JP2871871B2 - 建設機械の油圧駆動装置 - Google Patents

建設機械の油圧駆動装置

Info

Publication number
JP2871871B2
JP2871871B2 JP2259091A JP2259091A JP2871871B2 JP 2871871 B2 JP2871871 B2 JP 2871871B2 JP 2259091 A JP2259091 A JP 2259091A JP 2259091 A JP2259091 A JP 2259091A JP 2871871 B2 JP2871871 B2 JP 2871871B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
actuator
pilot pressure
pilot
flow rate
relationship
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2259091A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04250227A (ja
Inventor
壮太郎 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2259091A priority Critical patent/JP2871871B2/ja
Publication of JPH04250227A publication Critical patent/JPH04250227A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2871871B2 publication Critical patent/JP2871871B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油圧シヨベル、クレーン
等の建設機械に備えられ、パイロツト圧によつて方向制
御弁を切換えてアクチユエータを駆動する油圧駆動装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の油圧駆動装置として、油
圧ポンプ例えば可変容量油圧ポンプと、この油圧ポンプ
から供給される圧油によつて駆動するアクチユエータ、
例えば油圧シリンダや油圧モータと、油圧ポンプからア
クチユエータのそれぞれに供給される圧油の流れを制御
する、各アクチユエータに対応して設けられる方向制御
弁と、これらの方向制御弁の駆動をそれぞれ制御する、
各方向制御弁に対応して設けられる操作装置と、これら
の操作装置に連絡されるパイロツトポンプと、油圧ポン
プの吐出量を制御する吐出量制御手段とを備えたものが
提案されている。
【0003】上述のような建設機械の油圧駆動装置で
は、アクチユエータを比較的緩やかな速度すなわち緩速
度で作動させることが必要な場合と、当該アクチユエー
タを上述した緩速度よりも速い急速度で作動させること
が必要な場合とがある。例えば建設機械が油圧シヨベル
であれば、地面を水平にならすならし作業においてはア
ーム等を緩やかに本体側に引く微操作が要求され、この
ためにはアームシリンダを緩速度で作動させることが必
要になり、また土砂をバケツトでかき込み、トラツク等
に排出する掘削作業ではアーム等を速く作動させる急操
作が要求され、このためにはアームシリンダを急速度で
作動させることが必要になる。このような微操作、急操
作は油圧シヨベルに限られず、クレーン等でもおこなわ
れることであり、クレーンでは吊り荷を旋回させるため
に旋回体を緩やかに回転させる微操作が要求されたり、
吊り荷のない状態では比較的速い速度で旋回体を駆動す
る急操作が要求される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、操作装置の操作量に対する方向制御弁の切
換量、あるいは油圧ポンプの吐出量は一義的に設定さ
れ、すなわち1:1の対応関係となるように予め設定さ
れている。したがつて、例えば微操作を実施することを
意図して予め例えば方向制御弁のストロークを大きく設
定すると、操作装置の操作量に対する方向制御弁の開口
面積が比較的小さくなることから、アクチユエータに流
入する圧油の流量が抑えられ傾向となり、アクチユエー
タが緩速度で作動し、所望の微操作性が得られる。しか
しながら、このような微操作性の確保を意図して方向制
御弁のストロークを大きく設定すると、オペレータがア
クチユエータを急速度で作動させようとして操作装置を
操作したとき、アクチユエータに供給される流量の増加
の割合が小さいことから、結局、意図する急操作を実現
させることができない。これとは逆に、急操作の確保を
意図して、例えば方向制御弁のストロークを小さく設定
