JP2009167658A - 作業機械の油圧制御回路 - Google Patents

作業機械の油圧制御回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2009167658A
JP2009167658A JP2008005643A JP2008005643A JP2009167658A JP 2009167658 A JP2009167658 A JP 2009167658A JP 2008005643 A JP2008005643 A JP 2008005643A JP 2008005643 A JP2008005643 A JP 2008005643A JP 2009167658 A JP2009167658 A JP 2009167658A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic
circuit
pressure
valve
flow rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008005643A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Yoneda
敬 米田
Katsusuke Awano
勝介 粟野
Nobuaki Matoba
信明 的場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Caterpillar Japan Ltd
Original Assignee
Caterpillar Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Caterpillar Japan Ltd filed Critical Caterpillar Japan Ltd
Priority to JP2008005643A priority Critical patent/JP2009167658A/ja
Publication of JP2009167658A publication Critical patent/JP2009167658A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

【課題】作業機械の油圧制御回路に関し、簡素な構成で、回転切削アタッチメントとそれ以外の油圧アクチュエータとの連動性を向上させる。
【解決手段】回転切削用油圧モータ26aへ接続された第一油圧回路L1と、他の油圧アクチュエータ23aへ接続された第二油圧回路L2とを備えた作業機械の油圧制御回路において、パイロット圧制御により流量を変更可能に設けられた比例式の可変絞り弁1を第一油圧回路L1上に設け、回転切削用油圧モータ26aへの一定の作動油流量を確保する圧力補償スプールを有する圧力補償弁2を第一油圧回路L1及び第二油圧回路L2の双方に介装する。
また、第一油圧回路L1における可変絞り弁1よりも上流側と作動油タンク15とを接続する第五油圧回路L5を設けるとともに、リリーフ弁3及び一対のオリフィス4を介装させる。
さらに、一対のオリフィス間の作動油圧を可変絞り弁1のパイロット圧として導入する。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転切削アタッチメントを備えた油圧ショベルを制御するための油圧制御回路に関する。
従来、油圧ショベルのフロント作業部に取り付けられるアタッチメントとして、エンドミルやツインヘッダ等の回転切削アタッチメントが知られている。これらの回転切削アタッチメントには油圧モータが内蔵されており、油圧ショベルの機体に設けられた油圧ポンプから供給される作動油で回転駆動されるようになっている。一方、回転切削アタッチメントが取り付けられるブームやアームといったフロント作業部も、同じ油圧ポンプを駆動源としている。そのため、フロント作業部を動かしながら回転切削アタッチメントを駆動すると、油圧ポンプから供給される作動油の配分に偏りが生じ、良好な連動性が得られない場合がある。特に、回転切削アタッチメントの場合は、油圧モータに要求される回転数や回転トルクが比較的大きいため、作動油流量の低下が直接的に作業効率の低下に繋がりやすい。
そこで、例えば特許文献1に示すように、油圧回路上に電磁比例式の優先バルブを設けて流量配分を制御する技術が提案されている。この技術では、回転切削アタッチメントの作動時に、回転切削アタッチメント側へ供給される作動油流量が常に所定の優先流量となるように優先バルブの開度を制御している。このような構成により、回転切削アタッチメントの安定駆動が可能となり、作業効率を向上させることができるようになっている。
特開2006−257714号公報
しかしながら、電磁比例式の優先バルブは装置構成が複雑であり、コストが嵩むという課題がある。例えば、特許文献1に記載の技術では、回転切削アタッチメント側への優先流量を調整する可変絞り弁及び可変絞り弁へ導入される制御圧を出力する優先バルブ用電磁比例弁だけでなく、優先バルブ用電磁比例弁へ制御指令を出力するコントローラも必要であり、制御に係るソフトウェア構成も複雑である。