JP2707214B2 - 濾過装置 - Google Patents

濾過装置

Info

Publication number
JP2707214B2
JP2707214B2 JP6167217A JP16721794A JP2707214B2 JP 2707214 B2 JP2707214 B2 JP 2707214B2 JP 6167217 A JP6167217 A JP 6167217A JP 16721794 A JP16721794 A JP 16721794A JP 2707214 B2 JP2707214 B2 JP 2707214B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filtration
drum
filter
sludge
pivot shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6167217A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0824527A (ja
Inventor
望月▲たく▼夫
Original Assignee
望月 ▲たく▼夫
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 望月 ▲たく▼夫 filed Critical 望月 ▲たく▼夫
Priority to JP6167217A priority Critical patent/JP2707214B2/ja
Publication of JPH0824527A publication Critical patent/JPH0824527A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2707214B2 publication Critical patent/JP2707214B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filtration Of Liquid (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば浚渫して貯溜され
た汚泥槽内の汚泥を直接脱水・濾過したり、河川や池等
の底部に沈澱している物質の吸着取り出し等に使用され
る濾過装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】河川や池等の底部に沈澱している物質の
吸着取り出しや脱水・濾過する場合、クラムシェルやバ
ックホー等の掬い取り装置で河底や海底に堆積している
固塊物やスラリー状のヘドロ(以下両者を含めて汚泥と
言う)を掬い揚げて浚渫し、この浚渫された汚泥を一旦
汚泥槽に貯溜し、これを濾過装置に少量づつ供給して脱
水・濾過処理するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、こうした従
来装置により河底や海底等に堆積している汚泥を浚渫す
る場合、クラムシェルやバックホー等で河底や海底が攪
拌されて汚濁し、浚渫効率が低下するだけでなく、浚渫
した汚泥がクラムシェルやバックホー等から零れて周囲
に飛散することから、環境を汚損してしまうと言う問題
もあった。そこで、こうした問題点を解決するために本
出願人は例えば、特公平5−58415号に示すものを
先に提案している。この先の提案に係る濾過装置は、大
径の周側壁を備えた吸着容器に濾過体を内設し、この吸
着容器を所望する河底や海底等に沈降させ、周側壁内に
ある汚泥を直接吸引して浚渫することにより海底に沈澱
堆積している汚泥等の攪拌を防止し、浚渫効率を向上さ
せるようにしたものであるが、この場合においても大径
の周側壁を昇降並びに移動させる時に汚泥の巻き込みや
拡散等があり、汚濁等を充分に解消する事が出来ないと
いう問題がある。
【0004】また、浚渫された汚泥を一旦汚泥槽に貯溜
し、ここから濾過装置に適量供給するようにしたもので
は、汚泥を浚渫した場所から離れた場所に設置してある
濾過装置の近傍に搬送する時に移動等で汚泥が飛び散っ
たり溢流して周囲を汚損してしまうという問題もあっ
た。更に、汚泥を浚渫した場所から離れた場所に設置し
てある濾過装置の近傍に搬送するには、汚泥を貯溜する
汚泥槽の大きさも搬送の便を考慮して比較的小容量のも