すると、急操作を実現させることはできても微操作性が
得られなくなる。
【0005】本発明は、上記した従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、微操作、急操作
を含めてオペレータの意図する操作を確実に実現させる
ことができる建設機械の油圧駆動装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、油圧ポンプと、この油圧ポンプの吐出流
量を制御する吐出量制御手段と、油圧ポンプから供給さ
れる圧油によつて駆動するアクチユエータと、パイロツ
ト圧に応じて駆動し、油圧ポンプからアクチユエータに
供給される圧油の流れを制御する方向制御弁と、この方
向制御弁の駆動を制御する操作装置と、この操作装置に
連絡され、上記パイロツト圧を供給するパイロツトポン
プとを備え、上記アクチユエータが緩速度による作動
と、この緩速度よりも速い急速度による作動を選択的に
要求される建設機械の油圧駆動装置において、上記操作
装置の操作に伴つて方向制御弁の駆動部に与えられる上
記パイロツト圧の単位時間当りの変化量を実変化量とし
て検出する検出手段と、上記アクチユエータの作動形態
を考慮して上記パイロツト圧と該アクチユエータに供給
される流量との関係を予め設定するとともに、上記緩速
度及び急速度のいずれか一方に対応するパイロツト圧の
単位時間当りの変化量を予め基準変化量として設定する
設定手段と、上記検出手段で検出された実変化量と上記
設定手段で設定された基準変化量の大小関係を比較する
比較手段と、上記設定手段で設定されるパイロツト圧
と、アクチユエータに供給される流量の関係を変更する
演算をおこなう演算手段と、この演算手段の演算結果、
及び上記設定手段で設定されるパイロツト圧とアクチユ
エータに供給される流量の関係のいずれかに応じた吐出
流量となるように上記吐出量制御手段に駆動信号を出力
する出力手段とを備えた構成にしてある。
【0007】
【作用】本発明は上記の構成にしてあることから、例え
ば微操作を意図して、パイロツト圧と、アクチユエータ
に供給される流量の関係を微操作に対応する関係、すな
わちパイロツト圧の増加に対して流量の増加が比較的少
ない関係を設定手段で予め設定するとともに、緩速度に
対応するパイロツト圧の単位時間当りの変化量、すなわ
ち微操作時に考えられるアクチユエータの作動に相応す
る変化量よりわずかに大きい変化量を基準変化量として
設定手段で予め設定しておき、比較手段で実変化量と、
微操作に相応する基準変化量とを比較すれば良い。すな
わち、オペレータが微操作を意図して操作装置を緩やか
に操作すると、このときの操作に伴うパイロツトの単位
時間当りの変化量が実変化量として検出され、この変化
量が比較手段で上述した基準変化量と比較される。今、
実変化量は微操作を意図して操作装置が緩やかに操作さ
れて得られる小さな値であるから基準変化量より小さ
く、したがつてこの比較結果に伴つて設定手段で設定さ
れているパイロツト圧と、アクチユエータに供給される
流量の関係に基づく駆動信号が吐出量制御手段に出力さ
れる。これにより、油圧ポンプは操作装置の操作量、す
なわちパイロツト圧の大きさに応じて比較的少ない流量
をアクチユエータに供給し、このアクチユエータの微操
作を実現させることができる。
【0008】また、オペレータが急操作を意図して操作
装置を急激に操作すると、このときパイロツト圧の単位
時間当りの変化量の大きい実変化量が検出手段で検出さ
れ、この実変化量が比較手段で基準変化量と比較され
る。今、実変化量は操作装置の急激な操作によつて得ら
れた大きな値であるから、基準変化量より大きく、これ
に伴つて、設定手段で設定されたパイロツト圧と、アク
チユエータに供給される流量の関係を、パイロツト圧の
増加に対して流量の増加が大きくなる関係に変更する演
算が演算手段でおこなわれる。この変更されたパイロツ
ト圧と、アクチユエータに供給される流量の関係に基づ
く駆動信号が吐出量制御手段に出力される。これによ
り、油圧ポンプは操作装置の操作量、すなわちパイロツ
ト圧の大きさに応じて大きな流量をアクチユエータに供
給し、このアクチユエータの急操作を実現させることが
できる。
【0009】このように、検出手段で検出される実変化
量と、設定手段で予め設定される基準変化量との比較に
応じて微操作、急操作、あるいは微操作と急操作の間の
操作を自動的に実現させることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の建設機械の油圧駆動装置の一
実施例を図に基づいて説明する。
【0011】図1は本発明の一実施例の基本構成を示す
回路図、図2は図1に示す実施例に備えられる制御装置
で実施される処理の手順を示すフローチヤート、図3は
図1に示す実施例に備えられるパイロツト操作装置のレ
バー角度θと、このパイロツト操作装置から出力される
パイロツト圧PAとの関係を示す特性図、図4は図1に
示す実施例に備えられる制御装置に含まれる設定手段で
設定されるパイロツト圧PAと、アクチユエータに供給
される供給流量Qとの関係を示す特性図である。
【0012】本実施例は例えば油圧シヨベルに備えられ
るもので、図1に示すように、原動機1と、この原動機
1によつて駆動する油圧ポンプ例えば可変容量油圧ポン
プ2と、この可変容量油圧ポンプ2と連動するパイロツ
トポンプ3と、このパイロツトポンプ3から吐出される
パイロツト圧の最大圧を規定するパイロツトリリーフ弁
4と、可変容量油圧ポンプ2から吐出される圧油によつ
て駆動するアクチユエータ、例えば緩速度による作動
と、この緩速度よりも速い急速度による作動が選択的に
要求されるアームシリンダ5と、可変容量油圧ポンプ2
からアームシリンダ5に供給される圧油の流れを制御す
る方向制御弁6と、この方向制御弁6の駆動を制御する
操作装置例えばパイロツト操作装置7と、このパイロツ
ト操作装置7に備えられるパイロツト弁8,9のいずれ
かから供給されるパイロツト圧PAを選択的に取出すシ
ヤトル弁10と、上述した可変容量油圧ポンプ2の斜板
を制御するアクチユエータ11と、この制御用アクチユ
エータ11の駆動を制御する比例電磁弁12と、タンク
13とを備えている。上記した制御用アクチユエータ1
1と電磁弁12とは、可変容量油圧ポンプの吐出流量を
制御する吐出量制御手段を構成している。また上記した
パイロツト操作装置7のレバー角度θとパイロツト圧P
Aとの関係は図3に示すように比例関係に予め設定され
ている。また、本実施例は、シヤトル弁10に接続さ
れ、パイロツト圧PAの大きさを検出する圧力検出器1
4と、この圧力検出器14で検出される信号を入力する
とともに、後述の信号処理をおこなつて電磁弁12を駆
動する信号を出力する制御装置15を備えている。
【0013】この制御装置15は、例えばマイクロコン
ピユータから成り、入力部、記憶部、演算部、出力部を
有している。このうちの記憶部は、アームシリンダ5の
作動形態を考慮してパイロツト圧PAとアームシリンダ
5への供給流量Qとの関係、例えば、ならし作業に好適
な比較的緩やかな緩速度で作動される微操作を考慮した
図4に示すパイロツト圧PAと供給流量Qとの関係を予
め設定するとともに、上述の緩速度及びこの緩速度より
も速い急速度のいずれか一方、例えば緩速度に基づき、
この緩速度よりもわずかに速い速度に対応するパイロツ
ト圧PAの単位時間当りの変化量を予め基準変化量WO
として設定し、かつ、パイロツトリリーフ圧PRを予め
設定する設定手段を含んでいる。また上述の演算部は、
パイロツト操作装置7のレバー操作に伴つて方向制御弁
6の駆動部に与えられるパイロツト圧PAすなわち圧力
検出器14から出力されるPAに応じて、このパイロツ
ト圧PAの単位時間当りの変化量を実変化量Wとして検
出する検出手段と、この検出手段で検出された実変化量
Wと、上述の記憶部に含まれる設定手段で設定された基
準変化量WOの大小関係を比較する比較手段と、この比
較手段の比較結果に応じて上記設定手段で設定される図
4で示したパイロツト圧PAと供給流量Qの関係(PA
−Qカーブ)を変更する演算をおこなう演算手段とを含
んでいる。また上述の出力部は、演算部に含まれる上述
した演算手段の演算結果、及び上述した記憶部に含まれ
る設定手段で設定される、パイロツト圧PAと供給流量
Qの関係のいずれかに応じた吐出量となるように、上述
した吐出量制御手段を構成する電磁弁12に駆動信号を
出力する出力手段を含んでいる。
【0014】このように構成した実施例における動作を
図1,図2を参照して以下に説明する。
【0015】例えば、オペレータが図示しないバケツト
による地面のならし作業を意図して図1に示すパイロツ
ト操作装置7のレバーを緩やかに操作したとする。これ
により、パイロツト弁8,9のいずれかが作動してパイ
ロツトポンプ3からパイロツト弁8,9のいずれかを経
て、シヤトル弁10を介して方向制御弁6の駆動部にパ
イロツト圧PAが供給され、このパイロツト圧PAの大
きさに応じた開口量となるように方向制御弁6が切換え
られる。これに応じて可変容量油圧ポンプ2から方向制
御弁6を経てアームシリンダ6に圧油が供給される。
【0016】このとき、シヤトル弁10に導かれるパイ
ロツト圧PAが圧力検出器14で検出され、図2に示す
処理がおこなわれる。すなわち、手順S1で示すよう
に、圧力検出器14で検出されたパイロツト圧PAが制
御装置15の入力部を介して演算部に読み取られ、基準
変化量WOと、パイロツトリリーフ圧PRとが読み出さ
れる。次いで手順S2に移り、演算部に含まれる検出手
段で、入力されたパイロツト圧PAに基づいてパイロツ
ト圧の単位時間当りの変化量である実変化量Wを求める
