JPH05106563A - 可変容量型油圧ポンプの油圧制御装置 - Google Patents

可変容量型油圧ポンプの油圧制御装置

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JPH05106563A
JPH05106563A JP3145409A JP14540991A JPH05106563A JP H05106563 A JPH05106563 A JP H05106563A JP 3145409 A JP3145409 A JP 3145409A JP 14540991 A JP14540991 A JP 14540991A JP H05106563 A JPH05106563 A JP H05106563A
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Noriaki Okamoto
憲明 岡本
Yasuo Omi
康生 大見
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気的制御装置の故障時には補助の馬力制御
機能を発揮させ得るような可変容量型油圧ポンプの油圧
制御装置を提供する。 【構成】 可変容量型油圧ポンプ1のレギュレータ5の
コンペンピストン機構8に補助作動油室8cを設け、制
御装置のフェイル時には切換弁19と切換弁17を介し
て補助作動油室8cに吐出圧を導入し、油圧ポンプから
吐出可能とする。更に、制御装置のフェイル時には電磁
比例減圧弁9に所定の大きな吐出量に設定する所定電流
を供給し、作動油室8bの指令圧と補助作動油室8cの
吐出圧とで馬力制御(吐出量制御)を可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可変容量型油圧ポンプ
の油圧制御装置に関し、特に電気的な制御装置のフェイ
ル時に対する対策を講じたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、油圧ショベル、油圧クレーン、及
びその他種々の油圧機械の油圧制御装置においては、油
圧ポンプの吐出量を吐出圧に対応させて制御する為に、
油圧ポンプの斜板に連結されたサーボピストンと、サー
ボピストンの油路に介設されたサーボ弁と、サーボ弁の
スプールの位置を制御するコンペンピストン機構とを設
け、コンペンピストン機構に供給する指令圧を種々の油
圧回路を介して発生させるようにした油圧方式の油圧制
御装置が広く用いられてきたが、最近ではマイクロコン
ピュータを主体とする電気的な制御装置によって電磁比
例弁を介して指令圧を発生させるようにし電気式の油圧
制御装置が実用化されつつある。
【0003】前記電気式の油圧制御装置は、例えば、図
8に示すように構成されている。可変容量型油圧ポンプ
100の斜板100aはサーボピストン101に連結さ
れ、サーボピストン101のサーボ大室101aにサー
ボ圧を供給するサーボ弁102は、スプール・スリーブ
機構からなり、サーボ弁102のスプール102aを制
御するコンペンピストン機構103の作動油室103a
へは電磁比例減圧弁104によりサーボポンプ105か
らの油圧を減圧した指令圧が供給される。前記油圧ポン
プ100の傾転角を検出する傾転角センサ106と、吐
出圧を検出する圧力センサ107と、マイクロコンピュ
ータを含む制御装置108とが設けられ、この制御装置
108において吐出量と吐出圧とから油圧ポンプ100
の消費馬力を求め、その消費馬力をエンジン109の出
力馬力に略等しくするように電磁比例減圧弁104を介
して傾転角を制御し馬力制御を行う。但し、制御装置1
08は上記の制御以外にエンジン109の回転数の偏差
に応じて吐出量を制御したり、リモコン弁からのパイロ
ット圧に応じて油圧アクチュエータの為の方向流量制御
弁を制御したりするように構成されることもある(例え
ば、特開平1−312202号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記電気的制御装置を
介して油圧ポンプの吐出量を制御する場合、制御装置の
故障時にポンプの傾転角制御は機能しない状態になり、
