JP2708672B2 - ホログラフィックオーナメントの製造方法 - Google Patents

ホログラフィックオーナメントの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用の窓ガラスあ
るいは車体、建築用窓ガラス、建築用壁、間仕切り、家
具、玩具などに、平面的な文字、図形などのデザインを
表示する装飾用ホログラムに関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】ホログラムを利用したディス
プレイは表示しようとする立体像、平面像などが具体的
に記録されるものであるが、乾板とホログラムとして記
録しようとする被写体が別個であり、乾板と被写体は離
して露光されるのが普通であるが、乾板と被写体が分離
していると振動や空気の流れなどの外乱を受けやすく、
そのため回折効率の高いホログラムを安定して作製する
ことは困難である。
【0003】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、回折効率が安定して高く、しかもホログラム
面、ホログラム面より奥あるいはホログラム面より手前
などに模様が視認されるホログラフィックオーナメント
を提供することを目的とする。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明のホログラフィ
ックオーナメントは、レーザー光源からの光を、透明基
の光源側に接着された感材の両側から照射してホログ
ラフィックオーナメントの製造方法において、参照光が
入射される面とは反対側の前記透明基板裏面には参照光
を拡散反射する反射層により文字、図形などの模様を形
成したものを密着して露光し、その後作製されたホログ
ラムを透明基板から切離して別の基材に接着するか、あ
るいは前記透明基板の、参照光が入射される面とは反対
側に、参照光を拡散反射する反射層により文字、図形な
どの模様を形成した別の透明基板をインデックスマッチ
ング液を介して貼付けた状態で露光し、その後別の透明
基板をホログラムが記録された透明基板から切り離すよ
うにしたことを特徴とする。
【0005】
【作用】本発明のホログラフィックオーナメントは露光
時に基板の裏面あるいは別の透明基板をインデックスマ
ッチング液を介して貼付けた別の透明基板に、光源から
照射された光を反射する反射層により文字、図形などの
模様を形成したもので露光するので、乾板と記録しよう
とする模様(被写体)が一体になっているので、振動や
空気の流れなどの外乱による影響を大幅に低減するとと
もに、露光したホログラを基板から切り離して別の基板
に接着することにより、後述する実施例に示すように、
露光時の基板の厚みほどホログラム面より奥あるいはホ
ログラム面より手前に、再生時に再生像がホログラムシ
ート面、ホログラムシート面より奥あるいはホログラム
シート面の手前に見えるようにすることができる。
【0006】また、表面凹凸を有する粗面にして拡散反
射するようにしたので、光源側の広い範囲から文字など
をあたかも表示部分全体が発光しているように、明るく
視認することができる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明を詳細に
説明する。図1〜図4はそれぞれ本発明の実施例1にお
ける露光時の光学系を示す図、乾板を参照光側から見た
正面図、再生時のホログラフィックオーナメントを示す
要部概略図、および再生時にホログラフィックオーナメ
ントを観察者側から見た正面図であり、図5〜図7はそ
れぞれ実施例2における露光時の光学系を示す図、乾板
を参照光側から見た正面図および再生時のホログラフィ
ックオーナメントを示す要部概略図である。
【0008】実施例1 光源と反対側の前記基板裏面には反射層により文字、図
形などの模様を形成したもので露光し、その後感材を基
板から切離して別の基板に接着するようにしたホログラ
フィックオーナメントいついて例示する。 (反射型ホログラムの作製)図2に示すような文字「G
LASS」などの模様を粘着テープに切り抜き、参照光
と同じ方向から切り抜き模様が正しく視認できる方向
に、この粘着テープを厚さ4mmのガラスなどの透明基
板1に貼り、模様の切り抜き部をサンドブラストで摺り
ガラスにする。次いで模様の切り抜き部(摺りガラス
部)に銀塗装し反射層2を被覆した後、透明基板1から
粘着テープを剥離する。
