JPH09328431A - 抗炎症活性を有する硫酸化ポリサッカライド - Google Patents

抗炎症活性を有する硫酸化ポリサッカライド

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JPH09328431A
JPH09328431A JP9047706A JP4770697A JPH09328431A JP H09328431 A JPH09328431 A JP H09328431A JP 9047706 A JP9047706 A JP 9047706A JP 4770697 A JP4770697 A JP 4770697A JP H09328431 A JPH09328431 A JP H09328431A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抗炎症治療のための医薬的又は獣医学的組成
物を提供する。 【解決手段】 ヘパリン及びデキストランサルフェート
を除く、エンドグリコシダーゼ活性を妨害又は阻害する
少なくとも1種の硫酸化ポリサッカライドと共に、その
医薬的又は獣医学的に許容しうる担体又は希釈剤とを含
む、抗炎症治療のための医薬的又は獣医学的組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抗炎症活性を有する
化合物に関する。特に、抗炎症剤として動物およびヒト
にこれらの化合物を使用することに関する。
【0002】
【従来の技術】炎症および腫瘍転移における鍵となるこ
との1つは、白血球又は腫瘍細胞が血管壁に粘着し、次
に組織内へ移ることである。血管壁の浸透は特異的分解
酵素による内皮内の細胞接合点および内皮下のマトリッ
クスの局部的崩壊を必要とすることは一般的に認められ
ているが、これらの過程の分子的基礎はよく理解されて
いない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題・課題を解決するための
手段】ある硫酸化ポリサッカライドは腫瘍細胞転移を阻
害できることが分った。これらの硫酸化ポリサッカライ
ド(ヘパリンなど)のいくつかは抗凝固活性を示すが、
抗転移活性はこれらの抗凝固活性とは無関係で、ポリサ
ッカライドは血管壁への腫瘍細胞の付着を阻害せず、血
管壁の浸透を抑止すると思われる。その後の研究は硫酸
化ポリサッカライドが内皮下の細胞外マトリックス(E
CM)を崩壊し、腫瘍細胞の浸透および通行を可能にす
る腫瘍細胞由来のエンドグリコシダーゼを妨害すること
を示した。特に、これらの硫酸化ポリサッカライドはE
CMのヘパランサルフェート側鎖を分解するヘパランサ
ルフェート特異グリコシダーゼ(ヘパラナーゼ)の作用
を阻害することが分った。本発明に導く研究はヘパリン
およびフコイダンのような硫酸化ポリサッカライドの連
続的注入は、試験的アレルギー性脳脊髄炎(EAE)、
ヒトの多発性硬化症と同じ動物炎症を、完全に予防でき
ることも示した。第1の面では、本発明は抗炎症剤とし
てある硫酸化ポリサッカライドの使用に関する。この面
では、本発明は動物又はヒトの患者の抗炎症治療方法を
供する。この方法はエンドグリコシダーゼ活性を妨害す
る少なくとも1種の硫酸化ポリサッカライドの有効量を
患者に投与することを含む。別の面では、本発明は抗炎
症治療に対する医薬組成物の製造にこれらの硫酸化ポリ
サッカライドを使用することに関する。この面では、エ
ンドグリコシダーゼ活性を妨害する少なくとも1種の硫
酸化ポリサッカライドを医薬的に許容しうるその担体又
は稀釈剤と一緒に含む医薬組成物が供される。本発明は
特にヘパラナーゼ活性を妨害する硫酸化ポリサッカライ
ドの使用に関する。適当な硫酸化ポリサッカライドはヘ
パリン、フコイダン、ペントサンサルフェート、および
カラギーナン−ラムダを含む。上記のように、エンドグ
リコシダーゼ阻害活性を示すことがわかった1種の硫酸
化ポリサッカライドはヘパリンであり、本発明の特に好
ましい一態様では活性成分はヘパリン、又はこの抗凝固
活性を減少させるために適当に修飾した抗凝固活性を有
する同様の硫酸化ポリサッカライドである。このような
修飾ポリサッカライドの例は(a)抗凝固活性で20倍
の減少および抗転移活性でほとんどロスのない脱カルボ
キシル化ヘパリンおよび(b)抗凝固活性はほとんどな
いが、有力な抗転移剤である過沃素酸塩により酸化し、
還元したヘパリンである。(a)および(b)の双方共
ポリサッカライドのエンドグリコシダーゼ阻害活性は保
有する。次例は(a)ある種類の硫酸化ポリサッカライ
ドは乳房腺癌13762MATを抑制できる、(b)硫
酸化ポリサッカライドの抗転移活性はこれらの抗凝固活
性と相関しない、および(c)硫酸化ポリサッカライド
は血管内皮に腫瘍細胞の粘着を抑止しないが、腫瘍細胞
が血管壁を通過することを妨害するらしいことを実証す
る。
【0004】
【実施例】
材料および方法例 1 ポリサッカライド ヒアルロン酸(ヒトの臍帯からのGrade III−
S)、コンドロイチン−4−硫酸(鯨の軟膏からのコン
ドロイチン硫酸タイプA)、コンドロイチン−6−硫酸
(サメ軟膏からのコンドロイチン硫酸タイプC)、フコ
イダン(Fucus vesiculosusから)、
ペントサン ポリサルフェート、カラギーナン−カッパ
Eucheuma cottoniiからのタイプI
II)、カラギーナン−ラムダ(Gigartina
aciculaireおよびGigartina pi
stillataからのタイプIV)はすべてSigm
aChemical Co.(St.Louis.M
o.)から購入した。ヘパリン(粘膜)はEvans
Medical Ltd.(Liverpool,U.
