JP2702759B2 - 遠赤外線温風器 - Google Patents

遠赤外線温風器

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JP2702759B2 JP31688188A JP31688188A JP2702759B2 JP 2702759 B2 JP2702759 B2 JP 2702759B2 JP 31688188 A JP31688188 A JP 31688188A JP 31688188 A JP31688188 A JP 31688188A JP 2702759 B2 JP2702759 B2 JP 2702759B2
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甲子郎 三上
弘幸 田岸
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は遠赤外線の放射機能を備えた遠赤外線温風器
に関するものである。
【従来の技術】 この遠赤外線放射機能を備えた温風器としては、特開
昭63−18092号公報に示されたヘアドライヤーがある。
これはヘアドライヤーの本体1が送り出す温風によって
遠赤外線放射体49を加熱し、遠赤外線放射体49から遠赤
外線を放射させるようにしたものである。しかし、この
ものでは遠赤外線放射体49が100〜150℃に熱せられるだ
けで、遠赤外線のエネルギーとしては少なく、例えば温
風発生に要する入力電圧が1KWとしても、遠赤外線エネ
ルギー量は10W程度にしかならない。 このために、第16図に示す形態のものが提案されてい
る。これは筒状のヒータ基台の外周面に加熱体及び遠赤
外線放射体を装着することで外面を遠赤外線放射面とし
ている筒状の遠赤外線ヒータ4と、モータ3にて回転駆
動されるファン2を備えて上記遠赤外線ヒータ4を風洞
とする送風装置と、遠赤外線ヒータ4から放射される遠
赤外線を送風方向に向けて反射する反射板5とを備えた
ものであり、遠赤外線放射体に専用の加熱体を設けてい
る上に、この遠赤外線ヒータ4における遠赤外線放射面
である外面は送風装置の風を受けないために、発生させ
ることができる遠赤外線エネルギーが大きくなってい
る。
【発明が解決しようとする課題】
ところがこの場合においても次のような問題点を有し
ている。すなわち、経時変化による反射板の反射率の低
下や、遠赤外線エネルギーに変換されずに熱として放出
されるエネルギーによって、反射板が加熱され、これを
覆っている本体1や、吐出口に配された吐出口格子7に
おける送風装置の風を受けない部分も高温となり、熱変
形や使用者のやけどのおそれが生じる。 本発明はこのような点に鑑み為されたものであり、そ
の目的とするところは過熱を確実に防ぐことができる遠
赤外線温風器を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
しかして本発明は、外面が遠赤外線放射面となってい
る筒状の遠赤外線ヒータと、回転駆動されるファンを備
えて上記遠赤外線ヒータを風洞とする送風装置と、遠赤
外線ヒータから放射される遠赤外線を送風方向に向けて
反射する反射板とを具備する遠赤外線温風器において、
遠赤外線ヒータと反射板との間の空間と、送風装置との
間をつなぐ通気路を備えていることに第1の特徴を有
し、また反射板とこの反射板を囲むハウジングと間に外
気に連通する空隙部を備えるとともに、この空隙部と送
風装置との間をつなぐ通気路を備えていることに第2の
特徴を有し、更に遠赤外線ヒータと反射板との間の空間
と、送風装置との間をつなぐ通気路を備えるとともに、
反射板とこの反射板を囲むハウジングと間に外気に連通
する空隙部と、この空隙部と送風装置との間をつなぐ通
気路とを備えていることに第3の特徴を有している。 [作用] 本発明によれば、遠赤外線ヒータと反射板との間の空
間の上部にたまる熱気は、この空間と送風装置との間が
通気路によって連通していることから送風装置によって
排出されてしまうものであり、また上記熱気や遠赤外線
の吸収によって加熱される反射板は、その背後に位置す
るとともに通気部を通じて送風装置につながった空隙部
を通る空気流によって冷却されるものである。 [実施例] 以下本発明を図示の実施例に基づいて詳述すると、こ
の遠赤外線温風器の本体1は、第2図〜第5図に示すよ
うに、裁頭円錐状に形成されており、その一側面からは
連結部13を介してスイッチ17,18を備えたグリップ14が
設けられ、下面の後方側にはスタンド15の後端がホルダ
ー16によって回転自在に連結されている。図中19は動作
状態表示用の発行素子、20は連結部13の背面から導出さ
れた電源コードである。 前面が吐出口格子7の配された吐出口、背面が吸い込
み口格子6の配された吸い込み口となっている本体1
は、裁頭円錐状のハウジング11と、このハウジング11の
大径側開口である前面開口縁に配された全部ハウジング
12とで器体が構成されたもので、その中心部にはモータ
3とプロペラ型のファン2とからなる送風装置が設置さ
れている。ファン2がモータ3の後方に位置するように
された上記送風装置の支持は、整流翼を兼ねた支持板8
の中央部のモータ取付部80にモータ3を取り付けること
で行っている。図中36は十字状に組み立てられたヒータ
基板、37はヒータ基板36に装着された抵抗線、38は整流
ブリッジである。 遠赤外線ヒータ4は、前記従来例と同様に、先端側が
細くなった筒状のヒータ基台41の外周面に、第8図に示
すように、加熱体42を装着するとともに、この加熱体42
の外周面に更に遠赤外線放射体を塗布焼き付け、あるい
は溶射によって固着したものとして構成されており、前
記モータ3やヒータ基板36はこの遠赤外線ヒータ4の内
部に位置するものとなっている。赤外線モータ4が送風
装置の風洞となっているものである。 そして、本体1の内面に沿って、上記遠赤外線ヒータ
4から放射された遠赤外線を送風装置の送風方向に向け
