業機の自重によりブームシリンダが
作動し、当該作業機を降下させることができる。
【0028】また、上述した原動機1の停止状態にあっ
て、選択指令手段24で閉止指令が選択されると、制御
手段25は、停止指令手段2から出力される指令信号と
選択指令手段24から出力される閉止指令信号とに応じ
てアキュムレータ21と減圧弁17〜20等とを接続す
る管路を閉止状態とするように開閉手段23を駆動する
信号を出力する。したがって、このような状態にあって
は減圧弁17〜20等の操作レバーのいずれかに誤って
触れたときでも、アキュムレータ21の圧油が減圧弁1
7〜20等に供給されることがなく、これに伴い切換弁
8〜16が切り換えられることがなく、各アクチュエー
タは作動せず、作業機は降下を生じることなく静止状態
のままに保たれる。すなわち、オペレータの意図しない
アクチュエータの作動を確実に防止することができる。
【0029】なお、原動機1の故障、あるいは過負荷に
よる停止など、オペレータの意図によらずに原動機1が
停止した場合でも、選択指令手段24で開口指令を選択
して開閉手段23を開口状態となるように駆動すること
によりアキュムレータ21の圧油が減圧弁17〜20を
介して切換弁8〜16に導くことができる。このような
状態から、減圧弁17〜20等を中立位置に保持するこ
とにより該当する切換弁8〜16を中立復帰させること
ができ、これにより該当するアクチュエータの作動を確
実に阻止することができる。
【0030】図2は本発明の第2の実施例を示す回路図
である。この第2の実施例は、原動機1が停止状態にあ
ることを検出する停止検出手段として、原動機1で駆動
される補助油圧ポンプ7の吐出圧力を検出する圧力検出
手段26を設けてあり、制御手段25は、この圧力検出
手段26から出力される検出信号と選択指令手段24か
ら出力される指令信号とに応じて開閉手段23を開口状
態、あるいは閉止状態となるように駆動する信号を出力
する。また、開閉手段23は、補助油圧ポンプ7と減圧
弁17〜20等を接続する管路から分岐した、アキュム
レータ21が接続される分岐管路上に設けてある。その
他の構成は第1の実施例と同等である。
【0031】この第2の実施例では、圧力検出手段26
から出力される検出信号の値が所定値以上であると制御
手段25において判断されたときは、原動機1は駆動状
態にあり、制御手段25から開閉手段23を例えば閉止
状態とするように駆動する信号を出力する。また、圧力
検出手段26から出力される検出信号の値が所定値に満
たないと制御手段25において判断されたときは、原動
機1は非駆動状態にある。このとき、選択指令手段24
から開口指令信号が出力されているときは、制御手段2
5から開閉手段23を開口状態となるように駆動する信
号を出力し、また、選択指令手段24から閉止指令信号
が出力されているときは、制御手段25から開閉手段2
3を閉止状態となるように駆動する信号を出力する。
【0032】このように構成した第2の実施例にあって
も、第1の実施例と同様に原動機1の停止中に、減圧弁
17〜20等の操作レバーのいずれかに誤って触れたと
きでも、切換弁8〜16が切り換えられることがなく、
オペレータの意図しないアクチュエータの作動を確実に
防止することができる。
【0033】図3は本発明の第3の実施例を示す回路図
である。この第3の実施例は、切換弁8〜16を切り換
える図示しない操作レバーの操作を検出し、制御手段3
8に操作指令信号を出力する操作検出手段31〜36
と、原動機1が停止状態にあることを検出する停止検出
手段として設けた原動機1の回転数検出手段37とを備
えるとともに、切換弁操作手段を構成する減圧弁として
制御手段38から出力される信号により駆動する電磁比
例減圧弁27〜30等を備えている。この第3の実施例
では、制御手段38は、操作検出手段31〜36から出
力される操作指令信号に応じて対応する電磁比例減圧弁
27〜30等を駆動する信号を出力するとともに、回転
数検出手段37から出力される回転数信号と選択指令手
段24から出力される選択指令信号とに応じて開閉手段
23を開口状態に、あるいは閉止状態に駆動する信号を
出力する。その他の構成は第1の実施例と同等である。
【0034】この第3の実施例における動作を、図4の
制御手段38における処理手順を示すフローチャートを
参照して説明する。
【0035】始めに手順S1に示すように、制御手段3
8に、操作検出手段31〜36から出力される操作指令
信号と、選択指令手段24から出力される選択指令信号
と、回転数検出手段37から出力される回転数信号を読
み込む。次に手順S2に移り、回転数信号の値が、原動
機1が非駆動とみなされる所定値以下かどうか判別す
る。この手順S2の判別が満足されないときは、原動機
1が駆動状態にあり、手順S3に移る。この手順S3で
は、開閉手段23を開口状態となるように駆動する信号
を出力する。次に手順S4に移り、電磁比例減圧弁27
〜30等に操作検出手段31〜36に応じた駆動信号を
出力し、ポンプ操作手段5,6に所要容量となる駆動信
号を出力し、始めに戻る。電磁比例減圧弁27〜30等
の駆動による該当する切換弁8〜16の切り換え以下の
動作については、前述した第1の実施例と同等であるの
で説明を省略する。
【0036】また、上述した手順S2の判別が満足され
たときは、原動機1が非駆動状態にあり、手順S5に移
る。この手順S5では、選択指令手段24から出力され
る選択指令信号が非選択かどうか、すなわち閉止指令信
号かどうか判別される。この手順S5の判別が満足され
ないときは、選択指令手段24から出力される選択指令
信号が開口指令信号であり、手順S6に移る。この手順
S6では、開閉手段23を開口状態となるように駆動す
る信号を出力し、手順S7でポンプ操作手段5,6に最
小容量となる駆動信号を出力し、始めに戻る。これによ
り、例えば原動機1の停止時に作業機が空中に静止保持
されていたものを降下させたいようなオペレータの意図
するアクチュエータの作動を実現できる。
【0037】また、上述した手順S5の判別が満足され
たときは、選択指令手段24から出力される選択指令信
号が閉止指令信号であり、手順S8に移る。この手順S
8では、開閉手段23を閉止状態となるように駆動する
信号を出力する。次に手順S9に移り、電磁比例減圧弁
