JP2721383B2 - 作業機械の油圧回路 - Google Patents

作業機械の油圧回路

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JP2721383B2
JP2721383B2 JP3120589A JP3120589A JP2721383B2 JP 2721383 B2 JP2721383 B2 JP 2721383B2 JP 3120589 A JP3120589 A JP 3120589A JP 3120589 A JP3120589 A JP 3120589A JP 2721383 B2 JP2721383 B2 JP 2721383B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は油圧シヨベルや油圧クレーン等慣性の大きな
負荷を備えた作業機械の油圧回路に関する。
〔従来の技術〕
作業機械には所期の作業を実施するのに必要な大きな
慣性体を備えたものがある。その典型的な例として油圧
シヨベルを挙げることができる。即ち、油圧シヨベル
は、油圧シヨベルを移動させるための下部走行体、この
下部走行体上に旋回可能に載置された上部旋回体、およ
びブーム,アーム,バケツトより成るフロント機構で構
成されている。上部旋回体には、運転室,原動機,油圧
ポンプ等の種々の設備が装架され、かつ、フロント機構
が取付けられているので、当該上部旋回体自体が極めて
慣性の大きな負荷を構成する。
ところで、近年、種々の作業機械において、その油圧
アクチユエータに供給する圧油の流量を制御する流量制
御弁の上流側と下流側との圧力差(差圧)を一定に保持
することにより油圧アクチユエータの駆動速度を制御す
るロードセンシングシステムと称される優れた速度制御
システムが提案されている。このロードセンシングシス
テムを第4図により説明する。
第4図は油圧シヨベルの油圧回路の一部を示す油圧回
路図である。図で、1は可変容量油圧ポンプ(以下、油
圧ポンプと称する)、1aは油圧ポンプ1のおしのけ容積
可変機構(以下、斜板で代表させる)、2は斜板1aを駆
動制御するレギユレータである。レギユレータ2は、斜
板1aを駆動する油圧シリンダ2a、吐出容量切換弁で構成
される馬力制御機構2bおよび前記差圧により駆動される
制御弁2cによつて構成されている。3は上部旋回体を駆
動する旋回モータ、4は旋回モータ3の駆動を制御する
流量制御弁である。4p1、4p2は流量制御弁4のパイロツ
ト管路であり、図示しない旋回レバーが操作されたとき
その操作量に応じたパイロツト圧を導入する。5は油圧
ポンプ1と流量制御弁4との間に介在せしめられた圧力
補償弁である。この圧力補償弁5の機能については後述
する。6a,6bは旋回モータ3の主回路に設けられたリリ
ーフ弁であり、旋回モータ3の最高負荷圧を規定する。
7は旋回モータ3の負荷圧を導く検出管路、8はこの検
出管路の負荷圧および後述するブームの負荷圧のうちの
高い方の負荷圧を選択するシヤトル弁である。9はタン
クである。10はシヤトル弁8で選択された最高負荷圧を
導く最高負荷圧検出管路である。
12は油圧シヨベルのブーム、13はブーム12を駆動する
ブームシリンダである。14はブームシリンダ13を制御す
る流量制御弁、14p1,14p2はそのパイロツト管路、15は
圧力補償弁、16a,16bはリリーフ弁、17はブームシリン
ダ13の負荷圧をシヤトル弁8に導く検出管路であり、こ
れらは旋回モータ3の油圧回路の各要素に対応する。
次に、上記ロードセンシングシステムを構成する油圧
回路の動作を説明する。油圧シヨベルの上部旋回体を旋
回させる場合には、オペレータは図示しない旋回レバー
を操作する。これに応じて流量制御弁4の一方のパイロ
ツト管路、例えばパイロツト管路4p1に油圧が生じ、流
量制御弁4は旋回レバーの操作量に応じた絞りをもつて
左側位置に切換えられる。このため、油圧ポンプ1の圧
油は圧力補償弁5、流量制御弁4の絞りを経て旋回モー
タ3の左側主管路から旋回モータ3に供給される。これ
