JP2705517B2 - 外部無足場によるコンクリート壁施工方法 - Google Patents

外部無足場によるコンクリート壁施工方法

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JP2705517B2
JP2705517B2 JP5140553A JP14055393A JP2705517B2 JP 2705517 B2 JP2705517 B2 JP 2705517B2 JP 5140553 A JP5140553 A JP 5140553A JP 14055393 A JP14055393 A JP 14055393A JP 2705517 B2 JP2705517 B2 JP 2705517B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高層ビルなどにおい
て外部に足場を設置することなくコンクリート壁を施工
することのできる施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物のコンクリート壁を打設する場合、
通常は壁の外面と内面共に型枠合板と単管ばた材を使用
し、これらを丸セパレーターとフォームタイとで緊結し
て型枠を構成している。また、型枠の取付け・撤去作業
のために、型枠の内部と外部にそれぞれ内部足場,外部
足場を設置し、この足場を利用して壁面の最終仕上げま
で施工している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような従来の施工方法の場合、作業場所が高所(最高高
さ地上80m)であったり、外壁フェンスと鉄骨の間隔
が少なかったりすると、外部足場の設置が困難であっ
た。このような場合、従来の施工方法では、外部足場を
使用するため、外部足場無しで施工可能な工法を採用す
る必要があった。
【0004】この発明は、前述のような事情に鑑みてな
されたもので、その目的は、外部足場無しにコンクリー
ト壁を構築できると共に、高所での作業を内部から行う
ことのできるコンクリート壁施工方法を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る外部無足
場によるコンクリート壁施工方法は、リブを有する薄板
からなり外壁型枠を兼用する外壁仕上げパネル(例えば
折板型着色鉄板)に下地材を取り付けて所定位置に建て
込み、この外壁仕上げパネルを先行設置された内部足場
に壁つなぎ材の先端を下地材に固定することにより取り
付けると共に、この外壁仕上げパネルの下地材に固定し
たナットにセパレーター・フォームタイのボルト先端を
螺着し、あるいはセパレーター・フォームタイのボルト
先端に取り付けた係止金物を下地材に係止することによ
り、外壁仕上げパネルに内壁型枠を接続し、外壁仕上げ
パネルと内壁型枠との間にコンクリートを打設し、コン
クリート打設完了後の外壁仕上げパネルをそのまま残す
ようにしたものである。
【0006】
【作用】以上のような構成において、外壁仕上げパネル
を内部足場に支持させてコンクリート打設時に型枠とし
て使用し、コンクリート打設完了後は外壁仕上げパネル
をそのまま残して外壁パネルとして使用する。比較的高
層のビルやスペースの点で外部足場の設置が困難な場合
でも、コンクリート壁を容易に構築することができる。
【0007】また、従来工法での外壁型枠の脱型や壁面
最終仕上げ作業を無くすことができ、作業の全てを内部
から安全にかつ迅速に行うことができる。さらに、外壁
部分を、薄肉の折板と、リップ溝形鋼や山形鋼などの下
地材とからなる軽量で簡単な構成とすることができ、ま
た、下地材とセパレーターの接続には、簡単なナットや
係止金物を用いることができる。
【0008】
【実施例】以下、この発明を図示する一実施例に基づい
て説明する。図1は、この発明に係るコンクリート壁施
工方法の実施状態を示す断面図、図3は外壁仕上げパネ
ルを示す断面図、図4は外壁仕上げパネルの下地材を示
す正面図、図5ないし図7は外壁仕上げパネル等の詳細
を示す断面図、図8は打継部を示す断面図、図9は構築
されたコンクリート壁を示す平面図である。
【0009】図3に示すように、外壁型枠パネルを兼用
する外壁仕上げパネル1は、着色亜鉛鉄板(冷間圧延鋼
板に溶融亜鉛メッキした原板)にポリエステル樹脂塗料
で表面仕上げしたもので、リブを有し、板厚が1mmよ
り薄い折板を使用する。また、この外壁仕上げパネル1
は、図4,図9に示すように、平パネル1Aとコーナー
パネル1Bの2種類とする。
【0010】(a) 平パネル この平パネル1Aは、人力で移動可能な大きさ(例え
ば、幅2745×高さ3400mm) ・重量(約130kg /枚) と
し、図4に示すように、内部側に下地材として胴縁材
(リップ溝形鋼)2とつなぎ材(山形鋼)3を取り付け
る。
【0011】図5に示すように、胴縁材2のウェブ外面
には丸セパレーター4の先端ねじが螺入されるナット5
を工場加工の段階で溶接により固定しておく。このナッ
ト5は、外壁仕上げパネル1の山部分空間の中央に位置
するように配置する。
【0012】このような胴縁材2とつなぎ材3とを、図
4に示すように地組みする。つなぎ材3は、間隔をおい
て平行に配列した胴縁材2の両端部に胴縁材2と直交す
るように配設し、ボルト等により取り付ける。なお、こ
のつなぎ材3は胴縁材2の外部側すなわちウェブ外面に
取り付け、外壁仕上げパネル1の山部空間内に収納され
るようにする。
【0013】地組みした下地材には、外壁仕上げパネル
1を取り付ける。取り付けには、図5に示すように、ド
リルビス6を使用し、このドリルビス6により外壁仕上
げパネル1の谷底部分を胴縁材2に固定する。
【0014】(b) コーナーパネル コーナーパネル1Bは、パネル割付けにより寸法が異な
るが、1000×1000mmを目安とする。下地材には、図4に
示すように、平パネル1Aと同仕様の胴縁材2とつなぎ
材3を使用するが、胴縁材2は工場において平面視で山
形鋼形状に加工しておく(図9参照)。
【0015】胴縁材2とつなぎ材3を地組みした後、胴
縁材2の出隅部分に捨て水切りを取り付け、2つの外壁
仕上げパネル1を胴縁材2にドリルビス6で固定し、さ
らに出隅部分に化粧見切鉄板7(図9参照、外壁仕上げ
パネル1の鉄板と同じ仕様)を取り付ける。なお、この
化粧見切鉄板7は、コンクリート側圧による膨れ防止の
ため二重に取り付ける。
【0016】以上のような構成において、次のように外
部無足場によるコンクリート壁の施工を行う。
【0017】<第1回目のパネル建込み> (1) パネル建込みの前に、図2に示すように、床上に外
壁仕上げパネル1の足元固定のための固定金具(山形
鋼)8をオールアンカー9により固定する。
【0018】(2) 予め下地材を取り付けておいた外壁仕
上げパネル1を正規の位置に配置し、その足元を外部か
らドリルビス6により固定金具8に固定する。
【0019】(3) 図1に示すように、内部に先行設置さ
れた内部足場10の外側建枠部材10aと、外壁仕上げ
パネル1の頭部における胴縁材2とを壁つなぎ材11で
接続する。壁つなぎ材11は、ターンバックル11aの
両端にそれぞれクランプ11bと挟持金具11cを取り
付けものを使用する。
【0020】(4) 横方向に隣接するパネルの縦ジョイン
ト部分は、図5に示すように、端部が内部に折り曲げら
れており、パネル建込み完了後、この部分にガムテープ
を貼り、ノロ漏れを防止する。
【0021】(5) 外壁仕上げパネル1(胴縁材2)のナ
ット5に丸セパレーター4の先端を螺入し、フォームタ
イ13により内壁型枠パネル12a・桟木12b・単管
ばた材12cからなる内壁型枠12を取り付ける。な
お、柱型部やコーナー部でナット5部分以外で丸セパレ
ーター4を取り付ける場合には(図9参照)、図7に示
すように、胴縁材2のリップに係止される丸セパ用の受
け金物14を使用する。この受け金物14は、横にして
胴縁材2内に挿入し、縦に回転取付けした後、共回りし
ない形状としている(図7(ロ)参照)。
【0022】(6) 外壁仕上げパネル1と内壁型枠パネル
12aの間にコンクリートを打設する。外壁仕上げパネ
ル1はそのまま残しておく。
【0023】<第2回目以降のパネル建込み> (1) 予め地組みした外壁仕上げパネル1を取付け箇所の
直下まで運搬し、内部足場10に設置したポータークレ
ーンで揚重する。
【0024】(2) 図8に示すように、揚重した外壁仕上
げパネル1を既に建て込まれている外壁仕上げパネル
1’の内側に重ねて取り付ける。この重ね長さは、100m
m 程度とする。また、ノロ防止として重ね合わせ部分に
シールクッション材15を貼り付ける。
【0025】(3) 第1回目と同様に丸セパレーター4を
介して内壁型枠パネル12を取り付け、外壁仕上げパネ
ル1と内壁型枠パネル12aの間にコンクリートを打設
する。
【0026】外壁仕上げパネル1はそのまま残してお
く。
【0027】
【発明の効果】前述の通り、この発明に係る外部無足場
によるコンクリート壁施工方法は、外壁仕上げパネルを
外壁型枠として使用し、この外壁仕上げパネルを内部足
場に壁つなぎ材を介して取り付けると共に、この外壁仕
上げパネルにセパレーターを介して内壁型枠を接続し、
コンクリート打設完了後の外壁仕上げパネルをそのまま
残すようにしたため、次のような効果を奏する。
【0028】(1) 外部足場無しで施工を行うことがで
き、外部足場の設置が困難な場合にも、コンクリート壁
を容易に構築することができる。
【0029】(2) 従来工法での外壁型枠の脱型、壁面最
終仕上作業を無くすことができ、内部から全ての作業を
行うことができ、作業の安全化、迅速化を図れる。
た、外壁部分を、薄肉の折板と、リップ溝形鋼や山形鋼
などの下地材とからなる軽量で簡単な構成とすることが
でき、また、下地材とセパレーターの接続には、簡単な
ナットや係止金物を用いることができるため、外壁部分
の製作コストを低減することができると共に、外壁部分
が軽量で簡易な構造となることで取付けにウインチ等の
簡易揚重機で対応することができ、施工も容易となり、
施工コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るコンクリート壁施工方法の実施
状態を示す断面図である。
【図2】図1における外壁仕上げパネルの床への取付け
状態を示す断面図である。
【図3】外壁仕上げパネルを示す断面図である。
【図4】外壁仕上げパネルの下地材を示す正面図であ
る。
【図5】外壁仕上げパネル・下地材の取付け状態とパネ
ルジョイント部分の詳細を示す断面図である。
【図6】図5におけるVI-VI 線断面図である。
【図7】(イ)は図5におけるVII-VII 線断面図、
(ロ)は(イ)の内部から見た断面図である。
【図8】この発明のコンクリート壁の打継部を示す断面
図である。
【図9】この発明により構築されたコンクリート壁を示
す平面図である。
【符号の説明】
1 外壁仕上げパネル 1A 平パネル 1B コーナーパネル 2 胴縁材 3 つなぎ材 4 丸セパレーター 5 ナット 6 ドリルビス 7 化粧見切鉄板 8 固定金具 9 オールアンカー 10 内部足場 11 壁つなぎ材 12 内壁型枠 13 フォームタイ 14 受け金物 15 シールクッション材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭52−9055(JP,B2) 特公 平6−65825(JP,B2) 特公 昭53−27574(JP,B2) 実公 昭53−34744(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リブを有する薄板からなり外壁型枠を兼
    用する外壁仕上げパネルに下地材を取り付けて所定位置
    に建て込み、この外壁仕上げパネルを先行設置された内
    部足場に壁つなぎ材の先端を下地材に固定することによ
    取り付けると共に、この外壁仕上げパネルの下地材に
    固定したナットにセパレーター・フォームタイのボルト
    先端を螺着し、あるいはセパレーター・フォームタイの
    ボルト先端に取り付けた係止金物を下地材に係止するこ
    とにより、外壁仕上げパネルに内壁型枠を接続し、外壁
    仕上げパネルと内壁型枠との間にコンクリートを打設
    し、コンクリート打設完了後の外壁仕上げパネルをその
    まま残すことを特徴とする外部無足場によるコンクリー
    ト壁施工方法。
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JPS529055A (en) * 1975-07-10 1977-01-24 Osaka Soda Co Ltd A process for cross-linking chlorinated polyethylene
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