JP2004225475A - ダム等の浮遊物除去装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡素な構成でありながら、ダム等の水面近傍の浮遊物を効率よく除去できる浮遊物除去装置を提供することを目的とする。
【解決手段】ダム15等の周辺部39に設置されてダム15等の基本水面10よりも低い内部水面20を有する濾過槽7と、濾過槽7内に設置された濾過用エンドレス走行ベルト9とを具備している。また、ベルト9によって濃縮して搬出される浮遊物1を貯蔵する備蓄槽8と、ダム15等の基本水面10上に浮かんで水と共に浮遊物1を自然流入させる回収部6と、回収部6と濾過槽7とを連通連結して回収部6から水と共に浮遊物1をサイフォン現象にて送る配管4とを、具備している。
【選択図】 図2
【解決手段】ダム15等の周辺部39に設置されてダム15等の基本水面10よりも低い内部水面20を有する濾過槽7と、濾過槽7内に設置された濾過用エンドレス走行ベルト9とを具備している。また、ベルト9によって濃縮して搬出される浮遊物1を貯蔵する備蓄槽8と、ダム15等の基本水面10上に浮かんで水と共に浮遊物1を自然流入させる回収部6と、回収部6と濾過槽7とを連通連結して回収部6から水と共に浮遊物1をサイフォン現象にて送る配管4とを、具備している。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダム等の浮遊物除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のダム等(湖沼を含む)の水質浄化装置としては、ダム等の底部近傍から富栄養化状態にある水を揚水して、かつ、各種駆動ポンプを使用して回収する構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−118689号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の上記水質浄化装置では、ダム等の水面近傍に浮遊するアオコ等のプランクトン(藻類)を回収するには不向きであった。しかも、各種駆動ポンプの動力源を必要としていた。
【0005】
そこで、本発明は、構造が簡易でありながら、ダム等の水面近傍の浮遊物を効率よく除去できる装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係るダム等の浮遊物除去装置は、ダム等の周辺部に設置されて上記ダム等の基本水面よりも低い内部水面を有する濾過槽と;該濾過槽内に設置された濾過用エンドレス走行ベルトと;該ベルトによって濃縮して搬出される浮遊物を貯蔵する備蓄槽と;上記ダム等の上記基本水面上に浮かんで水と共に上記浮遊物を自然流入させる回収部と;該回収部と上記濾過槽とを連通連結して該回収部から水と共に上記浮遊物をサイフォン現象にて送る配管とを、具備する。
【0007】
また、ダム等に浮かべられる船体と;該船体内に設置されて上記ダム等の基本水面よりも低い内部水面を有する濾過槽と;該濾過槽内に設置された濾過用エンドレス走行ベルトと;上記船体内に設置されて上記ベルトによって濃縮して搬出される浮遊物を貯蔵する備蓄槽と;上記ダム等の上記基本水面から水と共に上記浮遊物を自然流入させると共に上記船体に取付けられた回収部と;該回収部と上記濾過槽とを連通連結して上記回収部から水と共に上記浮遊物をサイフォン現象にて送る配管とを、具備する。
【0008】
また、配管の吐出口から濾過槽内へと流入する流入水と、上記濾過槽内部に於けるポンプの吸込力とが、上記走行ベルトと略直交方向に透過する水流を起こし、該水流が、上記走行ベルトの下方走行部の表て面に付着した浮遊物を取り除く。
【0009】
また、ダム等の周辺部に設置されて上記ダム等の基本水面よりも低い内部水面を有する濾過槽と;該濾過槽内で上記内部水面よりも低位置に設置された水平状の濾過用エンドレス走行ベルトと;該ベルトによって1箇所に集められる浮遊物を上記濾過槽から排出搬送する排出手段と;上記ダム等の上記基本水面上に浮かんで水と共に上記浮遊物を自然流入させる回収部と;該回収部と上記濾過槽とを連通連結して該回収部から水と共に上記浮遊物をサイフォン現象にて送る配管とを、具備し;上記排出手段による排出水量を、上記濾過槽への流入水量の5%〜20%に設定する。
【0010】
また、ダム等に浮かべられて、該ダム等の基本水面から水と共に浮遊物を自然流入させる濾過槽と;該濾過槽内で上記基本水面よりも低位置に配置された水平状の濾過用エンドレス走行ベルトと;該ベルトによって1箇所に集められる浮遊物を上記濾過槽から排出搬送する排出手段とを、具備し;上記排出手段による排出水量を、上記濾過槽への流入水量の5%〜20%に設定する。
さらに、濾過槽内に設置されたポンプによって、上記濾過槽内の水を元のダム等へ還流させる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態を示す図面に基づき、本発明を詳説する。
【0012】
図1と図2は、本発明の第1の実施の形態を示す簡略説明図と、作用及び構成説明用の断面側面図である。この浮遊物除去装置は、ダム15等の周辺部39に設置される濾過槽7と、濾過槽7内に設置される濾過用エンドレス走行ベルト9と、そのベルト9によって濃縮して搬出される浮遊物1を貯蔵する備蓄槽8とを、具備する。この濾過槽7は、ダム15等の基本水面10よりも低い内部水面20を有する。ベルト9は、浮遊物1を付着するが、水を通すことのできる、微小孔を有する網目状体や、又は粘度の大きな浮遊物1を付着できる濾布とする。浮遊物1は、ダム15等の水面に発生し易い、アオコ等の藻類や各種プランクトンやゴミ等である。
【0013】
また、浮遊物除去装置は、ダム15等の基本水面10上に浮かんで、水と共に浮遊物1を自然流入させる回収部6と、回収部6と濾過槽7とを連通連結する配管4と、をも具備している。配管4は、第1配管51と第2配管52とから、連結部5にて着脱自在となるよう、構成されており、基本水面10上に所定間隔を置いて浮かんだ浮き46に接続されて、ダム15を浮遊する。第1配管51は、回収部6と接続し、第2配管52は、濾過槽7と接続する。また、第1配管51は、作業船47に付設されており、回収部6と共に、ダム15内の様々な場所へ移動できる。そして、備蓄槽8内に設置された配送ポンプ43または吸入口等により、備蓄槽8内に貯蔵されている浮遊物1が、配送管42を通り、ダム壁50の上部等に設置された最終濾過槽14へと配送される。
【0014】
具体的に、図2の作用及び構成説明用断面側面図で説明する。回収部6は、ダム15の水と浮遊物1が流入する回収槽17と、回収槽17をダム15の基本水面10に浮かせるための浮き部材16と、から成り、回収開口部18を、基本水面10からの水深が常に一定に保たれるように回収槽17の上部付近に配設し、基本水面10近くの水と浮遊物1が、回収槽17の内部19へと流入し易くして、ダム15の水と浮遊物1を回収開口部18から矢印37のように自然流入させる。この回収する水量は、単位時間当たり50〜 200t程度とする。
