JP2701904B2 - 抗転移活性を有する硫酸化ポリサッカライド - Google Patents

抗転移活性を有する硫酸化ポリサッカライド

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は抗転移活性を有する化合物に関する。特に、
抗転移剤として動物およびヒトにこれらの化合物を使用
することに関する。
炎症および腫瘍転移における鍵となることの1つは、
白血球又は腫瘍細胞が血管壁に粘着し、次に組織内へ移
ることである。血管壁の浸透は特異的分解酵素による内
皮内の細胞接合点および内皮下のマトリツクスの局部的
崩壊を必要とすることは一般的に認められているが、こ
れらの過程の分子的基礎はよく理解されていない。
ある硫酸化ポリサツカライドは腫瘍細胞転移を阻害で
きることが分つた。これらの硫酸化ポリサツカライド
(ヘパリンなど)のいくつかは抗凝固活性を示すが、抗
転移活性はこれらの抗凝固活性とは無関係で、ポリサツ
カライドは血管壁への腫瘍細胞の付着を阻害せず、血管
壁の浸透を抑止すると思われる。その後の研究は硫酸化
ポリサツカライドが内皮下の細胞外マトリツクス(EC
M)を崩壊し、腫瘍細胞の浸透および通行を可能にする
腫瘍細胞由来のエンドグリコシダーゼを妨害することを
示した。特に、これらの硫酸化ポリサツカライドはECM
のヘパランサルフエート側鎖を分解するヘパランサルフ
エート特異グリコシダーゼ(ヘパラナーゼ)の作用を阻
害することが分つた。
本発明に導く研究はヘパリンおよびフコイダンのよう
な硫酸化ポリサツカライドの連続的注入は、試験的アレ
ルギー性脳脊髄炎(EAE)、ヒトの多発性硬化症と同じ
動物炎症を、完全に予防できることも示した。
第1の面では、本発明は抗転移剤および/又は抗炎症
剤としてある硫酸化ポリサツカライドの使用に関する。
この面では、本発明は動物又はヒトの患者の抗転移およ
び/又は抗炎症治療方法を供する。この方法はエンドグ
リコシダーゼ活性を妨害する少なくとも1種の硫酸化ポ
リサツカライドの有効量を患者に投与することを含む。
別の面では、本発明は抗転移および/又は抗炎症治療
に対する医薬組成物の製造にこれらの硫酸化ポリサツカ
ライドを使用することに関する。この面では、エンドグ
リコシダーゼ活性を妨害する少なくとも1種の硫酸化ポ
リサツカライドを医薬的に許容しうるその担体又は稀釈
剤と一緒に含む医薬組成物が供される。
本発明は特にヘパリナーゼ活性を妨害する硫酸化ポリ
サツカライドの使用に関する。適当な硫酸化ポリサツカ
ライドはヘパリン、フコイダン、ペントサンサルフエー
ト、およびカラギーナン−ラムダを含む。上記のよう
に、エンドグリコシダーゼ阻害活性を示すことがわかつ
た1種の硫酸化ポリサツカライドはヘパリンであり、本
発明の特に好ましい一態様では活性成分はヘパリン、又
はこの抗凝固活性を減少させるために適当に修飾した抗
凝固活性を有する同様の硫酸化ポリサツカライドであ
る。このような修飾ポリサツカライドの例は(a)抗凝
固活性で20倍の減少および抗転移活性でほとんどロスの
ない脱力カルボキシル化ヘパリンおよび(b)抗凝固活
性はほとんどないが、有力な抗転移剤である過沃素酸塩
により酸化し、還元したヘパリンである。(a)および
(b)の双方共ポリサツカライドのエンドグリコシダー
ゼ阻害活性は保有する。
次例は(a)ある種類の硫酸化ポリサツカライドは乳
房腺癌13762MATを抑制できる、(b)硫酸化ポリサツカ
ライドの抗転移活性はこれらの抗凝固活性と相関しな
い、および(c)硫酸化ポリサツカライドは血管内皮に
腫瘍細胞の粘着を抑止しないが、腫瘍細胞が血管壁を通
過することを妨害するらしいことを実証する。
材料および方法 例1 ポリサツカライド ヒアルロン酸(ヒトの臍帯からのGarde III−S)、
コンドロイチン−4−硫酸(鯨の軟骨からのコンドロイ
チン硫酸タイプA)、コンドロイチン−6−硫酸(サメ
軟骨からのコンドロイチン硫酸タイプC)、フコイダン
(Fucus vesiculosusから)、ベントサン ポリサルフ
エート、カラギーナン−カツパ(Eucheuma cottoniiか
らのタイプIII)、カラギーナン−ラムダ(Gigartina a
ciculaireおよびGigartina pistillataからのタイプI
V)はすべてSigma Chmical Co.(St.Louis.MO.)から購
入した。ヘパリン(粘膜)はEans Medical Ltd.(Liver
pool,U.K.)から供給を受けた。ヘパリンCSLはCommonwe
alth Serum Laboratories(Melbourne,Australia)から
