JP3063791B2 - 可変容量型油圧ポンプの油圧制御装置 - Google Patents

可変容量型油圧ポンプの油圧制御装置

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JP3063791B2 JP3145409A JP14540991A JP3063791B2 JP 3063791 B2 JP3063791 B2 JP 3063791B2 JP 3145409 A JP3145409 A JP 3145409A JP 14540991 A JP14540991 A JP 14540991A JP 3063791 B2 JP3063791 B2 JP 3063791B2
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  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可変容量型油圧ポンプ
の油圧制御装置に関し、特に電気的な制御装置のフェイ
ル時に対する対策を講じたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、油圧ショベル、油圧クレーン、及
びその他種々の油圧機械の油圧制御装置においては、油
圧ポンプの吐出量を吐出圧に対応させて制御する為に、
油圧ポンプの斜板に連結されたサーボピストンと、サー
ボピストンの油路に介設されたサーボ弁と、サーボ弁の
スプールの位置を制御するコンペンピストン機構とを設
け、コンペンピストン機構に供給する指令圧を種々の油
圧回路を介して発生させるようにした油圧方式の油圧制
御装置が広く用いられてきたが、最近ではマイクロコン
ピュータを主体とする電気的な制御装置によって電磁比
例弁を介して指令圧を発生させるようにし電気式の油圧
制御装置が実用化されつつある。
【0003】前記電気式の油圧制御装置は、例えば、図
8に示すように構成されている。可変容量型油圧ポンプ
100の斜板100aはサーボピストン101に連結さ
れ、サーボピストン101のサーボ大室101aにサー
ボ圧を供給するサーボ弁102は、スプール・スリーブ
機構からなり、サーボ弁102のスプール102aを制
御するコンペンピストン機構103の作動油室103a
へは電磁比例減圧弁104によりサーボポンプ105か
らの油圧を減圧した指令圧が供給される。
【0004】前記油圧ポンプ100の傾転角を検出する
傾転角センサ106と、吐出圧を検出する圧力センサ1
07と、マイクロコンピュータを含む制御装置108と
が設けられ、この制御装置108において吐出量と吐出
圧とから油圧ポンプ100の消費馬力を求め、その消費
馬力をエンジン109の出力馬力に略等しくするように
電磁比例減圧弁104を介して傾転角を制御し馬力制御
を行う。但し、制御装置108は上記の制御以外にエン
ジン109の回転数の偏差に応じて吐出量を制御した
り、リモコン弁からのパイロット圧に応じて油圧アクチ
ュエータの為の方向流量制御弁を制御したりするように
構成されることもある(例えば、特開平1−31220
2号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記電気的制御装置を
介して油圧ポンプの吐出量を制御する場合、制御装置の
故障時にポンプの傾転角制御は機能しない状態になり、
油圧ポンプで駆動される油圧ショベルなどの油圧機械を
自由に操作することが不可能になるという問題がある。
その結果、油圧機械が暴走したり、その反対に走行移動
できなくなったり、バケットやブームや種々の駆動対象
部を作動できなくなったりするなど、種々の困難が発生
する。
【0006】本発明の目的は、電気的制御装置の故障時
には補助の馬力制御機能を発揮させ得るような可変容量
型油圧ポンプの油圧制御装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る可変容量型
油圧ポンプの油圧制御装置は、可変容量型油圧ポンプの
吐出量を変えるサーボピストン機構とサーボピストン機
構に連なる油路に介設されたサーボ弁とサーボ弁に連結
されたコンペンピストン機構とを含むレギュレータと、
コンペンピストン機構の作動油室へ供給する指令圧を設
定する為の電磁比例弁と、油ポンプの吐出量を検出す
る吐出量検出手段と、油圧ポンプの吐出圧を検出する吐
出圧検出手段と、吐出量検出手段と吐出圧検出手段との
