JP2703754B2 - 1,1−ジアルコキシシクロアルカンの製造方法 - Google Patents

1,1−ジアルコキシシクロアルカンの製造方法

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JP2703754B2 JP8229458A JP22945896A JP2703754B2 JP 2703754 B2 JP2703754 B2 JP 2703754B2 JP 8229458 A JP8229458 A JP 8229458A JP 22945896 A JP22945896 A JP 22945896A JP 2703754 B2 JP2703754 B2 JP 2703754B2
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ヒユルス・アメリカ・インコーポレーテツド
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    • C07C2601/00Systems containing only non-condensed rings
    • C07C2601/18Systems containing only non-condensed rings with a ring being at least seven-membered

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】本発明は1,1−ジアルコキシシクロア
ルカンの「ワン−ポット(one−pot)」製造に関
する。本発明はまた構造式(I)のオルトエステルの製
造にも関連する。オルトエステルは構造式(I)
【0002】
【化3】
【0003】式中、R及びRは相異なるか、または
同一のアルキル部分であり、そして炭素原子1〜3個の
飽和、不飽和、分枝鎖状、非分枝鎖状または環式のアル
キル部分であり得る、の化合物である。1,1−ジアル
コキシシクロアルカンは構造式(II)
【0004】
【化4】
【0005】式中、R及びRは構造式(I)のR
及びRに対応し、そしてnは4〜9の整数である、の
化合物である。
【0006】構造式(I)により定義されるオルトエス
テルは有機反応及び溶媒における有用な水捕捉剤であ
る。オルトエステルは水の存在が有害であり得る反応ま
たは他の工程に対する無水媒質を発生させるために使用
し得る。構造式(II)により定義される1,1−ジア
ルコキシシクロアルカンはアルコキシ基に対応するアル
コールに対する保護またはブロッキング構造体として使
用し得る。アルコールは酸性条件下で再生し得る。また
構造式(I)または(II)により定義される化合物は
製薬学的、写真または農業生成物の製造における有用な
中間体である。
【0007】構造式(I)の化合物は最初にシアン化水
素を不活性有機溶媒の存在下で第2級アルカノール及び
塩化水素と反応させることによりイミノエーテル塩酸塩
を調製することにより製造される。次に更に反応混合物
への第2級アルカノールの添加により構造式(I)の化
合物を製造する。本発明の方法において、構造式(I
I)の化合物はイミノエーテル塩酸塩を含む反応混合物
へのシクロアルカノン及び第2級アルカノールの添加に
より製造する。
【0008】有機酸ニトリルを第1級アルコール及び塩
化水素と反応させる場合、イミノエーテル塩酸塩が生成
することは公知である。一般的に「ピンナー(pinn
er)」反応として公知であるこの反応式はオルトエス
テルの製造に対して2段階を含む。最初に、イミノエー
テル塩酸塩を製造するために有機酸ニトリル、第1級ア
ルコール及び塩化水素を反応させる。第2に、イミノエ
ーテル塩酸塩を結晶化により反応混合物から分離し、精
製のために洗浄し、続いて追加の第1級アルコールでア
ルコール分解し、オルトエステルを与える。
【0009】かくて、ピンナー反応は精製工程により非
連続的であり、そして大量の溶媒が必要なために高価で
ある。しかしながら、精製工程なしではオルトエステル
は有効な程度には生成しない。更にこの工程において、
得られるオルトエステルの収率は変化する。かくて得ら