得た。デキストランサルフエート(2.3サルフエート/
モノサツカライド、MW500,000)はPharmacia Fine Chem
icals(Uppsala,Sweden)から購入し、アルデパロン(L
uitpold Werk,Munich,W.Germany)はDr P.Ghosh,Royal
North Shore Hospital(St.Leonard,Sydney,Australi
a)の寛大な贈物であつた。溶液として購入したヘパリ
ンCSLを除いて、0.15M NaCl溶液に溶解し、大部分の場
合20mg/mlの貯蔵濃度に溶解した。溶液の粘度のために
ヒアルロン酸およびカラギーナンはそれぞれ10mg/mlお
よび2mg/mlの濃度に0.15M NaClに溶解した。すべての
ポリサツカライド溶液は−20゜で貯蔵した。
動物および細胞系 雌のFisher F344近交系ラツトはMedical Researchの
John Curtin Schoolで繁殖させ、これを10週令で使用し
た。
13762MAT細胞系は仔牛胎児血清10%(FCS,Flow Lab
s.),100ユニツト/mlペニシリン、および100μg/mlスト
レプトマイシンサルフエートを上記のように追加したRP
M11640培地(Gibco)で試験管培養に適応させたFisher
344ラツトの乳房腺癌である(4)。これらの細胞は
高転移性で多数の継代培養にわたつて安定な転移性を示
す。
血液原性転移試験 13762MAT細胞は烈しく振盪して組織培養びんの表面か
ら除き、次に細胞は洗滌し、完全培地に再懸濁した。0.
6ml中の2×105生存細胞はFisher344ラツトの尾の静脈
に注射した。注射後12日に動物を殺し、肺を取り出し、
ブーアン液に固定し、表面転移フオーカス数を測定し
た。この注射経路では転移は肺に限定される。
ソフト寒天平板培養 ソフト寒天の細胞平板培養は本質的にReidの記載のよ
うに行なつた(5)。簡単には、10%仔牛血清を含有す
る1640培地の2mlの0.5%Difco Bacto−寒天から成る下
層を60mmペトリ皿(Sterilin,Teddington Middlesex)
に注ぎ入れ、4゜で1時間固化させた。平板培養する細
胞は1640培地および10%仔牛血清0.33%寒天に懸濁し、
6mlのこの混合物を下層上に注いだ。プレートは最初4
℃に1時間置いて寒天を凝固させ、次に加湿5%CO2
囲気で37゜で14日培養した。コロニーは37゜で7〜10日
後見ることができ、14日に計数できる。
硫酸化ポリサツカライドに対する細胞表面受容体のロゼ
ツテ分析 ロゼツテ分析を96個の穴を有する円底ミクロプレート
(Linbro Chemical Co.)で、以前報告された方法
(3)に基いて行なつた。13762MAT細胞を洗滌し、0.1
%牛血清アルブミン(PBS/BSA)を追加した0.15M NaCl
(pH7)のリン酸塩緩衝液に再懸濁した。氷冷却13762MA
T細胞(1×106/ml、PBS/BSA中)の25μに洗滌した羊
の赤血球又は上記のように(3)CrCl3を使用して硫酸
化ポリサツカライドと連結した羊赤血球の1%PBS/BSA
サスペンジヨンの25μを添加した。この混合物は1分
/4゜で1,000rpmで遠心分離してペレツトにし、1時間氷
上に置きロゼツテを安定化させた。次にこの細胞ペレツ
トは短かいパスツールピペツトにより穏かに再懸濁し、
メチルバイオレツトにより染色した。50μの0.05%の
メチルバイオレツトを穴に添加する。細胞試料は血球計
室に移し、ロゼツテ形成細胞%を算定した。最少100〜2
00個の腫瘍細胞をロゼツテに対し試験した。6個又はそ
れ以上の付加赤血球を有する腫瘍細胞はロゼツテと見な
した。
13762細胞のヘキスト染料No.33342による標識化 ヘキスト染料No.33342(H33342;Calbiochem−Behrin
g,Kingsgrove,NSW,Anstralia)は4゜で600μg/mlの蒸
留水貯蔵溶液として貯蔵した。標識化に対し、13762MAT
細胞を洗滌し、10%FCSを追加したRPM11640培地に5×1
07細胞/mlの濃度に再懸濁した。細胞は37゜の水浴に移
し、6μg/mlのH33342を添加した。標識化は15分継続
し、その後細胞は冷RPM11640培地により2回洗滌し、注
射用に再懸濁した。
ロツジメント腫瘍細胞の定量化 使用方法はBrenanおよびParishの方法と同じであつた
(2)。200ユニツトのCSLヘパリン(約1.6mg)又は4mg
のコンドロイチン−4−硫酸を含有する0.6mlのRPM1164
0培地の13762MAT細胞(2×106)をラツトに静脈注射し
た。RPM1単独を注射した標識細胞は対照として供した。