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、簡素な構成で、回転切削アタッチメントとそれ以外の油圧アクチュエータとの連動性を向上させることができるようにした、作業機械の油圧制御回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の本発明の作業機械の油圧制御回路は、回転切削アタッチメントを駆動せしめる回転切削用油圧モータと、該回転切削用油圧モータ以外の他の油圧アクチュエータと、該回転切削用油圧モータ及び該他の油圧アクチュエータの油圧駆動源となる油圧ポンプとを備えてなる作業機械の油圧制御回路において、該回転切削用油圧モータと該油圧ポンプとを接続する第一油圧回路と、該第一油圧回路に介装され、パイロット圧制御により流量を変更可能に設けられた比例式の可変絞り弁と、該第一油圧回路における該可変絞り弁の上流側と該他の油圧アクチュエータとを接続する第二油圧回路と、該第一油圧回路及び該第二油圧回路の双方に介装され、該第一油圧回路及び該第二油圧回路の差圧を保持して該回転切削用油圧モータへ供給される一定の作動油流量を確保する圧力補償スプールを有する圧力補償弁と、該第一油圧回路における該可変絞り弁の下流側と該圧力補償スプールの一端側とを接続して、該第二油圧回路への作動油流量を増加させる方向へ該圧力補償スプールを駆動する第三油圧回路と、該第二油圧回路における該可変絞り弁の上流側と該圧力補償スプールの他端側とを接続して、該第一油圧回路への作動油流量を増加させる方向へ該圧力補償スプールを駆動する第四油圧回路と、該第一油圧回路における該可変絞り弁よりも上流側と作動油タンクとを接続する第五油圧回路と、該第五油圧回路に介装されたリリーフ弁と、該第五油圧回路上における該リリーフ弁よりも下流側に介装された一対のオリフィスと、を備え、該可変絞り弁が、該第五油圧回路における該一対のオリフィス間のパイロット圧に応じて、該流量を減少させるように設けられていることを特徴としている。
また、請求項2記載の本発明の作業機械の油圧制御回路は、請求項1記載の構成に加えて、該第三油圧回路と該作動油タンクとを接続する第六油圧回路と、該第六油圧回路上に介装された電磁切換弁と、をさらに備えたことを特徴としている。
また、請求項3記載の本発明の作業機械の油圧制御回路は、請求項2記載の構成に加えて、該第二油圧回路上に介装され、該他の油圧アクチュエータへ供給される作動油流量及び流通方向を制御するコントロール弁と、該コントロール弁の下流側の油圧を該油圧ポンプへ導くネガコン回路と、該ネガコン回路に介装された第二電磁切換弁と、該油圧ポンプへ導入されるネガコン圧を任意に変更するネガコン圧変更手段と、をさらに備えたことを特徴としている。
また、請求項4記載の本発明の作業機械の油圧制御回路は、請求項3記載の構成に加えて、操作者による該回転切削用油圧モータへの操作を検出する第一操作検出手段と、操作者による該他の油圧アクチュエータへの操作を検出する第二操作検出手段と、該第一操作検出手段及び該第二操作検出手段での検出結果に基づき、該電磁切換弁,該第二電磁切換弁及びネガコン圧変更手段を制御する制御手段と、をさらに備えたことを特徴としている。
また、請求項5記載の本発明の作業機械の油圧制御回路は、回転切削アタッチメントを駆動せしめる回転切削用油圧モータと、該回転切削用油圧モータ以外の他の油圧アクチュエータと、該回転切削用油圧モータ及び該他の油圧アクチュエータの油圧駆動源となる油圧ポンプとを備えてなる作業機械の油圧制御回路において、該回転切削用油圧モータと該油圧ポンプとを接続する第一油圧回路と、該第一油圧回路に介装され、パイロット圧制御により流量を変更可能に設けられた比例式の可変絞り弁と、該第一油圧回路における該可変絞り弁の上流側と該他の油圧アクチュエータとを接続する第二油圧回路と、該第一油圧回路における該可変絞り弁よりも上流側と作動油タンクとを接続するリリーフ回路と、該リリーフ回路に介装されたリリーフ弁と、該リリーフ回路上における該リリーフ弁よりも下流側に介装された一対のオリフィスと、を備え、該可変絞り弁が、該リリーフ回路における該一対のオリフィス間のパイロット圧に応じて、該流量を減少させるように設けられていることを特徴としている。
本発明の作業機械の油圧制御回路(請求項1)によれば、圧力補償弁を備えたことにより、回転切削用モータの駆動に必要十分な作動油を確保することができ、回転切削用モータ及び他の油圧アクチュエータの連動性を高めることができる。また、第五油圧回路における一対のオリフィス間のパイロット圧を利用して可変絞り弁を作動させているため、油圧ポンプの負荷圧が上昇したときに回転切削用モータ側へ供給される作動油流量を減少させることができる。さらに、高価で複雑な制御が必要となる電磁比例弁を使わなくとも流量の比例制御を実施することができ、システム構成が簡素であり、コストを低減させることができる。
また、本発明の作業機械の油圧制御回路(請求項2)によれば、電磁切換弁を開放することで、回転切削用油圧モータへの作動油流量を減少させることが可能となる。これにより、他のアクチュエータのみの作動時における作業効率を向上させることができる。また、ポンプ流量を有効に活用することができ、油圧エネルギの浪費を抑えることができる。
また、本発明の作業機械の油圧制御回路(請求項3)によれば、他のアクチュエータのみの作動時には、ネガコン圧を油圧ポンプへ導入して、アクチュエータの作動に必要十分な作動油流量を確保することができる。また、回転切削用油圧モータの作動時(単動時及び連動時)には、モータの動作に必要十分な作動油流量を任意に設定することができ、作業性を高めることができる。
また、本発明の作業機械の油圧制御回路(請求項4)によれば、例えば操作レバーの圧力スイッチやコントローラといった既存のシステムを利用して安価に実現することができる。
また、本発明の作業機械の油圧制御回路(請求項5)によれば、リリーフ回路における一対のオリフィス間のパイロット圧を利用して可変絞り弁を作動させているため、油圧ポンプの負荷圧が上昇したときに回転切削用モータ側へ供給される作動油流量を減少させることができる。さらに、高価で複雑な制御が必要となる電磁比例弁を使わなくとも流量の比例制御を実施することができ、システム構成が簡素であり、コストを低減させることができる。
