JP2704660B2 - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents
内燃機関の吸気装置Info
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- JP2704660B2 JP2704660B2 JP19139289A JP19139289A JP2704660B2 JP 2704660 B2 JP2704660 B2 JP 2704660B2 JP 19139289 A JP19139289 A JP 19139289A JP 19139289 A JP19139289 A JP 19139289A JP 2704660 B2 JP2704660 B2 JP 2704660B2
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- Japan
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- Valve Device For Special Equipments (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、内燃機関の運転状態に応じて吸気弁の吸気
特性を2種類の吸気特性に切換える可変バルブタイミン
グ切換手段を備えた内燃機関に関するものである。
特性を2種類の吸気特性に切換える可変バルブタイミン
グ切換手段を備えた内燃機関に関するものである。
従来技術 吸気弁の開弁期間および弁揚程のいずれか一方または
両方を変えて吸気特性を2種類の吸気特性に切換える可
変バルブタイミング切換手段を備えた内燃期間は、特公
昭49−33289号公報に示されるように公知である。
両方を変えて吸気特性を2種類の吸気特性に切換える可
変バルブタイミング切換手段を備えた内燃期間は、特公
昭49−33289号公報に示されるように公知である。
解決しようとする課題 ところが、特公昭49−33289号公報に示された内燃機
関においては、内燃機関の吸気通路長は一定している。
そして吸気特性を低速域から高速域に亘り高い水準に保
持させるべく、吸気通路長をやや長く設定し、低速域に
おける動的効果を引出して低速域の吸気特性を向上させ
るようにしたため、第8図に図示するように、低速域の
中頃の領域では吸気特性が局部的に低下してしまう。
関においては、内燃機関の吸気通路長は一定している。
そして吸気特性を低速域から高速域に亘り高い水準に保
持させるべく、吸気通路長をやや長く設定し、低速域に
おける動的効果を引出して低速域の吸気特性を向上させ
るようにしたため、第8図に図示するように、低速域の
中頃の領域では吸気特性が局部的に低下してしまう。
課題を解決するための手段および作用効果 本発明は、このような難点を克服した内燃機関の吸気
装置の改良に係り、吸気弁の開弁期間および弁揚程のい
ずれか一方または両方を変えて吸気弁の吸気特性を2種
類の吸気特性に切換える可変バルブタイミング切換手段
を備えた内燃機関において、低負荷かつ低速運転域では
前記開弁期間が短くあるいは前記弁揚程が低い低バルブ
タイミングに前記切換手段を設定するとともに、前記低
負荷かつ低速運転域以外の高負荷もしくは高速運転域で
は前記開弁期間が長くあるいは前記弁揚程が高い高バル
ブタイミングに前記切換手段を設定し、しかも前記高負
荷運転域に隣接した低速かつ低負荷トルク低下領域にて
前記切換手段を高バルブタイミングに設定する制御手段
を設けたことを特徴とするものである。
装置の改良に係り、吸気弁の開弁期間および弁揚程のい
ずれか一方または両方を変えて吸気弁の吸気特性を2種
類の吸気特性に切換える可変バルブタイミング切換手段
を備えた内燃機関において、低負荷かつ低速運転域では
前記開弁期間が短くあるいは前記弁揚程が低い低バルブ
タイミングに前記切換手段を設定するとともに、前記低
負荷かつ低速運転域以外の高負荷もしくは高速運転域で
は前記開弁期間が長くあるいは前記弁揚程が高い高バル
ブタイミングに前記切換手段を設定し、しかも前記高負
