JP2701923B2 - 悪臭除去装置及び方法 - Google Patents

悪臭除去装置及び方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は悪臭除去装置、悪臭除去方法、及び、前記悪
臭除去装置を組み込んだ空調機、冷蔵庫並びに家庭用脱
臭装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、空気中に含まれる悪臭を除去するための装置及
び方法としては、活性炭のような吸着剤に吸着させて除
去する方法(たとえば実開昭47−22565号に記載されて
いる)、触媒により燃焼除去する方法(たとえば特公昭
58−12534号に記載されている)、オゾンにより酸化除
去する方法(たとえば特公昭63−52931号に記載されて
いる)、及び光分解する方法等が知られている。
しかしながら、吸着剤により吸着除去するものは、吸
着剤が悪臭成分をある程度吸着すると、吸着能力が低下
し、新品と交換するか、あるいは脱着操作を行って再生
しなければならないという問題があった。
そこで、触媒により悪臭成分を燃焼除去する方法、オ
ゾンにより悪臭成分を酸化除去する方法、及び悪臭成分
を光分解する方法が適用されるようになってきた。これ
らの方法は、悪臭成分を分解して除去するため、吸着剤
を用いたときのような、交換・再生の必要がなく、保守
が容易であるという長所を有する。しかし、触媒による
燃焼除去の場合にはガスあるいは触媒を加熱する必要が
あり、また、オゾンによる酸化除去ではオゾン発生器が
要求される。光分解においては、光源が必要である。こ
れらの加熱、オゾン発生、光発生のエネルギー源として
はいずれも、一般的に電気エネルギーが用いられ、これ
を熱、オゾン、光という形態に一旦変換するためにエネ
ルギー効率が低いという問題があった。
さらに、悪臭除去装置がエアーコンディショナーに取
付けられる場合に、触媒あるいはガスを加熱するという
のは好ましくない。また、オゾンを使用した場合には、
未反応のオゾンの臭気が出るため、さらにこれを除去す
る必要が生じる場合もある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、上記従来の悪臭除去装置及び方法に
おける問題点を解決し、悪臭除去能力が低下することな
く、保守が容易であり、またエネルギー効率の良い悪臭
除去装置及び方法等を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記した従来技術の問題点を解決し、悪臭除去能力が
低下することなく、保守が容易であり、かつエネルギー
効率の良い悪臭除去装置を得るという目的は、悪臭成分
を電気エネルギーによって直接分解することにより達成
される。電気エネルギーによって有機化合物が分解でき
ることはすでに知られており、燃料電池に関連して、メ
タン、エタン、アセチレンの酸化に関する報告がなされ
ている(J.Electrochem.Soc.,117,448(1970)に記載さ
れている)。また、固体電解質を触媒反応に応用して、
一酸化窒素の分解、二酸化炭素のメタン化等の反応につ
いて報告されている(触媒,27,526(1985)の総説に記
載されている)。しかし、このような反応が悪臭除去に
適用できることには触れていない。
発明者らは、種々の悪臭成分に対して研究、評価した
結果本発明に至ったものである。
まず、本発明の悪臭除去装置は、空気中に含まれる悪
臭成分を分解する悪臭除去装置において、両側に一対の
電極を配した水素イオンあるいは酸素イオン導電性の電
解質の少なくとも一方の電極にガス室を設けるとともに
前記悪臭成分を含む空気の導入経路及び、前記電極の間
に電圧を印加する手段を設けたことを特徴とする。そし
て、本発明の悪臭除去装置において、前記空気導入経路
に活性炭からなる吸着手段と脱着手段とからなる、空気
