JPH06213205A - 油圧機械の油圧駆動装置 - Google Patents

油圧機械の油圧駆動装置

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JPH06213205A
JPH06213205A JP501893A JP501893A JPH06213205A JP H06213205 A JPH06213205 A JP H06213205A JP 501893 A JP501893 A JP 501893A JP 501893 A JP501893 A JP 501893A JP H06213205 A JPH06213205 A JP H06213205A
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JP
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hydraulic
pressure
signal
regulator
oil pressure
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JP501893A
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English (en)
Inventor
Toichi Hirata
東一 平田
Genroku Sugiyama
玄六 杉山
Kazuhiro Sunamura
和弘 砂村
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧力センサ,制御装置を含む電子系の異常を
生じたときでも可変容量油圧ポンプの容量制御を実施す
ることができる油圧機械の油圧駆動装置の提供。 【構成】 可変容量油圧ポンプ2と、アクチュエータ3
と、センタバイパス通路を有する方向切換弁1と、この
方向切換弁1の下流に設けられ、第1の油圧信号を出力
する圧力発生装置4と、ポンプ2の目標容量を制御する
レギュレータ6と、第1の油圧信号に基づいて制御装置
34で実施される演算の演算値を第2の油圧信号に変換
する圧力変換装置33とを備えるとともに、第1の油圧
信号と第2の油圧信号のうちのいずれかを選択的に取り
出してレギュレータ6の駆動部に与える選択装置、例え
ば手動切換弁35aを設け、電子系の異常時には手動切
換弁35aを切り換えて、第1の油圧信号を直接にレギ
ュレータ6の駆動部に与えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ショベル等の油圧
機械に備えられ、センタバイパス通路を有する方向切換
弁の駆動に伴って、その下流に発生する圧力の大きさに
応じてレギュレータを駆動し、可変容量油圧ポンプの目
標容量を決定する油圧駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の油圧機械の油圧駆動装置
として、図6に示すものがある。図6は例えば油圧ショ
ベルの油圧駆動装置を例示する回路図で、必要部分のみ
を示してある。
【0003】図6に示す油圧駆動装置は、可変容量油圧
ポンプ2と、この可変容量油圧ポンプ2から吐出される
圧油によって駆動するブームシリンダ等のアクチュエー
タ3と、油圧ポンプ2からアクチュエータ3に供給され
る圧油の流れを制御し、センタバイパス通路を有する方
向切換弁1と、この方向切換弁1のセンタバイパス通路
の下流に設けられ、第1の油圧信号を出力する絞り弁等
の圧力発生装置4と、この圧力発生装置4で出力された
第1の油圧信号を導く管路5と、この管路5で導かれた
第1の油圧信号を検出し、電気信号として出力する圧力
センサ5aと、油圧ポンプ2の目標容量を制御するレギ
ュレータ6と、油圧ポンプ2を駆動する図示しないエン
ジンの回転数を指令するエンジン回転数指令装置20
と、油圧ポンプ2から吐出される圧油の最大流量を指定
する最大流量設定手段21とを備えている。
【0004】また、上述した圧力センサ5a,エンジン
回転数指令装置20,最大流量設定手段21から出力さ
れる信号を処理する演算,記憶機能を有する制御装置3
4と、圧力センサ5aから出力される信号値に応じた駆
動信号によって制御され、レギュレータ6を駆動する第
2の油圧信号を出力する比例電磁弁等の圧力変換装置3
3と、その第2の油圧信号をレギュレータ6の駆動部に
導く管路5cとを備えている。
【0005】このように構成してある従来技術にあって
は、同図6に示すように、アクチュエータ3を作動させ
ない方向切換弁1の中立状態では、この方向切換弁1の