出力を受けて少なくとも電磁比例弁を制御する制御手段
とを備えた可変容量型油圧ポンプの油圧制御装置におい
て、前記コンペンピストン機構に前記作動油室と異なる
補助作動油室を設けるとともに、補助作動油室に油圧ポ
ンプの吐出圧を導く補助油路を設け、前記補助油路を
通させる非常位置と補助作動油室をタンクへ連通させる
正常位置とに亙って切り換える切換弁を設け、前記制御
手段のフェイル時に切換弁を非常位置に切り換える為の
切換手段を設け、前記電磁比例弁のソレノイドへ通じる
制御手段の出力ラインを切断する切換スイッチ手段を設
けたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明に係る可変容量型油圧ポンプの油圧制御
装置においては、吐出量検出手段と吐出圧検出手段との
出力を受けて制御手段により少なくとも電磁比例弁が制
御され、電磁比例弁によりコンペンピストン機構の作動
油室へ供給する指令圧が設定される。この指令圧を受け
るレギュレータにより油ポンプの吐出量が制御され
る。即ち、前記指令圧を受けるコンペンピストン機構に
よりサーボ弁が指令圧に応じて制御され、サーボピスト
ン機構のサーボ圧が制御されこのサーボピストン機構に
より油圧ポンプの吐出量が制御される。
【0009】前記コンペンピストン機構に作動油室と異
なる補助作動油室を設けるとともに、補助作動油室に油
圧ポンプの吐出圧を導く補助油路を設け、この補助油
連通させる非常位置と補助作動油室をタンクへ連通さ
せる正常位置とに亙って切り換える切換弁を設け、前記
制御手段のフェイル時に切換弁を非常位置に切り換える
為の切換手段を設けたので、制御手段のフェイル時に切
換手段を介して切換弁を非常位置に切り換えると、補助
油路が連通されて補助作動油室に吐出圧が導入される
【0010】えて、前記電磁比例弁のソレノイドへ
じる制御手段の出力ラインを切断する切換スイッチ手段
を設けたので、前記制御手段のフェイル時に切換スイッ
チを介して前記ソレノイドへの電流の供給を停止する
とが出来る。従って、前記電磁比例弁により吐出量を最
大とするような低い指令圧をコンペンピストン機構の作
動油室に供給できる。つまり、前記コンペンピストン機
構の作動油室に供給される吐出量を最大とするような
指令圧と、補助作動油室に供給される吐出圧とでサー
ボ弁とサーボピストン機構とを介して油圧ポンプの馬力
制御を行わせることが出来る。
【0011】
【発明の効果】前記作用の項で説明したように、次のよ
うな効果が得られる。本発明に係る可変容量型油圧ポン
プの油圧制御装置によれば、補助作動油室と、補助油路
と、切換弁と、切換手段と、切換スイッチ手段とからな
る簡単な構成によって、制御手段のフェイル時に切換ス
イッチを介して前記ソレノイドを制御手段の出力ライン
から切断することが出来る。従って、前記電磁比例弁に
りコンペンピストン機構の作動油室はタンクと連通さ
れるから、補助作動油室に供給される吐出圧によりサー
ボ弁とサーボピストンとを介して油圧ポンプの馬力制御
を行わせることが出来る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。本実施例は、油圧ショベルの左右1対の走
行用クローラ装置を駆動する為の1対の油圧装置に本発
明を適用した場合の例であり、図1において、油圧装置
HLと油圧装置HRとは夫々左右のクローラ装置の油圧
モータへ油圧を供給する為のもので、これらは相互に対
称の構成なので、主として左側の油圧装置HLついて説
明し、同一のものに同一符号を付して右側の油圧装置H
Rについての説明は省略する。
【0013】油圧ポンプ1は、斜板式の可変容量型油圧
ポンプであり、左右1対の油圧ポンプ1・1とサーボポ
ンプ2を駆動するエンジン3が設けられている。油圧装
置HLにおいて、油圧ポンプ1の吐出路4は図示外の方
向流量制御弁を介して左のクローラ装置の油圧モータに
接続され、方向流量制御弁はリモコン弁からのパイロッ
ト圧により制御される。油圧ポンプ1の傾転角を制御す
るレギュレータ5は、サーボピストン機構6と、このサ
ーボピストン機構6のサーボピストン6aに連結された
サーボ弁7と、このサーボ弁7に連結されたコンペンピ
ストン機構8とを備えている。
【0014】前記サーボ弁7は、スプール・スリーブ機
構からなり、そのスリーブ7aはフィードバックレバー
6bを介してサーボピストン6aに連結され、またその
スプール7bは右端側のバネ7cによって左方へ付勢さ
