JP2706526B2 - 無機充▲てん▼剤配合クロロブチルゴムの加硫性組成物およびその加硫法 - Google Patents

無機充▲てん▼剤配合クロロブチルゴムの加硫性組成物およびその加硫法

Info

Publication number
JP2706526B2
JP2706526B2 JP1206612A JP20661289A JP2706526B2 JP 2706526 B2 JP2706526 B2 JP 2706526B2 JP 1206612 A JP1206612 A JP 1206612A JP 20661289 A JP20661289 A JP 20661289A JP 2706526 B2 JP2706526 B2 JP 2706526B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guanidine
chlorobutyl rubber
inorganic filler
ortho
phr
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1206612A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0288658A (ja
Inventor
テリー・フランク・アレン
ロバート・チャールズ・シスラー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Goodyear Tire and Rubber Co
Original Assignee
Goodyear Tire and Rubber Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Goodyear Tire and Rubber Co filed Critical Goodyear Tire and Rubber Co
Publication of JPH0288658A publication Critical patent/JPH0288658A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2706526B2 publication Critical patent/JP2706526B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/16Nitrogen-containing compounds
    • C08K5/29Compounds containing one or more carbon-to-nitrogen double bonds
    • C08K5/31Guanidine; Derivatives thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/36Sulfur-, selenium-, or tellurium-containing compounds
    • C08K5/37Thiols
    • C08K5/375Thiols containing six-membered aromatic rings