注射後の各種時間にラツトを麻酔し、心臓穿刺により採
血し、肺は取り出し、洗滌し、塩水中に置いた。各肺は
次いでPBS中で細切し、組織断片を微細篩に通して穏か
に圧縮することにより単一細胞サスペンジヨンにした。
細胞サスペンジヨンを遠心分離し、PBSで洗滌し、4mlの
PBSに再懸濁した。血球計を使用して各肺内の蛍光性細
胞数を概算した。少なくとも3匹の動物を各時点および
各処理に対し使用した。
抗凝固剤および凝血促進剤の分析 ラツトの血漿を得るために、血液を麻酔ラツトの心臓
穿刺により集めた。ラツト血液の容量を3.8%クエン酸
ナトリウム1容量中に取り出す。赤血球は遠心分離(1
0,000g、4℃)により除き、血漿を集め、使用するまで
−70℃で貯蔵した。
血漿の凝固状態に及ぼす硫酸化ポリサツカライドの効
果は次のように測定した。0.15M NaClに稀釈した100μ
のポリサツカライドを50mlの通常の血漿および50μ
の0.15M NaClと混合し、混合物は37℃で2分間加温し
た。凝固過程を活性化するために、1.5M NaCl中の30NI
Hユニツト/mlの濃度の20μの牛トロンビン(Sigma)
又は20μの活性化「Thrombofax」最高化試薬(活性剤
による部分トロンボプラスチン、Ortho Diagnostic Sys
tem Inc.)を混合物に添加した。次いで100μの30mM
CaCl2を添加して凝血反応を開始させ、血餅の形成に
要する時間、秒を記録した。これらの値は硫酸化ポリサ
ツカライドが存在しない場合、すなわち100μのポリ
サツカライドを100μの塩水と置換した場合、血漿が
凝血するに要する時間と比較した。凝結時間に対し検知
できない効果を有するポリサツカライドの最高濃度を終
点とした。トロンビン又は「Thrombofax」の添加は表面
接触が凝固段階を活性化する唯一の作因である場合、生
ずる固有過程の不完全な活性化により導入される変動性
を除くために必要であつた。
同様の分析を使用して13762MAT細胞の凝血促進活性に
及ぼす硫酸化ポリサツカライドの効果を測定した。100
μの通常のラツトの血漿に0.15M NaCl中の50μの
ポリサツカライドおよび1640培地(血清を含まず)中の
2×10413762MAT細胞を含有する50μを添加した。2
分37℃で加温後、100μの30mM CaCl2を添加し、血餅
形成時間(秒)を測定した。凝血段階がポリサツカライ
ドの不存在下に(50μのポリサツカライドを50μの
塩水と置換した)2×10413762MATにより活性化する場
合血漿の凝血時間を対照として供した。対照に対し記録
した上記凝血時間に検知しうる増加を生じないポリサツ
カライドの最高濃度は終点であつた。両分析に対し各ポ
リサツカライド濃度の効果は二重反復試験で測定し、対
照値は少なくとも8つの凝血時間の平均から決定した。
第1図−静脈注射したH33342標識MAT細胞のラツト肺
内のロツジメントパターン。細胞は塩水のみ(Aおよび
C)又は1.6mgヘパリン含有塩水(BおよびD)として
注射した。13762MAT細胞ロツジメントパターンは注射後
15分(AおよびB)および360分(CおよびD)で示
す。倍率×55。
第2図−22時間にわたるラツト肺内のH33342標識、13
762MAT細胞のロツジメント部分に対する硫酸化ポリサツ
カライド効果の定量的評価。試験1:細胞は塩水のみ
(●)又は1.6mgのヘパリン含有塩水(▲)でi.v.注射
した。試験2:細胞は塩水のみ(○)又は4mgのコンドロ
イチン−4−硫酸含有塩水(△)で静脈注射した。少な
くとも3回の反復試験のラツトの肺内の蛍光性腫瘍細胞
数の平均および標準誤差を示す。
結果 硫酸化ポリサツカライドによる転移の抑止 硫酸化ポリサツカライドは13762MAT細胞の肺転移数を
変えうるか否かを調査するために次の試験を行なつた。
13762MAT細胞の1個の細胞サスペンジヨンはラツトの尾
静脈に注射直前にRPM11640培地の4mgの硫酸化ポリサツ
カライドと混合した。注射後12日に目で見うる表面肺病
変数を測定した。目で見うる病変数は肺内の全病変数を
表わさないが、転移腫瘍のコロニー化の程度の信頼しう
る評価と見なされる(8)。
ある硫酸化ポリサツカライドは実質的に肺病変数を減
少させることは第I表から明らかである。ヘパリンはも
つとも有効なポリサツカライドであり、次いでカラギー
ナン−ラムダ、ペントサンサルフエートおよびフコイダ
ンであつた。
硫酸化ポリサツカライドの明白な抗転移効果は腫瘍細
胞に対する直接毒性により生ずる可能性を排除すること
は必要であつた。従つて、13762MAT細胞試料は転移の抑
