JP2703669B2 - 容量性負荷駆動回路 - Google Patents

容量性負荷駆動回路

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JP2703669B2
JP2703669B2 JP3085766A JP8576691A JP2703669B2 JP 2703669 B2 JP2703669 B2 JP 2703669B2 JP 3085766 A JP3085766 A JP 3085766A JP 8576691 A JP8576691 A JP 8576691A JP 2703669 B2 JP2703669 B2 JP 2703669B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容量性駆動回路に係
り、特にEL表示装置等の容量性負荷の高電圧駆動に好
適な駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】ELパネル、圧電素子等の容量性負荷
は、一般に比較的高電圧による駆動が必要であり、その
駆動回路としては、負荷に充電電流を供給するソース側
スイッチング素子と、一旦充電された負荷から放電電流
を引き抜くシンク側スイッチング素子とを具備したプッ
シュプル型出力回路が必要とされる。
【0003】ところで、この様な高電圧駆動を行うプッ
シュプル回路のソース側スイッチング素子のオン駆動に
おいては、高電位側にあるソース側スイッチング素子を
低電圧系信号により制御する必要があるため、一般にレ
ベルシフト回路を設け、これにソース側スイッチング素
子をオンするためのバイアス電流を供給するようになっ
ている。
【0004】そして、このバイアス電流のオン/オフに
より、ソース側スイッチング素子のオン/オフを制御す
ることになるが、レベルシフト回路には高電圧が印加さ
れるため、前記バイアス電流による発生損失は比較的大
きなものとなり、特に複数の出力を集積化、モノリシッ
クIC化する場合の大きな障害となる。
【0005】そこで、この問題を解消した駆動回路例と
して、特開平2−82293号公報に記載の駆動回路が
あるが、これは、低電圧電源をフローティングとして、
ソース側出力スイッチング素子及びシンク側出力スイッ
チング素子共にそのフローティング低電圧電源によって
オン駆動を行う方式とし、これにより従来のレベルシフ
ト回路を不要としているもので、また、同時に出力スイ
ッチング素子にサイリスタを用い、負荷電流駆動能力の
向上を図っているものであり、以下、この従来技術につ
いて、図2により説明する。
【0006】図2において、この駆動回路は、出力端子
3にカソードを接続したダイオード8と、電源端子1に
アノードを、そしてダイオード8のアノードにカソード
をそれぞれ接続したサイリスタ7と、出力端子3にアノ
ードを、電源端子2にカソードをそれぞれ接続したサイ
リスタ9とで出力部が構成されている。
【0007】サイリスタ9のカソードゲートはバッファ
回路6内のPMOSトランジスタ62のドレインに接続
され、PMOSトランジスタ62のソースは電源端子1
に接続されている。また、サイリスタ7のアノードゲー
トはバッファ回路6内のNMOSトランジスタ61のド
レインに接続され、NMOSトランジスタ61のソース
は電源端子2に接続されている。そして、入力端子4の
入力信号に応じて、バッファ回路6及び出力部を制御す
るためのロジック回路5が電源端子1と2との間に設け
られている。
【0008】出力端子3にはELパネルなどの容量性負
荷10が接続され、電源端子1と2との間には低電圧電
源Vbが接続されている。この低電圧電源Vbは、トラ
ンス等により絶縁されたフローティング電源で、電源端
子1を、電源端子2に対して常に5V程度の電位に保持
する働きをする。
【0009】電源端子1は、外部スイッチング素子S1
を介して正の高圧電源Vhpに、そして外部スイッチン
グ素子S2を介して接地電位にそれぞれ接続されてお
り、他方、電源端子2は、外部スイッチング素子S3を
介して接地電位に、そして外部スイッチング素子S4を
介して負の高圧電源Vhnにそれぞれ接続されている。
なお、入力端子4に入力される制御信号は、ホトカプラ
等のアイソレータを用いて入力される。
【0010】次に、この従来技術の動作について説明す
る。まず、容量性負荷10を正の高電圧Vhpに充電す
る場合は、外部スイッチング素子S1をオン、外部スイ
ッチング素子S2、S3、S4をオフした状態でサイリ
スタ7をオンする。サイリスタ7は、バッファ回路6内
のNMOSトランジスタ61をオンに制御し、アノード
ゲートからゲート駆動電流を引き抜くことによりオンす
ることができる。そして、このゲート駆動電流は低電圧
電源Vbから供給され、電源端子1と2との間の閉ルー
プで流れるため、その消費電力は小さく抑えることがで
きる。
【0011】容量性負荷10の充電電流は、電源端子1
〜サイリスタ7〜ダイオード8〜容量性負荷10の経路
で流れる。なお、このモードで容量性負荷10の充電を
行わない場合、すなわちサイリスタ7がオフの場合は、
出力端子3に対して電源端子1及び2が共に正の高電位
にあるから、サイリスタ9は、順方向耐圧に加えて、逆
方向の耐圧も必要である。
【0012】このあと、正の高電圧Vhpに充電された
容量性負荷10を放電する場合は、外部スイッチング素
子S1、S2、S4をオフ、外部スイッチング素子S3
をオンとしてサイリスタ9をオンする。この結果、容量
性負荷10の放電電流は、サイリスタ9を介して電源端
子2へ流れる。サイリスタ9は、バッファ回路6内のP
MOSトランジスタ62をオンに制御し、カソードゲー
トにゲート駆動電流を供給することによりオンされる
が、このゲート駆動電流も、やはり低電圧電源Vbによ
り供給され、電源端子1と2との間の閉ループで流れる
ため、消費電力は少なくて済む。
【0013】次に、負の高電圧Vhnで容量性負荷10
を充電する場合は、外部スイッチング素子S1、S2、
S3をオフ、外部スイッチング素子S4をオンにして電
源端子2に負の高電圧Vhnを印加し、サイリスタ9を
オンさせる。サイリスタ9がオンすると容量性負荷10
より電源端子2へ向かって充電電流が流れ、容量性負荷
10は負の高電圧Vhnに充電される。この場合も、サ
イリスタ9のゲート駆動電流は上記同様低電圧電源Vb
からPMOSトランジスタ62を介して供給され、電源
端子1と2との間の閉ループで流れる。
【0014】なお、このモードで容量性負荷10の充電
を行わない場合、すなわちサイリスタ9がオフの場合に
は、出力端子3に対して電源端子1及び2が共に負の高
電位にある。従って、このときソース側スイッチング素
子を構成するサイリスタ7及びダイオード8は逆方向耐
圧が必要となるが、サイリスタ7のアノードゲートは低
圧素子(NMOSトランジスタ61)を介して電源端子
2へ接続されており、従って、サイリスタ7自体に逆耐
圧を持たせることが出来ない。
【0015】これは、pE(アノード)−nB(アノードゲ
ート)−pB(カソードゲート)−nE (カソード)の4層構
造から成るサイリスタにおいて、順方向耐圧はnB−pB
接合で、逆方向耐圧はnB−pE接合で、それぞれ持たせ
ることになるが、この回路では、nB 層が低圧素子(N
MOSトランジスタ61)を介して、最終的には、結局
pE 側に接続されてしまう回路構成となっているためで
あり、このため、ダイオード8が設けられているのであ
る。
【0016】次に、負の高電圧Vhnに充電された容量
性負荷10を放電する場合は、外部スイッチング素子S
1、S3、S4をオフ、外部スイッチング素子S2をオ
ンとし、電源端子1を0Vにバイアスしてサイリスタ7
をオンにする。サイリスタ7は前記同様NMOSトラン
ジスタ61をオンに制御することにより、アノードゲー
トからゲート駆動電流を引き抜きオンすることができ
る。このゲート駆動電流も前記同様電源端子1と2との