荷運転域に隣接した低速かつ低負荷トルク低下領域にて
前記切換手段を高バルブタイミングに設定する制御手段
を設けたことを特徴とするものである。
本発明は前記したように構成されているため、吸気特
性を低速域から高速域に亘り高い水準に保持させるべ
く、吸気通路長をやゝ長く設定して低速域の吸気特性を
向上させるようとした結果、低負荷低速域の中頃の領域
で吸気特性が局部的に低下しようとしても、該領域にて
前記切換手段を高バルブタイミングに設定することによ
り、該領域での吸気特性の局部的低下を阻止し、広い運
転域に亘り高い吸気特性を保持することができる。
性を低速域から高速域に亘り高い水準に保持させるべ
く、吸気通路長をやゝ長く設定して低速域の吸気特性を
向上させるようとした結果、低負荷低速域の中頃の領域
で吸気特性が局部的に低下しようとしても、該領域にて
前記切換手段を高バルブタイミングに設定することによ
り、該領域での吸気特性の局部的低下を阻止し、広い運
転域に亘り高い吸気特性を保持することができる。
また本発明では、低負荷低速トルク低下領域において
高負荷運転域に隣接した領域のみにて前記切換手段を高
バルブタイミングに設定するようになっているため、通
常の低負荷のまま低速域から高速域に亘り内燃機関の運
転状態が変化した場合には、機関発生トルクがその途中
でたとえ低下しても、低負荷運転状態であるので、該ト
ルク低下はそれ程不都合をきたさない。そしてこの場合
には前記切換手段は、低速域の中頃の領域で切換動作を
せず、低速域から高速域にまたは高速域から低速域に移
行するときにのみ切換動作するため、切換頻度が少なく
てすむ。
高負荷運転域に隣接した領域のみにて前記切換手段を高
バルブタイミングに設定するようになっているため、通
常の低負荷のまま低速域から高速域に亘り内燃機関の運
転状態が変化した場合には、機関発生トルクがその途中
でたとえ低下しても、低負荷運転状態であるので、該ト
ルク低下はそれ程不都合をきたさない。そしてこの場合
には前記切換手段は、低速域の中頃の領域で切換動作を
せず、低速域から高速域にまたは高速域から低速域に移
行するときにのみ切換動作するため、切換頻度が少なく
てすむ。
このように本発明においては、局部的なトルク低下の
影響を強く受ける高負荷運転域に近い低負荷運転域にお
いて、極低速から加速されあるいは、比較的高い低速域
から極低速に減速される場合には、局部的なトルク低下
をもたらす領域で、バルブタイミングを低バルブタイミ
ングから高バルブタイミングに一時的に切換えることに
よって局部的なトルク低下を避けることができるととも
に、局部的なトルク低下の影響をそれ程受けない低負荷
運転状態では、バルブタイミングの切換頻度を減少させ
て吸気装置の耐久性を向上させることができる。
影響を強く受ける高負荷運転域に近い低負荷運転域にお
いて、極低速から加速されあるいは、比較的高い低速域
から極低速に減速される場合には、局部的なトルク低下
をもたらす領域で、バルブタイミングを低バルブタイミ
ングから高バルブタイミングに一時的に切換えることに
よって局部的なトルク低下を避けることができるととも
に、局部的なトルク低下の影響をそれ程受けない低負荷
運転状態では、バルブタイミングの切換頻度を減少させ
て吸気装置の耐久性を向上させることができる。
実施例 以下第2図ないし第5図に図示された本発明の一実施
例について説明する。
例について説明する。
自動車に搭載される図示の4サイクルエンジン1は、
直列4気筒4サイクルエンジンであり、シリンダブロッ
ク2の上端にシリンダヘッド3が一体に結合され、その
シリンダブロック2のシリンダ4にピストン5が摺動自
在に嵌装され、シリンダ4の頂部にはシリンダブロック
2とピストン5とで燃焼室6が画成されている。
直列4気筒4サイクルエンジンであり、シリンダブロッ
ク2の上端にシリンダヘッド3が一体に結合され、その
シリンダブロック2のシリンダ4にピストン5が摺動自
在に嵌装され、シリンダ4の頂部にはシリンダブロック
2とピストン5とで燃焼室6が画成されている。
またシリンダヘッド3には、それぞれ2対の吸気ポー
ト7、排気ポート8が形成されて、各吸気ポート7、排
気ポート8にそれぞれ吸気弁9、排気弁10が開閉自在に
設けられている。
ト7、排気ポート8が形成されて、各吸気ポート7、排
気ポート8にそれぞれ吸気弁9、排気弁10が開閉自在に
設けられている。
さらに吸気ポート7に接続されている吸気通路11に
は、燃料噴射弁12およびスロットル弁13が付設され、そ
の上流端はエアクリーナ14に接続されている。
は、燃料噴射弁12およびスロットル弁13が付設され、そ
の上流端はエアクリーナ14に接続されている。
さらにまたシリンダヘッド3には、吸気弁9の頂端上
方に位置してシリンダ4の配列方向に沿いロッカーシャ
フト15が軸架され、この吸気弁9の頂端とロッカーシャ
フト15との中間位置でこれと平行にカムシャフト16が回
転自在に枢支され、このカムシャフト16に低速カム17、
高速カム18、休止カム19が一体に設けられている。
方に位置してシリンダ4の配列方向に沿いロッカーシャ
フト15が軸架され、この吸気弁9の頂端とロッカーシャ
フト15との中間位置でこれと平行にカムシャフト16が回
転自在に枢支され、このカムシャフト16に低速カム17、
高速カム18、休止カム19が一体に設けられている。
またロッカーシャフト15には低速ロッカーアーム20、
高速ロッカーアーム21、休止ロッカーアーム22が回転自
在に嵌合され、この低速ローカーアーム20、高速ロッカ
ーアーム21、休止ロッカーアーム22はそれぞれ低速カム
17、高速カム18、休止カム19に接触しうるようになって
いる。
高速ロッカーアーム21、休止ロッカーアーム22が回転自
在に嵌合され、この低速ローカーアーム20、高速ロッカ
ーアーム21、休止ロッカーアーム22はそれぞれ低速カム
17、高速カム18、休止カム19に接触しうるようになって
いる。
さらに両側の低速ロッカーアーム20、休止ロッカーア
ーム22の先端にタペットねじ23が螺着され、このタペッ
トねじの下端に低速吸気弁9L、高速吸気弁9Hの頂端が当
接し、中央の高速ロッカーアーム21の先端下面に弾発付
勢手段24が当接しており、バルブスプリング25および弾
発付勢手段24のばね力でもって低速ロッカーアーム20、
高速ロッカーアーム21、休止ロッカーアーム22が低速カ
ム17、高速カム18、休止カム19に圧接されるようになっ
ている。
ーム22の先端にタペットねじ23が螺着され、このタペッ
トねじの下端に低速吸気弁9L、高速吸気弁9Hの頂端が当
接し、中央の高速ロッカーアーム21の先端下面に弾発付
勢手段24が当接しており、バルブスプリング25および弾
発付勢手段24のばね力でもって低速ロッカーアーム20、
高速ロッカーアーム21、休止ロッカーアーム22が低速カ
ム17、高速カム18、休止カム19に圧接されるようになっ
ている。
さらにまた高速ロッカーアーム21にはロッカーシャフ
ト15と平行な方向に指向して円筒状の貫通26が形成さ
れ、低速カム17、高速カム18、休止カム19のベース円筒
面に低速ロッカーアーム20、高速ロッカーアーム21、休
止ロッカーアーム22が接触した位置関係にて、この貫通
26の両側延長線上で低速ロッカーアーム20、休止ロッカ
ーアーム22に油圧室27、ピン孔28が形成され、この貫通
26にこれと同じ長さの係止ピン29が摺動自在に嵌合され
るとともに、油圧室27、ピン孔28にそれぞれ係止ピスト
ン30、規制ピン31が摺動自在に嵌合され、ピン孔28の底
部と規制ピン31とに戻しスプリング32が介装され、ロッ
カーシャフト15中に形成された圧力オイル通路33は連通
路34を介して油圧室27に連通されている。
ト15と平行な方向に指向して円筒状の貫通26が形成さ
れ、低速カム17、高速カム18、休止カム19のベース円筒
面に低速ロッカーアーム20、高速ロッカーアーム21、休
止ロッカーアーム22が接触した位置関係にて、この貫通
26の両側延長線上で低速ロッカーアーム20、休止ロッカ
ーアーム22に油圧室27、ピン孔28が形成され、この貫通
26にこれと同じ長さの係止ピン29が摺動自在に嵌合され
るとともに、油圧室27、ピン孔28にそれぞれ係止ピスト