止が示された各糖の1つと37゜で1時間培養した。イン
キユベーシヨン後細胞は洗滌し、ソフト寒天に平板培養
した。細胞および糖濃度はラツトの注射に使用したもの
と同じ、すなわちカラギーナンの場合3.3×105細胞/6.6
mg糖/ml又は3.3×105細胞/3.3mg糖/mlであつた。RPM116
40培地単独に培養した細胞は対照として供した。腫瘍細
胞の生存能力に及ぼす糖の効果は平面培養後14日に生存
細胞コロニー数から評価した。デキストランサルフエー
トは13762MAT細胞コロニー(第II表)の大きさ又は数を
減少させることがわかつた唯一の糖であつた。他の糖は
試験管内で腫瘍細胞の生存能力に対し検知しうる効果を
有しない。
デキストランサルフエートを除いて、これは転移数の
減少がいくつかのポリサツカライドの試験管内の作用の
結果であることを示唆する。この解釈の妥当性を決定す
るためにヘパリンを静脈注射腫瘍細胞と無関係に投与し
た。腹腔内、皮下又は別の尾静脈経由によるヘパリン注
射経路は結果を変更しないことが分つた。それぞれの場
合対照の10%より少ない転移数に減少を続け(データは
示さない)、こうしてヘパリンは少なくとも生体内で作
用して転移数を減少させることが確証される。
13762MAT細胞の硫酸化ポリサツカライドに対する受容体
の検出 硫酸化ポリサツカライドは内皮細胞の細胞外マトリツ
クスの主要成分を構成する。従つて13762MAT細胞はこれ
らの分子に対する受容体により肺内皮に付着することが
できる。13762MAT細胞の方面と連合した分子が硫酸化ポ
リサツカライドを結合するかどうかを決定するためにロ
ゼツテ分析を使用した。
多種の起源からの硫酸化ポリサツカライドは羊赤血球
の表面に連結し、これらの赤血球が13762MAT細胞に付着
する能力を評価した。未連結羊赤血球は対照として供し
た。グリコサミノグリカン(GAG)、コンドロイチン−
4−硫酸およびコンドロイチン−6−硫酸と連結した赤
血球は13762MAT細胞の表面に強く結合し、一方ヒアルロ
ン酸(非硫酸塩化GAG)と連結した赤血球は適度に結合
した。77%の13762MAT細胞はロゼツテとして分類される
(第III表)。対照的にアルテパロン(牛の肺からの人
為的に過度硫酸塩化GAG)およびヘパリン−連結赤血球
は13762MAT細胞にきわめて弱く結合した。同様の選択的
付着パターンを硫酸化ポリサツカライドと連結した非−
哺乳動物起源からの赤血球に対し13762MAT細胞が示し
た。カラギーナンカツパおよびラムダは13762MAT細胞は
非常に強く結合するが、これら細胞の再区分集団(約32
%)は一貫してカラギーナンラムダを結合しない。ペン
トサンサルフエート−連結赤血球の結合は検出できなか
つた。13762MAT細胞の再区分集団(約50%)はデキスト
ランサルフエート−連結赤血球にむしろ弱く結合した。
13762MAT細胞が示す結合パターンの選択性は結合が単
にポリサツカライドのアニオン性に基づくものでないこ
とを示す。例えば、腫瘍細胞はコンドロイチン硫酸と強
く反応し、尚はるかに高い荷電密度を有するヘパリンGA
Gを結合しない。同様にヒアルロン酸、比較的低荷電密
度を有する分子は13762MAT細胞に非常に強く付着するこ
とが分つた。従つて、13762MAT細胞は特別の硫酸化ポリ
サツカライドを結合する表面連合分子(受容体)を有す
ることが結論できる。しかし糖の抗転移性および腫瘍細
胞表面に結合するこれらの能力間に正の相関はなかつた
(第I表および第III表)。実際に、カラジーナンラム
ダを除いて、負の相関は明らかであつた。これは大部分
の硫酸化ポリサツカライドの抗転移活性は13762MAT細胞
表面の硫酸化ポリサツカライドの特異的受容体の遮断に
よるものではないことを示唆する。
硫酸化ポリサツカライドの抗凝固活性 13762MAT細胞は試験管内で凝血促進活性を示すことが
知られる(1)。ある性質はこれらの細胞が器官の微少
循環系で捕集されるようになる確率を増加することによ
り腫瘍細胞の転移能力に寄与すると信じられる(6)。
抗転移剤としてもつとも有効な糖は、全く低濃度で1376
2MAT細胞の抗凝固剤活性を示し、凝血促進活性を阻害す
る双方を示すことが分つた(第IV表)。それにも拘ら
ず、抗転移活性および抗凝固活性間の相関は絶対的では
ないことは注目すべきである。例えば、デキストランサ
ルフエートはカラギーナンラムダと同じ低さの1〜0.5
μg/mlの濃度で血漿の凝固を抑止した(第IV表)が、尚
カラギーナンラムダはデキストランサルフエートより転
移の抑止に実質的に一層有効であつた(第I表)。さら
に、デキストランサルフエートは13762MAT細胞の生存能
力を損なうことが分つた(第II表)、こうしてこの糖に