センタバイパス通路の開口面積が最大であることに伴っ
て、当該バイパス通路の下流に位置する圧力発生装置4
部分に大きな圧力が発生し、その大きな圧力が第1の油
圧信号として管路5を介して圧力センサ5aに与えられ
る。これにより、圧力センサ5aで該当する大きな圧力
が検出され、検出信号として制御装置34に送られる。
制御装置34はあらかじめ設定される関数関係に基づい
て、検出信号に応じた駆動信号を求める演算を行ない、
その駆動信号が圧力変換装置33に与えられる。圧力変
換装置33は駆動信号に応じた量だけ作動し、前述した
第1の油圧信号の値の大きさに相応する第2の油圧信号
を出力する。その第2の油圧信号は管路5cを介してレ
ギュレータ6の駆動部に与えられ、これによりレギュレ
ータ6が作動して油圧ポンプ2の目標容量が、最小流量
を吐出する容量に制御される。
【0006】また、アクチュエータ3の駆動を意図して
図示しないパイロット弁等の操作手段を操作し、方向切
換弁1を同図6の中立位置から切り換えると、この方向
切換弁1のバイパス通路が徐々に閉じられ、これに伴っ
て圧力発生装置4で発生する圧力、すなわち第1の油圧
信号の値が小さくなり、これが圧力センサ5aで検出さ
れ、制御装置34で演算され、演算値に対応する駆動信
号が圧力変換装置33に出力される。したがって、管路
5cを介してレギュレータ6の駆動部に与えられる第2
の油圧信号の値も第1の油圧信号に対応して小さくな
り、レギュレータ6は油圧ポンプ2の目標容量を大きく
するように作動する。これにより、大きな流量が油圧ポ
ンプ2から吐出され、この大きな流量が方向切換弁1を
介してアクチュエータ3に供給され、アクチュエータ3
を所望の速度で駆動することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
構成される従来技術では、圧力センサ5aや制御装置3
4の故障、あるいはワイヤーハーネスの断線やショート
等の電子系の異常を生じたときには、圧力変換装置33
からレギュレータ6の駆動部に第2の油圧信号が供給さ
れなくなる事態を招く。したがって、油圧ポンプ2の容
量制御が不能となって操作性が悪化し、エネルギロスが
増大し、このため回路を流れる作動油の温度が上昇して
回路構成機器が破損する懸念がある。このようなことか
ら、上述の電子系に異常を生じたときには、現実にはこ
の油圧ショベルの全動作を停止する操作が実施されてい
る。
【0008】このように従来技術にあっては、圧力セン
サ5a,制御装置34を含む電子系に異常を生じた際に
は、油圧ショベルが停止することから作業能率の大幅な
低下を招く問題があり、また、油圧ショベルの停止操作
がかなり遅れた場合などには、回路構成機器の破損とい
う2次的な故障を生じる懸念があった。
【0009】本発明は、上記した従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、圧力センサ,制
御装置を含む電子系の異常を生じたときでも可変容量油
圧ポンプの容量制御を実施することができる油圧機械の
油圧駆動装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、可変容量油圧ポンプと、この可変容量油
圧ポンプから吐出される圧油によって駆動するアクチュ
エータと、上記可変容量油圧ポンプから上記アクチュエ
ータに供給される圧油の流れを制御し、センタバイパス
通路を有する方向切換弁と、この方向切換弁のセンタバ
イパス通路の下流に設けられ、第1の油圧信号を出力す
る圧力発生装置と、上記可変容量油圧ポンプの目標容量
を制御するレギュレータと、上記圧力発生装置で発生し
た第1の油圧信号に基づいて制御装置で実施される演算
の演算値を第2の油圧信号に変換する圧力変換装置とを
備え、この圧力変換装置から出力される第2の油圧信号
を上記レギュレータの駆動部に与えて上記可変容量油圧
ポンプの目標容量を決定する油圧機械の油圧駆動装置に
おいて、上記第1の油圧信号と上記第2の油圧信号のう
ちのいずれかを選択的に取り出して上記レギュレータの
駆動部に与える選択装置を設けた構成にしてある。
【0011】
【作用】本発明は以上のように構成してあることから、
圧力センサ,制御装置を含む電子系が正常状態にあると
きには、選択装置によって第2の油圧信号が選択され、
この第2の油圧信号をレギュレータの駆動部に出力させ
ることがおこなわれる。このときの動作は従来技術と同
様である。
【0012】すなわち、方向切換弁の切り換え動作に伴
うセンタバイパス通路の開口面積の減少によって圧力発
生装置で発生する小さな圧力値が第1の油圧信号として
