JP2702236B2 - タグ付き吊り紐を備えた煎じ出し用濾紙袋、その連続製造方法及び製造装置 - Google Patents
タグ付き吊り紐を備えた煎じ出し用濾紙袋、その連続製造方法及び製造装置Info
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- B65B29/02—Packaging of substances, e.g. tea, which are intended to be infused in the package
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- B31B70/00—Making flexible containers, e.g. envelopes or bags
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Description
本発明は、小さなタグが貼り付けられた吊り紐を備え
た煎じ出し用濾紙袋の連続製造方法に関する。 この連続製造方法という表現は、一度に一つの袋を製
造する方法ではなく、同時に多数の濾紙袋を製造する方
法を意味している。 本発明に係る方法が適用される代表的な例としては、
茶やその他の薬草等の煎じ出し用の袋がある。これらの
袋は、茶などの一回分の使用量がその内部に詰められた
ものである。そして、普通、袋には吊り紐が設けられて
おり、この吊り紐の端部には、製品を表示する小さなタ
グが貼り付けられている。
た煎じ出し用濾紙袋の連続製造方法に関する。 この連続製造方法という表現は、一度に一つの袋を製
造する方法ではなく、同時に多数の濾紙袋を製造する方
法を意味している。 本発明に係る方法が適用される代表的な例としては、
茶やその他の薬草等の煎じ出し用の袋がある。これらの
袋は、茶などの一回分の使用量がその内部に詰められた
ものである。そして、普通、袋には吊り紐が設けられて
おり、この吊り紐の端部には、製品を表示する小さなタ
グが貼り付けられている。
従来、袋を製造して茶などの内容物を詰めるために特
別の機械を使用する種々の方法が知られている。これら
の公知方法は、すべて、一度にただ1つの袋を製造する
ためのものである。したがってこれまでは、製造時間を
短縮することを目的とした試みは、すべて生産速度を増
加させて製造機械の生産能力を向上させることを意図し
てなされてきた。 一度に1つの袋だけしか製造しないにも拘わらず、製
造装置に高い毎時生産量を要求することがどれだけ困難
であるかは容易に考えられる。 この問題を解決しようとする試みは極めて多くなされ
ているが、いずれも有効な結果を得るには至っていな
い。事実、1時間当たりの十分な高生産量(1分当たり
にすれば約400〜500袋)を確保するためには、非常に大
きく、複雑で、騒音が激しく、しかも高価な機械を使用
しなければならない。 濾紙袋を製造するためのある公知の方法によれば、濾
紙袋を形成すべき複数のシートが連続した状態で巻かれ
た濾紙のロールから、ブレードが移動することによって
そのシートがある軌道に沿って引き出される。この濾紙
のシートはそのブレードの両面に沿って折り返され、且
つロールから引き出されて移動するときに両側部も折り
返される。そして、茶などの内容物が詰められた後に開
口部がステープルで封をされ、このとき、端部に小さな
タグが付けられた吊り紐がそのステープルによって同時
に取り付けられて袋が形成される。 また、他の公知方法によれば、細長い濾紙はロール紙
から引き出されるときに長手方向に二つ折りにされる。
そして、この二層の紙に封をするための凹凸が形成され
た一対の輪状体の間に上記二つ折りにされた濾紙を挿入
することで、各々一つずつの開口部を有した複数の袋が