より観察された転移の50%減少はその毒性のは反映であ
ることは事実のようである。ペントサンサルフエートお
よびアルテパロンは抗凝固活性分析で同様に同一の終点
を示したが、抗転移剤としてのそれらの効力は有意に異
なつた。抗凝固剤および凝血促進剤分析は、糖濃度の狭
い範囲が対照と同一の一定凝固時間から無凝固状態に血
漿を変え得るので正確な終点を示すことは注目する価値
がある(データは示さず)。
肺内の腫瘍細胞のアレストに対する硫酸化ポリサツカラ
イドの効果 転移を減少させる硫酸化ポリサツカライドは腫瘍細胞
が肺内皮にアレストおよび/又は付着することを妨害で
きるか、又は転移過程の後期段階で作用するか?この疑
問を調査するために蛍光染料(H33342)により標識した
13762MAT細胞の肺におけるアレストに対するヘパリンお
よびフコイダンの効果を測定した。この染料は以前にリ
ンパ球の再循環を追跡するために使用し、毒性もない
し、細胞表面を修飾もしないことが報告される(2)。
蛍光標識した13762MAT細胞(2×106)は塩水又はフコ
イダン(4mg)を含み又はヘパリン(4mgおよび1.6mg)
を添加して静脈注射した。注射後15,90又は360分にラツ
トは心臓穿刺により採血し、次いで殺し、肺を取り出し
た。洗滌後肺は20時間室温で5%中性ホルマリン中で固
定した。固定組織の手による断片は低倍率(100×)蛍
光顕微鏡検査を使用して試験した。すべての場合、細胞
は肺葉中に拡がつた斑点状分布を示し(第1aおよびb
図)、および15分後アレスト細胞数の定性的差異は検知
できなかつた。しかし、注射後6時間の肺に見ることが
できる細胞数は、ヘパリン又はフコイダンを投与した場
合実質的に下向した(第1cおよびd図)。
次の試験では肺の13762MAT細胞のアレストおよびロツ
ジメントに及ぼす硫酸化ポリサツカライドの効果を22時
間にわたつて定量化し。H33342により標識した腫瘍細胞
に糖、ヘパリン(1.6mg)又はコンドロイチン−4−硫
酸(4mg)、又はRPMI1640単独で注射し、特定時(第2
図)に肺に残留する標識細胞数を評価した。各時点で採
取した血液試料から製造した血漿はラツトの抗凝固剤状
態を監視するために使用した。1.6mgのヘパリンは動物
を有意に抗凝固性にし、3〜5時腫瘍細胞の凝血促進活
性を抑制した。ヘパリン注射後5時間でラツトから採取
した血漿は通常の血漿と区別できる凝血パターンを示し
た。コンドロイチン−4−硫酸はラツトの凝血状態に全
く効果がなかつた。
本試験の結果は定性的評価を確証した。ヘパリンは腫
瘍細胞の初めのアレストを妨害しなかつたが、22時間後
に初めにアレストされた細胞の38%のみしか検出できな
い程これらの細胞は肺から削減する割合を増加した。対
照的に、抗凝固活性および抗転移活性を有しない糖であ
るコンドロイチン−4−硫酸は肺に腫瘍細胞を保留する
効果を全く有しなかつた(第2図)。ヘパリンおよびフ
コイダンの双方により観察された肺からの細胞の移動
は、こうして単に硫酸化ポリサツカライドそれ自体の導
入によるものではなく、一層特異的であると思われる。
細胞の移動は糖の抗凝血活性によるかどうかは明らかで
はない。しかし、データはヘパリンおよびフコイダンが
凝血促進活性の有力な阻害剤であるので、13762MAT細胞
の凝血促進活性は腫瘍細胞アレストの初めの段階に対し
ほとんど影響を有しないことを示唆する(第IV表)。
抗転移活性に及ぼすヘパリン投与時期の効果 肺に残留する13762MAT細胞数に対するヘパリンの効果
は注射数1〜2時間で最初に明らかになつた(第2
図)。ヘパリンは細胞が肺毛細管に留まつた後で、脈管
内皮の浸透前に転移過程を妨害すると論じることができ
よう。転移を妨害するもつとも有効なヘパリン投与時期
を決定するために、ヘパリンは腫瘍細胞および肺病変部
の形成数の記録前又は後に与えた。
ヘパリンは、腫瘍細胞の静脈注射直後、異なる尾の静
脈に注射する場合転移の形成を有効に抑制した。しか
し、約70%の転移抑制は腫瘍細胞1時間前又は3時間後
までにヘパリンを与えた場合尚達成できる(第V表)。
上記のようにラツトはヘパリン注射後3時間有意に抗凝
血性であつたが、6時間後これらの凝血状態は塩水注射
対照ものに戻つた(データは示さず)。
ヘパリンの抗転移効果および抗凝血効果の分離 上記データから抗凝固性は硫酸化ポリサツカライドの
抗転移効果に対する完全な説明ではないことは明らかで
ある。硫酸化ポリサツカライドの市販製剤は分子の不均
質セツトから成り、同じポリサツカライドの異なる製剤
は分子の僅かに異るセツトを有する。従つて、ヘパリン
バツチは抗転移剤としてその効力は変化するが、尚同じ