27〜30等を中立に保持する信号を出力し、ポンプ操
作手段5,6に最小容量となる駆動信号を出力し、始め
に戻る。この状態にあっては、前述した各実施例と同様
に、図示しない操作レバーに誤って接触しても電磁比例
減圧弁27〜30が作動することがなく、切換弁8〜1
6は切り換えられず、オペレータの意図しないアクチュ
エータの作動を生じることがない。
【0038】なお、原動機1が停止状態にあることを検
出する停止検出手段として、上述した停止指令手段2,
回転数検出手段37,圧力検出手段26の他に、原動機
1に搭載された発電機の出力電圧を検出する出力電圧検
出手段を設けるようにしてもよい。
【0039】(2)次に請求項9に記載の発明に相応す
る各実施例について説明する。図5は本発明の第4の実
施例を示す回路図である。
【0040】この第4の実施例は、前述した図1に示す
第1の実施例に対応させて描いてあり、第1の実施例の
開閉手段23に代えて補助切換弁39〜42等を設けて
ある。これらの補助切換弁のうちの、補助切換弁39は
減圧弁17と切換弁8の一方の駆動部を接続するパイロ
ット回路の管路上に設けてあり、補助切換弁40は減圧
弁18と切換弁8の他方の駆動部を接続するパイロット
回路の管路上に設けてあり、補助切換弁41は減圧弁1
9と切換弁9の一方の駆動部を接続するパイロット回路
の管路上に設けてあり、補助切換弁42は減圧弁20と
切換弁9の他方の駆動部を接続するパイロット回路の管
路上に設けてある。なお、煩雑になるので図示を省略し
たが、他の切換弁10〜16に対応する減圧弁および補
助切換弁も同様に設けてある。また、選択指令手段24
は、補助切換弁39〜41等を、該当する切換弁8〜1
6等を中立に保持する中立位置と、該切換弁8〜16等
を動作可能な動作位置のいずれかに選択的に作動させる
ように駆動する指令を入力するように構成してある。ま
た、制御手段25から同一の値を有する駆動信号を補助
切換弁39〜42等のそれぞれに出力するように構成し
てある。その他の構成は、前述した第1の実施例と同等
である。
【0041】この第4の実施例では、停止指令手段2か
ら原動機1を停止させる指令信号が出力されておらず、
この原動機1が駆動状態にあるときは、制御手段25は
停止指令手段2から出力される指令信号に応じて補助切
換弁39〜42等を、対応する切換弁8〜16の駆動部
と減圧弁17〜20等を連通させる動作位置、すなわ
ち、同図5の上段位置に切り換える駆動信号を出力す
る。これにより、減圧弁17〜20等と切換弁8〜16
の駆動部が該当する補助切換弁を介して連通する。ここ
で減圧弁17〜20等のいずれかを操作すると、補助油
圧ポンプ7の圧油が該当する減圧弁、補助切換弁を介し
て対応する切換弁の駆動部に与えられ、その対応する切
換弁が切り換えられる。これにより図示しない該当する
アクチュエータに流入する流量、あるいは該当するアク
チュエータから流出する流量、ならびにその圧油の流れ
方向が調節され、該当するアクチュエータが減圧弁の操
作量に対応する速度で作動する。
【0042】このような原動機1の駆動状態において、
停止指令手段2から原動機1を停止させる指令信号が出
力されると、原動機1は停止し、これに伴って主油圧ポ
ンプ3,4の駆動は停止し、アクチュエータの作動は停
止し、このアクチュエータに接続された作業機は静止保
持される。
【0043】このような原動機1の停止状態にあって、
選択指令手段24で動作位置指令が選択されると、制御
手段25は、停止指令手段2から出力される停止指令信
号と選択指令手段24から出力される動作位置指令信号
とに応じて、補助切換弁39〜42等を動作位置である
同図5の上段位置に切り換える駆動信号を出力する。し
たがって、例えば減圧弁17〜20等のいずれかを操作
することにより、アキュムレータ21の圧油を減圧弁、
補助切換弁を介して該当する切換弁の駆動部に供給し
て、その切換弁を切り換えることができ、その切換弁に
対応するアクチュエータを作動可能な状態にすることが
できる。ここで、例えばアクチュエータがブームシリン
ダであり、原動機1の停止時にブームシリンダに接続さ
れるブームを含む作業機が空中に静止保持されたものと
すると、減圧弁を操作することにより切換弁10,14
が切り換えられ、作業機の自重によりブームシリンダが
作動し、当該作業機を降下させることができる。
【0044】また、上述した原動機1の停止状態にあっ
て、選択指令手段24で切換弁8〜16の駆動部と減圧
弁17〜20等の間を遮断させる中立位置指令が選択さ
れると、制御手段25は、停止指令手段2から出力され
る指令信号と選択指令手段24から出力される中立位置
指令信号とに応じて補助切換弁39〜42等を同図5の
下段位置に切り換える駆動信号を出力する。したがっ
て、このような状態にあっては減圧弁17〜20等の操
作レバーのいずれかに誤って触れたときでも、アキュム
レータ21の圧油が切換弁8〜16の駆動部に供給され
ることがなく、これに伴い切換弁8〜16が切り換えら
れることがなく、各アクチュエータは作動せず、作業機
は降下等を生じることなく静止状態のままに保たれる。
すなわち、オペレータの意図しないアクチュエータの作
動を確実に防止することができる。なお、本実施例では
上記機能を特定のアクチュエータにのみ、あるいは特定
の方向にのみ適用したい場合、対応する特定の切換弁に
ついてのみ補助切換弁を装備することにより容易に実現
できる。
【0045】図6は本発明の第5の実施例を示す回路図
である。この第5の実施例は、原動機1が停止状態にあ
ることを検出する停止検出手段として、原動機1で駆動
される補助油圧ポンプ7の吐出圧力を検出する圧力検出
手段26を設けてあり、制御手段25は、この圧力検出
手段26から出力される検出信号と選択指令手段24か
ら出力される指令信号とに応じて補助切換弁39〜42
等を動作位置、あるいは中立位置に切り換える駆動信号
を出力する。その他の構成は第4の実施例と同等であ
る。
【0046】この第5の実施例では、圧力検出手段26
から出力される検出信号の値が所定値以上であると制御
手段25において判断されたときは、原動機1は駆動状
態にあり、制御手段25から補助切換弁39〜42等に
作動位置に切り換える駆動信号を出力する。また、圧力
検出手段26から出力される検出信号の値が所定値に満
