JPH0697375A - 電力用半導体装置 - Google Patents

電力用半導体装置

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JPH0697375A
JPH0697375A JP24780392A JP24780392A JPH0697375A JP H0697375 A JPH0697375 A JP H0697375A JP 24780392 A JP24780392 A JP 24780392A JP 24780392 A JP24780392 A JP 24780392A JP H0697375 A JPH0697375 A JP H0697375A
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JP
Japan
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power
transistor
power transistor
electrode
output
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Pending
Application number
JP24780392A
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English (en)
Inventor
Yosuke Takagi
洋介 高木
Yasuo Osawa
靖男 大沢
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】インテリジェントパワーICをハイサイドスイ
ッチとして使用する際、電力用トランジスタがオフ状態
の時に外部負荷の接地電位が変動してもそのオフ状態を
維持でき、誘導負荷を駆動する場合に電力用トランジス
タの出力の負電圧側が制限されないようにし、出力のダ
イナミックレンジを大きくとる。 【構成】電力用のトランジスタ20と、電力用トランジス
タとは複数の素子分離領域8a、8bにより素子分離さ
れてモノリシックに集積化された制御用半導体素子群
と、素子分離領域の少なくとも1つは電力用トランジス
タの出力電極6に電気的に接続されていることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力用半導体装置に係
り、特に電力用トランジスタおよびその制御用半導体素
子群がモノリシックに集積化されたインテリジェントパ
ワーICに関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来のインテリジェントパワ
ーICの断面構造の一例を示す。
【0003】このICの半導体基板1上に、出力用半導
体素子として、電力用のNチャネル型のMOS FET
10が用いられており、この電力用トランジスタ10の制御
用素子として、DMOSトランジスタ20、CMOSトラ
ンジスタ30、NPNトランジスタ40が形成されている。
上記電力用トランジスタ10のドレイン領域と制御用半導
体素子の島領域(21、31、41)とは、P型の素子分離領
域8によって電気的に分離されており、このP型分離領
域8には、上記制御用素子を用いた制御回路の基準電位
として接地電位GND1が供給される。
【0004】なお、11は電力用トランジスタ10のドレイ
ン端子(電源端子)、13は電力用トランジスタ10のソー
ス端子(出力端子)、Dは制御回路部15の接地電位GN
D1となっているP型分離領域8とDMOSトランジス
タ20用のN型島領域21との間に存在する寄生ダイオード
である。
【0005】また、DMOSトランジスタ20用のN型の
島領域21の底部にはN+ 埋め込み層22が形成されてお
り、このDMOSトランジスタ20は、N+ ドレイン領域
23、P型ボディ領域24、N+ ソース領域25、ゲート電極
26、ソース電極27、ドレイン電極28を有する。
【0006】30P および30N はCMOSトランジスタ30
のPMOSトランジスタおよびNMOSトランジスタで
ある。CMOSトランジスタ30用のN型の島領域31の底
部にはN+ 埋め込み層32が形成されており、PMOSト
ランジスタ30P は、P+ ソース領域33P 、P+ ドレイン
領域34P 、ゲート電極35P 、ソース電極36P 、ドレイン
電極37P を有する。
【0007】38はNMOSトランジスタ30N が形成され
るPウェルであり、このNMOSトランジスタ30N は、