れる第1級アルコールのオルトエステルは酸触媒の存在
下で第2級アルコールと反応させ、構造式(I)のオル
トエステルを得ることができる。
【0010】しかしながら、オルトエステルの製造方法
において、精製及びエステル転位工程が除去されるため
に構造式(I)のオルトエステルの製造は連続的であ
る。得られるオルトエステルは一致して収率で70%及
び純度で99%を越える。
【0011】また、1,1−ジアルコキシシクロアルカ
ンはシクロアルカノンを酸触媒の存在下でアルコールと
反応させることにより製造し得ることが公知である。本
発明は新規な方法を提供し:シクロアルカノン及び第2
級アルカノールをイミノエーテル塩酸塩が生成された反
応混合物に加える。
【0012】
【発明の要約】本発明の方法は構造式(I)
【0013】
【化5】
【0014】式中、R及びRは相異なるか、または
同一のアルキル部分であり、そして炭素原子1〜3個の
飽和、不飽和、分枝鎖状、非分枝鎖状または環式のアル
キル部分であり得る、のオルトエステルの製造にも関連
する。本発明は構造式(II)
【0015】
【化6】
【0016】式中、R及びRは構造式(I)のR
及びRに対応し、そしてnは4〜9の整数である、の
1,1−ジアルコキシシクロアルカンの製造に関する。
構造式(I)のオルトエステルは最初にシアン化水素を
不活性有機溶媒の存在下で第2級アルカノール及び塩化
水素と無水的に反応させることにより製造される。反応
混合物において、イミノエーテル塩酸塩は構造式(II
I)
【0017】
【化7】
【0018】式中、R及びRは構造式(I)のR
及びRに対応する、を形成する。更に第2級アルカノ
ールの添加の際に、第2級アルカノールはイミノエーテ
ルと反応し、構造式(I)のオルトエステルを生成させ
る。構造式(II)の化合物は構造式(III)のイミ
ノエーテルを含む反応混合物に更に第2級アルカノール
及び炭素原子5〜10個を有するシクロアルカノンを加
えることにより生成させる。
【0019】
【発明の詳細な記載】本発明は構造式(I)のオルトギ
酸アルキルエステル(上記、以後「オルトエステル
I」)の製造にも関連する。そして本発明は構造式(I
I)の1,1−ジアルコキシシクロアルカン(上記、以
後「ジアルコキシシクロアルカン」)の製造に関する。
オルトエステルI及びジアルコキシシクロアルカンII
の製造における最初の工程は構造式(III)のイミノ
エーテル塩酸塩(上記、以後「イミノエーテルII
I」)を含む反応混合物の調製である。
【0020】イミノエーテルIIIはシアン化水素を塩
化水素及び構造式(IV)
【0021】
【化8】
【0022】式中、R及びRはオルトエステルIの
及びRに対応する、の第2級アルカノールと無水
的に反応させることにより製造する。本明細書に用いる
ように、R及びRに関して用いられる「アルキル部
分」または「アルキル基」なる用語は炭素原子1〜3個
のいずれかのアルキル基を意味し、そして限定せずに飽
和、不飽和、分枝鎖状、非分枝鎖状及び環式のアルキル
基を含む。
【0023】最初の反応において、シアン化水素が使用
される。
【0024】反応は無水条件下で行わなければならな
い。この必要性は反応混合物中の水の全含有量が約1,
000ppmの好適な範囲より低い場合に満たされる。
オルトエステルI及びジアルコキシシクロアルカンII
の調製を通して反応混合物は無水のままであるべきであ
る。
【0025】イミノエーテルIIIの製造において、反
応体をほぼ同時に反応容器に加えることが好ましい。ほ
ぼ等モル濃度の反応体を反応容器に加えることで十分で
あるが、少々過剰の第2級アルカノール及び塩化水素が
好ましい、シアン化水素と第2級アルカノールと塩化水
素との好適なモル比は1:1.05:1.10である。反
応体の添加はいずれかの実際的な方法で行い得るが、約
0〜30℃の範囲内の温度で10〜12時間にわたって
連続的添加が好ましい。添加が完了した場合、反応混合
物を約0〜30℃の範囲内の温度で約6〜8時間撹拌す
ることが好ましい。この工程に続いて、ほとんど定量的
な収率のイミノエーテルIIIを得ることができる。