により旋回モータ3は一方向に旋回しはじめる。この場
合、上部旋回体の慣性は極めて大きいので、旋回モータ
3に供給をされるべき油のほとんどはリリーフ弁6aを介
してタンク9に排出され、かつ、検出管路7に現れる負
荷圧はリリーフ弁6aの設定圧となる。この負荷圧は最高
負荷圧検出管路10を介してレギユレータ2の制御弁2cの
一方側に導入されて斜板1aの傾転量を増大させようとす
る。しかし、旋回モータ3の負荷圧が高圧であるので、
レギユレータ2の馬力制御機構2bにより、斜板1aの傾転
両の増大は抑制され、したがつて、油圧ポンプ1の吐出
流量も抑制される。
このようにして旋回モータ3が徐々に加速されてゆく
と、リリーフ弁6aからリリーフされる油量もこれに応じ
て徐々に減少してゆき、旋回モータ3が流量制御弁4の
開口面積に応じた通常回転速度近辺に到達した後は、そ
の負荷圧は急速に減少してリリーフ弁6aの設定圧より遥
かに低い値となる。そして、レギユレータ2はこのよう
な低い値の負荷圧に応じて油圧ポンプ1の吐出流量を制
御する。
今、上記の状態において、外部負荷がかかる等の理由
により負荷圧が上昇すると、流量制御弁4の下流側圧力
が上昇するので流量制御弁4の差圧が小さくなる。同時
に圧力補償弁5はその一方端に上昇した負荷圧が加えら
れるので、その絞り量を小さくして流量制御弁4の上流
側圧力を上昇させて差圧を規定値に戻そうとする。さら
に、上記上昇した負荷圧はレギユレータ2に導入され、
これによりレギユレータ2は油圧ポンプ1の吐出流量を
増加させるように駆動され、このため流量制御弁4の上
流側圧力は増加し、その差圧は規定値に戻る。即ち、外
部負荷等の何等かの理由で負荷圧が上昇しても、流量制
御弁4の差圧は規定値に維持され、旋回モータ3には負
荷圧の増加にもかかわらず、旋回レバーの操作量に応じ
た流量が供給される。負荷圧が減少した場合の動作は上
記動作と逆になり、同様に旋回レバーの操作量に応じた
流量が供給されることになる。
結局、旋回モータ3の駆動では、リリーフ弁6aが作動
しない通常状態において、流量制御弁4の差圧を一定と
するロードセンシングシステムが作用し、優れた速度制
御を行なうことができる。ブーム12の駆動動作もこれに
準じる。
さらに、旋回モータ3とブームシリンダ13を同時に駆
動させる複合操作の場合の動作を説明する。このような
複合操作は、油圧シヨベルの作業としては通常の作業で
ある。即ち、掘削した土砂等をバケツトに取り込み、次
いでブームを上げてバケツトを持ち上げながら同時に上
部旋回体を旋回させ、待機しているトラツクに土砂等を
積み込む作業である。旋回レバーとブームレバーとを同
時に操作すると、それらの操作量に応じた絞りをもつて
流量制御弁4,14がそれぞれ開き、旋回モータ3およびブ
ームシリンダ13に圧油が供給され、流量制御弁14及び旋
回モータ3が通常回転速度近辺に達した後の流量制御弁
4の両側間には所定の差圧が生じる。これら差圧は上記
旋回モータ3の動作におけると同様に一定に保持され
る。
ところで、油圧回路において、共通の油圧ポンプから
圧油が供給される複数の負荷に対して複合操作を行なつ
た場合、何等の手当てをも講じなければ、圧油は軽負荷
の方へ供給されて重い負荷の駆動が困難になる現象が知
られている。しかしながら、本油圧回路では圧力補償弁
5,15の存在により上記現象を防止することができる。即
ち、各圧力補償弁5,15にはそれぞれ自己の属する油圧ア
クチユエータの負荷圧が供給されているので、圧力補償
弁5には大きな慣性体を駆動する旋回モータ3の起動時
に大きな負荷圧が供給されてその絞り量が小さくなり、
圧力補償弁15はこれに比較して絞り量が大きくなる。こ
のため、油圧ポンプ1からの圧油は旋回モータ3および
ブームシリンダ13に適切に分配されることになる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記ロードセンシングシステムを用いた油圧回路にお
いて、慣性の大きな負荷を駆動する旋回モータ3と、こ
れより遥かに慣性の小さな負荷であるブームシリンダ12
を駆動するブームシリンダ13とを複合操作した場合、次