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図3は、本発明の一実施形態に係る油圧制御回路を説明するためのものであり、図1は本油圧制御回路の全体構成を示す制御ブロック及び油圧回路図、図2は本発明の一実施形態に係る油圧制御回路におけるP−Q特性図(太実線は本油圧制御回路に設けられた油圧ポンプのP−Q特性、細実線は油圧モータへ配分される作動油のP−Q特性を示す)、図3は本油圧制御回路が適用された作業機械の側面図である。
[1.油圧ショベル構成]
本実施形態の油圧制御回路は、図3に示す油圧ショベル20の油圧回路として適用されている。この油圧ショベル20は、クローラ式の油圧走行装置を装備した下部走行体22と、旋回装置を介して下部走行体22の上に旋回自在に搭載された上部旋回体21とを備えて構成される。上部旋回体21の前端部には、フロント作業部としてのブーム23及びアーム24が枢支され、さらにその先端にはツインヘッダ(回転切削アタッチメント)26が取り付けられている。
上部旋回体21のフレームとブーム23との間には、ブーム23を上下方向へ揺動する油圧駆動式のブームシリンダ(油圧アクチュエータの一つ)23aが介装されている。このブーム23は、ブームシリンダ23aの伸縮によって上部旋回体21に対して起伏自在に設けられている。同様に、図3中に示されたアームシリンダ24a,バケットシリンダ25aはそれぞれ、アーム24,ツインヘッダ26の姿勢を動かすための油圧アクチュエータである。
ツインヘッダ26の基部には、油圧モータ(回転切削用油圧モータ)26aが内蔵されている。油圧モータ26aは、ツインヘッダ26を駆動せしめる駆動源であり、先端のピックを回転させることで土砂壁面を切削できるようになっている。本発明に係る油圧制御回路は、上記の油圧アクチュエータ23a,24a,25aや油圧モータ26aを駆動するための油圧回路である。
また、これらのフロント作業部の車体左側には、操作者が搭乗するキャブ27が設けられている。キャブ27の内部には、油圧アクチュエータ23a,24a,25aや油圧モータ26aをはじめとして、油圧ショベル20の走行装置,旋回装置といった各装置の操作レバー,各種操作スイッチが配設されている。
[2.油圧回路構成]
図1に、本油圧制御回路が適用された油圧回路を模式的に示す。この図1では、ブーム23及びツインヘッダ26の駆動に係る油圧回路の概略構成が示されている。本油圧回路はおもに、第一油圧回路L1,第二油圧回路L2,これらの二系統の油圧回路へ供給される作動油量を配分するための優先回路30,及びネガコン回路L7を備えて構成される。
第一油圧回路L1は、油圧ポンプ11から油圧モータ26aへの作動油流路を接続する回路である。図1に示すように、第一油圧回路L1上における油圧ポンプ11と油圧モータ26aとの間には、第一油圧回路L1を通ってきた作動油の流通方向及び流量を調整するコントロールバルブ6aが介装されている。
このコントロールバルブ6aは、ステム(流量制御スプール)の位置を複数の位置に切り替えて作動油の流通方向及び流量を可変制御できる制御弁として構成されている。コントロールバルブ6aのスプール位置は、ツインヘッダ用操作レバーの操作量に応じて制御されている。
また、油圧ポンプ11及びコントロールバルブ6a間の回路から分岐した回路上には、第一油圧回路L1内の作動油圧の上限値P1を設定するリリーフ弁19aが介装されている。
一方、第二油圧回路L2は、油圧ポンプ11からブームシリンダ23aへの作動油流路を接続する回路である。この第二油圧回路L2上には、第一油圧回路L1と同様にコントロールバルブ6bが介装されており、ここでブームシリンダ23aへ供給される作動油流量及び流通方向が調節されるようになっている。コントロールバルブ6bのスプール位置は、ブーム用操作レバーの操作量に応じて制御されている。また、コントロールバルブ6bとタンク(作動油タンク)15とを連結する回路上に、第二油圧回路L2の作動油圧の上限値P3を設定するリリーフ弁19bが介装されている。
なお、図1に示すように、ツインヘッダ用操作レバー及びブーム用操作レバーにはそれぞれ、第一圧力センサ(第一操作検出手段)9a及び第二圧力センサ(第二操作検出手段)9bが設けられており、操作者による油圧モータ26a,ブームシリンダ23aへの操作の有無を検出するようになっている。ここで検出された操作の有無は、後述するコントローラ(制御手段)10へ入力されている。
油圧ポンプ11は、レギュレータ12が併設された容量可変式のポンプであり、エンジン13によって駆動されている。この油圧ポンプ11による吐出流量と吐出圧との関係を図2に示す。A−B−C線は、油圧ポンプ11の最大出力時(例えば、ブーム用操作レバーのフル操作時)のP−Q特性を示している。
[3.ネガコン回路の構成]
ネガコン回路L7は、第二油圧回路L2上のコントロールバルブ6bとリリーフ弁19bとの間から分岐した回路であり、油圧ポンプ11のレギュレータ12におけるネガティブコントロール用の回路である。ネガティブコントロールでは、ネガコン回路L7の作動油圧の高低に対応するように油圧ポンプ11での吐出流量を減少又は増加させて、油圧ポンプ11の出力を一定に保たせている。以下、ネガコン回路L7を介してレギュレータ12へ導入される作動油圧のことをネガコン圧とも呼ぶ。
ネガコン回路L7上には、電磁切換弁(第二電磁切換弁)7,電磁比例減圧弁18及びシャトル弁17が設けられている。電磁切換弁7は、後述するコントローラ10によって制御される二位置切換弁であり、第二油圧回路L2側の作動油圧の導入及び遮断を担うものである。一方、電磁比例減圧弁18も、コントローラ10によって制御される比例減圧弁であり、パイロットポンプ14から供給される作動油をネガコン回路L7へ導入することによって強制的にネガコン圧を変更するためのものである。