のを多量に製作しなくては成らず、これがためにイニシ
ャルコストやランニングコストも増大してしまうと言う
問題もあった。本発明は上記問題点に鑑み提案されたも
ので、濾過液の近傍部分を攪拌して汚濁するのを防止
し、浚渫等の作業効率を向上できるとともに、イニシャ
ルコスト並びにランニングコストを低減できるようにし
た濾過装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る濾過装置は、両端を吊持部材に支持され
た枢支軸と、該枢支軸に回転可能に枢支され周面に掻き
落とし部材が接離可能な濾過面を形成した濾過ドラム
と、該濾過ドラムを回転駆動させる駆動手段とを備え、
吊持部材は昇降装置により濾過ドラムを所望する位置に
昇降移動可能に構成し、枢支軸はその内部に一端が負圧
供給手段に連結された吸引通路が形成され、吸引通路の
他端部を濾過ドラム内に吸引口として開口させたことを
特徴とするものである。また、枠体の周面にスクリーン
を張設し、該スクリーンに濾材を層状に吸着させて形成
した濾過層の表面に濾過面を形成したり、枠体の周面に
断面が逆三角形のウェッジワイヤを所定間隔置きに張設
して濾過面を形成したことや、吸引口を濾過ドラムの底
部内周面に向けて開口させたことも特徴の1つである。
【0006】
【作用】本発明に係る濾過装置では先ず、昇降装置を操
作して吊持部材に支持された濾過ドラムを所望する汚泥
等の濾過液中に埋設させた状態にする。次に、負圧供給
手段で発生させた負圧を吸引路を介して濾過ドラム内に
作用させると、濾過ドラムの濾過面から濾過液を吸引し
て固塊物を濾過面に吸着保持させる。濾過面に吸着保持
された固塊物は濾過ドラムが濾過液から引き上げられた
状態で、または濾過液中で濾過ドラムの回転により掻き
落とし部材で濾過面から掻き落とされるのである。
【0007】こうして濾過ドラムが濾過液から引き上げ
られた状態で濾過面に吸着保持された固塊物が掻き落と
し部材で濾過面から掻き落とされる場合にはケーキ状に
なり、濾過液中で濾過ドラムの濾過面から固塊物が掻き
落とされるものでは濾過液が徐々に濃縮(脱水)されて
ゆくのである。しかして、所定の汚泥槽または河川若し
くは海底の汚泥を脱水・濾過が終了すると、昇降装置を
操作して濾過ドラムを次の濾過液に移動させて引き続き
濾過ドラムによる脱水・濾過を行うのである。
【0008】尚、濾過ドラムの濾過面を枠体の周面にス
クリーンを張設し、該スクリーンに濾材を層状に吸着さ
せて形成するようにしたものでは濾過面に吸着された固
塊物とともに掻き落とし部材で濾材が徐々に掻き落とさ
れ、無くなるまでの長時間に亙って連続して濾過装置に
よる濾過が行えるのである。
【0009】また、濾過ドラムを形成する枠体の周面に
断面が逆三角形のウェッジワイヤを所定間隔置きに張設
して濾過面を形成したものでは、この濾過面に吸着保持
された固塊物が掻き落とし部材で掻き落とされると、そ
の掻き落とされた濾過面部分は常に新しい濾過面にな
る。この時、掻き落とし部材でウェッジワイヤから突出
する部分が切断された固塊物は濾過ドラム内に吸引され
濾過面の目詰まりが防止される。
【0010】吸引口を濾過ドラムの底部内周面に向けて
開口させたものでは、濾過ドラムを濾過液中に浸漬した
状態で使用される時には濾過ドラム内を沈降しようとす
る比重の重いものが優先的に吸引され、濾過ドラムが濾
過液上に引き上げられ、濾過ドラム内が真空の状態で使
用される時に濾過ドラム内に残留しようとする液体を吸
引口から吸引するのである。
【0011】
【実施例】以下、本発明の濾過装置の一実施例を図面に
基づいて説明する。 〔実施例1〕 図1及び図2は浚渫された汚泥等の濾過液を濾過装置1
で濾過乃至は脱水する濾過・脱水システムの概略図であ
って、この濾過・脱水システムは、汚泥等の濾過液2を
貯溜した汚泥槽3と、周面にプレコート層4が形成され
回転ドラム式の濾過ドラム5と、濾過ドラム5の両側で
当該濾過ドラム5を回転可能に枢支し、昇降装置26に
より昇降操作される吊持部材7と、吊持部材7に回動可
能に枢支された掻き落とし部材20と、濾過ドラム5の
枢支軸8内に形成され一旦が濾過ドラム5内に吸引口9
として開口し、他端が負圧供給手段6に連結された吸引
通路10と、濾過ドラム5を回転駆動する駆動手段11
とを備えてなる。
【0012】上記汚泥槽3は、濾過ドラム5を浸漬する
に充分な略箱状に形成され一側方(図1上左方)にはオ