中の前記悪臭成分の濃度を高める手段を介在させ、ある
いは前記電極中に吸着材として活性炭を含有させること
により、悪臭成分の濃度を高めるようにしたり、前記電
極を構成する素材を貴金属あるいは貴金属を含有する素
材とすることが、悪臭除去能力を向上させるうえでより
好ましいものである。また本発明の悪臭除去装置は前記
構造のセルを複数積層する構成とすることによりガス処
理能力のアップ等を図ることができる。また、本発明の
悪臭除去方法は、両側に一対の電極を配した導電性の電
解質の少なくとも一方の電極に設けられたガス室に悪臭
成分を含む空気を導入し、ついで前記ガス室に導入され
た悪臭成分を前記電極から供給される電気エネルギーに
より分解することを特徴とする。そして、本発明の悪臭
除去方法において、前記悪臭除去装置における場合と同
様に、悪臭成分の濃度を高める手段により悪臭成分の濃
度を高めた後に前記電極から供給される電気エネルギー
により悪臭成分を分解するようにしたり、電極を構成す
る素材を貴金属あるいは貴金属を含有する素材とするこ
とが、悪臭除去効率を向上させる上で望ましい。さらに
本発明の空調機、冷蔵庫及び家庭用脱臭装置は前記悪臭
除去装置を所要部位に組み込んだ構成を有するものであ
る。
さらに、上記各発明の構成の具体的事例について、以
下に説明する。
ガス成分を電気的エネルギーにより電気的に分解する
ためには、まずガスと触媒と電解質の三者が共存する領
域を形成しなければならない。
電極は、例えば、多孔質炭素基板上に、炭素粉末を貴
金属に担持した触媒を、撥水材としてポリテトラフルオ
ロエチレン(PTFEと略記される)とともに塗布し、焼成
することにより形成することができる。
前記貴金属としては、白金、ルテニウム、イリジウ
ム、金、銀等を用いることができるが、好ましくは白金
を用いる。
上記電極を、電極の表面に悪臭成分を含むガスを導入
することのできるホルダーに取付け、電解質としての硫
酸中に浸漬し、この電極に約0.8V vs.NHEの電位を印加
する。このときの電流値の測定及び排出ガスの分析を行
った結果、一般的な悪臭成分であるアセトアルデヒド、
ホルムアルデヒド、エタノール、メタノールを分解する
ことが可能であることがわかった。
上記したものは電解質として硫酸を用いたものである
が、実際の使用においては固体である方が装置が簡単で
あり、保守も容易であるため、同様の実験を固体電解質
であるナフィオン樹脂膜を用いて実施した。その結果、
ナフィオン樹脂膜を用いた場合にも硫酸を用いた場合と
同様の効果を得ることができた。
前記電解質としては、硫酸、ナフィオン樹脂膜に限ら
ず、酸素イオン導電性固体電解質、水素イオン導電性固
体電解質、その他イオン導電性を有するものであれば使
用可能である。ただし、使用する電解質によって反応生
成物が異なり、反応温度、電圧等の運転条件が変化す
る。
上記のような実験の結果、さらに、空気中に含まれる
悪臭成分の濃度が高いほうが悪臭成分の除去率が高いと
いうことが分かった。そこで、空気中の悪臭成分を一旦
吸着剤に吸着させ、前記吸着剤を70〜80℃に加熱して悪
臭成分を脱着させることにより、悪臭成分の濃度を高め
た後に電気エネルギーにより分解する。ただしこの場合
には、吸着剤が必要であり、また吸着・脱着の過程が増
えることになる。
なお前記吸着剤は、具体的には活性炭、ゼオライト、
アルミナ、シリカ、ジルコニア、多孔性セラミックス等
の吸着剤で形成される。
また、スペースが取れない等の理由により、吸着剤を
別個に取り付けることが適当でない場合には、電極を構
成する素材に前記吸着剤を含有させて、電極に吸着機能
を付与する。また、多量のガスを処理する場合には、こ
れらのセル(電解質、電極、ガス室を基本として構成さ
れる)を複数積層して処理することも可能である。
〔実験例〕
以下に本発明の実験例として詳述するような悪臭除去
装置及び方法を用いて、悪臭の原因となる空気中の有機
物、(アセトアルデヒド、ホルムアルデヒド、エタノー
ル、メタノール等)を含む空気を導入し、出口ガス中の
有機物濃度をガスクロで分析することにより反応率を求
めてみると、以下の第1〜第3表に示すような結果が得
られた。
なお第1表は、以下に述べる実施例1の装置を用い、
温度を80℃、空気中の有機物の濃度を1%、電極の電位
を約0.8V vs NHE(標準水素電極)として反応率を求め
た結果である。
また第2表は、実施例2の装置を用い、他の条件は第
1表の場合と同様にして反応率を求めた結果である。
そして第3表は、実施例2の装置を用い、温度を160
℃、作用極の電位を可逆水素電極を参照極として、0.8V
vs NHEとして反応率を求めた結果である。
上記第1〜3表に示すいずれの場合にも、有機物が反
応し、分解していることがわかる。
また、いずれの場合にも、有機物を含有する空気を導
入することにより、電流値の増大が見られた。
次に、実施例1の装置を用い、メタノール濃度の異な
る空気を導入し、その反応率を調べた結果を第4表に示
す。
このように、メタノール濃度が下がるにつれて反応率
が低下する。このことから、濃度が高いほうがよく分解
されるということがわかる。したがって、濃度が低く、
かつ高い反応率が要求される場合には、一旦吸着材に吸
着させる等の手段により濃度を高める必要があると考え
られる。
〔作 用〕
以上述べたように、本発明の悪臭除去装置及び方法に
おいては、悪臭成分を電気エネルギーにより分解するの
で、悪臭除去能力の低下を防ぎ、エネルギー効率がよ
く、保守も容易である。また空気中の悪臭成分の濃度が
低い場合にも、充分な悪臭除去能力を得ることができる
ものである。
〔実施例〕
以下に本発明の実施例について詳述する。
<実施例1> 炭素粉末上に約20wt%の白金を担持した触媒にポリテ
トラフルオロエチレン(PTFEと略記される)ディスパー
ジョン及び水を加えてペースト状とし、これを多孔質炭
素基板上に塗布した。PTFE添加量(PTFE/(触媒+PTF
E))は約30wt%とした。これを風乾後、140℃で2時間
乾燥し、320℃で30分間焼成して電極を得る。電極単位
面積当りの白金量は2mg/cm2とする。
これを直径35mmの円板に切断し、裏面からガスを導入
することのできるPTFE製のホルダーに取付け、1.5Mの硫
酸中に浸漬する。
対極には白金網を、参照電極には塩橋を介した飽和カ
ロメル電極を、それぞれ使用する。
電極間に0.8V vs NHE(標準水素電極)の電圧を印加
する。
このように電極中に貴金属を含有させること、及び多
孔性の電極を使用することにより、悪臭除去能力を向上
させ、前記能力の長期にわたる維持が可能である。
<実施例2> 実施例1と同様の電極を用い、電解質としてナフィオ
ン樹脂膜を用いる。電極2枚によってナフィオン樹脂膜
を挟み、一方を作用極として、裏側に有機物を含む空気
を導入し、他方を対極として1.5M硫酸中に浸漬する。そ
の他の部分は実施例1と同様である。
このように固体電解質を用いた場合には、装置を簡単
にすることができ、保持も容易である。
<実施例3> 実施例1と同様の電極、実施例2と同様の電解質を用
い、作用極には可逆水素電極を参照電極として、0.8V v
s NHEの電圧を印加する。
<実施例4> 実施例3に示された悪臭除去装置において、ナフィオ
ン樹脂膜を介して一対のガス室を配してなるセルをセパ
レーターを間に挟んで複数層積層する。この場合の構造
図を第1図に示す。触媒はガス流路となる溝を設けた多
孔質炭素基板の表面に塗布されており、ナフィオン樹脂
膜とはこの触媒面で接する。
セパレーターは緻密な炭素板である。
この一対の電極の一方に悪臭成分を含む空気を導入
し、他方に水蒸気を含む空気を導入できる構造である。
悪臭成分を含むガスが導入される電極が陽極、他方の電
極が陰極となるように電圧を印加する。悪臭成分を含む
空気と水蒸気を含む空気は、交差して流れる。
<実施例5> 実施例1に示す電極の触媒の担体である炭素粉末の代
わりに、活性炭を用いて電極を作成する。他の部分は実
施例1と同様である。
まず電位を印加しない状態で悪臭成分を含む空気を導
入し、電極中の活性炭に吸着させる。飽和吸着に達した
後に、微量の空気を流しながら、電極間に0.8V vs.NHE
の電位を印加する。その結果電流が流れ吸着していた悪
臭成分が分解される。
電流値が低下し一定となった後、悪臭成分を含む空気
を再度導入しすると再び吸着される。
<実施例6> 酸素イオン導電性固体電解質、及び水素イオン導電性
固体電解質からなる、一方が閉じた管の外壁及び内壁に
白金電極を焼きつけ、内部に悪臭成分を含有する空気
を、外部には普通の空気をそれぞれ導入できるようにす
る。その断面構造図を第2図に示す。
この内壁及び外壁の白金電極の間に電圧を印加しなが
ら固体電解質の内側に悪臭成分を含む空気を導入すると
悪臭成分が分解される。
<実施例7> 第3図に示すように、実施例4に示した積層形の悪臭
除去装置を空調機に取り付ける。悪臭除去装置は熱交換
器の裏面のほぼ全面を覆うように取り付けられている。
積層形の悪臭除去装置はその積層数の増減により、大き
さを自由に設定できるが、この実施例においては、空調
機の熱交換器とほぼ同じ大きさになるよう積層枚数を選
択する。
陽極となる電極の触媒は実施例4に示したような、担
体に活性炭を用いたものであり、陰極となる電極には比
表面積の小さい、即ち吸着能の小さい炭素粉末を用い
る。
空気の流れ方向は陽極、陰極のいずれにおいても空調
機のガス流れ方向と同一にする。こうすることにより、
悪臭成分は分解可能な陽極にのみ吸着し、分解される。
また、陽極、陰極いずれへも空調機のファンにより空気
が導入される。
悪臭除去装置は、一定時間運転して活性炭に悪臭成分
を吸着させ、吸着がほぼ飽和に達した時点で電極間に電
圧を印加し、吸着されていた悪臭成分を分解する。
悪臭成分が分解されたら電圧印加を中止し、再度悪臭
成分の吸着を行わせた後電圧を印加し、分解する。
以上を順次繰り返す。
なお、この実施例においては悪臭除去装置を空調機の
熱交換器の裏面のほぼ全面を覆うように取り付けたが、
設計上その他の必要に応じて、室内空気取り入れ口から
清浄空気吐出口までの間の、空気流れの経路内のいずれ
にも取り付けることが可能であり、その取り付け位置に
応じて積層数を選択することができる。
<実施例8> 第4図で説明するように、実施例7と同様の悪臭除去
装置を小型化したものを、冷蔵庫の裏面に取り付ける。
冷蔵庫内の悪臭を含有する空気をエアーポンプで悪臭除
去装置に導入し、悪臭成分を分解した後に、再び冷蔵庫
に戻す。
<実施例9> 第5図に示すように、実施例7と同様の悪臭除去装置
を小型化したものを用いて、家庭用の脱臭装置を作成す
る。脱臭器はファンと悪臭除去装置により構成され、悪
臭除去装置は室内空気取り入れ口から清浄空気吐出口ま
での間の空気流れの経路内に設けられており、ファンに
より悪臭成分を含む室内空気を吸引し、悪臭除去装置を
通して悪臭を分解、清浄化した空気を再び室内に戻す。
〔効 果〕
以上述べたように、本発明の悪臭除去装置は、両側に
一対の電極を配した導電性の電解質の少なくとも一方の
電極に設けられたガス室に悪臭成分を含む空気を導入す
るとともに、前記電極の間に電圧を印加して悪臭成分を
分解するので、簡単な装置でありながらすぐれた悪臭除
去能力を得ることができ、悪臭除去能力が低下すること
なく長期にわたり効果が持続する。
また前記悪臭成分は、活性炭に吸着させ、あるいは活
性炭に吸着させた後に脱着させることにより濃度を高め
た後にガス室に導入して分解し、或いは前記電極中に含
有する活性炭よりなる吸着材に吸着させることにより濃
度を高めた後分解するようにすれば、少量の悪臭成分で
あっても分解することができ、よりすぐれた悪臭除去効
果を得ることができる。
また本発明の悪臭除去装置は、両側に一対の電極を配
した導電性の電解質の少なくとも一方の電極にガス室を
設けるとともに前記ガス室への悪臭成分を含む空気の導
入経路、及び前記電極の間に電圧を印加する手段を設け
たセルを複数積層するようにすれば、多数のセルを積層
することにより多量のガスを処理することができるし、
また取り付け場所等使用の態様、あるいは環境条件等に
合わせて積層数を任意に選択し、大きさ・処理能力を自
由に設定できるので適用が極めて容易である。
さらに本発明は、両側に一対の電極を配した導電性の
電解質の少なくとも一方の電極に設けられたガス室に、
悪臭成分を含む空気を導入し、次いで前記ガス室に導入
された悪臭成分を前記電極から供給される電気エネルギ
ーにより分解する悪臭除去方法であるから、従来の技術
におけるような特別の装置を必要とせず装置を簡素化で
き、また電気エネルギーを他の形態に一旦変換するため
のエネルギーのロスを排除し、エネルギー効率のよい悪
臭除去装置を提供することができる。
そして本発明の悪臭除去装置を、空調機、冷蔵庫、家
庭用脱臭装置等に設ければ、家庭内における悪臭成分を
含有する空気の悪臭を除去し、家庭内の空気を常に清浄
に保ち健康の促進・維持、住環境の向上に寄与するもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の悪臭除去装置を複数層積層したものの
構造説明図、第2図は本発明の悪臭除去装置の一例を示
す断面構造図、第3図は悪臭除去装置を取り付けた空調
機の断面説明図、第4図は悪臭除去装置を取り付けた冷
蔵庫の構造説明図、第5図は悪臭除去装置を取り付けた
家庭用脱臭器の断面説明図である。 1……セパレーター、2……固体電解質 3……電極、4……触媒、5……空気取り入れ口 6……熱交換器、7……ファン、8……清浄空気吐出口 9……エアーポンプ、……悪臭除去装置 A1……悪臭成分含有空気、A2……清浄空気
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川越 博 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所日立研究所内 (56)参考文献 特開 昭57−187020(JP,A) 特開 昭63−315138(JP,A) 実開 昭55−26365(JP,U) 実開 昭63−168021(JP,U) 特公 昭48−1302(JP,B1) 特公 昭55−10671(JP,B2)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気中に含まれる悪臭成分を分解する悪臭
    除去装置において、水素イオン導電性あるいは酸素イオ
    ン導電性の電解質を挟んで両側に一対の電極を有し、該
    電極の一方にガス室を設けるとともに、ガス室へ悪臭成
    分を含む空気を導入する空気導入経路、及び、前記電極
    の間に電圧を印加する手段を設け、前記空気導入経路に
    空気中の前記悪臭成分の濃度を高める手段を介在させた
    ことを特徴とする悪臭除去装置。
  2. 【請求項2】前記悪臭成分の濃度を高める手段が活性炭
    による吸着手段と脱着手段とから構成されていることを
    特徴とする請求項1記載の悪臭除去装置。
  3. 【請求項3】水素イオン導電性或は酸素イオン導電性の
    電解質を挟んで両側に一対の電極を設け、該電極の一方
    にガス室を設け、該ガス室に、悪臭成分を含む空気を導
    入し、ついで前記ガス室に導入された悪臭成分を前記電
    極から供給される電気エネルギーにより分解する悪臭除
    去方法において、ガス室に導入される悪臭成分を含む空
    気が、悪臭成分の濃度を高める手段により前記悪臭成分
    の濃度が高められた空気であることを特徴とする悪臭除
    去方法。
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