たないと制御手段25において判断されたときは、原動
機1は非駆動状態にある。このとき、選択指令手段24
から動作位置指令信号が出力されているときは、制御手
段25から補助切換弁39〜42等を同図6の上段位置
に切り換える駆動信号を出力し、また、選択指令手段2
4から中立位置指令信号が出力されているときは、制御
手段25から補助切換弁39〜42等を同図6の下段位
置に切り換える駆動信号を出力する。
【0047】このように構成した第5の実施例にあって
も、第4の実施例と同様に原動機1の停止中に、減圧弁
17〜20等の操作レバーのいずれかに誤って触れたと
きでも、切換弁8〜16が切り換えられることがなく、
オペレータの意図しないアクチュエータの作動を確実に
防止することができる。
【0048】図7は本発明の第6の実施例を示す回路図
である。この第6の実施例は、切換弁8〜16を切り換
える図示しない操作レバーの操作を検出し、制御手段3
8に操作指令信号を出力する操作検出手段31〜36
と、原動機1が停止状態にあることを検出する停止検出
手段として設けた原動機1の回転数検出手段37とを備
えるとともに、切換弁操作手段を構成する減圧弁として
制御手段38から出力される信号により駆動する電磁比
例減圧弁27〜30等を備えている。この第6の実施例
では、制御手段38は、操作検出手段31〜36から出
力される操作指令信号に応じて対応する電磁比例減圧弁
27〜30等を駆動する信号を出力するとともに、回転
数検出手段37から出力される回転数信号と選択指令手
段24から出力される選択指令信号とに応じて補助切換
弁39〜42等を動作位置である同図7の上段位置に、
あるいは中立位置である同図7の下段位置に駆動する信
号を出力する。その他の構成は第4の実施例と同等であ
る。
【0049】この第6の実施例における動作を、図8の
制御手段38における処理手順を示すフローチャートを
参照して説明する。
【0050】始めに手順S11に示すように、制御手段
38に、操作検出手段31〜36から出力される操作指
令信号と、選択指令手段24から出力される選択指令信
号と、回転数検出手段37から出力される回転数信号を
読み込む。次に手順S12に移り、回転数信号の値が、
原動機1が非駆動とみなされる所定値以下かどうか判別
する。この手順S12の判別が満足されないときは、原
動機1が駆動状態にあり、手順S13に移る。この手順
S13では、補助切換弁39〜42等を図7の上段位置
である動作位置となるように駆動する信号を出力する。
次に手順S14に移り、電磁比例減圧弁27〜30等に
操作検出手段31〜36に応じた駆動信号を出力し、ポ
ンプ操作手段5,6に所要容量となる駆動信号を出力
し、始めに戻る。
【0051】電磁比例減圧弁27〜30等の駆動による
該当する切換弁8〜16の切り換え以下の動作について
は説明を省略する。
【0052】また、上述した手順S12の判別が満足さ
れたときは、原動機1が非駆動状態にあり、手順S15
に移る。この手順S15では、選択指令手段24から出
力される選択指令信号が非選択かどうか、すなわち中立
位置指令信号かどうか判別される。この手順S15の判
別が満足されないときは、選択指令手段24から出力さ
れる選択指令信号が動作位置指令信号であり、手順S1
6に移る。この手順S16では、補助切換弁39〜42
等を図7の上段位置である動作位置となるように駆動す
る信号を出力し、手順S17でポンプ操作手段5,6に
最小容量となる駆動信号を出力し、始めに戻る。これに
より、例えば原動機1の停止時に作業機が空中に静止保
持されていたものを降下させたいようなオペレータの意
図するアクチュエータの作動を実現できる。
【0053】また、上述した手順S15の判別が満足さ
れたときは、選択指令手段24から出力される選択指令
信号が中立位置指令信号であり、手順S18に移る。こ
の手順S18では、補助切換弁39〜42等を図7の下
段位置である中立位置となるように駆動する信号を出力
する。次に手順S19に移り、電磁比例減圧弁27〜3
0等を中立に保持する信号を出力し、ポンプ操作手段
5,6に最小容量となる駆動信号を出力し、始めに戻
る。この状態にあっては、前述した各実施例と同様に、
図示しない操作レバーに誤って接触しても電磁比例減圧
弁27〜30等が作動することがなく、切換弁8〜16
は切り換えられず、オペレータの意図しないアクチュエ
ータの作動を生じることがない。
【0054】図9は本発明の第7の実施例を示す回路図
である。この第7の実施例では、制御手段38から各補
助切換弁39〜42等に個別に切り換える駆動信号を出
力するように構成してある。その他の構成は、第4の実
施例と同等である。
【0055】このように構成した実施例では、第4の実
施例と同様に原動機1の停止時にオペレータの意図しな
いアクチュエータの作動を防止できるとともに、各補助
切換弁39〜42等に対応する切換弁のそれぞれを互い
に異なる作動速度で切り換えることができ、アクチュエ
ータの作動速度の制御を高精度におこなうことができ
る。
【0056】図10は本発明の第8の実施例を示す回路
図である。この第8の実施例は、減圧弁17〜20等と
切換弁8〜16の駆動部を接続するパイロット回路の管
路から分岐し、それぞれの切換弁8〜16の両駆動部を
接続する分岐管路に補助切換弁43,44等を設けてあ
る。その他の構成は第4の実施例と同等である。
【0057】この第8の実施例では、原動機1の停止時
に、選択指令手段24から動作位置指令が入力される
と、制御手段25は補助切換弁43,44等を同図10
の左位置に切り換える駆動信号を出力し、これにより切
換弁8〜16の両駆動部を接続する分岐管路は遮断さ
れ、切換弁8〜16は切り換え動作可能な状態となり、
オペレータの意図するアクチュエータの作動が可能とな
る。
【0058】また、原動機1の停止時に、選択指令手段
24から中立位置指令が入力されると、制御手段25は
補助切換弁43,44等を同図10の右位置に切り換え
る駆動信号を出力し、これにより切換弁8〜16の両駆
動部を接続する分岐管路は連通し、切換弁8〜16は中
立保持される。これにより、前述の各実施例と同様に操
作レバーに誤って接触しても減圧弁17〜20等が作動
することがなく、切換弁8〜16は切り換えられず、オ
ペレータの意図しないアクチュエータの作動を生じるこ