N+ ドレイン領域33N 、N+ ソース領域34N 、ゲート電
極35N 、ドレイン電極36N 、ソース電極37N を有する。
【0008】NPNトランジスタ40用のN型の島領域41
の底部にはN+ 埋め込み層42が形成されており、このN
PNトランジスタ40は、N+ コレクタ領域43、Pベース
領域44、N+ エミッタ領域45、コレクタ電極46、ベース
電極47、エミッタ電極48を有する。図13は、図12の
パワーICをハイサイドスイッチとして使用する場合の
回路接続の一例を示す。
【0009】このパワーICにおいて、電力用トランジ
スタ10は、ドレインがドレイン端子11に接続され、ソー
スが出力端子13に接続されている。ドレイン端子11に
は、外部から電源電圧VDDが印加され、出力端子13は外
部負荷14を介して接地電位GND2に接続される。制御
回路部15は、制御入力回路16、昇圧回路17、ゲート駆動
用DMOSトランジスタ20を含み、基準電位として接地
端子12からGND1が供給される。
【0010】制御入力回路16は、制御入力信号INを受
けて昇圧回路17、ゲート駆動用DMOSトランジスタ20
を制御する。昇圧回路16は、制御入力回路16の出力信号
を受けて昇圧し、電力用トランジスタ10のゲートに供給
する。ゲート駆動用DMOSトランジスタ20は、電力用
トランジスタ10のゲートと接地端子12との間に接続さ
れ、そのゲートに制御入力回路16の出力信号が入力す
る。図14は、図13の回路の動作例を示す電圧波形図
である。
【0011】制御入力回路15がゲート駆動用DMOSト
ランジスタ20をオフ状態に制御し、昇圧回路17から電源
電圧VDDより10V程度高く昇圧された駆動電圧を電力
用トランジスタ10のゲートに供給すると、電力用トラン
ジスタ10はオン状態になり、外部負荷14を駆動する。こ
の電力用トランジスタ10がオン状態の期間は、電力用ト
ランジスタ10のソース電圧(出力電圧OUT)は電源電
圧VDDである。
【0012】これに対して、昇圧回路16が駆動電圧の出
力を停止し、制御入力回路16がゲート駆動用DMOSト
ランジスタ20をオン状態に制御すると、電力用トランジ
スタ10は、ゲート電圧が接地電位GND1になり、オフ
状態になる。
【0013】ところで、図12に示したパワーICにお
いては、制御回路部15の接地電位GND1と大電流が流
れる外部負荷14の接地電位GND2との間の電位差が生
じた場合には、入力信号に無関係に電力用トランジスタ
10がオン状態になるという誤動作が生じ易い。
【0014】つまり、通常は、接地電位GND2の配線
には大電流が流れるので、接地電位GND2が不安定に
なり、電力用トランジスタ10がオフ状態の時にGND2
<GND1−Vth(Vthは電力用トランジスタ10の閾値
電圧)となると、電力用トランジスタ10のゲート・ソー
ス間に閾値電圧Vth以上の電圧が印加されるので、電力
用トランジスタ10は、オフ状態が維持できず、オン状態
となってしまう。
【0015】また、外部負荷14が誘導負荷である場合、
電力用トランジスタ10がオフ状態になると、誘導負荷14
に発生する逆起電圧により出力電圧OUTが負電圧にな
るが、この負電圧は、接地電位GND1よりも、電力用
トランジスタ10の閾値電圧Vthと寄生ダイオードDの順
方向電圧降下Vdfだけ低い電圧に制限される。つまり、
誘導負荷14に発生する逆起電圧が寄生ダイオードDによ
り制限されるので、パワーICの出力のダイナミックレ
ンジが小さいという問題がある。また、誘導負荷14に発
生する逆起電圧が制限されるので、誘導負荷14のエネル
ギーの放出に要する時間が長く、動作の高速化が困難で
あった。
【0016】このような不具合を避けるために、図15
に示すように、ゲート駆動用DMOSトランジスタ20の
ソースと接地端子12との間に順方向の向きに第1のダイ
オードD1を挿入し、上記ゲート駆動用DMOSトランジ
スタ20のソースと出力端子13との間に順方向の向きに第
2のダイオードD2を挿入する回路構成が考えられる。
【0017】図15のパワーICによれば、ゲート駆動
用DMOSトランジスタ20のソース電位がGND1より
も第1のダイオードD1の順方向電圧降下分だけ高くな
り、誘導負荷14のエネルギーを第2のダイオードD2を介
して放出するので、回路的に簡易な構成により高速化が
可能になる。しかし、電源電圧VDDが低い場合などに
は、第1のダイオードD1の順方向電圧降下分が無視でき
なくなり、回路動作が不安定になる。