間の閉ループで流れる。
【0017】以上の様にして、この図2に示す従来回路
では、電源端子1、2のいずれか一方をフローティング
状態とすることにより、容量性負荷10の正、負の高電
圧駆動が可能となるため、電源ラインをフローティング
として駆動されるELパネル走査線駆動回路として好適
である。
【0018】ところで、周知のように、ELパネルは、
順次選択的に高電圧が印加される走査側電極と、これに
同期して発光・非発光データに応じて比較的低い電圧が
印加されるデータ側電極とが互いに交差して設けられ、
両電極間にEL層を形成したものである。
【0019】そして、このとき、走査側電極とデータ側
電極とに挾まれた部分が1個の画素となっており、従っ
て、等価的に容量性負荷である。また、その発光開始電
圧は200V程度と高電圧である。
【0020】さらに、ELパネルは分極効果を有するた
め、交流駆動する必要がある。何故なら、EL画素は、
それを一旦或る電圧と或る極性で充電、発光した後、そ
れの放電を行っても、EL画素内部には先に印加した電
圧極性を打ち消す方向に分極が発生し、再度同極性の電
圧印加により充電、発光させた場合、発光輝度が低下し
てしまうからである。
【0021】そこで、通常、一旦発光させたEL画素を
再度発光する場合は、前回と逆極性の電圧印加を必要と
する。なお、この様なELパネルの駆動方法を述べた例
としては、シャープ技法、1987年第38号「TF−
ELディスプレイの双方向性push−pull対称駆
動方式」等の文献がある。
【0022】以上のことを考慮して、図2の駆動回路を
多数チャンネル集積化し、上記ELパネルの走査側電極
の駆動に適用した例を図3に示す。なお、各電源端子へ
の電位付与手段は省略して示してある。
【0023】図3から明らかなように、この場合には、
電源端子1及び2を共通端子として図2に示す回路の出
力部が多数チャンネル設けられ、各チャンネルにおける
出力端子31、32、…等は各々ELパネルの走査側電
極に接続している。
【0024】また、C1、C2、…等はデータ側電極を
示し、走査側電極31、32、…とデータ側電極C1、
C2、…との交点にEL画素311、312、…、32
1、322、…が形成されている。
【0025】各チャンネルにおけるソース側スイッチン
グ素子を構成するサイリスタ71、72、…は、そのア
ノードが電源端子1に共通に接続され、カソードはダイ
オード81、82、…を介して出力端子31、32、…
に各々接続されている。
【0026】また、シンク側スイッチング素子であるサ
イリスタ91、92、…は、そのカソードが電源端子2
に共通に接続され、アノードは出力端子31、32、…
に各々接続されている。
【0027】そして、サイリスタ71、72、…の各ア
ノードゲート及びサイリスタ91、92、…の各カソー
ドゲートは、電源端子1と2との間に設けられたバッフ
ァ回路6に接続されており、具体的には、図2に示され
る様なNMOSトランジスタ61及びPMOSトランジ
スタ62相当の素子が各ゲート毎に設けられているもの
である。
【0028】さらに、入力端子4の入力信号に応じてバ
ッファ回路6及び出力部を制御するためのロジック回路
5が、電源端子1と2との間に設けられている。なお、
電源端子1と2との間には、図2の場合と同様に、フロ
ーティング低圧電源Vbが接続され、電源端子1及び2
には正、負の高電圧及び接地電位が切り換え印加される
ようになっている。
【0029】次に、この回路の動作について説明する。
まず、走査側電極の出力端子31を選択し正の高電圧V
hpを印加して画素の充電、発光を行う場合は、電源端
子1を正の高電圧Vhpにバイアスし、電源端子2をフ
ローティングとしてサイリスタ71をオンする。電源端
子1を正の高電圧Vhpにバイアスする手段は、図2の
場合と同様、外部スイッチング素子によるものとし、ま
たサイリスタ71のオンについても、図2の場合同様の
手段によるものとする。
【0030】以下電源端子1、2への電位付与、及びサ
イリスタ71、72、…、サイリスタ91、92、…の
オン駆動、についての具体的手段については、図2の場
合と同様のものとして説明は省略する。
【0031】サイリスタ71のオンにより、走査側電極
31上の画素は正の高電圧Vhpに充電される。このと
きデータ側電極C1が0V、C2が電圧Vdにバイアス
されているものとすると、画素311の両端電圧はVh
p、画素312の両端電圧はVhp−Vdとなる。
【0032】そこで、EL画素の発光開始電圧をVtと
し、Vhp>Vtで、且つVhp−Vd<Vtの関係に
あるものとすると、画素311の両端電圧Vhpは発光
開始電圧Vtを超え発光することになる。一方、画素3
12の両端電圧は発光開始電圧に達せず非発光となる。
【0033】この様にデータ側電極に印加される比較的
低い電圧Vdにより選択走査側電極(上記の場合走査側
電極31)上の画素の発光・非発光を決めることができ
る。なお、このバイアス電圧Vdとしては、50V程度
の電圧が用いられている。
【0034】上記正の高電圧Vhpによる画素の充電、
発光(あるいは非発光)を行った後は、次の駆動タイミ
ングに備え画素の放電を行う。これは、走査側電極31
上の画素の放電は、電源端子1をフローティング(オー
プン)とし、電源端子2を接地電位にバイアスしてサイ
リスタ91をオンすればよい。
【0035】以上で走査側電極31の駆動が終了し、次
の走査側電極32の選択、駆動に移行する。走査側電極
32においては、負の高電圧Vhnによる駆動が行われ
る。ここでVhnは、|Vhn|<Vtで、且つ|Vh
n|+Vd>Vtの関係にあるものとする。
【0036】走査側電極32に負の高電圧Vhnを送出
するには、電源端子1をフローティングとし、電源端子
2を負の高電圧Vhnにバイアスしてサイリスタ92を
オンすればよい。このサイリスタ92のオンにより走査
側電極32上の画素は負の高電圧Vhnに充電される。
【0037】このときデータ側電極C1が0V、C2が
電圧Vdにバイアスされているものとすると、画素32
の両端電圧は|Vhn|となり、発光開始電圧に達せ
ず非発光となる。一方、画素322の両端電圧は|Vh
n|+Vdとなり、発光開始電圧を超え発光する。
【0038】上記負の高電圧Vhnによる画素の充電、
発光(あるいは非発光)を行った後は、次の駆動タイミ
ングに備え画素の放電を行う。この走査側電極32上の
画素の放電は、電源端子2をフローティング(オープ
ン)とし、電源端子1を接地電位にバイアスしてサイリ
スタ72をオンすればよい。
【0039】以上で走査側電極32の駆動が終了し、次
の走査側電極の選択、駆動に移行するが、そこでは最初
の走査側電極31と同様正の高電圧Vhpによる駆動が
行われる。この様に隣接した走査側電極を電圧極性を反
転しながら線順次に選択駆動を行い、全走査側電極につ
いて選択駆動が終了すると再び最初の走査側電極31の
選択に戻るが今度は前回とは逆の負の高電圧Vhnによ
る駆動から開始されることになる。
【0040】従って、或る1本の走査側電極についてみ
ると、毎回電圧極性を反転して駆動が行われていること
になり、交流駆動が与えられることになる。
【0041】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、そ
れをELパネルの駆動に適用した場合、ある走査側電極
を選択し、これを対応出力チャンネルのソース側スイッ
チング素子(サイリスタ71、72、…及びダイオード
81、82、…)により正の高電圧に充電、発光(ある
いは非発光)を行った後は、同じ出力チャンネルにおけ
るシンク側スイッチング素子(サイリスタ91、92、
…)により選択走査電極上の画素の放電を行い、次の走
査電極の選択に移行するようになっている。
【0042】そして、次の走査電極では、負の高電圧に
よる駆動が対応出力チャンネルのシンク側スイッチング
素子により行われるが、このときには、先程放電動作に