演算 W=(PA−PB)/Δt がおこなわれる。ここでPAは今回入力されたパイロツ
ト圧、PBは前回入力されたパイロツト圧、Δtは予め
設定されるサンプリングタイムである。
【0017】次いで手順S3に移り、演算部に含まれる
比較手段で実変化量Wが緩速度に応じて設定された上述
の基準変化量WOよりも大きいかどうか比較される。
今、実変化量Wはパイロツト操作装置7のレバーを緩や
かに操作したことにより作られる小さな値であり、基準
変化量WOよりも小さく、手順S4に移る。
【0018】なお、図5は時間tとパイロツト圧PAの
関係を示す図であるが、この図5中の特性線20がこの
ようにパイロツト操作装置7のレバーが緩やかに操作さ
れたときの特性を示している。
【0019】この手順S4では、演算要素であるゲイン
Pを上記のようにして入力されたPAとする設定がおこ
なわれる。次いで手順S5に移り、今回入力されたPA
を次回の演算のための「前回パイロツト圧」PBとする
置きかえがおこなわれ、手順S6に移る。この手順S6
では、既に読み出されているパイロツト圧PAと供給流
量Qの関係から、上述の手順S4で得られたゲインPす
なわちパイロツト圧PAに相当する供給流量Qが選定さ
れ、この供給流量Qに相当する駆動信号iが求められ
る。次いで手順S7に移り、出力部から駆動信号iが電
磁弁12に出力され、同時に手順S8に示すようにΔt
が演算部でカウントされて手順S1に戻り、同様の動作
がおこなわれる。
【0020】上述した手順S7に示すように電磁弁12
に駆動信号iが出力されるとこの電磁弁12が駆動し、
この駆動に伴つて制御用アクチユエータ11が制御さ
れ、P=PAに相当する、すなわち図4の関係にあるパ
イロツト圧PAに相当する供給流量Qとなるように可変
容量油圧ポンプ2の斜板が制御され、この可変容量油圧
ポンプ2から、方向制御弁6を介してアームシリンダ5
に該当する流量が供給される。この場合に供給される流
量は図4の関係、すなわち微操作を意図した緩速度に対
応する流量(図6の特性線25と同等)であり、したが
つてアームシリンダ5は緩速度で作動し、所望のならし
作業をおこなうことができる。
【0021】一方、上記とは異なり、例えばオペレータ
が土砂の掘削作業を意図してアームシリンダ5を速く動
作させようと考え、図1に示すパイロツト操作装置7の
レバーを急操作したとする。このとき、シヤトル弁10
に導かれるパイロツト圧PAが圧力検出器14で検出さ
れ、図2に示す処理がおこなわれるが、この場合、同図
2の手順S3の実変化量Wと基準変化量WOの比較にお
いては、実変化量Wはパイロツト操作装置7のレバーを
急操作したことにより得られる大きな値であることから
基準変化量WOよりも大きく、手順S9に移る。なお、
図5中の特性線21は、このようにパイロツト操作装置
のレバーが急操作されたときの特性を示している。手順
S9では、例えば実変化量Wと基準変化量WOの比(W
/WO)をパイロツト圧PAに乗じて1より大きいゲイ
ンPを求める下記の演算が、この演算部に含まれる演算
手段でおこなわれ、設定手段で設定された図4に示され
るパイロツト圧PAと供給流量Qの関係の変更がおこな
われる。次いで手順S10に移り、手順S9で得られた
ゲインPとリリーフ圧PRとの大小の比較がおこなわれ
る。ゲインPがリリーフ圧PRより小さいときには前述
した手順S5に移り、以下、手順S6,S7、あるいは
S8の処理がおこなわれる。この場合、手順S7におい
て電磁弁12に出力される駆動信号iは手順S9で求め
られたゲインP、すなわち(W/WO)・PAに相当す
る駆動信号であり、可変容量油圧ポンプ2から、方向制
御弁6を介してアームシリンダ5に供給される供給流量
Qとパイロツト圧PAとの関係は急操作を意図した急速
度に対応する流量(図6の特性線26で示す流量)であ
り、したがつてアームシリンダ5は急速度で作動し、所
望の掘削作業をおこなうことができる。
【0022】なお、このような急操作時、仮にパイロツ
ト操作装置7のレバーがフルストロークに至る前まで操
作され、パイロツト圧PAが最終的に図4のPaになる
ものとすると、図5の時間tとパイロツト圧PAとの関
係を示す特性線21から明らかなように、パイロツト圧
PAがリリーフ圧PRになるまで時間tに対してパイロ
ツト圧PAは直線的に増加し、次いでリリーフ圧PRが
一定時間保たれ、その後減少し、最終的に上述したPa
になり、このPaは微操作時の特性線20上に位置す
る。これに伴つて、図6のパイロツト圧PAと供給流量
Qとの関係を示す特性線26から明らかなようにパイロ
ツト圧PAがリリーフ圧PRとなるまで流量Qは急激に
増加し、次いでリリーフ圧PRが一定時間保たれる間、
流量Qは一定した最大流量となり、その後上述したPa
に対応するまで減少する。最終的な流量Qは、微操作時
の特性線25上のPaに対応する流量に一致する。
【0023】また、上記では説明を簡単にするために、
ならし作業に好適な微操作と、掘削作業に好適な急操作
を例示したが、このような微操作と急操作の間の操作、
例えば掘削作業であつても夜間時の掘削作業で騒音防止
のために原動機1の回転数を抑える必要があるときな
ど、該当する操作に対応するパイロツト圧PAに応じて
図2の手順S9で図4の関係を変更するゲインPが求め
られ、上述した急操作時と同様にして該当する操作に好
適なパイロツト圧の立上り制御を自動的に実現できる。
図6の特性線26で囲まれるハツチング部分27はこの
ような操作において活用される特性領域である。
【0024】なお、上記実施例では、図1に示すように
圧力検出器14を設けてパイロツト圧PAを直接検出す
るようにしてあるが、このような圧力検出器14を設け
る代りに、あらかじめ図3に例示するレバー角度θとパ
イロツト圧PAの関係を制御装置15の記憶部に設定
し、パイロツト操作装置7のレバー角度θを検出する角
度検出器を設け、この角度検出器から出力される信号に
応じて制御装置15の記憶部に設定した上記関係からパ
イロツト圧PAを求めるように構成してもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明の建設機械の油圧駆動装置は、以
上のように構成してあることから、微操作、急操作を含
めてオペレータの意図する操作を確実に実現させること
ができ、従来に比べて操作性及び作業性が向上する効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建設機械の油圧駆動装置の一実施例の
基本構成を示す回路図である。
【図2】図1に示す実施例に備えられる制御装置で実施
される処理の手順を示すフローチヤートである。
【図3】図1に示す実施例に備えられるパイロツト操作
装置のレバー角度θと、このパイロツト操作装置から出
力されるパイロツト圧PAの関係を示す特性図である。
【図4】図1に示す実施例に備えられる制御装置に含ま
れる設定手段で設定されるパイロツト圧PAと、アクチ
ユエータに供給される供給流量Qとの関係を示す特性図
である。
【図5】パイロツト装置装置から出力されるパイロツト
圧PAと時間tとの関係を示す特性図である。
【図6】図1に示される実施例で得られるパイロツト圧
PAと供給流量Qとの関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1 原動機 2 可変容量油圧ポンプ 3 パイロツトポンプ 4 パイロツトリリーフ弁 5 アームシリンダ 6 方向制御弁 7 パイロツト操作装置 8,9 パイロツト弁 10 シヤトル弁 11 制御用アクチユエータ 12 比例電磁弁 13 タンク 14 圧力検出器 15 制御装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプと、この油圧ポンプの吐出流
    量を制御する吐出量制御手段と、油圧ポンプから供給さ
    れる圧油によつて駆動するアクチユエータと、パイロツ
    ト圧に応じて駆動し、油圧ポンプからアクチユエータに
    供給される圧油の流れを制御する方向制御弁と、この方
    向制御弁の駆動を制御する操作装置と、この操作装置に
    連絡され、上記パイロツト圧を供給するパイロツトポン
    プとを備え、上記アクチユエータが緩速度による作動
    と、この緩速度よりも速い急速度による作動を選択的に
    要求される建設機械の油圧駆動装置において、上記操作
    装置の操作に伴つて方向制御弁の駆動部に与えられる上
    記パイロツト圧の単位時間当りの変化量を実変化量とし
    て検出する検出手段と、上記アクチユエータの作動形態
    を考慮して上記パイロツト圧と該アクチユエータに供給
    される流量との関係を予め設定するとともに、上記緩速
    度及び急速度のいずれか一方に対応するパイロツト圧の
    単位時間当りの変化量を予め基準変化量として設定する
    設定手段と、上記検出手段で検出された実変化量と上記
    設定手段で設定された基準変化量の大小関係を比較する
    比較手段と、上記設定手段で設定されるパイロツト圧
    と、アクチユエータに供給される流量の関係を変更する
    演算をおこなう演算手段と、この演算手段の演算結果、
    及び上記設定手段で設定されるパイロツト圧とアクチユ
    エータに供給される流量の関係のいずれかに応じた吐出
    流量となるように上記吐出量制御手段に駆動信号を出力
    する出力手段とを備えたことを特徴とする建設機械の油
    圧駆動装置。