【0015】
回収槽17に接続した(可撓性を有するまたは剛性の大きい)第1配管51の吸水口11が、回収槽内部19に配設されている。そして、第1配管51は、作業船47に付設しており、連結部5で、可撓性を有する第2配管52と連結されるので、回収部6が、作業船47と共にダム15の様々な場所へと移動できる。
【0016】
第2配管52が、濾過槽7に接続され、その吐出口12が、濾過槽7内にて、ダム15の基本水面10よりも十分に低い所で下向きとなるように、配設される。第2配管52には、濾過槽7内側にバルブ45が挿設されており、濾過槽7内への水の流入の開閉及び量の調整ができる。このように、吐出口12が基本水面10よりも十分に低い位置となるように配設されるので、回収部6内に自然流入した水と浮遊物1が、サイフォン現象にて、配管4を通り、濾過槽7内へ流入水22となり流入する。なお、吐出口12を、ベルト9と接触させず所定間隔を保ったまま、なるべく下方に配設すると、常に、内部水面20が低位置となって、基本水面10との落差Hが大きくなって、サイフォン現象により、安定して十分な流入水22が得られる。このように、ダム15の基本水面10からの落差Hを利用したサイフォン作用により、浮遊物1の混入水を、回収部6から濾過槽7まで配送できるので、配送手段としてポンプ等の動力源を設置する必要がなく、簡素な構造となる。
【0017】
濾過槽7内には、濾過用エンドレス走行ベルト9と、濾過槽7内の水を元のダム15へ還流するポンプPとが、配設されている。ここで、吐出口12からベルト9の走行面の裏側(下面側)にポンプPまたはその吸入口を配設すると、濾過槽7内に、矢印の流入水22は、ポンプPの配設される方向へ水流49となり、浮遊物1…が、ベルト9に付着する。ベルト9の走行面26は、水平面31より所定傾斜角θ傾いている。この傾斜角θは、40°〜70°程度で、この場合、水中の浮遊物1が効率よくベルト9上に付着することができる。ここで。θ<40°のときには、濾過槽7が大容量となり、逆に、θ>70°のときには、浮遊物1が付着しにくく、落下する虞れがある。
【0018】
また、濾過槽7には、浮遊物1を蓄えることができる備蓄槽8が併設されている。よって、ダム15から送られる浮遊物混合水のうち、除去したい浮遊物1のみを集めて、蓄えることができる。
【0019】
具体的に、図3の要部拡大断面図にて説明する。ベルト9の上方回転ドラム28及びベルト9の下方走行部35の一部が、濾過槽7と備蓄槽8の仕切り壁の開口13と所定間隔を置いて、備蓄槽8側へ突出するように配設されている。ベルト9の上方走行部32の表て面33上に、流入した水中の浮遊物1…が付着しており、ベルト9が走行方向29のように走行する。そして、備蓄槽8内では、上方回転ドラム28の下方で下方走行部35に当接する掻取部材24が配設され、ベルト9上に付着し水気の減少した浮遊物1…が、掻取部材24によって、掻取られ、備蓄槽8内へと落ちて、蓄えられる。この掻取部材24は、図3のように、垂直板形状であれば、掻取った浮遊物1…が、効率よく備蓄槽8内へと落ちる。また、図3の形状の他に、ショベル形状等の掻取部材24を配設するのもよい。
【0020】
備蓄槽8内に蓄えられた濃縮浮遊物1は、図1,図2のように、備蓄槽8内に配設された配送ポンプ43等により、配送管42から、最終濾過槽14へと送られ、濾過されて、水はダム15等に還流され、浮遊物1…は、廃棄処分される。この最終濾過槽14は、ダム壁50の上部等に配設されたり、ダム15等の周辺部39に配設される。
【0021】
要部拡大断面図の図4及び図2に於て、配管4の吐出口12から濾過槽7内に流入した流入水22による水力と、濾過槽7内部に於けるポンプPの吸込力とが、水流49を起こし、この水流49が、ベルト9を透過し、上方走行部32では、浮遊物1…が付着し、下方走行部35では、その表て面36に付着した浮遊物1を取り除く。このように、掻取部材24で掻き取られずベルト9に付着したままの浮遊物1…を、取り除くことができるので、網目状のベルト9の目詰まりを防ぐことができ、ベルト9を長期間使用できる。また、水流49により、水中の浮遊物1…が、上方走行部32の表て面33上に、効率よく付着するので、短時間で大量の浮遊物1…を除去することができる。このように、水流49は、走行ベルト9に対して直交方向に透過して、効率よく浮遊物1…を採集できる。
【0022】
また、ポンプPに接続した還流管21によって、濾過槽7内から、ベルト9を通過した水を、元のダム15へ還流させる。また、上述したように、ポンプPの吸込力は、濾過槽7内で水流49を起こすことができる。還流管21には、濾過槽7内に於て、バルブ類とフィルタ44が挿着されており、水と共にポンプPに吸込まれる浮遊物1…が、フィルタ44で集められ、再び濾過槽7内の水中に戻される。
【0023】
よって、濾過槽7にて、浮遊物1…の除去された水を元のダム15へ還流できるので、濾過槽7を小規模にでき、かつ、開口13から備蓄槽8内へ水が溢れないように、濾過槽7の内部水面20の高さを調整できる。
【0024】
図5は、ダム15の平面図であり、ダム15の周辺部39には、浮遊物1が集積し易い場所(吹き溜まり場所)に、第2配管52と共に濾過槽7・備蓄槽8が設置されている。そして、回収部6を、第1配管51と共に作業船47で移動させ、夫々の濾過槽7の第2配管52と連結部5にて連結させる。第2配管52は可撓性を有するので、一箇所の浮遊物除去装置にて、回収領域48内のアオコ等の浮遊物1を除去することができる。この回収領域48の平面視形状は、濾過槽7を略中心とする扇型の領域となる。このように、ダム15の周辺部39の複数の要所に濾過槽7・備蓄槽8を設置しておけば、1台の回収部6を移動させることにより、ダム15の広域に渡って、アオコを除去することができる。
【0025】
図6は、本発明の第2の実施の形態を示し、船体40をダム15等に浮かべて浮遊物1を除去する。すなわち、船体40内には、ダム15等の基本水面10よりも低い内部水面20を有する濾過槽7と、濾過槽7内に設置された傾斜状の濾過用エンドレス走行ベルト9と、ベルト9によって濃縮して搬出される浮遊物1を貯蔵する備蓄槽8とが、設置される。
【0026】
回収部6が、船体40と接続部材41で取付けられているので、回収部6は、船体40と共にダム15を移動し、基本水面10上に浮かんで、水と共に浮遊物1を自然流入させる。この回収部6は、内部19にダム15の水が入る回収槽17と、回収槽17をダム15の基本水面10に浮かせるための浮き部材16と、から成り、ダム15の水を、回収開口部18から矢印37のように自然流入させる。回収開口部18を、回収槽17の上部付近に配設し、基本水面10近くの浮遊物1と水が、回収部6内へと流入し易くする。
【0027】