圧力センサで検出され、制御装置で第1の油圧信号に対
応する駆動信号が演算され、その駆動信号によって圧力
変換装置が駆動制御され、この圧力変換装置から第1の
油圧信号の小さな信号値に対応する第2の油圧信号が出
力される。この第2の油圧信号に応じてレギュレータが
駆動し、第2の油圧信号の信号値に対応する目標容量、
すなわち、第1の油圧信号に相応する目標容量となるよ
うに可変容量油圧ポンプの目標容量が制御され、その目
標容量に応じた大きな流量が方向切換弁を介してアクチ
ュエータに供給され、このアクチュエータを方向切換弁
の切換量に相応した作動速度で駆動することができる。
【0013】また、圧力センサ,制御装置を含む電子系
が異常状態にあるときには、選択装置によって第1の油
圧信号が選択され、この第1の油圧信号をレギュレータ
の駆動部に出力させることがおこなわれる。このときの
第1の油圧信号の信号値は、方向切換弁の切換量に直接
相応するものであり、レギュレータは方向切換弁の切換
量に相応する目標容量となるように可変容量油圧ポンプ
の目標容量を制御する。すなわち、方向切換弁の切換量
を制御することにより油圧ポンプの目標容量を制御する
ことが可能となり、アクチュエータの駆動制御を行なえ
る操作性を確保することができ、エネルギロスを抑制で
きる。このため回路を流れる作動油の温度の上昇を抑え
ることができ、回路構成機器が破損する懸念がない。こ
のようなことから、電子系に異常を生じたにもかかわら
ずこの油圧機械の所望の動作を続行させることができ
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の油圧機械の油圧駆動装置の実
施例を図に基づいて説明する。図1,図2は本発明の第
1の実施例を示す説明図で、図1は回路図、図2は図1
に示す回路に備えられるレギュレータの一例を示す図で
ある。
【0015】図1に示す回路は前述した図6に示す回路
と同様の形態に描いてあり、したがって、例えば油圧シ
ョベルに備えられると共に、この図1において前述した
図6に示したものと同等のものは、同一符号で示してあ
る。
【0016】すなわち、この図1に示す実施例にあって
も、可変容量油圧ポンプ2と、ブームシリンダ等のアク
チュエータ3と、アクチュエータ3に供給される圧油の
流れを制御し、センタバイパス通路を有する方向切換弁
1と、方向切換弁1のセンタバイパス通路の下流に設け
られ、第1の油圧信号を出力する絞り弁等の圧力発生装
置4と、この圧力発生装置4で出力された第1の油圧信
号を導く管路5と、管路5で導かれた第1の油圧信号を
検出し、電気信号として出力する圧力センサ5aと、油
圧ポンプ2の目標容量を制御するレギュレータ6と、油
圧ポンプ2を駆動する図示しないエンジンの回転数を指
令するエンジン回転数指令装置20と、油圧ポンプ2か
ら吐出される圧油の最大流量を指定する最大流量設定手
段21とを備えており、また、上述した圧力センサ5
a,エンジン回転数指令装置20,最大流量設定手段2
1から出力される信号を処理する演算,記憶機能を有す
る制御装置34と、圧力センサ5aから出力される信号
値に応じた駆動信号によって制御され、レギュレータ6
を駆動する第2の油圧信号を出力する例えば比例電磁弁
からなる圧力変換装置33と、レギュレータ6の駆動部
に接続される管路5cとを備えている。
【0017】また、上述したレギュレータ6は、例えば
図2に示すように、ピストン6aと、このピストン6a
のそれぞれの端部が収納される小径室6b、大径室6c
と、上述した管路5cによって導かれる油圧信号の値に
応じて作動する流量制御スプール6dとを備えており、
上述した小径室6bは、油圧ポンプ2の吐出管路に接続
され、大径室6cは流量制御スプール6dの作動に応じ
て小径室6bに、あるいはタンクに、選択的に接続可能
になっている。
【0018】そして、この第1の実施例にあっては図1
に示すように特に、圧力発生装置4で発生した第1の油
圧信号と、圧力変換装置33から出力される第2の油圧
信号のうちのいずれかを選択的に取り出してレギュレー
タ6の駆動部に与える選択装置、例えば手動切換弁35
aを備えている。また、一端を圧力発生装置4で発生し
た第1の油圧信号を導く管路5に接続され、他端を手動
切換弁35aに接続される管路5bと、一端を圧力変換
装置33に接続され、他端を手動切換弁35aに接続さ
れる管路5dとを備えており、手動切換弁35aは前述
したレギュレータ6に接続される管路5cに接続されて
いる。
【0019】このように構成した第1の実施例の動作は
以下のとおりである。圧力センサ5a、制御装置34を