ン30、規制ピン31が摺動自在に嵌合され、ピン孔28の底
部と規制ピン31とに戻しスプリング32が介装され、ロッ
カーシャフト15中に形成された圧力オイル通路33は連通
路34を介して油圧室27に連通されている。
そして4サイクルエンジン1のクランクシャフト35に
オイルポンプ36が連結され、オイルポンプ36より電磁弁
37、切換制御弁38を介して圧力オイル通路33に接続され
ており、電子制御回路40のバルブ切換信号を受けて電磁
弁37が動作すると、切換制御弁38が開放されて、圧力オ
イル通路33、連通路34を介して油圧室27に圧力オイルが
供給されるようになっている。
オイルポンプ36が連結され、オイルポンプ36より電磁弁
37、切換制御弁38を介して圧力オイル通路33に接続され
ており、電子制御回路40のバルブ切換信号を受けて電磁
弁37が動作すると、切換制御弁38が開放されて、圧力オ
イル通路33、連通路34を介して油圧室27に圧力オイルが
供給されるようになっている。
しかも電子制御回路40は4サイクルエンジ1の回転速
度Ne、負荷L、トルクT、冷却水温度Tw、油温Toiやス
ロットル弁13の開度Θth、吸気通路11の吸気温度TA、吸
気圧力Pa、車速▽等の各種信号を受信し、燃料噴射弁12
や電磁弁37に下記の如き適切な制御信号を発信しうるよ
うになっている。
度Ne、負荷L、トルクT、冷却水温度Tw、油温Toiやス
ロットル弁13の開度Θth、吸気通路11の吸気温度TA、吸
気圧力Pa、車速▽等の各種信号を受信し、燃料噴射弁12
や電磁弁37に下記の如き適切な制御信号を発信しうるよ
うになっている。
すなわち第6図でLで示される運転域で電子制御回路
40より電磁弁37に制御信号が発信されず、第6図のHで
示される運転域で電子制御回路40より電磁弁37に制御信
号が発信されるようになっている。
40より電磁弁37に制御信号が発信されず、第6図のHで
示される運転域で電子制御回路40より電磁弁37に制御信
号が発信されるようになっている。
また電磁弁37へのバルブタイミング切換信号とタイム
ングをずらして電子制御回路40より燃料弁制御アクチェ
ータ39に燃料増減量信号が送信されるようになってい
る。
ングをずらして電子制御回路40より燃料弁制御アクチェ
ータ39に燃料増減量信号が送信されるようになってい
る。
第2図ないし第5図に図示の実施例は前記したように
構成されているので、4サイクルエンジン1がアイドリ
ングの如き低負荷低速運転域で運転している状態(第6
図のL運転域)では、電子制御回路40から電磁弁37へ制
御信号が発信されず、電磁弁37は動作せずに切換制御弁
38は閉塞状態のままであり、圧力オイル通路33より連通
路34を介して油圧室27に圧力オイルは供給されず、係止
ピン29、係止ピストン30、規制ピン31が、戻しスプリン
グ32のバネ力により第4図に図示のように位置し、低速
ロッカーアーム20、高速ロッカーアーム21、休止ロッカ
ーアーム22はそれぞれ別個に揺動しうるため、高速吸気
弁9Hは休止し、低速吸気バルブ9Lのみが開閉動作する。
構成されているので、4サイクルエンジン1がアイドリ
ングの如き低負荷低速運転域で運転している状態(第6
図のL運転域)では、電子制御回路40から電磁弁37へ制
御信号が発信されず、電磁弁37は動作せずに切換制御弁
38は閉塞状態のままであり、圧力オイル通路33より連通
路34を介して油圧室27に圧力オイルは供給されず、係止
ピン29、係止ピストン30、規制ピン31が、戻しスプリン
グ32のバネ力により第4図に図示のように位置し、低速
ロッカーアーム20、高速ロッカーアーム21、休止ロッカ
ーアーム22はそれぞれ別個に揺動しうるため、高速吸気
弁9Hは休止し、低速吸気バルブ9Lのみが開閉動作する。
このように低負荷低速運転域Lで4サイクルエンジン
1が運転している状態では、燃料噴射弁12の燃料噴射量
が少量で、低速吸気バルブ9Lのみが開閉されて少量の吸
気が4サイクルエンジン1に供給されるため、低い回転
速度で安定して4サイクルエンジン1は運転しうる。
1が運転している状態では、燃料噴射弁12の燃料噴射量