【0026】反応体の添加前に、反応容器に有機溶媒を
充てんすべきである。好適な溶媒は本質的に無水であ
り、反応に関与せず、そして副生物として生成する塩化
アンモニウムを溶解しないいずれかの溶媒である。適当
な溶媒にはn−ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、
四塩化炭素、デカリン、石油エーテル、2,2,4−ト
リメチルペンタン、ベンゼン、エチルベンゼン、メシチ
レン、トルエン及びキシレンまたはその混合物が含まれ
るが、これに限定されない。溶媒の量は好ましくは加え
られるシアン化水素のモル量と少なくとも等モル、そし
てより好ましくは加えられるシアン化水素及び第2級ア
ルカノールの全量の2倍より多い量である。溶媒の量が
低すぎる場合、イミノエーテルIIIの生成中に成長す
るスラリーは効果的に撹拌されない。
【0027】上記のように、イミノエーテルIIIの合
成は約0〜30℃の範囲内の温度で行うことが好まし
い。30℃以上では、イミノエーテルIIIは生成すべ
きであるが、このものは続いて分解し、これによりその
後に製造されるオルトエステルIまたはジアルコキシシ
クロアルカンIIの究極の収率は低下する。0℃以下で
は、イミノエーテルIIIは生成し得るが、反応時間は
その間に許容し得ない程に長くなり得る。長い反応時間
は工業的用途には明らかに有害である。最適温度は一部
では用いる溶媒のタイプに依存する。四塩化炭素の如き
非極性溶媒では、約10〜20℃の範囲内の温度が好ま
しい。クロロホルムの如き極性溶媒では、約10〜30
℃の範囲内の温度が好ましい。
【0028】イミノエーテルIIIから、オルトエステ
ルIまたジアルコキシシクロアルカンIIのいずれかを
製造し得る。しかしながら、イミノエーテルIIIの分
離または精製は必要ない。必要に応じて減圧下での反応
混合物の濃縮を行い得る。オルトエステルIを製造する
ために、更に第2級アルカノールを反応混合物に加える
ことによりイミノエーテルIIIをアルコール分解す
る。
【0029】オルトエステルIを製造するための第2級
アルカノールの添加前または添加と同時に、反応混合物
のpH値を約3〜5の範囲内、より好ましくは約4〜5
の範囲内に調整することが好ましい。pH値を調整する
ために用いる塩基は水を生成させないいずれかの塩基性
物質であるべきである。かかる塩基性物質には金属カリ
ウム、金属ナトリウム、カリウムアルコラート、ナトリ
ウムアルコラート、アンモニア、メチルアミン、トリメ
チルアミン、エチレンジアミン及びジエチレンジアミン
が含まれる。好適な塩基はアンモニアガスである。アル
コラートを用いる場合、このものは反応に用いる第2級
アルコールと同様のアルコールをベースとするべきであ
る。アルコール分解を約3〜5の好適なpH範囲外で行
う場合、オルトエステルIの収率は減少し得る。pH値
が3以下に低下する場合、酸に敏感であるオルトエステ
ルIは分解し得る。pH値が5より大きい場合、イミノ
エーテルIIIは不安定になり、そして分解し、これに
よりオルトエステルIの収率が低下し得る。
【0030】また約30〜50℃の範囲内の温度で約6
〜12時間アルコール分解を行うことが好ましい。イミ
ノエーテルIIIはアルコールの存在下で30℃以上で
不安定であり得るが、イミノエーテルIIIは約30〜
50℃の範囲で反応してオルトエステルIを生成させ得
る。約30〜40℃の範囲内の温度がより好ましい。3
0℃以下では、アルコール分解は比較的遅い速度で進行
し得る。50℃以上で、反応はまだ進行し得るが、イミ
ノエーテルIIIは分解し始め、これによりオルトエス
テルIの収率は減少する。
【0031】オルトエステルIを製造するために加えら
れる第2級アルコールの量は好ましくはイミノエーテル
IIIのモル量の少なくとも2倍である(定量的収率を
仮定して)即ち、加えられる第2級アルカノールの量は
好ましくは最初に加えられるシアン化水素のモル量の少
なくとも2倍である。構造式(IV)の第2級アルカノ
ールは本発明の工程において使用し得る。かかるアルカ
ノールには2−プロパノール、2−ブタノール、3−メ