電磁比例減圧弁18は、電磁切換弁7がオン(遮断)の状態でのみオン(励磁状態)にされて、パイロットポンプ14から供給される作動油を下流側へ流通させるようになっている。また、電磁比例減圧弁18は、開度調整により下流側の作動油圧を任意に設定することができるようになっている。なお、電磁比例減圧弁18がオフのときには、図1に示すように、その二次圧が最低圧(タンク圧)に設定されるようになっている。
本実施形態では、電磁比例減圧弁18の下流側の油圧の大きさが油圧モータ26aの特性によって定められる所定圧力Pとなるように、開度が予め設定されている。つまり、電磁比例減圧弁18も、電磁切換弁7と同様に、コントローラ10によってオン/オフ制御されている。
シャトル弁17は、第二油圧回路L2とパイロットポンプ14側からの回路との接続部分に介装された選択弁である。これらの回路のうちの高圧側がシャトル弁17で自動的に選択されて、油圧ポンプ11のレギュレータ12へと接続されるようになっている。
例えば、図1に示すように、電磁切換弁7がオフの状態にあるときには、第二油圧回路L2側の作動油圧がレギュレータ12のネガコン圧となり、電磁切換弁7がオンの状態にあるときには、電磁比例減圧弁18で設定される作動油圧がネガコン圧となる。つまり、電磁切換弁7がオンかつ電磁比例減圧弁18がオンである場合には、所定圧力Pがネガコン圧となり、電磁切換弁7がオンかつ電磁比例減圧弁18がオフである場合には、タンク圧がネガコン圧となる。
これらのパイロットポンプ14,シャトル弁17及び電磁比例減圧弁18は、油圧ポンプ11へ導入されるネガコン圧を任意に変更するネガコン圧変更手段8として機能している。なお、レギュレータ12とは公知のポンプ容量可変手段であり、ネガコン圧が高いほど油圧ポンプ11の吐出流量を減少させるように、また、ネガコン圧が低いほど吐出流量を増加させるように、斜板制御を実施するものである。
[4.優先回路の構成]
続いて、優先回路30の構成を詳述する。優先回路30は、油圧ポンプ11から供給される作動油の流量を第一油圧回路L1と第二油圧回路L2とに配分するための回路である。図1に示すように、油圧ポンプ11から導かれた作動油の供給ラインは、優先回路30の内部で第一油圧回路L1と第二油圧回路L2とに分岐形成されている。第二油圧回路L2は、第一油圧回路L1における可変絞り弁1よりも上流側で分岐している。
この優先回路30は、可変絞り弁1,圧力補償弁2,リリーフ弁3及び電磁切換弁5を備えて構成されている。なお、複数種類の弁が一体に組み合わされたバルブユニットとして優先回路30を形成してもよい。
可変絞り弁1は、図1に示すように、第一油圧回路L1上に介装された比例式の絞り弁であり、与えられるパイロット圧に応じて内蔵されたスプールを移動させて、流量を無段階に調整できるようになっている。この可変絞り弁1は、パイロットポート1aにパイロット圧が作用していない状態で、上流側から下流側へそのまま作動油を流通させるようになっている。一方、パイロットポート1aにパイロット圧が作用している状態では、そのパイロット圧が大きいほど開度を絞って流量を減少させるようになっている。なお、可変絞り弁1の上流側には、油圧ポンプ11による作動油の吐出圧がそのまま作用しており、可変絞り弁1の下流側には、圧力補償弁2が接続されている。
圧力補償弁2は、第一油圧回路L1及び第二油圧回路L2に跨って介装された弁であり、双方の回路の作動油流量を同時に制御するものである。図1に示すように、圧力補償弁2の内部には、第一流路2a及び第二流路2bの二系統の流路が形成されており、それぞれの流路開度が単一のスプール(圧力補償スプール)の移動によって同時に変更されるよう構成されている。ここでは、第一流路2aが第一油圧回路L1上に介装され、第二流路2bが第二油圧回路L2上に介装されている。
圧力補償弁2のスプールを駆動するためのパイロット回路は、二本用意されている。第三油圧回路L3と第四油圧回路L4である。まず、圧力補償弁2のスプールのうち、スプールの摺動方向における第一流路2aが形成された側の一端には、可変絞り弁1の下流側の作動油を導く第三油圧回路L3が接続されている。図1に示すように、第三油圧回路L3上にはオリフィス16が介装されている。一方、スプールの他端(スプールの摺動方向における第二流路2bが形成された側の一端)には、可変絞り弁1の上流側の作動油を導く第四油圧回路L4が接続されている。
このように二本のパイロット回路を設けることにより、圧力補償弁2のスプールが、第一流路2aの上流側と下流側との差圧を一定に保持する位置に制御されている。したがって、第一流路2a側の流量は油圧ポンプ11の吐出圧に係わらず一定に制御され、残りの流量が第二流路2b側に流れることになる。つまり、圧力補償弁2は、油圧モータ26aへ供給される一定の作動油流量を確保する圧力補償スプールを有しているといえる。
なお、この第三油圧回路L3内の作動油は、第一流路2a側の作動油流量を増加させつつ第二流路2b側の作動油流量を減少させる方向へスプールを移動させるように作用している。また、第四油圧回路L4内の作動油は、第二流路2b側の作動油流量を増加させつつ第一流路2a側の作動油流量を減少させる方向へスプールを移動させるように作用している。例えば、油圧ポンプ11の吐出圧が上昇した場合には、第一流路2aにおける作動油の流速が上昇するが、これに応じて上昇する第四油圧回路L4内の作動油圧に押されてスプールが図1中左方向へ移動し、弁開度が絞られるため、第一流路2aの下流側の作動油流量は変化しない。
