JPH09171364A - ホログラフィック指向性反射体 - Google Patents

ホログラフィック指向性反射体

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JPH09171364A
JPH09171364A JP33021395A JP33021395A JPH09171364A JP H09171364 A JPH09171364 A JP H09171364A JP 33021395 A JP33021395 A JP 33021395A JP 33021395 A JP33021395 A JP 33021395A JP H09171364 A JPH09171364 A JP H09171364A
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JP
Japan
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hologram
light
plate
dry plate
holographic
Prior art date
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Pending
Application number
JP33021395A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Hamada
聡 浜田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホログラムを用いて、反射光の方向が正確に
制御でき、明るく、製造が容易で、特に夜間の視認性を
より向上させた指向性反射体。 【解決手段】 拡散機能を有する体積ホログラムからな
り、ホログラム乾板1に対して離間してスリガラスのよ
うな散乱板2を配置し、散乱板2から散乱した光と図示
しない参照光とをホログラム乾板1中で干渉させて記録
したものであり、出来上がったホログラムから得られる
反射光の範囲、すなわち、観察領域は、記録の際にホロ
グラム乾板1に入射した光の範囲となる。観察領域を制
御するには、記録の際のホログラム乾板1と散乱板2の
間の距離を変えればよい。また、拡散板2の種類を変え
たり、拡散板2と乾板1の大きさを変えることによって
も、同様の効果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホログラフィック
指向性反射体に関し、特に、道路標識の反射体、自転車
等のテールの反射体、歩行者等が身体の一部に装着して
夜間の安全を図る反射体等に用いられるホログラフィッ
ク指向性反射体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、道路標識の反射体、自転車等のテ
ールの反射体、歩行者等が身体の一部に装着して夜間の
安全を図る反射体等には、ガラスビーズを塗料等の中に
埋め込んでなる散乱反射体、コーナーキューブプリズム
板等の再帰性反射体が用いられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
再帰性反射体は反射光が見える範囲である観察角を制御
することが容易でなかった。また、光の利用効率も高く
なく輝度が低く、さらには、製造が容易でなくコストが
かかる等の問題もあった。
【0004】本発明は従来技術のこのような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的は、ホログラムを用
いて、反射光の方向が正確に制御でき、明るく、製造が
容易で、特に夜間の視認性をより向上させた指向性反射
体を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のホログラフィック指向性反射体は、拡散範囲が限定
された拡散機能を有する体積ホログラムを備えたことを
特徴とするものである。
【0006】この場合、体積ホログラムは、反射型ホロ
グラムか、あるいは、透過型ホログラムからなり、後者
の場合、鏡面反射機能を有する背面層を備えることが望
ましい。
【0007】鏡面反射機能を有する背面層としては、ア
ルミニウム等の金属を蒸着処理したり、金属箔、反射フ
ィルム等を貼り付けたものがある。
【0008】また、裏面に粘着層を設けてシール形態で
使用することもできる。なお、本発明のホログラフィッ
ク指向性反射体は各種標識用反射体として用い得る。
【0009】本発明においては、拡散範囲が限定された
拡散機能を有する体積ホログラムを備えているので、反
射光の方向が正確に制御でき、明るく、製造が容易で、
特に夜間の視認性がより向上したものとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の指向性反射体は、拡散機
能を有する体積ホログラムを用いるものである。拡散機
能を有するホログラムは後記するような光学配置で作成
されるが、基本的には、図1に示すように、ホログラム
乾板1に対して離間してスリガラスのような散乱板2を
配置し、散乱板2から散乱した光と図示しない参照光と
をホログラム乾板1中で干渉させて記録したものであ
り、出来上がったホログラムから得られる反射光の範
囲、すなわち、観察領域は、記録の際にホログラム乾板
1に入射した光の範囲となる。したがって、観察領域を
制御するには、記録の際のホログラム乾板1と散乱板2
の間の距離を変えればよい。散乱板2の撮影の際の位置
は、図のよりの方が反射光の範囲は狭い。また、拡
散板2の種類を変えたり、拡散板2と乾板1の大きさを
変えることによっても、同様の効果が得られる。
【0011】以下、本発明のホログラフィック指向性反
射体の実施例を撮影方法と共に説明する。 〔実施例1〕図2の光学配置を用いて作成する。ホログ
ラム感材(DuPont社製:HRF700X071−
20)をガラス基板に貼り付けてホログラム記録乾板1
とした。図2の光学系で以下の条件でホログラム記録を
実施した。
【0012】 レーザー:波長647nm 照明光3:平行光(散乱板2に垂直入射) 参照光4:平行光(45°入射) 露光量:20mJ/cm2 (露光強度は1mW/c
2 ) 照明光3と参照光4の強度比:1:1 すなわち、ホログラム記録乾板1から所定距離離間して
散乱板2を平行に配置し、散乱板2の背後から垂直に平
行な照明光3を入射させ、散乱板2で透過散乱された光
を物体光として乾板1に入射させると共に、乾板1の同
じ側から平行な参照光4を所定の入射角(この場合は、
45°)で入射させて、乾板1中で両光を干渉させて透
過型の指向性拡散ホログラムを記録した。
【0013】得られたホログラムに紫外線照射(140
mJ/cm2 )をし、120℃/2時間の加熱処理を加
えた後、そのホログラムをガラス基板から剥離し、両面
粘着フィルム(日東電工(株)製:MC2000)を貼
り合わせて、ホログラフィック指向性反射体シールを得
た。
【0014】〔実施例2〕図3の光学配置を用いて作成
する。ホログラム感材(DuPont社製:HRF70
0X071−20)をガラス基板に貼り付けてホログラ
ム記録乾板1とした。図3の光学系で以下の条件でホロ
グラム記録を実施した。
【0015】 レーザー:波長647nm 照明光3:平行光(散乱板2に垂直入射) 参照光4:平行光(45°入射) 露光量:20mJ/cm2 (露光強度は1mW/c
2 ) 照明光3と参照光4の強度比:1:1 すなわち、ホログラム記録乾板1から所定距離離間して
散乱板2を平行に配置し、散乱板2の背後から垂直に平
行な照明光3を入射させ、散乱板2で透過散乱された光
を物体光として乾板1に入射させると共に、乾板1の反
対側から平行な参照光4を所定の入射角(この場合は、
45°)で入射させて、乾板1中で両光を干渉させて反
射型の指向性拡散ホログラムを記録した。
【0016】得られたホログラムに紫外線照射(140
mJ/cm2 )をし、120℃/2時間の加熱処理を加
えた後、そのホログラムをガラス基板から剥離し、両面
粘着フィルム(日東電工(株)製:MC2000)を介
して鏡面反射フィルム(東レ(株)製:メタルミー♯1
00TS)に貼り合わせ、さらに、その鏡面反射フィル
ムのホログラムとは反対側に両面粘着フィルム(日東電
工(株)製:MC2000)を貼り合わせて、ホログラ
フィック指向性反射体シールを得た。
【0017】なお、両面粘着フィルムを貼り合わせず
に、ガラス基材のままでも指向性反射ホログラムとして
利用できた。
【0018】〔実施例3〕図4(a)、(b)の光学配
置を用いて2段階で作成する。まず、銀塩乾板(Agf
a社製:8E75乾板)5を用いて図4(a)の光学系
で以下の条件でホログラムを記録した。
【0019】 レーザー:波長647nm 照明光3:平行光(散乱板2に垂直入射) 参照光4:平行光(45°入射) 露光量:300μJ/cm2 (露光強度は100μW/
cm2 ) 照明光3と参照光4の強度比:1:1 すなわち、ホログラム記録乾板5から所定距離離間して
散乱板2を平行に配置し、散乱板2の背後から垂直に平
行な照明光3を入射させ、散乱板2で透過散乱された光
を物体光として乾板5に入射させると共に、乾板5の同
じ側から平行な参照光4を所定の入射角(この場合は、
45°)で入射させて、乾板5中で両光を干渉させて透
過型の指向性拡散ホログラムを記録した。
【0020】この得られた透過型の指向性拡散ホログラ
ムを同じ符号5で表し、次いで、ホログラム感材(Du
Pont社製:DuPont社製:HRF700X07
1−20)をガラス基板に貼り付けてホログラム記録乾
板1とした。図4(b)の光学系で以下の条件でホログ
ラム記録を実施した。
【0021】 レーザー:波長647nm 参照光7:平行光(乾板1に垂直入射) 再生照明光6:平行光(45°入射) 露光量:20mJ/cm2 (露光強度は1mW/c
2 ) 参照光7と再生照明光6の強度比:1:1 すなわち、図4(a)で得られた透過型指向性拡散ホロ
グラム5を元の透過型ホログラム乾板5の位置に配置す
ると共に、散乱板2の位置に今度はフォトポリマーのよ
うな反射型ホログラム乾板(リップマンホログラム乾
板)1を配置し、ホログラム5の実像をこの乾板1の位
置に結像させるように、ホログラム5にその記録の際の
参照光4と反対方向に進む同じ波長の再生照明光6を照
射して、ホログラム5からの回折光8を物体光として反
射型ホログラム乾板1に入射させると共に、乾板1の反
対側から参照光7に入射させることにより、反射型の指
向性拡散ホログラムを記録した。
【0022】得られたホログラムに紫外線照射(140
mJ/cm2 )をし、120℃/2時間の加熱処理を加
えた後、そのホログラムをガラス基板から剥離し、両面
粘着フィルム(日東電工(株)製:MC2000)を介
して鏡面反射フィルム(東レ(株)製:メタルミー♯1
00TS)に貼り合わせ、さらに、その鏡面反射フィル
ムのホログラムとは反対側に両面粘着フィルム(日東電
工(株)製:MC2000)を貼り合わせて、ホログラ
フィック指向性反射体シールを得た。
【0023】なお、両面粘着フィルムを貼り合わせず
に、ガラス基板のままでも指向性反射ホログラムとして
利用できた。
【0024】以上、本発明のホログラフィック指向性反
射体をいくつかの実施例に基づいて説明してきたが、本
発明はこれら実施例に限定されず種々の変形が可能であ
る。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のホログラフィック指向性反射体によると、拡散範囲が
限定された拡散機能を有する体積ホログラムを備えてい
るので、反射光の方向が正確に制御でき、明るく、製造
が容易で、特に夜間の視認性がより向上したものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホログラフィック指向性反射体の基本
的な作用を説明するための図である。
【図2】実施例1のホログラフィック指向性反射体を作
成するための光学配置を示す図である。
【図3】実施例2の図2と同様の図である。
【図4】実施例3の図2と同様の図である。
【符号の説明】
1…ホログラム乾板 2…散乱板 3…照明光 4…参照光 5…銀塩乾板、透過型指向性拡散ホログラム 6…再生照明光 7…参照光 8…回折光

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 拡散範囲が限定された拡散機能を有する
    体積ホログラムを備えたことを特徴とするホログラフィ
    ック指向性反射体。
  2. 【請求項2】 前記体積ホログラムが反射型ホログラム
    からなることを特徴とする請求項1記載のホログラフィ
    ック指向性反射体。
  3. 【請求項3】 前記体積ホログラムが透過型ホログラム
    からなり、鏡面反射機能を有する背面層を備えたことを
    特徴とする請求項1記載のホログラフィック指向性反射
    体。
  4. 【請求項4】 裏面に粘着層を備えシール形態になって
    いることを特徴とする請求項1から3の何れか1項記載
    のホログラフィック指向性反射体。
  5. 【請求項5】 標識用反射体として用いられることを特
    徴とする請求項1から4の何れか1項記載のホログラフ
    ィック指向性反射体。
JP33021395A 1995-12-19 1995-12-19 ホログラフィック指向性反射体 Pending JPH09171364A (ja)

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JP33021395A JPH09171364A (ja) 1995-12-19 1995-12-19 ホログラフィック指向性反射体

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ID=18230117

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JP (1) JPH09171364A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013064871A (ja) * 2011-09-16 2013-04-11 Dainippon Printing Co Ltd 投射装置およびホログラム記録媒体
CN103862908A (zh) * 2014-03-13 2014-06-18 广东东南薄膜科技股份有限公司 镭射母版及制造该镭射母版的光刻机

Cited By (2)

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