そして、配管4は、回収部6と濾過槽7とを連通連結しており、その吐出口12が、濾過槽7内にて、ダム15の基本水面10よりも十分に低く、かつ、下向きとなるように付設される。配管4には、船体40内に於いて、バルブ45が挿設されており、濾過槽7内への水の流入の開閉及び流入量の調整ができる。このように、吐出口12が基本水面10よりも十分に低い位置となるように配設されるので、回収部6内に自然流入した水と浮遊物1が、サイフォン現象にて、配管4を通り、濾過槽7内へ流入水22となり流入する。
【0028】
濾過槽7内には、濾過用エンドレス走行ベルト9と、濾過槽7内の水を元のダム15へ還流するポンプPとが、配設されている。そして、濾過槽7には、浮遊物1を貯蔵する備蓄槽8が併設されている。また、ポンプPに接続した還流管21が、濾過槽7内から、船体40の外部のダム15へ突設しており、ベルト9を通過した水を、元のダム15へ還流させる。濾過槽7内のベルト9・ポンプPの配置及び機能等や、備蓄槽8の配置や作用は、図1,図2,図3及び図4で既に説明した実施の形態と同様である。
【0029】
船体40がダム15等に浮かんで除去作業している間に、濾過槽7で濾過された浮遊物1…を、一旦船体40内に蓄えられるように、備蓄槽8を大きくする。そして、船体40を、接岸させてから、備蓄槽8の浮遊物1…を搬出して、最終濾過を行う。このように、船体40が、ダム15の全域に渡り、移動できるので、広範囲のアオコ等の浮遊物1を除去することができる。
【0030】
図7,図8は、本発明の第3の実施の形態を示す簡略説明図と、作用及び構成説明用の断面側面図である。この図7及び図8に示す如く、この浮遊物除去装置は、ダム15等の周辺部39に設置されてダム15等の基本水面10よりも低い内部水面20を有する濾過槽7と、濾過槽7内で内部水面20よりも低位置に設置され、走行方向29のように走行する水平状の濾過用エンドレス走行ベルト9と、ベルト9によって1箇所に集められる浮遊物1を濾過槽7から排出搬送する排出手段54と、ダム15等の基本水面10上に浮かんで水と共に浮遊物1を自然流入させる回収部6と、回収部6と濾過槽7とを連通連結して回収部6から水と共に浮遊物1をサイフォン現象にて送る配管4とを、具備している。また、排出手段54による排出水量Q1 が、濾過槽7への流入水量Q3 の1/20〜1/5、即ち、5%〜20%に設定する。
【0031】
図8に於て、回収部6から、濾過槽7に接続される第2配管52までの構成は、図2に於て説明した構成と同様であり、説明を省略する。また、ベルト9は図3と図4で述べたように微小孔を有する網目状体、又は濾布として、水の通過を許容する構造である。濾過槽7内では、ベルト9の下方に、濾過槽7内の水を元のダム15へ還流して内部水面20の水位を同じに保つためのポンプPが配設され、ベルト9の右端側には、上方走行部32に当接するように掻取部材24が配設されている。排出手段54は、濾過槽7内の水を最終濾過槽14に排出配送するための配送ポンプ43と、配送ポンプ43に接続されて掻取部材24とベルト9の当接部上方に吸水口62が配設される配送管42とを、有し、ベルト9の左側上方には、第2配管52の吐出口12が下向きに配設される。
【0032】
図9、図10は、本発明の第4の実施の形態を示す簡略説明図と、作用及び構成説明用の断面側面図である。この図9及び図10に示す如く、この浮遊物除去装置は、ダム15等に浮かべられて、ダム15等の基本水面10から水と共に浮遊物1を自然流入させる濾過槽7と、濾過槽7内で基本水面10よりも低位置に配置され、走行方向29のように走行する水平状の濾過用エンドレス走行ベルト9と、ベルト9によって1箇所に集められる浮遊物1を濾過槽7から排出搬送する排出手段54とを、具備する。また、排出手段54による排出水量Q1 が、濾過槽7への流入水量Q3 の1/20〜1/5、即ち、5%〜20%に設定する。
【0033】
図10に於て、濾過槽7は、ダム15等の基本水面10に浮かせるための浮き部材16が付設され、左側上方部には、ダム15等の基本水面10から水と共に浮遊物1を自然流入させる取り込み口58を有している。濾過槽7内では、ベルト9の下方に、濾過槽7内の水を元のダム15へ還流するポンプPが配設され、ベルト9の右端側には、上方走行部32に当接するように掻取部材24が配設されている。排出手段54は、濾過槽7内の水を最終濾過槽14に排出配送するための配送ポンプ43と、配送ポンプ43に接続されて掻取部材24とベルト9の当接部上方に吸水口62が配設される配送管42とを、有する。
【0034】
図7,図9のいずれに於ても、配送管42は、基本水面10より25m〜35mの高さのダム壁50の上部に設置される。また、排出手段54は、設計変更可能で、配送ポンプ43が設置される代わりに、サイフォン現象にて濾過槽7の水が最終濾過槽14へと流入するように、最終濾過槽14が、濾過槽7よりも低水位とするようダム15の周辺部に設置され、濾過槽7と最終濾過槽14とが、配送管42で連結されるのもよい。
【0035】
図8に於て、ダム15の水と浮遊物1が、第2配管52の吐出口12から濾過槽7内へ水量Q3 をもって流入し、浮遊物1…が、ポンプPの吸込力による水流49でベルト9の上方走行部32に付着し、集積場所53で掻取部材24により掻き取られる。また、ベルト9が、走行方向29のように走行するので、ベルト9上方に水流57ができ、この水流57により浮遊物1…が、集積場所53へと集まる。そして、集積場所53の水流Q1 の浮遊物1…及び水が、排出手段54により排出され、最終濾過槽14へ送られる。濾過槽7内では、排出水流Q1 と、ポンプPがダム15等へ還流させる水量Q2 との合計は、濾過槽7への流入水量Q3 と等しく、排出水流Q1 は、還流水量Q2 の4倍乃至19倍である。水流Q1 と水量Q2 の比率は、ダム15等の水中の浮遊物1(アオコ等)の含有状態に応じて、決められる。
【0036】
図9に於て、配送管42は、可撓性を有しており、濾過槽7は、ダム15水面上を移動できるように船,筏,ボート等に連結されたり、船,筏,ボート等内に設置したり、あるいは、濾過槽7自体にスクリュー等を設け遠隔操作可能とする。また、ポンプPによる排出水力を制御して推進力にして、濾過槽7を移動させるのもよい。図10に於て、ダム15の水と浮遊物1が、取り込み口58から水流Q3 をもって流入する。濾過槽7内部の構成は図8と同様であるので、ダム15の水と浮遊物1の最終濾過槽14までの配送過程の説明を省略する。
【0037】
上述のように、ダム15等の水面の浮遊物1が、水中で集められ適度に濃縮されて、ポンプ43等の排出手段54によって効率よく回収されるので、ポンプ43等を小型化でき、かつポンプ43等の動力も少なくて済み、さらに、最終濾過槽14も有効に機能する。また、図8の回収部6及び、図10の濾過槽7本体が、ダム15等の浮遊物1が集積し易い場所(吹き溜まり場所)に移動可能なので、広範囲の浮遊物1を除去することができる。
【0038】