れ、またコンペンピストン8aがスプール7bの左端
接して右方向への付勢力を付加している。前記サーボ
弁7は、サーボピストン機構6のサーボ大室6cに通ず
る油路10と、吐出路4に通ずる油路11及びタンクに
通ずる油路12との間に配設され、ブロック位置と、サ
ーボ大室6cにサーボ圧を供給する供給位置と、サーボ
大室6cからサーボ圧を排出する排出位置とに亙って切
り換え可能であり、ブロック位置から供給位置に亙って
またブロック位置から排出位置に亙って開度が連続的に
変化するように構成されている。
【0015】前記サーボピストン機構6のサーボ小室6
dは、サーボポンプ2からサーボ圧が供給される油路1
3に油路14を介して接続されている。尚、油圧装置H
Lの油ポンプ1において、斜板1aが図1にて時計回
り方向に回動すると、傾転角が減少して吐出量が減少
るように構成されている。前記コンペンピストン機構8
は、大径部と小径部とからなるコンペンピストン8aを
有し、このコンペンピストン8aの大径部から小径部に
移る環状段部に受圧させる作動油室8bが形成されると
ともに、コンペンピストン8aの小径部に受圧させる補
助作動油室8cが形成され、油路14から分岐して作動
油室8bに至る油路15に電磁比例減圧弁9が介設され
ている。前記油路11から分岐して補助作動油室8cに
通ずる油路16にはパイロット式の切換弁17が介設さ
れ、この切換弁17にパイロット圧を供給する油路18
は、電磁方向切換弁19と油路20を介してサーボポン
プ2に通ずる油路13に接続されている。
【0016】前記切換弁17は、補助作動油室8cを油
路21を介してタンクへ接続する正常位置と補助作動油
室8cに吐出圧を導入する非常位置とに亙って切り換え
可能であり、パイロット圧が供給されなくなるとバネ力
によって非常位置に切り換えられる。前記電磁方向切換
弁19は、油路18にパイロット圧を供給する供給位置
と油路18の油圧を排出する排出位置とに亙って切り換
え可能であり、正常時にはソレノイド19aに通電され
て供給位置に設定される。
【0017】次に、制御系に付属する機器について説明
すると、油圧装置HLと油圧装置HRなどを制御する為
の制御装置30と、斜板1aの傾転角を電気的に検出す
る傾転角センサ31と、吐出路4の吐出圧を電気的に検
出する圧力センサ32と、エンジン3の回転数を電気的
に検出する例えば電磁ピックアップからなる回転数セン
サ33などが設けられ、制御装置30には操作盤35が
接続されている。尚、符号34は、エンジン3の燃料制
御用のコントロールラックである。
【0018】次に、図2に基づいて制御系について詳し
く説明する。前記制御装置30は、回転数センサ33の
信号を波形整形する波形整形回路40と、1対の傾転角
センサ31及び圧力センサ32からの信号をA/D変換
するA/D変換器41と、入出力インターフェイス42
とCPU43とROM44とRAM45とからなるマイ
クロコンピュータと、燃料制御用のコントロールラック
34の為の駆動回路46と、1対の電磁比例減圧弁9の
ソレノイド9aの為の1対の駆動回路47と、電磁方向
切換弁19のソレノイド19aの為の駆動回路48とを
備えており、図示のように接続されている。
【0019】各駆動回路47からの出力ラインには、a
接点50からなる切換えスイッチ49が介設され、ま
駆動回路48からの出力ラインにはa接点からなる切換
えスイッチ53が介設されている。そして、1対の切換
えスイッチ49と切換えスイッチ53とは非常用操作レ
バー54に機械的に連結されていて、制御装置30のフ
ェール時などの非常時に操作レバー54を下方へ操作す
ると、1対のa接点50は開成され、また切換えスイッ
チ53は開成されるようになっている。
【0020】前記操作盤35は、入出力インターフェイ
ス42に接続されているが、この操作盤35には重掘削
モード(エンジン出力を定格出力の100%とするモー
ド)や、エコノミイモード(エンジン出力を定格出力の
約80%にして燃費ベストとするモード)や、微操作モ
ード(ポンプ吐出量を極端に小さくして微操作を可能と
するモード)などの種々のモードに設定する為の複数の
設定スイッチが設けられている。前記制御装置30のR
OM43には、傾転角センサ31からの信号と圧力セン
サ32からの信号と操作盤35の設定スイッチからの信
号に基づいて、油圧ポンプ1の対応するP−Q線図に則
して傾転角を制御する吐出量制御の制御プログラム、回