チル−2−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペン
タノール及び3−ヘプタノールなどが含まれる。
【0032】オルトエステルIに加え、ジアルコキシシ
クロアルカンIIをイミノエーテルIIIを含む反応混
合物から製造し得る。しかしながら、各々の反応体の添
加前に、反応混合物中の塩化水素の濃度は全混合物の約
1〜5重量%の範囲内に調整すべきである。好適な濃度
は約3%である。
【0033】反応混合物は水を生成させない塩基の添加
によりそのように調整し得る。かかる塩基は上に記載さ
れる。塩化水素の濃度が5%を越える場合、ジアルコキ
シシクロアルカンIIの究極の収率は減少し得る。塩化
水素の濃度が1%以下に低下する場合、反応時間は長す
ぎるようになり得る。
【0034】塩化水素の濃度を調整した後、第2級アル
カノールを好ましくはイミノエーテルIIIのモル量の
少なくとも2倍の量で加える(定量的収率を仮定し
て)。即ち、第2級アルカノールは好ましくは最初に加
えるシアン化水素のモル量の少なくとも2倍の量で加え
る。より好ましくは、加える第2級アルカノールの量は
イミノエーテルIIIのモル量の約2乃至3倍間である
べきである。
【0035】第2級アルカノールの添加後または添加と
共に、炭素原子5〜10個からなる環構造を有するシク
ロアルカノンを反応混合物に加える。第2級アルカノー
ルの添加後にシクロアルカノンを加えることが好まし
い。加えるシクロアルカノンの量は好ましくはイミノエ
ーテルIIIのモル量と少なくとも等しいものである
(定量的収率を仮定して)。即ち、加えるシクロアルカ
ノンの量は好ましくは最初に加えられるシアン化水素の
モル量と少なくとも等しいものである。
【0036】反応は好ましくは約20〜50℃の範囲内
の温度、より好ましくは約40℃で行う。50℃以上で
は、ジアルコキシシクロアルカンIIはオレフィン性エ
ーテルに分解し得る。20℃以下では、反応は遅すぎる
程度で進行する。反応は好ましくは好適な温度範囲で、
約2〜3のpH値で、約10〜24時間、より好ましく
は約18時間行う。
【0037】オルトエステルI及びジアルコキシシクロ
アルカンIIの製造は共に塩化水素及びシアン化水素の
系からの潜在的な損失を最小にするために真空下で行う
ことが好ましい。
【0038】オルトエステルIまたはジアルコキシシク
ロアルカンIIの製造後、更に下に説明するように、い
ずれかの反応生成物を反応混合物から分離し得る。反応
混合物を最初に約25℃の温度、好ましくは10℃以下
に冷却し、そして副生物として生成する塩化アンモニウ
ムを除去するために濾過すべきである。
【0039】pH値を約7より高いレベル、好ましくは
約8〜10の範囲内に上昇させるために濾液に塩基を加
えるべきである。pH値を上昇させ得る塩基性物質には
アルカリ金属例えばカリウム及びナトリウム、アルコラ
ート、メチルアミン、エチレンジアミン、ジエチレンジ
アミン及び苛性水溶液が含まれる。苛性水溶液を用いる
場合、オルトエステルIまたはジアルコキシシクロアル
カンIIの分離前に、いずれかの生成物の潜在的分解を
最小にするために有機相を分離すべきである。次にオル
トエステルIまたはジアルコキシシクロアルカンIIは
蒸留により得ることができる。第2級アルカノールが反
応混合物中に存在する場合、オルトエステルIまたはジ
アルコキシシクロアルカンIIは塩化アンモニウムの存
在下でさえも安定なままである。第2級アルカノールが
低沸点アルコールであり、そして塩化アンモニウムの濾
過中に蒸発する場合、オルトエステルIまたはジアルコ
キシシクロアルカンIIのいずれかは不安定になり得
る。かくて、濾過は第2級アルカノールの除去を抑制す
る条件下で行うことが好ましい。例えば、比較的低い温
度で濾過を行うことが効果があるべきである。
【0040】次の実施例は本発明の方法を更に説明す
る。
【0041】
【実施例】参考例1 1,1,1−トリイソプロピルオルトホルメートの製造 1 l入りの、5ツ口フラスコにオーバーヘッド撹拌
機、温度計、滴下漏斗、ガス導入管及びマノスタット
(manostat)を通る真空出口を設置した。無水
トルエンをフラスコ中に充てんし、そして系を水流アス