供されたシンク側スイッチング素子は非選択にされ、オ
フ状態になっていなければならない。
【0043】また、次いで負の高電圧で充電、発光(あ
るいは非発光)を行った後は、今度は同じ出力チャンネ
ルにおけるソース側スイッチング素子により選択走査電
極上の画素の放電を行い、さらに次の走査電極の選択に
移行する。この次の走査電極では正の高電圧による駆動
が対応出力チャンネルのソース側スイッチング素子によ
り行われるが、このとき先程放電動作に供されたソース
側スイッチング素子は非選択にされ、やはりオフ状態に
なっていなければならない。
【0044】以上の様に、従来の駆動回路では、選択走
査電極の放電動作を行った出力スイッチング素子が次の
走査電極の選択、高電圧印加駆動(以下、書き込み駆動
とも記す)までにオフしている必要がある。
【0045】ところで、一般にバイポーラ半導体スイッ
チング素子においては、ベース電流(又はゲート電流)
を取り去っても、キャリヤ蓄積効果により、オン状態に
あったスイッチング素子が完全にオフ状態になるまでに
はある有限な時間(以下オフ時間と称することにする)
を要する。
【0046】上記従来技術では、出力スイッチング素子
として、サイリスタを用いているため、選択走査電極の
放電から次の走査電極の書き込み駆動までの時間が放電
動作を行ったサイリスタのオフ時間よりも短い場合、該
サイリスタは次の走査電極の書き込み駆動時において誤
動作(誤オン)することになる。
【0047】また、出力スイッチング素子としてトラン
ジスタを用いた場合はサイリスタの様に誤オンすること
はないが、このときには、完全にオフ状態となるまでの
間非選択走査電極上の画素を充電してしまう。しかし
て、この様にして一旦充電された非選択走査電極上の画
素は、その走査電極が選択されるまで放電されることは
なく、該走査電極に接続する出力スイッチング素子に
は、他の選択走査電極書き込み駆動時に印加される高電
圧に、さらに上記画素充電電圧が重畳して印加されるこ
とになる。
【0048】サイリスタの誤オンによる完全な充電が行
われてしまった場合は、該非選択走査電極に接続する出
力スイッチング素子には通常の書き込み電圧のほぼ倍の
電圧が印加されることとなり、素子破壊に至る虞れを生
じる。
【0049】ここで、前記ELパネルの駆動に関する文
献によれば、400本或いは480本の走査電極数のパ
ネルをフレーム周波数60Hzで駆動した場合には、一
走査線当たりの駆動時間は40μs以下となる。そこ
で、仮にこれを40μsとし、書き込み電圧の印加時間
(高電圧が印加されている時間)を30μs程度とすれ
ば、放電完了から次の走査電極の書き込み駆動までの時
間は10μs程度となる。
【0050】しかして、通常、バイポーラ半導体スイッ
チング素子のオフ時間は、条件にもよるが数μs〜数十
μsあり、上記従来回路例でも上記10μsを満足するレ
ベルで実用に供されている。
【0051】しかしながら、今後ELパネルの高精細
化、大型化が進むにつれ、走査電極数が増加するにつ
れ、一走査線当たりの駆動時間はますます短くなり、上
記駆動回路のオフ時間に対する要求も厳しいものとな
る。
【0052】本発明の目的は、従来同様の負荷電流駆動
能力、及び低消費電力を達成しながら出力スイッチング
素子のオフ時間に関する上記問題を解消し、ELパネル
等容量性負荷駆動の高速化を可能とする駆動回路及びそ
れを使ったEL表示装置を提供することにある。
【0053】
【課題を解決するための手段】上記目的は、フローティ
ング低圧電源により駆動され、負荷に正、負の高電圧を
送出して充電動作を行う出力スイッチング素子と、それ
とは別に、各出力端子毎に負荷に充電された電荷の放電
用素子を設け、これによって負荷の放電動作を行うこと
により達成される。
【0054】なお、各出力端子に一方の端子が接続され
た上記負荷放電用素子の他方の端子は、負荷放電用端子
に共通に接続され、この負荷放電用端子は外部スイッチ
ング素子を介して放電電位(例えば接地電位)にバイア
スされるものとする。また、負荷放電用素子は、定常時
(オフ時)に単方向または双方向に高耐圧を有するもの
とする。
【0055】
【作用】ELパネルなどの容量性負荷の駆動において、
選択走査電極に対応した出力チャンネルのソース側スイ
ッチング素子(またはシンク側スイッチング素子)による
画素の充電、発光(または非発光)動作後の放電を、上
記負荷放電用素子にて行うことにより、上記出力チャン
ネルのシンク側スイッチング素子(またはソース側スイ
ッチング素子)が放電に供されることが無くなり、その
オフ時間が問題とされた、或る放電動作から次の選択走
査電極の書き込み駆動までの時間間隔を短縮することが
でき、スイッチング素子の動作遅れを補償して、容量性
負荷をさらに高速駆動することができる。
【0056】
【実施例】以下、本発明による容量性負荷駆動回路につ
いて、図示の実施例により詳細に説明する。図1は、本
発明の第1の実施例で、本発明による容量性負荷駆動回
路をELパネルの走査側電極の駆動に適用した場合の一
実施例を示したものであり、図において、駆動回路の各
出力端子31、32、…は各々ELパネルの走査側電極
に接続されている。
【0057】上記したように、C1、C2、…はELパ
ネルのデータ側電極を示し、走査側電極31、32、…
とデータ側電極C1、C2、…との交点にEL画素31
1、312、…、321、322、…が形成されてい
る。
【0058】駆動回路の各出力チャンネルでのソース側
スイッチング素子を構成するサイリスタ71、72、…
は、そのアノードが電源端子1に共通接続され、カソー
ドはダイオード81、82、…を介して出力端子31、
32、…に各々接続されている。
【0059】また、シンク側スイッチング素子を構成す
るサイリスタ91、92、…は、そのカソードを電源端
子2に共通接続し、アノードを出力端子31、32、…
に各々接続している。
【0060】さらに、サイリスタ71、72、…の各ア
ノードゲート及びサイリスタ91、92、…の各カソー
ドゲートは、電源端子1と2との間に設けられたバッフ
ァ回路6に接続されている。なお、このバッファ回路6
は、具体的には図2の従来例に示される様なNMOSト
ランジスタ61及びPMOSトランジスタ62相当が各
ゲート毎に設けられているものとする。
【0061】次に、入力端子4の入力信号に応じてバッ
ファ回路6及び出力スイッチング素子を制御する為のロ
ジック回路5が電源端子1と2との間に設けられてい
る。
【0062】また、各アノードが端子11に共通に接続
され、カソードは各出力端子31、32、…に接続され
たダイオード131、132、…と、各カソードが端子
12に共通接続され、アノードが各出力端子31、3
2、…に接続されたダイオード141、142、…とが
設けられている。
【0063】次に、これらの端子11、12は、それぞ
れ外部スイッチング素子S2、S3を介して接地電位に
接続され、さらに、電源端子1は外部スイッチング素子
S1を介して正の高圧電源Vhpに、電源端子2は外部
スイッチング素子S4を介して負の高圧電源Vhnに、
それぞれ接続されている。そして、これらの電源端子1
と2との間にはフローティング低圧電源Vbが接続され
ている。
【0064】次に、この実施例の動作について説明す
る。まず、走査側電極31を選択し、これを正の高電圧
Vhpによる書き込み駆動する場合には、外部スイッチ
ング素子S1をオン、外部スイッチング素子S2、S
3、S4をオフにすると共に、電源端子1を正の高電圧
Vhpにバイアスしてサイリスタ71をオンする。サイ
リスタ71のオンについては、図2の従来例と同様の方
法で行なわれるので、その説明は省略する。なお、他の
サイリスタについても、図2と同様であり、従って、オ
ン駆動についての説明は省略する。
【0065】サイリスタ71のオンにより選択走査側電
極31上の画素311、312、…が正の高電圧Vhp
に充電される。このときダイオード141を介して端子