含む電子系が正常状態にあるときには、手動切換弁35
aが図1の下段位置に切り換えられる。この正常状態で
は、圧力変換装置33に接続する管路5dとレギュレー
タ6に接続する管路5cとが連通し、管路5bと管路5
cとの間が遮断されることにより、前述した図6に示す
回路と同等の回路を形成する。
【0020】すなわち、この場合は前述した図6に示す
従来技術ついて説明したのと同様に、アクチュエータ3
を作動させない方向切換弁1の中立状態では、この方向
切換弁1のセンタバイパス通路の開口面積が最大である
ことに伴って、当該バイパス通路の下流に位置する圧力
発生装置4部分に大きな圧力が発生し、その大きな圧力
が第1の油圧信号として管路5を介して圧力センサ5a
に与えられる。これにより、圧力センサ5aで該当する
大きな圧力が検出され、検出信号として制御装置34に
送られる。制御装置34はあらかじめ設定される関数関
係に基づいて、検出信号に応じた駆動信号を求める演算
を行ない、その駆動信号が圧力変換装置33に与えられ
る。圧力変換装置33は駆動信号に応じた量だけ作動
し、前述した第1の油圧信号の値の大きさに相応する第
2の油圧信号を出力する。その第2の油圧信号は管路5
d,手動切換弁35a,管路5cを介してレギュレータ
2の駆動部に与えられる。このとき、第2の油圧信号の
値が大きいことから、図2に示す流量制御スプール6d
は同図2の右位置に切り換えられ、小径室6bと大径室
6cとが連通し、油圧ポンプ2の吐出圧が小径室6bと
大径室6cの双方に供給される。これに伴い、小径室6
bと大径室6cの受圧面積の差によりピストン6aが同
図2の左方向に移動し、油圧ポンプ2の目標容量が、最
小流量を吐出する容量となるように制御される。
【0021】また、アクチュエータ3の駆動を意図して
図示しないパイロット弁等の操作手段を操作し、方向切
換弁1を同図1の中立位置から切り換えると、この方向
切換弁1のバイパス通路が徐々に閉じられ、これに伴っ
て圧力発生装置4で発生する圧力、すなわち第1の油圧
信号の値が小さくなり、これが圧力センサ5aで検出さ
れ、制御装置34で演算され、演算値に対応する駆動信
号が圧力変換装置33に出力される。したがって、管路
5cを介してレギュレータ6の駆動部に与えられる第2
の油圧信号の値も第1の油圧信号に対応して小さくな
る。このとき図2に示す流量制御スプール6dはバネの
力により同図2の左位置に切り換えられる傾向となり、
大径室6cがタンクに連通し、小径室6bとタンクとの
間が遮断される状態となる。これに伴い、小径室6bに
導かれる油圧ポンプ2の吐出圧によりピストン6aが同
図2の右方向に移動し、油圧ポンプ2の目標容量を大き
くするように作動する。これにより、大きな流量が油圧
ポンプ2から吐出され、この大きな流量が方向切換弁1
を介してアクチュエータ3に供給され、アクチュエータ
3を所望の速度で駆動することができる。
【0022】上述のような正常状態おける動作の間に、
圧力センサ5aや制御装置34の故障、あるいはワイヤ
ーハーネスの断線やショート等の電子系の異常を生じた
ときには、直ちに図1に示す手動切換弁35aを上段位
置に切り換えればよい。これにより、圧力変換装置33
に接続される管路5dと管路5cとの間が遮断され、管
路5bと管路5cとが連通する。
【0023】この状態では、圧力発生装置4で発生した
第1の油圧信号が、管路5,管路5b,手動切換弁35
a,管路5cを介してレギュレータ6の流量制御スプー
ル6dに与えられる。したがって、このとき方向切換弁
1の操作量が大きくなるに相応して小さな値となる第1
の油圧信号が発生し、その小さな値を有する第1の油圧
信号によってレギュレータ6の流量制御スプール6dが
ばねの力により図2の左位置に切り換えられるように移
動する。これに伴い、油圧ポンプ2の吐出圧が小径室6
bに導かれ、大径室6cの圧油がタンクに導かれ、これ
によりピストン6aは同図2の右方向に移動し、油圧ポ
ンプ2から大きな流量が吐出する傾向となる。すなわ
ち、方向切換弁1の操作量に相応した流量を方向切換弁
1を介してアクチュエータ3に供給でき、このように電
子系に異常を生じたにもかかわらず、当該油圧ショベル
の所望の作業を続行させることができる。
【0024】上述のように、この第1の実施例にあって
は、電子系に異常を生じた場合には、手動切換弁35a
を直ちに切り換えることにより、方向切換弁1の操作量
に応じた油圧ポンプ2の容量制御を実現でき、作業能率
の大幅な低下を招くことがない。また、エネルギロスの
増加に伴う回路構成機器の破損を生じることがない。
【0025】図3,図4,図5は本発明の第2の実施例