ーバーフロー用流出口12が形成されている。濾過ドラ
ム5は、吊持部材7に支持された枢支軸8の両端部にフ
ランジ13・13を設け、当該フランジ13・13に亙
って、無数の小孔を形成したスクリーン(図示せず)を
張設し、このスクリーンに珪藻土等の濾材を層状に吸着
させてその表面部分に濾過面4aを形成したもので、一
方のフランジ13に設けられた従動用スプロケット14
がモーター15で回転駆動されるようになっている。濾
過ドラム5を回転駆動させる駆動手段11は、上記のモ
ーター15と、このモーター15の出力軸16に設けた
駆動用スプロケット17と、上記従動用スプロケット1
4及び両スプロケット14・17とに亙って捲回された
駆動用チェーン18とで形成されている。
【0013】また、濾過ドラム5を吊持する吊持部材7
は図1の正面視において、略門形に形成され、上端中央
部にクレーン等の昇降装置(全体は図示せず)26のフ
ック26aを取りつける吊持用孔19が穿設されてお
り、側方部分には下端に掻き落とし板20aを設けた掻
き落とし部材8が揺動可能に配設されている。上記負圧
供給手段6は、図3に示すように示すように、ジェット
ポンプM.J.Pと、ジェットポンプM.J.Pの負圧
供給口21と上記吸引通路10とを連結する吸引管22
とで構成されており、このジェットポンプM.J.P
は、貯水タンク23内の水24を吸水口25から吸引し
て加圧する加圧ポンプ36と、加圧された水を吐出管2
7に向けて噴射する噴射ノズル28と、吐出管27の先
端の吐出口29から吐出される水は貯水タンク23に還
流するようにしてある。
【0014】上記のように構成された濾過装置1の作動
を次に説明する。先ず、吊持部材7の吊持用孔19にク
レーン等の昇降装置26のフック26aを掛合させた状
態でプレコート層4を形成した濾過ドラム5を汚泥を貯
溜して複数個並設され、汚泥を貯溜した汚泥槽3の内、
所定の汚泥槽3の上方に位置させ、昇降装置26で濾過
ドラム1が濾過液(汚泥)2に水没する状態に下降させ
た後、駆動手段11で濾過ドラム5を回転させながら、
負圧形成手段6を駆動させる。
【0015】負圧形成手段6のジェットポンプM.J.
Pが駆動されると、貯水タンク23内の水24を吸水口
25から吸引して加圧ポンプ36で加圧する。加圧され
た水を噴射ノズル28から吐出管27に向けてジェット
水流として噴射すると、噴射ノズル28から噴射された
高圧のジェット水流は吐出管27内一杯に広がり、この
広がった部分が恰も吐出管27内を吐出口29側に連続
して摺動するようなピストン(図3の網線部分P)のよ
うな作用をするので、噴射ノズル28側部分に負圧が形
成される。
【0016】こうしてジェットポンプM.J.P を作動させ
て形成された負圧を、負圧供給口21から取り出し、吸
引管22、吸引通路10及び吸引口9を介して濾過ドラ
ム5内に作用させると、濾過ドラム5内の負圧で汚泥槽
3の濾過液2に接触しているプレコート層4の表面から
濾過液2が吸引され、その水分及び極微細な固塊物だけ
がプレコート層4を通過し、固塊物はプレコート層4の
濾過面4aに吸着されるのである。濾過ドラム5内に吸
引された水分とプレコート層4を透過した極微細な固塊
物は、上記の負圧の供給順とは逆に吸引口9から吸引通
路10、吸引管22を経てジェットポンプM.J.P に吸引
され、ジェットポンプM.J.P の吐出口29から貯水タン
ク23内に吐出される。
【0017】次に、プレコート層4の表面の濾過面4a
に吸着保持された固塊物は濾過ドラム5の回転により掻
き落とし部材20の掻き落とし板20aで掻き落とされ
るのであるが、昇降装置26で濾過ドラム5が濾過液2
の水面上に露出した状態に引き上げられ、プレコート層
4を大気中に露出させた状態では、掻き落とし部材20
の掻き落とし板20aに至る間に充分に脱水されケーキ
状で掻き落とされるのである。また、濾過ドラム5の全
体が濾過液中に埋没しているものでは水分のみが吸引さ
れ、貯溜槽3内は徐々に濃縮された状態になるのであ
る。
【0018】此処で濾過ドラム5のプレコート層4は、
ここに吸着保持された固塊物により徐々に目詰まりを起
こして濾過機能が低下するが、掻き落とし部材20の掻
き落とし板20aで目詰まり部分が削除されるとプレコ
ート層4の濾過機能は即座に回復するのである。このプ
レコート層4の機能低下を検出する手段としては例えば
濾過機能が低下した時には吸引通路10及び負圧供給手