とがない。
【0059】図11は本発明の第9の実施例を示す回路
図である。この第9の実施例は、減圧弁17〜20等
と、対応する切換弁8〜16のそれぞれの両駆動部を接
続する一対の管路の双方にまたがるようにそれぞれ配置
した補助切換弁45,46等を設けてある。その他の構
成は第4の実施例と同等である。
【0060】この第9の実施例では、原動機1の停止時
に、選択指令手段24から動作位置指令が入力される
と、制御手段25は補助切換弁45,46等を同図11
の下段位置に切り換える駆動信号を出力し、これにより
減圧弁17〜20等と切換弁8〜16の駆動部のそれぞ
れとが連通するとともに、切換弁8〜16それぞれの両
駆動部間は遮断され、切換弁8〜16は切り換え動作可
能な状態となり、オペレータの意図するアクチュエータ
の作動が可能となる。
【0061】また、原動機1の停止時に、選択指令手段
24から中立位置指令が入力されると、制御手段25は
補助切換弁45,46等を同図11の上段位置に切り換
える駆動信号を出力し、これにより減圧弁17〜20等
と、対応する切換弁8〜16との間が遮断されるととも
に、切換弁8〜16の両駆動部が連通し、切換弁8〜1
6は中立保持される。これにより、前述の各実施例と同
様に図示しない操作レバーに誤って接触しても減圧弁1
7〜20等が作動することがなく、切換弁8〜16は切
り換えられず、オペレータの意図しないアクチュエータ
の作動を生じることがない。
【0062】なお、上記第4,5,6,7,8,9の実
施例において、原動機1が停止状態にあることを検出す
る停止検出手段として、停止指令手段2,回転数検出手
段37,圧力検出手段26を設けたが、この他に、原動
機1に搭載された発電機の出力電圧を検出する出力電圧
検出手段を設けるようにしてもよい。
【0063】(3)次に請求項17に記載の発明に相応
する実施例について説明する。図12は本発明の第10
の実施例を示す回路図である。
【0064】この第10の実施例は、前述した図11に
示す第9の実施例の構成から、選択指令手段24と制御
手段25を除き、第9の実施例における補助切換弁4
5,46等に代えて、補助油圧ポンプ7の圧油が供給さ
れているときは動作位置である下段位置に切り換えら
れ、補助油圧ポンプ7から圧油が供給されていないとき
はばねの力により中立位置である上段位置に切り換えら
れ、しかも手動操作可能な補助切換弁47,48等を設
けた構成にしてある。
【0065】この第10の実施例では、停止指令手段2
から原動機1を停止させる指令信号が出力されておら
ず、この原動機1が駆動状態にあるときは、補助油圧ポ
ンプ7の圧油が補助切換弁47,48等の駆動部に与え
られ、これらの補助切換弁47,48等が対応する切換
弁8〜16の駆動部と減圧弁17〜20等を連通させる
動作位置、すなわち、同図12の下段位置に切り換えら
れる。ここで減圧弁17〜20等のいずれかを操作する
と、補助油圧ポンプ7の圧油が該当する減圧弁、補助切
換弁を介して対応する切換弁の駆動部に与えられ、その
対応する切換弁が切り換えられる。これにより図示しな
い該当するアクチュエータに流入する流量、あるいは該
当するアクチュエータから流出する流量、ならびにその
圧油の流れ方向が調節され、該当するアクチュエータが
減圧弁の操作量に対応する速度で作動する。
【0066】このような原動機1の駆動状態において、
停止指令手段2から原動機1を停止させる指令信号が出
力されると、原動機1は停止し、これに伴って主油圧ポ
ンプ3,4の駆動は停止し、アクチュエータの作動は停
止し、このアクチュエータに接続された作業機は静止保
持される。
【0067】このような原動機1の停止状態にあって、
アクチュエータを駆動させたい場合には、手動操作によ
り補助切換弁47,48等を動作位置である同図12の
下段位置に切り換えればよい。ここで、例えば減圧弁1
7〜20等のいずれかを操作することにより、アキュム
レータ21の圧油を減圧弁、補助切換弁を介して該当す
る切換弁の駆動部に供給して、その切換弁を切り換える
ことができ、その切換弁に対応するアクチュエータを作
動可能な状態にすることができる。ここで、例えばアク
チュエータがブームシリンダであり、原動機1の停止時
にブームシリンダに接続されるブームを含む作業機が空
中に静止保持されたものとすると、減圧弁を操作するこ
とにより切換弁10,14が切り換えられ、作業機の自
重によりブームシリンダが作動し、当該作業機を降下さ
せることができる。
【0068】また、上述した原動機1の停止状態にあっ
て、補助切換弁47,48等を操作するレバーから手を
離すとばねの力により補助切換弁47,48等は同図1
2の上段位置に切り換えられ、減圧弁17〜20等と切
換弁8〜16の駆動部との間がしゃ断されるとともに、
切換弁8〜16のそれぞれの両駆動部が連通する。した
がって、このような状態にあっては切換弁8〜16は中
立に保持されるので、減圧弁17〜20等の操作レバー
のいずれかに誤って触れたときでも、アキュムレータ2
1の圧油が切換弁8〜16の駆動部に供給されることが
なく、これに伴い切換弁8〜16が切り換えられること
がなく、各アクチュエータは作動せず、作業機は静止状
態のままに保たれる。すなわち、オペレータの意図しな
いアクチュエータの作動を確実に防止することができ
る。
【0069】(4)次に請求項18に記載の発明に相応
する実施例について説明する。図13は本発明の第11
の実施例を示す回路図、図14は図13に示す回路に備
えられる減圧弁17の構成を示す要部断面図、図15は
電気系統を示す図である。
【0070】これらの図に示す第11の実施例は、前述
した図1に示す第1の実施例の構成から、開閉手段23
を除き、原動機1が停止状態にあることを検出する停止
検出手段が、原動機1に備えられた発電機の出力電圧検
出手段、すなわちオルタネータ49から成るとともに、
オルタネータ49から出力される信号に応じて、切換弁
操作手段である減圧弁17〜20等を動作不能にロック
するロック手段を備えており、また、選択指令手段24
が、上述のロック手段のロック状態を維持するロック指
令、および上記ロック手段のロックを解除する解除指令
のいずれかを選択的に入力する選択指令手段からなって
いる。
【0071】上記したロック手段は、各減圧弁17〜2