転数センサ33から信号に基づいて設定回転数と実回転
数との偏差に応じて傾転角を制御して吐出量を減少させ
る回転数制御の制御プログラム、エンジン3のコントロ
ールラック34を介してエンジン出力を制御する制御プ
ログラム、等の種々の制御プログラムが予め格納されて
いる。
【0021】次に、前記油圧装置HLの作用について説
明する。最初に、前記傾転角を制御するレギュレータ5
及び電磁比例減圧弁9の作用について説明すると、制御
装置30が正常作動している場合には、電磁方向切換弁
19のソレノイド19aに対して常時通電され、切換弁
19は供給位置を維持し、切換弁17にパイロット圧が
供給されるので切換弁17は正常位置を維持し、コンペ
ンピストン機構8の補助作動油室8cの油室はドレン圧
に維持される。
【0022】電磁比例減圧弁9は、そのソレノイド9a
に供給される駆動電流に比例する2次圧を発生させるの
で、図1に図示の状態から駆動電流が増大すると、作動
油室8bの油圧が増大し、スプール7bが右方へ移動し
てサーボ弁7は供給位置に切り換えられてその開度は作
動油圧8bの油圧に対応した開度となり、サーボ大室6
cの油圧の増加に応じてサーボピストン6aが右方へ移
動し、ポンプ1の傾転角が減少して駆動電流に対応した
吐出量になるまで吐出量が減少するが、サーボピストン
6aの右方移動によりフィードバックレバー6を介し
てサーボ弁体7のスリーブ7aが右方移動するのでサー
ボ弁7は原位置に復帰する。これに対して、駆動電流を
減少させると、前記と反対に、作動油室8bの油圧が低
下するので、サーボ弁7は排出位置に切り換えられ、サ
ーボ大室6cの油圧が低下してサーボピストン6aが左
方移動し、傾転角が増大して駆動電流に対応する吐出量
となるまで吐出量が増大し、その後前記同様にフィード
バックレバー6を介してサーボ弁7は原位置に復帰す
る。
【0023】ここで、制御装置30が故障した場合に
は、操作レバー54を下方へ回動操作すると、1対の切
り換えスイッチ49のa接点50が開成されるので、電
磁比例減圧弁9のソレノイド9aに電流が供給されなく
なって作動油室8bの油圧がタンクに連通され、同時に
切り換えスイッチ53が開成されるので切換弁19が排
出位置に切り換えられて、切換弁17へパイロット圧が
供給されなくなるので、切換弁17が非常位置に切り換
えられ、コンペンピストン機構8の補助作動油室8cに
油路11・16を介して吐出圧が供給される。従って、
制御装置30のフェイル時にも、補助作動油室8cに供
給される吐出圧によりレギュレータ5を介して吐出量制
御(P−Q線図に則した馬力制御)を行うことが出来る
ので、油圧ショベルの暴走や走行不能などのトラブルを
解消することが出来る。
【0024】次に、前記吐出量制御について補足説明す
ると、電磁比例減圧弁9のソレノイド9aの駆動電流I
と減圧弁9の2次圧Pc(指令圧)との関係は、図3の
ようになり、この駆動電流Iと吐出量Qとの関係は、図
4のようになり、エコノミイモードのときのP−Q線図
は、例えば図5のように設定され、吐出量制御において
は曲線Aで示すP−Q線図に基づいて吐出圧に対応する
吐出量となるように傾転角が制御される。また、エンジ
ン回転数の偏差の増加に応じて曲線B、曲線Cで示すよ
うなP−Q線図に切り換えられて吐出量が減少補正され
【0025】、制御装置30は、リモコン弁からのパ
イロット圧信号に基づいて傾転角制御を実行するように
構成することも有り得る。また、重掘削モードにおいて
は、その制御プログラムに基づいてエンジン3のコント
ロールラック34を制御することによりエンジン3の出
力を定格出力に設定する制御及びそれに対応するP−Q
特性の制御が実行され、また微操作モードにおいては、
その制御プログラムに基づいて吐出量を極端に小さくす
るような制御が実行される。
【0026】尚、前記電磁方向切換弁19は手動操作で
切換える構造にしてもよく、また電磁方向切換弁19を
省略してパイロット式切換弁17を手動操作で切換える
構造にしてもよい。更に、前記非常用操作レバー54を
省略し、各切換スイッチ49を手動操作で切換える構造
にしてもよく、切換スイッチ53を手動操作で切換える
構造にしてもよい。
【0027】次に、前記実施例の変形例として、図6に
示すように、前記1対のパイロット式切換弁17を一体
化したパイロット式切換弁60を設け、左右1対の油路
4から夫々分岐して補助作動油室8cに連なる1対の油
路61を設け、これら1対の油路61の途中部に切換弁
60を介設し、正常作動時には前記同様に電磁方向切換
弁19から切換弁60にパイロット圧を供給して切換弁
60を正常位置に維持して補助作動油室8cの油圧をド
レン圧とし、また非常時には切換弁19から切換弁60
へのパイロット圧の供給を停止し切換弁60を非常位置
に切り換えて、補助作動油室8cに吐出圧を供給するよ
うに構成してある。
【0028】この変形例においては、前記実施例と同様
の作用が得られる。次に、前記変形例の一部を変更し
て、図7に示すように、切換弁60の代わりに切換弁7
0を設け、左右1対の油路4に連通する油路71を設
け、この油路71に1対の絞り弁72を介設し、両絞り
弁72間の中間接続点Mから延びる油路73にパイロッ
ト式切換弁70を介設し、油路73から分岐して左右1
対の補助作動油室8cに通ずる1対の油路74を設け、
正常作動時には電磁方向切換弁19からのパイロット圧
により切換弁70を正常位置に維持して補助作動油室8
cの油圧をドレン圧に維持し、また制御装置30の故障
時などの非常時には切換弁70を非常位置に切り換え
て、補助作動油室8cに中間接続点Mに発生する平均圧
(両ポンプ1・1の吐出圧の平均圧)を供給するように
構成してある。このようにすると、前記平均圧に基づい
て全馬力制御(両ポンプ1・1の合計馬力がエンジン3
の出力馬力に略等しくなるような制御)が可能になる。
【0029】尚、本実施例は、油圧ショベルの左右1対
の走行用クローラ装置の為の油圧装置に本発明を適用し
た場合について説明したが、これに限らずバケット駆動
の為の油圧装置や旋回用の油圧装置にも、本発明を同様
に適用し得るし、また油圧ショベル以外にも油圧クレー
ンの油圧装置、或いはその他種々の油圧機械の油圧装置
にも本発明を同様に適用し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例油圧ポンプを含む油圧装置の
油圧回路図である。
【図2】前記油圧装置の制御系の構成図である。
【図3】電磁比例減圧弁における駆動電流に対する2次
圧の特性図である。
【図4】電磁比例減圧弁における駆動電流に対する吐出
量の特性図である。
【図5】吐出量制御におけるP−Q特性の例示図であ
る。
【図6】変形例に係る図1相当図である。
【図7】別変形例に係る要部油圧回路図である。
【図8】従来技術に係る油圧装置の油圧回路図である。
【符号の説明】
1 油圧ポンプ 5 レギュレータ 6 サーボピストン機構 7 サーボ弁 8 コンペンピストン機構 8a 作動油室 8b 補助作動油室 9 電磁比例減圧弁 11 油路 16 油路 17 パイロット式切換弁 18 油路 19 電磁方向切換弁 20 油路 30 制御装置 31 傾転角センサ 32 吐出圧センサ 49 切換スイッチ 53 切換スイッチ 54 操作レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 49/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変容量型油圧ポンプの吐出量を変える
    サーボピストン機構とサーボピストン機構に連なる油路
    に介設されたサーボ弁とサーボ弁に連結されたコンペン
    ピストン機構とを含むレギュレータと、コンペンピスト
    ン機構の作動油室へ供給する指令圧を設定する為の電磁
    比例弁と、油ポンプの吐出量を検出する吐出量検出手
    段と、油圧ポンプの吐出圧を検出する吐出圧検出手段
    と、吐出量検出手段と吐出圧検出手段との出力を受けて
    少なくとも電磁比例弁を制御する制御手段とを備えた可
    変容量型油圧ポンプの油圧制御装置において、 前記コンペンピストン機構に作動油室と異なる補助作動
    油室を設けるとともに、補助作動油室に油圧ポンプの吐
    出圧を導く補助油路を設け、 前記補助油路を連通させる非常位置と補助作動油室をタ
    ンクへ連通させる正常位置とに亙って切り換える切換弁
    を設け、 前記制御手段のフェイル時に切換弁を非常位置に切り換
    える為の切換手段を設け 記電磁比例弁のソレノイドへ通じる制御手段の出力ラ
    インを切断する切換スイッチ手段を設けたことを特徴と
    る可変容量型油圧ポンプの油圧制御装置。
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