JP2708733B2 - 擬石覆工ブロック - Google Patents

擬石覆工ブロック

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JP2708733B2
JP2708733B2 JP33616995A JP33616995A JP2708733B2 JP 2708733 B2 JP2708733 B2 JP 2708733B2 JP 33616995 A JP33616995 A JP 33616995A JP 33616995 A JP33616995 A JP 33616995A JP 2708733 B2 JP2708733 B2 JP 2708733B2
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利勝 石川
孝 今泉
寿 横田
則孝 須崎
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株式会社カンケン
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は河川等の護岸、道
路等の公園や宅地の法面等の覆工に用いられる擬石覆工
ブロックに関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】近年自然
景観の醸成を重視する観点から、自然石を模した擬石で
覆工ブロックを形成し、これを施工面に多数布設し覆工
する工法が注目されている。
【0003】この覆工ブロックは複数の擬石を集合し単
ブロック化したものであり、ブロック布設パターンを設
定するための割り出しを容易にする手段として、擬石底
部に方形のベースを一体成形している。
【0004】即ちベース部の表面に割膚形状を有する擬
石が膨出するようコンクリートにて一体形成し、各ベー
ス部の周囲側面を基準にして該側面が衝合するように各
覆工ブロックを設置している。
【0005】従ってこれら覆工ブロックを用いた覆工面
には必らず上記方形ベース部側面の衝合部に、連続した
直線視される格子状目地が生成され、これが擬石覆工に
よる自然景観の醸成を損なう結果となっている。
【0006】又擬石の外周面裾部がベース部表面に直ち
に終端しているので、換言すると擬石がベース部表面か
ら直ちに盛り上がり目地溝底面がダイレクトに露視され
るので、各擬石がベース部にいかにも人工的に付設され
ているとの観を拭えず、これが前記格子状目地を際立た
せる結果ともなり、総じて自然石覆工に可及的に近似さ
せ難い問題を有していた。
【0007】又上記覆工ブロックは太陽の輻射熱によ
り、擬石表面が高温に加熱されることや、覆工ブロック
間における誘水効果に劣る等の、それまでの擬石を施工
しない覆工ブロックと同様の問題を内在している。
【0008】この発明は上記覆工ブロックをベース部を
以って多数布設した場合に各覆工ブロック間における目
地溝(目地溝底面)が直線状に露視され擬石による自然
景観の醸成を損なう問題や、擬石がベース部に単に盛り
上がりを付けただけの人工的なものとしてとらえられる
問題等を適切に解決し、更には輻射熱による高温化、誘
水効果の欠如等の問題にも有効に対処し得る擬石覆工ブ
ロックを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】詳述するとベース部の表
面に複数の擬石を一体成形して覆工ブロックを形成する
場合に、上記擬石群の基部周囲に擬石群の底部へ向け潜
入せる隠れ目地を形成し、同様の隠れ目地溝を各擬石間
の目地溝底部に形成する構造により、各覆工ブロック間
において目地溝が直線的に且つ格子状に視覚される問題
等を有効に解決すると共に、擬石を浮き上がらせて擬石
裾部における不定形輪郭を強調するようにしたものであ
る。
【0010】
【作用】上記のように擬石は上記隠れ目地溝の存在によ
ってベース部から縁切りされているように視覚され、視
覚的に擬石がベース部とは独立して存在するかの如き立
体感を醸成し、人工的成形物であるとの印象を可及的に
払拭できる。
【0011】又隣接する覆工ブロック間にベース部の衝
合によって生成される直線的で格子状の目地溝はその底
面が上記隠れ目地溝の存在によって視覚的に退行され、
上記の如く擬石の不定形輪郭が該隠れ目地溝によって浮
き彫りになる効果と相俟って自然石覆工により近似した
景観を醸成できる。
【0012】よって上記隠れ目地溝はベース部表面を擬
石化した覆工ブロックにおいて、これを自然石により近
づける手段として有効に機能する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1乃至図7に示すように、覆工
ブロック1は覆工面に据え付ける座板となるベース部2
を備え、該ベース部2の表面に複数の割膚模様等の自然
石を模した外表面を有する擬石3を一体成形し化粧部と
している。
【0014】一例としてベース部2と擬石3とはコンク
リートを素材とする一体成形物とする。又は他例として
図9に示すように、上記ベース部2はコンクリートにて
成形し、擬石3を覆工現場の化粧部として適合した別素
材にて成形し、両者2,3を一体成形構造とする。
【0015】例えば図9の擬石3はゴム片や粒子をセメ
ント等の接着材と共に混練した成形物である。又上記擬
石3は木片や粒子を接着材と共に混練した成形物であ
る。
【0016】又上記擬石3は発泡合成樹脂粒子を接着材
と共に混練した成形物である。又適例として各種の鉱物
質粒子(粉体を含む)を接着材を媒体として成形した擬
石3をコンクリート製ベース部1と一体成形する。この
鉱物質粒子としてスラッグを廃材利用し、コスト削減と
強度を確保する。
【0017】上記化粧用組成物にて成形した擬石3はこ
れを型枠内に流し込み、次でその上に強度部材たるコン
クリートを流し込むことによってコンクリート製ベース
部2の表面に異材質から成る擬石3群を一体成形した複
合覆工ブロック1が得られる。
【0018】図1乃至図6に示すように、上記覆工ブロ
ック1において擬石3群の基部周囲に擬石3群の底部へ
向け潜入せる隠れ目地溝4を形成する。換言すると、擬
石3とベース部2の連設部にベース部2の辺縁に沿い、
隠れ目地溝4を形成する。
【0019】ベース部2は据え付けのための座、即ち定
規座であり、現場に応じ矩形、台形六角形等の多角形に
し、その各辺縁に沿い(矩形の場合その四辺に沿い)上
記隠れ目地溝4を形成する。
【0020】何れの場合もベース部2の各辺は直線であ
り、上記隠れ目地溝4もこの各辺縁に沿う直線溝とし、
換言すると各辺の全長において断面が矩形で等形の直線
溝とする。上記各辺縁の隠れ目地溝4は互いに連通する
一条の目地溝とする。
【0021】然しながら、各辺縁の隠れ目地溝4がベー
ス部2の対向する二辺又は三辺に沿い形成すること、又
隠れ目地溝4が途中又は終端で途切れるように形成する
ことは実施例の範疇である。
【0022】図1,図2等に示すように、上記ベース部
2の角部には水抜き用切欠き7を形成し、該切欠き7の
一端をベース部2表面側の目地溝5の底面に到達させて
上記隠れ目地溝4と連通させ、他端をベース部2背面に
到達させて開口せしめる。
【0023】図5に示すように上記覆工ブロック1はベ
ース部2の側面が相互に略衝合状態となるように碁盤目
状或いは千鳥状に多数布設され、この布設状態において
隣接する隠れ目地溝4を互いに連通させ、この隠れ目地
溝4の存置によって、ベース部2の各辺縁に沿う擬石3
外周の不定形輪郭をベース部2から浮き彫りにし、擬石
3特有の外周の不定形輪郭が強調され立体感を醸し出
す。
【0024】更に上記隠れ目地溝4によって、隣接する
覆工ブロック1の擬石3間に形成される目地溝の底面を
退行視させ、隣接する覆工ブロック間の目地溝底面が擬
石3の裾部に直接露呈する状態を有効に解消する。
【0025】この結果、覆工ブロック1をベース部2を
以って施工面に多数布設した場合における、隣接する覆
工ブロック1間における目地溝が直線的に格子状に視覚
され、自然景観を損なう問題が有効に解消できる。
【0026】又上記隠れ目地溝4は施工面に布設された
各覆工ブロック1間において互いに連通し、覆工面全面
に多数の縦横の連通溝を形成する。この隠れ目地溝4の
連通溝は覆工面における誘水溝または通気溝となる。こ
の誘水溝は覆工面における雨水の排水を助長し、又通気
溝は太陽の輻射熱による高温化を有効に防止する。
【0027】又水抜き用切欠き7は覆工ブロック1を碁
盤目状或いは千鳥状に多数敷設することにより互いに合
致されて目地溝5の底面に隠れ目地溝4と連通する水抜
き孔7′を形成する。
【0028】図10は上記擬石覆工ブロック1を積んで
形成された擁壁の断面図であり、同図に示すように上記
水抜き孔7′には水抜きパイプ8の一端を挿入し、同パ
イプの他端を地山9に到達させる。これによって地山9
からの水は水抜きパイプ8を通り水抜き孔7′から隠れ
目地溝4内へ流出され、この水は隠れ目地溝4内を流れ
て下方へと排水される。
【0029】又上記隠れ目地溝4には従来では困難であ
った、各種目的の目地材を強固に保持させることができ
る。例えば隠れ目地溝4に保水性目地材を保持させる
か、或いは植物の養根が可能な植生目地材を保持させた
覆工構造とする。
【0030】次に図7,図8は上記隠れ目地溝4をベー
ス部2の表面に一体成形された各擬石3間に形成してい
る。ベース部2の表面から盛り上げられた各擬石3間に
は目地溝5が形成されており、この目地溝5の底部に上
記各擬石3の底部へ向け潜入せる上記隠れ目地溝4を形
成する。この隠れ目地溝4はベース部2上の各擬石3間
において互いにクリーク状に連通し、又隣接する覆工ブ
ロック1の擬石間において互いに連通する。
【0031】上記隠れ目地溝4はベース部2上の全ての
擬石間に形成するだけでなく、選択された擬石間に形成
することができる。又ベース部2上の擬石間の隠れ目地
溝4は前記と同様、略直線的な辺の連続により形成す
る。即ち、擬石3間の不定形の目地溝5に沿い複数の直
線辺にて連続するように形成する。
【0032】上記隠れ目地溝4の存在によって、各ベー
ス部2における擬石3外周の不定形輪郭を強調し、各擬
石3間の目地溝底面を退行視させ、擬石特有の不規則外
形を際立たせる。
【0033】上記隠れ目地溝4にも前記と同様の目地材
を保持させた覆工構造とすることができる。この目地材
は対向して連通する隠れ目地溝4内に確固に保持し、脱
落が有効に防止される。
【0034】上記擬石3の表面は既知の技術により着色
を施すか、又は前記の通り、擬石3を化粧部材にて成形
し、自然石に近似させることができる。
【0035】上記覆工ブロックが擁壁の如く法面の覆工
に使用する場合に、ベース部2の裏面からアンカーとな
る控え部6を一体成形する場合を含む。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、上記隠れ目地溝により
ベース上に成形された擬石の外周基部における不定形輪
郭を強調的にして擬石を近自然石にすることができ、又
隠れ目地溝により擬石間の目地溝の底面を退行視させる
ことができ、総じて擬石による自然景観の醸成目的を有
効に達成することができる。
【0037】即ち、隠れ目地溝はベース部表面を擬石化
した化粧部をより自然石に近似させる手段として有効に
機能する。
【0038】又これまでの化粧部を擬石化した覆工ブロ
ックにおいては、目地材の充填保持が困難であったが、
上記隠れ目地溝は目地材を確固に捕捉し脱落を有効に防
止してその目地材の目的を健全に発揮せしめる。
【0039】更に上記隠れ目地溝を覆工ブロックを多数
布設した時に、互いに連通して通気溝又は誘水溝として
機能させることができ、太陽熱による高温化を有効に防
止し、排水を促進する覆工構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】擬石覆工ブロックの斜視図である。
【図2】同平面図である。
【図3】同側面図である。
【図4】同断面図である。
【図5】擬石覆工ブロックの付設状態を示す平面図であ
る。
【図6】同A−A線断面である。
【図7】他例を示す覆工ブロックの平面図である。
【図8】同断面図である。
【図9】他例を示す覆工ブロックの断面図である。
【図10】上記擬石覆工ブロックによって施工された擁
壁の断面図である。
【符号の説明】
1 擬石覆工ブロック 2 ベース部 3 擬石 4 隠れ目地溝 5 目地溝 6 控え部 7 水抜き用切欠き 7′ 水抜き孔 8 水抜きパイプ 9 地山
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須崎 則孝 香川県観音寺市観音寺町甲265番地2 株式会社カンケン内 (56)参考文献 特開 平7−102582(JP,A) 特開 平4−194232(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベース部の表面に複数の擬石を一体成形し
    た覆工ブロックにおいて、上記擬石群の基部周囲に擬石
    群の底部へ向け潜入せる隠れ目地溝を形成したことを特
    徴とする擬石覆工ブロック。
  2. 【請求項2】ベース部の表面に複数の擬石を一体成形
    し、各擬石間に各擬石の出入形状に従った目地溝を有す
    る覆工ブロックにおいて、上記目地溝の底部に各擬石の
    底部へ向け潜入せる隠れ目地溝を上記目地溝に沿い連成
    したことを特徴とする擬石覆工ブロック。
JP33616995A 1995-11-29 1995-11-29 擬石覆工ブロック Expired - Fee Related JP2708733B2 (ja)

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