ピレータで約20〜22インチHgに排気した。塩化水
素及びシアン化水素の系からの損失を最小にするため
に、全反応を真空下で行った。滴下漏斗をシアン化水素
(27.0g)及び2−プロパノール(63.0g)の
混合物に接続した。この混合物を「混合原料」と称し
た。フラスコ中のトルエンを約10〜15℃に冷却し、
そして塩化水素を系を真空下に保持するような速度で吹
き込んだ。約10%の塩化水素を加えた場合、混合原料
の添加を開始した。塩化水素及び混合原料の残りのもの
を加え、そして反応混合物を混合物の温度が約10〜2
0℃の範囲内に保持するに十分な速度で撹拌した。添加
を1時間にわたって行った。イミノエーテル塩酸塩が反
応混合物から晶出した。
【0042】イミノエーテル塩酸塩の分解を防止するた
めに温度を20℃以下に保持した。添加後、反応物を2
0〜25℃で約8時間撹拌した。次にガス状アンモニア
を加えてpH値を4〜5に調整し、そして過剰の塩化水
素を中和し、その期間中に温度はほぼ20℃に保持し
た。次に2−プロパノール(150.0g)を一度に加
えた。混合物の温度を上昇させ、そして30〜35℃で
約10時間保持した。塩化アンモニウムを濾別し、そし
て有機相を25%苛性水溶液(50ml)で洗浄した。
有機相と水相から分離し、そして減圧下(10mmH
g)で蒸留した。ガスクロマトグラフィー分析により測
定した際に少なくとも98%の純度を有する1,1,1
−トリイソプロピルオルトホルメート135g(収率7
0%)が得られた。
【0043】実施例1 1,1−(ジプロパン−2′−オキシ)シクロヘキサン
の製造 実施例1のとおりのものを備えた1 l入りの5ツ口フ
ラスコに実施例1に示される方法及び量でトルエン、シ
アン化水素、塩化水素及びイソプロパノールを充てんし
た。イミノエーテル塩酸塩を含む反応混合物が実施例1
により得られた。混合物中の過剰の塩化水素を約3〜5
%のレベルまで中和するためにガス状アンモニアを用い
た。中和中に、温度は15〜20℃に保持した。次に混
合物にイミノエーテル塩酸塩を基準として2.5当量の
2−プロパノール及び1当量のシクロヘキサノンを充て
んした。反応体を同時に加えた。温度を約40℃で約2
4時間保持するために外部加熱を与える前に、温度を約
23℃に到達させた。塩化アンモニウムを濾別し、そし
て有機相を25%苛性溶液(50ml)で洗浄した。有
機相を水相から分離し、そして1,1−(ジプロパン−
2′−オキシ)シクロヘキサンを蒸留により単離した。
ガスクロマトグラフィー分析により測定した際に少なく
とも98%の純度を有するもの75g(収率50%)が
得られた。
【0044】参考例2 トリ(2−ペンチル)オルトホルメートの製造 1 l入りの5ツ口フラスコに実施例2のとおりのもの
を設置した。無水トルエン(2モル当量)をフラスコ中
に充てんし、そして水流アスピレータで系を約20〜2
2インチHgに排気した。全反応を真空下で行った。滴
下漏斗にシアン化水素(27.0g)及び2−ペンタノ
ール(92.4g)の混合物を充てんした。この混合物
が「混合原料」であった。フラスコ中のトルエンを撹拌
し、約10〜15℃に冷却し、そして系を真空下に保持
するような速度で塩化水素を吹き込んだ。約10%の塩
化水素を加えた場合、混合原料の添加を開始した。塩化
水素及び混合原料の残りのものを加え、そして反応混合
物を反応混合物の温度を10〜20℃以内に保持するに
十分な速度で撹拌した。添加は4時間にわたって行っ
た。イミノエーテル塩酸塩が反応混合物から晶出した。
イミノエーテル塩酸塩の分解を防止するために温度を2
0℃以下に保持した。添加後、反応物を20〜25℃で
約20時間撹拌した。反応混合物を15℃に冷却し、そ
してガス状アンモニアを加えてpH値を4〜5に調整
し、過剰の塩化水素を中和した。次に2−ペンタノール
(220.0g)を一度に加えた。反応混合物の温度を
上昇させ、そして40〜50℃で約12時間保持した。
塩化アンモニウムを濾別し、そして有機相を25%苛性
水溶液(50ml)で洗浄した。有機相を水相から分離
し、そして減圧下(5mmHg)で蒸留し、トリス(2
−ペンチル)オルトホルメートを生成させた。