12が正の高電圧Vhpにバイアスされるが、このバイ
アス電圧は、他の出力端子に接続したダイオード14
2、…の逆耐圧によりブロックされるので、非選択走査
側電極に充電電圧が漏洩することはなく、同様に、端子
11側についてもダイオード131によりブロックされ
るので、非選択走査側電極に充電電圧が漏洩することは
ない。
【0066】続いて選択走査側電極31上の画素31
1、312、…の放電を行う場合、外部スイッチング素
子S1、S2、S4をオフ、外部スイッチング素子S3
をオンにする。この外部スイッチング素子S3のオンに
より、走査側電極31はダイオード141と外部スイッ
チング素子S3を介して接地電位に放電される。
【0067】次いで走査側電極32の選択に移行する
が、今度は負の高電圧Vhnによる書き込み駆動が行わ
れる。この場合、外部スイッチング素子S1、S2、S
3をオフ、外部スイッチング素子S4をオンとして電源
端子2を負の高電圧Vhnにバイアスし、サイリスタ9
2をオンとする。このサイリスタ92のオンにより走査
側電極32上の画素321、322、…は負の高電圧V
hnに充電される。
【0068】このとき、ダイオード132を介して端子
11が負の高電圧Vhnにバイアスされるが、他の出力
端子に接続したダイオード131、…の逆耐圧により電
圧がブロックされるので、非選択走査側電極に充電電圧
が漏洩することはなく、同様に、端子12側について
も、ダイオード142により電圧はブロックされ、非選
択走査側電極に充電電圧が漏洩することはない。
【0069】この様に、先程走査側電極31の放電に供
された素子(ダイオード141)には、次の走査側電極
32の書き込み駆動時に電圧は印加されず、従って、こ
の実施例によれば、ダイオード141に関するオフ時間
の問題は生じない。
【0070】続いて選択走査側電極32上の画素32
1、322、…の放電を行う場合、外部スイッチング素
子S1、S3、S4をオフ、外部スイッチング素子S2
をオンとする。そして、この外部スイッチング素子S2
のオンにより、走査側電極32はダイオード132を介
して接地電位に放電される。
【0071】引き続いて次の走査側電極の選択に移行す
るが、ここでも、走査側電極31同様、まず正の高電圧
Vhpによる書き込み駆動が行われる。この場合、走査
側電極31の場合と同様、端子12は正の高電圧Vhp
にバイアスされるが、他の出力端子に接続したダイオー
ド141、142、…の逆耐圧により電圧がブロックさ
れるので、非選択走査側電極に充電電圧が漏洩すること
はなく、また端子11側についても走査側電極31にお
けるダイオード131相当の選択走査側電極と端子11
間のダイオードによって電圧がブロックされるため、非
選択走査側電極に充電電圧が漏洩することはない。
【0072】従って、この場合においても、先程走査側
電極32の放電に供された素子(ダイオード132)に
は、次の走査側電極の書き込み電圧は印加されず、やは
りオフ時間の問題は生じない。
【0073】以上の如く一走査電極毎に印加電圧を反転
しながら全走査電極について書き込み駆動を行った後
は、再び最初の走査側電極31の選択に戻るが、今度は
前回とは逆極性の電圧による書き込み駆動となる。すな
わち、まず、負の高電圧Vhnによる書き込み駆動が行
われるわけであるが、これは先程の走査側電極32にお
ける負の高電圧Vhnによる書き込み駆動と同様であ
り、サイリスタ91による充電動作後、放電はダイオー
ド131によるのである。
【0074】次いで走査側電極32が正の高電圧Vhp
によって書き込み駆動されるが、これも先程の走査側電
極31における正の高電圧Vhpによる書き込み駆動と
同様であり、サイリスタ72による充電動作後、放電は
ダイオード142による。
【0075】今回の駆動においても前回同様、放電を行
ったダイオードには次の走査電極における書き込み駆動
時に電圧が印加されることはなく、オフ時間の問題は
じない
【0076】なお、以降同様の駆動の繰返しとなるの
で、説明は省略する。
【0077】以上の如く、この実施例によれば、選択走
査電極上の画素の放電を行った素子に次の走査電極書き
込み時の電圧が印加されることがなくなり、駆動回路素
子のオフ時間の問題は解消されるので、この容量性負荷
駆動回路をELパネル走査電極駆動に適用することによ
り、選択走査電極の放電から次の選択走査電極の書き込
み駆動までの時間を短縮することができ、走査電極駆動
を高速化したEL表示装置を容易に得ることができる。
【0078】また、この実施例によれば、出力スイッチ
ング素子にサイリスタを用い、そのオン駆動電流をフロ
ーティング低圧電源Vbの閉ループで供給しているた
め、従来技術と同等の負荷電流駆動能力及び低消費電力
の容量性負荷駆動回路を容易に実現することができる。
【0079】図4は、本発明の第2の実施例で、この実
施例は、図1の実施例におけるソース側及びシンク側出
力スイッチング素子を双方向性の出力スイッチング素子
に置き換えた上で、それをELパネル走査電極の駆動に
適用した一実施例を示したものであり、ELパネルの構
成は図1の実施例と同じであるから説明は省略する。
【0080】図4において、SW1、SW2、…が双方
向性出力スイッチング素子で、その主端子の一方の端子
は電源端子2に共通に接続され、他方の端子はELパネ
ル走査電極に接続した出力端子31、32、…に各々接
続されている。
【0081】これらの双方向性出力スイッチング素子S
W1、SW2、…は、各々がpE、nB、pB、nEの各層
からなるサイリスタSCR1及びSCR2を逆並列接続
した構成となっており、サイリスタSCR1のpE層側
が出力端子側に、サイリスタSCR2のpE層側は電源
端子2側に接続されており、且つこれらのサイリスタS
CR1とSCR2の各nB層は共通となっている。
【0082】なお、この構造は、n形シリコン単結晶領
域nBに選択的に不純物を拡散してサイリスタSCR1
及びSCR2の各p形領域pE、pBを形成しさらにp形
領域pB部にn形領域nEを形成してサイリスタSCR1
のpE層とサイリスタSCR2のnE層とを配線接続し、
サイリスタSCR1のnE層とサイリスタSCR2のpE
層とを配線接続することにより得られる。
【0083】各双方向性出力スイッチング素子SW1、
SW2、…を構成するサイリスタSCR1のpB層に
は、バッファ回路6内PMOSトランジスタM11、M
12、…のドレインが各々接続され、PMOSトランジ
スタM11、M12、…のソースは電源端子1に共通接
続されている。
【0084】また、入力端子4の入力信号に応じてバッ
ファ回路6及び双方向性出力スイッチング素子を制御す
るためのロジック回路5が電源端子1と電源端子2との
間に設けられており、さらに、各アノードを端子11に
共通接続し、カソードを各出力端子に接続したダイオー
ド131、132、…と、各カソードを端子12に共通
接続し、アノードを各出力端子に接続したダイオード1
41、142、…とが設けられ、そして、端子11、1
2はそれぞれ外部スイッチング素子S2、S3を介して
接地電位に接続されている。
【0085】そして、電源端子1と2との間にはフロー
ティング低圧電源Vbが接続されるが、さらに、電源端
子2には、外部スイッチング素子S1を介して正の高圧
電源Vhpが接続されると共に、外部スイッチング素子
S4を介して負の高圧電源Vhnが接続されている。
【0086】次に、この実施例の動作について説明す
る。まず走査側電極31を選択し、正の高電圧Vhpに
よる書き込み駆動を行う場合、外部スイッチング素子S
1をオン、外部スイッチング素子S2、S3、S4をオ
フにし、電源端子2を正の高電圧Vhpにバイアスして
双方向性出力スイッチング素子SW1をオンする。この
双方向性出力スイッチング素子SW1のオンはバッファ
回路6内PMOSトランジスタM11をオンにし、サイ
リスタSCR1のpB−nE間にゲート電流を流すことに
より為される。