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の分野) 本発明は無機充填剤配合クロロブチルゴムの加硫性組
成物およびその加硫性組成物の加硫法に関する。
(発明の背景) クロロブチルゴムはきわめて良好な空気透過性、屈曲
特性、耐酸化性、および良好な耐熱性を含む多数の望ま
しい特性を備えている。クロロブチルゴムの商業上の成
功は、それらをタイヤインナーライナーおよびサイドウ
オール、コンベヤーベルトまたは動力伝達ベルト、ホー
ス、および電線絶縁物などの製品に用いたことに負うと
ころが大きい。これらの用途の多くにおいてクロロブチ
ルゴムはさらに製品特性を高め、および/または製造原
価を低下させるために無機充填剤が配合されている。
無機充填剤配合クロロブチルコンパウンドは水蒸気の
存在下では加硫しにくい。充填剤が吸湿性であるため水
蒸気から吸湿し、従つて架橋を妨げると考えられる。残
念ながら、一般にカーボンブラツクと共に用いる通常の
加硫系、および乾式加硫した無機充填剤配合コンパウン
ドはクロロブチルゴムの直接蒸気加硫には効果がない。
従つて改良された加硫系が求められている。
(発明の要約) 本発明は無機充填剤配合クロロブチルゴムの加硫性組
成物およびその加硫性組成物の改良された直接蒸気加硫
法に関する。本発明の加硫性組成物は無機充填剤配合ク
ロロブチルゴムと、アルキルフエノールジスルフイド、
ならびにジフエニルグアニジン、ジ−オルト−トリルグ
アニジン、トリフエニルグアニジン、およびジカテコー
ルボレートのジ−オルト−トリルグアニジン塩よりなる
群から選ばれるグアニジン化合物の混合物を含有する加
硫剤とのブレンドからなり、また本発明の加硫法はその
加硫法組成物を直接蒸気加硫法で加硫することを含む。
(発明の詳細な記述) 本発明によれば、 クロロブチルゴムと、 (1)炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸マグ
ネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ホ
ワイチング、熱分解法シリカ、水和シリカ、硫酸バリウ
ム、硫酸カルシウム、二酸化チタンおよびマイカよりな
る群から選ばれる無機充填剤25〜200phr、並びに (2)アルキルフェノールジスルフィド0.25〜10phr
と、ジカテコールボレートのジ−オルト−トリルグアニ
ジン塩、ジフェニルグアニジン、ジ−オルト−トリルグ
アニジンおよびトリフェニルグアニジンよりなる群から
選ばれるグアニジン化合物0.25〜10phrからなる加硫剤 とのブレンドからなる、無機充填剤配合クロロブチルゴ
ムの加硫性組成物が開示される。
本発明によれば、さらに、 (a)クロロブチルゴムを、 (1)炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸マ
グネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、
ホワイチング、熱分解法シリカ、水和シリカ、硫酸バリ
ウム、硫酸カルシウム、二酸化チタンおよびマイカより
なる群から選ばれる無機充填剤25〜200phr、並びに (2)アルキルフェノールジスルフィド0.25〜10phr
と、ジカテコールボレートのジ−オルト−トリルグアニ
ジン塩、ジフェニルグアニジン、ジ−オルト−トリルグ
アニジンおよびトリフェニルグアニジンよりなる群から
選ばれるグアニジン化合物0.25〜10phrからなる加硫剤 と混合して上記成分のブレンドからなる、無機充填剤配
合クロロブチルゴムの加硫性組成物を得、そして (b)得られた組成物を直接蒸気硬化法で加硫する ことからなる無機充填剤配合クロロブチルゴムの加硫性
組成物を加硫する方法が開示される。
上記の加硫性組成物から得られる加硫ゴムも開示され
る。
本発明に用いるきわめて容易に得られるアルキルフエ
ノールジスルフイドはパラ−t−アミノフエノールジス
ルフイド類であり、これらはパラ−t−アミルアルコー
ルから容易に製造される。本発明に使用できる一群のパ
ラ−t−アルキルフエノールジスルフイドはバルタツク
(Vultac)の登録商標でペンワルト・コーポレーション
から市販されている。バルタツク2(比重1.0〜1.2およ
び融点50〜60℃)は23%のイオウを含有し、バルタツク
3(比重1.15〜1.25および78〜93℃)は28%のイオウを
含有する。バルタツク4は16%のイオウを含有し、さら
に30%のステアリン酸を含有するバルタツク2の希釈さ
れた形のものである。本発明に使用できるさらに他のバ
ルタツク製品はバルタツク5であり、これは21%のイオ
ウを含有し、さらに30%のマイクロ−セル(Micro−Ce
l)E(多孔質ケイ酸カルシウム)を含有する、バルタ
ツク3の希釈された形のものである。バルタツク5は約
1.34〜約1.42の比重および約21%のイオウ含有を示し、
本発明に用いるものとして好ましいアルキルフエノール
ジスルフイドである。使用できる他のアルキルフエノー
ルジスルフイドはイオウ水準30.5%のバルタツク7およ
びイオウ27.4%を含有するバルタツク710である。市販
される他のアルキルフエノールジスルフイドはモンサン