【0045】参考例3 トリ(3−ペンチル)オルトホルメートの製造 1 l入りの5ツ口フラスコに実施例3のとおりのもの
を設置した。無水トルエン(2モル当量)をフラスコ中
に充てんし、そして水流アスピレータで系を約20〜2
2インチHgに排気した。全反応を真空下で行った。滴
下漏斗にシアン化水素(27.0g)及び3−ペンタノ
ール(92.4g)の混合物を充てんした。この混合物
が「混合原料」であった。フラスコ中のトルエンを撹拌
し、約10〜15℃に冷却し、そして系を真空下に保持
するような速度で塩化水素を吹き込んだ。約10%の塩
化水素を加えた場合、混合原料の添加を開始した。塩化
水素及び混合原料の残りのものを加え、そして反応混合
物を反応混合物の温度を10〜20℃以内に保持するに
十分な速度で撹拌した。添加は4時間にわたって行っ
た。イミノエーテル塩酸塩が反応混合物から晶出した。
イミノエーテル塩酸塩の分解を防止するために温度を2
0℃以下に保持した。添加後、反応物を20〜25℃で
約20時間撹拌した。反応混合物を15℃に冷却し、そ
してガス状アンモニアを加えてpH値を4〜5に調整
し、過剰の塩化水素を中和した。次に3−ペンタノール
(220.0g)を一度に加えた。反応混合物の温度を
上昇させ、そして50〜60℃で約12時間保持した。
塩化アンモニウムを濾別し、そして有機相を25%苛性
水溶液(50ml)で洗浄した。有機相を水相から分離
し、そして減圧下(5mmHg)で蒸留し、トリス(3
−ペンチル)オルトホルメートを生成させた。
【0046】実施例2 1,1−(ジペンタン−2′−オキシ)シクロデカンの
製造 実施例3のとおりに設置された1 l入りの5ツ口フラ
スコに実施例7に開示される方法及び量でトルエン、塩
化水素、シアン化水素及び2−ペンタノールを充てんし
た。イミノエーテル塩酸塩を含む反応混合物が実施例7
により得られた。混合物中の過剰の塩化水素を約3〜5
%のレベルまで中和するためにガス状アンモニアを用い
た。中和中、温度を15〜20℃に保持した。次に混合
物にイミノエーテル塩酸塩を基準として2.5当量の2
−ペンタノール及び1当量のシクロデカノンを充てんし
た。反応体を同時に加えた。温度を約40℃で約24時
間保持するために外部加熱を与える前に温度を約25℃
に到達させた。塩化アンモニウムを濾別し、そして有機
相を25%苛性溶液(50ml)で洗浄した。有機相を
水相から分離し、そして減圧下での蒸留により1,1−
(ジペンタン−2′−オキシ)シクロデカンを単離し
た。
【0047】実施例3 1,1−(ジペンタン−3′−オキシ)シクロデカンの
製造 実施例3のとおりに設置された1 l入りの5ツ口フラ
スコに実施例8に開示される方法及び量でトルエン、塩
化水素、シアン化水素及び2−ペンタノールを充てんし
た。イミノエーテル塩酸塩を含む反応混合物が実施例8
により得られた。混合物中の過剰の塩化水素を約3〜5
%のレベルまで中和するためにガス状アンモニアを用い
た。中和中、温度を15〜20℃に保持した。次に混合
物にイミノエーテル塩酸塩を基準として2.5当量の3
−ペンタノール及び1当量のシクロデカノンを充てんし
た。反応体を同時に加えた。温度を約40℃で約24時
間保持するために外部加熱を与える前に温度を約25℃
に到達させた。塩化アンモニウムを濾別し、そして有機
相を25%苛性溶液(50ml)で洗浄した。有機相を
水相から分離し、そして減圧下での蒸留により1,1−
(ジペンタン−3′−オキシ)シクロデカンを単離し
た。
【0048】本発明の主なる特徴及び態様は以下のとお
りである。
【0049】1.構造式(I)
【0050】
【化9】
【0051】式中、R及びRは相異なるか、または
同一のアルキル部分であり、該アルキル部分は炭素原子
1〜3個を有する、のオルトエステルを製造する際に、
溶媒中でシアン化水素、塩化水素及び構造式(IV)
【0052】
【化10】
【0053】式中、R及びRは構造式(I)のR
及びRに対応する、の第2級アルカノールを無水的に
反応させることにより有機溶媒中でイミノエーテル塩酸
塩を製造し、そして追加の第2級アルカノールをイミノ
エーテル塩酸塩を製造するために用いられるシアン化水
