JPH077387Y2 - コンクリート製の塀・擁壁 - Google Patents

コンクリート製の塀・擁壁

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Publication number
JPH077387Y2
JPH077387Y2 JP3733891U JP3733891U JPH077387Y2 JP H077387 Y2 JPH077387 Y2 JP H077387Y2 JP 3733891 U JP3733891 U JP 3733891U JP 3733891 U JP3733891 U JP 3733891U JP H077387 Y2 JPH077387 Y2 JP H077387Y2
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JP
Japan
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concrete
wall body
decorative material
decorative
retaining walls
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Application number
JP3733891U
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English (en)
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JPH057739U (ja
Inventor
衡一 阿部
Original Assignee
有限会社エ・ビ・イ
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Publication date
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  • Retaining Walls (AREA)
  • Fencing (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、コンクリート製の塀・
擁壁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート製の塀・擁壁は、表
面に装飾模様を施して周りの景色にとけこませるように
工夫されてはいるもののその雰囲気は自然環境に対して
あいれないものがある。それはコンクリートがもつ特有
の地肌の質感を原因とするが、一方では土壌に対して耐
蝕性があり、重量からくる安定性、基礎や設置面との固
定が強固に行えるなどの特長もある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、自然環境の面
でとらえると、その表面の特有の地肌が露呈するのを阻
止できないことから、周りの景観が自然であればあるほ
ど違和感を免れない。そして、現状では、コンクリート
がもつ特有の利点を生かしながら、自然の環境をも保全
する技術は提案されていない。
【0004】本考案は、上記従来事情に鑑みてなされた
もので、その目的とする処は、耐久性に優れ、しかも自
然の景観と融合して環境を視覚の面で保護するコンクリ
ート製の塀・擁壁を提供することである。
【0005】
【課題を達成するための手段】上記目的を達成するため
に講じた技術的手段は、コンクリート壁体表面と、間伐
材からなる化粧材の裏面とを縦横に交差する凹凸部によ
る互いの嵌着係合で一体化し、縦横の内、一方を蟻溝に
よる嵌着係合関係にしたことを要旨とし、さらにコンク
リート壁体の表面において、設置面と化粧材端面との間
に余白部を設け、該余白部に装飾用の小石を散在状に固
着すると有用である。
【0006】
【作用】本考案の技術的手段によれば下記作用を奏す
る。(請求項1)コンクリート製の壁体が設置部(設置
面)に安定して固定し、表面の間伐材からなる化粧材が
周りの自然と一つに融合する。また、コンクリート壁体
表面と、化粧材裏面との蟻溝による嵌着係合関係及びそ
の嵌着係合関係に直交する凹凸部による嵌着係合関係で
化粧材の抜け落ちを防止する。(請求項2)コンクリー
ト壁体表面余白部の小石群が、コンクリート製の道路等
の地肌と間伐材とが直接、連続するのを回避して、道路
上に留水する雨水への間伐材の浸りを阻止する。
【0007】
【考案の効果】本考案は、以上のように構成したので、
下記の利点がある。(請求項1){1}安定して設置部
に固定され、尚且つ自然の景観、環境に調和するコンク
リート製の塀・擁壁を提供できた。{2}しかも、廃材
となる間伐材を利用するものであるから非常に経済的で
ある。{3}また、表裏面相互間縦横方向の嵌着係合部
の内、一方が蟻溝によるものとしているため、表層を構
成する化粧材が長期の使用によって剥がれたり、抜け落
ちることもなく安心である。(請求項2){1}設置面
に、間伐材からなる化粧材の端面が当接するのを阻止し
て道路等上の留水の影響を受けないから、耐久度も向上
する。{2}そして、設置部と化粧材端面との余白部を
小石群で被覆しているから、装飾性もあり美観を低下さ
せない。
【0008】
【実施例】次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図面は、本実施例コンクリート製の塀・擁壁をし
めし、詳細には擁壁をしめしている。1はコンクリート
壁体、2は化粧材である。
【0009】コンクリート壁体1は所望横幅寸法の立壁
本体1A下端に、座体1Bを直角に一体成形している。
この座体1Bは図4に示すように、地中に埋設され、立
壁本体1Aの裏面方向から作用する土砂の重量に抗して
安定させる働きがある。
【0010】化粧材2は廃材となる間伐材(好ましくは
芯なし材)の長尺物そのものを利用し、上記立壁本体1
Aの全高よりも若干短い長さに切裁してあり、立壁本体
1Aの上端に一短面をあわせて、側長面同士が互いに当
接するように必要本を平行にして立壁本体1A表面に固
着され、同立壁本体1A表面を、下域を残して被ってい
る。
【0011】また、化粧材2にはそれぞれの裏面に、長
さ方向に直交する凹部、即ち横蟻溝2Aと、長さ方向に
平行する凹部、即ち縦溝2Bとが各々1ないし数本凹設
してある。
【0012】一方、コンクリート壁体1の立壁本体1A
表面には、上記横蟻溝2Aに嵌着係合する横凸部1C
が、また縦溝2Bに嵌着係合する縦凸部1Dがそれぞれ
凸設されている。
【0013】この横凸部1C及び縦凸部1Dと、前記横
蟻溝2A及び縦溝2Bとの嵌着係合は、化粧材2をコン
クリート打設時の型枠として利用し、コンクリート材を
成形型内に流し込み、養生を待って脱型して、化粧材2
とコンクリート壁体1とが一体成形されることで自動的
におこなわれる。
【0014】そして、本実施例のコンクリート製の擁壁
は、図2及び図3に示すように立壁本体1Aの側端面相
互を当接させて横一列に必要体並設し、互いに連接釘3
で連結して築かれる。図4は、その状態を示し化粧材2
のみを設置面4から露出させている。
【0015】尚、本実施例のコンクリート壁体1の座体
1Bは、設置面4、即ち基盤がコンクリート材などの一
体的に固定できる素材で成形されている場合にはあえて
必要ではない。また、コンクリート製の擁壁のみならず
一般家屋を含む建築物の塀やダムの外壁にも等しく有用
である。
【0016】更に、化粧材2を構成する間伐材は異種類
の材質のものをくみあわせてもよいし、上半部と下半部
とを異種類にしたり、モザイク模様を構成するなどその
組み合わせは自由である。
【0017】従って、本実施例のコンクリート製の塀・
擁壁は、コンクリート壁体1が安定性を発揮し、間伐材
からなる表層の化粧材2が周りの景観、即ち野山、植
花、植草等と調和して自然環境を保全する装飾性を発揮
する。
【0018】また、コンクリート壁体1表面部分におい
て、立壁本体1Aに残置されている化粧材2下端面と設
置面4との間の余白部5には、小石5Aを散在させて固
着して、化粧材2下端面が設置面4に接触するのを阻止
すると共に、設置面4と化粧材2とが離間したことによ
るコンクリート面の露出を阻止している。
【0019】余白部5の小石5Aは、御影石等、自然石
が無論好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンクリート製の擁壁の斜視図
【図2】同擁壁を数体連結した状態を示す正面図
【図3】(3)−(3)線拡大断面図
【図4】(4)−(4)線拡大断面図
【符号の説明】
1 コンクリート壁体 2 化粧材 3 連結釘 4 設置面 5 余白部 1C 横凸部 1D 縦凸部 2A 横蟻溝(凹部) 2B 縦 溝(凹部)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート製の壁体の表面と、間伐材か
    らなる化粧材の裏面とを縦横に交差する凹凸部による相
    互の嵌着係合で一体的に固定し、縦横の内、一方を蟻溝
    による嵌着係合関係にしたことを特徴とするコンクリー
    ト製の塀・擁壁。
  2. 【請求項2】上記コンクリート製の壁体表面において、
    設置面と化粧材端面との間に余白部を設け、該余白部に
    装飾用の小石を散在状に固着したことを特徴とするコン
    クリート製の塀・擁壁。
JP3733891U 1991-05-24 1991-05-24 コンクリート製の塀・擁壁 Expired - Lifetime JPH077387Y2 (ja)

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JPH057739U JPH057739U (ja) 1993-02-02
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