【0018】また、前記したような不具合を避けるため
に、前記ゲート駆動用DMOSトランジスタ20を電力用
トランジスタ10のゲート・ソース間に挿入する回路構成
が考えられる。
【0019】しかし、図12に示したような構造のまま
で上記したように回路を構成すると、図12中に示した
ような寄生ダイオードDにより、ゲート駆動用DMOS
トランジスタ20のドレイン電圧は、GND1−0.7V
程度にクランプされてしまうので、前記したように電力
用トランジスタ10が誤動作するという不具合が生じる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
インテリジェントパワーICは、ハイサイドスイッチと
して使用する際、電力用トランジスタがオフ状態の時に
外部負荷の接地電位が変動すると電力用トランジスタの
オフ状態が維持できなくなるという問題があった。
【0021】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、ハイサイドスイッチとして使用する際、電力
用トランジスタがオフ状態の時に外部負荷の接地電位が
変動しても電力用トランジスタのオフ状態を維持でき、
外部負荷が誘導負荷である場合に電力用トランジスタの
出力の負電圧側が制限されなくなり、出力のダイナミッ
クレンジを大きくし得る電力用半導体装置を提供するこ
とを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の電力用半導体装
置は、電力用のトランジスタと、この電力用トランジス
タとは複数の素子分離領域により素子分離されて同一半
導体チップ上にモノリシックに集積化され、上記電力用
トランジスタを制御するための制御用半導体素子群と、
上記素子分離領域の少なくとも1つは前記電力用トラン
ジスタの出力電極と電気的に接続されていることを特徴
とする。
【0023】また、本発明の電力用半導体装置は、第1
電極に外部から電源電圧が印加される電力用のトランジ
スタと、この電力用トランジスタの第2電極である出力
電極に接続され、外部負荷が接続される出力端子と、入
力信号を制御する制御入力回路と、この制御入力回路の
出力信号を受けて昇圧し、前記電力用トランジスタの第
3電極である制御電極に供給する昇圧回路と、前記制御
入力回路の出力信号が入力するレベルシフト回路と、前
記電力用トランジスタの制御電極・出力電極間に接続さ
れ、上記レベルシフト回路の出力によりスイッチ制御さ
れるゲート駆動回路とを具備し、上記電力用トランジス
タと上記各回路の半導体素子とは素子分離領域により素
子分離されてモノリシックに集積化され、前記ゲート駆
動回路用の素子分離領域は前記電力用トランジスタの出
力電極と電気的に接続されていることを特徴とする。
【0024】
【作用】電力用トランジスタがオフ状態の時に、外部負
荷の接地電位が変動して低くなっても、ゲート駆動用ト
ランジスタはオン状態を維持するので、電力用トランジ
スタのオフ状態が維持される。
【0025】また、外部負荷が誘導負荷である場合、電
力用トランジスタがオフ状態になった時に誘導負荷に発
生する逆起電圧により出力電圧が負電圧になる。この場
合、負電圧を制限する寄生ダイオードが存在しないの
で、パワーICの出力のダイナミックレンジが大きいと
いう利点がある。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、本発明の第1実施例に係るインテ
リジェントパワーICの使用状態を示す回路図である。
【0027】このパワーICにおいて、出力用半導体素
子として、電力用のNチャネル型のMOS FET10が
用いられており、制御用半導体素子として、DMOSト
ランジスタ20、CMOSトランジスタ、NPNトランジ
スタが複数組形成されている。
【0028】11はこの電力用トランジスタ10のドレイン
に接続され、外部から電源電圧VDDが印加されるドレイ
ン端子、12は外部から接地電位GND1が供給される接
地端子、13は上記電力用トランジスタ10のソースに接続
され、外部負荷14に接続される出力端子である。誘導負
荷14は、上記出力端子13と接地電位GND2との間に接
続される。
【0029】制御回路部15a において、16は入力信号を
制御する制御入力回路、17はこの制御入力回路16の出力
信号を受けて昇圧し、前記電力用トランジスタ10のゲー
トに供給する昇圧回路である。18は前記制御入力回路16
の出力信号が入力するレベルシフト回路である。19は電
力用トランジスタ10のゲート・ソース間に接続され、上