を示す説明図で、図3は回路図、図4は図3に示す回路
に備えられる制御装置における処理手順を示すフローチ
ャート、図5は図3に示す回路に備えられる制御装置の
構成を示す図である。
【0026】この第2の実施例は、選択装置が電磁切換
弁35bからなるとともに、制御装置34が、圧力セン
サ5a、制御装置34自体を含む電子系の異常を判別す
る機能を有している。制御装置34は、図5に示すよう
に、電源34aと、第1の油圧信号に相応する圧力セン
サ5aの検出信号等を入力する入力部34bと、圧力セ
ンサ5aの検出信号に対応する圧力変換装置33の駆動
信号の関係等を記憶する記憶部34dと、各種演算の
他、電子系の異常を判別する演算部34cと、演算部3
4cで求められた第2の油圧信号に相当する演算値に応
じた駆動信号を比例弁すなわち圧力変換装置33に出力
する出力部34eと、演算部34cで電子系に異常があ
ると判別されたときに選択装置、すなわち電磁切換弁3
5bに駆動信号を出力する出力部34fとを含む。その
他の構成は前述した図1に示す第1の実施例と同等であ
る。
【0027】このように構成した第2の実施例の動作は
以下のとおりである。
【0028】制御装置34では、図4に示すように、圧
力センサ5aの検出信号が入力部34bを介して演算部
34cに読み込まれ、演算部34cは、記憶部34dに
記憶された圧力センサ5aの検出信号に対応する圧力変
換装置33の駆動信号の関係に基づいて、比例弁出力す
なわち圧力変換装置33の駆動信号を求めるための演算
をおこなう。そして、その演算値に相応する駆動信号を
出力部34eから圧力変換装置33に出力する。さら
に、演算部34cで、圧力センサ5a、制御装置34自
体等を含む電子系に異常を生じたかどうか故障診断がお
こなわれ、異常を生じていないと判別されたときは選択
装置非駆動、すなわち電磁切換弁35bを図3の下段位
置に保つ駆動信号を出力部34eから電磁切換弁35b
に出力する。
【0029】この状態にあっては、電磁切換弁35bが
図3の下段位置に保たれることから、圧力変換装置33
に接続する管路5dとレギュレータ6に接続する管路5
cとが連通し、管路5bと管路5cとの間が遮断され、
前述した図6に示す回路と同等の回路を形成する。
【0030】すなわち、この場合は前述したように、方
向切換弁1の中立状態では、圧力発生装置4部分に大き
な圧力が発生し、その大きな圧力が第1の油圧信号とし
て管路5を介して圧力センサ5aに与えられ、圧力セン
サ5aで該当する圧力が検出され、検出信号として制御
装置34に送られる。制御装置34は検出信号に応じた
駆動信号を求める演算を行ない、その駆動信号が圧力変
換装置33に与えられる。圧力変換装置33は駆動信号
に応じた量だけ作動し、前述した第1の油圧信号の値の
大きさに相応する第2の油圧信号を出力する。その第2
の油圧信号は管路5d,電磁切換弁35b,管路5cを
介してレギュレータ6の駆動部に与えられる。このと
き、第2の油圧信号の値が大きいことから、図2に示す
流量制御スプール6dは同図2の右位置に切り換えら
れ、ピストン6aが同図2の左方向に移動し、油圧ポン
プ2の目標容量が、最小流量を吐出する容量となるよう
に制御される。
【0031】また、アクチュエータ3の駆動を意図して
方向切換弁1を同図1の中立位置から切り換えると、こ
れに伴って圧力発生装置4で発生する圧力、すなわち第
1の油圧信号の値が小さくなり、これが圧力センサ5a
で検出され、制御装置34で演算され、演算値に対応す
る駆動信号が圧力変換装置33に出力される。したがっ
て、管路5cを介してレギュレータ6の駆動部に与えら
れる第2の油圧信号の値も第1の油圧信号に対応して小
さくなる。このとき図2に示す流量制御スプール6dは
同図2の左位置に切り換えられる傾向となり、ピストン
6aが同図2の右方向に移動し、油圧ポンプ2の目標容
量を大きくするように作動する。これにより、大きな流
量が油圧ポンプ2から吐出され、この大きな流量が方向
切換弁1を介してアクチュエータ3に供給され、アクチ
ュエータ3を所望の速度で駆動することができる。
【0032】上述のような正常状態おける動作の間に、
圧力センサ5aや制御装置34の故障、あるいはワイヤ
ーハーネスの断線やショート等の電子系の異常を生じた
ときには、制御装置34の演算部34cで図4に示す故
障診断の判別がなされた際、故障有りと判別され、選択
装置駆動、すなわち電磁切換弁35bを図3の上段位置
に切り換える駆動信号が出力部34fから電磁切換弁3
5bに出力される。これにより、圧力変換装置33に接
続される管路5dと管路5cとの間が遮断され、管路5