素の少なくとも2倍のモル量に等しいモル量で加えるこ
とにより、追加の構造式(IV)の第2級アルカノール
をイミノエーテル塩酸塩と無水的に反応させることによ
る、構造式(I)のオルトエステルの製造方法。
【0054】2.イミノエーテル塩酸塩の製造におい
て、シアン化水素、塩化水素及び第2級アルカノールを
シアン化水素と第2級アルカノールと塩化水素を約1:
1.05:1.10のモル比で反応させる、上記1に記
載の方法。
【0055】3.イミノエーテル塩酸塩の製造を約0〜
30℃の範囲内の溶媒温度で行う、上記1に記載の方
法。
【0056】4.有機溶媒が反応混合物中で不活性であ
り、そして塩化アンモニウムを溶解しない、上記1に記
載の方法。
【0057】5.有機溶媒がn−ヘキサン、シクロヘキ
サン、ヘプタン、四塩化炭素、デカリン、石油エーテ
ル、2,2,4−トリメチルペンタン、ベンゼン、エチ
ルベンゼン、メシチレン、トルエン、キシレンまたはク
ロロホルムからなる、上記1に記載の方法。
【0058】6.有機溶媒がトルエンからなる、上記1
に記載の方法。
【0059】7.更にイミノエーテル塩酸塩を製造した
後、イミノエーテル塩酸塩を含む溶媒のpH値を約3〜
5に調整することからなる、上記1に記載の方法。
【0060】8.更にイミノエーテル塩酸塩を製造した
後、イミノエーテル塩酸塩を含む溶媒のpH値を約4〜
5に調整することからなる、上記1に記載の方法。
【0061】9.追加の第2級アルカノールを反応させ
る前にpH値を調整する、上記1に記載の方法。
【0062】10.追加の第2級アルカノールをイミノ
エーテル塩酸塩と反応させる間に、溶媒を約30〜50
℃の温度で保持する、上記1に記載の方法。
【0063】11.第2級アルカノールを2−プロパノ
ール、2−ブタノール、3−メチル−2−ペンタノー
ル、2−ペンタノール及び3−ヘプタノールよりなる群
から選ぶ、上記1に記載の方法。
【0064】12.構造式(II)
【0065】
【化11】
【0066】式中、R及びRは相異なるか、または
同一のアルキル部分であり、該アルキル部分は炭素原子
1〜3個を有し、そしてnは4〜9の整数である、のジ
アルコキシシクロアルカンを製造する際に、溶媒中でシ
アン化水素、塩化水素及び構造式(IV)
【0067】
【化12】
【0068】式中、R及びRは構造式(II)のR
及びRに対応する、の第2級アルカノールを無水的
に反応させることにより有機溶媒中でイミノエーテル塩
酸塩を製造し、そして追加の第2級アルカノールをイミ
ノエーテルを製造させるに用いられるシアン化水素の少
なくとも2倍のモル量に等しいモル量で加え、かつシク
ロアルカノンをイミノエーテルを製造するために用いら
れるシアン化水素のモル量と少なくとも等しいモル量で
加えることにより、追加の構造式(IV)の第2級アル
カノール及びシクロアルカノンの環構造中に炭素原子5
〜10個を有するシクロアルカノンをイミノエーテル塩
酸塩と無水的に反応させることによる、構造式(II)
のジアルコキシシクロアルカンの製造方法。
【0069】13.第2級アルカノールをイミノエーテ
ル塩酸塩を製造するために用いられるシアン化水素のモ
ル量の約2乃至3倍間のモル量で加える、上記12に記
載の方法。
【0070】14.追加の第2級アルカノール及びシク
ロアルカノンをイミノエーテル塩酸塩と反応させる間
に、溶媒を約20〜50℃の温度に保持する、上記12
に記載の方法。
【0071】15.更にイミノエーテル塩酸塩を追加の
第2級アルカノール及びシクロアルカノンと反応させる
前に、溶媒中の塩化水素濃度を全混合物の約1〜5重量
%に調整することからなる、上記12に記載の方法。
【0072】16.塩化水素濃度を全混合物の約3重量
%に調整する、上記15に記載の方法。
【0073】17.追加の第2級アルカノールをイミノ
エーテル塩酸塩を含む溶媒に加えた後に、シクロアルカ
ノンを加える、上記12に記載の方法。
【0074】18.更に追加の第2級アルカノールまた
はシクロアルカノンをイミノエーテル塩酸塩と反応させ
る前に、溶媒のpH値を約2〜3の範囲内に調整するこ
とからなる、上記12に記載に方法。