が少量で、低速吸気バルブ9Lのみが開閉されて少量の吸
気が4サイクルエンジン1に供給されるため、低い回転
速度で安定して4サイクルエンジン1は運転しうる。
また高負荷運転域H1あるいは高速運転域H2では、電子
制御回路40からの制御信号で、燃料噴射弁12からの燃料
噴射量が増加し、しかも電子制御回路40より電磁弁37に
制御信号が送信されて、電磁弁37が動作し、切換制御弁
38が開放して圧力オイル通路33より連通路34を介して油
圧室27に圧力オイルが供給され、この圧力の圧力によ
り、係止ピン29、係止ピストン30、規制ピン31が第5図
に図示のように移動し、低速ロッカーアーム20、高速ロ
ッカーアーム21、休止ロッカーアーム22は一体化され、
カム山の最も高い高速カム18でもって一斉に揺動し、低
速吸気バルブ9L、高速吸気バルブ9Hは共に開閉動作す
る。
制御回路40からの制御信号で、燃料噴射弁12からの燃料
噴射量が増加し、しかも電子制御回路40より電磁弁37に
制御信号が送信されて、電磁弁37が動作し、切換制御弁
38が開放して圧力オイル通路33より連通路34を介して油
圧室27に圧力オイルが供給され、この圧力の圧力によ
り、係止ピン29、係止ピストン30、規制ピン31が第5図
に図示のように移動し、低速ロッカーアーム20、高速ロ
ッカーアーム21、休止ロッカーアーム22は一体化され、
カム山の最も高い高速カム18でもって一斉に揺動し、低
速吸気バルブ9L、高速吸気バルブ9Hは共に開閉動作す
る。
このように高負荷運転域H1あるいは高速運転域H2で、
4サイクルエンジン1が運転している状態では、燃料噴
射弁12より大量の燃料を噴射させることができるととも
に、低速吸気バルブ9L、高速吸気バルブ9Hを両方共開閉
させて大量の空気を4サイクルエンジン1に供給させる
ことができ、4サイクルエンジン1の高出力化が可能と
なる。
4サイクルエンジン1が運転している状態では、燃料噴
射弁12より大量の燃料を噴射させることができるととも
に、低速吸気バルブ9L、高速吸気バルブ9Hを両方共開閉
させて大量の空気を4サイクルエンジン1に供給させる
ことができ、4サイクルエンジン1の高出力化が可能と
なる。
さらに低負荷低速運転域Lにおいて、高負荷運転域H1
に近い領域にて低速から高速に加速される場合には、第
7図の実線で示されたA曲線に沿い4サイクルエンジン
1のトルクTは変動し、4サイクルエンジン1の回転速
度NeがN1を越えてN2に達した時に、電子制御回路40から
電磁弁37に制御信号が送信されて、低速バルブタイミン
グ運転状態から高速バルブタイミング運転状態に切換え
られる。そして4サイクルエンジン1の回転速度NeがN4
に達した時に、電子制御回路40から電磁弁37への制御信
号の送信が停止し、高速バルブタイミング運転状態から
低速バルブタイミング運転状態に切換えられる。さらに
4サイクルエンジン1の回転速度NeがN5達した時に、再
び、電子制御回路40から電磁弁37に制御信号が送信され
て、低速バルブタイミング運転状態から高速バルブタイ
ミング運転状態に切換えられる。このように高負荷運転
域H1に近い低負荷低速運転域Lから高速運転域H2に加速
される場合には、バルブタイミングが3回切換えられる
が、高トルク出力が得られる。
に近い領域にて低速から高速に加速される場合には、第
7図の実線で示されたA曲線に沿い4サイクルエンジン
1のトルクTは変動し、4サイクルエンジン1の回転速
度NeがN1を越えてN2に達した時に、電子制御回路40から
電磁弁37に制御信号が送信されて、低速バルブタイミン
グ運転状態から高速バルブタイミング運転状態に切換え
られる。そして4サイクルエンジン1の回転速度NeがN4
に達した時に、電子制御回路40から電磁弁37への制御信
号の送信が停止し、高速バルブタイミング運転状態から
低速バルブタイミング運転状態に切換えられる。さらに
4サイクルエンジン1の回転速度NeがN5達した時に、再
び、電子制御回路40から電磁弁37に制御信号が送信され
て、低速バルブタイミング運転状態から高速バルブタイ