記レベルシフト回路18の出力によりスイッチ制御される
ゲート駆動回路であり、本例では、上記レベルシフト回
路18の出力がゲートに供給されるゲート駆動用のDMO
Sトランジスタ20からなる。
【0030】前記レベルシフト回路18の一例は、ソース
がGND1ノードに接続され、ゲートに制御入力回路16
の出力信号が供給されるNMOSトランジスタ183 と、
VDDノードと上記NMOSトランジスタ83のドレインと
の間にエミッタ・コレクタ間が接続され、ベース・コレ
クタ相互が接続された第1のPNPトランジスタ181
と、この第1のPNPトランジスタ181 に対してエミッ
タ同士、ベース同士が接続(カレントミラー接続)され
た第2のPNPトランジスタ182 と、この第2のPNP
トランジスタ182 のコレクタに接続された負荷抵抗(レ
ベルシフト電圧発生用抵抗)184 とからなる。そして、
上記抵抗184 の両端が対応して前記ゲート駆動用トラン
ジスタ20のゲート・ソースに接続されている。図2は、
図1のパワーICの断面構造の一例を示す断面図であ
る。
【0031】1はN+ 型の第1半導体層、2は第1半導
体層の表面の一部に形成されたN-型の第2半導体層、
3は第2半導体層の表面の一部に拡散形成されたP型の
第3半導体層、4は第3半導体層の表面の一部に形成さ
れたN+ 型の第4半導体層である。上記(第1半導体層
1、第2半導体層2)、第3半導体層3および第4半導
体層4は、電力用NMOSトランジスタ10のドレイン領
域、ボディ領域およびソース領域に対応している。上記
第1半導体層1の裏面には第1電極(ドレイン電極)5
が形成され、このドレイン電極5にドレイン端子11が接
続されている。また、前記ソース領域4に接触してソー
ス電極6が形成され、このソース電極6にソース端子
(出力端子)13が接続されている。また、前記ドレイン
領域・ソース領域間の基板表面上に絶縁ゲート膜(図示
せず)を介してゲート電極7が形成されている。
【0032】8aは第1半導体層1の表面の一部に形成
されたP型の第1の素子分離領域であり、その内側の島
領域(21、31、41)には、電力用MOSトランジスタ10
の制御用半導体素子として、DMOSトランジスタ20、
CMOSトランジスタ30、NPNトランジスタ40が形成
されている。
【0033】上記第1の素子分離領域8aは金属配線9
を介して前記電力用NMOSトランジスタ10のソース電
極6に電気的に接続されており、上記第1の素子分離領
域8aと上記ソース領域6とは同電位に設定される。
【0034】即ち、第1の素子分離領域8aの内側の島
領域(21、31、41)における制御用素子の少なくとも一
部が用いられてなるゲート駆動回路19は、基準電位とし
て前記ソース端子12の電位が供給される。
【0035】一方、8bは前記第1半導体層1の表面の
一部に形成されたP型の第2の素子分離領域であり、そ
の内側の島領域には、その他の制御用半導体素子とし
て、DMOSトランジスタ20、CMOSトランジスタ3
0、NPNトランジスタ40が形成されている。このよう
に、第2の素子分離領域8bによって、その内側の島領
域と前記電力用トランジスタ10のドレイン領域(1、
2)とは電気的に分離されている。この第2の素子分離
領域8bは接地端子12に接続されており、外部から接地
電位GND1が供給される。即ち、第2の素子分離領域
8bの内側の島領域における制御用素子からなる回路に
は、基準電位として接地電位GND1が供給される。次
に、上記実施例のパワーICの外部負荷として誘導負荷
が接続された場合の回路動作例を説明する。
【0036】入力電圧INが制御入力回路16に入力する
ことにより、電源電圧VDDより高く昇圧された出力駆動
電圧が昇圧回路17から電力用トランジスタ10のゲートに
供給され、電力用トランジスタ10はオン状態になり、外
部負荷14を駆動する。この電力用トランジスタ10がオン
状態の期間は、電力用トランジスタ10のソース電圧(出
力電圧OUT)は電源電圧VDDである。
【0037】これに対して、昇圧回路16が駆動電圧の出
力を停止し、制御入力回路16がゲート駆動用DMOSト
ランジスタ20をオン状態に制御すると、電力用トランジ
スタ10は、ゲート電圧が接地電位GND2になり、オフ
状態になる。この時、誘導負荷14に発生する逆起電圧
(負電圧)は、ゲート駆動用DMOSトランジスタ20を
経て電力用トランジスタ10のゲートに印加される。従っ
て、電力用トランジスタ10のソース電圧の負電圧側は制