また、図10に於て、ダム15の水が流入する取り込み口58には、底面と左右側壁を有し水平状に長い樋状部材が形成されたり、又は、複数のスライド状の樋状部材が、伸縮可能に形成されるのもよい。この樋状部材が形成されると、濾過槽7は、水面10付近に浮遊する藻,ゴミ等を掬いながら吸い込むことができる。また、ダム15の周辺部39のように、底が浅く濾過槽7の接近が困難な場所においても、浮遊物1の混合水が、樋状部材を介して、濾過槽7内へ流入する。
【0039】
なお、図2,図6に於て、浮遊物除去装置は設計変更可能であり、回収部6として、(図10に図示した)濾過槽7の構成をそのまま適用するも望ましい。つまり、(図10に図示した)濾過槽7が、回収部6として基本水面10上に浮かべられて、配管4に接続される。すなわち、配管4の第1配管51として、(図10に於ける)排出手段54の配送管42を使用することとなる。浮遊する上述の回収部6から、(図2では周辺部39に設置され、図6では船体40内に設置された)濾過槽7へ、水と共に浮遊物1が、サイフォン現象又はポンプ43にて送られると、一層効率よく浮遊物1が回収される。
【0040】
【発明の効果】
本発明は上述の如く構成されるので、次に記載する効果を奏する。
【0041】
(請求項1によれば)ダム15等の水面の浮遊物1を効率よく回収することが可能となる。そして、ダム15等の基本水面10からの落差を利用したサイフォン作用により、浮遊物1と水を、回収部6から濾過槽7まで送ることができるので、ポンプ等の動力源を設置する必要がなく、除去装置を簡素化でき、コストも安くできる。
【0042】
(請求項2によれば)ダム15等の水面の浮遊物1を効率よく回収することが可能となる。そして、船体40が、ダム15の全域に渡り、移動できるので、広範囲のアオコ等の浮遊物1を除去することができる。また、ダム15の基本水面10からの落差を利用したサイフォン作用により、浮遊物1の混入水を、回収部6から濾過槽7まで配送できるので、配送手段としてポンプ等の動力源を設置する必要がなく、除去装置を簡素化できる。
【0043】
(請求項3によれば)水流49により、掻取部材24で掻き取られずベルト9に付着したまま残った浮遊物1…を、取り除くことができるので、ベルト9の網目が目詰まりをせず、ベルト9を長期間使用できる。また、水流49により、水中の浮遊物1…が、上方走行部32の表て面33上に、効率よく付着するので、短時間で大量の浮遊物1…を除去することができる。
【0044】
(請求項4によれば)ダム15等の水面の浮遊物1が、水中で集められ適度に濃縮されて、ポンプ43等の排出手段54によって効率よく回収されて配送されるので、ポンプ43等を小型化でき、かつポンプ43等の動力も少なくて済み、さらに、最終濾過槽14も有効に機能する。また、回収部6が、ダム15等の浮遊物1が集積し易い場所(吹き溜まり場所)に移動可能なので、広範囲の浮遊物1を除去することができる。また、ダム15等の基本水面10からの落差を利用したサイフォン作用により、浮遊物1と水を、回収部6から濾過槽7まで送ることができるので、ポンプ等の動力源を設置する必要がなく、除去装置を簡素化でき、コストも安くできる。
【0045】
(請求項5によれば)ダム15等の水面の浮遊物1が、水中で集められ適度に濃縮されて、ポンプ43等の排出手段54によって効率よく回収されて配送されるので、ポンプ43等を小型化でき、かつポンプ43等の動力も少なくて済み、さらに、最終濾過槽14も有効に機能する。また、濾過槽7本体が、ダム15等の浮遊物1が集積し易い場所(吹き溜まり場所)に移動可能なので、広範囲の浮遊物1を除去することができる。
【0046】
(請求項6によれば)浮遊物1…の除去された水を元のダム15へ還流できるので、濾過槽7を小規模にでき、かつ、濾過槽7の内部水面の高さを調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダム等の浮遊物除去装置の第1の実施の形態を示す簡略説明図である。
【図2】作用及び構成説明用の断面側面図である。
【図3】ベルトの上方の要部拡大側面図である。
【図4】ベルトの下方の要部拡大側面図である。
【図5】全体の平面図である。
【図6】本発明のダム等の浮遊物除去装置の第2の実施の形態を示す作用及び構成説明用の断面側面図である。
【図7】本発明のダム等の浮遊物除去装置の第3の実施の形態を示す簡略説明図である。
【図8】作用及び構成説明用の断面側面図である。
【図9】本発明のダム等の浮遊物除去装置の第4の実施の形態を示す簡略説明図である。
【図10】作用及び構成説明用の断面側面図である。
【符号の説明】
1 浮遊物
4 配管
6 回収部
7 濾過槽
8 備蓄槽
9 ベルト
10 基本水面
12 吐出口
15 ダム
20 内部水面
22 流入水
24 掻取部材
35 下方走行部
36 (下方走行部)表て面
39 周辺部
40 船体
49 水流
54 (浮遊物)排出手段
P ポンプ
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダム等の浮遊物除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のダム等(湖沼を含む)の水質浄化装置としては、ダム等の底部近傍から富栄養化状態にある水を揚水して、かつ、各種駆動ポンプを使用して回収する構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−118689号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の上記水質浄化装置では、ダム等の水面近傍に浮遊するアオコ等のプランクトン(藻類)を回収するには不向きであった。しかも、各種駆動ポンプの動力源を必要としていた。
【0005】
そこで、本発明は、構造が簡易でありながら、ダム等の水面近傍の浮遊物を効率よく除去できる装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係るダム等の浮遊物除去装置は、ダム等の周辺部に設置されて上記ダム等の基本水面よりも低い内部水面を有する濾過槽と;該濾過槽内に設置された濾過用エンドレス走行ベルトと;該ベルトによって濃縮して搬出される浮遊物を貯蔵する備蓄槽と;上記ダム等の上記基本水面上に浮かんで水と共に上記浮遊物を自然流入させる回収部と;該回収部と上記濾過槽とを連通連結して該回収部から水と共に上記浮遊物をサイフォン現象にて送る配管とを、具備する。
【0007】
また、ダム等に浮かべられる船体と;該船体内に設置されて上記ダム等の基本水面よりも低い内部水面を有する濾過槽と;該濾過槽内に設置された濾過用エンドレス走行ベルトと;上記船体内に設置されて上記ベルトによって濃縮して搬出される浮遊物を貯蔵する備蓄槽と;上記ダム等の上記基本水面から水と共に上記浮遊物を自然流入させると共に上記船体に取付けられた回収部と;該回収部と上記濾過槽とを連通連結して上記回収部から水と共に上記浮遊物をサイフォン現象にて送る配管とを、具備する。
【0008】
また、配管の吐出口から濾過槽内へと流入する流入水と、上記濾過槽内部に於けるポンプの吸込力とが、上記走行ベルトと略直交方向に透過する水流を起こし、該水流が、上記走行ベルトの下方走行部の表て面に付着した浮遊物を取り除く。
【0009】
また、ダム等の周辺部に設置されて上記ダム等の基本水面よりも低い内部水面を有する濾過槽と;該濾過槽内で上記内部水面よりも低位置に設置された水平状の濾過用エンドレス走行ベルトと;該ベルトによって1箇所に集められる浮遊物を上記濾過槽から排出搬送する排出手段と;上記ダム等の上記基本水面上に浮かんで水と共に上記浮遊物を自然流入させる回収部と;該回収部と上記濾過槽とを連通連結して該回収部から水と共に上記浮遊物をサイフォン現象にて送る配管とを、具備し;上記排出手段による排出水量を、上記濾過槽への流入水量の5%〜20%に設定する。
【0010】
また、ダム等に浮かべられて、該ダム等の基本水面から水と共に浮遊物を自然流入させる濾過槽と;該濾過槽内で上記基本水面よりも低位置に配置された水平状の濾過用エンドレス走行ベルトと;該ベルトによって1箇所に集められる浮遊物を上記濾過槽から排出搬送する排出手段とを、具備し;上記排出手段による排出水量を、上記濾過槽への流入水量の5%〜20%に設定する。
さらに、濾過槽内に設置されたポンプによって、上記濾過槽内の水を元のダム等へ還流させる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態を示す図面に基づき、本発明を詳説する。
【0012】
図1と図2は、本発明の第1の実施の形態を示す簡略説明図と、作用及び構成説明用の断面側面図である。この浮遊物除去装置は、ダム15等の周辺部39に設置される濾過槽7と、濾過槽7内に設置される濾過用エンドレス走行ベルト9と、そのベルト9によって濃縮して搬出される浮遊物1を貯蔵する備蓄槽8とを、具備する。この濾過槽7は、ダム15等の基本水面10よりも低い内部水面20を有する。ベルト9は、浮遊物1を付着するが、水を通すことのできる、微小孔を有する網目状体や、又は粘度の大きな浮遊物1を付着できる濾布とする。浮遊物1は、ダム15等の水面に発生し易い、アオコ等の藻類や各種プランクトンやゴミ等である。
【0013】
また、浮遊物除去装置は、ダム15等の基本水面10上に浮かんで、水と共に浮遊物1を自然流入させる回収部6と、回収部6と濾過槽7とを連通連結する配管4と、をも具備している。配管4は、第1配管51と第2配管52とから、連結部5にて着脱自在となるよう、構成されており、基本水面10上に所定間隔を置いて浮かんだ浮き46に接続されて、ダム15を浮遊する。第1配管51は、回収部6と接続し、第2配管52は、濾過槽7と接続する。また、第1配管51は、作業船47に付設されており、回収部6と共に、ダム15内の様々な場所へ移動できる。そして、備蓄槽8内に設置された配送ポンプ43または吸入口等により、備蓄槽8内に貯蔵されている浮遊物1が、配送管42を通り、ダム壁50の上部等に設置された最終濾過槽14へと配送される。
【0014】
具体的に、図2の作用及び構成説明用断面側面図で説明する。回収部6は、ダム15の水と浮遊物1が流入する回収槽17と、回収槽17をダム15の基本水面10に浮かせるための浮き部材16と、から成り、回収開口部18を、基本水面10からの水深が常に一定に保たれるように回収槽17の上部付近に配設し、基本水面10近くの水と浮遊物1が、回収槽17の内部19へと流入し易くして、ダム15の水と浮遊物1を回収開口部18から矢印37のように自然流入させる。この回収する水量は、単位時間当たり50〜 200t程度とする。
【0015】
回収槽17に接続した(可撓性を有するまたは剛性の大きい)第1配管51の吸水口11が、回収槽内部19に配設されている。そして、第1配管51は、作業船47に付設しており、連結部5で、可撓性を有する第2配管52と連結されるので、回収部6が、作業船47と共にダム15の様々な場所へと移動できる。
【0016】
第2配管52が、濾過槽7に接続され、その吐出口12が、濾過槽7内にて、ダム15の基本水面10よりも十分に低い所で下向きとなるように、配設される。第2配管52には、濾過槽7内側にバルブ45が挿設されており、濾過槽7内への水の流入の開閉及び量の調整ができる。このように、吐出口12が基本水面10よりも十分に低い位置となるように配設されるので、回収部6内に自然流入した水と浮遊物1が、サイフォン現象にて、配管4を通り、濾過槽7内へ流入水22となり流入する。なお、吐出口12を、ベルト9と接触させず所定間隔を保ったまま、なるべく下方に配設すると、常に、内部水面20が低位置となって、基本水面10との落差Hが大きくなって、サイフォン現象により、安定して十分な流入水22が得られる。このように、ダム15の基本水面10からの落差Hを利用したサイフォン作用により、浮遊物1の混入水を、回収部6から濾過槽7まで配送できるので、配送手段としてポンプ等の動力源を設置する必要がなく、簡素な構造となる。
【0017】
濾過槽7内には、濾過用エンドレス走行ベルト9と、濾過槽7内の水を元のダム15へ還流するポンプPとが、配設されている。ここで、吐出口12からベルト9の走行面の裏側(下面側)にポンプPまたはその吸入口を配設すると、濾過槽7内に、矢印の流入水22は、ポンプPの配設される方向へ水流49となり、浮遊物1…が、ベルト9に付着する。ベルト9の走行面26は、水平面31より所定傾斜角θ傾いている。この傾斜角θは、40°〜70°程度で、この場合、水中の浮遊物1が効率よくベルト9上に付着することができる。ここで。θ<40°のときには、濾過槽7が大容量となり、逆に、θ>70°のときには、浮遊物1が付着しにくく、落下する虞れがある。
【0018】
また、濾過槽7には、浮遊物1を蓄えることができる備蓄槽8が併設されている。よって、ダム15から送られる浮遊物混合水のうち、除去したい浮遊物1のみを集めて、蓄えることができる。
【0019】
具体的に、図3の要部拡大断面図にて説明する。ベルト9の上方回転ドラム28及びベルト9の下方走行部35の一部が、濾過槽7と備蓄槽8の仕切り壁の開口13と所定間隔を置いて、備蓄槽8側へ突出するように配設されている。ベルト9の上方走行部32の表て面33上に、流入した水中の浮遊物1…が付着しており、ベルト9が走行方向29のように走行する。そして、備蓄槽8内では、上方回転ドラム28の下方で下方走行部35に当接する掻取部材24が配設され、ベルト9上に付着し水気の減少した浮遊物1…が、掻取部材24によって、掻取られ、備蓄槽8内へと落ちて、蓄えられる。この掻取部材24は、図3のように、垂直板形状であれば、掻取った浮遊物1…が、効率よく備蓄槽8内へと落ちる。また、図3の形状の他に、ショベル形状等の掻取部材24を配設するのもよい。
【0020】
備蓄槽8内に蓄えられた濃縮浮遊物1は、図1,図2のように、備蓄槽8内に配設された配送ポンプ43等により、配送管42から、最終濾過槽14へと送られ、濾過されて、水はダム15等に還流され、浮遊物1…は、廃棄処分される。この最終濾過槽14は、ダム壁50の上部等に配設されたり、ダム15等の周辺部39に配設される。
【0021】
要部拡大断面図の図4及び図2に於て、配管4の吐出口12から濾過槽7内に流入した流入水22による水力と、濾過槽7内部に於けるポンプPの吸込力とが、水流49を起こし、この水流49が、ベルト9を透過し、上方走行部32では、浮遊物1…が付着し、下方走行部35では、その表て面36に付着した浮遊物1を取り除く。このように、掻取部材24で掻き取られずベルト9に付着したままの浮遊物1…を、取り除くことができるので、網目状のベルト9の目詰まりを防ぐことができ、ベルト9を長期間使用できる。また、水流49により、水中の浮遊物1…が、上方走行部32の表て面33上に、効率よく付着するので、短時間で大量の浮遊物1…を除去することができる。このように、水流49は、走行ベルト9に対して直交方向に透過して、効率よく浮遊物1…を採集できる。
【0022】
また、ポンプPに接続した還流管21によって、濾過槽7内から、ベルト9を通過した水を、元のダム15へ還流させる。また、上述したように、ポンプPの吸込力は、濾過槽7内で水流49を起こすことができる。還流管21には、濾過槽7内に於て、バルブ類とフィルタ44が挿着されており、水と共にポンプPに吸込まれる浮遊物1…が、フィルタ44で集められ、再び濾過槽7内の水中に戻される。
【0023】
よって、濾過槽7にて、浮遊物1…の除去された水を元のダム15へ還流できるので、濾過槽7を小規模にでき、かつ、開口13から備蓄槽8内へ水が溢れないように、濾過槽7の内部水面20の高さを調整できる。
【0024】
図5は、ダム15の平面図であり、ダム15の周辺部39には、浮遊物1が集積し易い場所(吹き溜まり場所)に、第2配管52と共に濾過槽7・備蓄槽8が設置されている。そして、回収部6を、第1配管51と共に作業船47で移動させ、夫々の濾過槽7の第2配管52と連結部5にて連結させる。第2配管52は可撓性を有するので、一箇所の浮遊物除去装置にて、回収領域48内のアオコ等の浮遊物1を除去することができる。この回収領域48の平面視形状は、濾過槽7を略中心とする扇型の領域となる。このように、ダム15の周辺部39の複数の要所に濾過槽7・備蓄槽8を設置しておけば、1台の回収部6を移動させることにより、ダム15の広域に渡って、アオコを除去することができる。
【0025】
図6は、本発明の第2の実施の形態を示し、船体40をダム15等に浮かべて浮遊物1を除去する。すなわち、船体40内には、ダム15等の基本水面10よりも低い内部水面20を有する濾過槽7と、濾過槽7内に設置された傾斜状の濾過用エンドレス走行ベルト9と、ベルト9によって濃縮して搬出される浮遊物1を貯蔵する備蓄槽8とが、設置される。
【0026】
回収部6が、船体40と接続部材41で取付けられているので、回収部6は、船体40と共にダム15を移動し、基本水面10上に浮かんで、水と共に浮遊物1を自然流入させる。この回収部6は、内部19にダム15の水が入る回収槽17と、回収槽17をダム15の基本水面10に浮かせるための浮き部材16と、から成り、ダム15の水を、回収開口部18から矢印37のように自然流入させる。回収開口部18を、回収槽17の上部付近に配設し、基本水面10近くの浮遊物1と水が、回収部6内へと流入し易くする。
【0027】
そして、配管4は、回収部6と濾過槽7とを連通連結しており、その吐出口12が、濾過槽7内にて、ダム15の基本水面10よりも十分に低く、かつ、下向きとなるように付設される。配管4には、船体40内に於いて、バルブ45が挿設されており、濾過槽7内への水の流入の開閉及び流入量の調整ができる。このように、吐出口12が基本水面10よりも十分に低い位置となるように配設されるので、回収部6内に自然流入した水と浮遊物1が、サイフォン現象にて、配管4を通り、濾過槽7内へ流入水22となり流入する。
【0028】
濾過槽7内には、濾過用エンドレス走行ベルト9と、濾過槽7内の水を元のダム15へ還流するポンプPとが、配設されている。そして、濾過槽7には、浮遊物1を貯蔵する備蓄槽8が併設されている。また、ポンプPに接続した還流管21が、濾過槽7内から、船体40の外部のダム15へ突設しており、ベルト9を通過した水を、元のダム15へ還流させる。濾過槽7内のベルト9・ポンプPの配置及び機能等や、備蓄槽8の配置や作用は、図1,図2,図3及び図4で既に説明した実施の形態と同様である。
【0029】
船体40がダム15等に浮かんで除去作業している間に、濾過槽7で濾過された浮遊物1…を、一旦船体40内に蓄えられるように、備蓄槽8を大きくする。そして、船体40を、接岸させてから、備蓄槽8の浮遊物1…を搬出して、最終濾過を行う。このように、船体40が、ダム15の全域に渡り、移動できるので、広範囲のアオコ等の浮遊物1を除去することができる。
【0030】
図7,図8は、本発明の第3の実施の形態を示す簡略説明図と、作用及び構成説明用の断面側面図である。この図7及び図8に示す如く、この浮遊物除去装置は、ダム15等の周辺部39に設置されてダム15等の基本水面10よりも低い内部水面20を有する濾過槽7と、濾過槽7内で内部水面20よりも低位置に設置され、走行方向29のように走行する水平状の濾過用エンドレス走行ベルト9と、ベルト9によって1箇所に集められる浮遊物1を濾過槽7から排出搬送する排出手段54と、ダム15等の基本水面10上に浮かんで水と共に浮遊物1を自然流入させる回収部6と、回収部6と濾過槽7とを連通連結して回収部6から水と共に浮遊物1をサイフォン現象にて送る配管4とを、具備している。また、排出手段54による排出水量Q1 が、濾過槽7への流入水量Q3 の1/20〜1/5、即ち、5%〜20%に設定する。
【0031】
図8に於て、回収部6から、濾過槽7に接続される第2配管52までの構成は、図2に於て説明した構成と同様であり、説明を省略する。また、ベルト9は図3と図4で述べたように微小孔を有する網目状体、又は濾布として、水の通過を許容する構造である。濾過槽7内では、ベルト9の下方に、濾過槽7内の水を元のダム15へ還流して内部水面20の水位を同じに保つためのポンプPが配設され、ベルト9の右端側には、上方走行部32に当接するように掻取部材24が配設されている。排出手段54は、濾過槽7内の水を最終濾過槽14に排出配送するための配送ポンプ43と、配送ポンプ43に接続されて掻取部材24とベルト9の当接部上方に吸水口62が配設される配送管42とを、有し、ベルト9の左側上方には、第2配管52の吐出口12が下向きに配設される。
【0032】