のような問題が生じていた。これを第5図に示す圧力・
流量特性図を参照して説明する。第5図で、横軸には油
圧ポンプ1の吐出圧、縦軸には吐出流量がとつてある。
上部旋回体を駆動する場合、起動時の慣性は極めて大き
いので、流量制御弁4の下流側の圧力(旋回モータ3の
圧力)はリリーフ弁6a,6bのリリーフ圧力まで上昇し、
かつ、馬力制御機構により吐出流量は抑制される。この
状態が第5図に圧力P1,流量Q1で示されている。これに
対してブーム12の慣性は上部旋回体の慣性に比較して遥
かに低く、したがつてブームシリンダ13の負荷圧も低い
(旋回モータ3の負荷圧の1/3程度)。
ところで、前述のように、旋回モータ3の起動時、馬
力制御機構2bの働きにより油圧ポンプ1の吐出流量は通
常時より少ない値Q1に抑えられ、この少ない吐出流量が
旋回モータ3とブームシリンダ13に分配され、しかも旋
回モータ3に分配された流量のうちの多くがリリーフ弁
6aを介してリリーフされる状態となる。したがつて、起
動時のブームシリンダ13の駆動速度は遅くなり、かつ、
リリーフによる原動機のエネルギ損失が大きくなる。旋
回モータ3の加速が進むと、旋回モータ3の速度は急速
に増大し、その負荷圧が低下し、最高負荷圧検出管路10
にはブームシリンダ13の負荷圧が現れる。この状態にお
いては、ロードセンシング制御が実行され、油圧ポンプ
1はブームシリンダ13の負荷圧に応じて圧油を供給し、
旋回モータ3およびブームシリンダ13はそれぞれ流量制
御弁4,14の開口面積に応じた速度で駆動される。
以上の理由により、一般に、上部旋回体が所要の角度
だけ回転する時間に比べて、ブームが所要の高さだけ上
昇する時間は長くなる。したがつて、例えば前述のよう
に、掘削土砂をトラツクに積載する作業においては、上
部旋回体が旋回してバケツトがトラツク位置に到達した
とき、ブーム10の上昇速度が遅いためバケツトが土砂放
出高さまで到達しておらず、このため、旋回をトラツク
位置手前で一旦停止してブーム10をさらに上昇させ、ブ
ーム10が充分に上昇したところで再び旋回を行なつてバ
ケツトを所定位置に位置せしめるという処置が必要とな
ることがしばしばあり、作業効率を著るしく阻害し、か
つ、オペレータの疲労を増大させるという問題を生じて
いた。
又、旋回モータ3の駆動は、リリーフ弁6a,6bから圧
油をリリーフさせながらの駆動となるので、大きなエネ
ルギー損失が生じ、かつ、油圧ポンプ1を駆動する図示
しない原動機の負担が大きくなるという問題もあつた。
本発明の目的は、上記従来技術における課題を解決
し、ロードセンシングシステムにおける複合操作時に、
小さな負荷へも充分に圧油を供給することができ、か
つ、エネルギー損失や原動機の負担を減少することがで
きる作業機械の油圧回路を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明は、慣性の大きな
負荷を駆動する油圧アクチユエータを含む複数の油圧ア
クチユエータと、これら油圧アクチユエータに圧油を供
給する圧油供給源と、前記各油圧アクチユエータの圧油
の供給を制御する流量制御弁と、これら各流量制御弁の
上流側および下流側間の差圧を規定する圧力制御手段
と、前記各油圧アクチユエータの負荷圧のうちの最大負
荷圧を選択する選択手段とを備え、前記各油圧アクチユ
エータの最大負荷圧を前記圧油供給源に導入して前記差
圧が一定になるように当該圧油供給源を制御する作業機
械の油圧回路において、前記油圧アクチユエータの複合
操作時、前記慣性の大きな負荷を駆動する油圧アクチユ
エータの前記選択手段への導入負荷圧を減少させる補正
手段を設けたことを特徴とする。
〔作用〕
慣性の大きな負荷を駆動する油圧アクチユエータの負
荷圧は、慣性の小さな負荷が同時に操作されたとき、圧
油供給源への導入において低減又は遮断せしめられる。
これにより、油圧源は慣性の小さな負荷を駆動する油圧
アクチユエータの負荷圧又は上記低減せしめられた負荷
圧に応じて制御され、慣性の小さな負荷を駆動する油圧
アクチユエータへ充分な圧油が供給される。
〔実施例〕