トからのタツキン(Tackine,登録商標)30として知られ
る。タツキン30は30%のイオウを含有する。
アルキルフエノールジスルフイドは一般に無機充填剤
配合クロロブチルゴムの優れた加硫を得るのに十分な量
でグアニジン化合物との組合わせとして存在する。アル
キルフエノールジスルフイドの量は多様であるが、アル
キルフエノールジスルフイドは一般に約0.25〜約10phr
の量で用いられる。好ましくはアルキルフエノールジス
ルフイドは約1〜約5phrの量で存在し、1〜約3phrの範
囲が特に好ましい。
本発明に使用できるグアニジン類にはジフエニルグア
ニジン、ジ−オルト−トリルグアニジン、トリフエニル
グアニジン、およびジカテコールボレートのジ−オルト
−トリルグアニジン塩が含まれる。好ましくは約1.20〜
約1.25の比重をもつ、ジカテコールボレートのジ−オル
ト−トリルグアニジン塩が含まれる。これによつて、低
臭気の、特に食品および飲料用に好適な加硫ゴムが得ら
れ、かつきわめて安定な加硫ゴム特性が得られるからで
ある。ジカテコールボレートのジ−オルト−トリルグア
ニジン塩はデユポンからパーマラツクス(Permalux)の
登録商標で得られる。ジカテコールボレートのジ−オル
ト−トリルグアニジン塩はアール・テイー・バンダービ
ルト社からバナツクス(Vanax)PMLの商品名で得られ
る。ジカテコールボレートのジ−オルト−トリルグアニ
ジン塩は約165℃の融点および約467の分子量をもつ。ジ
カテコールボレートのジ−オルト−トリルグアニジン塩
により加硫した加硫クロロブチルゴムは高い架橋密度を
もつことが知られているが、残念ながらジカテコールボ
レートのジ−オルト−トリルグアニジン塩は無機充填剤
配合クロロブチルコンパウンドの直接蒸気加硫には効果
がない。しかしアルキルフエノールジスルフイドと組合
わせて加硫剤として用いると無機充填剤配合クロロブチ
ルゴムの優れた直接蒸気加硫が得られることが見出され
た。グアニジン化合物の量は他の添加物、たとえば充填
剤の量などの因子に応じて異なるであろう。一般にグア
ニジン化合物は約0.25〜約10phrの量で用いられ、1〜
約5phrの範囲が特に好ましい。
アルキルフエノールジスルフイドとグアニジン化合物
の重量比は目的とする加硫クロロブチルゴムの特性に応
じて異なるであろう。一般にアルキルフエノールジスル
フイドとグアニジン化合物の重量比は約5:1〜1:5であ
り、3:1〜1:1の範囲が好ましい。アルキルフエノールジ
スルフイドとグアニジン化合物の特に好ましい重量比は
約2:1である。
ここで用いる“クロロブチル”という語はハロゲンが
塩素であるハロゲン化ブチルゴムを意味する。ブチルゴ
ムは約95.5〜99.5モル%のイソブチレンおよび約0.5〜
約4.5モル%のイソプレンのコポリマーである。クロロ
ブチルゴムは市販されており、1〜60重量%のブチルゴ
ムを実質的に不活性なC5〜C8炭化水素系溶剤、たとえば
ペンタン、ヘキサン、ヘプタン中などに含有する溶液状
のブチルゴムを塩素化することにより製造でき、その際
このブチルゴムセメントを塩素ガスと約2秒間ないし約
25分間接触させ、これによりクロロブチルゴムおよびハ
ロゲン化水素が生成する。クロロブチルゴムの製造は当
業者に周知である。たとえば米国特許第3,099,644号明
細書が参照され、これをここに参考として引用する。ク
ロロブチルゴムの性質、その加硫の特性および化学に関
する詳細な情報はボールドウイン(Baldwin)らの“ク
ロロブチルの製法および特性"Bubber&Plastics Age,4
2,500(1961)に示されており、その関連部分全体をこ
こに参考として引用する。本発明はブチルゴムの塩素化
法によつては全く制限されない。
一般にいかなるクロロブチルゴムも使用できる。使用
できるクロロブチルゴムの例は、塩素化前に不飽和度1.
8モル%および粘度平均分子量約450,000と分析される塩
素化ブチルゴムである。出発原料である高分子量ブチル
ゴムは結合ジオレフイン約0.5〜約6%を含有しうる。
適切な市販のクロロブチルゴムは約1.1〜約1.35重量%
の塩素、および.5〜2モル%の不飽和を含む。
本発明の加硫系により加硫したクロロブチルゴムコン
パウンドは充填剤を含む。当業者に知られている通常の
充填剤には炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸
マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウ
ム、ホワイチング、熱分解法シリカ、水和シリカ、硫酸
バリウム、二酸化チタン、硫酸カルシウムおよびマイカ
が含まれる。カーボンブラツクも使用できるが、着色の
ためにごく少量用いることが好ましい。一般に充填剤は
約25〜約200phrの量で使用でき、50〜100phrが特に好ま
しい。
無機充填剤配合クロロブチルゴムの加硫は主としてア
リル性塩素との反応により進行する。加硫剤のほかに硬
化剤、たとえば酸化亜鉛を用いることが好ましい。酸化
亜鉛のほかに元素の周期表I−A族およびII−A族の金
属の他の酸化物、水酸化物および炭酸塩も使用できる。