ミング運転状態に切換えられる。このように高負荷運転
域H1に近い低負荷低速運転域Lから高速運転域H2に加速
される場合には、バルブタイミングが3回切換えられる
が、高トルク出力が得られる。
さらにまた低負荷低速運転域Lにおいて、アイドリン
グ運転のように負荷が頗る低いまま低速から高速に加速
される場合には、第7図の点線で示されたB曲線に沿い
4サイクルエンジン1のトルクTは変動し、4サイクル
エンジン1の回転速度NeがN1を越えると、4サイクルエ
ンジン1のトルクTは減少してN3で極小となり、さらに
加速されると4サイクルエンジン1のトルクTは逆に増
大するが、4サイクルエンジン1の回転速度NeがN5に達
した時に、電子制御回路40より電磁弁37に制御信号が送
信され、低速バルブタイミング運転状態から高速バルブ
タイミング運転状態に切換えられる。このように負荷が
頗る低い状態で4サイクルエンジン1の回転速度Neが低
速から高速にまたは逆に変速した場合には、4サイクル
エンジン1の出力トルクTがN3付近で低下しても、低負
荷で運転しているため、4サイクルエンジン1の出力ト
ルクTの減少は自動車の運転に支障をきたすことがな
く、しかもバルブタイミングの切換は1回で足りるた
め、バルブタイミング機関の耐久性が大巾に向上する。
グ運転のように負荷が頗る低いまま低速から高速に加速
される場合には、第7図の点線で示されたB曲線に沿い
4サイクルエンジン1のトルクTは変動し、4サイクル
エンジン1の回転速度NeがN1を越えると、4サイクルエ
ンジン1のトルクTは減少してN3で極小となり、さらに
加速されると4サイクルエンジン1のトルクTは逆に増
大するが、4サイクルエンジン1の回転速度NeがN5に達
した時に、電子制御回路40より電磁弁37に制御信号が送
信され、低速バルブタイミング運転状態から高速バルブ
タイミング運転状態に切換えられる。このように負荷が
頗る低い状態で4サイクルエンジン1の回転速度Neが低
速から高速にまたは逆に変速した場合には、4サイクル
エンジン1の出力トルクTがN3付近で低下しても、低負
荷で運転しているため、4サイクルエンジン1の出力ト
ルクTの減少は自動車の運転に支障をきたすことがな
く、しかもバルブタイミングの切換は1回で足りるた
め、バルブタイミング機関の耐久性が大巾に向上する。
第1図は本発明に係る内燃機関の吸気装置の一実施例を
図示した概略図、第2図はその要部拡大傾斜図、第3図
はその横断側面図、第4図は低速バルブタイミング状態
の要部縦断平面図、第5図は高速バルブタイミング状態
の要部縦断平面図、第6図は前記実施例における回転速
度Neと負荷Lとの変化に対しバルブタイミングをどのよ
うに変えたかを示すマップ、第7図は前記実施例で回転
速度の変化に対しトルクTが変化する状態を示した特性
図、第8図は従来の吸気装置の同様な特性図である。 1……4サイクルエンジン、2……シリンダブロック、
3……シリンダヘッド、4……シリンダ、5……ピスト
ン、6……燃焼室、7……吸気ポート、8……排気ポー
ト、9……吸気弁、10……排気弁、11……吸気通路、12
……燃料噴射弁、13……スロットル弁、14……エアクリ
ーナ、15……ロッカーシャフト、16……カムシャフト、
17……低速カム、18……高速カム、19……休止カム、20
……低速ロッカーアーム、21……高速ロッカーアーム、
22……休止ロッカーアーム、23……タペットねじ、24…
…弾発付勢手段、25……バルブスプリング、26……貫
通、27……油圧室、28……ピン孔、29……係止ピン、30
……係止ピストン、31……規制ピン、32……戻しスプリ
ング、33……圧力オイル通路、34……連通路、35……ク
ランクシャフト、36……オイルポンプ、37……電磁弁、
38……切換制御弁、39……燃料弁制御アクチェータ、40
……電子制御回路。
図示した概略図、第2図はその要部拡大傾斜図、第3図
はその横断側面図、第4図は低速バルブタイミング状態
の要部縦断平面図、第5図は高速バルブタイミング状態
の要部縦断平面図、第6図は前記実施例における回転速
度Neと負荷Lとの変化に対しバルブタイミングをどのよ
