JP2708014B2 - 非単調位相歪補償用リニアライザー - Google Patents

非単調位相歪補償用リニアライザー

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JP2708014B2
JP2708014B2 JP12373195A JP12373195A JP2708014B2 JP 2708014 B2 JP2708014 B2 JP 2708014B2 JP 12373195 A JP12373195 A JP 12373195A JP 12373195 A JP12373195 A JP 12373195A JP 2708014 B2 JP2708014 B2 JP 2708014B2
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裕 中野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリニアライザーに関し、
特にRF入力レベルの変化に対し、非単調に位相が変化
する増幅器等に接続する位相歪補償用リニアライザーに
関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来の位相歪補償用リニアライ
ザーの構成を示すブロック図、図4(a),(b)は、
従来例での利得ベクトルとその合成ベクトルを示すベク
トル図である。
【0003】従来のリニアライザーは、図3に示すよう
に、入力RF信号を2つに分波する分波器1と、この分
波器1の一方の出力端に接続された固定抵抗減衰器13
と、この固定抵抗減衰器13に接続された位相変化器4
と、この位相変化器4に接続された増幅器3と、分波器
1の他方の出力端に接続された増幅器7と、この増幅器
7に接続された可変減衰器8と、増幅器3の出力と可変
減衰器8の出力を合成する合波器5を有している。ここ
で、増幅器3、増幅器7の動作はともにRF入力レベル
に対して異なる線形領域を有するものである。
【0004】次に、動作について説明する。ここで説明
のために、図3において位相変化器4、及び増幅器3に
て構成されるルートを線形増幅ルートと、また、増幅器
7、及び可変減衰器8にて構成されるルートを非線形増
幅ルートと呼ぶことにする。RF入力レベルが低い領域
では増幅器3、増幅器7ともに線形領域にて動作するた
めRF入力レベルの変化に対して利得は変化しない。こ
のため、図4−(a)に示すように、線形増幅ルートの
利得ベクトル[A]及び非線形増幅ルートの利得ベクト
ル[B]はRF入力レベルの変化に対して一定の値を示
す。したがって合波器5の出力に相当する合成ベクトル
[C]の位相は変化しない。
【0005】一方、RF入力レベルが高い領域では増幅
器7のみが非線形領域で動作するため、図4ー(b)に
示すようにRF入力レベルが増加するにつれて、非線形
増幅ルートの利得ベクトル[B′]だけが小さくなり、
合成ベクトル[C′]の位相が変化する。この位相変化
がリニアライザーの後段に接続される増幅器等の位相変
化を相殺するように構成されることによって、増幅器等
の位相歪が補償されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のリニアライザー
においては、RF入力レベルの変化に対し、単調な位相
変化をもつ増幅器等の位相変化を補償する機能を持ち得
るが、非単調な位相変化をもつ増幅器等を補償すること
が困難であった。
【0007】本発明の目的は、従来技術の欠点に鑑み
て、RF入力レベルの変化に対して非単調な位相歪特性
を持つ増幅器に対してすぐれた位相歪補償が可能とする
位相歪補償用リニアライザーを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の非単調位相歪補償用リニアライザーは、
入力RF信号を2波に分配する第1の分波器と、前記第
1の分波器の片方の出力端に接続された第1の可変減衰
器と、前記第1の可変減衰器に任意の順番に接続された
第1の増幅器と第1の位相変化器を含む第1の経路と、
前記第1の分波器の他方の出力端に接続された第2の分
波器と、前記第2の分波器の片方の出力端に任意の順番
に接続された第2の増幅器と第2の可変減衰器とを含む
第2の経路と、前記第1の経路の出力と前記第2の経路
の出力を合成する第1の合波器と、前記第2の分波器の
他方の出力端に接続された第3の可変減衰器と、前記第
3の可変減衰器の出力に任意の順番に接続された第3の
増幅器と第2の位相変化器を含む第3の経路と、前記第
1の合波器の出力と前記第3の経路の出力を合成する第
2の合波器とから成るものである。
【0009】
【作用】本発明、非単調位相歪補償用リニアライザーの
ように、入力RF信号を2波に分配する第1の分波器の
片方の出力端に接続された第1の可変減衰器に任意の順
番に接続された第1の増幅器と第1の位相変化器を含む
第1の経路と、第1の分波器の他方の出力端に接続され
た第2の分波器の片方の出力端に任意の順番に接続され
た第2の増幅器と第2の可変減衰器とを含む第2の経路
と、さらに第2の分波器の他方の出力端に接続された第
3の可変減衰器の出力に任意の順番に接続された第3の
増幅器と第2の位相変化器を含む第3の経路とを設け、
3つの増幅器を、それぞれ、RF入力レベルに対して異
なる線形領域のものとし、第1の経路の出力と第2の経
路の出力を第1の合波器で合成し、さらに第1の合波器
の出力と第3の経路の出力を第2の合波器で合成するこ
とによって、非単調なRF入力レベルー位相特性の出力
を得ることができる。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の非単調位相歪補償用リニア
ライザーの一実施例を示すブロック図、図2(a)〜
(c)は利得ベクトルとその合成ベクトルを示すベクト
ル図、(d)は実施例における入力レベルー位相変化の