第一油圧回路L1上の可変絞り弁1よりも上流側には、タンク15へ通じる第五油圧回路(リリーフ回路)L5が第一油圧回路L1から分岐して設けられている。この第五油圧回路L5上には、リリーフ弁3及び一対のオリフィス4が介装されている。一対のオリフィス4は、リリーフ弁3よりもタンク15側に配置されている。さらに、一対のオリフィス4間には、可変絞り弁1のパイロットポート1aへと接続されたパイロットラインL8が設けられている。パイロットラインL8は、可変絞り弁1へパイロット圧を導入するための回路である。これにより可変絞り弁1のスプール開度を変更して第一油圧回路L1の作動油圧を調整できるようになっている。
リリーフ弁3は、可変絞り1へパイロットラインL8のパイロット圧を導入するか否かを設定するオン/オフスイッチとして機能しており、第一油圧回路L1の作動油圧が予め設定された所定値P0未満の状態で閉鎖され、所定値P0以上の状態で開放されるようになっている。つまり、第一油圧回路L1の作動油圧が所定値P0以上になると、可変絞り弁1の弁開度が絞られ始めることになる。
なお、所定値P0は、図2に示すP−Q特性図において、油圧モータ26aへの作動油として確保したい流量Q2を油圧ポンプ11が吐出可能な最大吐出圧P5よりも低圧に設定されている。
さらに、第三油圧回路L3におけるオリフィス16の下流側と、第五油圧回路L5における一対のオリフィス4の下流側との間には、第六油圧回路L6が接続されている。この第六油圧回路L6上には、電磁切換弁5が介装されている。
電磁切換弁5は、コントローラ10によって制御される二位置切換弁である。電磁切換弁5をオフ(切断)の状態にすることで、第三油圧回路L3の作動油圧をタンク圧(開放圧)まで低下させることができるようになっている。つまり、電磁切換弁5をオフにすると、圧力補償弁2のスプールが図1中左方向へ移動して、第一流路2aが完全に閉鎖され、第二流路2bが完全に開放されるようになっている。
一方、電磁切換弁5をオン(接続)のときには第六油圧回路L6が遮断されるため、上述のように第三油圧回路L3を介して圧力補償弁2のスプールの一端に可変絞り弁1の下流側の作動油圧が作用するようになっている。このように、電磁切換弁5は、圧力補償弁2における圧力補償制御のオン/オフを切り換えるように機能している。
[5.制御構成]
コントローラ10は、マイクロコンピュータで構成された電子制御装置であり、周知のマイクロプロセッサやROM,RAM等を集積したLSIデバイスとして提供されている。このコントローラ10では、電磁切換弁5,7及び電磁比例減圧弁18の弁開度がオン/オフ制御されている。図1に示すように、コントローラ10は、第一圧力センサ9a及び第二圧力センサ9bによる検出情報に応じて、以下に示す三種類の制御を実施する。
[5−1.第二圧力センサのみがオンの場合]
第二圧力センサ9bのみがオンになるのは、ブーム23の単動時である。この場合、コントローラ10は、電磁切換弁5をオフ(流通)に制御し、電磁切換弁7をオフ(流通)に制御するとともに、電磁比例減圧弁18をオフに制御する。
[5−2.第一圧力センサのみがオンの場合]
第一圧力センサ9aのみがオンになるのは、ツインヘッダ26の単動時である。この場合、コントローラ10は、電磁切換弁5をオン(遮断)に制御し、電磁切換弁7をオン(遮断)に制御するとともに、電磁比例減圧弁18をオンに制御する。
[5−3.第一及び第二圧力センサがともにオンの場合]
第一圧力センサ9a及び第二圧力センサ9bがともにオンになるのは、ブーム23及びツインヘッダ26の連動時である。この場合、コントローラ10は、電磁切換弁5をオン(遮断)に制御し、電磁切換弁7もオン(遮断)に制御するとともに、電磁比例減圧弁18をオフに制御する。
本発明に係るコントローラ10での制御内容をまとめると以下の通りとなる。
Figure 2009167658
[6.作用]
上記のような構成により、本油圧制御回路は以下のように作用する。
[6−1.ブーム単動時]
ブーム23の単動時には、コントローラ10によって電磁比例弁5がオフに制御されるため、第六油圧回路L6の作動油圧がタンク圧となり、これに接続された第三油圧回路L3の作動油圧もタンク圧となる。そのため、圧力補償弁2のスプールが図1中左方向へ移動し、第一流路2aが完全に閉鎖される。つまり、第一流路2a側の作動油流量がゼロになり、油圧ポンプ11の全流量が第二油圧回路L2側へ供給されることになる。したがって、油圧ポンプ11の全出力をブームシリンダ23aの駆動に割り当てることができる。
また、コントローラ10によって電磁比例弁7がオフに制御されるため、油圧ポンプ11のレギュレータ12にはコントロールバルブ6bのネガコン圧(第二油圧回路L2のネガコン圧)が導かれることになる。一方、電磁比例減圧弁18もオフに制御されるため、電磁比例減圧弁18の二次圧はタンク圧となる。したがって、シャトル弁17では第二油圧回路L2の作動油圧がネガコン圧として選択されることになり、通常のネガコン制御を実施することができる。なおこの場合、ブームシリンダ23aへ供給される作動油流量は、油圧ポンプ11の吐出圧の変動に対して、図2中にA−B−C線として示す範囲内で変動する。
[6−2.ツインヘッダ単動時]
ツインヘッダ26の単動時には、コントローラ10によって電磁比例弁5がオンに制御されて第六油圧回路L6が遮断されるため、第三油圧回路L3を介して導入される作動油圧が圧力補償弁2の一方のパイロット圧として用いられることになる。なお、このパイロット圧は、オリフィス16を介して導入されるため、油圧ポンプ11の吐出圧よりも減圧された大きさである。反対に、圧力補償弁2の他方のパイロット圧には、第四油圧回路L4を介して油圧ポンプ11の吐出圧が導入される。
これにより、第一流路2aの上流側と下流側との差圧が一定に保持されるため、油圧モータ26aへ供給される一定の作動油流量を確保することができる。
またこのとき、油圧ポンプ11からの全流量のうち、残りの流量が第二流路2b側へ供給されることになる。しかし、コントローラ10によって電磁比例弁7及び電磁比例減圧弁18がオンに制御されるため、ネガコン回路L7内の作動油圧(ネガコン圧)が、油圧モータ26aに対応する所定圧力Pとなる。つまり、油圧ポンプ11の吐出流量が、レギュレータ12によって油圧モータ26aの駆動に必要な量に制御されることになる。したがって、第二流路2b側の作動油流量を少なくすることができ、エネルギーロスを抑えることができる。
その後、ツインヘッダ26の駆動負荷が増加して、第一油圧回路L1内の作動油圧が上昇したとしても、圧力補償弁2において第一流路2a側の作動油流量は一定に制御される。したがって、図2中にD−E線として示すように、ツインヘッダ26の油圧モータ26aへ供給される作動油流量は、油圧ポンプ11の吐出圧に変動に対して一定の所定量Q2となる。
さらに、第一油圧回路L1内の作動油圧がリリーフ弁3の設定圧P0以上になると、第五油圧回路L5に作動油が流入し、可変絞り1へパイロットラインL8のパイロット圧が導入される。これにより、可変絞り弁1の弁開度が絞られ、ツインヘッダ26の油圧モータ26aへ供給される作動油流量が減少する。
また、リリーフ弁3でリリーフされる作動油圧が高いほど、可変絞り弁1の弁開度は小さくなる。したがって、図2中にE−F線として示すように、ツインヘッダ26の油圧モータ26aへ供給される作動油流量は、リリーフ弁3の設定圧P0以上の領域で減少する。圧力値P2は、パイロットラインL8において可変絞り弁1の弁開度を最も小さくするのに必要なパイロット圧が得られる油圧ポンプ11の吐出圧に対応するものであり、可変絞り弁1のパイロット特性と一対のオリフィス4における圧力損失特性に応じて定まる値である。
なお、本実施形態では、リリーフ弁19aによって第一油圧回路L1内の作動油圧の上限値P1が設定されている。つまり、例えばこの上限値P1が圧力値P2未満である場合には、図2に示すように、ツインヘッダ26の油圧モータ26aへ供給される作動油流量が図2中にD−E−G線として示される範囲で変動することになる。したがって、少なくとも油圧モータ26aに対して所定量Q1以上の作動油流量を確保することができる。油圧モータ26aがその特性上所定の作動油流量を要求するような場合には、その作動油流量が得られるような圧力をリリーフ弁19aが開弁する設定圧にしておけばよい。
[6−3.ブーム及びツインヘッダ連動時]
ブーム23及びツインヘッダ26の連動時には、上記のツインヘッダ26の単動時と同様に、コントローラ10によって電磁比例弁5がオンに制御されて、第一流路2aの上流側と下流側との差圧が一定に保持されるため、油圧モータ26aへ供給される一定の作動油流量を確保することができる。
一方、ネガコン回路L7では、電磁比例弁7がオンに制御されるとともに電磁比例減圧弁18がオフに制御される。つまり、第二油圧回路L2側が遮断された状態のまま電磁比例減圧弁18がタンク15に開放されるため、シャトル弁17ではタンク圧がネガコン圧として選択される。したがってレギュレータ12では、油圧ポンプ11の吐出流量が最大量に設定されることになり、圧力補償弁2の第一流路2a側には一定の作動油流量が確保されるとともに、残りの作動油が第二流路2b側へ供給される。
また、第一油圧回路L1内の作動油圧がリリーフ弁3の設定圧P0以上になった場合も同様であり、可変絞り弁1の弁開度が絞られて、ツインヘッダ26の油圧モータ26aへ供給される作動油流量が減少する。
例えば、図2に示すように、油圧ポンプ11の吐出圧がP4であり吐出流量がQ3である場合には、D−E線よりも下の範囲のQ2が第一流路2aの作動油流量となり、A−B線とD−E線とで囲まれた範囲のQ3−Q2が第二流路2bの作動油流量となる。
[7.効果]
本油圧制御回路によれば、圧力補償弁2を備えたことにより、ツインヘッダ26の油圧モータ26aの駆動に必要十分な作動油を確保することができ、油圧モータ26a及びブームシリンダ23aの連動性を高めることができる。
また、電磁切換弁5のオン/オフ制御で圧力補償弁2の圧力補償スプールを駆動して、作動油を配分を制御することができる。すなわち、電磁切換弁5を閉鎖することで油圧モータ26aへの作動油流量を確保し、あるいは電磁切換弁5を開放することで作動油供給を遮断することができる。このように、エネルギーロスを抑制することができ、燃費低減に貢献することができる。また、簡素な構成で作動油の配分が可能となり、コストを削減することができる。
また、第五油圧回路L5上に介装された一対のオリフィス4間の作動油圧を可変絞り弁1のパイロット圧として作用させることにより、高価で複雑な制御が必要となる電磁比例弁を使わなくとも流量の比例制御を実施することができる。例えば、図2中にE−F線で示すような特性を与えることができる。これにより、回路構成が簡素となり、コストを低減させることができる。
さらに、第一油圧回路L1内の作動油圧がリリーフ弁3の設定圧P0以上の状態では、可変絞り弁1を自動的に絞らせて油圧モータ26aへの作動油流量を減少させることができ、負荷圧力が低下するまでの間、暫定的にツインヘッダ26の出力を抑えることができる。またその際、E−F線とB−C線とで囲まれた範囲の作動油流量がブームシリンダ23aへ供給されるため、ブーム23を動かすことができ、作業性の低下を防止することができる。
一方、第一油圧回路L1内の作動油圧がリリーフ弁3の設定圧P0未満である状態では、油圧モータ26aへの作動油流量Q2を確保することができる。ブームシリンダ23aには余剰分の作動油が宛がわれるため、ツインヘッダ26の出力を保ちつつブーム23を動かすことができる。したがって、ブーム23及びツインヘッダ26の連動時においては、ツインヘッダ26の駆動に必要な作動油流量を確保したうえで残りの作動油をブーム23へ供給することができ、連動性を向上させることができる。
また、ネガコン圧の制御により、ブーム23の単動時にはブームシリンダ23aの作動に必要十分な作動油流量を確保することができ、ツインヘッダ26の単動時には油圧モータ26aの作動に必要十分な作動油流量を確保することができる。さらに、ブーム23及びツインヘッダ26の連動時には、油圧ポンプ11の出力を最大に設定して作業効率を高めることができる。
[8.その他]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述の実施形態では、油圧ポンプ11の出力制御にネガコン圧を利用した制御が用いられているが、ネガコン回路L7に係る構成は省略することが可能である。同様に、電磁切換弁5,7及び電磁比例減圧弁18の制御に関して、上述の実施形態ではコントローラ10を介した制御が行われているが、このような電子制御の代わりに、物理的に電磁切換弁5,7及び電磁比例減圧弁18を開閉する機構を備えた構成とすることも考えられる。少なくとも、上記の表1に記載されたような対応関係で各弁が開弁/閉弁されるようなものであればよい。
また、上述の実施形態における第六油圧回路L6及び電磁切換弁5を省略した油圧制御回路とすることも考えられる。この場合においても、図2に示すような作動油流量の配分が可能である。
また、上述の実施形態では、本発明を油圧ショベル20の油圧回路に適用したものを例示したが、本発明の適用対象はこれに限定されず、ブルドーザやホイールローダ,油圧式クレーン等様々な作業機械の油圧回路に適用することが可能である。
本発明の一実施形態に係る油圧制御回路の全体構成を示す制御ブロック及び油圧回路図である。 本発明の一実施形態に係る油圧制御回路におけるP−Q特性図であり、太実線は本油圧制御回路に設けられた油圧ポンプのP−Q特性,細実線は油圧モータへ配分される作動油のP−Q特性を示す。 本発明の一実施形態に係る油圧制御回路が適用された作業機械の側面図である。
符号の説明
1 可変絞り弁
2 圧力補償弁
3 リリーフ弁
4 一対のオリフィス
5 電磁切換弁
6a,6b コントロールバルブ(コントロール弁)
7 電磁切換弁(第二電磁切換弁)
8 ネガコン圧変更手段
9a 第一圧力センサ(第一操作検出手段)
9b 第二圧力センサ(第二操作検出手段)
10 コントローラ(制御手段)
11 油圧ポンプ
12 レギュレータ
15 タンク(作動油タンク)
16 オリフィス
17 シャトル弁
18 電磁比例減圧弁
19a,19b リリーフ弁
20 油圧ショベル(作業機械)
23 ブーム
23a ブームシリンダ(他の油圧アクチュエータ)
26 ツインヘッダ(回転切削アタッチメント)
26a 油圧モータ(回転切削用油圧モータ)
30 優先回路
L1 第一油圧回路
L2 第二油圧回路
L3 第三油圧回路
L4 第四油圧回路
L5 第五油圧回路(リリーフ回路)
L6 第六油圧回路
L7 ネガコン回路
L8 パイロットライン

Claims (5)

  1. 回転切削アタッチメントを駆動せしめる回転切削用油圧モータと、該回転切削用油圧モータ以外の他の油圧アクチュエータと、該回転切削用油圧モータ及び該他の油圧アクチュエータの油圧駆動源となる油圧ポンプとを備えてなる作業機械の油圧制御回路において、
    該回転切削用油圧モータと該油圧ポンプとを接続する第一油圧回路と、
    該第一油圧回路に介装され、パイロット圧制御により流量を変更可能に設けられた比例式の可変絞り弁と、
    該第一油圧回路における該可変絞り弁の上流側と該他の油圧アクチュエータとを接続する第二油圧回路と、
    該第一油圧回路及び該第二油圧回路の双方に介装され、該第一油圧回路及び該第二油圧回路の差圧を保持して該回転切削用油圧モータへ供給される一定の作動油流量を確保する圧力補償スプールを有する圧力補償弁と、
    該第一油圧回路における該可変絞り弁の下流側と該圧力補償スプールの一端側とを接続して、該第一油圧回路への作動油流量を増加させる方向へ該圧力補償スプールを駆動する第三油圧回路と、
    該第二油圧回路における該可変絞り弁の上流側と該圧力補償スプールの他端側とを接続して、該第二油圧回路への作動油流量を増加させる方向へ該圧力補償スプールを駆動する第四油圧回路と、
    該第一油圧回路における該可変絞り弁よりも上流側と作動油タンクとを接続する第五油圧回路と、
    該第五油圧回路に介装されたリリーフ弁と、
    該第五油圧回路上における該リリーフ弁よりも下流側に介装された一対のオリフィスと、を備え、
    該可変絞り弁が、該第五油圧回路における該一対のオリフィス間のパイロット圧に応じて、該流量を減少させるように設けられている
    ことを特徴とする、作業機械の油圧制御回路。
  2. 該第三油圧回路と該作動油タンクとを接続する第六油圧回路と、
    該第六油圧回路上に介装された電磁切換弁と、をさらに備えた
    ことを特徴とする、請求項1記載の作業機械の油圧制御回路。
  3. 該第二油圧回路上に介装され、該他の油圧アクチュエータへ供給される作動油流量及び流通方向を制御するコントロール弁と、
    該コントロール弁の下流側の油圧を該油圧ポンプへ導くネガコン回路と、
    該ネガコン回路に介装された第二電磁切換弁と、
    該油圧ポンプへ導入されるネガコン圧を任意に変更するネガコン圧変更手段と、をさらに備えた
    ことを特徴とする、請求項2記載の作業機械の油圧制御回路。
  4. 操作者による該回転切削用油圧モータへの操作を検出する第一操作検出手段と、
    操作者による該他の油圧アクチュエータへの操作を検出する第二操作検出手段と、
    該第一操作検出手段及び該第二操作検出手段での検出結果に基づき、該電磁切換弁,該第二電磁切換弁及びネガコン圧変更手段を制御する制御手段と、をさらに備えた
    ことを特徴とする、請求項3記載の作業機械の油圧制御回路。
  5. 回転切削アタッチメントを駆動せしめる回転切削用油圧モータと、該回転切削用油圧モータ以外の他の油圧アクチュエータと、該回転切削用油圧モータ及び該他の油圧アクチュエータの油圧駆動源となる油圧ポンプとを備えてなる作業機械の油圧制御回路において、
    該回転切削用油圧モータと該油圧ポンプとを接続する第一油圧回路と、
    該第一油圧回路に介装され、パイロット圧制御により流量を変更可能に設けられた比例式の可変絞り弁と、
    該第一油圧回路における該可変絞り弁の上流側と該他の油圧アクチュエータとを接続する第二油圧回路と、
    該第一油圧回路における該可変絞り弁よりも上流側と作動油タンクとを接続するリリーフ回路と、
    該リリーフ回路に介装されたリリーフ弁と、
    該リリーフ回路上における該リリーフ弁よりも下流側に介装された一対のオリフィスと、を備え、
    該可変絞り弁が、該リリーフ回路における該一対のオリフィス間のパイロット圧に応じて、該流量を減少させるように設けられている
    ことを特徴とする、作業機械の油圧制御回路。
JP2008005643A 2008-01-15 2008-01-15 作業機械の油圧制御回路 Withdrawn JP2009167658A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008005643A JP2009167658A (ja) 2008-01-15 2008-01-15 作業機械の油圧制御回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008005643A JP2009167658A (ja) 2008-01-15 2008-01-15 作業機械の油圧制御回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009167658A true JP2009167658A (ja) 2009-07-30

Family

ID=40969148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008005643A Withdrawn JP2009167658A (ja) 2008-01-15 2008-01-15 作業機械の油圧制御回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009167658A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112879370A (zh) * 2021-02-04 2021-06-01 江苏悟空风行科技有限公司 一种农具平衡调节液压阀组

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112879370A (zh) * 2021-02-04 2021-06-01 江苏悟空风行科技有限公司 一种农具平衡调节液压阀组
CN112879370B (zh) * 2021-02-04 2023-02-28 江苏悟空风行科技有限公司 一种农具平衡调节液压阀组

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101932304B1 (ko) 작업 기계의 유압 구동 장치
KR101741291B1 (ko) 유압 작업기
JP5013452B2 (ja) 建設機械における油圧制御回路
JP5383591B2 (ja) 建設機械の油圧駆動装置
JP2010078035A (ja) 作業機械の油圧シリンダ制御回路
KR20150108837A (ko) 건설 기계의 유압 구동 장치
JP6450487B1 (ja) 油圧ショベル駆動システム
WO2021039285A1 (ja) 建設機械の油圧システム
JP6840756B2 (ja) ショベル、ショベル用コントロールバルブ
WO2019054366A1 (ja) 建設機械の油圧駆動システム
JP2009167659A (ja) 作業機械の油圧制御回路
JP2009179983A (ja) 作業機械の油圧制御回路
KR20070095446A (ko) 유압 구동 장치
JP2015110981A (ja) 建設機械の油圧駆動装置
JP2010059738A (ja) 作業機械の油圧制御回路
JP2010065733A (ja) 作業機械の油圧制御回路
JP2009167658A (ja) 作業機械の油圧制御回路
JP2009256904A (ja) 作業機械の油圧制御回路
JP2010065413A (ja) 作業機械の油圧制御回路
JP3594837B2 (ja) 建設機械の制御装置
JP2721383B2 (ja) 作業機械の油圧回路
JPH09324446A (ja) 建設車両の油圧駆動装置
JP2009167657A (ja) 作業機械の油圧制御回路
JP3760055B2 (ja) 建設機械の油圧駆動制御装置
WO2017170256A1 (ja) ショベル

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20100713

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100812

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20110405