抗凝固性を有することができる。これは事実であること
が分つた。2つの異なる起源からのヘパリン製剤は同一
の抗凝固性を有するが、これらの抗転移能力は約10倍異
つた(第VI表)。50%だけ肺転移数を低下するのに必要
なEvans Medical LtdのヘパリンおよびCSLヘパリン量は
それぞれ0.53mgおよび0.06mgであつた。これらの結果は
抗転移効果が少なくとも一部抗凝固性に対し必要とする
ものとは別個の何かの成分によることを示す。
13762MAT細胞は寒天に添加し、平板培養前に1640培地
のポリサツカライド(カラギーナンカツパおよびラムダ
では3.3mg/ml、他では6.6mg/ml)中で37゜で1時間イン
キユベートした。4つの反復平板培地を各糖に対し調製
した。
次例は硫酸化ポリサツカライドが腫瘍細胞由来のエン
ドグリコシダーゼを阻害することにより腫瘍の転移を抑
制することを実証する。
例 2 第VII表は異る硫酸化ポリサツカライドのエンドグリ
コシダーゼ阻害活性および腫瘍転移を抑制するこれらの
能力間に相関があることを実証するエンドグリコシダー
ゼ阻害試験からの結果を示す。抗転移活性を示す5種の
ポリサツカライドは腫瘍細胞由来のエンドグリコシダー
ゼの匹敵する阻害剤であつた。対照的に、腫瘍転移を抑
制できなかつた4種のポリサツカライドのうち、3種は
検知できるエンドグリコシダーゼ阻害活性を有せず、1
種のポリサツカライド(カラギーナン−カツパ)は抗転
移ポリサツカライドとして腫瘍エンドグリコシダーゼの
阻害で約7〜4倍有効性が低かつた。
上記例1記載の試験は硫酸化ポリサツカライドの抗凝
固活性がこれらの抗転移活性にほとんど又は全く役割を
演じないことを示唆するが、これは真に実際である一層
直接的証拠を得ることは重要であつた。第VIII表はヘパ
リンを抗−トロンビンIIIカラム(ヘパリンは血漿の抗
−トロンビンIIIと相互作用することにより抗凝固活性
を働かせる)を通すことにより抗凝固剤の豊富な画分お
よび抗凝固剤の消耗した画分に分離した試験の結果を示
す。この試験で使用したヘパリン製剤の約40%は抗−ト
ロンビンIIIカラムに結合し、2M NaClにより溶離した
(高親和性ヘパリンと称する)。抗−トロンビンIIIに
対し高および低親和性を有するヘパリン画分は同一のエ
ンドグリコシダーゼ阻害活性、ほとんど同一の抗転移活
性(分画しないヘパリンに匹敵する)を有するが、これ
らの抗凝固活性が約300〜500倍少ないことで異ることが
わかつた。これらの結果はヘパリンの抗凝固活性がポリ
サツカライドの抗転移性にほとんど又は全く役割を演じ
ないことを明白に示す。
付加的試験で、ポリサツカライドの抗凝固活性は破壊
するが、分子の抗転移活性は保有するように化学的にヘ
パリンを修飾する試験を行なつた。このような処理は
(i)抗転移および抗炎症薬品として臨床的に使用する
場合ヘパリンの望ましくない抗凝固性を排除し、(ii)
抗−トロンビンIII画分と異なつて、有効な薬品を製造
する商業的に育成できるアプローチを供する。2つの化
学的に修飾した実際に抗凝固活性を欠くヘパリン製剤に
より得た結果は第IX表に示す。両製剤は実質的抗転移活
性を示したが、これらは未修飾ヘパリンおよび効果が少
なかつた。
化学的に修飾したヘパリンの製造 ヘパリンは過沃素酸塩により酸化しFranssonの方法に
基づいてボロハイドライドにより還元した(9)。40mM
過沃素酸ナトリウムを含有する50mMリン酸ナトリウム緩
衝液中のヘパリン(10mg/ml、牛肺)は37℃で20時間、
暗所でインキユベートした。反応はD−マンニトール
(5mg/ml)の添加により停止させた。低分子量反応生成
物は蒸留水に対し透析することにより除去した。次に酸
化ヘパリンは20mg/mlのKBH4の添加および20℃で3時間
インキユベーシヨンすることにより還元した。過剰のボ
ロハイドライドは20μ/mlの氷酢酸の添加により分解
した。酸化し、還元したヘパリンを2容のエタノールの
添加により4℃で2回沈澱させ、最後に0.15M NaClに
再溶解した。
N−脱硫酸塩化ヘパリンは100℃で90分0.04M HCl中
で材料を加熱することにより製造した。N−アセチル化
ヘパリンは上記のようにN−脱硫酸化ヘパリンを無水酢
酸により処理することにより得た(10)。
次例は硫酸化ポリサツカライド、ヘパリン、フコイダ
ンおよびペントサンサルフエートの抗炎症活性を実証す
る。
例 3 材料および方法 ラツト、ルイス(RT−11)ラツトをMedical Research
のJohn Curtin Schoolで繁殖させた。8〜10の週令の雄
および雌の双方を使用した。各試験において対照および
試験ラツトは交配した。