酸化亜鉛または他の硬化剤は一般に約2〜約20phrの量
で存在する。好ましくは硬化剤は酸化亜鉛であり、加硫
性組成物中に約3〜約7phrの範囲で存在する。
ゴムは、ゴムと本発明の加硫剤以外のすべての目的成
分を密に混合しうるいずれかの望ましい方法で、たとえ
ばバンバリーミキサーまたは二本ロール型異速度ミルに
よりブレンドし、次いで本発明の加硫剤をいずれかの希
望する様式で、たとえばブレンド済み成分および加硫剤
を通常のゴム用ロール機で単に混練するだけでブレンド
済み成分に含有させるか、またはこれと混合することに
より精製できる。好ましくは、混練は50〜90℃で行われ
る。加硫剤とポリマーを混合するための他の方法は当業
者に明らかであろう。
加硫または架橋は水分がゴム表面と接触する直接蒸気
加硫法により行われる。直接蒸気加硫は一般に、製品を
蒸気オートクレーブ中の開放トレーに入れることによ
り、加硫性材料の製品を加圧することを伴う。加硫の温
度および時間は当業者に周知の範囲内にあり、約138〜1
77℃(280〜約350゜F)の温度において約20分間ないし
数時間であろう。加硫および架橋の速度を測定する簡便
な方法は振動デイスクレオメーターなどのキユロメータ
ー(curometer)によるものである。加硫温度において
得たレオメーター曲線は誘導期間、架橋反応経過、プラ
トーまたは逆転の発生、および最適加硫に達する時点を
示す。任意に、最大値(ΔLmax)より最高90%のトルク
増加を達成するのに必要な時間を最適加硫のための時間
と設定する。ただし時には他の%も採用される。
本発明の架橋用組成物のほかに、クロロブチルゴムは
クロロブチル配合物中に慣用される他の成分も含有する
ことができ、たとえばエキステンダー、顔料、安定剤、
酸化防止剤、粘着付与剤、可塑剤および軟化剤を添加す
ることができる。
下記の例は本発明を十分に説明するために提示され、
本発明を制限するためのものではない。部はすべて、特
に指示しない限り重量により示す。
下記の例に用いたクロロブチルゴムコンパウンドは下
記の成分(重量部)を含有していた。
例1〜11. 以下の例はアルキルフエノールジスルフイド対グアニ
ジン成分の比を変化させることにより、無機充填剤配合
クロロブチルゴムに対する影響を調べるために行われ
た。種々の量のアルキルフエノールジスルフイドおよび
/またはジカテコールボレートのジ−オルト−トリルグ
アニジン塩を第I表のクロロブチルゴムコンパウンド19
7部および酸化亜鉛5.00部とブレンドした。これらのコ
ンパウンドを1100cc容量のバンバリー中で均質な混合物
が得られるまで4〜6分間ブレンドした。加硫剤の種々
の量の各成分を第II表に示す。使用したアルキルフエノ
ールジスルフイドはバルタツク(登録商標)5であつ
た。例2、6および10で用いたジカテコールボレートの
ジ−オルト−トリルグアニジン塩はパーマラツクス(登
録商標)であつた。残りの例におけるジカテコールボレ
ートのジ−オルト−トリルグアニジン塩はバナツクス
(登録商標)PMLであつた。
下記の第III表には上記11種のコンパウンドそれぞれ
から製造したホース試料より得た物理的特性を挙げる。
スコーチはASTM D1646に従つて測定された。比重はAST
M D297に従つて測定された。引張り、伸びおよびモジ
ユラスはASTM D412に従つて測定された。硬度はASTM
D2240に従つて測定された。引裂きはASTM D624に従つ
て測定された。
引張り、伸び、モジユラス、直径、およびダイC引裂
きは約150℃(302゜Fで40および60分間の硬化において
測定された。ホース試料は厚さ約2.3mm(.090インチ)
のシート素材から製造された。試験片を鋼製マンドレル
に施し、2枚の50%オーバーラツプナイロン硬化テープ
で包んだ。加硫は約150℃(302゜F)に保持したオート
クレーブ中で水蒸気により行われた。
例12〜19. 以下の例は他のアルキルフエノールジスルフイドおよ
びグアニジン類を加硫剤として使用しうることにつき証
明するために行われた。種々の量のアルキルフエノール
ジスルフイドおよびグアニジン類を第I表のクロロブチ
ルゴムコンパウンド197部、酸化亜鉛5.00部、および酸
化マグネシウム.25部とブレンドした。アルキルフエノ
ールジスルフイドはバルタツクス(登録商標)2、3、
4、5、7および710であつた。グアニジン類はバナツ
クス(登録商標)PML、ジ−オルト−トリルグアニジン
(DOTG)およびジフエニルグアニジン(DPG)であつ
た。種々の量の各成分を下記の第IV表に挙げる。
下記の第V表には例1〜11に記載した方法により例12
〜19の化合物から製造したホース試料について得た物理
的特性を挙げる。物理的特性は例1〜11に記載したと同
じ方法で測定された。
第III表のデータから分かるように、アルキルフエノ
ールジスルフイドのみを用いた場合(例1参照)、約15
0℃(302゜F)で40分後に加硫されていなかつた。これ
に対し本発明の加硫剤を含有する無機充填剤配合クロロ
ブチルゴムコンパウンド(例2〜19参照)は40分後に加
硫されて種々の望ましい物理的特性を示した。これらの
例の試料はすべて50分後には加硫された。引張り値に関
しては比較的低い加硫剤各成分濃度において最高値が達