図9、図10は、本発明の第4の実施の形態を示す簡略説明図と、作用及び構成説明用の断面側面図である。この図9及び図10に示す如く、この浮遊物除去装置は、ダム15等に浮かべられて、ダム15等の基本水面10から水と共に浮遊物1を自然流入させる濾過槽7と、濾過槽7内で基本水面10よりも低位置に配置され、走行方向29のように走行する水平状の濾過用エンドレス走行ベルト9と、ベルト9によって1箇所に集められる浮遊物1を濾過槽7から排出搬送する排出手段54とを、具備する。また、排出手段54による排出水量Q1 が、濾過槽7への流入水量Q3 の1/20〜1/5、即ち、5%〜20%に設定する。
【0033】
図10に於て、濾過槽7は、ダム15等の基本水面10に浮かせるための浮き部材16が付設され、左側上方部には、ダム15等の基本水面10から水と共に浮遊物1を自然流入させる取り込み口58を有している。濾過槽7内では、ベルト9の下方に、濾過槽7内の水を元のダム15へ還流するポンプPが配設され、ベルト9の右端側には、上方走行部32に当接するように掻取部材24が配設されている。排出手段54は、濾過槽7内の水を最終濾過槽14に排出配送するための配送ポンプ43と、配送ポンプ43に接続されて掻取部材24とベルト9の当接部上方に吸水口62が配設される配送管42とを、有する。
【0034】
図7,図9のいずれに於ても、配送管42は、基本水面10より25m〜35mの高さのダム壁50の上部に設置される。また、排出手段54は、設計変更可能で、配送ポンプ43が設置される代わりに、サイフォン現象にて濾過槽7の水が最終濾過槽14へと流入するように、最終濾過槽14が、濾過槽7よりも低水位とするようダム15の周辺部に設置され、濾過槽7と最終濾過槽14とが、配送管42で連結されるのもよい。
【0035】
図8に於て、ダム15の水と浮遊物1が、第2配管52の吐出口12から濾過槽7内へ水量Q3 をもって流入し、浮遊物1…が、ポンプPの吸込力による水流49でベルト9の上方走行部32に付着し、集積場所53で掻取部材24により掻き取られる。また、ベルト9が、走行方向29のように走行するので、ベルト9上方に水流57ができ、この水流57により浮遊物1…が、集積場所53へと集まる。そして、集積場所53の水流Q1 の浮遊物1…及び水が、排出手段54により排出され、最終濾過槽14へ送られる。濾過槽7内では、排出水流Q1 と、ポンプPがダム15等へ還流させる水量Q2 との合計は、濾過槽7への流入水量Q3 と等しく、排出水流Q1 は、還流水量Q2 の4倍乃至19倍である。水流Q1 と水量Q2 の比率は、ダム15等の水中の浮遊物1(アオコ等)の含有状態に応じて、決められる。
【0036】
図9に於て、配送管42は、可撓性を有しており、濾過槽7は、ダム15水面上を移動できるように船,筏,ボート等に連結されたり、船,筏,ボート等内に設置したり、あるいは、濾過槽7自体にスクリュー等を設け遠隔操作可能とする。また、ポンプPによる排出水力を制御して推進力にして、濾過槽7を移動させるのもよい。図10に於て、ダム15の水と浮遊物1が、取り込み口58から水流Q3 をもって流入する。濾過槽7内部の構成は図8と同様であるので、ダム15の水と浮遊物1の最終濾過槽14までの配送過程の説明を省略する。
【0037】
上述のように、ダム15等の水面の浮遊物1が、水中で集められ適度に濃縮されて、ポンプ43等の排出手段54によって効率よく回収されるので、ポンプ43等を小型化でき、かつポンプ43等の動力も少なくて済み、さらに、最終濾過槽14も有効に機能する。また、図8の回収部6及び、図10の濾過槽7本体が、ダム15等の浮遊物1が集積し易い場所(吹き溜まり場所)に移動可能なので、広範囲の浮遊物1を除去することができる。
【0038】
また、図10に於て、ダム15の水が流入する取り込み口58には、底面と左右側壁を有し水平状に長い樋状部材が形成されたり、又は、複数のスライド状の樋状部材が、伸縮可能に形成されるのもよい。この樋状部材が形成されると、濾過槽7は、水面10付近に浮遊する藻,ゴミ等を掬いながら吸い込むことができる。また、ダム15の周辺部39のように、底が浅く濾過槽7の接近が困難な場所においても、浮遊物1の混合水が、樋状部材を介して、濾過槽7内へ流入する。
【0039】
なお、図2,図6に於て、浮遊物除去装置は設計変更可能であり、回収部6として、(図10に図示した)濾過槽7の構成をそのまま適用するも望ましい。つまり、(図10に図示した)濾過槽7が、回収部6として基本水面10上に浮かべられて、配管4に接続される。すなわち、配管4の第1配管51として、(図10に於ける)排出手段54の配送管42を使用することとなる。浮遊する上述の回収部6から、(図2では周辺部39に設置され、図6では船体40内に設置された)濾過槽7へ、水と共に浮遊物1が、サイフォン現象又はポンプ43にて送られると、一層効率よく浮遊物1が回収される。
【0040】
【発明の効果】
本発明は上述の如く構成されるので、次に記載する効果を奏する。
【0041】
(請求項1によれば)ダム15等の水面の浮遊物1を効率よく回収することが可能となる。そして、ダム15等の基本水面10からの落差を利用したサイフォン作用により、浮遊物1と水を、回収部6から濾過槽7まで送ることができるので、ポンプ等の動力源を設置する必要がなく、除去装置を簡素化でき、コストも安くできる。
【0042】
(請求項2によれば)ダム15等の水面の浮遊物1を効率よく回収することが可能となる。そして、船体40が、ダム15の全域に渡り、移動できるので、広範囲のアオコ等の浮遊物1を除去することができる。また、ダム15の基本水面10からの落差を利用したサイフォン作用により、浮遊物1の混入水を、回収部6から濾過槽7まで配送できるので、配送手段としてポンプ等の動力源を設置する必要がなく、除去装置を簡素化できる。
【0043】
(請求項3によれば)水流49により、掻取部材24で掻き取られずベルト9に付着したまま残った浮遊物1…を、取り除くことができるので、ベルト9の網目が目詰まりをせず、ベルト9を長期間使用できる。また、水流49により、水中の浮遊物1…が、上方走行部32の表て面33上に、効率よく付着するので、短時間で大量の浮遊物1…を除去することができる。
【0044】
(請求項4によれば)ダム15等の水面の浮遊物1が、水中で集められ適度に濃縮されて、ポンプ43等の排出手段54によって効率よく回収されて配送されるので、ポンプ43等を小型化でき、かつポンプ43等の動力も少なくて済み、さらに、最終濾過槽14も有効に機能する。また、回収部6が、ダム15等の浮遊物1が集積し易い場所(吹き溜まり場所)に移動可能なので、広範囲の浮遊物1を除去することができる。また、ダム15等の基本水面10からの落差を利用したサイフォン作用により、浮遊物1と水を、回収部6から濾過槽7まで送ることができるので、ポンプ等の動力源を設置する必要がなく、除去装置を簡素化でき、コストも安くできる。
【0045】
(請求項5によれば)ダム15等の水面の浮遊物1が、水中で集められ適度に濃縮されて、ポンプ43等の排出手段54によって効率よく回収されて配送されるので、ポンプ43等を小型化でき、かつポンプ43等の動力も少なくて済み、さらに、最終濾過槽14も有効に機能する。また、濾過槽7本体が、ダム15等の浮遊物1が集積し易い場所(吹き溜まり場所)に移動可能なので、広範囲の浮遊物1を除去することができる。