【0087】こうしてサイリスタSCR1のpB−nE間
にゲート電流が流れると、n形エミッタ層nEからn形
ベース層nBに伝導電子の注入が起こる。n形ベース層
nBはサイリスタSCR1及びSCR2とに共通となっ
ているため、この伝導電子の注入は両サイリスタのター
ンオンのトリガとなり得る。
【0088】よって、図4における電源端子2と出力端
子31、32、…との電位関係に応じて各双方向性出力
スイッチング素子SW1、SW2、…内のサイリスタS
CR1又はSCR2のいずれかがオンすることになる。
【0089】ここでは、電源端子2側が正の高電圧Vh
pにバイアスされ、出力端子31に対して高電位にある
から、双方向性出力スイッチング素子SW1内のサイリ
スタSCR2の方がオンし、これによって走査側電極3
1上の画素311、312、…が正の高電圧Vhpに充
電される。
【0090】このとき、図1の実施例のときと同様、端
子12は、ダイオード141により正の高電圧Vhpに
バイアスされるが、このバイアス電圧は、他の出力端子
に接続したダイオード142、…の逆耐圧によりブロッ
クされるので、非選択走査電極に充電電圧が漏洩するこ
とはなく、同様に、端子11側についてもダイオード1
31により電圧がブロックされるので、非選択走査電極
に充電電圧が漏洩することはない。
【0091】続いて、選択走査側電極31上の画素31
1、312、…の放電を行う場合には、図1の実施例と
同様に外部スイッチング素子S1、S2、S4をオフ、
外部スイッチング素子S3をオンにして、ダイオード1
41により放電を行う。
【0092】次いで負の高電圧Vhnによる走査側電極
32の書き込み駆動に移行する。この場合、外部スイッ
チング素子S1、S2、S3をオフ、外部スイッチング
素子S4をオンとして電源端子2を負の高電圧Vhnに
バイアスし、双方向性出力スイッチング素子SW2をオ
ンする。双方向性出力スイッチング素子SW2のオン
は、バッファ回路6内PMOSトランジスタM12をオ
ンとし上記双方向性出力スイッチング素子SW1の場合
同様双方向性出力スイッチング素子SW2内のサイリス
タSCR1のpB−nE間にゲート電流を流すことにより
為される。
【0093】この場合、電源端子2が出力端子32に対
して低電位にあるから、双方向性出力スイッチング素子
SW2内のサイリスタSCR2側がオンすることにな
り、この結果、走査側電極32上の画素321、32
2、…が負の高電圧Vhnに充電される。そして、この
ときも、図1の実施例と同様、端子11がダイオード1
32を介して負の高電圧Vhnにバイアスされるが、他
の出力端子に接続したダイオード131、…の逆耐圧に
よりブロックされるので、非選択走査電極に充電電圧が
漏洩することはなく、同様に、端子12側についても、
ダイオード142により電圧がブロックされ、非選択走
査電極に充電電圧が漏洩することはない。
【0094】続いて選択走査側電極32上の画素32
1、322、…の放電を行う場合は、これも図1の実施
例と同様、外部スイッチング素子S1、S3、S4をオ
フ、外部スイッチング素子S2をオンとしてダイオード
132により放電を行う。
【0095】以上、双方向性出力スイッチング素子SW
1、SW2、…による正、負の書き込み駆動を行なう場
合の動作につき説明したが、以降の全走査電極について
は、これを交互に繰返し選択駆動して行くことになる
が、これは、双方向性出力スイッチング素子SW1、S
W2、…を用いたこと以外は図1の実施例と同じである
から、説明は省略する。
【0096】この実施例によれば、上記本発明の第1の
実施例と同様、各走査電極上の画素の放電を行うダイオ
ードには、次の選択走査電極の書き込み駆動時の電圧は
印加されず、従って、この図4の実施例によっても、本
発明の第1の実施例同様の効果を有する。
【0097】さらに、この実施例では、出力スイッチン
グ素子として同一素子領域上に形成可能な双方向性出力
スイッチング素子を用いているから、ソース側及びシン
ク側スイッチング素子を別々に構成する場合に比して、
各スイッチング素子の分離領域が不要になるので、素子
寸法の低減が可能になり、モノリシックIC化に際して
有利な駆動回路を容易に得ることができる。
【0098】次に、出力スイッチング素子として、図4
の実施例と同じく、双方向性出力スイッチング素子SW
1、SW2、…を用いた本発明実施例について、更に
説明する。しかして、以下の実施例においても、図1の
実施例で示したソース側及びシンク側スイッチング素子
(サイリスタ71、72、…、91、92、…)に置き
換えて実施が可能なことは、勿論、言うまでもないこと
である。すなわち、ここで、以下の実施例というのは、
後述するように、図5又は図6で説明する実施例のこと
であり、従って、ここでは、図5と図6の実施例におけ
る双方向出力スイッチング素子SW1、SW2、……
を、図1の実施例で示したソース側及びシンク側スイッ
チング素子(サイリスタ71、72、…、91、92、
…)に置き換えた実施例について説明しているものであ
る。
【0099】図5は、本発明の第3の実施例を示したも
ので、この実施例は、上記図1、図4の実施例におい
て、1出力端子あたり2個設けられていた負荷放電用ダ
イオードを1個の双方向性出力スイッチング素子に置き
換えたものである。
【0100】そこで、この実施例では、まず、双方向性
出力スイッチング素子SW1、SW2、…の主端子の一
端が電源端子2に共通接続され、他端はELパネル走査
電極に接続した出力端子31、32、…に各々接続され
るようになっている。
【0101】これらの双方向性出力スイッチング素子S
W1、SW2、…の構造は、上記図4で説明した素子と
同じであり、各双方向性出力スイッチング素子SW1、
SW2、…には、バッファ回路6内PMOSトランジス
タM11、M12、…のドレインが各々接続されてい
る。そして、これらのPMOSトランジスタM11、M
12、…のソースは電源端子1に共通に接続されてい
る。
【0102】次に、SD1、SD2、…も、同じく双方
向性出力スイッチング素子で、これらの双方向性出力ス
イッチング素子SD1、SD2、…は、それぞれの主端
子の一端が端子15に共通に接続され、もう一端は出力
端子31、32、…に各々接続されている。
【0103】そして、これらの双方向性出力スイッチン
グ素子SD1、SD2、…は、図示のように、双方向性
出力スイッチング素子SW1、SW2、…と同様の構造
をもち、出力端子側にpE層が接続されたサイリスタ1
と、端子15側にpE層が接続されたサイリスタ2とを
逆並列接続して構成されている。そして、各双方向性出
力スイッチング素子SD1、SD2、…内のサイリスタ
1側のpB層にはバッファ回路6内PMOSトランジスタ
M21、M22、…のドレインが各々接続され、PMO
SトランジスタM21、M22、…のソースは電源端子
1に共通接続している。
【0104】また、入力端子4の入力信号に応じてバッ
ファ回路6及び双方向性出力スイッチング素子SW1、
SW2、…、SD1、SD2、…を制御する為のロジッ
ク回路5が電源端子1と電源端子2との間に設けられて
いる。そして、これら電源端子1と電源端子2との間に
はフローティング低圧電源Vbが接続され、さらに電源
端子2は、外部スイッチング素子S1を介して正の高圧
電源Vhpに、外部スイッチング素子S4を介して負の
高圧電源Vhnに、外部スイッチング素子S2(S3)
を介して接地電位に、また外部スイッチング素子S5を
介して端子15に、それぞれ接続されている。なお、E
Lパネル側の構成については、既に説明してあるので省
略する。
【0105】次に、この図5の実施例特有の動作、及び
効果について説明する。まず、走査電極31を選択し、
正の高圧電源Vhpによる書き込み駆動を行う場合は、
上記他の実施例と同様、外部スイッチング素子S1をオ
ン、外部スイッチング素子S2(S3)、S4、及びS
5をオフとし、電源端子2を正の高圧電源Vhpにバイ