0等にそれぞれ設けてある。例えば、減圧弁17では、
ロック手段は図14に示すように、操作レバー17aの
下端に形成した穴に嵌合する上端部を有するニードル1
7bと、このニードル17bの周囲に配置され、励磁さ
れるとニードル17bを操作レバー17aから離れる方
向に移動させるコイル17cと、ニードル17bを操作
レバー17a方向に移動させるように付勢するばね17
dとを含む構成にしてある。他の減圧弁18〜20等に
ついても同等の構成を有するロック手段を備えている。
なお、図15に示す17c,24,49は、それぞれ上
述したコイル,選択指令手段,オルタネータであり、ま
た、50はバッテリである。
【0072】この第11の実施例では、停止指令手段2
から原動機1を停止させる指令信号が出力されておら
ず、この原動機1が駆動状態にあるときは、補助油圧ポ
ンプ7の圧油が切換弁8〜16の駆動部に与え得る状態
にある。また、原動機1の駆動に伴う発電機の出力電圧
がオルタネータ49で検出されると、このとき、例えば
減圧弁17について図14で説明すると、コイル17c
が励磁され、このコイル17cの励磁によりニードル1
7bが操作レバー17aから離れる方向に移動する。し
たがって、ニードル17bと操作レバー17aとの嵌
合、すなわち、ロックが解除された状態にあり、操作レ
バー17aは自在に揺動させることができる。ここで減
圧弁17〜20等のいずれかを操作すると、補助油圧ポ
ンプ7の圧油が該当する減圧弁を介して対応する切換弁
の駆動部に与えられ、その対応する切換弁が切り換えら
れる。これにより図示しない該当するアクチュエータに
流入する流量、あるいは該当するアクチュエータから流
出する流量、ならびにその圧油の流れ方向が調節され、
該当するアクチュエータが減圧弁の操作量に対応する速
度で作動する。
【0073】このような原動機1の駆動状態において、
停止指令手段2から原動機1を停止させる指令信号が出
力されると、原動機1は停止し、これに伴って主油圧ポ
ンプ3,4の駆動は停止し、アクチュエータの作動は停
止し、このアクチュエータに接続された作業機は静止保
持される。
【0074】このような原動機1の停止状態にあって
は、オルタネータ49から発電機の出力電圧が検出され
ないので、減圧弁17の関係で説明すると、コイル17
cは励磁されず、したがって、ばね17dの力によりニ
ードル17bは操作レバー17a方向に移動し、ニード
ル17bの先端と操作レバー17aの下端に設けた穴と
が嵌合し、操作レバー17aは揺動不能、すなわち操作
不能なロック状態となる。この状態にあっては、減圧弁
17〜20等の操作レバーのいずれかに誤って触れたと
きでも、操作レバーが揺動しないことから該当する減圧
弁が作動せず、これによりアキュムレータ21の圧油が
切換弁8〜16の駆動部に供給されることがなく、これ
に伴い切換弁8〜16が切り換えられることがなく、各
アクチュエータは作動せず、作業機は静止状態のままに
保たれる。すなわち、オペレータの意図しないアクチュ
エータの作動を確実に防止することができる。
【0075】また、原動機1が停止している状態にあっ
て、アクチュエータを駆動させたい場合には、図15に
示す選択指令手段24で解除指令を入力すればよい。こ
のとき、減圧弁17の関係で説明すれば、バッテリ50
によってコイル17cが励磁し、図14に示すニードル
17bをばね17dの力に抗して操作レバー17aから
離れる方向に移動させることができ、これによりロック
が解除され、操作レバー17aが操作可能な状態とな
る。他の減圧弁の関係も同様である。ここで、例えば減
圧弁17〜20等のいずれかを操作することにより、ア
キュムレータ21の圧油を減圧弁を介して該当する切換
弁の駆動部に供給して、その切換弁を切り換えることが
でき、その切換弁に対応するアクチュエータを作動可能
な状態にすることができる。ここで、例えばアクチュエ
ータがブームシリンダであり、原動機1の停止時にブー
ムシリンダに接続されるブームを含む作業機が空中に静
止保持されたものとすると、減圧弁を操作することによ
り切換弁10,14が切り換えられ、作業機の自重によ
りブームシリンダが作動し、当該作業機を降下させるこ
とができる。
【0076】なお、上記第11の実施例では、原動機1
が停止状態にあることを検出する停止検出手段として、
原動機1に備えられた発電機の出力電圧検出手段である
オルタネータ49を設けたが、図3等に例示したよう
に、このようなオルタネータ49に代えて、原動機の停
止を指令する停止指令手段2を用いるようにしてもよ
い。また、オルタネータ49に代えて、補助油圧ポンプ
7の吐出圧力を検出する圧力検出手段、原動機1の回転
数を検出する回転数検出手段を設ける構成にしてもよ
い。
【0077】また、上記実施例では切換弁操作手段とし
て、手動操作可能な減圧弁17〜20等を設けたが、オ
ペレータの手動操作指令を電気的に検出する操作検出手
段を備えるとともに、減圧弁を電気的入力手段を備えた
減圧弁にし、上記操作検出手段から出力される操作信号
に応じて上記減圧弁を駆動する構成とすることもでき
る。
【0078】(5)次に請求項26に記載の発明に相応
する実施例について説明する。図16は本発明の第12
の実施例を示す回路図、図17は図16に示す第12の
実施例に備えられる制御手段38の構成を示す図、図1
8は図16に示す第12の実施例に備えられる制御手段
38における処理手順を示す図である。
【0079】これらの図に示す第12の実施例は、前述
した図3に示す第3の実施例の構成から、開閉手段23
を除き、選択指令手段24が、切換弁操作手段を構成す
る電磁比例減圧弁27〜30等を作動可能とする作動指
令、および作動不能とする作動停止指令のいずれかを選
択的に入力する選択指令手段からなっている。
【0080】なお、制御手段38は、図17に示すよう
に、操作検出手段31〜36から出力される操作指令信
号をA/D変換するA/D変換器38aと,マイクロコ
ンピュータからなり、A/D変換器38a,選択指令手
段24,および回転数検出手段37から入力した信号に
基づいて論理判断を行う演算部38bと、この演算部3
8bの演算結果に応じて電磁比例減圧弁27〜30等に
駆動信号を出力する電磁比例減圧弁駆動回路38cとを
備えている。
【0081】この第12の実施例における動作を、図1