【0075】19.第2級アルカノールが2−プロパノ
ールである、上記12に記載の方法。
【0076】20.構造式(III)
【0077】
【化13】
【0078】式中、R及びRは相異なるか、または
同一の炭素原子1〜3個のアルキル部分である、のイミ
ノエーテル塩酸塩を製造する際に、シアン化水素、塩化
水素及び構造式(IV)
【0079】
【化14】
【0080】式中、R及びRは構造式(III)の
及びRに対応する、の第2級アルカノールを有機
溶媒中で無水的に反応させることからなる、構造式(I
II)のイミノエーテル塩酸塩の製造方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジヨージ・ダブリユー・ビトラー アメリカ合衆国アラバマ州36605モービ ル・リバーサイドドライブ3074 (72)発明者 チトール・エス・スブラマニアム アメリカ合衆国ニユージヤージイ州 08824ケンドールパーク・ウイーラーロ ード13

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造式(II) 【化1】 式中、R及びRは相異なるか、または同一のアルキ
    ル部分であり、該アルキル部分は炭素原子1〜3個を有
    し、そしてnは4〜9の整数である、のジアルコキシシ
    クロアルカンを製造する際に、溶媒中でシアン化水素、
    塩化水素及び構造式(IV) 【化2】 式中、R及びRは構造式(II)のR及びR
    対応する、の第2級アルカノールを無水的に反応させる
    ことにより有機溶媒中でイミノエーテル塩酸塩を製造
    し、そして追加の第2級アルカノールをイミノエーテル
    を製造させるに用いられるシアン化水素の少なくとも2
    倍のモル量に等しいモル量で加え、かつシクロアルカノ
    ンをイミノエーテルを製造するために用いられるシアン
    化水素のモル量と少なくとも等しいモル量で加えること
    により、追加の構造式(IV)の第2級アルカノール及
    びシクロアルカノンの環構造中に炭素原子5〜10個を
    有するシクロアルカノンをイミノエーテル塩酸塩と無水
    的に反応させることによる、構造式(II)のジアルコ
    キシシクロアルカンの製造方法。
  2. 【請求項2】 第2級アルカノールをイミノエーテル塩
    酸塩を製造するために用いられるシアン化水素のモル量
    の約2乃至3倍間のモル量で加える、請求項1に記載の
    方法。
  3. 【請求項3】 追加の第2級アルカノール及びシクロア
    ルカノンをイミノエーテル塩酸塩と反応させる間に、溶
    媒を約20〜50℃の温度に保持する、請求項1に記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 更にイミノエーテル塩酸塩を追加の第2
    級アルカノール及びシクロアルカノンと反応させる前
    に、溶媒中の塩化水素濃度を全混合物の約1〜5重量%
    に調整することからなる、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 塩化水素の濃度を全混合物の約3重量%
    に調整する、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 追加の第2級アルカノールをイミノエー
    テル塩酸塩を含む溶媒に加えた後に、シクロアルカノン
    を加える、請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 更に追加の第2級アルカノールまたはシ
    クロアルカノンをイミノエーテル塩酸塩と反応させる前
    に、溶媒のpH値を約2〜3の範囲内に調整することか
    らなる、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 第2級アルカノールが2−プロパノール
    である、請求項1に記載の方法。
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