JP2259091A 1991-01-24 1991-01-24 建設機械の油圧駆動装置 Expired - Fee Related JP2871871B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2259091A JP2871871B2 (ja) 1991-01-24 1991-01-24 建設機械の油圧駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2259091A JP2871871B2 (ja) 1991-01-24 1991-01-24 建設機械の油圧駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04250227A JPH04250227A (ja) 1992-09-07
JP2871871B2 true JP2871871B2 (ja) 1999-03-17

Family

ID=12087068

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2259091A Expired - Fee Related JP2871871B2 (ja) 1991-01-24 1991-01-24 建設機械の油圧駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2871871B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994004828A1 (en) * 1992-08-25 1994-03-03 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Hydraulic drive unit of hydraulic working machine
JP2005330674A (ja) * 2004-05-19 2005-12-02 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Manufacturing Co Ltd クレーン仕様油圧ショベルの油圧回路
JP2013545948A (ja) * 2010-11-30 2013-12-26 ボルボ コンストラクション イクイップメント アーベー 建設機械の油圧ポンプ制御システム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04250227A (ja) 1992-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100807923B1 (ko) 작업용 차량의 속도제어장치 및 그의 속도제어방법
KR0175959B1 (ko) 작업기계의 유압장치
EP1178158A1 (en) Working machine including finely adjustable operation modes
US20180328003A1 (en) Excavator
JPS6261742B2 (ja)
EP0362402A1 (en) Method and apparatus for driving hydraulic machine
CN111587306B (zh) 回转式液压工程机械
KR100651695B1 (ko) 건설장비 제어방법 및 그 시스템
JPH1061604A (ja) 建設機械の油圧駆動装置及びその制御方法
JP2871871B2 (ja) 建設機械の油圧駆動装置
JP3491940B2 (ja) 可変容量型油圧ポンプの制御装置
EP3865628B1 (en) Control method for construction machinery and control system for construction machinery
JP2613131B2 (ja) 油圧ポンプの出力制御装置
JP2721383B2 (ja) 作業機械の油圧回路
JP3471583B2 (ja) 油圧建設機械の原動機のオートアクセル装置
JP2721384B2 (ja) 作業機械の油圧回路
JPH09210005A (ja) 建設機械の油圧駆動装置
JPH11229444A (ja) 建設機械の油圧制御装置およびその油圧制御方法
JP3175992B2 (ja) 油圧駆動機械の制御装置
JPH09235758A (ja) 旋回式作業機用制御装置
KR0185429B1 (ko) 선회체의 구동제어장치
JPH0510269A (ja) 可変容量型油圧ポンプの吸収トルク制御方法
JP2002317471A (ja) 油圧ショベルの油圧制御回路
JPH07158605A (ja) 油圧作業機の油圧駆動装置
KR980009679A (ko) 굴삭기의 붐 상승속도 및 선회속도 조절장치

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees