JP2708129B2 - 超音波処置装置 - Google Patents

超音波処置装置

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JP2708129B2
JP2708129B2 JP63251272A JP25127288A JP2708129B2 JP 2708129 B2 JP2708129 B2 JP 2708129B2 JP 63251272 A JP63251272 A JP 63251272A JP 25127288 A JP25127288 A JP 25127288A JP 2708129 B2 JP2708129 B2 JP 2708129B2
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ultrasonic
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均 唐沢
哲丸 窪田
達也 久保田
一也 肘井
正一 五反田
友尚 櫻井
敏彦 鈴田
裕一 池田
裕昭 加川
栄一 布施
忠夫 萩野
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、超音波振動で前立腺切除、結石破壊等の
処置を行なう超音波処置装置に関する。
〔従来の技術〕 従来より、経尿道的な前立腺の切除術には、患部組織
を高周波電流で焼灼して切除することが行われていた。
しかし、こうした切除は焼灼した生体組織が変性するた
めには、切除範囲の判別が困難で正常組織まで切除して
しまう危険性がある。
そこで、最近では超音波処置装置で切除することが行
われている。これには特願昭60−1201号、特願昭60−21
0510号などにも示されているように、パイプ等により構
成された生体内に挿入可能なプローブ、つまり振動伝達
部材の基部に超音波振動子をホーンを介して連結した構
造が用いられている。そして、内視鏡などを使用して前
立腺にプローブの先端を押し当て、その組織に超音波振
動を与えることにより切除するようにしていた。もちろ
ん、これは結石を破壊するときも同様である。
また、超音波振動子の超音波振動を第1の変換器、第
2の変換器によって漸次増幅してプローブに伝達させる
超音波処置装置は、たとえば特表昭63−500850号公報で
知られている。
ところで、一般的な超音波処置装置は第2図に示すよ
うに構成されている。すなわち、1は把持部2を構成す
るカバーであり、このカバー1の内部には超音波振動子
3が設けられている。この超音波振動子3は円板状の複
数枚の圧電素子4…と複数枚の電極5…とを交互に並べ
ることにより構成され、この超音波振動子3の前部には
円錐形状のホーン6が、後部には円柱形状の裏打板とし
てのバックマス7が配置されている。そして、超音波振
動子3、ホーン6およびバックマス7はこれらの内部を
貫通するボルト8と、このボルト8に螺合されるナット
9とによって強固に締付け固定され、ランジュバン型振
動子が構成されている。さらに、前記ホーン6の先端部
には棒状体よりなる振動伝達部材としてのプローブ10が
連結されている。
前記プローブ10は、その基端側11から先端側12に向か
うように従い漸次小径に形成され、基端側11より先端側
12の断面積が小さく形成されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、前述のように構成された超音波処置装置
は、超音波振動子3に電圧を印加して超音波振動させる
と、この振動はホーン6によって増幅されてプローブ10
に伝達される。このとき、プローブ10の振幅は、第2図
の実線に示すように、その基端側から先端側に向かうに
従って拡大するとともに、プローブ10にかかる応力は、
第2図の破線で示すように各節部においてピークとな
る。
ここで、プローブ基端側から先端側に向かつて振動の
第1節部、第2節部、第3節部とすると、プローブ10に
かかる応力は、第1節部から第3節部にかけて次第に大
きくなり、第3の節部において最大となる。
また、上述の通り、従来のプローブは、先端側ほど細
身にしているので、先端側ほど機械的強度が低下してい
る。
従って、従来のプローブにおける第3の節部は、他の
節部と比較して応力が最大となることと、その形状や加
工精度の関係からその機械的強度が低くなることとによ
り、この第3の節部もしくはその近傍で破断し易くなる
のである。
この発明は、前記事情に着目してなされたもので、そ
の目的とするところは、プローブの特に先端側の強度劣
化を防止し、破断の恐れのない耐久性の優れた超音波処
理装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
上記課題に鑑み、この発明に係る超音波処置装置は、
超音波振動子と、この超音波振動子にその超音波振動を
増幅するホーンを介して連結された超音波伝達部材を有
する超音波処置装置において、上記超音波伝達部材は、
その先端側の断面積をその基端側の断面積より小さくす
るための段差部を有するとともに、上記段差部は、上記
超音波伝達部材における超音波振動の腹部もしくは腹部
近傍に位置することを特徴とする。
この発明によると、超音波伝達部材の先端側を基端側
より細くしたことにより、先端側ほど振幅が大きくなる
ようなことはない。
また、段差部を超音波振動の腹部もしくは腹部近傍に
位置することにより超音波伝達部材における超音波振動
時の最大応力が段差部にかかることがない。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて説明する
が、従来と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略
する。
第1図は超音波処置装置の構造および振幅を示すもの
で、20は超音波伝達部材としてのプローブである。この
プローブ20は、たとえばβTi合金材料によって形成され
た基端側21と先端側22とから構成されている。前記基端
側21は基端部にテーパ部23が形成されているとともに、
その端面にねじ部24が突設されている。そして、このね
じ部24はホーン6の先端部のねじ穴6aに着脱可能にねじ
込み固定されている。また、先端側22はストレートの管
状に形成されているとともに、先端部にはテーパ部が形
成されている。さらに、先端側22の後端面は前記基端側
21の先端面と一体もしくは溶接によって連結されてい
る。
また、プローブ20は、その途中部分に段差部25を設け
ることで外径を急激に変化させている。具体的に説明す
ると、断面積は1点鎖線で示すように基端側21から先端
側22に向かって段階的に小さくなっている。なお、プロ
ーブ20は、加工後、時効硬化処理され、さらに表面の酸
化膜除去、面精度向上のために、たとえばサンドブラス
ト、液体ホーニング、電解複合研磨加工等によって表面
研磨処理されている。
したがって、超音波振動子3に電圧を印加すると、超
音波振動が発生し、この振動はホーン6によって増幅さ
れ、プローブ20に伝達されることになる。この超音波振
動の振幅の腹部が、基端側21のホーン6との連結部、基
端側21と先端側22との段差部25および先端側22の先端部
に位置しており、第1節部は、基端側21のテーパ部23、
第2節部は基端側21の中途部、第3節部は先端側22の中
途部に位置している。つまり、プローブ20の強度的に弱
い部分、つまり断面積が急激に変化する段差部25に、応
力が最大となる振幅の節部もしくはその近傍に位置しな
いようにしている。
このように構成することによって、超音波振動によっ
てプローブ20の繰返し応力が加わっても、プローブ20が
段差部25から破断することはなく、耐久性を向上でき
る。
なお、前記一実施例においては、プローブ20を外径の
異なる基端側21と先端側22とから構成したが、3段階以
上の外径が変化する構造であっても、段差部を振幅の節
部から外すことによって同様の効果が得られる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば、超音波伝達
部材に段差部を形成し、断面積変化部から先端部にかけ
ての断面積を段差部から基端側にかけての断面積より小
さくしたことにより、超音波伝達部材にかかる応力が、
超音波伝達部材の先端側ほど大きくなるのを防いでい
る。
また、上記段差部を超音波伝達部材における超音波振
動の腹部もしくは腹部近傍に形成したことにより、段差
部に大きな応力がかかるのを避けている。
従って、この発明によると、繰り返し応力を受ける超
音波伝達部材が段差部にて破損するようなことはないの
で、耐久性の優れた超音波処置装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す超音波処置装置の縦
断側面図および波形図、第2図は従来の超音波処置装置
の縦断側面図および波形図である。 3……超音波振動子、6……ホーン、20……プローブ、
21……基端側、22……先端側。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 肘井 一也 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 五反田 正一 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 櫻井 友尚 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 鈴田 敏彦 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 池田 裕一 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 加川 裕昭 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 布施 栄一 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 萩野 忠夫 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−298346(JP,A) 特開 昭60−5139(JP,A) 実開 昭61−22581(JP,U) 実開 昭49−42794(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超音波振動子と、この超音波振動子にその
    超音波振動を増幅するホーンを介して連結された超音波
    伝達部材を有する超音波処置装置において、 上記超音波伝達部材は、その先端側の断面積をその基端
    側の断面積より小さくするための段差部を有するととも
    に、 上記段差部は、上記超音波伝達部材における超音波振動
    の腹部もしくは腹部近傍に位置することを特徴とする超
    音波処置装置。
JP63251272A 1988-10-05 1988-10-05 超音波処置装置 Expired - Lifetime JP2708129B2 (ja)

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EP3222236B1 (en) 2015-03-17 2022-10-19 Olympus Corporation Vibration transmission unit and ultrasonic treatment tool

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