互いにつながって帯状に形成される。 そしてこれらの袋は、切断されて分割され、内容物が
詰められた後に第四辺が封じられる。 この方法で袋が形成されるとき、既にタグを取り付け
られている吊り紐が、袋の開口部に相当する二層の紙の
間に上記第四辺の封の直前に挿入される。その結果、吊
り紐の端部は二層の紙の間に固定される。 また、他の公知方法によれば、上述のようにして形成
された複数の袋の開口部をステープルて綴じるときに吊
り紐も挟み込むことによって袋が吊り紐に接続され、同
時にタグもその吊り紐に固定される。 そして、複数のタグと袋が交互に取り付けられたこの
吊り紐は、次のステップで切断される。 また、さらに他の公知方法によれば、片面に熱可塑性
素材をコーティングした紙片を切断して作られたタグが
一本の吊り紐を挟んで折り曲げられ、さらに加熱されて
貼り付けられる。そして、帯状に形成された濾紙はタグ
の付けられた吊り紐に対して直角に移動し、吊り紐は、
この吊り紐が貼り付けられる濾紙に対して押圧される。 その後、タグ付きの吊り紐が貼り付けられた濾紙の帯
は、袋を形成するために長手方向に折り曲げられ、次い
で茶などが詰められ、密封され、そして切断される。
別の機械を使用する種々の方法が知られている。これら
の公知方法は、すべて、一度にただ1つの袋を製造する
ためのものである。したがってこれまでは、製造時間を
短縮することを目的とした試みは、すべて生産速度を増
加させて製造機械の生産能力を向上させることを意図し
てなされてきた。 一度に1つの袋だけしか製造しないにも拘わらず、製
造装置に高い毎時生産量を要求することがどれだけ困難
であるかは容易に考えられる。 この問題を解決しようとする試みは極めて多くなされ
ているが、いずれも有効な結果を得るには至っていな
い。事実、1時間当たりの十分な高生産量(1分当たり
にすれば約400〜500袋)を確保するためには、非常に大
きく、複雑で、騒音が激しく、しかも高価な機械を使用
しなければならない。 濾紙袋を製造するためのある公知の方法によれば、濾
紙袋を形成すべき複数のシートが連続した状態で巻かれ
た濾紙のロールから、ブレードが移動することによって
そのシートがある軌道に沿って引き出される。この濾紙
のシートはそのブレードの両面に沿って折り返され、且
つロールから引き出されて移動するときに両側部も折り
返される。そして、茶などの内容物が詰められた後に開
口部がステープルで封をされ、このとき、端部に小さな
タグが付けられた吊り紐がそのステープルによって同時
に取り付けられて袋が形成される。 また、他の公知方法によれば、細長い濾紙はロール紙
から引き出されるときに長手方向に二つ折りにされる。
そして、この二層の紙に封をするための凹凸が形成され
た一対の輪状体の間に上記二つ折りにされた濾紙を挿入
することで、各々一つずつの開口部を有した複数の袋が
互いにつながって帯状に形成される。 そしてこれらの袋は、切断されて分割され、内容物が
詰められた後に第四辺が封じられる。 この方法で袋が形成されるとき、既にタグを取り付け
られている吊り紐が、袋の開口部に相当する二層の紙の
間に上記第四辺の封の直前に挿入される。その結果、吊
り紐の端部は二層の紙の間に固定される。 また、他の公知方法によれば、上述のようにして形成
された複数の袋の開口部をステープルて綴じるときに吊
り紐も挟み込むことによって袋が吊り紐に接続され、同
時にタグもその吊り紐に固定される。 そして、複数のタグと袋が交互に取り付けられたこの
吊り紐は、次のステップで切断される。 また、さらに他の公知方法によれば、片面に熱可塑性
素材をコーティングした紙片を切断して作られたタグが
一本の吊り紐を挟んで折り曲げられ、さらに加熱されて
貼り付けられる。そして、帯状に形成された濾紙はタグ
の付けられた吊り紐に対して直角に移動し、吊り紐は、
この吊り紐が貼り付けられる濾紙に対して押圧される。 その後、タグ付きの吊り紐が貼り付けられた濾紙の帯
は、袋を形成するために長手方向に折り曲げられ、次い
で茶などが詰められ、密封され、そして切断される。
このように、以上、説明された公知方法は、すべて一
度にただ1つの袋を製造することに関連しているため、
以下の欠点を有している。 種々提案された解決策は別として、いかに精巧且つ完
ぺきな機械であろうとも、実際にはその機械が高速で動
作する際には常に多くの問題が生じるため、その機械の
生産能力の増大は常に妨げられている。 そして現在のところ、吊り紐とタグを有する濾紙袋の
連続製造方法はまだ知られていない。 したがってこの解決手段は、動作の遅い機械を使用し
てもその生産性をかなり増大できるため極めて有用であ
る。
度にただ1つの袋を製造することに関連しているため、
以下の欠点を有している。 種々提案された解決策は別として、いかに精巧且つ完
ぺきな機械であろうとも、実際にはその機械が高速で動
作する際には常に多くの問題が生じるため、その機械の
生産能力の増大は常に妨げられている。 そして現在のところ、吊り紐とタグを有する濾紙袋の
連続製造方法はまだ知られていない。 したがってこの解決手段は、動作の遅い機械を使用し
てもその生産性をかなり増大できるため極めて有用であ
る。
この目的を達成するため、本発明は、それぞれが吊り
紐とタグを有する濾紙袋の製造方法を提供する。そして
この方法は、連続製造、すなわち1サイクルの工程で二
つ以上の袋を同時に製造することを可能とするものであ
る。 本発明に係る方法では、粘着面を有し且つその細長い
紙片自体に沿って移動する吊り紐に固着された一連のタ
グが、帯状に形成された濾紙に貼り付けられる。 そして、ある一つのタグの粘着部とこれに続くタグの
粘着部とが、それぞれこの濾紙の帯における袋の対向位
置に相当する部分に貼り付けられる。この濾紙の帯は各
タグの粘着部のところで切断されて、吊り紐を有する多
くの濾紙片として形成される。 さらに吊り紐とタグが貼り付けられた濾紙片が折り畳
まれ、且つ封をされて、袋が形成される。
紐とタグを有する濾紙袋の製造方法を提供する。そして
この方法は、連続製造、すなわち1サイクルの工程で二
つ以上の袋を同時に製造することを可能とするものであ
る。 本発明に係る方法では、粘着面を有し且つその細長い
紙片自体に沿って移動する吊り紐に固着された一連のタ
グが、帯状に形成された濾紙に貼り付けられる。 そして、ある一つのタグの粘着部とこれに続くタグの
粘着部とが、それぞれこの濾紙の帯における袋の対向位
置に相当する部分に貼り付けられる。この濾紙の帯は各
タグの粘着部のところで切断されて、吊り紐を有する多
くの濾紙片として形成される。 さらに吊り紐とタグが貼り付けられた濾紙片が折り畳
まれ、且つ封をされて、袋が形成される。
以下に、添付図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。 本発明に係る方法の新しさは、タグが付けられた吊り
紐が作られてから濾紙の帯に貼り付けられる点にある。
このため、タグ表面の粘着部が用いられている。 本発明では、タグは、その片面に例えばポリプロピレ
ンのような熱融着材がコーティングされた一枚の紙が第
1図に示すように穴をあけられ、破線で示された部分が
切り出されることで形成が開始される。 この紙が第1図に示された破線に沿って切断されるこ
とで、一部が等間隔に切り抜かれた結果残った部分(以
下、パーフォレーション2という)が互いに分離して配
置された一連の細長い紙片1(第2図参照)が形成され
る。 そして、吊り紐としての木綿糸3(第3図参照)が、
ポリプロピレンのコーティングされた面上に配置され、
各紙片1と平行に移動して行く。 パーフォレーション2は、その間に吊り紐を保持する
ように、二つのポリプロピレン層を互いに接着させるた
めの加熱された棒材によって、3点鎖線4に沿って一度
に折り曲げられる。 これと同時に、あるいはパーフォレーション2が吊り
紐を挟んで折り曲げられた後、今形成されたタグが相互
に分離されるように紙片1が破線5に沿って切断され
る。そして、切断されたタグは、そのタグの紙片よりも
速い速度で前進する吊り紐によって相互に引き離され
る。 このようにして、第4図に示すように複数のタグが適
当な間隔を置いて連続して貼り付けられた吊り紐が形成
される。 各タグ表面の参照符号17で示した部分はポリプロピレ
ンでコーティングされており、その表面の幅は紙片1に
おけるパーフォレーション2の間の距離に等しい。 各紙片の最初のタグは、袋を構成すべき濾紙のシート
にポリプロピレンがコーティングされた表面を押圧する
ことによって固着される。 第5図は、吊り紐3とタグが貼り付けられた状態で矢
印A(第6図参照)の方向へ進められる濾紙のシートを
示している。 タグが貼り付けられたシートは、切断線6に沿って切
断されて、それぞれが吊り紐とそれに伴う一連のタグを
備えた多数の独立した細長い紙片として形成される。 なお、切断線6に沿って切断するのは、袋を形成して
内容物を詰めた後に行なうことも可能である。 各濾紙片は、第6図に大略を示したように、その後、
袋を形成するために切断線7(第5図参照)に沿って切
断される。 ここで、符号27で示された濾紙片は、その端部を保持
部材8によって保持され且つ矢印A方向へ引っ張られる
ことにより、隣合う二つのタグ間が伸張される。 次いで、紙片27が設定位置まで移動した後に、(ファ
ンネル10に対する)一対の係合相手部材11が、適当な形
状に形成されたファンネル10の下端部に濾紙片を押圧し
て係合させるまで、その下端側から上端側へ向かって移
動する。尚、後に言及するが、ファンネル10は、形成さ
れた濾紙袋内に茶などの内容物を詰め込む際に漏斗とし
て作用する。 そしてこの時点において、刃が形成されたブレード12
によりその後方に位置するタグの粘着部分が切断され
る。 ファンネル10は、係合相手部材11との間に袋の底部を
形成すべき濾紙片27の中央部分を保持した状態で、この
切断された濾紙片と係合相手部材11とともに下方へ降ろ
される。 そしてこれと同時に、あるいはこれにほんの僅かに遅
れて、二つの移動部14から構成されるコンテナ13が上方
へ移動する。 ファンネル10の係合相手部材として作用するコンテナ
13の移動部材14の間に、ファンネル10が濾紙片27と共に
挿入されることにより、濾紙片27はファンネル10の両面
に沿って上方へ折り曲げられる。そしてコンテナ13が、
その二つの移動部14の間を接近させるようにして閉じら
れ、濾紙片はファンネルの回りでその両側部をも折り返
されて実際の袋として形成される。 この時点で、コンテナ13によって保持された袋へファ
ンネル(漏斗)10を通じて茶などの内容物が詰められ
る。そしてその間に、ファンネルは袋から出るまで上方
へ移動し、係合相手部材11は袋の底部から離脱する。 次の段階は、一対の顎部材9による袋の上端と両側端
における密封である。 顎部材9は、第6図に示すように、ファンネル10の下
方に配置することができる(この場合、コンテナ13は該
顎部材の間を通過する)。あるいは、次の段階の位置に
配置することも可能である。 第7図に示したような、その両面に折り曲げられた吊
り紐を有し且つその上端と両側端が密封された濾紙の帯
からなる袋が、以上のようにして形成される。 密封が終了すると、顎部材9が開かれるとともに、コ
ンテナ13が下げられて開かれ、袋が取り出される。 また、本発明における他の好ましい実施例によれば、
袋は、重ねられた二枚の濾紙のシートを密封し、このシ
ートへタグを貼り付けることで形成される。 このため、二枚の濾紙のシートは袋の端部となる部分
を密封する凹凸付きの輪状体と噛み合わされ(第8図参
照)、内容物を詰めるのは袋が密閉される直前に行なわ
れる。 そしてこれと同時に、タグは、上述した実施例の場合
と同じように、吊り紐に張り付けられた状態で形成され
る。 この場合においても、タグは、ポリプロピレンがコー
ティングされた面によって濾紙のシートのうちの一枚に
貼着される。 濾紙が進む方向には対面する複数の棒部材が設けられ
ており、濾紙は、この棒部材が各吊り紐に引っ掛かり、
その吊り紐を第9図に示すようにくねらせるゾーンへ
と、吊り紐及びタグを運んで行く。 また、貫通穴を持って加熱された板部材が、濾紙層に
対面している棒部材に連結されて設けられており、この
加熱板は、対面する加熱板の圧力で次のタグを同時に溶
着して吊り紐を濾紙のシートに固着するまでの間、この
吊り紐を所定の位置に保持する程度の低い圧力に保たれ
ている。 このようにして、形成されるべき袋の大きさに等しい
距離を離されて配置されたタグが数連貼り付けられた濾
紙のシートが形成される。そして、この濾紙のシート
は、内容物が詰められて袋が形成される位置まで前進し
て行く。 袋は第9図に示された切断線15と16に沿って切断され
ることにより、それぞれが個別にタグを備えた濾紙袋と
して形成される。 この切断線15はタグを二分割するように配置されてお
り、その結果、袋の両端にタグの大片と小片がそれぞれ
貼着されて、吊り紐はその間に保持される。 この方法により形成された袋が第10図に示されてい
る。
説明する。 本発明に係る方法の新しさは、タグが付けられた吊り
紐が作られてから濾紙の帯に貼り付けられる点にある。
このため、タグ表面の粘着部が用いられている。 本発明では、タグは、その片面に例えばポリプロピレ
ンのような熱融着材がコーティングされた一枚の紙が第
1図に示すように穴をあけられ、破線で示された部分が
切り出されることで形成が開始される。 この紙が第1図に示された破線に沿って切断されるこ
とで、一部が等間隔に切り抜かれた結果残った部分(以
下、パーフォレーション2という)が互いに分離して配
置された一連の細長い紙片1(第2図参照)が形成され
る。 そして、吊り紐としての木綿糸3(第3図参照)が、
ポリプロピレンのコーティングされた面上に配置され、
各紙片1と平行に移動して行く。 パーフォレーション2は、その間に吊り紐を保持する
ように、二つのポリプロピレン層を互いに接着させるた
めの加熱された棒材によって、3点鎖線4に沿って一度
に折り曲げられる。 これと同時に、あるいはパーフォレーション2が吊り
紐を挟んで折り曲げられた後、今形成されたタグが相互
に分離されるように紙片1が破線5に沿って切断され
る。そして、切断されたタグは、そのタグの紙片よりも
速い速度で前進する吊り紐によって相互に引き離され
る。 このようにして、第4図に示すように複数のタグが適
当な間隔を置いて連続して貼り付けられた吊り紐が形成
される。 各タグ表面の参照符号17で示した部分はポリプロピレ
ンでコーティングされており、その表面の幅は紙片1に
おけるパーフォレーション2の間の距離に等しい。 各紙片の最初のタグは、袋を構成すべき濾紙のシート
にポリプロピレンがコーティングされた表面を押圧する
ことによって固着される。 第5図は、吊り紐3とタグが貼り付けられた状態で矢
印A(第6図参照)の方向へ進められる濾紙のシートを
示している。 タグが貼り付けられたシートは、切断線6に沿って切
断されて、それぞれが吊り紐とそれに伴う一連のタグを
備えた多数の独立した細長い紙片として形成される。 なお、切断線6に沿って切断するのは、袋を形成して
内容物を詰めた後に行なうことも可能である。 各濾紙片は、第6図に大略を示したように、その後、
袋を形成するために切断線7(第5図参照)に沿って切
断される。 ここで、符号27で示された濾紙片は、その端部を保持
部材8によって保持され且つ矢印A方向へ引っ張られる
ことにより、隣合う二つのタグ間が伸張される。 次いで、紙片27が設定位置まで移動した後に、(ファ
ンネル10に対する)一対の係合相手部材11が、適当な形
状に形成されたファンネル10の下端部に濾紙片を押圧し
て係合させるまで、その下端側から上端側へ向かって移
動する。尚、後に言及するが、ファンネル10は、形成さ
れた濾紙袋内に茶などの内容物を詰め込む際に漏斗とし
て作用する。 そしてこの時点において、刃が形成されたブレード12
によりその後方に位置するタグの粘着部分が切断され
る。 ファンネル10は、係合相手部材11との間に袋の底部を
形成すべき濾紙片27の中央部分を保持した状態で、この
切断された濾紙片と係合相手部材11とともに下方へ降ろ
される。 そしてこれと同時に、あるいはこれにほんの僅かに遅
れて、二つの移動部14から構成されるコンテナ13が上方
へ移動する。 ファンネル10の係合相手部材として作用するコンテナ
13の移動部材14の間に、ファンネル10が濾紙片27と共に
挿入されることにより、濾紙片27はファンネル10の両面
に沿って上方へ折り曲げられる。そしてコンテナ13が、
その二つの移動部14の間を接近させるようにして閉じら
れ、濾紙片はファンネルの回りでその両側部をも折り返
されて実際の袋として形成される。 この時点で、コンテナ13によって保持された袋へファ
ンネル(漏斗)10を通じて茶などの内容物が詰められ
る。そしてその間に、ファンネルは袋から出るまで上方
へ移動し、係合相手部材11は袋の底部から離脱する。 次の段階は、一対の顎部材9による袋の上端と両側端
における密封である。 顎部材9は、第6図に示すように、ファンネル10の下
方に配置することができる(この場合、コンテナ13は該
顎部材の間を通過する)。あるいは、次の段階の位置に
配置することも可能である。 第7図に示したような、その両面に折り曲げられた吊
り紐を有し且つその上端と両側端が密封された濾紙の帯
からなる袋が、以上のようにして形成される。 密封が終了すると、顎部材9が開かれるとともに、コ
ンテナ13が下げられて開かれ、袋が取り出される。 また、本発明における他の好ましい実施例によれば、
袋は、重ねられた二枚の濾紙のシートを密封し、このシ
ートへタグを貼り付けることで形成される。 このため、二枚の濾紙のシートは袋の端部となる部分
を密封する凹凸付きの輪状体と噛み合わされ(第8図参
照)、内容物を詰めるのは袋が密閉される直前に行なわ
れる。 そしてこれと同時に、タグは、上述した実施例の場合
と同じように、吊り紐に張り付けられた状態で形成され
る。 この場合においても、タグは、ポリプロピレンがコー
ティングされた面によって濾紙のシートのうちの一枚に
貼着される。 濾紙が進む方向には対面する複数の棒部材が設けられ
ており、濾紙は、この棒部材が各吊り紐に引っ掛かり、
その吊り紐を第9図に示すようにくねらせるゾーンへ
と、吊り紐及びタグを運んで行く。 また、貫通穴を持って加熱された板部材が、濾紙層に
対面している棒部材に連結されて設けられており、この
加熱板は、対面する加熱板の圧力で次のタグを同時に溶
着して吊り紐を濾紙のシートに固着するまでの間、この
吊り紐を所定の位置に保持する程度の低い圧力に保たれ
ている。 このようにして、形成されるべき袋の大きさに等しい
距離を離されて配置されたタグが数連貼り付けられた濾
紙のシートが形成される。そして、この濾紙のシート
は、内容物が詰められて袋が形成される位置まで前進し
て行く。 袋は第9図に示された切断線15と16に沿って切断され
ることにより、それぞれが個別にタグを備えた濾紙袋と
して形成される。 この切断線15はタグを二分割するように配置されてお
り、その結果、袋の両端にタグの大片と小片がそれぞれ
貼着されて、吊り紐はその間に保持される。 この方法により形成された袋が第10図に示されてい
る。
以上の説明により明らかなように、本発明によれば、
同時に複数の濾紙袋を形成して生産性を向上することが
可能となる。
同時に複数の濾紙袋を形成して生産性を向上することが
可能となる。
第1図から第4図はタグの形成と吊り紐への取り付け工
程を示す図、第5図はタグ付き吊り紐の濾紙のシートへ
の貼着工程を示す図、第6図は袋を形成してこれを密封
をするための装置を示す斜視図、第7図はこの方法によ
り形成されるタグ付き吊り紐を備えた濾紙袋の正面図、
第8図から第10図は本発明における他の好ましい実施例
による袋の形成工程を示す図である。 1……紙片、2……パーフォレーション、3……吊り紐
(木綿糸)、4……3点鎖線、5……破線、 6,7……切断線、8……保持部材、9……顎部(掴持手
段)、10……ファンネル、11……係合相手部材、12……
ブレード、13……コンテナ、14……移動部材、15,16…
…切断線、17……粘着部、 27……紙片
程を示す図、第5図はタグ付き吊り紐の濾紙のシートへ
の貼着工程を示す図、第6図は袋を形成してこれを密封
をするための装置を示す斜視図、第7図はこの方法によ
り形成されるタグ付き吊り紐を備えた濾紙袋の正面図、
第8図から第10図は本発明における他の好ましい実施例
による袋の形成工程を示す図である。 1……紙片、2……パーフォレーション、3……吊り紐
(木綿糸)、4……3点鎖線、5……破線、 6,7……切断線、8……保持部材、9……顎部(掴持手
段)、10……ファンネル、11……係合相手部材、12……
ブレード、13……コンテナ、14……移動部材、15,16…
…切断線、17……粘着部、 27……紙片
Claims (10)
- 【請求項1】熱融着材が片面にコーティングされた巻紙
に穴をあけ、次いで一連のパーフォレーション(2)付
き紙片(1)を形成するために切断する工程と、 表面の一部(17)に粘着性を有するタグを形成するため
に、上記紙片(1)とともに移動する木綿糸(3)の回
りで該紙片(1)の最初のパーフォレーションを折り曲
げ、次いでこのようにして得られたタグを切断する工程
と、 袋に付けられる吊り紐の長さに等しい距離だけ前方へ吊
り紐(3)を移動させ、且つタグの大きさに等しい距離
だけ前方へ紙片(1)を移動させる工程と、 一連のタグが吊り紐(3)に規則的な間隔で付けられて
なる連続した紙片を得るために、このようにして得られ
たタグを上記吊り紐に沿って移動する帯状の濾紙に取り
付ける工程と、 上記濾紙帯を、木綿糸(3)が各タグに取り付けられ且
つその他端が濾紙片に固着された状態で、片面にタグが
取り付けられた一連の細片(27)を形成するように各タ
グの粘着部を横切る線で切断する工程と、 上記細片(27)を、袋を形成すべく折り曲げ、且つ内容
物を詰めた後に、その両端が袋の一端の両面に固着され
た吊り紐を有する袋を形成すべく端部を密封する工程
と、 から構成されたことを特徴とするタグ付き吊り紐を備え
た煎じ出し用濾紙袋の製造方法。 - 【請求項2】吊り紐(3)とタグが設けられた濾紙の細
片(27)がその中央部分で二つに折られ、両側端が密封
され且つ中身が詰められた後に開口部が密封される請求
項1記載の方法。 - 【請求項3】吊り紐(3)とタグが設けられた帯状の濾
紙が、 二つの連続したタグの間に構成された範囲でファンネル
(10)の下端に押圧され、 袋あるいは袋の列を形成すべき細片(27)に切断され、 ファンネル(10)の両面に沿って折り曲げられ且つ掴持
手段(9)によって側端部を閉じられ、 内容物を詰めた後に、ファンネル(10)が取り除かれて
形成される袋がその開口した三辺を熱溶着されることを