油圧ポンプで駆動される油圧ショベルなどの油圧機械を
自由に操作することが不可能になるという問題がある。
その結果、油圧機械が暴走したり、その反対に走行移動
できなくなったり、バケットやブームや種々の駆動対象
部を作動できなくなったりするなど、種々の困難が発生
する。
【0005】本発明の目的は、電気的制御装置の故障時
には補助の馬力制御機能を発揮させ得るような可変容量
型油圧ポンプの油圧制御装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る可変容量
型油圧ポンプの油圧制御装置は、この油圧ポンプの吐出
量を変えるサーボピストン機構とサーボピストン機構に
連なる油路に介設されたサーボ弁とサーボ弁に連結され
たコンペンピストン機構とを含むレギュレータと、コン
ペンピストン機構の作動油室へ供給する指令圧を設定す
る為の電磁比例弁と、油室ポンプの吐出量を検出する吐
出量検出手段と、油圧ポンプの吐出圧を検出する吐出圧
検出手段と、吐出量検出手段と吐出圧検出手段との出力
を受けて少なくとも電磁比例弁を制御する制御手段とを
備えた可変容量型油圧ポンプの油圧制御装置において、
前記コンペンピストン機構に前記作動油室と異なる補助
作動油室を設けるとともに、補助作動油室に油圧ポンプ
の吐出圧を導く補助油路を設け、前記補助油路にそれを
連通させる非常位置と補助作動油室をタンクへ連通させ
る正常位置とに亙って切り換える切換弁を設け、前記制
御手段のフェイル時に切換弁を非常位置に切り換える為
の切換手段を設けたことを特徴とするものである。
【0007】請求項2に係る可変容量型油圧ポンプの油
圧制御装置は、請求項1の油圧制御装置において、前記
電磁比例弁のソレノイドへ所定の大きな吐出量に設定す
る所定電流を供給可能な定電流源を設け、前記ソレノイ
ドを制御手段の出力ラインと定電流源の出力ラインとに
択一的に接続する切換スイッチ手段を設けたことを特徴
とするものである。
【0008】
【作用】請求項1に係る可変容量型油圧ポンプの油圧制
御装置においては、吐出量検出手段と吐出圧検出手段と
の出力を受けて制御手段により少なくとも電磁比例弁が
制御され、電磁比例弁によりコンペンピストン機構の作
動油室へ供給する指令圧が設定される。この指令圧を受
けるレギュレータにより油室ポンプの吐出量が制御され
る。即ち、前記指令圧を受けるコンペンピストン機構に
よりサーボ弁が指令圧に応じて制御され、サーボピスト
ン機構のサーボ圧が制御されこのサーボピストン機構に
より油圧ポンプの吐出量が制御される。前記コンペンピ
ストン機構に作動油室と異なる補助作動油室を設けると
ともに、補助作動油室に油圧ポンプの吐出圧を導く補助
油路を設け、この補助油路にそれを連通させる非常位置
と補助作動油室をタンクへ連通させる正常位置とに亙っ
て切り換える切換弁を設け、前記制御手段のフェイル時
に切換弁を非常位置に切り換える為の切換手段を設けた
ので、制御手段のフェイル時に切換手段を介して切換弁
を非常位置に切り換えると、補助油路が連通されて補助
作動油室に吐出圧が導入され、サーボ弁とサーボピスト
ン機構を介して油圧ポンプから油圧を吐出させることが
出来る。従って、前記制御手段のフェイル時にも油圧の
吐出を確保して油圧ポンプに接続された油圧アクチュエ
ータを駆動させることが出来るため、制御手段のフェイ
ルに伴う種々のトラブルを軽減したり、回避したりする
ことが出来る。
【0009】請求項2に係る可変容量型油圧ポンプの油
圧制御装置においては、基本的に請求項1の油圧制御装
置と同様の作用が得られる。加えて、前記電磁比例弁の
ソレノイドへ所定の大きな吐出量に設定する所定電流を
供給可能な定電流源を設け、前記ソレノイドを制御手段
の出力ラインと定電流源の出力ラインとに択一的に接続
する切換スイッチ手段を設けたので、前記制御手段のフ
ェイル時に切換スイッチを介して前記ソレノイドを定電
流源の出力ラインに接続するとことが出来る。従って、
前記電磁比例弁により吐出量を最大とするような指令圧
をコンペンピストン機構の作動油室に供給できる。つま
り、前記コンペンピストン機構の作動油室に供給される
吐出量を最大とするような指令圧と、補助作動油室に供
給される吐出圧とでサーボ弁とサーボピストン機構とを
介して油圧ポンプの馬力制御を行わせることが出来る。
【0010】
【発明の効果】前記作用の項で説明したように、次のよ
うな効果が得られる。請求項1に係る可変容量型油圧ポ
ンプの油圧制御装置によれば、補助作動油室と、補助油
路と、切換弁と、切換手段とからなる簡単な構成によっ
て、制御手段のフェイル時にも油圧ポンプから油圧を吐
出させることが出来る。従って、前記制御手段のフェイ
ル時にも油圧の吐出を確保して油圧ポンプに接続された
油圧アクチュエータを駆動させることが出来るため、制
御手段のフェイルに伴う種々のトラブルを軽減したり、
回避したりすることが出来る。
【0011】請求項2に係る可変容量型油圧ポンプの油
圧制御装置によれば、基本的に請求項1の油圧制御装置
と同様の効果が得られる。加えて、定電流源と、切換ス
イッチ手段とからなる簡単な構成によって、制御手段の
フェイル時に切換スイッチを介して前記ソレノイドを定
電流源の出力ラインに接続するとことが出来る。従っ
て、前記電磁比例弁により所定の大きな吐出量に設定す
るような指令圧をコンペンピストン機構の作動油室に供
給できるから、コンペンピストン機構の作動油室に供給
される所定の大きな吐出量に設定する指令圧と、補助作
動油室に供給される吐出圧とでサーボ弁とサーボピスト
ンとを介して油圧ポンプの馬力制御を行わせることが出
来る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。本実施例は、油圧ショベルの左右1対の走
行用クローラ装置を駆動する為の1対の油圧装置に本発
明を適用した場合の例であり、図1において、油圧装置
HLと油圧装置HRとは夫々左右のクローラ装置の油圧
モータへ油圧を供給する為のもので、これらは相互に対
称の構成なので、主として左側の油圧装置HLついて説
明し、同一のものに同一符号を付して右側の油圧装置H
Rについての説明は省略する。
【0013】油圧ポンプ1は、斜板式の可変容量型油圧
ポンプであり、左右1対の油圧ポンプ1・1とサーボポ
ンプ2を駆動するエンジン3が設けられている。油圧装
置HLにおいて、油圧ポンプ1の吐出路4は図示外の方
向流量制御弁を介して左のクローラ装置の油圧モータに
接続され、方向流量制御弁はリモコン弁からのパイロッ
ト圧により制御される。油圧ポンプ1の傾転角を制御す
るレギュレータ5は、サーボピストン機構6と、このサ
ーボピストン機構6のサーボピストン6aに連結された
サーボ弁7と、このサーボ弁7に連結されたコンペンピ
ストン機構8とを備えている。
【0014】前記サーボ弁7は、スプール・スリーブ機
構からなり、そのスリーブ7aはフィードバックレバー
6bを介してサーボピストン6aに連結され、またその
スプール7bは右端側のバネ7cによって左方へ付勢さ
れ、またコンペンピストン8aがスプール7bの左端に
は当接して右方向への付勢力を付加している。前記サー
ボ弁7は、サーボピストン機構6のサーボ大室6cに通
ずる油路10と、吐出路4に通ずる油路11及びタンク
に通ずる油路12との間に配設され、ブロック位置と、
サーボ大室6cにサーボ圧を供給する供給位置と、サー
ボ大室6cからサーボ圧を排出する排出位置とに亙って
切り換え可能であり、ブロック位置から供給位置に亙っ
てまたブロック位置から排出位置に亙って開度が連続的
に変化するように構成されている。
【0015】前記サーボピストン機構6のサーボ小室6
dは、サーボポンプ2からサーボ圧が供給される油路1
3に油路14を介して接続されている。尚、油圧装置H
Lの油室ポンプ1において、斜板1aが図1にて時計回
り方向に回動すると、傾転角が増大して吐出量が増大す
るように構成されている。前記コンペンピストン機構8
は、大径部と小径部とからなるコンペンピストン8aを
有し、このコンペンピストン8aの大径部から小径部に
移る環状段部に受圧させる作動油室8bが形成されると
ともに、コンペンピストン8aの小径部に受圧させる補
助作動油室8cが形成され、油路14から分岐して作動
油室8bに至る油路15に電磁比例減圧弁9が介設され
ている。前記油路11から分岐して補助作動油室8cに
通ずる油路16にはパイロット式の切換弁17が介設さ
れ、この切換弁17にパイロット圧を供給する油路18