うに変えたかを示すマップ、第7図は前記実施例で回転
速度の変化に対しトルクTが変化する状態を示した特性
図、第8図は従来の吸気装置の同様な特性図である。 1……4サイクルエンジン、2……シリンダブロック、
3……シリンダヘッド、4……シリンダ、5……ピスト
ン、6……燃焼室、7……吸気ポート、8……排気ポー
ト、9……吸気弁、10……排気弁、11……吸気通路、12
……燃料噴射弁、13……スロットル弁、14……エアクリ
ーナ、15……ロッカーシャフト、16……カムシャフト、
17……低速カム、18……高速カム、19……休止カム、20
……低速ロッカーアーム、21……高速ロッカーアーム、
22……休止ロッカーアーム、23……タペットねじ、24…
…弾発付勢手段、25……バルブスプリング、26……貫
通、27……油圧室、28……ピン孔、29……係止ピン、30
……係止ピストン、31……規制ピン、32……戻しスプリ
ング、33……圧力オイル通路、34……連通路、35……ク
ランクシャフト、36……オイルポンプ、37……電磁弁、
38……切換制御弁、39……燃料弁制御アクチェータ、40
……電子制御回路。
Claims (1)
- 【請求項1】吸気弁の開弁期間および弁揚程のいずれか
一方または両方を変えて吸気弁の吸気特性を2種類の吸
気特性に切換える可変バルブタイミング切換手段を備え
た内燃機関において、低負荷かつ低速運転域では前記開
弁期間が短くあるいは前記弁揚程が低い低バルブタイミ
ングに前記切換手段を設定するとともに、前記低負荷か
つ低速運転域以外の高負荷もしくは高速運転域では前記
開弁期間が長くあるいは前記弁揚程が高い高バルブタイ
ミングに前記切換手段を設定し、しかも前記高負荷運転
域に隣接した低速かつ低負荷トルク低下領域にて前記切
換手段を高バルブタイミングに設定する制御手段を設け
たことを特徴とする内燃機関の吸気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19139289A JP2704660B2 (ja) | 1989-07-26 | 1989-07-26 | 内燃機関の吸気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19139289A JP2704660B2 (ja) | 1989-07-26 | 1989-07-26 | 内燃機関の吸気装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0357821A JPH0357821A (ja) | 1991-03-13 |
JP2704660B2 true JP2704660B2 (ja) | 1998-01-26 |
Family
ID=16273841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19139289A Expired - Fee Related JP2704660B2 (ja) | 1989-07-26 | 1989-07-26 | 内燃機関の吸気装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2704660B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4746364B2 (ja) * | 2005-07-06 | 2011-08-10 | 株式会社電通 | イベント出展評価システム |
JP4878933B2 (ja) * | 2006-06-26 | 2012-02-15 | 株式会社フジクラ | フラットケーブル製造方法およびその製造装置 |
-
1989
- 1989-07-26 JP JP19139289A patent/JP2704660B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0357821A (ja) | 1991-03-13 |
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