以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明する。
第1図は本発明の実施例に係る油圧シヨベルの油圧回
路の一部の回路図である。図で、第4図に示す部分と同
一部分には同一符号を付して説明を省略する。20はブー
ムシリンダ13の流量制御弁14のパイロツト管路14p1に導
かれたブームレバーの操作圧力をとり出すパイロツト管
路である。21は旋回モータ3の流量制御弁4とシヤトル
弁8との間の検出管路7に挿入された補正部である。補
正部21は絞り21aおよび可変リリーフ弁21bで構成されて
いる。絞り21aは検出管路7に挿入されており、又、可
変リリーフ弁21bは絞り21aのシヤトル弁8側とタンク9
とを連結する管路に挿入されている。可変リリーフ弁21
bはパイロツト管路20に連結され、パイロツト管路20に
とり出されたブームレバーのパイロツト圧に応じて駆動
される。本実施例はパイロツト管路20および補正部21を
設けた点でのみ第3図に示す従来例と異なり、他の構成
は同じである。
次に、本実施例の動作を説明する。まず、旋回モータ
3を単独操作する場合について説明する。この場合、ブ
ームシリンダ13の流量制御弁14のパイロツト管路14p1
はパイロツト圧が供給されていないので、パイロツト管
路20にもパイロツト圧が供給されず、したがつて、補正
部21の可変リリーフ弁21bはほとんど閉じた状態にあ
る。このため、シヤトル弁8には検出管路7を経て旋回
モータ3の負荷圧が供給されることとなり、従来の油圧
回路と同一の動作が実行される。又、ブームシリンダ13
を単独操作する場合の動作も従来の油圧回路と同じであ
るのは明らかである。
次いで、旋回モータ3と油圧シリンダ13とを複合操作
する場合の動作を説明する。この場合、各流量制御弁4,
14が駆動されるが、流量制御弁14を駆動するパイロツト
圧はパイロツト管路20を介して可変リリーフ弁21bに供
給され、そのパイロツト圧に応じて可変リリーフ弁21b
を開く。一方、検出管路7,17にはそれぞれ旋回モータ3
およびブームシリンダ13の負荷圧が現れ、このうち、旋
回モータ3の起動時の負荷圧は前述のように極めて高
い。しかしながら、上記のように可変リリーフ弁21bは
開いた状態にあり、絞り21aのシヤトル弁8側の管路は
タンク9に導通しているので、検出管路7に現れた旋回
モータ3の負荷圧は大幅に低減された状態でシヤトル弁
8に供給される。例えば、ブームレバーの操作量がほぼ
最大である場合にはパイロツト管路20のパイロツト圧は
大きく、可変リリーフ弁21bも大きく開かれるので、シ
ヤトル弁8に導かれる旋回モータ3の負荷圧はタンク圧
に近い値となる。
この結果、シヤトル弁8で選択される負荷圧は低減さ
れた旋回モータ3の負荷圧、又はブームシリンダ13の負
荷圧となり、この負荷圧に応じてレギユレータ2が駆動
される。このため、油圧ポンプ1の吐出圧力は、例えば
第5図に示す値P2まで減少し、より大きな流量Q2を吐出
し得る状態となる。この状態で、旋回モータ3の負荷圧
はリリーフ圧以下となり、より低い圧内でゆつくりと加
速されることになる。又、旋回モータ3とブームシリン
ダ13との流量の配分比は変らないが、吐出し得る流量が
より大きな値Q2となるため、ブームシリンダ13への供給
流量は増大し、より速い速度で駆動されることとなる。
なお、これまでの説明において圧力補償弁5として
は、油圧ポンプ1の容量が各負荷に対して充分に対応し
得るものである場合のものを例示した。しかしながら、
油圧ポンプ1の容量に不足を生じるおそれがある場合に
は、圧力補償弁の制御手段として異なる手段が採用され
る。これを第2図に示す。第2図は第1図において圧力
補償弁5に関与する部分のみをとり出した図であり、第
1図に示す部分と同一又は等価な部分には同一符号が付
してある。圧力補償弁5の一方側には負荷圧が、他方側
には流量制御弁4の上流側圧力が導入されるのは第1図
に示すものと同じであるが、第2図に示すものは、さら
に前記一方側に油圧ポンプ1の吐出圧力が、又、前記他
方側にシヤトル弁8から出力される最大負荷圧がそれぞ
れ導入される。勿論、他の圧力補償弁15も同一構成とさ
れる。このような構成により、複合操作時の適切な分流
比が保証される。上記構成においては、当然、補正部21
により減圧された圧力が圧力補償弁5,15に影響を与える
ことになる。
このように、本実施例では、旋回モータとブームシリ
ンダの複合操作時、ブームシリンダの操作により駆動さ
れる補正部により旋回モータの負荷圧を低減するように
したので、起動時に旋回モータの加速度を低下させ、か
つ、ブームシリンダに充分な圧油を供給することがで
き、これにより、作業効率を向上させることができる。
又、旋回モータ負荷圧低減の結果油圧ポンプの吐出圧力
が減少するので、旋回モータ起動時、リリーフ弁から圧
油をリリーフしながら駆動する状態が解消され、リリー
フによるエネルギー損失がなくなるとともに原動機の負
担も減少せしめることができる。
第3図は本発明の他の実施例に係る油圧シヨベルの油
圧回路の回路図である。図で、第1図に示す部分と同一
又は等価な部分には同一符号を付して説明を省略する。
5′,15′は周知のポペツト弁で構成される圧力制御器
であり、第1図に示す圧力補償弁5,15とほぼ同じ機能を
有する。8,8′はチエツク弁、10は共通検出管路、11は
絞りである。各チエツク弁8′、共通検出管路10および
絞り11により旋回モータ3とブームシリンダ13の負荷圧
のうちの最大負荷圧が選択され、その負荷圧が共通検出
管路10に現れる。なお、前記圧力制御器5′,15′に
は、第1図に示す圧力補償弁5,15とは異なり共通検出管
路10の圧力が導かれる構成となつている。22は旋回モー
タ3の負荷圧を検出する検出管路7に介在せしめられた
切換弁である。この切換弁22はさきの実施例における補
正部21と等価の機能を有し、パイロツト管路20の圧力に
より切換えられる。
次に、本実施例の動作を説明する。旋回モータ3の単
独操作時、パイロツト管路20にはブームレバーのパイロ
ツト圧は現れず、切換弁22は導通状態にあり、レギユレ
ータ2は共通検出管路10に現れる旋回モータ3の負荷圧
により駆動される。又、圧力制御器5′は当該負荷圧と
流量制御弁4の下流側圧力との差に応じて開く。例えば
負荷圧が例えば外部負荷がかかる等の何等かの原因で増
加すると圧力制御器5′の絞りが大きくなり、流量制御
弁4の下流側圧力が増加して流量制御弁4の差圧が小さ
くなるが、レギユレータ2により斜板1aの傾転量が増加
して油圧ポンプ1の吐出圧力も増加し、上記差圧および
圧力制御器5′の絞りの状態も元に戻る。即ち、ロード
センシング制御が行なわれる。ブームシリンダ13の単独
操作時の動作もこれに準じる。
次いで、旋回モータ3とブームシリンダ13との複合操
作の場合の動作について説明する。この場合、パイロツ
ト管路20にはブームレバーが操作されることによりパイ
ロツト圧が現れ、このパイロツト圧により切換弁22は遮
断状態とされる。したがつて、共通検出管路10にはブー
ムシリンダ13の負荷圧のみが現れ、レギユレータ2は旋
回モータ3の高い負荷圧ではなく、これより遥かに低い
ブームシリンダ13の負荷圧により制御される。このた
め、複合操作時、油圧ポンプ1の吐出圧力は切換弁22が
設けられていない油圧回路における吐出圧力に比較して
大きく減少せしめられ、これにより、本実施例もさきの
実施例と同じ効果を奏する。
なお、上記各実施例の説明では、油圧アクチユエータ
として油圧シヨベルの旋回モータおよびブームシリンダ
を例示して説明したが、油圧アクチユエータはこれらに
限ることはなく、他の種々の油圧アクチユエータに対し
ても本発明を適用することができるのは明らかである。
さらに、上記各実施例では、複合操作時に慣性の大きな
負荷を駆動する油圧アクチユエータの負荷圧を、他の油
圧アクチユエータの操作レバーのパイロツト圧により駆
動される補正部又は切換弁により低減する手段を例示し
て説明したが、これら補正部や切換弁の駆動は、上記他
の油圧アクチユエータの操作レバーの操作の検出に応じ
て電気的に行なうこともできるし、又、手動により行な