は、電磁方向切換弁19と油路20を介してサーボポン
プ2に通ずる油路13に接続されている。
【0016】前記切換弁17は、補助作動油室8cを油
路21を介してタンクへ接続する正常位置と補助作動油
室8cに吐出圧を導入する非常位置とに亙って切り換え
可能であり、パイロット圧が供給されなくなるとバネ力
によって非常位置に切り換えられる。前記電磁方向切換
弁19は、油路18にパイロット圧を供給する供給位置
と油路18の油圧を排出する排出位置とに亙って切り換
え可能であり、正常時にはソレノイド19aに通電され
て供給位置に設定される。
【0017】次に、制御系に付属する機器について説明
すると、油圧装置HLと油圧装置HRなどを制御する為
の制御装置30と、斜板1aの傾転角を電気的に検出す
る傾転角センサ31と、吐出路4の吐出圧を電気的に検
出する圧力センサ32と、エンジン3の回転数を電気的
に検出する例えば電磁ピックアップからなる回転数セン
サ33などが設けられ、制御装置30には操作盤35が
接続されている。尚、符号34は、エンジン3の燃料制
御用のコントロールラックである。次に、図2に基づい
て制御系について詳しく説明する。
【0018】前記制御装置30は、回転数センサ33の
信号を波形整形する波形整形回路40と、1対の傾転角
センサ31及び圧力センサ32からの信号をA/D変換
するA/D変換器41と、入出力インターフェイス42
とCPU43とROMとRAMとからなるマイクロコン
ピュータと、燃料制御用のコントロールラック34の為
の駆動回路46と、1対の電磁比例減圧弁9のソレノイ
ド9aの為の1対の駆動回路47と、電磁方向切換弁1
9のソレノイド19aの為の駆動回路48とを備えてお
り、図示のように接続されている。各駆動回路47から
の出力ラインには、a接点50とb接点51とからなる
切換えスイッチ49のa接点50が介設され、各ソレノ
イド9aはb接点51を介して定電流源としてのバッテ
リ52に接続され、また駆動回路48からの出力ライン
にはa接点からなる切換えスイッチ53が介設されてい
る。そして、1対の切換えスイッチ49と切換えスイッ
チ53とは非常用操作レバー54に機械的に連結されて
いて、制御装置30のフェール時などの非常時に操作レ
バー54を下方へ操作すると、1対のa接点50は開成
され且つ1対のb接点51は閉成され、また切換えスイ
ッチ53は開成されるようになっている。
【0020】前記操作盤35は、入出力インターフェイ
ス42に接続されているが、この操作盤35には重掘削
モード(エンジン出力を定格出力の100%とするモー
ド)や、エコノミイモード(エンジン出力を定格出力の
約80%にして燃費ベストとするモード)や、微操作モ
ード(ポンプ吐出量を極端に小さくして微操作を可能と
するモード)などの種々のモードに設定する為の複数の
設定スイッチが設けられている。前記制御装置30のR
OMには、傾転角センサ31からの信号と圧力センサ3
2からの信号と操作盤35の設定スイッチからの信号に
基づいて、油圧ポンプ1の対応するP−Q線図に則して
傾転角を制御する吐出量制御の制御プログラム、回転数
センサ33から信号に基づいて設定回転数と実回転数と
の偏差に応じて傾転角を制御して吐出量を減少させる回
転数制御の制御プログラム、エンジン3のコントロール
ラック34を介してエンジン出力を制御する制御プログ
ラム、等の種々の制御プログラムが予め格納されてい
る。
【0021】次に、前記油圧装置HLの作用について説
明する。最初に、前記傾転角を制御するレギュレータ5
及び電磁比例減圧弁9の作用について説明すると、制御
装置30が正常作動している場合には、電磁方向切換弁
19のソレノイド19aに対して常時通電され、切換弁
19は供給位置を維持し、切換弁17にパイロット圧が
供給されるので切換弁17は正常位置を維持し、コンペ
ンピストン機構8の補助作動油室8cの油室はドレン圧
に維持される。電磁比例減圧弁9は、そのソレノイド9
aに供給される駆動電流に比例する2次圧を発生させる
ので、図1に図示の状態から駆動電流が増大すると、作
動油室8bの油圧が増大し、スプール7bが右方へ移動
してサーボ弁7は供給位置に切り換えられてその開度は