bと管路5cとが連通する。
【0033】この状態では、圧力発生装置4で発生した
第1の油圧信号が、管路5,管路5b,電磁切換弁35
a,管路5cを介してレギュレータ6の流量制御スプー
ル6dに与えられる。したがって、このとき方向切換弁
1の操作量が大きくなるに相応して小さな値となる第1
の油圧信号が発生し、その小さな値を有する第1の油圧
信号によってレギュレータ6の流量制御スプール6dが
図2の左位置に切り換えられるように移動する。これに
伴いピストン6aは同図2の右方向に移動し、油圧ポン
プ2から大きな流量が吐出する傾向となる。すなわち、
方向切換弁1の操作量に相応した流量を方向切換弁1を
介してアクチュエータ3に供給でき、このように電子系
に異常を生じたにもかかわらず、当該油圧ショベルの所
望の作業を続行させることができる。
【0034】上述のように、この第2の実施例にあって
は、前述した第1の実施例と同様に、電子系に異常を生
じた場合には、方向切換弁1の操作量に応じた油圧ポン
プ2の容量制御を実現でき、作業能率の大幅な低下を招
くことがなく、エネルギロスの増加に伴う回路構成機器
の破損を生じることがない。また特に、この第2の実施
例にあっては電子系に異常を生じた場合に自動的に電磁
切換弁35bが切り換えられ、方向切換弁1の操作量に
応じた油圧ポンプ2の容量制御を実現できることから、
操作が簡単である。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上の構成にしてあることか
ら、圧力センサ,制御装置を含む電子系の異常を生じた
ときでも可変容量ポンプの容量制御を実施することがで
き、この油圧駆動装置が備えられる油圧機械を継続して
作動させることができることから、従来に比べて、この
ような電子系の異常時における作業能率を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油圧機械の油圧駆動装置の第1の実施
例を示す回路図である。
【図2】図1に示す油圧駆動装置に備えられるレギュレ
ータの一例を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す回路図である。
【図4】図3に示す油圧駆動装置に備えられる制御装置
における処理手順を示すフローチャートである。
【図5】図3に示す制御装置の構成を示す図である。
【図6】従来の油圧機械の油圧駆動装置の一例を示す回
路図である。
【符号の説明】
1 方向切換弁 2 可変容量油圧ポンプ 3 アクチュエータ 4 圧力発生装置 5 管路 5a 圧力センサ 5b 管路 5c 管路 5d 管路 6 レギュレータ 33 圧力変換装置 34 制御装置 34a 電源 34b 入力部 34c 演算部 34d 記憶部 34e 出力部 34f 出力部 35a 手動切換弁(選択装置) 35b 電磁切換弁(選択装置)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変容量油圧ポンプと、この可変容量油
    圧ポンプから吐出される圧油によって駆動するアクチュ
    エータと、上記可変容量油圧ポンプから上記アクチュエ
    ータに供給される圧油の流れを制御し、センタバイパス
    通路を有する方向切換弁と、この方向切換弁のセンタバ
    イパス通路の下流に設けられ、第1の油圧信号を出力す
    る圧力発生装置と、上記可変容量油圧ポンプの目標容量
    を制御するレギュレータと、上記圧力発生装置で発生し
    た第1の油圧信号に基づいて制御装置で実施される演算
    の演算値を第2の油圧信号に変換する圧力変換装置とを
    備え、 この圧力変換装置から出力される第2の油圧信号を上記
    レギュレータの駆動部に与えて上記可変容量油圧ポンプ
    の目標容量を決定する油圧機械の油圧駆動装置におい
    て、 上記第1の油圧信号と上記第2の油圧信号のうちのいず
    れかを選択的に取り出して上記レギュレータの駆動部に
    与える選択装置を設けたことを特徴とする油圧機械の油
    圧駆動装置。
  2. 【請求項2】 上記選択装置は、上記圧力センサ,上記
    制御装置を含む電子系が正常状態にあるときは、第2の
    油圧信号を選択し、上記圧力センサ,上記制御装置を含
    む電子系が異常状態にあるときは、第1の油圧信号を選
    択するものであることを特徴とする請求項1記載の油圧
    機械の油圧駆動装置。
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