限されないので、パワーICの出力のダイナミックレン
ジが大きく得られる。
【0038】即ち、上記実施例のパワーICによれば、
電力用トランジスタ10のゲート駆動回路19を囲む素子分
離領域8aと電力用トランジスタ10のソース領域4とは
同電位に設定されるので、電力用トランジスタ10のゲー
ト駆動回路19は、常に電力用トランジスタ10のソース電
位を基準として動作する。
【0039】従って、上記パワーICをハイサイドスイ
ッチとして使用する際、寄生ダイオードDは動作せず、
電力用トランジスタ10がオフ状態の時に、外部負荷14の
接地電位GND2が変動して低くなっても、ゲート駆動
用トランジスタ20はオン状態を維持するので、電力用ト
ランジスタ10のオフ状態が維持され、電力用トランジス
タ10の誤動作が生じ難くなる。図3は、図1に示したパ
ワーICの変形例を示す回路図である。このパワーIC
は、図1に示したパワーICと比べて、ゲート駆動回路
19a が異なり、その他は同じであるので図1中と同一符
号を付している。
【0040】上記ゲート駆動回路19a は、前記昇圧回路
17の出力ノードと電力用トランジスタ10のゲートとの間
に挿入された抵抗R1 と、上記電力用トランジスタ20の
ゲート・ソース間に接続され、互いに直列に接続された
抵抗R2 およびゲート駆動用のNMOSトランジスタ20
からなり、このNMOSトランジスタ20のゲートには前
記レベルシフト回路18の出力が供給される。なお、Dは
GND1のノードと昇圧回路16の出力ノードとの間に存
在する寄生ダイオードである。図4は、図3のパワーI
Cの外部負荷として誘導負荷が接続された場合の回路動
作例を示す電圧波形図である。
【0041】図3に示したパワーICによれば、抵抗R
1 およびR2 の分圧比を調整することにより、誘導負荷
14に発生する逆起電圧に対するクランプレベルVnを任
意に設定できるので、パワーICの自己破壊を防止する
ことが可能になる。
【0042】即ち、ゲート駆動用のNMOSトランジス
タ20がオン状態の時に抵抗R1 およびR2 に流れる電流
をIG 、ゲート駆動用のNMOSトランジスタ20のオン
抵抗をron、電力用トランジスタ20のゲート閾値電圧を
Vth、電力用トランジスタ20がオフ状態の時のゲート
・ソース間電圧をVGS、ゲート電圧をVG 、寄生ダイ
オードDの順方向電圧効果をVfdで表わすと、 VGS=(R2 +ron)IG =Vth VG =−(Vfd+R1 ・IG ) である。ここで、R2 》ron とすれば、 IG =Vth/R2 であり、クランプ電圧Vnは Vn=VG =−{Vfd+(R1 ・Vth/R2 )} となる。図5は、図2に示したパワーICの断面構造の
変形例を示す断面図である。
【0043】このパワーICは、図2に示したパワーI
Cと比べて、電力用トランジスタ10のドレイン電極が基
板の表面側に形成されている点が異なり、その他は同じ
であるので図2中と同一符号を付している。
【0044】即ち、P型の半導体基板51の表面の一部に
N+ 型の第1の半導体層1が形成されており、この第1
の半導体層1に電力用トランジスタ10およびその制御用
半導体素子が形成されている。そして、第1の半導体層
1の表面の一部に電力用トランジスタ10のドレイン電極
引き出し領域(N+ 型領域)52が形成されている。な
お、前記P型基板51は、第1実施例の素子分離領域8b
を兼ねている。
【0045】図2および図5に示した構造では、電力用
トランジスタ10のボディ領域3と制御用半導体素子用の
第1の分離分離領域8aとは、分離されて形成され、か
つ、金属配線9を介して接続されている。
【0046】従って、第1の素子分離領域8aと電力用
トランジスタ10のドレイン領域2との間のPN接合の電
気的耐圧を、電力用トランジスタ10のボディ領域3・ド
レイン領域2間のPN接合の耐圧より高く設定しておく
ことにより、ドレイン領域2に高電圧のサージが印加さ
れた場合には電力用トランジスタ10が先にブレイクダウ
ンしてサージ電流が外部負荷(図1中の14)側に逃げる
ので、第1の素子分離領域8aへの電流の流れ込みを抑
制することができる。
【0047】もし、電力用トランジスタ10のボディ領域
3・ドレイン領域2間のPN接合の耐圧より高い高電圧
のサージが印加されない場合には、電力用トランジスタ
10のボディ領域3と第1の分離分離領域8aとを接触さ
せた構造を採用してもよい。図6は、図2に示したパワ
ーICの断面構造の変形例を示す断面図である。
【0048】このパワーICは、図2に示したパワーI