【0046】
(請求項6によれば)浮遊物1…の除去された水を元のダム15へ還流できるので、濾過槽7を小規模にでき、かつ、濾過槽7の内部水面の高さを調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダム等の浮遊物除去装置の第1の実施の形態を示す簡略説明図である。
【図2】作用及び構成説明用の断面側面図である。
【図3】ベルトの上方の要部拡大側面図である。
【図4】ベルトの下方の要部拡大側面図である。
【図5】全体の平面図である。
【図6】本発明のダム等の浮遊物除去装置の第2の実施の形態を示す作用及び構成説明用の断面側面図である。
【図7】本発明のダム等の浮遊物除去装置の第3の実施の形態を示す簡略説明図である。
【図8】作用及び構成説明用の断面側面図である。
【図9】本発明のダム等の浮遊物除去装置の第4の実施の形態を示す簡略説明図である。
【図10】作用及び構成説明用の断面側面図である。
【符号の説明】
1 浮遊物
4 配管
6 回収部
7 濾過槽
8 備蓄槽
9 ベルト
10 基本水面
12 吐出口
15 ダム
20 内部水面
22 流入水
24 掻取部材
35 下方走行部
36 (下方走行部)表て面
39 周辺部
40 船体
49 水流
54 (浮遊物)排出手段
P ポンプ
Claims (6)
- ダム(15)等の周辺部(39)に設置されて上記ダム(15)等の基本水面(10)よりも低い内部水面(20)を有する濾過槽(7)と、
該濾過槽(7)内に設置された濾過用エンドレス走行ベルト(9)と、
該ベルト(9)によって濃縮して搬出される浮遊物(1)を貯蔵する備蓄槽(8)と、
上記ダム(15)等の上記基本水面(10)上に浮かんで水と共に上記浮遊物(1)を自然流入させる回収部(6)と、
該回収部(6)と上記濾過槽(7)とを連通連結して該回収部(6)から水と共に上記浮遊物(1)をサイフォン現象にて送る配管(4)とを、具備したことを特徴とするダム等の浮遊物除去装置。 - ダム(15)等に浮かべられる船体(40)と、
該船体(40)内に設置されて上記ダム(15)等の基本水面(10)よりも低い内部水面(20)を有する濾過槽(7)と、
該濾過槽(7)内に設置された濾過用エンドレス走行ベルト(9)と、
上記船体(40)内に設置されて上記ベルト(9)によって濃縮して搬出される浮遊物(1)を貯蔵する備蓄槽(8)と、
上記ダム(15)等の上記基本水面(10)から水と共に上記浮遊物(1)を自然流入させると共に上記船体(40)に取付けられた回収部(6)と、
該回収部(6)と上記濾過槽(7)とを連通連結して上記回収部(6)から水と共に上記浮遊物(1)をサイフォン現象にて送る配管(4)とを、具備したことを特徴とするダム等の浮遊物除去装置。 - 配管(4)の吐出口(12)から濾過槽(7)内へと流入する流入水(22)と、上記濾過槽(7)内部に於けるポンプ(P)の吸込力とが、上記走行ベルト(9)と略直交方向に透過する水流(49)を起こし、該水流(49)が、上記走行ベルト(9)の下方走行部(35)の表て面(36)に付着した浮遊物(1)を取り除く請求項1又は2記載のダム等の浮遊物除去装置。
- ダム等(15)の周辺部(39)に設置されて上記ダム(15)等の基本水面(10)よりも低い内部水面(20)を有する濾過槽(7)と、
該濾過槽(7)内で上記内部水面(20)よりも低位置に設置された水平状の濾過用エンドレス走行ベルト(9)と、
該ベルト(9)によって1箇所に集められる浮遊物(1)を上記濾過槽(7)から排出搬送する排出手段(54)と、
上記ダム(15)等の上記基本水面(10)上に浮かんで水と共に上記浮遊物(1)を自然流入させる回収部(6)と、
該回収部(6)と上記濾過槽(7)とを連通連結して該回収部(6)から水と共に上記浮遊物(1)をサイフォン現象にて送る配管(4)とを、具備し、
上記排出手段(54)による排出水量(Q1 )を、上記濾過槽(7)への流入水量(Q3 )の5%〜20%に設定したことを特徴とするダム等の浮遊物除去装置。 - ダム(15)等に浮かべられて、該ダム(15)等の基本水面(10)から水と共に浮遊物(1)を自然流入させる濾過槽(7)と、
該濾過槽(7)内で上記基本水面(10)よりも低位置に配置された水平状の濾過用エンドレス走行ベルト(9)と、
該ベルト(9)によって1箇所に集められる浮遊物(1)を上記濾過槽(7)から排出搬送する排出手段(54)とを、具備し、
上記排出手段(54)による排出水量(Q1 )を、上記濾過槽(7)への流入水量(Q3 )の5%〜20%に設定したことを特徴とするダム等の浮遊物除去装置。 - 濾過槽(7)内に設置されたポンプ(P)によって、上記濾過槽(7)内の水を元のダム(15)等へ還流させる請求項1,2,3,4又は5記載のダム等の浮遊物除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003017578A JP2004225475A (ja) | 2003-01-27 | 2003-01-27 | ダム等の浮遊物除去装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003017578A JP2004225475A (ja) | 2003-01-27 | 2003-01-27 | ダム等の浮遊物除去装置 |
Publications (1)
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JP2004225475A true JP2004225475A (ja) | 2004-08-12 |
Family
ID=32904701
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004225475A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012176346A (ja) * | 2011-02-25 | 2012-09-13 | Panasonic Corp | 水処理装置 |
JP2015123429A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-06 | 前田建設工業株式会社 | ゼオライトコンクリートパネルを用いた原位置浄化システム |
KR102521046B1 (ko) * | 2023-01-11 | 2023-04-14 | 주식회사 미래이앤아이 | 수변 설치형 무동력 녹조수 흡입장치 |
-
2003
- 2003-01-27 JP JP2003017578A patent/JP2004225475A/ja active Pending
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