8の制御手段38における処理手順を示すフローチャー
トを参照して説明する。
【0082】始めに手順S21に示すように、制御手段
38に、操作検出手段31〜36から出力される操作指
令信号と、選択指令手段24から出力される選択指令信
号と、回転数検出手段37から出力される回転数信号を
読み込む。次に手順S22に移り、演算部38bで回転
数信号の値が、原動機1が非駆動とみなされる所定値以
下かどうか判別する。この手順S22の判別が満足され
ないときは、原動機1が駆動状態にあり、手順S23に
移る。この手順S23では、電磁比例減圧弁駆動回路3
8cから電磁比例減圧弁27〜30等に操作検出手段3
1〜36に応じた駆動信号を出力し、ポンプ操作手段
5,6に所要容量となる駆動信号を出力し、始めに戻
る。電磁比例減圧弁27〜30等の駆動による該当する
切換弁8〜16の切り換え動作以下の動作については、
前述した第1の実施例と同等であるので説明を省略す
る。
【0083】また、上述した手順S22の判別が満足さ
れたときは、原動機1が非駆動状態にあり、手順S24
に移る。この手順S24では、選択指令手段24から出
力される選択指令信号が非選択かどうか、すなわち作動
停止指令信号かどうか判別される。この手順S24の判
別が満足されないときは、選択指令手段24から出力さ
れる選択指令信号が作動指令信号であり、手順S26に
移る。この手順S26では、電磁比例減圧弁駆動回路3
8cから電磁比例減圧弁27〜30等に所要の指示信号
を出力し、ポンプ操作手段5,6に最小容量となる駆動
信号を出力し、始めに戻る。これにより、例えば原動機
1の停止時に作業機が空中に静止保持されていたものを
降下させたいようなオペレータの意図するアクチュエー
タの作動を実現できる。
【0084】また、上述した手順S24の判別が満足さ
れたときは、選択指令手段24から出力される選択指令
信号が作動停止指令信号であり、手順S25に移る。こ
の手順S25では、電磁比例減圧弁駆動回路38cから
電磁比例減圧弁27〜30等に中立状態のまま作動を停
止させる信号を出力し、ポンプ操作手段5,6に最小容
量となる駆動信号を出力し、始めに戻る。この状態にあ
っては、前述した各実施例と同様に、図示しない操作レ
バーに誤って接触しても電磁比例減圧弁27〜30が作
動することがなく、切換弁8〜16は切り換えられず、
オペレータの意図しないアクチュエータの作動を生じる
ことがない。
【0085】なお、上記第12の実施例では、原動機1
が停止状態にあることを検出する停止検出手段として、
原動機1の回転数を検出する回転数検出手段37を設け
たが、この回転数検出手段37に代えて、原動機1の停
止を指令する停止指令手段2を用いるようにしてもよ
く、また、原動機1に備えられた発電機の出力電圧検出
手段や、補助油圧ポンプ7の吐出圧力を検出する圧力検
出手段を設ける構成にしてもよい。
【0086】
【発明の効果】本発明の建設機械の油圧駆動装置は、以
上のように構成してあることから、主油圧ポンプを駆動
する原動機の停止状態にあって、誤って切換弁操作手段
に触れたときでも、切換弁が切り換えられることがな
く、従来生じていたようなオペレータの意図しないアク
チュエータの作動を確実に防止することができる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建設機械の油圧駆動装置の第1の実施
例を示す回路図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す回路図である。
【図3】本発明の第3の実施例を示す回路図である。
【図4】第3の実施例に備えられる制御手段で実施され
る処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第4の実施例を示す回路図である。
【図6】本発明の第5の実施例を示す回路図である。
【図7】本発明の第6の実施例を示す回路図である。
【図8】第6の実施例に備えられる制御手段で実施され
る処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第7の実施例を示す回路図である。
【図10】本発明の第8の実施例を示す回路図である。
【図11】本発明の第9の実施例を示す回路図である。
【図12】本発明の第10の実施例を示す回路図であ
る。
【図13】本発明の第11の実施例を示す回路図であ
る。
【図14】第11の実施例に備えられる減圧弁の構成を
示す要部断面図である。
【図15】第11の実施例に備えられる電気系統を示す
図である。
【図16】本発明の第12の実施例を示す回路図であ
る。
【図17】第12の実施例に備えられる制御手段の構成
を示す図である。
【図18】第12の実施例に備えられる制御手段におけ
る処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 原動機 2 停止指令手段(停止検出手段) 3 主油圧ポンプ 4 主油圧ポンプ 5 ポンプ操作手段 6 ポンプ操作手段 7 補助油圧ポンプ 8〜16 切換弁 17〜20 減圧弁(切換弁操作手段) 17a 操作レバー 17b ニードル 17c コイル 17d ばね 21 アキュムレータ(蓄圧手段) 22 逆止弁 23 開閉手段 24 選択指令手段 25 制御手段 26 圧力検出手段(停止検出手段) 27〜30 電磁比例減圧弁(切換弁操作手段) 31〜36 操作検出手段 37 回転数検出手段(停止検出手段) 38 制御手段 38a A/D変換器 38b 演算部 38c 電磁比例減圧弁駆動回路 39〜42 補助切換弁 43,44 補助切換弁 45,46 補助切換弁 47,48 補助切換弁 49 オルタネータ(出力電圧検出手段) 50 バッテリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 浩二 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (72)発明者 山川 孝行 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (72)発明者 成田 和義 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (56)参考文献 特開 昭63−106405(JP,A) 特開 昭63−67403(JP,A)