Cと比べて、電力用トランジスタ10のボディ領域3と第
1の分離分離領域8aとを接触させている点が異なり、
その他は同じであるので図2中と同一符号を付してい
る。図7は、図5に示したパワーICの断面構造の変形
例を示す断面図である。
【0049】このパワーICは、図5に示したパワーI
Cと比べて、電力用トランジスタ10のボディ領域3と第
1の分離分離領域8aとを接触させている点が異なり、
その他は同じであるので図5中と同一符号を付してい
る。
【0050】なお、上記各実施例では、電力用トランジ
スタ10がMOSである場合を示したが、電力用トランジ
スタ10がIGBTやNPNトランジスタなどである場合
にも本発明を適用することが可能である。図8は、本発
明の第2実施例に係るパワーICの断面構造の一例を示
す断面図である。
【0051】このパワーICは、図2に示したパワーI
Cと比べて、電力用トランジスタ10がIGBT(絶縁ゲ
ート型バイポーラトランジスタ)80に置換されている点
が異なり、その他は同じであるので図2中と同一符号を
付している。
【0052】上記IGBT80は、P+ 型半導体基板(コ
レクタ領域)81と、基板裏面に形成されたコレクタ電極
82と、N型ドリフト領域83と、P型ベース領域84と、N
+ 型エミッタ領域85と、ゲート電極86とを有し、87はコ
レクタ端子、88はエミッタ端子(出力端子)、89はゲー
ト端子である。図9は、図8のパワーICの変形例を示
す断面図である。
【0053】このパワーICは、図8に示したパワーI
Cと比べて、基板表面側にコレクタ電極90が形成されて
いる点が異なり、その他は同じであるので図8中と同一
符号を付している。図中、91および92はN型ドリフト領
域、93はN型ドリフト領域92の表面の一部に形成された
N+ 型のコレクタ領域、94はコレクタ端子、95はPボデ
ィ領域、96はエミッタ領域、97はゲート電極、98はエミ
ッタ端子、99はゲート端子である。図10は、本発明の
第3実施例に係るパワーICの断面構造の一例を示す断
面図である。
【0054】このパワーICは、図2に示したパワーI
Cと比べて、電力用トランジスタ10がNPNトランジス
タ100 に変更されている点が異なり、その他は同じであ
るので図2中と同一符号を付している。
【0055】上記NPNトランジスタ100 は、N+ 型半
導体基板(コレクタ領域)101 と、基板裏面に形成され
たコレクタ電極102 と、N型半導体層(コレクタ領域)
103と、P型ベース領域104 と、N+ 型エミッタ領域105
とを有し、106 はコレクタ端子、107 はエミッタ端子
(出力端子)である。図11は、図10のパワーICの
変形例を示す断面図である。
【0056】このパワーICは、図10に示したパワー
ICと比べて、基板表面側にコレクタ電極引き出し領域
110 が形成されている点が異なり、その他は同じである
ので図10中と同一符号を付している。
【0057】
【発明の効果】上述したように本発明の電力用半導体装
置によれば、ハイサイドスイッチとして使用する際、電
力用トランジスタがオフ状態の時に外部負荷の接地電位
が変動しても電力用トランジスタのオフ状態を維持で
き、しかも、外部負荷が誘導負荷である場合、電力用M
OSトランジスタの出力の負電圧側が制限されなくな
り、出力のダイナミックレンジを大きくとることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るインテリジェントパ
ワーICを示す回路図。
【図2】図1のパワーICの断面構造の一例を示す断面
図。
【図3】図1のパワーICの変形例を示す回路図。
【図4】図3のパワーICの動作例を示す電圧波形図。
【図5】図2のパワーICの変形例を示す断面図。
【図6】図2のパワーICの他の変形例を示す断面図。
【図7】図5のパワーICの変形例を示す断面図。
【図8】本発明の第2実施例に係るインテリジェントパ
ワーICの断面構造の一例を示す断面図。
【図9】図8のパワーICの変形例を示す断面図。
【図10】本発明の第3実施例に係るインテリジェント
パワーICの断面構造の一例を示す断面図。
【図11】図10のパワーICの変形例を示す断面図。
【図12】従来のパワーICの一例を示す断面図。
【図13】図12のパワーICをハイサイドスイッチと
して使用する場合の一例を示す回路図。
【図14】図13の回路の動作例を示す電圧波形図。
【図15】従来考えられているパワーICを示す回路
図。
【符号の説明】
1…第1半導体層(ドレイン領域)、2…第2半導体層