アスして双方向性出力スイッチング素子SW1をオンす
る。双方向性出力スイッチング素子SW1のオンはバッ
ファ回路6内のPMOSトランジスタM11によってゲ
ート電流を供給して行われ、その詳細は既に説明してい
るので省略する。
【0106】こうして双方向性出力スイッチング素子S
W1のオンにより、選択走査電極31上の画素311、
312、…が正の高電圧Vhpに充電されるが、続いて
これを放電するときは、外部スイッチング素子S1、S
4をオフ、外部スイッチング素子S2(S3)、及びS
5をオンにし、端子15及び電源端子2を接地電位にバ
イアスすることにより、双方向性出力スイッチング素子
SD1をオンする。このときの双方向性出力スイッチン
グ素子SD1のオンは、バッファ回路6内のPMOSト
ランジスタM21をオンし双方向性出力スイッチング素
子SD1内サイリスタSCR1のpB−nE間にゲート電
流を流すことによりもたらされる。
【0107】このゲート電流は外部スイッチング素子S
5を介して電源端子1と電源端子2との間の閉ループで
流れるが、このゲート電流による双方向性出力スイッチ
ング素子SD1のオンについては先の実施例で述べた双
方向性出力スイッチング素子のオンと同様で、ここで
は、電源端子2に対して出力端子31側が高電位の状態
で放電を開始することになるから、双方向性出力スイッ
チング素子SD1内のサイリスタSCR1側がオンする
ことになる。
【0108】そして、これにより選択走査電極31上の
画素311、312、…は双方向性出力スイッチング素
子SD1〜端子15〜外部スイッチング素子S5〜外部
スイッチング素子S2(S3)を介して接地電位に放電
される。
【0109】次に走査電極32を負の高圧電源Vhnに
より書き込み駆動する場合は、外部スイッチング素子S
1、S2(S3)及びS5をオフ、外部スイッチング素
子S4をオンとし、電源端子2を負の高圧電源Vhnに
バイアスして双方向性出力スイッチング素子SW2をオ
ンする。
【0110】双方向性出力スイッチング素子SW2のオ
ンは、上記同様、バッファ回路6内のPMOSトランジ
スタM12からゲート電流を供給することにより行わ
れ、この双方向性出力スイッチング素子SW2のオンに
より選択走査電極32上の画素321、322、…が負
の高電圧Vhnに充電されることになる。
【0111】そして、このときは、選択出力端子32に
おける双方向性出力スイッチング素子SD2が双方向の
耐圧を有し、電圧をブロックするため、先程画素の放電
を行った双方向性出力スイッチング素子SD1に負の高
電圧Vhnが印加されてしまうことはない。
【0112】続いてこれを放電するときは、外部スイッ
チング素子S1、S4をオフ、外部スイッチング素子S
2(S3)、及びS5をオンとし、端子15及び電源端
子2を接地電位にバイアスして双方向性出力スイッチン
グ素子SD2をオンする。双方向性出力スイッチング素
子SD2のオンはバッファ回路6内のPMOSトランジ
スタM22をオンし双方向性出力スイッチング素子SD
2内サイリスタSCR1のpB−nE間にゲート電流を流
すことによりもたらされる。なお、このゲート電流も、
外部スイッチング素子S5を介して電源端子1と電源端
子2との間の閉ループで流れる。
【0113】このときの、ゲート電流による双方向性出
力スイッチング素子SD2のオンについても先の実施例
で述べた双方向性出力スイッチング素子のオンと同様
で、ここでは電源端子2に対して出力端子32側が低電
位の状態で放電を開始することになるから、双方向性出
力スイッチング素子SD2内のサイリスタSCR2側が
オンし、外部スイッチング素子S2(S3)〜外部スイ
ッチング素子S5〜端子15〜双方向性出力スイッチン
グ素子SD2の経路で、選択走査電極32上の画素32
1、322、…の放電が行われる。
【0114】以降の走査電極については上記正、負の高
電圧による書き込み駆動が交互に行われて行くことにな
るが、このとき、書き込み駆動時の正、負の高電圧は、
常に選択出力端子における放電用双方向性出力スイッチ
ング素子SD1、SD2、…によりブロックされるの
で、先の選択走査電極の放電を行った双方向性出力スイ
ッチング素子SD1、SD2、…には電圧が印加され
ず、従って、この実施例でも、放電を行った双方向性出
力スイッチング素子のオフ時間の問題はない。
【0115】この実施例によれば図1、図4の実施例と
同様の効果が得られるのに加えて、さらに、2個の高耐
圧ダイオードに代えて1個の双方向性出力スイッチング
素子で対応したので、放電用の端子を1本化でき、モノ
リシックIC化の上でのチップ寸法の低減、及び周辺回
路の簡略化を可能にした駆動回路、及びこれを用いたE
L表示装置を容易に得ることができる。
【0116】次に、図6により本発明の第4の実施例に
ついて説明する。
【0117】この図6の実施例は、図5の実施例におけ
る放電用双方向性出力スイッチング素子SD1、SD
2、…をNPNトランジスタND1、ND2、…に置き
換えたものであり、各NPNトランジスタND1、ND
2、…はそれぞれnC、pB、nEの各層より構成されて
おり、各nE層は端子15に共通接続され、各nC層は各
々出力端子31、32、…に接続され、また各pB層は
バッファ回路6内PMOSトランジスタM21、M2
2、…のドレインに各々接続されている。
【0118】一方、端子15は外部スイッチング素子S
5を介して電源端子2に接続されるが、さらに外部スイ
ッチング素子S2(S3)を介して接地電位にも接続さ
れるようになっている。なお、この外部スイッチング素
子S2(S3)は、図5の実施例と同様に電源端子2側
に設けても構わない。
【0119】以上の構成の他は、図5の実施例と同様の
構成なので、説明は省略し、次に、この実施例の動作に
ついて説明する。
【0120】まず走査電極31が、双方向性出力スイッ
チング素子SW1により正の高電圧Vhpに書き込み駆
動された後、これをNPNトランジスタND1により放
電する場合を考える。この場合、外部スイッチング素子
S1、S4をオフ、外部スイッチング素子S2(S
3)、S5をオンとし、端子15及び電源端子2を接地
電位にバイアスしてNPNトランジスタND1をオンと
する。
【0121】このNPNトランジスタND1のオンは、
バッファ回路6内PMOSトランジスタM21をオンと
してNPNトランジスタND1のpB−nE間にベース電
流を流すことにより、もたらされ、さらに、このときの
ベース電流は外部スイッチング素子S5を介して電源端
子1と電源端子2との間の閉ループで流れる。
【0122】こうしてNPNトランジスタND1のオン
により、選択走査電極31上の画素311、312、…
はNPNトランジスタND1〜端子15〜外部スイッチ
ング素子S2(S3)の経路で接地電位に放電される。
【0123】次いで走査電極32が双方向性出力スイッ
チング素子SW2により負の高電圧Vhnに書き込み駆
動された後、これをNPNトランジスタND2により放
電する場合を考えると、この場合も上記同様、外部スイ
ッチング素子S1、S4をオフ、外部スイッチング素子
S2(S3)、S5をオンとし、端子15及び電源端子
2を接地電位にバイアスしてNPNトランジスタND2
をオンとする。
【0124】このNPNトランジスタND2のオンは、
バッファ回路6内のPMOSトランジスタM22をオン
にして、NPNトランジスタND2のpB−nE間にベー
ス電流を流すことによりもたらされるが、この場合に
は、放電の開始に際して、端子15側が出力端子32側
に対して高電位となるから、放電電流はNPNトランジ
スタND2のnEからnCの向きに流れる。これはnC側
からnEへ伝導電子の注入が起こっていることによると
考えられる。
【0125】こうして先程とは逆方向に、外部スイッチ
ング素子S2(S3)〜端子15〜NPNトランジスタ
ND2の経路で選択走査電極32上の画素321、32
2、…を接地電位に放電するのである。
【0126】以降の走査電極については、上記正、負の