Claims (31)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機と、この原動機によって駆動する
    主油圧ポンプと、この主油圧ポンプから吐出する圧油に
    よって駆動するアクチュエータと、上記主油圧ポンプか
    ら上記アクチュエータに供給される圧油の流れを制御す
    る切換弁と、上記原動機によって駆動する補助油圧ポン
    プと、この補助油圧ポンプから吐出する圧油を制御して
    上記切換弁を操作する切換弁操作手段と、上記補助油圧
    ポンプと上記切換弁操作手段とを接続する管路からの分
    岐管路上に設けた蓄圧手段とを備えた建設機械の油圧駆
    動装置において、 上記原動機が停止状態にあることを検出する停止検出手
    段と、上記蓄圧手段と上記切換弁操作手段とを接続する
    管路上に設けられ、該管路を開閉する開閉手段と、この
    開閉手段を開口状態となるように駆動させる開口指令、
    及び上記開閉手段を閉止状態となるように作動させる閉
    止指令のいずれかを選択的に入力する選択指令手段とを
    備えるとともに、上記停止検出手段から出力される停止
    検出信号、および上記選択指令手段から出力される選択
    指令信号に応じて上記開閉手段の駆動を制御することを
    特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】 上記停止検出手段が、上記原動機の停止
    を指令する停止指令手段であることを特徴とする請求項
    1記載の建設機械の油圧駆動装置。
  3. 【請求項3】 上記停止検出手段が、上記原動機の回転
    数を検出する回転数検出手段であることを特徴とする請
    求項1記載の建設機械の油圧駆動装置。
  4. 【請求項4】 上記停止検出手段が、上記補助油圧ポン
    プの吐出圧力を検出する圧力検出手段であることを特徴
    とする請求項1記載の建設機械の油圧駆動装置。
  5. 【請求項5】 上記停止検出手段が、原動機に備えられ
    た発電機の出力電圧検出手段であることを特徴とする請
    求項1記載の建設機械の油圧駆動装置。
  6. 【請求項6】 上記切換弁操作手段が、上記補助油圧ポ
    ンプからの圧油を減圧した2次圧力を上記切換弁に出力
    する減圧弁であることを特徴とする請求項1〜5のいず
    れかに記載の建設機械の油圧駆動装置。
  7. 【請求項7】 上記減圧弁が、手動操作式の減圧弁であ
    ることを特徴とする請求項6記載の建設機械の油圧駆動
    装置。
  8. 【請求項8】 オペレータの手動操作指令を電気的に検
    出する操作検出手段を備えるとともに、上記減圧弁が、
    電気的入力手段を備えた減圧弁であり、上記操作検出手
    段から出力される操作指令信号に応じて上記減圧弁を駆
    動することを特徴とする請求項6記載の建設機械の油圧
    駆動装置。
  9. 【請求項9】 原動機と、この原動機によって駆動する
    主油圧ポンプと、この主油圧ポンプから吐出する圧油に
    よって駆動するアクチュエータと、上記主油圧ポンプか
    ら上記アクチュエータに供給される圧油の流れを制御す
    る切換弁と、上記原動機によって駆動する補助油圧ポン
    プと、この補助油圧ポンプから吐出する圧油を制御して
    上記切換弁を操作する切換弁操作手段と、上記補助油圧
    ポンプと上記切換弁操作手段とを接続する管路からの分
    岐管路上に設けた蓄圧手段とを備えた建設機械の油圧駆
    動装置において、 上記原動機が停止状態にあることを検出する停止検出手
    段と、上記切換弁に対応して設けられ、上記切換弁と上
    記切換弁操作手段を接続するパイロット回路の管路上に
    設けた補助切換弁と、この補助切換弁を、上記切換弁を
    中立に保持する中立位置と該切換弁を動作可能な動作位
    置のいずれかに選択的に切り換える指令を入力する選択
    指令手段とを備えるとともに、上記停止検出手段から出
    力される停止検出信号、および上記選択指令手段から出
    力される選択指令信号に応じて上記補助切換弁の駆動を
    制御することを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  10. 【請求項10】 上記停止検出手段が、上記原動機の停
    止を指令する停止指令手段であることを特徴とする請求
    項9記載の建設機械の油圧駆動装置。
  11. 【請求項11】 上記停止検出手段が、上記原動機の回
    転数を検出する回転数検出手段であることを特徴とする
    請求項9記載の建設機械の油圧駆動装置。
  12. 【請求項12】 上記停止検出手段が、上記補助油圧ポ
    ンプの吐出圧力を検出する圧力検出手段であることを特
    徴とする請求項9記載の建設機械の油圧駆動装置。
  13. 【請求項13】 上記停止検出手段が、原動機に備えら
    れた発電機の出力電圧検出手段であることを特徴とする
    請求項9記載の建設機械の油圧駆動装置。
  14. 【請求項14】 上記切換弁操作手段が、上記補助油圧
    ポンプからの圧油を減圧した2次圧力を上記切換弁に出
    力する減圧弁であることを特徴とする請求項9〜13の
    いずれかに記載の建設機械の油圧駆動装置。
  15. 【請求項15】 上記減圧弁が、手動操作式の減圧弁で
    あることを特徴とする請求項14記載の建設機械の油圧
    駆動装置。
  16. 【請求項16】 オペレータの手動操作指令を電気的に
    検出する操作検出手段を備えるとともに、上記減圧弁
    が、電気的入力手段を備えた減圧弁であり、上記操作検
    出手段から出力される操作指令信号に応じて上記減圧弁
    を駆動することを特徴とする請求項14記載の建設機械
    の油圧駆動装置。
  17. 【請求項17】 原動機と、この原動機によって駆動す
    る主油圧ポンプと、この主油圧ポンプから吐出する圧油