成された。引張り効果と同様に、各成分が比較的低い水
準である状態で伸びが最大となつた。300%モジユラス
値は比較的高い両成分濃度において最高となり、シヨア
ーA値は成分濃度の上昇と共に増大した。
(発明の効果) 本発明の加硫系は産業界における長年末の要望を満た
すであろう。産業界では無機充填剤配合クロロブチルコ
ンパウンドが水蒸気の存在下では加硫されにくいという
事実が以前から認識されていた。本発明はこの問題に対
する解決策を提供する。さらにこの加硫系はそれを通し
て搬送される材料にほとんど味または臭気を与えないホ
ースなどの製品の製造を可能にする。これは食品および
飲料工業を対象とする用途にとつて特に重量である。本
発明の加硫性組成物はタイヤインナーライナー、タイヤ
サイドウオール、コンベヤーベルト、動力伝達用ベル
ト、電線絶縁材料、シートおよび屋根材料に成形するこ
ともできる。
本発明の特色、利点、および他の詳細な形態は当業者
に自明である。本発明の特定の形態についてかなり詳細
に述べたが、特許請求の範囲に記載した本発明の範囲か
ら逸脱することなく、これらの形態を変更および修正す
ることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5:31 5:37)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クロロブチルゴムと、 (1)炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸マグ
    ネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ホ
    ワイチング、熱分解法シリカ、水和シリカ、硫酸バリウ
    ム、硫酸カルシウム、二酸化チタンおよびマイカよりな
    る群から選ばれる無機充填剤25〜200phr、並びに (2)アルキルフェノールジスルフィド0.25〜10phr
    と、ジカテコールボレートのジ−オルト−トリルグアニ
    ジン塩、ジフェニルグアニジン、ジ−オルト−トリルグ
    アニジンおよびトリフェニルグアニジンよりなる群から
    選ばれるグアニジン化合物0.25〜10phrからなる加硫剤 とのブレンドからなる、無機充填剤配合クロロブチルゴ
    ムの加硫性組成物。
  2. 【請求項2】加硫剤がアルキルフェノールジスルフィド
    と、ジカテコールボレートのジ−オルト−トリルグアニ
    ジン塩からなる、特許請求の範囲第1項に記載の加硫性
    組成物。
  3. 【請求項3】クロロブチルゴムと無機充填剤と加硫剤と
    のブレンドが酸化亜鉛をさらに含んでいる、特許請求の
    範囲第1項に記載の加硫性組成物。
  4. 【請求項4】アルキルフェノールジスルフィドが約16〜
    約28%のイオウを含有し、その比重が約1.00〜約1.42で
    ある、特許請求の範囲第1項に記載の加硫性組成物。
  5. 【請求項5】(a)クロロブチルゴムを、 (1)炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸マグ
    ネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ホ
    ワイチング、熱分解法シリカ、水和シリカ、硫酸バリウ
    ム、硫酸カルシウム、二酸化チタンおよびマイカよりな
    る群から選ばれる無機充填剤25〜200phr、並びに (2)アルキルフェノールジスルフィド0.25〜10phr
    と、ジカテコールボレートのジ−オルト−トリルグアニ
    ジン塩、ジフェニルグアニジン、ジ−オルト−トリルグ
    アニジンおよびトリフェニルグアニジンよりなる群から
    選ばれるグアニジン化合物0.25〜10phrからなる加硫剤 と混合して上記成分のブレンドからなる、無機充填剤配
    合クロロブチルゴムの加硫性組成物を得、そして (b)得られた組成物を直接蒸気硬化法で加硫する ことからなる無機充填剤配合クロロブチルゴムの加硫性
    組成物を加硫する方法。
  6. 【請求項6】加硫剤がアルキルフェノールジスルフィド
    と、ジカテコールボレートのジ−オルト−トリルグアニ
    ジン塩からなる、特許請求の範囲第5項に記載の方法。
  7. 【請求項7】クロロブチルゴムと無機充填剤と加硫剤と
    のブレンドが酸化亜鉛をさらに含んでいる、特許請求の
    範囲第5項に記載の方法。
JP1206612A 1988-08-11 1989-08-09 無機充▲てん▼剤配合クロロブチルゴムの加硫性組成物およびその加硫法 Expired - Fee Related JP2706526B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US231288 1988-08-11
US07/231,288 US4873290A (en) 1988-08-11 1988-08-11 Cure system for open steam curing of mineral-loaded chlorobutyl compounds

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0288658A JPH0288658A (ja) 1990-03-28
JP2706526B2 true JP2706526B2 (ja) 1998-01-28

Family

ID=22868577

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1206612A Expired - Fee Related JP2706526B2 (ja) 1988-08-11 1989-08-09 無機充▲てん▼剤配合クロロブチルゴムの加硫性組成物およびその加硫法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US4873290A (ja)
JP (1) JP2706526B2 (ja)
CA (1) CA1340668C (ja)
IT (1) IT1232168B (ja)
MX (1) MX164688B (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW253899B (ja) * 1993-06-14 1995-08-11 Akzo Nv
JP5026644B2 (ja) * 2001-07-27 2012-09-12 東洋ゴム工業株式会社 装飾用白色ゴム組成物
WO2009044653A1 (ja) * 2007-10-03 2009-04-09 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. サイドウォール用ゴム組成物およびそれを用いたサイドウォールを有するタイヤ、ならびにクリンチ用ゴム組成物およびそれを用いたクリンチを有するタイヤ
JP5044516B2 (ja) * 2007-10-05 2012-10-10 住友ゴム工業株式会社 インナーライナー用ゴム組成物およびそれからなるインナーライナーを有するタイヤ
WO2009044652A1 (ja) * 2007-10-05 2009-04-09 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. インナーライナー用ゴム組成物およびそれからなるインナーライナーを有するタイヤ
JP4308292B2 (ja) * 2007-12-10 2009-08-05 住友ゴム工業株式会社 インナーライナー用ゴム組成物およびそれからなるインナーライナーを有するタイヤ
JP5313743B2 (ja) * 2009-04-06 2013-10-09 住友ゴム工業株式会社 インナーライナー用ゴム組成物及びタイヤ
JP5421400B2 (ja) 2011-06-21 2014-02-19 住友ゴム工業株式会社 クリンチ又はチェーファー用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
CN109401090B (zh) * 2017-08-15 2021-04-09 中国石油化工股份有限公司 橡胶组合物和硫化橡胶及其制备方法和应用

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA982724A (en) * 1972-09-28 1976-01-27 Polysar Limited Scorch retarders for halogenated butyl
US3968062A (en) * 1974-08-23 1976-07-06 Fairfield Chemical Services Use of para-tert. butyl phenol disulfide for vulcanizing chlorobutyl rubber compositions

Also Published As

Publication number Publication date
IT8948287A0 (it) 1989-08-08
IT1232168B (it) 1992-01-25
CA1340668C (en) 1999-07-20
US4873290A (en) 1989-10-10
MX164688B (es) 1992-09-17
JPH0288658A (ja) 1990-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4929688A (en) Cure system for open steam curing of mineral-loaded chlorobutyl compounds
JP3142653B2 (ja) ジエンゴム加硫物の製法
EP3156426B1 (en) Modified rubber for tyre, rubber composition for tyre using said modified rubber and tyre
KR101655501B1 (ko) 고무용 충전재 및 고무조성물
EP0144767B1 (en) Polymer compositions
US4281085A (en) Rubber compound capable of giving a vulcanized rubber having a high modulus of elasticity
JPH04275349A (ja) ゴム加硫物
JPS61176642A (ja) 向上した引裂強さを有する天然ゴム含有組成物
JP2706526B2 (ja) 無機充▲てん▼剤配合クロロブチルゴムの加硫性組成物およびその加硫法
US5994465A (en) Rubber composition containing an organic compound having two maleimide groups and a rubber article for pharmaceuticals and medical treatment
JPH10120852A (ja) ポリマーコンパンドおよびそれを低いハロゲン含有量を有するハロゲン化ブチルゴムの加硫で用いる使用
US4259460A (en) Rubbery compositions
WO2003068857A1 (fr) Composition de caoutchouc et pneumatique produit a partir de ladite composition
JPH115874A (ja) ゴム組成物
JP2001192506A (ja) ゴム組成物およびその製造方法
JPS63284240A (ja) 複素環式ジ‐n‐オキシドで変性したゴム組成物
JPS63278948A (ja) ベンズイミダゾリノンで変性したゴム組成物
JP5954504B1 (ja) 変性ゴム及びその製造方法、ゴム組成物、並びにタイヤ
JPH0867703A (ja) 天然ゴム及びその製造方法、並びに天然ゴム用添加剤、その添加剤を含むゴム組成物及びその添加剤による天然ゴムの粘度上昇抑制方法
US5804668A (en) Polymer compounds and the use thereof for vulcanising rubbers containing halogen
JP3690890B2 (ja) 低発熱性ゴム組成物
JPH11323021A (ja) トリメチロ―ルプロパン蒸留残渣含有ゴム混合物
JPH0853579A (ja) 改良された加硫動力学を有するシリカ−充填ゴムコンパウンド
JP4074164B2 (ja) タイヤ
JPS5813648A (ja) ゴム組成物

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees