JP2702108B2 - Ｍｕｓｅ方式映像記録再生装置，ｍｕｓｅ方式映像受信記録再生装置，ｍｕｓｅデコーダ及びディジタルｍｕｓｅ信号記録再生装置 - Google Patents
Ｍｕｓｅ方式映像記録再生装置，ｍｕｓｅ方式映像受信記録再生装置，ｍｕｓｅデコーダ及びディジタルｍｕｓｅ信号記録再生装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、高品位テレビ方式のMUSE信号を受信し、
これを記録媒体にディジタル記録する映像記録再生装置
及び高品位テレビ受信装置に関する。 〔従来の技術〕 アナログの映像信号をディジタル化し、映像信号をデ
ィジタル信号として記録再生する映像記録再生装置（以
下、これをディジタルVTRと記す）としては、従来から
第９図に示す構成を持つものが知られている。以下第９
図を用いて従来のディジタルVTRの動作を説明する。な
お以下では２チャンネル分割式のものを示すが、他の多
チャンネル分割式のものでも同様である。 まず記録時においては、映像入力端子105に入力され
たアナログの映像信号は、ローパスフィルタ110で伝送
に必要な成分に帯域制限された後、A/D変換器120にてデ
ィジタル信号化され、次の時間軸圧縮メモリ130に書き
こまれる。そしてこの時間軸圧縮メモリ130から該メモ
リ130に書き込まれたディジタル信号を書き込み速度よ
りも速い速度で読み出すことにより時間軸が圧縮され、
その空いた時間軸に次の誤り訂正コード付加回路140で
発生された誤り訂正のためのコードが挿入され、記録す
べきディジタル信号とされる。そしてこのディジタル信
号は、変調器150,155でディジタル磁気記録に適した形
態に変調され、記録増幅器160,165で増幅された後、記
録再生切換スイッチ170,175の端子a,cに送られる。記録
再生切換スイッチ170,175は記録時は端子a,c側に接続さ
れており、これらの記録ディジタル信号は、ロータリー
トランス180,185を介して回転磁気ヘッド190,195に導び
かれ、磁気テープ200に記録される。 次に再生時の動作について説明する。回転磁気ヘッド
190,195により磁気テープ200からディジタル信号が再生
され、この再生ディジタル信号はロータリートランス18
0,185を介してb,d側に接続されている記録再生切換スイ
ッチ170,175を通って再生増幅器210,215に送られる。そ
してこの増幅器210,215で増幅された後、復調器220,225
で復調される。復調されたディジタル信号は、時間軸補
正回路230,235により回転磁気ヘッドの時間軸の変動を
補正され、次に誤り訂正修正回路240により、記録時に
付加された誤り訂正コードに基づき、ドロップアウトな
どによる再生信号の誤りの訂正，修正が加えられる。こ
の後、時間軸伸張メモリ250に書きこまれた後、該メモ
リ250から上記誤り訂正コードを読み出さない分だけ遅
い速度で読み出され、時間軸が元に戻された再生ディジ
タル信号が得られる。これをD/A変換器260に通してアナ
ログ信号に戻した後、ローパスフィルタ270にて不要な
高域成分が落とされ、映像信号出力端子280より再生ア
ナログ映像信号が得られる。 従来のディジタルVTRは上述の如く構成されるが、こ
れらの構成におけるA/D変換器の標本化周波数fsはいず
れのディジタルVTRにおいても次のように選ばれる。即
ち、一般にアナログ信号を標本化して周波数fmまでを正
しく伝送するためには、まずローパスフィルタ110によ
りアナログ映像信号の最高周波数をfmに制限した後、2f
m以上の周波数で標本化されなければならないというナ
イキストの定理がよく知られており、また現実には2fm
なる周波数では不十分であることもよく知られている。
従って、一般には標本化周波数fsは、2.5fm〜3fm以上に
なるように選ばれる。 一方、最近高品位テレビの伝送方式としてMUSE方式が
提案され、このMUSE伝送方式に対する受信システムとし
て第２図に示す高品位テレビ受信システムが発表されて
いる（昭和59年７月NHK技研月報p.275〜p.286「高品位
テレビの新しい伝送方式〜MUSE〜」，二宮）。 以下、第２図を用いて高品位テレビ受信システムの動
作を説明する。600は高品位テレビ衛星受信システム内
のBSチューナで代表されるアナログMUSE信号源である。
これには、他にもMUSEエンコーダやMUSE方式アナログVT
Rなどが含まれる。アナログMUSE信号源600からのアナロ
グMUSE信号は、MUSEデコーダ401と高品位ディスプレイ5
00とからなるMUSE方式テレビ受像機700内の端子405に入
力される。この端子405に入力されたアナログMUSE信号
はMUSEデコーダ401内の処理を経てMUSEデコーダの出力
端子460から出力され、高品位ディスプレイ500に送られ
て高品位テレビ映像が表示される。 次にMUSEデコーダ401内の処理について説明する。端
子405に入力されたアナログMUSE信号は、ローパスフィ
ルタ401で8.1MHzの帯域に制限される。次のA/D変換器41
5では、PLL（Phase Locked Loop）回路420から供給され
る16.2MHzのクロックに従ってアナログMUSE信号を標本
化する。PLL回路420は、A/D変換器415によって標本化さ
れたディジタル信号から、これに含まれている，送信側
のディジタルMUSE信号を正しく復元する標本化クロック
と、現在PLL回路420がA/D変換器415に出力している標本
化クロックとの位相誤差を検出し、A/D変換器415に対
し、位相誤差を修正した標本化クロックを提供する。こ
の標本化クロックは一般にリサンプリングクロックと呼
ばれる。従って、上記アナログMUSE信号に対し、このリ
サンプリングクロックを用いて標本化すれば、歪みなく
元の送信側のディジタルMUSE信号を復元することができ
る。 次に分離回路425にて、復元されたディジタルMUSE信
号から予め送信側で多重化されていた音声・情報信号，
コントロール信号，動きベクトル信号及びTCI（Time Co
mpressed Integration）化された輝度・色信号（以下こ
の信号を単にTCI-Y・Ｃと呼ぶ）を分離する。このTCI-Y
・Ｃ信号は、フレームメモリ430にも与えられ、フレー
ムメモリ430は数フィールド前からのTCI-Y・Ｃ信号をフ
ィールド単位で記憶する。ここで、分離回路425から出
力される動きベクトルとは、カメラのパンニング、即ち
カメラをゆっくり振ることなどにより、画面全体がゆっ
くりと動いた時のその動き量と方向を示すものである。
フレームメモリ430から信号を読み出す際に、この動き
ベクトル量だけフレームメモリ430からの読み出しアド
レスをずらして読み出すことにより、例えば風景映像内
に含まれる山などの静止物体は、数枚のフィールド間で
重ね合せることができ、これら数枚のフィールド上の山
などの静止物体画像は静止画像として扱うことができ
る。これを動き補正と称し、フレームメモリ430から出
力される信号はこの動き補正された数枚のフィールド上
のTCI-Y・Ｃ信号である。 次の静止領域補間回路440では現在のフィールド及び
上記動き補正された数枚前のフィールド上のTCI-Y・Ｃ
信号を用いて、フィールド間補間をする。この時MUSE信
号の構造からして、このフィールド間補間により、伝送
されなかった原サンプリングポイント上の映像信号を再
構成できることになり、前述のような山などの静止物体
については解像度を向上させることができる。一方、前
述の風景映像の中の山の上を飛んでいる飛行機などのよ
うな動物体については、前述の動き補正を施しても数フ
ィールド間でその映像は重ならないので、上記の静止領
域補間回路440によりフィールド間補間では、映像がぼ
けることになる。そのため、動領域補間回路435で、フ
ィールド内補間もしておく。一方動き部分検出回路445
では、一枚のフィールド画面をいくつかの領域に分割
し、各領域毎に前述の動き補正と同様の動き補正をした
上で、前述の飛行機などのような動き部分の検出を行
う。その後、混合回路450にて、動き部分検出回路445で
動きの検出された領域については、動領域補間回路435
からの信号を採用し、またそうでない領域については、
静止領域補間回路440からの信号を採用することにより
映像信号を構成する。 この後TCIデコード回路455にて、TCI-Y・Ｃ信号を高
品位テレビジョン信号に戻し、該信号をMUSEデコーダ40
1内の端子460を介して高品位ディスプレイ500に送る。
以上のようにして、帯域圧縮されていたMUSE信号から高
品位なテレビ映像が得られる。 〔発明が解決しようとする課題〕 ここで、第２図に示したような高品位テレビ受信シス
テムにおいて、アナログMUSE信号源からの出力であるア
ナログMUSE信号を標本化して記録，再生し、この再生信
号を図中のMUSE方式テレビ受像機700に入力することに
より、高品位テレビ映像を得るような映像記録再生装置
として、前述のような従来から知られているディジタル
VTRを用いた場合を考える。この場合、アナログMUSE信
号源からの出力であるアナログMUSE信号の伝送ベースバ
ンド幅は8.1MHzであるので、8.1MHzまでを歪みなく記
録，再生しようとすれば、前述のごとく一般には最低で
も8.1MHzの2.5倍〜３倍の周波数、即ち20〜24MHzの以上
の周波数で標本化しなければならなくなり、標本化周波
数はかなり高いものになる。従ってディジタルVTRに要
求されるディジタル信号の転送レートもそれに応じて高
いものになり、ヘッドや媒体についてはこの場合の記録
波長に見合った性能が要求され、また信号処理回路につ
いても、この転送レートに見合った処理速度が要求され
るなどの装置の信頼性が低下し、コストアップするなど
の問題点があった。 本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、その第
１の発明はアナログMUSE信号を元の情報を損なうことな
く、従来のディジタルVTRを使用する場合に比べディジ
タル信号の低い転送レートでもって記録媒体にディジタ
ル記録再生できるMUSE方式映像記録再生装置を提供する
ことを目的としている。 また、本願の第２ないし第４の発明は、上記MUSE方式
映像記録再生装置を用いて、簡単な構成の、しかも特性
劣化のないMUSE方式映像受信受信記録再生装置を提供す
ることを目的としている。 また、本願の第５の発明は、MUSE方式映像受信受信記
録再生装置に用いられるMUSEデコーダを、簡単に構成で
き、しかも特性劣化のないものを提供することを目的と
する。 さらに、本願の第６の発明は、MUSE方式映像受信受信
記録再生装置に用いられるディジタルMUSE信号記録再生
装置を、簡単な構成で提供することを目的とする。 〔課題を解決するための手段〕 本願の第１の発明のMUSE方式映像記録再生装置は、高
品位テレビ信号を帯域圧縮してなるMUSE信号を記録再生
するMUSE方式映像記録再生装置であって、送信側のディ
ジタルMUSE信号を正しく復元する標本化クロックと現在
の標本化クロックとの位相誤差を修正したリサンプリン
グクロックを作成するためのPLL回路と、上記リサンプ
リングクロックを標本化クロックとして入力アナログMU
SE信号をディジタル化するA/D変換器とを有するA/D変換
手段と、該ディジタル化されたMUSE信号を記録媒体に記
録再生する記録再生手段とを備えるようにしたものであ
る。 また、本願の第２の発明のMUSE方式映像受信記録再生
装置は、高品位テレビ信号を帯域圧縮してなるMUSE信号
を受信・記録再生・表示するMUSE方式映像受信記録再生
装置であって、送信側のディジタルMUSE信号を正しく復
元する標本化クロックと現在の標本化クロックとの位相
誤差を修正したリサンプリングクロックを作成するため
のPLL回路と，このリサンプリングクロックを標本化ク
ロックとして入力アナログMUSE信号をディジタル化する
A/D変換器とを有するA/D変換手段、該A/D変換手段から
出力されるディジタルMUSE信号を高品位テレビ信号に変
換するMUSE信号処理回路、および上記A/D変換手段から
出力されるディジタル信号を外部へ出力するディジタル
MUSE信号出力端子を有するMUSE方式テレビ受像機と、上
記ディジタルMUSE信号出力端子からのディジタルMUSE信
号を記録媒体に記録するとともにこれをアナログMUSE信
号として出力する映像記録再生装置と、該映像記録再生
装置からの再生アナログMUSE信号または外部のアナログ
MUSE信号源からのアナログMUSE信号のいずれか一方を選
択して上記MUSE方式テレビ受像機に入力するスイッチ回
路とを備えるようにしたものである。 また、本願の第３の発明のMUSE方式映像受信記録再生
装置は、高品位テレビ信号を帯域圧縮してなるMUSE信号
を受信・記録再生・表示するMUSE方式映像受信記録再生
装置であって、送信側のディジタルMUSE信号を正しく復
元する標本化クロックと現在の標本化クロックとの位相
誤差を修正したリサンプリングクロックを作成するため
のPLL回路と、このリサンプリングクロックを標本化ク
ロックとして入力アナログMUSE信号をディジタル化する
A/D変換器とを有するA/D変換手段を有し、該ディジタル
化されたMUSE信号を記録媒体に記録しかつ再生出力する
映像記録再生装置と、該映像記録再生装置からの再生デ
ィジタルMUSE信号を高品位テレビ信号に変換するMUSE信
号処理回路を有するMUSE方式テレビ受像機とを備えるよ
うにしたものである。 また、本願の第４の発明のMUSE方式映像受信記録再生
装置は、高品位テレビ信号を帯域圧縮してなるMUSE信号
を受信・記録再生・表示するMUSE方式映像受信記録再生
装置であって、外部のアナログMUSE信号源からのアナロ
グMUSE信号が入力する第１の入力端子、後述する映像記
録再生装置からの再生ディジタルMUSE信号が入力する第
２の入力端子、送信側のデジタルMUSE信号を正しく復元
する標本化クロックと現在の標本化クロックとの位相誤
差を修正したリサンプリングクロックを作成するための
PLL回路と，このリサンプリングクロックを標本化クロ
ックとして上記第１の入力端子から入力されるアナログ
MUSE信号をディジタル化するA/D変換器とを有するA/D変
換手段、該A/D変換手段から出力されるディジタルMUSE
信号または上記第２の端子から入力されるディジタルMU
SE信号のいずれか一方を選択して出力するスイッチ回
路、該スイッチ回路の出力信号を高品位テレビ信号に変
換するMUSE信号処理回路、および上記A/D変換手段から
出力されるディジタル信号を外部へ出力するディジタル
MUSE信号出力端子を有するMUSE方式テレビ受像機と、上
記ディジタルMUSE信号出力端子からのディジタルMUSE信
号を記録媒体に記録しかつディジタルMUSE信号を再生し
上記第２の入力端子に出力する映像記録再生装置とを備
えるようにしたものである。 また、本願の第５の発明のMUSEデコーダは、外部のア
ナログMUSE信号源からのアナログMUSE信号が入力される
第１の入力端子と、外部のディジタルMUSE信号源からの
ディジタルMUSE信号が入力される第２の入力端子と、送
信側のデジタルMUSE信号を正しく復元する標本化クロッ
クと現在の標本化クロックとの位相誤差を修正したリサ
ンプリングクロックを作成するためのPLL回路と、この
リサンプリングクロックを標本化クロックとして上記第
１の入力端子から入力されるアナログMUSE信号をディジ
タル化するA/D変換器とを有するA/D変換手段と、該A/D
変換手段から出力されるディジタルMUSE信号または上記
第２の端子から入力されるディジタルMUSE信号のいずれ
か一方を選択して出力するスイッチ回路と、該スイッチ
回路の出力信号を高品位テレビ信号に変換するMUSE信号
処理回路と、上記A/D変換手段から出力されるディジタ
ル信号を外部へ出力するディジタルMUSE信号出力端子と
を備えるようにしたものである。 さらに、本願の第６の発明のディジタルMUSE信号記録
再生装置は、外部のアナログMUSE信号源からのアナログ
MUSE信号が入力する第１の入力端子、後述する映像記録
再生装置からの再生ディジタルMUSE信号が入力する第２
の入力端子、送信側のディジタルMUSE信号を正しく復元
する標本化クロックと現在の標本化クロックとの位相誤
差を修正したリサンプリングクロックを作成するための
PLL回路と，このリサンプリングクロックを標本化クロ
ックとして上記第１の入力端子から入力されるアナログ
MUSE信号をディジタル化するA/D変換器とを有するA/D変
換手段、該A/D変換手段から出力されるディジタルMUSE
信号または上記第２の端子から入力されるディジタルMU
SE信号のいずれか一方を選択して出力するスイッチ回
路、該スイッチ回路の出力信号を高品位テレビ信号に変
換するMUSE信号処理回路、および上記A/D変換手段から
出力されるディジタル信号を外部へ出力するディジタル
MUSE信号出力端子を有するMUSE信号復調装置と組み合わ
されてディジタルMUSE信号の記録再生を行う装置であっ
て、上記ディジタルMUSE信号出力端子から入力端子を介
して入力された、記録されるべきディジタルMUSE信号を
処理し記録媒体に記録する記録信号処理回路と、上記記
録媒体より再生された信号を処理し再生されたディジタ
ルMUSE信号を、出力端子を介して上記第２の入力端子に
向けて出力する再生信号処理回路とを備えるようにした
ものである。 〔作用〕 本願の第１の発明においては、上述のように構成した
ことにより、アナログMUSE信号を元の情報を損なうこと
なく、従来のディジタルVTRを使用する場合に比べディ
ジタル信号の低い転送レートでもって記録媒体にディジ
タル記録再生が可能なMUSE方式映像記録再生装置が実現
される。 また、本願の第２の発明においては、上述のように構
成したことにより、映像記録再生装置の側のA/D変換手
段を省略でき、簡単な構成で、しかも信号の特性劣化の
少ないMUSE方式映像受信記録再生装置が実現される。 また、本願の第３の発明においては、上述のように構
成したことにより、映像記録再生装置からの再生ディジ
タルMUSE信号をアナログMUSE信号に変換することなく再
生ディジタルMUSE信号のままでMUSE方式テレビ受像機に
供給でき、簡単な構成で、しかも信号の特性劣化の少な
いMUSE方式映像受信記録再生装置が実現される。 また、本願の第４の発明においては、上述のように構
成したことにより、映像記録再生装置の側のA/D変換手
段を省略できるとともに、映像記録再生装置からの再生
ディジタルMUSE信号をアナログMUSE信号に変換すること
なく再生ディジタルMUSE信号のままでMUSE方式テレビ受
像機に供給でき、簡単な構成で、しかも信号の特性劣化
の少ないMUSE方式映像受信記録再生装置が実現される。 また、本願の第５の発明においては、上述のように構
成したことにより、本装置と組み合わされる映像記録再
生装置の側のA/D変換手段を省略できるとともに、映像
記録再生装置からの再生ディジタルMUSE信号をアナログ
MUSE信号に変換することなく再生ディジタルMUSE信号の
ままでMUSEデコーダに供給でき、簡単な構成で、しかも
信号の特性劣化の少ないMUSEデコーダが実現される。 さらに、本願の第６の発明においては、上述のように
構成したことにより、本映像記録再生装置の側のA/D変
換手段を省略できるとともに、映像記録再生装置からの
再生ディジタルMUSE信号をアナログMUSE信号に変換する
ことなく再生ディジタルMUSE信号のままでMUSE方式テレ
ビ受像機やMUSEデコーダ等のMUSE信号復調装置に供給で
き、簡単な構成で、しかも信号の特性劣化の少ないディ
ジタルMUSE信号記録再生装置が実現される。 〔実施例〕 以下、本発明の実施例を図について説明する。第１図
は本願の第１の発明の一実施例を示す構成図である。こ
れは第９図に示した従来のディジタルVTRにおいて、A/D
変換器をPLL回路付のA/D変換器に置き換えたものであ
り、他は同様の構成となっている。即ち、図において、
110は入力信号であるアナログMUSE信号を8.1MHzの帯域
に制限するローパスフィルタ（LPF）、310は16.2MHzの
リサンプリングクロックを作成するためのPLL回路、300
はこのリサンプリングクロックを標本化クロックとして
入力アナログMUSE信号をA/D変換するA/D変換器である。
また100aは従来のものと同様の構成になる記録再生手
段、100bは動作周波数が16.2MHzのD/A変換器260及び遮
断周波数が8.1MHzのLPF270からなるD/A変換手段であ
る。 次に動作について説明する。 映像信号入力端子105にはアナログMUSE信号源から出
力されたアナログMUSE信号が入力される。この入力アナ
ログMUSE信号は入力側ローパスフィルタ110により8.1MH
zの帯域に制限される。そして次のA/D変換器300におい
て、アナログMUSE信号はPLL回路310から供給される16.2
MHzのクロックに従って16.2MHzで標本化される。PLL回
路310はA/D変換器300によって標本化されたディジタル
信号から、送信側のディジタルMUSE信号を正しく復元す
る標本化クロックと現在の標本化クロックとの位相誤差
を検出し、A/D変換器300に対して、位相誤差を修正した
標本化クロック、即ちリサンプリングクロックを提供す
る。アナログMUSE信号に対し、このようにして作られた
16.2MHzの標本化クロックを用いて標本化すれば、歪み
なく元の送信側のディジタルMUSE信号を復元することが
できる。この後、この復元されたディジタルMUSE信号に
対する記録，再生のための処理は、第９図で述べた従来
のディジタルVTRにおける処理と全く同様である。 こうして映像信号出力端子280からは再生されたアナ
ログMUSE信号が取り出される。この再生されたアナログ
MUSE信号を第２図に示す高品位テレビ受信システムにお
けるMUSE方式テレビ受像機700に入力することにより、
高品位テレビ映像を得ることができる。この場合のシス
テム、即ちMUSE方式映像受信記録再生システムは第３図
のようになる。 このような本実施例では、MUSE方式ディジタルVTR内
の標本化回路として、PLL回路310付のA/D変換器300を採
用し、その標本化クロックを16.2MHzのMUSE信号のリサ
ンプリングクロックとしたので、必要にして十分なディ
ジタルMUSE信号を得ることができ、このため記録量を小
さくでき、記録密度を低くできる。また、このことによ
り、装置の長時間化が図られ、記録波長の長波長化によ
る装置の信頼性向上，ヘッド・テープ性能ダウンなどに
よるコストダウンが図れる。 次に本願の第２の発明の一実施例について説明する。 既に説明したことからも判るように、第２図に示すMU
SEデコーダ401内のローパスフィルタ410,A/D変換器415,
PLL回路420は、第１図のMUSE方式ディジタルVTR100内の
ローパスフィルタ110,A/D変換器300,PLL回路310と全く
同じ働きをするものである。従って、ローパスフィルタ
110,A/D変換器300,PLL回路310については必ずしもMUSE
方式ディジタルVTR100内に持つ必要はなく、MUSEデコー
ダ401内のローパスフィルタ410,A/D変換器415,PLL回路4
20で代用してもよい。この場合のMUSE方式ディジタルVT
R101とMUSE方式テレビ受像機710とからなるMUSE方式映
像受信記録システムは第４図のようになる。 即ち、本実施例におけるMUSE方式映像受信記録再生装
置は、MUSE方式テレビ受像機710に、そのA/D変換器415
からのディジタルMUSE信号を外部へ出力するディジタル
MUSE信号出力端子510を設けるとともに、MUSE方式ディ
ジタルVTR101内のA/D変換手段を省略したものである。
そして新たにスイッチ回路610を設け、これにより記録
時にアナログMUSE信号源600からのアナログMUSE信号
を、また再生時にはVTR101からのアナログMUSE信号を切
換えて上記MUSE方式テレビ受像機710に入力するように
している。 次に動作について説明する。 まず記録時には、スイッチ610をａ側に接続し、アナ
ログMUSE信号源600からのアナログMUSE信号をMUSE方式
テレビ受像機710内の端子405に入力する。MUSEデコーダ
402内で前述した通りの方法により復元されたディジタ
ルMUSE信号を端子510からディジタル信号として取出
し、MUSE方式ディジタルVTR101内の端子320に入力す
る。以下、前述の処理を経て磁気テープ200にディジタ
ルMUSE信号が記録される。再生時には、磁気テープ200
から前述と同じ処理を経てディジタルMUSE信号が再生さ
れ、該信号は映像信号出力端子280からアナログMUSE信
号として取り出され、再生時にｂ側に接続されているス
イッチ610を経てMUSE方式テレビ受像機710に入力され、
高品位テレビ映像が再生される。 なおこの場合、スイッチ610は第４図のようにMUSE方
式テレビ受像機710の外に設けてもよいし、MUSEデコー
ダ402内に入れてもよいし、あるいはMUSEデコーダ402外
でMUSE方式テレビ受像機710内に入れてもよいし、ある
いはまたMUSE方式ディジタルVTR101内に入れてもよいこ
とはいうまでもない。 このような実施例では、MUSE方式ディジタルVTR内に
設けるべきLPF及びPLL回路付A/D変換器をMUSEデコーダ4
02内のそれで代用するようにしたので、上記実施例と同
様の効果に加え、MUSE方式ディジタルVTRの簡素化、お
よび特性劣化の防止を図ることができる。 次に本願の第３の発明の一実施例について説明する。 第１図に示すMUSE方式ディジタルVTR100において、時
間軸伸長メモリ250から出力される信号は再生されたデ
ィジタルMUSE信号であること、及び第２図に示すMUSEデ
コーダ401内の分離回路425に入力される信号もディジタ
ルMUSE信号であることに注目すれば、必ずしもMUSE方式
ディジタルVTR100のなかにD/A変換器260,ローパスフィ
ルタ270を持つ必要はなく、第５図に示すような構成と
することができる。 即ち、本実施例の構成は、第１図に示すMUSE方式ディ
ジタルVTR100において、D/A変換器260及び出力側ローパ
スフィルタ270を除去してMUSE方式ディジタルVTR102を
構成し、その出力端子330よりディジタルMUSE信号を取
出し、これをMUSE方式テレビ受像機720の入力端子406,
スイッチ423の接点Ｃを介してMUSEデコーダ403内の分離
回路425に入力するようにしている。 この第５図に示した実施例の動作は、前述の各実施例
とほぼ同様であり、異なる点はMUSE方式ディジタルVTR1
02内において、再生ディジタルMUSE信号がD/A変換され
ることなく出力され、該信号がMUSEデコーダ403の分離
回路425に直接入力されることである。 従って本実施例では、第１図に示した実施例と同様の
効果に加え、回路構成が簡素化されるとともに、VTR内
におけるD/A変換処理、ローパスフィルタ通過による特
性劣化を無くすことができる。 次に本願の第４ないし第６の発明の一実施例について
説明する。 本実施例は第６図に示すように、第４図及び第５図の
実施例を組合せたものあり、本実施例の全体が本願の第
４の発明の一実施例に相当し、そのなかのMUSEデコーダ
が本願の第５の発明の一実施例に、MUSE方式ディジタル
VTRが本願の第６の発明の一実施例にそれぞれ相当す
る。 即ちMUSE方式テレビ受像機730には、そのA/D変換器41
5からのディジタルMUSE信号を外部に出力するディジタ
ルMUSE信号出力端子510、及び記録時には上記A/D変換器
415のディジタルMUSE信号を、再生時には後述のMUSE方
式ディジタルVTR103からのディジタルMUSE信号を選択し
て出力するスイッチ回路421が設けられており、またMUS
E方式ディジタルVTR103内にA/D,D/A変換手段が設けられ
ていない。520はVTR103からの再生ディジタルMUSE信号
を入力する端子である。 このような構成になる装置では、まず記録時は、MUSE
デコーダ404内のｅ側に倒れているスイッチ421の前段か
らディジタルMUSE信号を取り出し、出力端子510を介し
て該信号をMUSE方式ディジタルVTR103の入力端子320に
送る。MUSE方式ディジタルVTR103では、この信号に対
し、第４図のMUSE方式ディジタルVTR101の記録側と同じ
処理をして該信号を磁気テープ200に記録する。再生時
は、第５図のMUSE方式ディジタルVTR102における再生側
と同じ処理がなされ、時間軸伸張メモリ250から出力さ
れる再生ディジタルMUSE信号を端子330から取り出し、M
USE方式テレビ受像機730の入力端子520に入力する。入
力された再生ディジタルMUSE信号は、再生時はｆ側に倒
れているスイッチ421を介して分離回路425に入力され、
以下前述の処理を経て高品位ディスプレイ500に、高品
位テレビ映像が表示される。 このような実施例においても、前記実施例と同様に、
回路構成の簡素化及び特性劣化の防止を図ることがで
き、安価で信頼性の高い装置を提供できる。 なお、上記第４図，第５図，第６図に示した実施例で
はMUSE方式テレビ受像機とVTRとを別々に設けた場合を
示したが、MUSE方式ディジタルVTRをMUSEデコーダ内、
あるいはMUSEデコーダ外でMUSE方式テレビ受像機内に設
けるようにしてもよく、このようにすれば、全体の装置
の簡素化を図ることができる。一例として、第６図のMU
SE方式ディジタルVTR103をMUSEデコーダ内に設けた場合
のディジタルVTR付MUSEデコーダ810からなるMUSE方式映
像受信記録再生装置820を第７図に、同じく第６図のMUS
E方式ディジタルVTR103をMUSEデコーダ外でMUSE方式テ
レビ受像機830内に設けた場合のMUSE方式映像受信記録
再生装置の構成を第８図に示す。 また上記実施例において、記録媒体は磁気テープであ
る必要はなく、記録再生できるものであればディスク状
媒体であってもよいことはいうまでもない。 さらに、上記各実施例ではリサンプリングクロックを
16.2MHzとしたが、これは8.1MHzに帯域制限されたアナ
ログMUSE信号に対するものであり、例えばアナログMUSE
信号の信号方式等が変更された場合は、それに応じて適
宜設定すればよい。 〔発明の効果〕 以上のように、本願の第１の発明のMUSE方式映像記録
再生装置によれば、高品位テレビ信号を帯域圧縮してな
るMUSE信号を記録再生するMUSE方式映像記録再生装置で
あって、送信側のディジタルMUSE信号を正しく復元する
標本化クロックと現在の標本化クロックとの位相誤差を
修正したリサンプリングクロックを作成するためのPLL
回路と、上記リサンプリングクロックを標本化クロック
として入力アナログMUSE信号をディジタル化するA/D変
換器とを有するA/D変換手段と、該ディジタル化されたM
USE信号を記録媒体に記録再生する記録再生手段とを備
えるようにしたので、アナログMUSE信号を元の情報を損
なうことなく、従来のディジタルVTRを使用する場合に
比べディジタル信号の低い転送レートでもって記録媒体
にディジタル記録再生できるMUSE方式映像記録再生装置
が得られる効果がある。 また、本願の第２の発明のMUSE方式映像受信記録再生
装置によれば、高品位テレビ信号を帯域圧縮してなるMU
SE信号を受信・記録再生・表示するMUSE方式映像受信記
録再生装置であって、送信側のディジタルMUSE信号を正
しく復元する標本化クロックと現在の標本化クロックと
の位相誤差を修正したリサンプリングクロックを作成す
るためのPLL回路と，このリサンプリングクロックを標
本化クロックとして入力アナログMUSE信号をディジタル
化するA/D変換器とを有するA/D変換手段、該A/D変換手
段から出力されるディジタルMUSE信号を高品位テレビ信
号に変換するMUSE信号処理回路、および上記A/D変換手
段から出力されるディジタル信号を外部へ出力するディ
ジタルMUSE信号出力端子を有するMUSE方式テレビ受像機
と、上記ディジタルMUSE信号出力端子からのディジタル
MUSE信号を記録媒体に記録するとともにこれをアナログ
MUSE信号として出力する映像記録再生装置と、該映像記
録再生装置からの再生アナログMUSE信号または外部のア
ナログMUSE信号源からのアナログMUSE信号のいずれか一
方を選択して上記MUSE方式テレビ受像機に入力するスイ
ッチ回路とを備えるようにしたので、映像記録再生装置
の側のA/D変換手段を省略でき、簡単な構成で、しかも
信号の特性劣化の少ないMUSE方式映像受信記録再生装置
が得られる効果がある。 また、本願の第３の発明のMUSE方式映像受信記録再生
装置によれば、高品位テレビ信号を帯域圧縮してなるMU
SE信号を受信・記録再生・表示するMUSE方式映像受信記
録再生装置であって、送信側のディジタルMUSE信号を正
しく復元する標本化クロックと現在の標本化クロックと
の位相誤差を修正したリサンプリングクロックを作成す
るためのPLL回路と、このリサンプリングクロックを標
本化クロックとして入力アナログMUSE信号をディジタル
化するA/D変換器とを有するA/D変換手段を有し、該ディ
ジタル化されたMUSE信号を記録媒体に記録しかつ再生出
力する映像記録再生装置と、該映像記録再生装置からの
再生ディジタルMUSE信号を高品位テレビ信号に変換する
MUSE信号処理回路を有するMUSE方式テレビ受像機とを備
えるようにしたので、映像記録再生装置からの再生ディ
ジタルMUSE信号をアナログMUSE信号に変換することなく
再生ディジタルMUSE信号のままでMUSE方式テレビ受像機
に供給でき、簡単な構成で、しかも信号の特性劣化の少
ないMUSE方式映像受信記録再生装置が得られる効果があ
る。 また、本願の第４の発明のMUSE方式映像受信記録再生
装置によれば、高品位テレビ信号を帯域圧縮してなるMU
SE信号を受信・記録再生・表示するMUSE方式映像受信記
録再生装置であって、外部のアナログMUSE信号源からの
アナログMUSE信号が入力する第１の入力端子、後述する
映像記録再生装置からの再生ディジタルMUSE信号が入力
する第２の入力端子、送信側のディジタルMUSE信号を正
しく復元する標本化クロックと現在の標本化クロックと
の位相誤差を修正したリサンプリングクロックを作成す
るためのPLL回路と，このリサンプリングクロックを標
本化クロックとして上記第１の入力端子から入力される
アナログMUSE信号をディジタル化するA/D変換器とを有
するA/D変換手段、該A/D変換手段から出力されるディジ
タルMUSE信号または上記第２の端子から入力されるディ
ジタルMUSE信号のいずれか一方を選択して出力するスイ
ッチ回路、該スイッチ回路の出力信号を高品位テレビ信
号に変換するMUSE信号処理回路、および上記A/D変換手
段から出力されるディジタル信号を外部へ出力するディ
ジタルMUSE信号出力端子を有するMUSE方式テレビ受像機
と、上記ディジタルMUSE信号出力端子からのディジタル
MUSE信号を記録媒体に記録しかつディジタルMUSE信号を
再生し上記第２の入力端子に出力する映像記録再生装置
とを備えるようにしたので、映像記録再生装置の側のA/
D変換手段を省略できるとともに、映像記録再生装置か
らの再生ディジタルMUSE信号をアナログMUSE信号に変換
することなく再生ディジタルMUSE信号のままでMUSE方式
テレビ受像機に供給でき、簡単な構成で、しかも信号の
特性劣化の少ないMUSE方式映像受信記録再生装置が得ら
れる効果がある。 また、本願の第５の発明のMUSEデコーダによれば、外
部のアナログMUSE信号源からのアナログMUSE信号が入力
される第１の入力端子と、外部のディジタルMUSE信号源
からのディジタルMUSE信号が入力される第２の入力端子
と、送信側のディジタルMUSE信号を正しく復元する標本
化クロックと現在の標本化クロックとの位相誤差を修正
したリサンプリングクロックを作成するためのPLL回路
と、このリサンプリングクロックを標本化クロックとし
て上記第１の入力端子から入力されるアナログMUSE信号
をディジタル化するA/D変換器とを有するA/D変換手段
と、該A/D変換手段から出力されるディジタルMUSE信号
または上記第２の端子から入力されるディジタルMUSE信
号のいずれか一方を選択して出力するスイッチ回路と、
該スイッチ回路の出力信号を高品位テレビ信号に変換す
るMUSE信号処理回路と、上記A/D変換手段から出力され
るディジタル信号を外部へ出力するディジタルMUSE信号
出力端子とを備えるようにしたので、本装置と組み合わ
される映像記録再生装置の側のA/D変換手段を省略でき
るとともに、映像記録再生装置からの再生ディジタルMU
SE信号をアナログMUSE信号に変換することなく再生ディ
ジタルMUSE信号のままでMUSEデコーダに供給でき、簡単
な構成で、しかも信号の特性劣化の少ないMUSEデコーダ
が得られる効果がある。 さらに、本願の第６の発明のディジタルMUSE信号記録
再生装置によれば、外部のアナログMUSE信号源からのア
ナログMUSE信号が入力する第１の入力端子、後述する映
像記録再生装置からの再生ディジタルMUSE信号が入力す
る第２の入力端子、送信側のディジタルMUSE信号を正し
く復元する標本化クロックと現在の標本化クロックとの
位相誤差を修正したリサンプリングクロックを作成する
ためのPLL回路と，このリサンプリングクロックを標本
化クロックとして上記第１の入力端子から入力されるア
ナログMUSE信号をディジタル化するA/D変換器とを有す
るA/D変換手段、該A/D変換手段から出力されるディジタ
ルMUSE信号または上記第２の端子から入力されるディジ
タルMUSE信号のいずれか一方を選択して出力するスイッ
チ回路、該スイッチ回路の出力信号を高品位テレビ信号
に変換するMUSE信号処理回路、および上記A/D変換手段
から出力されるディジタル信号を外部へ出力するディジ
タルMUSE信号出力端子を有するMUSE信号復調手段と組み
合わされてディジタルMUSE信号の記録再生を行う装置で
あって、上記ディジタルMUSE信号出力端子から入力端子
を介して入力された、記録されるべきディジタルMUSE信
号を処理し記録媒体に記録する記録信号処理回路と、上
記記録媒体より再生された信号を処理し再生されたディ
ジタルMUSE信号を、出力端子を介して上記第２の入力端
子に向けて出力する再生信号処理回路とを備えるように
したので、本映像記録再生装置の側のA/D変換手段を省
略できるとともに、映像記録再生装置からの再生ディジ
タルMUSE信号をアナログMUSE信号に変換することなく再
生ディジタルMUSE信号のままでMUSE方式テレビ受像機や
MUSEデコーダ等のMUSE信号復調装置に供給でき、簡単な
構成で、しかも信号の特性劣化の少ないディジタルMUSE
信号記録再生装置が得られる効果がある。
これを記録媒体にディジタル記録する映像記録再生装置
及び高品位テレビ受信装置に関する。 〔従来の技術〕 アナログの映像信号をディジタル化し、映像信号をデ
ィジタル信号として記録再生する映像記録再生装置（以
下、これをディジタルVTRと記す）としては、従来から
第９図に示す構成を持つものが知られている。以下第９
図を用いて従来のディジタルVTRの動作を説明する。な
お以下では２チャンネル分割式のものを示すが、他の多
チャンネル分割式のものでも同様である。 まず記録時においては、映像入力端子105に入力され
たアナログの映像信号は、ローパスフィルタ110で伝送
に必要な成分に帯域制限された後、A/D変換器120にてデ
ィジタル信号化され、次の時間軸圧縮メモリ130に書き
こまれる。そしてこの時間軸圧縮メモリ130から該メモ
リ130に書き込まれたディジタル信号を書き込み速度よ
りも速い速度で読み出すことにより時間軸が圧縮され、
その空いた時間軸に次の誤り訂正コード付加回路140で
発生された誤り訂正のためのコードが挿入され、記録す
べきディジタル信号とされる。そしてこのディジタル信
号は、変調器150,155でディジタル磁気記録に適した形
態に変調され、記録増幅器160,165で増幅された後、記
録再生切換スイッチ170,175の端子a,cに送られる。記録
再生切換スイッチ170,175は記録時は端子a,c側に接続さ
れており、これらの記録ディジタル信号は、ロータリー
トランス180,185を介して回転磁気ヘッド190,195に導び
かれ、磁気テープ200に記録される。 次に再生時の動作について説明する。回転磁気ヘッド
190,195により磁気テープ200からディジタル信号が再生
され、この再生ディジタル信号はロータリートランス18
0,185を介してb,d側に接続されている記録再生切換スイ
ッチ170,175を通って再生増幅器210,215に送られる。そ
してこの増幅器210,215で増幅された後、復調器220,225
で復調される。復調されたディジタル信号は、時間軸補
正回路230,235により回転磁気ヘッドの時間軸の変動を
補正され、次に誤り訂正修正回路240により、記録時に
付加された誤り訂正コードに基づき、ドロップアウトな
どによる再生信号の誤りの訂正，修正が加えられる。こ
の後、時間軸伸張メモリ250に書きこまれた後、該メモ
リ250から上記誤り訂正コードを読み出さない分だけ遅
い速度で読み出され、時間軸が元に戻された再生ディジ
タル信号が得られる。これをD/A変換器260に通してアナ
ログ信号に戻した後、ローパスフィルタ270にて不要な
高域成分が落とされ、映像信号出力端子280より再生ア
ナログ映像信号が得られる。 従来のディジタルVTRは上述の如く構成されるが、こ
れらの構成におけるA/D変換器の標本化周波数fsはいず
れのディジタルVTRにおいても次のように選ばれる。即
ち、一般にアナログ信号を標本化して周波数fmまでを正
しく伝送するためには、まずローパスフィルタ110によ
りアナログ映像信号の最高周波数をfmに制限した後、2f
m以上の周波数で標本化されなければならないというナ
イキストの定理がよく知られており、また現実には2fm
なる周波数では不十分であることもよく知られている。
従って、一般には標本化周波数fsは、2.5fm〜3fm以上に
なるように選ばれる。 一方、最近高品位テレビの伝送方式としてMUSE方式が
提案され、このMUSE伝送方式に対する受信システムとし
て第２図に示す高品位テレビ受信システムが発表されて
いる（昭和59年７月NHK技研月報p.275〜p.286「高品位
テレビの新しい伝送方式〜MUSE〜」，二宮）。 以下、第２図を用いて高品位テレビ受信システムの動
作を説明する。600は高品位テレビ衛星受信システム内
のBSチューナで代表されるアナログMUSE信号源である。
これには、他にもMUSEエンコーダやMUSE方式アナログVT
Rなどが含まれる。アナログMUSE信号源600からのアナロ
グMUSE信号は、MUSEデコーダ401と高品位ディスプレイ5
00とからなるMUSE方式テレビ受像機700内の端子405に入
力される。この端子405に入力されたアナログMUSE信号
はMUSEデコーダ401内の処理を経てMUSEデコーダの出力
端子460から出力され、高品位ディスプレイ500に送られ
て高品位テレビ映像が表示される。 次にMUSEデコーダ401内の処理について説明する。端
子405に入力されたアナログMUSE信号は、ローパスフィ
ルタ401で8.1MHzの帯域に制限される。次のA/D変換器41
5では、PLL（Phase Locked Loop）回路420から供給され
る16.2MHzのクロックに従ってアナログMUSE信号を標本
化する。PLL回路420は、A/D変換器415によって標本化さ
れたディジタル信号から、これに含まれている，送信側
のディジタルMUSE信号を正しく復元する標本化クロック
と、現在PLL回路420がA/D変換器415に出力している標本
化クロックとの位相誤差を検出し、A/D変換器415に対
し、位相誤差を修正した標本化クロックを提供する。こ
の標本化クロックは一般にリサンプリングクロックと呼
ばれる。従って、上記アナログMUSE信号に対し、このリ
サンプリングクロックを用いて標本化すれば、歪みなく
元の送信側のディジタルMUSE信号を復元することができ
る。 次に分離回路425にて、復元されたディジタルMUSE信
号から予め送信側で多重化されていた音声・情報信号，
コントロール信号，動きベクトル信号及びTCI（Time Co
mpressed Integration）化された輝度・色信号（以下こ
の信号を単にTCI-Y・Ｃと呼ぶ）を分離する。このTCI-Y
・Ｃ信号は、フレームメモリ430にも与えられ、フレー
ムメモリ430は数フィールド前からのTCI-Y・Ｃ信号をフ
ィールド単位で記憶する。ここで、分離回路425から出
力される動きベクトルとは、カメラのパンニング、即ち
カメラをゆっくり振ることなどにより、画面全体がゆっ
くりと動いた時のその動き量と方向を示すものである。
フレームメモリ430から信号を読み出す際に、この動き
ベクトル量だけフレームメモリ430からの読み出しアド
レスをずらして読み出すことにより、例えば風景映像内
に含まれる山などの静止物体は、数枚のフィールド間で
重ね合せることができ、これら数枚のフィールド上の山
などの静止物体画像は静止画像として扱うことができ
る。これを動き補正と称し、フレームメモリ430から出
力される信号はこの動き補正された数枚のフィールド上
のTCI-Y・Ｃ信号である。 次の静止領域補間回路440では現在のフィールド及び
上記動き補正された数枚前のフィールド上のTCI-Y・Ｃ
信号を用いて、フィールド間補間をする。この時MUSE信
号の構造からして、このフィールド間補間により、伝送
されなかった原サンプリングポイント上の映像信号を再
構成できることになり、前述のような山などの静止物体
については解像度を向上させることができる。一方、前
述の風景映像の中の山の上を飛んでいる飛行機などのよ
うな動物体については、前述の動き補正を施しても数フ
ィールド間でその映像は重ならないので、上記の静止領
域補間回路440によりフィールド間補間では、映像がぼ
けることになる。そのため、動領域補間回路435で、フ
ィールド内補間もしておく。一方動き部分検出回路445
では、一枚のフィールド画面をいくつかの領域に分割
し、各領域毎に前述の動き補正と同様の動き補正をした
上で、前述の飛行機などのような動き部分の検出を行
う。その後、混合回路450にて、動き部分検出回路445で
動きの検出された領域については、動領域補間回路435
からの信号を採用し、またそうでない領域については、
静止領域補間回路440からの信号を採用することにより
映像信号を構成する。 この後TCIデコード回路455にて、TCI-Y・Ｃ信号を高
品位テレビジョン信号に戻し、該信号をMUSEデコーダ40
1内の端子460を介して高品位ディスプレイ500に送る。
以上のようにして、帯域圧縮されていたMUSE信号から高
品位なテレビ映像が得られる。 〔発明が解決しようとする課題〕 ここで、第２図に示したような高品位テレビ受信シス
テムにおいて、アナログMUSE信号源からの出力であるア
ナログMUSE信号を標本化して記録，再生し、この再生信
号を図中のMUSE方式テレビ受像機700に入力することに
より、高品位テレビ映像を得るような映像記録再生装置
として、前述のような従来から知られているディジタル
VTRを用いた場合を考える。この場合、アナログMUSE信
号源からの出力であるアナログMUSE信号の伝送ベースバ
ンド幅は8.1MHzであるので、8.1MHzまでを歪みなく記
録，再生しようとすれば、前述のごとく一般には最低で
も8.1MHzの2.5倍〜３倍の周波数、即ち20〜24MHzの以上
の周波数で標本化しなければならなくなり、標本化周波
数はかなり高いものになる。従ってディジタルVTRに要
求されるディジタル信号の転送レートもそれに応じて高
いものになり、ヘッドや媒体についてはこの場合の記録
波長に見合った性能が要求され、また信号処理回路につ
いても、この転送レートに見合った処理速度が要求され
るなどの装置の信頼性が低下し、コストアップするなど
の問題点があった。 本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、その第
１の発明はアナログMUSE信号を元の情報を損なうことな
く、従来のディジタルVTRを使用する場合に比べディジ
タル信号の低い転送レートでもって記録媒体にディジタ
ル記録再生できるMUSE方式映像記録再生装置を提供する
ことを目的としている。 また、本願の第２ないし第４の発明は、上記MUSE方式
映像記録再生装置を用いて、簡単な構成の、しかも特性
劣化のないMUSE方式映像受信受信記録再生装置を提供す
ることを目的としている。 また、本願の第５の発明は、MUSE方式映像受信受信記
録再生装置に用いられるMUSEデコーダを、簡単に構成で
き、しかも特性劣化のないものを提供することを目的と
する。 さらに、本願の第６の発明は、MUSE方式映像受信受信
記録再生装置に用いられるディジタルMUSE信号記録再生
装置を、簡単な構成で提供することを目的とする。 〔課題を解決するための手段〕 本願の第１の発明のMUSE方式映像記録再生装置は、高
品位テレビ信号を帯域圧縮してなるMUSE信号を記録再生
するMUSE方式映像記録再生装置であって、送信側のディ
ジタルMUSE信号を正しく復元する標本化クロックと現在
の標本化クロックとの位相誤差を修正したリサンプリン
グクロックを作成するためのPLL回路と、上記リサンプ
リングクロックを標本化クロックとして入力アナログMU
SE信号をディジタル化するA/D変換器とを有するA/D変換
手段と、該ディジタル化されたMUSE信号を記録媒体に記
録再生する記録再生手段とを備えるようにしたものであ
る。 また、本願の第２の発明のMUSE方式映像受信記録再生
装置は、高品位テレビ信号を帯域圧縮してなるMUSE信号
を受信・記録再生・表示するMUSE方式映像受信記録再生
装置であって、送信側のディジタルMUSE信号を正しく復
元する標本化クロックと現在の標本化クロックとの位相
誤差を修正したリサンプリングクロックを作成するため
のPLL回路と，このリサンプリングクロックを標本化ク
ロックとして入力アナログMUSE信号をディジタル化する
A/D変換器とを有するA/D変換手段、該A/D変換手段から
出力されるディジタルMUSE信号を高品位テレビ信号に変
換するMUSE信号処理回路、および上記A/D変換手段から
出力されるディジタル信号を外部へ出力するディジタル
MUSE信号出力端子を有するMUSE方式テレビ受像機と、上
記ディジタルMUSE信号出力端子からのディジタルMUSE信
号を記録媒体に記録するとともにこれをアナログMUSE信
号として出力する映像記録再生装置と、該映像記録再生
装置からの再生アナログMUSE信号または外部のアナログ
MUSE信号源からのアナログMUSE信号のいずれか一方を選
択して上記MUSE方式テレビ受像機に入力するスイッチ回
路とを備えるようにしたものである。 また、本願の第３の発明のMUSE方式映像受信記録再生
装置は、高品位テレビ信号を帯域圧縮してなるMUSE信号
を受信・記録再生・表示するMUSE方式映像受信記録再生
装置であって、送信側のディジタルMUSE信号を正しく復
元する標本化クロックと現在の標本化クロックとの位相
誤差を修正したリサンプリングクロックを作成するため
のPLL回路と、このリサンプリングクロックを標本化ク
ロックとして入力アナログMUSE信号をディジタル化する
A/D変換器とを有するA/D変換手段を有し、該ディジタル
化されたMUSE信号を記録媒体に記録しかつ再生出力する
映像記録再生装置と、該映像記録再生装置からの再生デ
ィジタルMUSE信号を高品位テレビ信号に変換するMUSE信
号処理回路を有するMUSE方式テレビ受像機とを備えるよ
うにしたものである。 また、本願の第４の発明のMUSE方式映像受信記録再生
装置は、高品位テレビ信号を帯域圧縮してなるMUSE信号
を受信・記録再生・表示するMUSE方式映像受信記録再生
装置であって、外部のアナログMUSE信号源からのアナロ
グMUSE信号が入力する第１の入力端子、後述する映像記
録再生装置からの再生ディジタルMUSE信号が入力する第
２の入力端子、送信側のデジタルMUSE信号を正しく復元
する標本化クロックと現在の標本化クロックとの位相誤
差を修正したリサンプリングクロックを作成するための
PLL回路と，このリサンプリングクロックを標本化クロ
ックとして上記第１の入力端子から入力されるアナログ
MUSE信号をディジタル化するA/D変換器とを有するA/D変
換手段、該A/D変換手段から出力されるディジタルMUSE
信号または上記第２の端子から入力されるディジタルMU
SE信号のいずれか一方を選択して出力するスイッチ回
路、該スイッチ回路の出力信号を高品位テレビ信号に変
換するMUSE信号処理回路、および上記A/D変換手段から
出力されるディジタル信号を外部へ出力するディジタル
MUSE信号出力端子を有するMUSE方式テレビ受像機と、上
記ディジタルMUSE信号出力端子からのディジタルMUSE信
号を記録媒体に記録しかつディジタルMUSE信号を再生し
上記第２の入力端子に出力する映像記録再生装置とを備
えるようにしたものである。 また、本願の第５の発明のMUSEデコーダは、外部のア
ナログMUSE信号源からのアナログMUSE信号が入力される
第１の入力端子と、外部のディジタルMUSE信号源からの
ディジタルMUSE信号が入力される第２の入力端子と、送
信側のデジタルMUSE信号を正しく復元する標本化クロッ
クと現在の標本化クロックとの位相誤差を修正したリサ
ンプリングクロックを作成するためのPLL回路と、この
リサンプリングクロックを標本化クロックとして上記第
１の入力端子から入力されるアナログMUSE信号をディジ
タル化するA/D変換器とを有するA/D変換手段と、該A/D
変換手段から出力されるディジタルMUSE信号または上記
第２の端子から入力されるディジタルMUSE信号のいずれ
か一方を選択して出力するスイッチ回路と、該スイッチ
回路の出力信号を高品位テレビ信号に変換するMUSE信号
処理回路と、上記A/D変換手段から出力されるディジタ
ル信号を外部へ出力するディジタルMUSE信号出力端子と
を備えるようにしたものである。 さらに、本願の第６の発明のディジタルMUSE信号記録
再生装置は、外部のアナログMUSE信号源からのアナログ
MUSE信号が入力する第１の入力端子、後述する映像記録
再生装置からの再生ディジタルMUSE信号が入力する第２
の入力端子、送信側のディジタルMUSE信号を正しく復元
する標本化クロックと現在の標本化クロックとの位相誤
差を修正したリサンプリングクロックを作成するための
PLL回路と，このリサンプリングクロックを標本化クロ
ックとして上記第１の入力端子から入力されるアナログ
MUSE信号をディジタル化するA/D変換器とを有するA/D変
換手段、該A/D変換手段から出力されるディジタルMUSE
信号または上記第２の端子から入力されるディジタルMU
SE信号のいずれか一方を選択して出力するスイッチ回
路、該スイッチ回路の出力信号を高品位テレビ信号に変
換するMUSE信号処理回路、および上記A/D変換手段から
出力されるディジタル信号を外部へ出力するディジタル
MUSE信号出力端子を有するMUSE信号復調装置と組み合わ
されてディジタルMUSE信号の記録再生を行う装置であっ
て、上記ディジタルMUSE信号出力端子から入力端子を介
して入力された、記録されるべきディジタルMUSE信号を
処理し記録媒体に記録する記録信号処理回路と、上記記
録媒体より再生された信号を処理し再生されたディジタ
ルMUSE信号を、出力端子を介して上記第２の入力端子に
向けて出力する再生信号処理回路とを備えるようにした
ものである。 〔作用〕 本願の第１の発明においては、上述のように構成した
ことにより、アナログMUSE信号を元の情報を損なうこと
なく、従来のディジタルVTRを使用する場合に比べディ
ジタル信号の低い転送レートでもって記録媒体にディジ
タル記録再生が可能なMUSE方式映像記録再生装置が実現
される。 また、本願の第２の発明においては、上述のように構
成したことにより、映像記録再生装置の側のA/D変換手
段を省略でき、簡単な構成で、しかも信号の特性劣化の
少ないMUSE方式映像受信記録再生装置が実現される。 また、本願の第３の発明においては、上述のように構
成したことにより、映像記録再生装置からの再生ディジ
タルMUSE信号をアナログMUSE信号に変換することなく再
生ディジタルMUSE信号のままでMUSE方式テレビ受像機に
供給でき、簡単な構成で、しかも信号の特性劣化の少な
いMUSE方式映像受信記録再生装置が実現される。 また、本願の第４の発明においては、上述のように構
成したことにより、映像記録再生装置の側のA/D変換手
段を省略できるとともに、映像記録再生装置からの再生
ディジタルMUSE信号をアナログMUSE信号に変換すること
なく再生ディジタルMUSE信号のままでMUSE方式テレビ受
像機に供給でき、簡単な構成で、しかも信号の特性劣化
の少ないMUSE方式映像受信記録再生装置が実現される。 また、本願の第５の発明においては、上述のように構
成したことにより、本装置と組み合わされる映像記録再
生装置の側のA/D変換手段を省略できるとともに、映像
記録再生装置からの再生ディジタルMUSE信号をアナログ
MUSE信号に変換することなく再生ディジタルMUSE信号の
ままでMUSEデコーダに供給でき、簡単な構成で、しかも
信号の特性劣化の少ないMUSEデコーダが実現される。 さらに、本願の第６の発明においては、上述のように
構成したことにより、本映像記録再生装置の側のA/D変
換手段を省略できるとともに、映像記録再生装置からの
再生ディジタルMUSE信号をアナログMUSE信号に変換する
ことなく再生ディジタルMUSE信号のままでMUSE方式テレ
ビ受像機やMUSEデコーダ等のMUSE信号復調装置に供給で
き、簡単な構成で、しかも信号の特性劣化の少ないディ
ジタルMUSE信号記録再生装置が実現される。 〔実施例〕 以下、本発明の実施例を図について説明する。第１図
は本願の第１の発明の一実施例を示す構成図である。こ
れは第９図に示した従来のディジタルVTRにおいて、A/D
変換器をPLL回路付のA/D変換器に置き換えたものであ
り、他は同様の構成となっている。即ち、図において、
110は入力信号であるアナログMUSE信号を8.1MHzの帯域
に制限するローパスフィルタ（LPF）、310は16.2MHzの
リサンプリングクロックを作成するためのPLL回路、300
はこのリサンプリングクロックを標本化クロックとして
入力アナログMUSE信号をA/D変換するA/D変換器である。
また100aは従来のものと同様の構成になる記録再生手
段、100bは動作周波数が16.2MHzのD/A変換器260及び遮
断周波数が8.1MHzのLPF270からなるD/A変換手段であ
る。 次に動作について説明する。 映像信号入力端子105にはアナログMUSE信号源から出
力されたアナログMUSE信号が入力される。この入力アナ
ログMUSE信号は入力側ローパスフィルタ110により8.1MH
zの帯域に制限される。そして次のA/D変換器300におい
て、アナログMUSE信号はPLL回路310から供給される16.2
MHzのクロックに従って16.2MHzで標本化される。PLL回
路310はA/D変換器300によって標本化されたディジタル
信号から、送信側のディジタルMUSE信号を正しく復元す
る標本化クロックと現在の標本化クロックとの位相誤差
を検出し、A/D変換器300に対して、位相誤差を修正した
標本化クロック、即ちリサンプリングクロックを提供す
る。アナログMUSE信号に対し、このようにして作られた
16.2MHzの標本化クロックを用いて標本化すれば、歪み
なく元の送信側のディジタルMUSE信号を復元することが
できる。この後、この復元されたディジタルMUSE信号に
対する記録，再生のための処理は、第９図で述べた従来
のディジタルVTRにおける処理と全く同様である。 こうして映像信号出力端子280からは再生されたアナ
ログMUSE信号が取り出される。この再生されたアナログ
MUSE信号を第２図に示す高品位テレビ受信システムにお
けるMUSE方式テレビ受像機700に入力することにより、
高品位テレビ映像を得ることができる。この場合のシス
テム、即ちMUSE方式映像受信記録再生システムは第３図
のようになる。 このような本実施例では、MUSE方式ディジタルVTR内
の標本化回路として、PLL回路310付のA/D変換器300を採
用し、その標本化クロックを16.2MHzのMUSE信号のリサ
ンプリングクロックとしたので、必要にして十分なディ
ジタルMUSE信号を得ることができ、このため記録量を小
さくでき、記録密度を低くできる。また、このことによ
り、装置の長時間化が図られ、記録波長の長波長化によ
る装置の信頼性向上，ヘッド・テープ性能ダウンなどに
よるコストダウンが図れる。 次に本願の第２の発明の一実施例について説明する。 既に説明したことからも判るように、第２図に示すMU
SEデコーダ401内のローパスフィルタ410,A/D変換器415,
PLL回路420は、第１図のMUSE方式ディジタルVTR100内の
ローパスフィルタ110,A/D変換器300,PLL回路310と全く
同じ働きをするものである。従って、ローパスフィルタ
110,A/D変換器300,PLL回路310については必ずしもMUSE
方式ディジタルVTR100内に持つ必要はなく、MUSEデコー
ダ401内のローパスフィルタ410,A/D変換器415,PLL回路4
20で代用してもよい。この場合のMUSE方式ディジタルVT
R101とMUSE方式テレビ受像機710とからなるMUSE方式映
像受信記録システムは第４図のようになる。 即ち、本実施例におけるMUSE方式映像受信記録再生装
置は、MUSE方式テレビ受像機710に、そのA/D変換器415
からのディジタルMUSE信号を外部へ出力するディジタル
MUSE信号出力端子510を設けるとともに、MUSE方式ディ
ジタルVTR101内のA/D変換手段を省略したものである。
そして新たにスイッチ回路610を設け、これにより記録
時にアナログMUSE信号源600からのアナログMUSE信号
を、また再生時にはVTR101からのアナログMUSE信号を切
換えて上記MUSE方式テレビ受像機710に入力するように
している。 次に動作について説明する。 まず記録時には、スイッチ610をａ側に接続し、アナ
ログMUSE信号源600からのアナログMUSE信号をMUSE方式
テレビ受像機710内の端子405に入力する。MUSEデコーダ
402内で前述した通りの方法により復元されたディジタ
ルMUSE信号を端子510からディジタル信号として取出
し、MUSE方式ディジタルVTR101内の端子320に入力す
る。以下、前述の処理を経て磁気テープ200にディジタ
ルMUSE信号が記録される。再生時には、磁気テープ200
から前述と同じ処理を経てディジタルMUSE信号が再生さ
れ、該信号は映像信号出力端子280からアナログMUSE信
号として取り出され、再生時にｂ側に接続されているス
イッチ610を経てMUSE方式テレビ受像機710に入力され、
高品位テレビ映像が再生される。 なおこの場合、スイッチ610は第４図のようにMUSE方
式テレビ受像機710の外に設けてもよいし、MUSEデコー
ダ402内に入れてもよいし、あるいはMUSEデコーダ402外
でMUSE方式テレビ受像機710内に入れてもよいし、ある
いはまたMUSE方式ディジタルVTR101内に入れてもよいこ
とはいうまでもない。 このような実施例では、MUSE方式ディジタルVTR内に
設けるべきLPF及びPLL回路付A/D変換器をMUSEデコーダ4
02内のそれで代用するようにしたので、上記実施例と同
様の効果に加え、MUSE方式ディジタルVTRの簡素化、お
よび特性劣化の防止を図ることができる。 次に本願の第３の発明の一実施例について説明する。 第１図に示すMUSE方式ディジタルVTR100において、時
間軸伸長メモリ250から出力される信号は再生されたデ
ィジタルMUSE信号であること、及び第２図に示すMUSEデ
コーダ401内の分離回路425に入力される信号もディジタ
ルMUSE信号であることに注目すれば、必ずしもMUSE方式
ディジタルVTR100のなかにD/A変換器260,ローパスフィ
ルタ270を持つ必要はなく、第５図に示すような構成と
することができる。 即ち、本実施例の構成は、第１図に示すMUSE方式ディ
ジタルVTR100において、D/A変換器260及び出力側ローパ
スフィルタ270を除去してMUSE方式ディジタルVTR102を
構成し、その出力端子330よりディジタルMUSE信号を取
出し、これをMUSE方式テレビ受像機720の入力端子406,
スイッチ423の接点Ｃを介してMUSEデコーダ403内の分離
回路425に入力するようにしている。 この第５図に示した実施例の動作は、前述の各実施例
とほぼ同様であり、異なる点はMUSE方式ディジタルVTR1
02内において、再生ディジタルMUSE信号がD/A変換され
ることなく出力され、該信号がMUSEデコーダ403の分離
回路425に直接入力されることである。 従って本実施例では、第１図に示した実施例と同様の
効果に加え、回路構成が簡素化されるとともに、VTR内
におけるD/A変換処理、ローパスフィルタ通過による特
性劣化を無くすことができる。 次に本願の第４ないし第６の発明の一実施例について
説明する。 本実施例は第６図に示すように、第４図及び第５図の
実施例を組合せたものあり、本実施例の全体が本願の第
４の発明の一実施例に相当し、そのなかのMUSEデコーダ
が本願の第５の発明の一実施例に、MUSE方式ディジタル
VTRが本願の第６の発明の一実施例にそれぞれ相当す
る。 即ちMUSE方式テレビ受像機730には、そのA/D変換器41
5からのディジタルMUSE信号を外部に出力するディジタ
ルMUSE信号出力端子510、及び記録時には上記A/D変換器
415のディジタルMUSE信号を、再生時には後述のMUSE方
式ディジタルVTR103からのディジタルMUSE信号を選択し
て出力するスイッチ回路421が設けられており、またMUS
E方式ディジタルVTR103内にA/D,D/A変換手段が設けられ
ていない。520はVTR103からの再生ディジタルMUSE信号
を入力する端子である。 このような構成になる装置では、まず記録時は、MUSE
デコーダ404内のｅ側に倒れているスイッチ421の前段か
らディジタルMUSE信号を取り出し、出力端子510を介し
て該信号をMUSE方式ディジタルVTR103の入力端子320に
送る。MUSE方式ディジタルVTR103では、この信号に対
し、第４図のMUSE方式ディジタルVTR101の記録側と同じ
処理をして該信号を磁気テープ200に記録する。再生時
は、第５図のMUSE方式ディジタルVTR102における再生側
と同じ処理がなされ、時間軸伸張メモリ250から出力さ
れる再生ディジタルMUSE信号を端子330から取り出し、M
USE方式テレビ受像機730の入力端子520に入力する。入
力された再生ディジタルMUSE信号は、再生時はｆ側に倒
れているスイッチ421を介して分離回路425に入力され、
以下前述の処理を経て高品位ディスプレイ500に、高品
位テレビ映像が表示される。 このような実施例においても、前記実施例と同様に、
回路構成の簡素化及び特性劣化の防止を図ることがで
き、安価で信頼性の高い装置を提供できる。 なお、上記第４図，第５図，第６図に示した実施例で
はMUSE方式テレビ受像機とVTRとを別々に設けた場合を
示したが、MUSE方式ディジタルVTRをMUSEデコーダ内、
あるいはMUSEデコーダ外でMUSE方式テレビ受像機内に設
けるようにしてもよく、このようにすれば、全体の装置
の簡素化を図ることができる。一例として、第６図のMU
SE方式ディジタルVTR103をMUSEデコーダ内に設けた場合
のディジタルVTR付MUSEデコーダ810からなるMUSE方式映
像受信記録再生装置820を第７図に、同じく第６図のMUS
E方式ディジタルVTR103をMUSEデコーダ外でMUSE方式テ
レビ受像機830内に設けた場合のMUSE方式映像受信記録
再生装置の構成を第８図に示す。 また上記実施例において、記録媒体は磁気テープであ
る必要はなく、記録再生できるものであればディスク状
媒体であってもよいことはいうまでもない。 さらに、上記各実施例ではリサンプリングクロックを
16.2MHzとしたが、これは8.1MHzに帯域制限されたアナ
ログMUSE信号に対するものであり、例えばアナログMUSE
信号の信号方式等が変更された場合は、それに応じて適
宜設定すればよい。 〔発明の効果〕 以上のように、本願の第１の発明のMUSE方式映像記録
再生装置によれば、高品位テレビ信号を帯域圧縮してな
るMUSE信号を記録再生するMUSE方式映像記録再生装置で
あって、送信側のディジタルMUSE信号を正しく復元する
標本化クロックと現在の標本化クロックとの位相誤差を
修正したリサンプリングクロックを作成するためのPLL
回路と、上記リサンプリングクロックを標本化クロック
として入力アナログMUSE信号をディジタル化するA/D変
換器とを有するA/D変換手段と、該ディジタル化されたM
USE信号を記録媒体に記録再生する記録再生手段とを備
えるようにしたので、アナログMUSE信号を元の情報を損
なうことなく、従来のディジタルVTRを使用する場合に
比べディジタル信号の低い転送レートでもって記録媒体
にディジタル記録再生できるMUSE方式映像記録再生装置
が得られる効果がある。 また、本願の第２の発明のMUSE方式映像受信記録再生
装置によれば、高品位テレビ信号を帯域圧縮してなるMU
SE信号を受信・記録再生・表示するMUSE方式映像受信記
録再生装置であって、送信側のディジタルMUSE信号を正
しく復元する標本化クロックと現在の標本化クロックと
の位相誤差を修正したリサンプリングクロックを作成す
るためのPLL回路と，このリサンプリングクロックを標
本化クロックとして入力アナログMUSE信号をディジタル
化するA/D変換器とを有するA/D変換手段、該A/D変換手
段から出力されるディジタルMUSE信号を高品位テレビ信
号に変換するMUSE信号処理回路、および上記A/D変換手
段から出力されるディジタル信号を外部へ出力するディ
ジタルMUSE信号出力端子を有するMUSE方式テレビ受像機
と、上記ディジタルMUSE信号出力端子からのディジタル
MUSE信号を記録媒体に記録するとともにこれをアナログ
MUSE信号として出力する映像記録再生装置と、該映像記
録再生装置からの再生アナログMUSE信号または外部のア
ナログMUSE信号源からのアナログMUSE信号のいずれか一
方を選択して上記MUSE方式テレビ受像機に入力するスイ
ッチ回路とを備えるようにしたので、映像記録再生装置
の側のA/D変換手段を省略でき、簡単な構成で、しかも
信号の特性劣化の少ないMUSE方式映像受信記録再生装置
が得られる効果がある。 また、本願の第３の発明のMUSE方式映像受信記録再生
装置によれば、高品位テレビ信号を帯域圧縮してなるMU
SE信号を受信・記録再生・表示するMUSE方式映像受信記
録再生装置であって、送信側のディジタルMUSE信号を正
しく復元する標本化クロックと現在の標本化クロックと
の位相誤差を修正したリサンプリングクロックを作成す
るためのPLL回路と、このリサンプリングクロックを標
本化クロックとして入力アナログMUSE信号をディジタル
化するA/D変換器とを有するA/D変換手段を有し、該ディ
ジタル化されたMUSE信号を記録媒体に記録しかつ再生出
力する映像記録再生装置と、該映像記録再生装置からの
再生ディジタルMUSE信号を高品位テレビ信号に変換する
MUSE信号処理回路を有するMUSE方式テレビ受像機とを備
えるようにしたので、映像記録再生装置からの再生ディ
ジタルMUSE信号をアナログMUSE信号に変換することなく
再生ディジタルMUSE信号のままでMUSE方式テレビ受像機
に供給でき、簡単な構成で、しかも信号の特性劣化の少
ないMUSE方式映像受信記録再生装置が得られる効果があ
る。 また、本願の第４の発明のMUSE方式映像受信記録再生
装置によれば、高品位テレビ信号を帯域圧縮してなるMU
SE信号を受信・記録再生・表示するMUSE方式映像受信記
録再生装置であって、外部のアナログMUSE信号源からの
アナログMUSE信号が入力する第１の入力端子、後述する
映像記録再生装置からの再生ディジタルMUSE信号が入力
する第２の入力端子、送信側のディジタルMUSE信号を正
しく復元する標本化クロックと現在の標本化クロックと
の位相誤差を修正したリサンプリングクロックを作成す
るためのPLL回路と，このリサンプリングクロックを標
本化クロックとして上記第１の入力端子から入力される
アナログMUSE信号をディジタル化するA/D変換器とを有
するA/D変換手段、該A/D変換手段から出力されるディジ
タルMUSE信号または上記第２の端子から入力されるディ
ジタルMUSE信号のいずれか一方を選択して出力するスイ
ッチ回路、該スイッチ回路の出力信号を高品位テレビ信
号に変換するMUSE信号処理回路、および上記A/D変換手
段から出力されるディジタル信号を外部へ出力するディ
ジタルMUSE信号出力端子を有するMUSE方式テレビ受像機
と、上記ディジタルMUSE信号出力端子からのディジタル
MUSE信号を記録媒体に記録しかつディジタルMUSE信号を
再生し上記第２の入力端子に出力する映像記録再生装置
とを備えるようにしたので、映像記録再生装置の側のA/
D変換手段を省略できるとともに、映像記録再生装置か
らの再生ディジタルMUSE信号をアナログMUSE信号に変換
することなく再生ディジタルMUSE信号のままでMUSE方式
テレビ受像機に供給でき、簡単な構成で、しかも信号の
特性劣化の少ないMUSE方式映像受信記録再生装置が得ら
れる効果がある。 また、本願の第５の発明のMUSEデコーダによれば、外
部のアナログMUSE信号源からのアナログMUSE信号が入力
される第１の入力端子と、外部のディジタルMUSE信号源
からのディジタルMUSE信号が入力される第２の入力端子
と、送信側のディジタルMUSE信号を正しく復元する標本
化クロックと現在の標本化クロックとの位相誤差を修正
したリサンプリングクロックを作成するためのPLL回路
と、このリサンプリングクロックを標本化クロックとし
て上記第１の入力端子から入力されるアナログMUSE信号
をディジタル化するA/D変換器とを有するA/D変換手段
と、該A/D変換手段から出力されるディジタルMUSE信号
または上記第２の端子から入力されるディジタルMUSE信
号のいずれか一方を選択して出力するスイッチ回路と、
該スイッチ回路の出力信号を高品位テレビ信号に変換す
るMUSE信号処理回路と、上記A/D変換手段から出力され
るディジタル信号を外部へ出力するディジタルMUSE信号
出力端子とを備えるようにしたので、本装置と組み合わ
される映像記録再生装置の側のA/D変換手段を省略でき
るとともに、映像記録再生装置からの再生ディジタルMU
SE信号をアナログMUSE信号に変換することなく再生ディ
ジタルMUSE信号のままでMUSEデコーダに供給でき、簡単
な構成で、しかも信号の特性劣化の少ないMUSEデコーダ
が得られる効果がある。 さらに、本願の第６の発明のディジタルMUSE信号記録
再生装置によれば、外部のアナログMUSE信号源からのア
ナログMUSE信号が入力する第１の入力端子、後述する映
像記録再生装置からの再生ディジタルMUSE信号が入力す
る第２の入力端子、送信側のディジタルMUSE信号を正し
く復元する標本化クロックと現在の標本化クロックとの
位相誤差を修正したリサンプリングクロックを作成する
ためのPLL回路と，このリサンプリングクロックを標本
化クロックとして上記第１の入力端子から入力されるア
ナログMUSE信号をディジタル化するA/D変換器とを有す
るA/D変換手段、該A/D変換手段から出力されるディジタ
ルMUSE信号または上記第２の端子から入力されるディジ
タルMUSE信号のいずれか一方を選択して出力するスイッ
チ回路、該スイッチ回路の出力信号を高品位テレビ信号
に変換するMUSE信号処理回路、および上記A/D変換手段
から出力されるディジタル信号を外部へ出力するディジ
タルMUSE信号出力端子を有するMUSE信号復調手段と組み
合わされてディジタルMUSE信号の記録再生を行う装置で
あって、上記ディジタルMUSE信号出力端子から入力端子
を介して入力された、記録されるべきディジタルMUSE信
号を処理し記録媒体に記録する記録信号処理回路と、上
記記録媒体より再生された信号を処理し再生されたディ
ジタルMUSE信号を、出力端子を介して上記第２の入力端
子に向けて出力する再生信号処理回路とを備えるように
したので、本映像記録再生装置の側のA/D変換手段を省
略できるとともに、映像記録再生装置からの再生ディジ
タルMUSE信号をアナログMUSE信号に変換することなく再
生ディジタルMUSE信号のままでMUSE方式テレビ受像機や
MUSEデコーダ等のMUSE信号復調装置に供給でき、簡単な
構成で、しかも信号の特性劣化の少ないディジタルMUSE
信号記録再生装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第１図は本願の第１の発明の一実施例によるMUSE方式デ
ィジタルVTRの構成図、第２図は高品位テレビ受信シス
テムの構成を示す図、第３図は第１図のVTRを使用したM
USE方式映像受信記録再生装置の構成図、第４図は本願
の第２の発明の一実施例によるMUSE方式映像受信記録再
生装置の構成図、第５図は本願の第３の発明の一実施例
によるMUSE方式映像受信記録再生装置の構成図、第６図
は本願の第4,第5,第６の発明の一実施例によるMUSE方式
映像受信記録再生装置,MUSEデコーダ，ディジタルMUSE
信号記録再生装置の構成図、第７図及び第８図は本願の
第４の発明の他の実施例を示す図、第９図は従来のディ
ジタルVTRの構成図である。 100,101,102,103……MUSE方式ディジタルVTR、100a……
記録再生手段、100b……D/A変換手段、300……A/D変換
器、310……PLL回路、415……A/D変換器、420……PLL回
路、500……高品位ディスプレイ、600……アナログMUSE
信号源、610……スイッチ回路、700,710,720,730……MU
SE方式テレビ受像機。 なお図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
ィジタルVTRの構成図、第２図は高品位テレビ受信シス
テムの構成を示す図、第３図は第１図のVTRを使用したM
USE方式映像受信記録再生装置の構成図、第４図は本願
の第２の発明の一実施例によるMUSE方式映像受信記録再
生装置の構成図、第５図は本願の第３の発明の一実施例
によるMUSE方式映像受信記録再生装置の構成図、第６図
は本願の第4,第5,第６の発明の一実施例によるMUSE方式
映像受信記録再生装置,MUSEデコーダ，ディジタルMUSE
信号記録再生装置の構成図、第７図及び第８図は本願の
第４の発明の他の実施例を示す図、第９図は従来のディ
ジタルVTRの構成図である。 100,101,102,103……MUSE方式ディジタルVTR、100a……
記録再生手段、100b……D/A変換手段、300……A/D変換
器、310……PLL回路、415……A/D変換器、420……PLL回
路、500……高品位ディスプレイ、600……アナログMUSE
信号源、610……スイッチ回路、700,710,720,730……MU
SE方式テレビ受像機。 なお図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
フロントページの続き
(56)参考文献 ＮＨＫ技研月報，ｐ．275−286（昭和
59年７月）「高品位テレビの新しい伝送
方式〜ＭＵＳＥ〜」，二宮
画像電子学会予稿，1984年４月７日
ｐ．39−49，「高品位テレビの衛星１チ
ャンネル伝送方式（ＭＵＳＥ）二宮他
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 １．高品位テレビ信号を帯域圧縮してなるMUSE信号を記
録再生するMUSE方式映像記録再生装置であって、 送信側のデジタルMUSE信号を正しく復元する標本化クロ
ックと現在の標本化クロックとの位相誤差を修正したリ
サンプリングクロックを作成するためのPLL回路と、上
記リサンプリングクロックを標本化クロックとして入力
アナログMUSE信号をディジタル化するA/D変換器とを有
するA/D変換手段と、 該ディジタル化されたMUSE信号を記録媒体に記録再生す
る記録再生手段とを備えたことを特徴とするMUSE方式映
像記録再生装置。 ２．高品位テレビ信号を帯域圧縮してなるMUSE信号を受
信・記録再生・表示するMUSE方式映像受信記録再生装置
であって、 送信側のデジタルMUSE信号を正しく復元する標本化クロ
ックと現在の標本化クロックとの位相誤差を修正したリ
サンプリングクロックを作成するためのPLL回路と，こ
のリサンプリングクロックを標本化クロックとして入力
アナログMUSE信号をディジタル化するA/D変換器とを有
するA/D変換手段、該A/D変換手段から出力されるディジ
タルMUSE信号を高品位テレビ信号に変換するMUSE信号処
理回路、および上記A/D変換手段から出力されるディジ
タル信号を外部へ出力するディジタルMUSE信号出力端子
を有するMUSE方式テレビ受像機と、 上記ディジタルMUSE信号出力端子からのディジタルMUSE
信号を記録媒体に記録するとともにこれをアナログMUSE
信号として出力する映像記録再生装置と、 該映像記録再生装置からの再生アナログMUSE信号または
外部のアナログMUSE信号源からのアナログMUSE信号のい
ずれか一方を選択して上記MUSE方式テレビ受像機に入力
するスイッチ回路とを備えたことを特徴とするMUSE方式
映像受信記録再生装置。 ３．高品位テレビ信号を帯域圧縮してなるMUSE信号を受
信・記録再生・表示するMUSE方式映像受信記録再生装置
であって、 送信側のデジタルMUSE信号を正しく復元する標本化クロ
ックと現在の標本化クロックとの位相誤差を修正したリ
サンプリングクロックを作成するためのPLL回路と、こ
のリサンプリングクロックを標本化クロックとして入力
アナログMUSE信号をディジタル化するA/D変換器とを有
するA/D変換手段を有し、該ディジタル化されたMUSE信
号を記録媒体に記録しかつ再生出力する映像記録再生装
置と、 該映像記録再生装置からの再生ディジタルMUSE信号を高
品位テレビ信号に変換するMUSE信号処理回路を有するMU
SE方式テレビ受像機とを備えたことを特徴とするMUSE方
式映像受信記録再生装置。 ４．高品位テレビ信号を帯域圧縮してなるMUSE信号を受
信・記録再生・表示するMUSE方式映像受信記録再生装置
であって、 外部のアナログMUSE信号源からのアナログMUSE信号が入
力する第１の入力端子、後述する映像記録再生装置から
の再生ディジタルMUSE信号が入力する第２の入力端子、
送信側のデジタルMUSE信号を正しく復元する標本化クロ
ックと現在の標本化クロックとの位相誤差を修正したリ
サンプリングクロックを作成するためのPLL回路と，こ
のリサンプリングクロックを標本化クロックとして上記
第１の入力端子から入力されるアナログMUSE信号をディ
ジタル化するA/D変換器とを有するA/D変換手段、該A/D
変換手段から出力されるディジタルMUSE信号または上記
第２の端子から入力されるディジタルMUSE信号のいずれ
か一方を選択して出力するスイッチ回路、該スイッチ回
路の出力信号を高品位テレビ信号に変換するMUSE信号処
理回路、および上記A/D変換手段から出力されるディジ
タル信号を外部へ出力するディジタルMUSE信号出力端子
を有するMUSE方式テレビ受像機と、 上記ディジタルMUSE信号出力端子からのディジタルMUSE
信号を記録媒体に記録しかつディジタルMUSE信号を再生
し上記第２の入力端子に出力する映像記録再生装置とを
備えたことを特徴とするMUSE方式映像受信記録再生装
置。 ５．外部のアナログMUSE信号源からのアナログMUSE信号
が入力される第１の入力端子と、 外部のディジタルMUSE信号源からのディジタルMUSE信号
が入力される第２の入力端子と、 送信側のデジタルMUSE信号を正しく復元する標本化クロ
ックと現在の標本化クロックとの位相誤差を修正したリ
サンプリングクロックを作成するためのPLL回路と、こ
のリサンプリングクロックを標本化クロックとして上記
第１の入力端子から入力されるアナログMUSE信号をディ
ジタル化するA/D変換器とを有するA/D変換手段と、 該A/D変換手段から出力されるディジタルMUSE信号また
は上記第２の端子から入力されるディジタルMUSE信号の
いずれか一方を選択して出力するスイッチ回路と、 該スイッチ回路の出力信号を高品位テレビ信号に変換す
るMUSE信号処理回路と、 上記A/D変換手段から出力されるディジタル信号を外部
へ出力するディジタルMUSE信号出力端子とを備えたこと
を特徴とするMUSEデコーダ。 ６．外部のアナログMUSE信号源からのアナログMUSE信号
が入力する第１の入力端子、後述する映像記録再生装置
からの再生ディジタルMUSE信号が入力する第２の入力端
子、送信側のデジタルMUSE信号を正しく復元する標本化
クロックと現在の標本化クロックとの位相誤差を修正し
たリサンプリングクロックを作成するためのPLL回路
と，このリサンプリングクロックを標本化クロックとし
て上記第１の入力端子から入力されるアナログMUSE信号
をディジタル化するA/D変換器とを有するA/D変換手段、
該A/D変換手段から出力されるディジタルMUSE信号また
は上記第２の端子から入力されるディジタルMUSE信号の
いずれか一方を選択して出力するスイッチ回路、該スイ
ッチ回路の出力信号を高品位テレビ信号に変換するMUSE
信号処理回路、および上記A/D変換手段から出力される
ディジタル信号を外部へ出力するディジタルMUSE信号出
力端子を有するMUSE信号復調装置と組み合わされてディ
ジタルMUSE信号の記録再生を行う装置であって、 上記ディジタルMUSE信号出力端子から入力端子を介して
入力された、記録されるべきディジタルMUSE信号を処理
し記録媒体に記録する記録信号処理回路と、 上記記録媒体より再生された信号を処理し再生されたデ
ィジタルMUSE信号を、出力端子を介して上記第２の入力
端子に向けて出力する再生信号処理回路とを備えたこと
を特徴とするディジタルMUSE信号記録再生装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60079588A JP2702108B2 (ja) | 1985-04-15 | 1985-04-15 | Ｍｕｓｅ方式映像記録再生装置，ｍｕｓｅ方式映像受信記録再生装置，ｍｕｓｅデコーダ及びディジタルｍｕｓｅ信号記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60079588A JP2702108B2 (ja) | 1985-04-15 | 1985-04-15 | Ｍｕｓｅ方式映像記録再生装置，ｍｕｓｅ方式映像受信記録再生装置，ｍｕｓｅデコーダ及びディジタルｍｕｓｅ信号記録再生装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61238184A JPS61238184A (ja) | 1986-10-23 |
| JP2702108B2 true JP2702108B2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=13694149
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60079588A Expired - Lifetime JP2702108B2 (ja) | 1985-04-15 | 1985-04-15 | Ｍｕｓｅ方式映像記録再生装置，ｍｕｓｅ方式映像受信記録再生装置，ｍｕｓｅデコーダ及びディジタルｍｕｓｅ信号記録再生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2702108B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2806521B2 (ja) * | 1987-07-29 | 1998-09-30 | 富士写真フイルム株式会社 | ビデオプリンタ |
| US5124812A (en) * | 1989-01-06 | 1992-06-23 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Digital recording and reproducing apparatus for muse signal |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5288008A (en) * | 1976-01-19 | 1977-07-22 | Hitachi Ltd | Magnetic recording and reproduction apparatus |
| JPH0230946Y2 (ja) * | 1981-03-20 | 1990-08-21 | ||
| JPS5881796U (ja) * | 1981-11-28 | 1983-06-02 | 松下電器産業株式会社 | ビデオテ−プレコ−ダ−装置 |
-
1985
- 1985-04-15 JP JP60079588A patent/JP2702108B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (2)
| Title |
|---|
| ＮＨＫ技研月報，ｐ．２７５−２８６（昭和５９年７月）「高品位テレビの新しい伝送方式〜ＭＵＳＥ〜」，二宮 |
| 画像電子学会予稿，１９８４年４月７日 ｐ．３９−４９，「高品位テレビの衛星１チャンネル伝送方式（ＭＵＳＥ）二宮他 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61238184A (ja) | 1986-10-23 |
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