高電圧による書き込み駆動、放電が交互に行われて行く
ことになるが、書き込み駆動時の正、負の高電圧は、図
5の場合と同様に常に選択出力端子における放電用NP
NトランジスタND1、ND2、…がブロックすること
となり、先の選択走査電極の放電を行ったNPNトラン
ジスタND1、ND2、…には電圧が印加されず、従っ
て、この実施例においても、放電を行ったNPNトラン
ジスタのオフ時間の問題は生じない。
【0127】この実施例によれば、図1、図4、それに
図5の実施例と同様の効果を得ることができるが、しか
し、放電用素子をトランジスタとしたことにより、放電
動作時の電流駆動能力は図1、図4、図5の実施例の場
合に比べ低下する。しかしながら、反面、放電用素子の
構造が簡素化されるので、モノリシックIC化上は有利
となる。
【0128】さらに、図7は、本発明の第5の実施例を
示したもので、この実施例は、図5の実施例における放
電用双方向性出力スイッチング素子SD1、SD2、…
を、PNPトランジスタPD1、PD2、…に置き換え
たものである。
【0129】図7から明らかなように、これらのPNP
トランジスタPD1、PD2、…は各々pC、nB、pE
の各層より構成されており、各pE層は端子17に共通
接続され、各pC層は各々出力端子31、32、…に接
続されている。また各nB層は端子16に共通接続され
ており、端子16は外部スイッチング素子S5を介して
電源端子2に接続されていると共に、外部スイッチング
素子S3を介して接地電位にも接続されるようになって
いる。
【0130】さらに、端子17は抵抗Rを介して電源端
子1に、また外部スイッチング素子S2を介して接地電
位に接続されている。なお、以上の他は図5の実施例と
同様の構成なので、説明は省略し、以下、動作について
説明する。
【0131】まず走査電極31が双方向性出力スイッチ
ング素子SW1により正の高電圧Vhpに書き込み駆動
された後、これをPNPトランジスタPD1により放電
する場合を考える。この場合は、外部スイッチング素子
S1、S2、S4、S5をオフ、外部スイッチング素子
S3をオンにし、端子16を接地電位にバイアスすれば
よい。このときPNPトランジスタPD1内のpC−nB
間ダイオードがオンし選択走査電極31上の画素31
1、312、…を端子16に向かって放電する。
【0132】他の方法として、外部スイッチング素子S
1、S3、S4をオフ、外部スイッチング素子S2、S
5をオンにし、端子17を接地電位にバイアスしてPN
PトランジスタPD1により放電するように構成するこ
とも可能である。
【0133】このときには、抵抗R、外部スイッチング
素子S5を介して各PNPトランジスタPD1、PD
2、…のpE−nB間にベース電流が流れ、これによって
PNPトランジスタPD1のpC層からpE層に向かって
伝導正孔の注入が起こり、このPNPトランジスタPD
1は、そのpC層からpE層へ向かって放電電流を流す。
従って、選択走査電極31上の画素311、312、…
はPNPトランジスタPD1〜端子17〜外部スイッチ
ング素子S2の経路で放電されることになる。
【0134】次いで走査電極32が、双方向性出力スイ
ッチング素子SW2により負の高電圧Vhnに書き込み
駆動された後、これをPNPトランジスタPD2により
放電する場合を考える。この場合には、外部スイッチン
グ素子S1、S3、S4をオフ、外部スイッチング素子
S2、S5をオンにし、端子17を接地電位にバイアス
してPNPトランジスタPD2をオンする。
【0135】PNPトランジスタPD2は抵抗R、外部
スイッチング素子S5を介してフローティング低圧電源
Vbから供給されるベース電流によってオンする。この
ベース電流は各PNPトランジスタPD1、PD2、…
のpE−nB間に流れる。
【0136】このPNPトランジスタPD2のオンによ
り、選択走査電極32上の画素321、322、…は外
部スイッチング素子S2〜端子17〜PNPトランジス
タPD2の経路で接地電位に放電される。
【0137】以降の走査電極については上記正、負の高
電圧による書き込み駆動、放電が交互に行われて行くこ
とになるが、書き込み駆動時の正、負の高電圧は、図5
の場合と同様に、常に選択出力端子における放電用PN
PトランジスタPD1、PD2、…がブロックすること
となり、先の選択走査電極の放電を行ったPNPトラン
ジスタPD1、PD2、…には電圧が印加されず、よっ
て放電を行ったPNPトランジスタのオフ時間の問題は
生じない。
【0138】従って、この実施例によっても、図6の実
施例と同様の効果を得ることができる。
【0139】
【発明の効果】本発明によれば、選択的に負荷を正、負
の高電圧に充電する出力スイッチング素子とは別に各出
力端子毎に放電用の素子を設けたので、出力スイッチン
グ素子によって負荷の放電を行わずに済み、負荷放電か
ら次の選択負荷の充電、駆動までのタイミングにおける
出力スイッチング素子のオフ時間の問題を解消すること
ができ、高速度の負荷駆動が可能な容量性負荷駆動回路
を容易に得ることができる。
【0140】また、出力スイッチング素子はフローティ
ング低圧電源で制御され、また出力スイッチング素子と
してサイリスタを用いることができるから、従来同様の
低消費電力及び負荷電流駆動能力を有する容量性負荷駆
動回路を得ることができる。
【0141】更に、本発明による容量性負荷駆動回路を
EL表示装置の走査線駆動に適用することにより、低消
費電力で電流駆動能力が高く、また走査線駆動周期の高
速化を可能としたEL表示装置を容易に得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による容量性負荷駆動回路の第1の実施
例を示す回路図である。
【図2】駆動回路の従来例を示す回路である。
【図3】従来の駆動回路によるEL表示装置の一例を示
す回路図である。
【図4】本発明による容量性負荷駆動回路の第2の実施
例を示す回路図である。
【図5】本発明による容量性負荷駆動回路の第3の実施
例を示す回路図である。
【図6】本発明による容量性負荷駆動回路の第4の実施
例を示す回路図である。
【図7】本発明による容量性負荷駆動回路の第5の実施
例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 第1の電源端子 2 第2の電源端子 4 入力端子 5 ロジック回路 6 バッファ回路 7、71、72 ソース側サイリスタ 9、91、92 シンク側サイリスタ 10 容量性負荷 131、132、141、142 ダイオード 31、32 出力端子又は走査側電極 61、62、M11、M12、M21、M22 MOS
トランジスタ 311、312、321、322 EL画素 C1、C2 データ側電極 SW1、SW2、SD1、SD2 双方向性スイッチン
グ素子 ND1、ND2 NPNトランジスタ PD1、PD2 PNPトランジスタ S1、S2、S3、S4、S5 外部スイッチング素子 Vb フローティング低圧電源 Vhp 正の高圧電源 Vhn 負の高圧電源

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の出力端子毎にソース側出力スイッ
    チング素子とシンク側出力スイッチング素子とを備え、
    上記出力端子に接続されている容量性負荷を正方向と負
    方向に充電駆動する容量性負荷駆動回路において、共通
    電位点と上記出力端子との間に接続されたスイッチング
    素子と半導体素子からなる第1と第2の直列回路を設
    け、上記ソース側出力スイッチング素子により上記容量
    性負荷に与えられた電荷を上記第1の直列回路により放
    電させ、上記シンク側出力スイッチング素子により上記
    容量性負荷に与えられた電荷を上記第2の直列回路によ
    り放電させるように構成したことを特徴とする容量性負
    荷駆動回路。
  2. 【請求項2】 請求項1の発明において、上記第1及び
    第2の半導体素子ダイオードであることを特徴とする
    容量性負荷駆動回路。
  3. 【請求項3】 一方が負荷駆動用電源に接続されたとき
    他方はフローティング状態をとり常に所定の電位差に保
    持される第1及び第2の電源端子と、負荷放電時に放電
    電位に接続される第3及び第4の電源端子と、入力端子
    と、容量性負荷を接続する出力端子と、上記第1の電源
    端子と出力端子との間に接続され負荷に電流を供給する
    第1のゲート端子付き出力スイッチング素子と、第2の
    電源端子と出力端子との間に接続され負荷から電流を引
    き抜く第2のゲート端子付き出力スイッチング素子と、
    上記第1の電源端子と第2の電源端子との間に接続され
    上記第1及び第2の出力スイッチング素子の各ゲート端
    子にオン駆動信号を供給するバッファ部と、上記第1の
    電源端子と第2の電源端子との間に接続され上記入力端
    子の信号に応じて上記バッファ部を制御する制御部と、
    上記第3の電源端子と上記出力端子との間に接続され上
    記第3の電源端子から上記出力端子へ向かう方向を通電
    方向とする第1の半導体素子と、上記第4の電源端子と
    上記出力端子との間に接続され上記出力端子から上記第
    4の電源端子に向かう方向を通電方向とする第2の半導
    体素子とから構成されていることを特徴とする容量性負
    荷駆動回路。
  4. 【請求項4】 請求項3の発明において、上記負荷駆動
    用電源は正及び負の高圧電源であることを特徴とする容
    量性負荷駆動回路。
  5. 【請求項5】 請求項3の発明において、上記放電電位
    は接地電位であることを特徴とする容量性負荷駆動回
    路。
  6. 【請求項6】 請求項3の発明において、上記第1及び
    第2の電源端子間の所定の電位差は上記制御部が動作す
    るのに十分な大きさであることを特徴とする容量性負荷
    駆動回路。
  7. 【請求項7】 請求項3の発明において、上記第1のゲ
    ート端子付き出力スイッチング素子は、アノードが上記
    第1の電源端子に接続され、カソードが通電方向を同一
    とするダイオードを介して出力端子に接続されたサイリ
    スタであることを特徴とする容量性負荷駆動回路。
  8. 【請求項8】 請求項3の発明において、上記第2のゲ
    ート端子付き出力スイッチング素子はサイリスタである
    ことを特徴とする容量性負荷駆動回路。
  9. 【請求項9】 第1の電源端子と、負荷駆動用電源に切
    り換え接続され常に上記第1の電源端子と所定の電位差
    に保持される第2の電源端子と、負荷放電時に放電電位
    に接続される第3及び第4の電源端子と、容量性負荷を
    接続する出力端子と、入力端子と、上記出力端子と第2
    の電源端子との間に接続されたゲート端子付き双方向出
    力スイッチング素子と、上記第1の電源端子と第2の電
    源端子との間に接続され上記双方向出力スイッチング素
    子のゲート端子にオン駆動信号を供給するバッファ部
    と、上記第1の電源端子と第2の電源端子との間に接続
    され上記入力端子の信号に応じて上記バッファ部を制御
    する制御部と、上記第3の電源端子と出力端子との間に
    接続され第3の電源端子から出力端子へ向かう向きを通
    電方向とする第1の半導体素子と、上記第4の電源端子
    と出力端子との間に接続され出力端子から第4の電源端
    子に向かう向きを通電方向とする第2の半導体素子とか
    ら構成されていることを特徴とする容量性負荷駆動回
    路。
  10. 【請求項10】 第1の電源端子と、負荷駆動用電源に
    切り換え接続され常に第1の電源端子と所定の電位差に
    保持される第2の電源端子と、負荷放電時に放電電位に
    接続され且つ上記第2の電源端子への電流経路を形成す
    る第3の電源端子と、容量性負荷を接続する出力端子
    と、入力端子と、上記出力端子と第2の電源端子との間
    に接続された第1のゲート端子付き双方向出力スイッチ
    ング素子と、上記第3の電源端子と出力端子との間に接
    続された第2のゲート端子付き双方向出力スイッチング
    素子と、上記第1の電源端子と第2の電源端子との間に
    接続され上記第1及び第2の双方向出力スイッチング素
    子の各ゲート端子に各々オン駆動信号を供給するバッフ
    ァ部と、上記第1の電源端子と第2の電源端子との間に
    接続され上記入力端子の信号に応じて上記バッファ部を
    制御する制御部とから構成されていることを特徴とする
    容量性負荷駆動回路。
  11. 【請求項11】 請求項10の発明において、上記第2
    のゲート端子付き双方向出力スイッチング素子は、nE
    層、pB層、nC層の3層からなるNPNトランジスタか
    らなり、そのpB層をゲート端子として構成したことを
    特徴とする容量性負荷駆動回路。
  12. 【請求項12】 一方が負荷駆動用電源に接続されたと
    き他方はフローティング状態をとり常に所定の電位差に
    保持される第1及び第2の電源端子と、負荷放電時に放
    電電位に接続され且つ上記第2の電源端子への電流経路
    を形成する第3の電源端子と、入力端子と、容量性負荷
    を接続する出力端子と、上記第1の電源端子と出力端子
    との間に接続され負荷に電流を供給する第1のゲート端
    子付き出力スイッチング素子と、上記第2の電源端子と
    出力端子との間に接続され負荷から電流を引き抜く第2
    のゲート端子付き出力スイッチング素子と、上記第3の
    電源端子と出力端子との間に接続されたゲート端子付き
    双方向出力スイッチング素子と、上記第1の電源端子と
    第2の電源端子との間に接続され上記第1及び第2の出
    力スイッチング素子の各ゲート端子及び双方向出力スイ
    ッチング素子のゲート端子に各々オン駆動信号を供給す
    るバッファ部と、上記第1の電源端子と第2の電源端子
    との間に接続され上記入力端子の信号に応じて上記バッ
    ファ部を制御する制御部とから構成されていることを特
    徴とする容量性負荷駆動回路。
  13. 【請求項13】 第1の電源端子と、負荷駆動用電源に
    切り換え接続され常に第1の電源端子と所定の電位差に
    保持される第2の電源端子と、負荷放電時に放電電位に
    接続され且つ上記第2の電源端子への電流経路を形成す
    る第3の電源端子と、上記第1の電源端子と電流制限手
    段を介して接続され負荷放電時に放電電位に接続される
    第4の電源端子と、容量性負荷を接続する出力端子と、
    入力端子と、上記出力端子と第2の電源端子との間に接
    続されたゲート端子付き双方向出力スイッチング素子
    と、上記第4の電源端子にエミッタが、上記出力端子に
    コレクタが、そして上記第3の電源端子にベースがそれ
    ぞれ接続されたPNPトランジスタと、上記第1の電源
    端子と第2の電源端子との間に接続され上記双方向出力
    スイッチング素子のゲート端子にオン駆動信号を供給す
    るバッファ部と、上記第1の電源端子と第2の電源端子
    との間に接続され上記入力端子の信号に応じて上記バッ
    ファ部を制御する制御部とから構成されていることを特
    徴とする容量性負荷駆動回路。
  14. 【請求項14】 請求項13の発明において、上記電流
    制限手段は抵抗であることを特徴とする容量性負荷駆動
    回路。
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