(ドレイン領域)、3…第3半導体層(ボディ領域)、
4…第4半導体層(ソース領域)、5…ドレイン電極、
6…ソース電極、7…ゲート電極、8a…第1の素子分
離領域、8b…第2の素子分離領域、9…金属配線、10
…電力用のNMOSトランジスタ、11…ドレイン端子、
12…出力端子、13…接地端子、14…外部負荷、15a …制
御回路部、16…制御入力回路、17…昇圧回路、18…レベ
ルシフト回路、19、19a …ゲート駆動回路、20…DMO
Sトランジスタ、21、31、41…島領域、30…CMOSト
ランジスタ、40…NPNトランジスタ、80…IGBT、
100 …NPNトランジスタ、R1 、R2 …抵抗。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力用のトランジスタと、この電力用ト
    ランジスタとは複数の素子分離領域により素子分離され
    てモノリシックに集積化された制御用半導体素子群と、
    上記素子分離領域の少なくとも1つは前記電力用トラン
    ジスタの出力電極に電気的に接続されていることを特徴
    とする電力用半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電力用半導体装置におい
    て、 前記電力用トランジスタの出力電極に接続されている素
    子分離領域の内側の島領域に、上記電力用トランジスタ
    の制御電極・出力電極間を短絡制御するための制御回路
    が形成されていることを特徴とする電力用半導体装置。
  3. 【請求項3】 第1電極に外部から電源電圧が印加され
    る電力用のトランジスタと、この電力用トランジスタの
    第2電極である出力電極に接続され、外部負荷に接続さ
    れる出力端子と、入力信号を制御する制御回路と、この
    制御回路の出力信号を受けて昇圧し、前記電力用トラン
    ジスタの第3電極である制御電極に供給する昇圧回路
    と、前記制御回路の出力信号が入力するレベルシフト回
    路と、前記電力用トランジスタの制御電極・出力電極間
    に接続され、上記レベルシフト回路の出力によりスイッ
    チ制御されるゲート駆動回路とを具備し、 上記電力用トランジスタと上記各回路の半導体素子群と
    は素子分離領域により素子分離されてモノリシックに集
    積化され、前記ゲート駆動回路用の素子分離領域は前記
    電力用トランジスタの出力電極に電気的に接続されてい
    ることを特徴とする電力用半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    電力用半導体装置において、 前記電力用のトランジスタは、Nチャネル型のMOS
    FETであることを特徴とする電力用半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    電力用半導体装置において、 前記電力用トランジスタはNPNトランジスタであるこ
    とを特徴とする電力用半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    電力用半導体装置において、 前記電力用のトランジスタは、IGBTであることを特
    徴とする電力用半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の
    電力用半導体装置において、 前記電力用トランジスタの第2電極に接続されている素
    子分離領域と上記電力用トランジスタの第1電極に接続
    されている半導体領域との間の電気的耐圧が、上記電力
    用トランジスタの第1電極・第2電極間耐圧より高く設
    定されていることを特徴とする電力用半導体装置。
  8. 【請求項8】 請求項3記載の電力用半導体装置におい
    て、 前記ゲート駆動回路は、前記昇圧回路の出力ノードと電
    力用NMOSトランジスタのゲートとの間に挿入された
    第1の抵抗と、上記電力用NMOSトランジスタのゲー
    ト・ソース間に接続され、互いに直列に接続された第2
    の抵抗およびゲート駆動用MOSトランジスタからな
    り、このゲート駆動用MOSトランジスタのゲートには
    前記レベルシフト回路の出力が供給されることを特徴と
    する電力用半導体装置。
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