作動油圧8bの油圧に対応した開度となり、サーボ大室
6cの油圧の増加に応じてサーボピストン6aが右方へ
移動し、ポンプ1の傾転角が増加して駆動電流に対応し
た吐出量になるまで吐出量が増加するが、サーボピスト
ン6aの右方移動によりフィードバックレバー6cを介
してサーボ弁体7のスリーブ7aが右方移動するのでサ
ーボ弁7は原位置に復帰する。これに対して、駆動電流
を減少させると、前記と反対に、作動油室8bの油圧が
低下するので、サーボ弁7は排出位置に切り換えられ、
サーボ大室6cの油圧が低下してサーボピストン6aが
左方移動し、傾転角が減少して駆動電流に対応する吐出
量となるまで吐出量が減少し、その後前記同様にフィー
ドバックレバー6cを介してサーボ弁7は原位置に復帰
する。
【0022】ここで、制御装置30が故障した場合に
は、操作レバー54を下方へ回動操作すると、1対の切
り換えスイッチ49のa接点50が開成されまたb接点
51が閉成されるので、バッテリ52から夫々電磁比例
減圧弁9のソレノイド9aに所定の大きな吐出量に設定
する為の所定の電流が供給されて作動油室8bの油圧が
所定圧に維持され、同時に切り換えスイッチ53が開成
されるので切換弁19が排出位置に切り換えられて、切
換弁17へパイロット圧が供給されなくなるので、切換
弁17が非常位置に切り換えられ、コンペンピストン機
構8の補助作動油室8cに油路11・16を介して吐出
圧が供給される。従って、制御装置30のフェイル時に
も、作動油室8bに供給される所定の指令圧と補助作動
油室8cに供給される吐出圧によりレギュレータ5を介
して吐出量制御(P−Q線図に則した馬力制御)を行う
ことが出来るので、油圧ショベルの暴走や走行不能など
のトラブルを解消することが出来る。
【0023】次に、前記吐出量制御について補足説明す
ると、電磁比例減圧弁9のソレノイド9aの駆動電流I
と減圧弁9の2次圧Pc(指令圧)との関係は、図3の
ようになり、この駆動電流Iと吐出量Qとの関係は、図
4のようになり、エコノミイモードのときのP−Q線図
は、例えば図5のように設定され、コンペン開始圧Pc
omはバネ7cのバネ力で設定され、吐出量制御におい
ては曲線Aで示すP−Q線図に基づいて吐出圧に対応す
る吐出量となるように傾転角が制御されるが、これらの
制御は一般的な制御と同様のものである。また、エンジ
ン回転数の偏差の増加に応じて曲線B、曲線Cで示すよ
うなP−Q線図に切り換えられて吐出量が減少補正され
るが、これも一般的な制御と同様のものである。尚、制
御装置30は、リモコン弁からのパイロット圧信号に基
づいて傾転角制御を実行するように構成することも有り
得る。また、重掘削モードにおいては、その制御プログ
ラムに基づいてエンジン3のコントロールラック34を
制御することによりエンジン3の出力を定格出力に設定
する制御及びそれに対応するP−Q特性の制御が実行さ
れ、また微操作モードにおいては、その制御プログラム
に基づいて吐出量を極端に小さくするような制御が実行
されるが、これらの制御も一般的な制御なので詳しい説
明は省略する。尚、前記電磁方向切換弁19は手動操作
で切換える構造にしてもよく、また電磁方向切換弁19
を省略してパイロット式切換弁17を手動操作で切換え
る構造にしてもよい。更に、前記非常用操作レバー54
を省略し、各切換スイッチ49を手動操作で切換える構
造にしてもよく、切換スイッチ53を手動操作で切換え
る構造にしてもよい。
【0024】次に、前記実施例の変形例として、図6に
示すように、前記1対のパイロット式切換弁17を一体
化したパイロット式切換弁60を設け、左右1対の油路
4から夫々分岐して補助作動油室8cに連なる1対の油
路61を設け、これら1対の油路61の途中部に切換弁
60を介設し、正常作動時には前記同様に電磁方向切換
弁19から切換弁60にパイロット圧を供給して切換弁
60を正常位置に維持して補助作動油室8cの油圧をド
レン圧とし、また非常時には切換弁19から切換弁60
へのパイロット圧の供給を停止し切換弁60を非常位置
に切り換えて、補助作動油室8cに吐出圧を供給するよ
うに構成してある。
【0025】この変形例においては、前記実施例と同様
の作用が得られる。次に、前記変形例の一部を変更し