て反射する反射板5が設置されている。この反射板5
は、第7図及び第10図に示すように、吐出口格子7と同
時にビス58で前端がハウジング11に固定され、この時、
ハウジング11の内面との間に空隙部9が生じるようにさ
れているのであるが、反射板5の大径側の前端部には、
第7図及び第9図に示すように、周方向に間隔をおいて
複数個の切欠50が形成されており、上記空隙部9と外気
とがこれら切欠50によって連通したものとなっている。
またヒータ基台40に金具54で固定された反射板5の小径
の後端側に、第7図及び第8図に示すように、周方向に
間隔をおいて複数個の孔51が形成されている。第11図中
の25はハウジング11と前部ハウジング12とを結合するア
ンダーカット係合部である。 そして、前記支持板8はその外周側が内筒81と、この
内筒81よりも後方側にずれたところに位置する外筒82か
らなる二重筒構造とされており、第6図及び第8図に示
すように、複数本のリブ84によって互いにつながってい
る内筒81と外筒82との間に前端側が前記空隙部9及び孔
51と連通し、後端側が送風装置におけるファン2の後端
側外周空間と連通する通気路83が形成されている。尚、
吸い込み口格子6は外周縁がハウジング11の後端内面と
上記外筒82の外面との間で固定されたものとなってい
る。 しかしてこの遠赤外線温風器においては、送風装置を
作動させた時、遠赤外線ヒータ4と反射板5との間の空
気が、反射板5に形成された孔51と通気路83とを通じて
ファン2の側面から吸い込まれて吐出口へと送り出され
る。従って、遠赤外線ヒータ4と反射板5との間の空
間、殊に対流によって熱気が集まる上部の空間の温度上
昇が防止される。また、これと同時に反射板5の前端の
切欠50から空隙部9と通気路83とを経てファン2に吸い
込まれる外気は、反射板5を冷却する。従って、反射板
5や本体1、吐出口格子7等が過熱することがなく、各
部の温度が均一に保たれるものである。 第12図に示すように、本体1のハウジング11の後端を
後方に延長して延長筒26を設けたならば、プロペラ型の
ファン2の特徴として、吸い込み口側から吸い込む空気
量に対して外周側、つまり通気路83側から吸い込む空気
量が増えるために、更に過熱防止を確実なものとするこ
とができる。 第13図に示すように、内筒81を外筒82と同じ位置まで
後方に延長する時には、内筒81に孔85を明けておけばよ
い。 また、第14図に示すように、内筒81後端を内方に向け
て折曲するとともに、外筒82の後端を内方に向けてL字
形に屈曲させ、ファン2の後方に位置するところに通気
路83につながった空気路86を開口させるようにしてもよ
い。
【発明の効果】
以上のように本発明においては、遠赤外線ヒータと反
射板との間の空間の上部にたまる熱気は、この空間と送
風装置との間が通気路によって連通していることから送
風装置によって排出されてしまうものであり、また上記
熱気や遠赤外線の吸収によって加熱される反射板は、そ
の背後に位置するとともに通気部を通じて送風装置につ
ながった空隙部を通る外気によって冷却されるものであ
り、いずれにしても過熱状態となることを防ぐことがで
き、熱変形や使用者のやけどのおそれを無くすことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明一実施例の縦断面図、第2図は同上の正
面図、第3図は同上の側面図、第4図は同上の背面図、
第5図は同上の底面図、第6図は同上の吸い込み口格子
を外した状態の背面図、第7図は同上の吐出口格子を外
した状態の正面図、第8図は同上の拡大縦断面図、第9
図〜第11図は第7図中のX−X線断面図とZ−Z線断面
図とY−Y線断面図、第12図は他の実施例の断面図、第
13図は更に他の実施例の断面図、第14図は別の実施例の
断面図、第15図は従来例の断面図、第16図は別の従来例
の断面図であって、1は本体、2はファン、4は遠赤外
線ヒータ、5は反射板を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−134108(JP,A) 特開 昭63−29217(JP,A) 実開 昭50−25783(JP,U) 実開 昭61−157401(JP,U) 実開 昭63−192902(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外面が遠赤外線放射面となっている筒状の
    遠赤外線ヒータと、回転駆動されるファンを備えて上記
    遠赤外線ヒータを風洞とする送風装置と、遠赤外線ヒー
    タから放射される遠赤外線を送風方向に向けて反射する
    反射板とを具備する遠赤外線温風器において、遠赤外線
    ヒータと反射板との間の空間と、送風装置との間をつな
    ぐ通気路を備えていることを特徴とする遠赤外線温風
    器。
  2. 【請求項2】外面が遠赤外線放射面となっている筒状の
    遠赤外線ヒータと、回転駆動されるファンを備えて上記
    遠赤外線ヒータを風洞とする送風装置と、遠赤外線ヒー
    タから放射される遠赤外線を送風方向に向けて反射する
    反射板とを具備する遠赤外線温風器において、反射板と
    この反射板を囲むハウジングと間に外気に連通する空隙
    部を備えるとともに、この空隙部と送風装置との間をつ
    なぐ通気路を備えていることを特徴とする遠赤外線温風
    器。
  3. 【請求項3】外面が遠赤外線放射面となっている筒状の
    遠赤外線ヒータと、回転駆動されるファンを備えて上記
    遠赤外線ヒータを風洞とする送風装置と、遠赤外線ヒー
    タから放射される遠赤外線を送風方向に向けて反射する
    反射板とを具備する遠赤外線温風器において、請求項1
    記載の通気路と、請求項2記載の空隙部及び通気路を備
    えていることを特徴とする遠赤外線温風器。
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