特徴とする請求項1又は2記載の方法。 - 【請求項4】吊り紐(3)とタグが付けられた細片(2
7)の端部を保持する手段(8)と、 二つの連続したタグの間に構成された範囲に応じて、フ
ァンネル(10)の下端に対して上記紙片(27)を押圧す
る手段と、 上記紙片(27)を切断する手段と、 上記紙片が切断されて形成された細片を上記ファンネル
(10)の両面に沿って折り曲げ且つその両側端を掴持す
る手段(9)と、 上記細片が側端を掴持されている間に、上記ファンネル
(10)と該ファンネル(10)の係合相手部材(11)を、
袋に内容物を詰めた後に退去させる手段と、 内容物を詰めることに加えて側端と上端を密封する手段
と、 からなる請求項1〜3のいずれかに記載の方法を実施す
るための装置。 - 【請求項5】袋の側端が密封される前に内容物を詰める
手段を備えたことを特徴とする請求項4記載の装置。 - 【請求項6】熱融着材が片面にコーティングされた巻紙
に穴をあけ、次いで一連のパーフォレーション(2)付
き紙片(1)を形成するために切断する工程と、 表面の一部(17)に粘着性を有するタグを形成するため
に、上記紙片(1)とともに移動する木綿糸(3)の回
りで該紙片(1)の最初のパーフォレーションを折り曲
げ、次いでこのようにして得られたタグを切断する工程
と、 袋に付けられる吊り紐の長さに等しい距離だけ前方へ吊
り紐(3)を移動させ、且つタグの大きさに等しい距離
だけ前方へ紙片(1)を移動させる工程と、 一連の対面する棒材によって吊り紐(3)を湾曲させ且
つ該吊り紐(3)とこれに対応するタグを帯状の濾紙に
熱溶着する工程と、 上記濾紙帯を、その表面に配設された第2の濾紙帯と密
封することによって袋を連続製造する工程と、 該袋に内容物を詰めて密閉する工程と、 各タグの粘着部の一部分が一つの袋に固着され且つ該粘
着部の残りの部分が隣接する袋に固着された状態で上記
濾紙帯を切断して、分離されたタグの間に吊り紐が保持
された袋を形成する工程と、 から構成されることを特徴とするタグ付き吊り紐を備え
た煎じ出し用濾紙袋の製造方法。 - 【請求項7】タグ表面の一部(17)に粘着性を与え、そ
の粘着性によりタグ及び吊り紐(3)を袋に貼着するタ
グ付き吊り紐を備えた煎じ出し用濾紙袋の製造方法にお
いて、 吊り紐(3)とタグが設けられた帯状の濾紙が、 二つの連続したタグの間に構成された範囲でファンネル
(10)の下端に押圧され、 袋あるいは袋の列を形成すべき細片(27)に切断され、 ファンネル(10)の両面に沿って折り曲げられ且つ掴持
手段(9)によって側端部を閉じられ、 内容物を詰めた後に、ファンネル(10)が取り除かれて
形成される袋がその開口した三辺を熱溶着されることを
特徴とする方法。 - 【請求項8】吊り紐(3)とタグが付けられた紙片(2
7)の端部を保持する手段(8)と、 二つの連続したタグの間に構成された範囲に応じて、フ
ァンネル(10)の下端に対して上記紙片(27)を押圧す
る手段と、 上記紙片(27)を切断する手段と、 上記紙片が切断されて形成された細片を上記ファンネル
(10)の両面に沿って折り曲げ且つその両側端を掴持す
る手段(9)と、 上記細片が側端を掴持されている間に、上記ファンネル
(10)と該ファンネル(10)の係合相手部材(11)を、
袋に内容物を詰めた後に退去させる手段と、 内容物を詰めることに加えて側端と上端を密封する手段
と、 からなる請求項7記載の方法を実施するための装置。 - 【請求項9】袋の側端が密封される前に内容物を詰める
手段を備えたことを特徴とする請求項8記載の装置。 - 【請求項10】請求項1〜3,6及び7のいずれかに記載
の方法により製造されたタグ付き吊り紐を備えた煎じ出
し用濾紙袋。
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