て、図7に示すように、切換弁60の代わりに切換弁7
0を設け、左右1対の油路4に連通する油路71を設
け、この油路71に1対の絞り弁72を介設し、両絞り
弁72間の中間接続点Mから延びる油路73にパイロッ
ト式切換弁70を介設し、油路73から分岐して左右1
対の補助作動油室8cに通ずる1対の油路74を設け、
正常作動時には電磁方向切換弁19からのパイロット圧
により切換弁70を正常位置に維持して補助作動油室8
cの油圧をドレン圧に維持し、また制御装置30の故障
時などの非常時には切換弁70を非常位置に切り換え
て、補助作動油室8cに中間接続点Mに発生する平均圧
(両ポンプ1・1の吐出圧の平均圧)を供給するように
構成してある。このようにすると、前記平均圧に基づい
て全馬力制御(両ポンプ1・1の合計馬力がエンジン3
の出力馬力に略等しくなるような制御)が可能になる。
【0026】尚、本実施例は、油圧ショベルの左右1対
の走行用クローラ装置の為の油圧装置に本発明を適用し
た場合について説明したが、これに限らずバケット駆動
の為の油圧装置や旋回用の油圧装置にも、本発明を同様
に適用し得るし、また油圧ショベル以外にも油圧クレー
ンの油圧装置、或いはその他種々の油圧機械の油圧装置
にも本発明を同様に適用し得る。
【0027】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る油圧ポンプを含む油圧装置の油圧
回路図である。
【図2】前記油圧装置の制御系の構成図である。
【図3】電磁比例減圧弁における駆動電流に対する2次
圧の特性図である。
【図4】電磁比例減圧弁における駆動電流に対する吐出
量の特性図である。
【図5】吐出量制御におけるP−Q特性の例示図であ
る。
【図6】変形例に係る図1相当図である。
【図7】別変形例に係る要部油圧回路図である。
【図8】従来技術に係る油圧装置の油圧回路図である。
【符号の説明】
1 油圧ポンプ 5 レギュレータ 6 サーボピストン機構 7 サーボ弁 8 コンペンピストン機構 8a 作動油室 8b 補助作動油室 9 電磁比例減圧弁 11 油路 16 油路 17 パイロット式切換弁 18 油路 19 電磁方向切換弁 20 油路 30 制御装置 31 傾転角センサ 32 吐出圧センサ 49 切換スイッチ 53 切換スイッチ 54 操作レバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変容量型油圧ポンプと、この油圧ポン
    プの吐出量を変えるサーボピストン機構とサーボピスト
    ン機構に連なる油路に介設されたサーボ弁とサーボ弁に
    連結されたコンペンピストン機構とを含むレギュレータ
    と、コンペンピストン機構の作動油室へ供給する指令圧
    を設定する為の電磁比例弁と、油室ポンプの吐出量を検
    出する吐出量検出手段と、油圧ポンプの吐出圧を検出す
    る吐出圧検出手段と、吐出量検出手段と吐出圧検出手段
    との出力を受けて少なくとも電磁比例弁を制御する制御
    手段とを備えた可変容量型油圧ポンプの油圧制御装置に
    おいて、 前記コンペンピストン機構に作動油室と異なる補助作動
    油室を設けるとともに、補助作動油室に油圧ポンプの吐
    出圧を導く補助油路を設け、 前記補助油路にそれを連通させる非常位置と補助作動油
    室をタンクへ連通させる正常位置とに亙って切り換える
    切換弁を設け、 前記制御手段のフェイル時に切換弁を非常位置に切り換
    える為の切換手段を設けたことを特徴とする可変容量型
    油圧ポンプの油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 前記電磁比例弁のソレノイドへ所定の大
    きな吐出量に設定する所定電流を供給可能な定電流源を
    設け、前記ソレノイドを制御手段の出力ラインと定電流
    源の出力ラインとに択一的に接続する切換スイッチ手段
    を設けたことを特徴とする請求項1に記載の可変容量型
    油圧ポンプの油圧制御装置。
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