【0009】このようにして得られる透明基板1の上
に、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)にフ
ォトポリマーが塗布された感材3を接着して乾板4とし
たものを図1に示すように各光学機器とともにセッティ
ングした後、例えばアルゴンレーザー発振器11から5
14.5nmの波長の光を発振すると、反射鏡12、反
射鏡13、顕微鏡対物レンズ14、ピンホール15、凹
面鏡16を介して平行光として乾板4に入射され、一部
乾板を透過して、反射層2で拡散反射された光と入射光
によって干渉縞が形成される。その後通常の現像処理を
してホログラムを作製する。文字「GLASS」が表示
部分で、それ以外の感材部分は干渉縞が形成されている
が、非表示部分である。 (オーナメント作製と再生)前述の方法で得られたホロ
グラムが記録された感材(以下、ホログラム3’とす
る)を透明基板1から剥離し別のガラスなどの基材5に
接着し、さらに黒色のマーキングテープ6を周辺部に貼
付けて、図3、図4に示すようなホログラムオーナメン
ト7を得るこのようにして得られたホログラフィックオ
ーナメントに、図3に示すように白色光源8からの光を
露光時の参照光の方向から照射すると、マーキングテー
プあるいは感材の模様が形成さていない非表示部分が基
準面となり文字「GLASS」が露光時の基板の厚み
分、例えば4mmほど奥に光源があるように明確に観察
者の目に視認することができる。なお、露光時の透明基
板1の厚さを薄くすればほとんど前記基準面に文字など
を視認することができる。
【0010】実施例2 光源から照射された光を反射する反射層により文字、図
形などの模様を形成した別の透明基板をインデックスマ
ッチング液を介して貼付けたもので露光し、その後別の
透明基板をホログラムが記録された基板から切り離して
得られるホログラフィックオーナメントいついて例示す
る。 (反射型ホログラムの作製)図5に示すように、ガラス
などの厚さ4mmの透明基板1には例えば重クロム酸ゼ
ラチンを感材3として塗布し乾板4とするとともに、別
のガラスなどの厚さ4mmの透明基板1’には、文字
「GLASS」などの模様を粘着テープに切り抜き、参
照光側から図6に示すように見えるように上下、裏表逆
にしてこの粘着テープを貼り、模様の切り抜き部をサン
ドブラストで摺りガラスにする。次いで模様の切り抜き
部(摺りガラス部)を銀塗装し反射層2を被覆した後、
透明基板1’から粘着テープを剥離する。
【0011】このようにして得られる別の透明基板1’
を前記乾板4にインデックスマッチング液を介して圧着
した状態で図5に示すように、各光学機器とともにセッ
ティングした後、例えばアルゴンレーザー発振器11か
ら514.5nmの波長の光を発振すると、反射鏡1
2、反射鏡13、顕微鏡対物レンズ14、ピンホール1
5、凹面鏡16を介して平行光として乾板4に入射さ
れ、一部乾板を透過して、反射層2で拡散反射された光
と入射光によって干渉縞が形成される。その後通常の現
像処理をしてホログラムを作製する。文字「GLAS
S」が表示部分で、それ以外の感材部分は干渉縞が形成
されているが、非表示部分である。 (オーナメント作製と再生)前述の方法で得られたホロ
グラムが記録された感材(以下、ホログラム3’とす
る)を有する透明基板1から別の透明基板1’を切り離
してホログラムオーナメント7を得る このようにして得られたホログラフィックオーナメント
に、図7に示すように白色光源8から露光時の参照光と
は共役な光を照射すると、透明基板1の光源側表面が基
準面となり文字「GLASS」が露光時の別の透明基板
の厚み分、例えば4mmほど手前に光源があるように明
確に観察者の目9に視認することができる。
【0012】以上、好適な実施例により説明したが、本
発明はこれらに限定されるものではなく、種々の応用が
可能である。露光時の、文字、図形などの模様を形成す
る反射層について、銀以外にも銅、アルミ、金などの金
属膜、その他金属酸化物など、塗布以外にもスクリーン
印刷、蒸着などの方法によって得られる各種の高反射膜
を採用することができる。また、反射層は表面が微細な
凹凸面を有する粗面の方が再生時に明るく表示されるの
で好ましいが、平滑な面に反射層を形成するようにして
も勿論よい。この場合には、例えば実施例に示したよう
な文字などの模様を切り抜いたものを平滑な基板にマス
キング部材として貼りつけて銀ペイントなどをスプレー
あるいは塗布などの方法で形成すればよい。
【0013】また、実施例1のように露光時の基板から
感材を剥がし、別の基材にホログラムを接着する場合に
は、この別の基板はガラスなどの透明基板以外にも、金
属、セメント、木材、布、セラミック、紙などの不透明
な各種の材料を採用することができ、得られたオーナメ
ントは乗り物や建築用の窓以外にも、壁、天井、間仕切
り、床、家具、玩具、道路標識、衣類などにも応用する
ことができる。
【0014】ホログラムについて、再生波長は露光時の
光源等を変えるこにより緑色以外にも赤色、黄色、青、
橙など各種の色を再生でき、多重露光をすればさらに多
くの色で再生することができ、異なる複数色を組み合わ
せて再生することも可能である。
【0015】また、露光時に、実施例1では乾板の表裏
面において、実施例2では乾板に別の透明基板を一体化
したものの表裏面において、物体光の多重反射が起こ
り、被写体が多重に記録されるため、再生像は多重にな
る。この多重表示は特異な効果を持つ表示ではあるが、
これを避けたければ、反射を起こす前記の表裏面に反射
防止膜を設ければよい。
【0016】感光材については、重クロム酸ゼラチン以
外にも、ハロゲン化銀感光材、各種のフォトポリマー、
フォトレジストなど適宜選択して用いればよい。この場
合に重クロム酸ゼラチンなど比較的基板から剥離しにく
いも感材を使用する場合には、実施例2に示したよう
に、露光時に感材が被覆された基板と反射層が形成され
た基板に分けて、インデクッスマッチング液を介して圧
着した状態に保持し、ホログラムが記録された後に、そ
れぞれの基板を切り離して感材が被覆された基板をオー
ナメントとすればよい。
【0017】再生時の光源については、白色光源、太陽
光以外にも、レーザー光源、蛍光灯など各種の光源を採
用することができる。
【0018】
【発明の効果】本発明のホログラフィックオーナメント
はホログラム記録時に乾板と表示しようとする被写体を
一体にして露光するから、回折効率が安定して高く、そ
の結果明るく鮮明に表示することができるとともに、し
かも目的に応じてホログラム面、ホログラム面より奥あ
るいはホログラム面より手前に模様を視認できるように
することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における露光時の光学系を示
す要部概略図である。
【図2】実施例1における乾板を参照光側からみた正面
図である。
【図3】実施例1における再生時のホログラフィックオ
ーナメントを示す要部概略図である。
【図4】実施例1におけるホログラフィックオーナメン
トを観察者側から見た正面図である。
【図5】本発明の実施例2における露光時の光学系を示
す要部概略図である。
【図6】実施例2における乾板を参照光側からみた正面
図である。
【図7】実施例2における再生時のホログラフィックオ
ーナメントを示す要部概略図である。
【符号の説明】
1、1’透明基板 2 反射層 3 感剤 3’ ホログラム 4 乾板 5 基材 7 ホログラフィックオーナメント 8 再生用光源 9 観察者の目

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザー光源からの光を、透明基板の光源
    に接着された感材の両側から照射してホログラフィッ
    クオーナメントを製造する方法において、参照光が入射
    される面とは反対側の前記透明基板裏面には参照光を拡
    散反射する反射層により文字、図形などの模様を形成し
    たもので露光し、その後、作製されたホログラムを透明
    基板から切離して別の基材に接着することを特徴とする
    ホログラフィックオーナメントの製造方法
  2. 【請求項2】レーザー光源からの光を、透明基板の光源
    に接着された感材の両側から照射してホログラフィッ
    クオーナメントを製造する方法において、前記透明基板
    の、参照光が入射される面とは反対側に、参照光を拡散
    反射する反射層により文字、図形などの模様を形成した
    別の透明基板をインデックスマッチング液を介して貼付
    けた状態で露光し、その後、前記別の透明基板をホログ
    ラムが記録された透明基板から切り離すようにしたこと
    を特徴とするホログラフィックオーナメントの製造方
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