うこともできる。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明では、ロードセンシングシ
ステムにおいて、油圧アクチユエータの複合操作時に、
慣性の大きな負荷を駆動する油圧アクチユエータの負荷
圧を補正手段で減少せしめるようにしたので、上記油圧
アクチユエータ以外の他の油圧アクチユエータへ充分に
圧油を供給することができ、ひいては作業効率を向上せ
しめることができる。又、慣性の大きな負荷の油圧アク
チユエータの回路における圧油のリリーフを避けてエネ
ルギ損失を防止することができ、かつ、原動機の負担を
低減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図,第2図および第3図はそれぞれ本発明の実施例
に係る油圧シヨベルの油圧回路の一部の回路図、第4図
は従来の油圧シヨベルの油圧回路の回路図、第5図は圧
力・流量の特性図である。 1……油圧ポンプ、2……レギユレータ、3……旋回モ
ータ、4,14……流量制御弁、5,15……圧力補償弁、
5′,15′……圧力制御器、6a,6b,16a,16b……リリーフ
弁、8……シヤトル弁、13……ブームシリンダ、21……
補正部、21a……絞り、21b……可変リリーフ弁、22……
切換弁。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】慣性の大きな負荷を駆動する油圧アクチユ
    エータを含む複数の油圧アクチユエータと、これら油圧
    アクチユエータに圧油を供給する圧油供給源と、前記各
    油圧アクチユエータの圧油の供給を制御する流量制御弁
    と、これら各流量制御弁の上流側および下流側間の差圧
    を規定する圧力制御手段と、前記各油圧アクチユエータ
    の負荷圧のうちの最大負荷圧を選択する選択手段とを備
    え、前記各油圧アクチユエータの最大負荷圧を前記圧油
    供給源に導入して前記差圧が一定になるように当該圧油
    供給源を制御する作業機械の油圧回路において、前記油
    圧アクチユエータの複合操作時、前記慣性の大きな負荷
    を駆動する油圧アクチユエータの前記選択手段への導入
    負荷圧を減少させる補正手段を設けたことを特徴とする
    作業機械の油圧回路
  2. 【請求項2】請求項(1)において、前記圧力制御手段
    は、前記流量制御弁の上流側に設けられ、前記流量制御
    弁の上流側圧力および前記負荷圧により制御される圧力
    補償弁であることを特徴とする作業機械の油圧回路
  3. 【請求項3】請求項(1)において、前記圧力制御手段
    は、前記流量制御弁の上流側に設けられ、前記流量制御
    弁の上流側圧力、前記最大負荷圧、前記負荷圧および前
    記圧油供給源の吐出圧力により制御される圧力補償弁で
    あることを特徴とする作業機械の油圧回路
  4. 【請求項4】請求項(1)において、前記圧力制御手段
    は、前記流量制御弁の下流側に設けられ、対向する2つ
    の面の一方に前記流量制御弁の出力側圧力が、他方に前
    記最大負荷圧が導入され、前記流量制御弁の下流側圧力
    を制御する圧力制御器であることを特徴とする作業機械
    の油圧回路
  5. 【請求項5】請求項(1)において、前記補正手段は、
    前記慣性の大きな負荷を駆動する油圧アクチユエータの
    負荷圧を抽出する管路に設けられ、かつ、当該油圧アク
    チユエータ以外の油圧アクチユエータの操作信号に基づ
    いて駆動される弁であることを特徴とする作業機械の油
    圧回路
  6. 【請求項6】請求項(5)において、前記弁は、タンク
    に接続された可変リリーフ弁であることを特徴とする作
    業機械の油圧回路
  7. 【請求項7】請求項(5)において、前記弁は、負荷圧
    を遮断する切換弁であることを特徴とする作業機械の油
    圧回路
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