段6の負圧が上昇するので、この負圧の上昇を濾過ドラ
ム5に付設された負圧計(図示せず)で検出することが
でき、この検出信号に基づいて掻き落とし板20aを濾
過ドラム5の実線図から二点鎖線図の方向に所定量揺動
させて目詰まりを起こして濾過機能が低下した部分の濾
過層を自動的に切削除去したり、掻き落とし板20aを
固定し、濾過ドラム5を移動させて濾過機能が低下した
部分の濾過層を自動的に切削除去するようにすれば濾過
ドラム5を連続して稼働させることができるのである。
しかして、所定の汚泥槽の濾過液2を脱水・濾過が終了
すると、昇降装置26を操作して濾過ドラム5を次の濾
過液2を貯溜した汚泥槽3に移動させて引き続き濾過ド
ラム5による脱水・濾過を行うのである。
【0019】尚、上記実施例では、負圧供給手段のジェ
ットポンプM.J.Pを、加圧ポンプ36で加圧された
水を噴射ノズル28から吐出管27に向けてジェット水
流として噴射し、吐出管27内に負圧を形成するように
してあるが、図4に示すように、噴射ノズル28から空
気混合管30に噴射し、この空気混合管30内のジェッ
ト水流により空気混合管30と噴射ノズル28との間に
負圧を発生させ、この負圧で吸気管31から吸引された
空気がジェット水流に混合されて混気ジェット流を形成
し、この混気ジェット流を空気混合管30から吐出管2
7に噴射させ、吐出管27内に負圧を形成するようにし
た混気ジェットポンプM.J.Pにすることができる。
ジェットポンプM.J.Pを上記のような混気ジェット
ポンプM.J.Pで形成した場合には、空気混合管30
から噴射された混気ジェット流が吐出管27の内周面部
分との間で生じる摩擦や粘性等によりその勢いが減衰し
ようとするのを混気ジェット流に含まれる空気がクッシ
ョン作用をしたり、絶縁作用をして混気ジェット流の勢
いが減衰するのを防止するので、混気ジェット流の勢い
は良好に保たれ、常に高い負圧を形成することができる
のである。
【0020】<実施例2> 上記実施例においては濾過ドラム5のプレコート層4を
枢支軸8の左右両端のフランジ13・13間にスクリー
ンを円筒状に張設し、このスクリーンの上面に珪藻土を
比較的厚い層状に吸着させて形成したものであるが、本
実施例ではこれに代えて図5乃至図7に示すように枢支
軸8の左右両端のフランジ13・13間に亙り骨材37
・37・・・を架着して略円筒形のフレームを形成し、
このフレームの外周面に断面が逆三角形状のワイヤー所
謂“ウエッジワイヤー”33をその隣合う端縁同士の隙
間Sを所定間隔、例えば 0.2〜 0.8mmの範囲内の一定
の幅になるように螺旋状に捲回して濾過面31を形成し
た点と、濾過ドラム5を河底や海底33の汚泥34に直
接位置させるようにした点、並びに枢支軸8の左右の両
端のフランジ13・13に放射状の走行用脚部32を形
成した点が異なり、その他の構成ならびに作用は上記実
施例と同様である。
【0021】即ち、本実施例のように駆動手段11で回
転駆動される濾過ドラム5のフランジ13・13に走行
用脚部32を放射状に形成すると、濾過ドラム5の回転
にともなって、濾過ドラム5が底の凹凸に沿って自走す
るので汚泥を攪拌することもなく、均一な濾過・脱水を
行うことができると言う利点がある。また、本実施例の
ように断面が逆三角形状の“ウエッジワイヤー”33で
濾過面31を形成したものでは、図7に示すようにスリ
ットSが濾過ドラム5の内方で広くなっていることか
ら、掻き落とし部材20の掻き落とし板20aでスリッ
トSの上面に露出している部分が切断された固塊物が負
圧により濾過ドラム5内に確実に吸引され、吸引口9か
ら吸引された濾過済み液が負圧供給手段6のジェットポ
ンプM.J.P 内を通過し吐出口29から排出されるのであ
る。
【0022】また、本実施例のように“ウエッジワイヤ
ー”33で濾過面31を形成したものでは、掻き落とし
部材20の掻き落とし板20aとの間で鋏切断作用を発
揮させることができ、固塊物の除去に著しい効果があ
る。尚、本発明は真空ポンプとリザーバータンクとの組
み合わせによる負圧供給手段を形成することを排除する
ものではなく、また上記各実施例の昇降装置はクレーン
等に限られず、手動による昇降であってもよいことは勿
論である。
【0023】
【効果】以上に説明したように本発明に係る濾過装置に
よれば、昇降装置の操作により濾過ドラムを所望する場
所に移動させて稼働させることができるので、浚渫され