    によって駆動するアクチュエータと、上記主油圧ポンプ
    から上記アクチュエータに供給される圧油の流れを制御
    する切換弁と、上記原動機によって駆動する補助油圧ポ
    ンプと、この補助油圧ポンプから吐出する圧油を制御し
    て上記切換弁を操作する切換弁操作手段と、上記補助油
    圧ポンプと上記切換弁操作手段とを接続する管路からの
    分岐管路上に設けた蓄圧手段とを備えた建設機械の油圧
    駆動装置において、 上記切換弁に対応して設けられ、上記切換弁と上記切換
    弁操作手段を接続するパイロット回路の管路上に設けら
    れ、上記切換弁を中立に保持する中立位置と該切換弁を
    動作可能な動作位置のいずれかに選択的に切り換えられ
    る手動操作可能な補助切換弁を備えるとともに、上記補
    助油圧ポンプの圧油により上記補助切換弁を上記動作位
    置に切り換えることを特徴とする建設機械の油圧駆動装
    置。
  18. 【請求項18】 原動機と、この原動機によって駆動す
    る主油圧ポンプと、この主油圧ポンプから吐出する圧油
    によって駆動するアクチュエータと、上記主油圧ポンプ
    から上記アクチュエータに供給される圧油の流れを制御
    する切換弁と、上記原動機によって駆動する補助油圧ポ
    ンプと、この補助油圧ポンプから吐出する圧油を制御し
    て上記切換弁を操作する切換弁操作手段と、上記補助油
    圧ポンプと上記切換弁操作手段とを接続する管路からの
    分岐管路上に設けた蓄圧手段とを備えた建設機械の油圧
    駆動装置において、 上記切換弁操作手段を動作不能にロックするロック手段
    と、上記原動機が停止状態にあることを検出する停止検
    出手段と、上記ロック手段のロック状態を解除する解除
    指令を入力する選択指令手段とを備えるとともに、上記
    停止検出手段から出力される停止検出信号により上記ロ
    ック手段のロック状態を解除することを特徴とする建設
    機械の油圧駆動装置。
  19. 【請求項19】 上記停止検出手段が、上記原動機の停
    止を指令する停止指令手段であることを特徴とする請求
    項18記載の建設機械の油圧駆動装置。
  20. 【請求項20】 上記停止検出手段が、上記原動機の回
    転数を検出する回転数検出手段であることを特徴とする
    請求項18記載の建設機械の油圧駆動装置。
  21. 【請求項21】 上記停止検出手段が、上記補助油圧ポ
    ンプの吐出圧力を検出する圧力検出手段であることを特
    徴とする請求項18記載の建設機械の油圧駆動装置。
  22. 【請求項22】 上記停止検出手段が、原動機に備えら
    れた発電機の出力電圧検出手段であることを特徴とする
    請求項18記載の建設機械の油圧駆動装置。
  23. 【請求項23】 上記切換弁操作手段が、上記補助油圧
    ポンプからの圧油を減圧した2次圧力を上記切換弁に出
    力する減圧弁であることを特徴とする請求項18〜22
    のいずれかに記載の建設機械の油圧駆動装置。
  24. 【請求項24】 上記減圧弁が、手動操作式の減圧弁で
    あることを特徴とする請求項23記載の建設機械の油圧
    駆動装置。
  25. 【請求項25】 オペレータの手動操作指令を電気的に
    検出する操作検出手段を備えるとともに、上記減圧弁
    が、電気的入力手段を備えた減圧弁であり、上記操作検
    出手段から出力される操作指令信号に応じて上記減圧弁
    を駆動することを特徴とする請求項23記載の建設機械
    の油圧駆動装置。
  26. 【請求項26】 原動機と、この原動機によって駆動す
    る主油圧ポンプと、この主油圧ポンプから吐出する圧油
    によって駆動するアクチュエータと、上記主油圧ポンプ
    から上記アクチュエータに供給される圧油の流れを制御
    する切換弁と、上記原動機によって駆動する補助油圧ポ
    ンプと、この補助油圧ポンプから吐出する圧油を制御し
    て上記切換弁を操作する切換弁操作手段と、上記補助油
    圧ポンプと上記切換弁操作手段とを接続する管路からの
    分岐管路上に設けた蓄圧手段とを備えた建設機械の油圧
    駆動装置において、 上記切換弁操作手段が電気的入力手段を備えた切換弁操
    作手段であり、オペレータの手動操作指令を電気的に検
    出する操作検出手段と、この操作検出手段からの操作指
    令信号に応じて上記切換弁操作手段に駆動信号を出力す
    る制御手段とを備えるとともに、上記原動機が停止状態
    にあることを検出する停止検出手段と、上記切換弁操作
    手段を作動可能とする作動指令、および作動不能とする
    作動停止指令のいずれかを選択的に入力する選択指令手
    段とを備え、上記停止検出手段から出力される停止検出
    信号、および上記選択指令手段から出力される選択指令
    信号に応じて上記切換弁操作手段を制御することを特徴
    とする建設機械の油圧駆動装置。
  27. 【請求項27】 上記停止検出手段が、上記原動機の停
    止を指令する停止指令手段であることを特徴とする請求
    項26記載の建設機械の油圧駆動装置。
  28. 【請求項28】 上記停止検出手段が、上記原動機の回
    転数を検出する回転数検出手段であることを特徴とする
    請求項26記載の建設機械の油圧駆動装置。
  29. 【請求項29】 上記停止検出手段が、上記補助油圧ポ
    ンプの吐出圧力を検出する圧力検出手段であることを特
    徴とする請求項26記載の建設機械の油圧駆動装置。
  30. 【請求項30】 上記停止検出手段が、原動機に備えら
    れた発電機の出力電圧検出手段であることを特徴とする
    請求項26記載の建設機械の油圧駆動装置。
  31. 【請求項31】 上記切換弁操作手段が、上記補助油圧
    ポンプからの圧油を電気信号に比例して減圧した2次圧
    力を上記切換弁に出力する電磁比例減圧弁であることを
    特徴とする請求項26〜30のいずれかに記載の建設機
    械の油圧駆動装置。
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