関係を示す出力特性図、(e)は補償対象である増幅器
等の非単調な位相歪特性を示す出力特性図である。
【0011】図1において、1は入力RF信号を2波に
分配する第1の分波器で、2は分波器1の片方の出力端
に接続された可変減衰器、3及び4はそれぞれ増幅器及
び位相変化器である。6は分波器1の他方の出力端に接
続された分波器で、7及び8は分波器6の片方の出力端
に接続された増幅器及び可変減衰器である。5は位相変
化器4の出力と可変減衰器8の出力を合成する合波器で
ある。分波器6の他方の出力端には可変減衰器9、増幅
器10及び位相変化器11が接続され、12は合波器5
の出力と位相変化器11の出力を合成する合波器であ
る。ここで、増幅器3、増幅器7及び10の動作は、そ
れぞれ、RF入力レベルに対して異なる線形領域を有す
るものである。
【0012】まず説明のために、可変減衰器2、増幅器
3、位相変化器4にて構成されるルートを線形増幅ルー
トと、また、増幅器7、可変減衰器8にて構成されるル
ートを非線形増幅ルートαと、そして可変減衰器9、増
幅器10、位相変化器11にて構成されるルートを非線
形増幅ルートβと呼ぶことにする。
【0013】次に、動作について説明する。まず最初
に、RF入力レベルが十分低い領域においては、増幅器
3、増幅器7、増幅器10共に線形領域にて動作するた
め、図2ー(a)に示す様に線形増幅ルートの利得ベク
トル[A]及び非線形増幅ルートαの利得ベクトル[B
1 ]及び、非線形増幅ルートβの利得ベクトル[B2
はRF入力レベルの変化に対して一定の値を示す。した
がって合波器12の出力に相当する合成ベクトル[C]
の位相は変化しない。
【0014】ところが、RF入力レベルが上昇するにつ
れて、まず増幅器7のみが非線形領域で動作することに
なるため、図2ー(b)に示すようにRF入力レベルが
上昇するにつれて非線形増幅ルートαの利得ベクトルが
[B1 → B1′]と小さくなり、合成ベクトル[C′]
の位相が変化する。
【0015】そして、さらにRF入力レベルを高くする
と、増幅器7のみでなく、増幅器10も非線形領域で動
作するようになるため、図2ー(c)に示す様にRF入
力レベルが上昇するにつれて、非線形増幅ルートαの利
得ベクトル[B1→B1′]及び非線形増幅ルートβの利
得ベクトル[B2→B2′]が共に小さくなり、合成ベク
トル[C″]の位相がさらに変化する。この動作時にお
ける入力レベルー位相の変化例を図2ー(d)に示す。
【0016】本実施例において、非単調位相歪補償用リ
ニアライザーの入力レベルー位相特性は、各可変減衰器
2、8及び9の減衰量の調整、各位相変化器4及び11
による移相、さらには各増幅器3、7及び10の利得を
変更することによって任意に変えることが容易に出来
る。
【0017】これより、RF入力レベル変化に対して非
単調な位相特性をもつリニアライザーを実現することが
でき、得られる非単調位相歪補償用リニアライザーを、
図2ー(e)に示す様なRF入力レベル変化に対して非
単調な位相特性をもつ増幅器等の前段に接続することに
より、増幅器等の位相歪が補償される。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、従来の
リニアライザーに可変減衰器の後に増幅器と位相変化器
が任意の順番に接続された歪発生ルートを追加し、さら
に、線形動作する増幅器の前に位置する固定抵抗減衰器
を可変減衰器に変更したことにより、RF入力レベルの
変化に対して非単調な位相歪特性を持つ増幅器に対して
すぐれた位相歪補償をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】非単調位相歪補償用リニアライザーの一実施例
の構成を示すブロック図。
【図2】(a)〜(c)実施例での利得ベクトルとその
合成ベクトルを示すベクトル図。 (d)実施例におけ
る入力レベルー位相変化の関係を示す出力特性図。
(e)補償対象である増幅器等の非単調な位相歪特性を
示す出力特性図
【図3】従来の位相歪補償用リニアライザーの構成を示
すブロック図。
【図4】(a),(b)従来例での利得ベクトルとその
合成ベクトルを示すベクトル図。
【符号の説明】
1 分波器 2 可変減衰器 3 増幅器 4 位相変化器 5 合波器 6 分波器 7 増幅器 8 可変減衰器 9 可変減衰器 10 増幅器 11 位相変化器 12 合波器 13 固定抵抗減衰器

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力RF信号を2波に分配する第1の分
    波器と、前記第1の分波器の片方の出力端に接続された
    第1の可変減衰器と、前記第1の可変減衰器に任意の順
    番に接続された第1の増幅器と第1の位相変化器を含む
    第1の経路と、前記第1の分波器の他方の出力端に接続
    された第2の分波器と、前記第2の分波器の片方の出力
    端に任意の順番に接続された第2の増幅器と第2の可変
    減衰器とを含む第2の経路と、前記第1の経路の出力と
    前記第2の経路の出力を合成する第1の合波器と、前記
    第2の分波器の他方の出力端に接続された第3の可変減
    衰器と、前記第3の可変減衰器の出力に任意の順番に接
    続された第3の増幅器と第2の位相変化器を含む第3の
    経路と、前記第1の合波器の出力と前記第3の経路の出
    力を合成する第2の合波器とを備えることを特徴とする
    非単調位相歪補償用リニアライザー。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の3つの増幅器が、それぞ
    れ、RF入力レベルに対して動作の異なる線形領域を有
    することを特徴とする非単調位相歪補償用リニアライザ
    ー。
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