EAEの誘導 能動。モルモツトBPをDeiblerら(11)の方法に従つ
て製造し、塩水中のBPは4mg/ml添加Mycobacterium but
yricumを含有する不完全フロインド補助液の等容量に乳
化した。ラツトの両後肢の1つの内趾に0.1mlエマルジ
ヨンを与えた。与えた全用量は50μg/BPおよび400μg M
ycobacterium butyricumであつた。
受動。受動的移入に対する細胞はPanitchおよびMcFar
linの方法に従つて産生した。単一細胞のサスペンジヨ
ンは上記のようにBP−CFAにより12日前に感作した供給
体ラツトの脾臓から調製した。細胞はRPM1 1640+5%
仔牛胎児血清、5×10-5M2−メルカプトエタノール、20
0mM L−グルタミンおよびペニシリンおよびストレプ
トマイシンに2×106/mlで培養した。ConAは2μg/mlで
添加し、カルチヤーは10%CO2、7%O2およびバランスN
2の雰囲気で37℃でインキユベートした。細胞は72時間
後に採取し、Hanksのバランス化塩溶液(BSS)により洗
浄し、尾の側方静脈を経て受容体に移した。すべての移
行菌数は3×106生存細胞を含有した。
臨床EAEの評価 臨床EAEは次の案に従つて格付けした。0、無症候性;
1、尾の末端半分の弛緩性;2、尾全体の弛緩性;3は運動
失調症、正向の困難性;4、後肢の弱さ;5、後肢の麻痺。
大部分の試験で病気初期の平均日(MDO)、平均臨床
点数(MCS)および病気の平均的永さ又は期間(MLD)を
計算した。値は平均の標準誤差を表わした。
組織学 ラツトは10%中性緩衝ホルマリンにより潅流した。こ
れらの背髄を取り出し、標準組織学技術により調製し
た。スライドはHおよびEにより染色した。
ポリサツカライド コンドロイチン−4−硫酸、フコイダン(Fucus vesi
culosusから)、ペントサンポリサルフエートおよびヘ
パリン(牛肺からのナトリウム塩)はすべてSigma(St.
Louis,MO)から購入した。ポリサツカライドは0.15M N
aClに溶解し、−20℃で貯蔵した。これらは解凍し、次
に使用直前に2分煮沸した。
抗凝固活性を欠くヘパリンはFransson記載と同じ方法
を使用して過沃素酸塩による酸化およびボロハイドレー
トによる還元により製造した(9)。牛肺ヘパリン(10
mg/ml)は40mM過沃素酸ナトリウムを含有する0.05Mリン
酸ナトリウム緩衝液、pH7.0に溶解し、37℃で18時間暗
所に放置し反応させた。反応は固体D−マンニトール
(5mg/ml)を添加して停止させ、次に溶液は室温で2時
間蒸留水に対し透析した。透析物は30分毎に変える。次
にオキシヘパリンは固体ポタシウムボロハイドライド
(2mg/mlヘパリン)を添加して還元した。還元反応は室
温で3時間放置し、次に氷酢酸(μ/mgのボロハイド
ライド)を添加して終結させた。次にヘパリンはエタノ
ールにより2回沈澱させ(2容エタノール、4℃,18時
間)、最後に20mg/mlの濃度に0.15M NaClに溶解した。
約50%のヘパリンは過沃素塩酸化、ボロハイドライド還
元製剤として回収した。
ヘパリンおよび過沃素酸塩酸化ヘパリンの抗凝固剤活
性を活性化部分トロンボプラスチン時間およびトロンビ
ン時間試験ラツト血漿を使用して測定した。これらの分
析基準で過沃素酸塩酸化はヘパリンの抗凝固剤活性の50
0〜2000倍減少の結果となつた。
硫酸化ポリサツカライドの受渡し 生体内のいくつかのポリサツカライドの短かい半減期
のために、用量の反復投与が必要であると考えた。最初
に12時間毎にヘパリンのip注射を試みた。不幸なこと
に、これは許容しえない出血レベルおよびいくつかの動
物の死亡さえ生じた。従つて、ミニ浸透圧ポンプ(タイ
プ2ML、ALZA Coop.,Palo Alto,Calif)を使用すること
を選択し、これは背の皮下に移植した。ポンプは2ml能
力を有し、7日間約10μ/時間を送る。ヘパリンの血
漿レベルは20mg/mlを含有する浸透圧ポンプを移植した
ラツトで測定した。使用方法は本質的にFarndaleらのジ
メチルメチレンブルー方法であつた(13)。10〜20μg/
mlの恒常状態濃度はポンプ移植零日後24時間までに達
し、ヘパリンは8日目、すなわちポンプが送ることを中
止した後24時間で検出できなかつた。
結果 受容体ラツトは30×106EAE作動体細胞を受け、同時に
浸透圧ポンプは背の皮下に入れた。ポンプは10mg/ml又
は20mg/mlで2mlのヘパリンを含有した。第X表に示すよ
うに、両ヘパリン処理群にある程度の保護があつた。10
mg/mlのヘパリンを受ける6匹のうち3匹のみが発病
し、20mg/mlを受ける5匹のうち1匹のみが発病した。
後者の場合、発病しなかつた1匹の動物は細胞の移行後
それ程遅くなく、又おだやかな病気を示した。
次の試験では、ヘパリンおよび3種の別の硫酸塩化ポ
リサツカライド、フコイダン、コンドロイチン−4−硫
酸およびペントサンサルフエートを使用し、処理の開始
が3日遅れても尚保護を供するかどうかを求めた。フコ
イダンおよびヘパリンは処理が細胞移行後3日まで遅れ
た場合でさえEAEに対し完全な保護を与えた(第XI
表)。ペントサンサルフエートは発病の遅れ、おだやか
な臨床病、および一層短期間の病気により証明されるよ
うに部分保護を与えた。コンドロイチン−4−硫酸は全
く保護効果を有しなかつた。
しばしば、EAEの各種薬剤による治療研究は臨床病が
阻害され、それでも尚組織病理学試験は全く広汎な炎症
病変を現わすことを実証する(14,15)。本発明に関し
これを試験するために、第XI表記載の試験から3匹の対
照および3匹のヘパリンと処理動物を細胞移行後8日に
殺し、炎症病変に対し試験した。実際に対照ラツトの下
部胸部/上部腰部帯を経た2cmの縦断面の各低倍率視野
は多数の血管周囲の病変を示した。
対照的に、3匹のヘパリン処理ラツトの同じ部分から
の80断面のいずれかも病変は見られなかつた。
硫酸化ポリサツカライドは移行細胞を単に殺すことに
より養子EAEを阻害するかどうかを測定するために、処
理ラツトの能力を試験し、BP−CFAによる挑戦に記憶を
示した。本発明者ら(16〜17)および他の者(18〜19)
は受動的に誘導したEAEから回復後、又は新生児のない
場合、細胞移行後最初の病気徴候のない場合、PB−CFA
により後者の能動的挑戦はEAE作働体細胞を受けたこと
のない対照動物に見られるよりはるかに早期の病気徴候
の開始に導くことを報告した。これらのデータの解釈は
早期の開始は動物の残存する記憶細胞の活性化の結果で
あり、初めの移行集団から生ずることである。従つて第
XI表に示した動物は細胞移行を受けた後14日に50gのPB
−CFAにより挑戦された。細胞を受けたことのない対照
ラツトも挑戦された。結果は第XII表に示す。純真な動
物は能動免疫後、10〜11日に発病した。他方細胞受容体
は処理養生法又は初めの臨床徴候の存在又は不存在に拘
らず挑戦後記憶応答を示した。こうして処理は細胞を殺
すことにより養子移入した病気を抑制しなかつた。
ヘパリンおよび恐らくは他のポリサツカライドは養子
移入したEAEに対しこれらの抗凝固剤活性機能を有する
ことは効果であるか?この疑問に回答するために、抗凝
固性を有しないヘパリンを材料と方法に記載の過沃素酸
酸化とボロハイドライド還元により製造し、次にそのEA
E阻害活性に対し試験した。第XIII表で示したように、
抗凝固剤を含まぬヘパリンを受けた動物はEAEを現わし
た。しかし、発病期に、臨床的烈しさの低減および病気
徴候期間の減少に有意の遅延があつた。これらの結果は
ヘパリンのEAE阻害効果が単にその抗凝固剤活性による
ものでないことを強く示唆する。
能動的誘導EAEに対するヘパリンの効果も試験し、結
果は第XIV表に示した。ヘパリン処理が感作時に始まつ
た場合、発病時に有意の遅延があつたが、得た臨床点数
又は病気期間は対照動物と異らなかつた。6日の遅延は
ポンプがヘパリンを送達するおよその時間の永さ、7日
であることを注目することは興味がある。
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───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スノウデン,ジョン,マッキンノン オーストラリア国6155 ウエスタン オ ーストラリア,リーミング,ダンクトン コート 4 (56)参考文献 特開 昭63−88128(JP,A) 国際公開86/6729(WO,A1)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】抗−トロンビンIIIに対し低い親和性を有
    するヘパリン画分及び過ヨウ素酸塩で酸化され、還元さ
    れたヘパリンから選択される、エンドグリコシダーゼ活
    性を妨害又は阻害する少なくとも1種の硫酸化ポリサッ
    カライドと共に、その医薬的又は獣医学的に許容しうる
    担体又は希釈剤とを含む、抗転移治療のための医薬的又
    は獣医学的組成物。
  2. 【請求項2】硫酸化ポリサッカライドが過ヨウ素酸塩で
    酸化され、還元されたヘパリンである、請求項第1項に
    記載の組成物。
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