た汚泥等の濾過液を貯溜する汚泥槽内に直接濾過ドラム
を浸漬した状態で稼働させることが出来、従来のように
汚泥槽とされから離れた所に設置された濾過ドラムに汚
泥を搬送するのをなくすことができ、その分ランニング
コストを低減出来るとともに、汚泥槽を単一又は少数の
大型にしてイニシャルコストの低減をはかることができ
るという利点がある。
【0024】また、昇降装置の操作により濾過ドラムを
所望する場所に移動させて稼働させることができること
から、濾過ドラムを河川や池、並びに海底に直接設けて
稼働させることもでき、こうした場合には本発明者が先
に提案した濾過装置の有する問題点、即ち堆積物や沈澱
物の飛散やその近傍の汚濁をも解消することができるう
え、直接濾過ドラムで濾過するので浚渫した汚泥等の濾
過液を貯溜する汚泥槽をも省略することができると言う
利点もある。
【0025】濾過ドラムの枠体の周面に張設したスクリ
ーンに濾材を層状に吸着させて濾過面を形成したもので
は、精度の高い濾過に適しており、濾過面に吸着された
固塊物とともに掻き落とし部材で濾材が徐々に掻き落と
されるが、この濾過槽が無くなるまで長時間に亙って連
続して濾過が行え、稼働効率を大幅に向上させることが
できると言う利点もある。
【0026】更に、枠体の周面に断面が逆三角形のウェ
ッジワイヤを所定間隔置きに張設して濾過ドラムの濾過
面を形成したものでは、ウェッジワイヤ間のスリットが
回転ドラムの内方で広がる形状になっていることから、
濾過面から突出する部分が掻き落とし部材で切断された
固塊物はスリットから回転ドラムの内方に即座に吸引さ
れるので、濾過面のスリットが目詰まりすることがな
く、その掻き落とされた濾過面部分は常に新しい濾過面
になる長時間に亙って強力な濾過が行え、稼働効率を大
幅に向上させることができると言う利点もある。
【0027】加えて、吸引口を濾過ドラムの底部内周面
に向けて開口させたものでは、濾過ドラムを濾過液中に
浸漬した状態で使用される時には濾過ドラム内を沈降し
ようとする比重の重いものを優先的に吸引し、濾過ドラ
ムが濾過液上に引き上げられた状態では濾過ドラム内に
残留しようとする液体を吸引口から吸引するので、濾過
ドラムが濾過液上に引き上げられた時にも、濾過ドラム
に残留する液体等により濾過面に吸着した固塊物が不用
意に剥離・脱落するのを防止することができると言う利
点がある。特にスクリーンに濾材を層状に吸着させて濾
過面を形成したものでは、濾過ドラム内に残留する液体
等により濾材が剥離・脱落するのを防止できると言う顕
著な利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る回転式濾過ドラムを用いた濾過
・脱水システムの概略構成を示す縦断正面図である。
【図2】実施例1に係る回転式濾過ドラムを用いた濾過
・脱水システムの概略構成を示す縦断側面図である。
【図3】負圧供給手段の概略構成を示す縦断正面図であ
る。
【図4】負圧供給手段の変形例の概略構成を示す縦断正
面図である。
【図5】実施例2に係る回転式濾過ドラムを用いた濾過
・脱水システムの概略構成を示す縦断正面図である。
【図6】実施例2に係る回転式濾過ドラムを用いた濾過
・脱水システムの概略構成を示す縦断側面図である。
【図7】実施例2に係る回転式濾過ドラムの濾過面部分
の拡大断面図である。
【符号の説明】
1・・・濾過装置 4・・・濾過層 4a・・・濾過面 5・・・濾過ドラム 6・・・負圧供給手段 7・・・吊持部材 8・・・枢支軸 9・・・吸引口 10・・・吸引通路 11・・・駆動手段 20・・・掻き落とし部材 26・・・昇降装置 31・・・濾過面 33・・・ウェッジワイヤ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端を吊持部材(7)に支持された枢支軸
    (8)と、該枢支軸(8)に回転可能に枢支され周面に
    掻き落とし部材(20)が接離可能な濾過面(4a・3
    1)を形成した濾過ドラム(5)と、該濾過ドラム
    (5)を回転駆動させる駆動手段(11)とを備え、吊
    持部材(7)は昇降装置(26)により濾過ドラム
    (5)を所望する位置に昇降移動可能に構成し、枢支軸
    (8)はその内部に一端が負圧供給手段(6)に連結さ
    れた吸引通路(10)が形成され、吸引通路(10)の
    他端部を濾過ドラム(5)内に吸引口(9)として開口
    させたことを特徴とする濾過装置。
  2. 【請求項2】枠体の周面にスクリーンを張設し、該スク
    リーンに濾材を層状に吸着させて形成した濾過層(4)
    の表面に濾過面(4a)を形成したことを特徴とする請
    求項1に記載の濾過装置。
  3. 【請求項3】枠体の周面に断面が逆三角形のウェッジワ
    イヤ(33)を所定間隔置きに張設して濾過面(31)
    を形成したことを特徴とする請求項1に記載の濾過装
    置。
  4. 【請求項4】吸引口(9)を濾過ドラム(5)の底部内
    周面に向けて開口させたことを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれか1項に記載の濾過装置。
JP6167217A 1994-07-19 1994-07-19 濾過装置 Expired - Lifetime JP2707214B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6167217A JP2707214B2 (ja) 1994-07-19 1994-07-19 濾過装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6167217A JP2707214B2 (ja) 1994-07-19 1994-07-19 濾過装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0824527A JPH0824527A (ja) 1996-01-30
JP2707214B2 true JP2707214B2 (ja) 1998-01-28

Family

ID=15845611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6167217A Expired - Lifetime JP2707214B2 (ja) 1994-07-19 1994-07-19 濾過装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2707214B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103055581A (zh) * 2012-12-16 2013-04-24 中冶美利浆纸有限公司 一种多圆盘过滤机真空收集装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0824527A (ja) 1996-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07204419A (ja) 液体から固体粒子をろ過および逆洗する方法と装置
JP2019060221A (ja) 撹拌剥離式吸引装置、撹拌剥離式吸引システム及び撹拌剥離式吸引工法
JP2707214B2 (ja) 濾過装置
JPH0975613A (ja) 竪型ドラムスクリーン
JPH0654120B2 (ja) 自浄フイルタ付水中ポンプ
JPH0775646B2 (ja) 脱水処理装置
CN211521821U (zh) 一种废液分离装置
JPH01249115A (ja) 脱水処理装置
KR100367422B1 (ko) 여과조의 역세척장치
JPS6073922A (ja) 沈澱泥土浚渫工法
JPS6073920A (ja) 沈澱泥土浚渫船
JPH0131292Y2 (ja)
JPH0644967B2 (ja) 流体の濾過装置及び濾過方法
JP2546786B2 (ja) 回転ドラム式濾過装置
CN218501498U (zh) 一种沉淀池用吊装过滤斗
JPH0853854A (ja) 溜池などの底床側汚泥除去回収装置
JPH02198604A (ja) 回転ドラム式濾過装置
JPH02184308A (ja) 濾過装置
JP2004225475A (ja) ダム等の浮遊物除去装置
JP2947056B2 (ja) ポンプの吸込口に設けるストレーナー装置
CN118125692A (zh) 一种高效的水上一体化清淤处理系统
JPH0513806Y2 (ja)
JPH0551322B2 (ja)
KR200220284Y1 (ko) 여과조의 역세척장치
RU2124383C1 (ru) Фильтр