K.)から供給を受けた。ヘパリンCSLはCommo
nwealth Serum Laboratorie
s(Melbourne,Australia)から得
た。デキストランサルフェート(2.3サルフェート/
モノサッカライド、MW500,000)はPharm
acia Fine Chemicals(Uppsa
la,Sweden)から購入し、アルデパロン(Lu
itpold Werk,Munich,W.Germ
any)はDr P.Ghosh,Royal Nor
th Shore Hospital(St.Leon
ard,Sydney,Australia)の寛大な
贈物であった。溶液として購入したヘパリンCSLを除
いて、0.15M NaCl溶液に溶解し、大部分の場
合20mg/mlの貯蔵濃度に溶解した。溶液の粘度の
ためにヒアルロン酸およびカラギーナンはそれぞれ10
mg/mlおよび2mg/mlの濃度に0.15M N
aClに溶解した。すべてのポリサッカライド溶液は−
20°で貯蔵した。動物および細胞系 雌のFisher F344近交系ラットはMedic
al ResearchのJohn Curtin S
choolで繁殖させ、これを10週令で使用した。1
3762MAT細胞系は仔牛胎児血清10%(FCS,
Flow Labs.),100ユニット/mlペニシ
リン、および100μg/mlストレプトマイシンサル
フェートを上記のように追加したRPMl 1640培
地(Gibco)で試験管培養に適応させたFishe
r 344ラットの乳房腺癌である(4)。これらの細
胞は高転移性で多数の継代培養にわたって安定な転移性
を示す。血液原性転移試験 13762MAT細胞は烈しく振盪して組織培養びんの
表面から除き、次に細胞は洗滌し、完全培地に再懸濁し
た。0.6ml中の2×105 生存細胞はFisher
344ラットの尾の静脈に注射した。注射後12日に
動物を殺し、肺を取り出し、ブーアン液に固定し、表面
転移フォーカス数を測定した。この注射経路では転移は
肺に限定される。ソフト寒天平板培養 ソフト寒天の細胞平板培養は本質的にReidの記載の
ように行なった(5)。簡単には、10%仔牛血清を含
有する1640培地の2mlの0.5%Difco B
acto−寒天から成る下層を60mmペトリ皿(St
erilin,Teddington Middles
ex)に注ぎ入れ、4°で1時間固化させた。平板培養
する細胞は1640培地および10%仔牛血清0.33
%寒天に懸濁し、6mlのこの混合物を下層上に注い
だ。プレートは最初4℃に1時間置いて寒天を凝固さ
せ、次に加湿5%CO2 雰囲気で37°で14日培養し
た。コロニーは37°で7〜10日後見ることができ、
14日に計数できる。
【0005】硫酸化ポリサッカライドに対する細胞表面
受容体のロゼッテ分析 ロゼッテ分析を96個の穴を有する円底ミクロプレート
(Linbro Chemical Co.)で、以前
報告された方法(3)に基いて行なった。13762M
AT細胞を洗滌し、0.1%牛血清アルブミン(PBS
/BSA)を追加した0.15M NaCl(pH7)
のリン酸塩緩衝液に再懸濁した。氷冷却13762MA
T細胞(1×106 /ml、PBS/BSA中)の25
μlに洗滌した羊の赤血球又は上記のように(3)Cr
Cl3 を使用して硫酸化ポリサッカライドと連結した羊
赤血球の1%PBS/BSAサスペンジョンの25μl
を添加した。この混合物は1分/4°で1,000rp
mで遠心分離してペレットにし、1時間氷上に置きロゼ
ッテを安定化させた。次にこの細胞ペレットは短かいパ
スツールピペットにより穏かに再懸濁し、メチルバイオ
レットにより染色した。50μlの0.05%のメチル
バイオレットを穴に添加する。細胞試料は血球計室に移
し、ロゼッテ形成細胞%を算定した。最少100〜20
0個の腫瘍細胞をロゼッテに対し試験した。6個又はそ
れ以上の付加赤血球を有する腫瘍細胞はロゼッテと見な
した。13762細胞のヘキスト染料No.33342による
標識化 ヘキスト染料No.33342(H33342;Cal
biochem−Behring,Kingsgrov
e,NSW,Anstralia)は4°で600μg
/mlの蒸留水貯蔵溶液として貯蔵した。標識化に対
し、13762MAT細胞を洗滌し、10%FCSを追
加したRPMl 1640培地に5×10 7 細胞/ml
の濃度に再懸濁した。細胞は37°の水浴に移し、6μ
g/mlのH33342を添加した。標識化は15分継
続し、その後細胞は冷RPMl 1640培地により2
回洗滌し、注射用に再懸濁した。ロッジメント腫瘍細胞の定量化 使用方法はBrenanおよびParishの方法と同
じであった(2)。200ユニットのCSLヘパリン
(約1.6mg)又は4mgのコンドロイチン−4−硫
酸を含有する0.6mlのRPMl 1640培地の1
3762MAT細胞(2×106 )をラットに静脈注射
した。RPMl単独を注射した標識細胞は対照として供
した。注射後の各種時間にラットを麻酔し、心臓穿刺に
より採血し、肺は取り出し、洗滌し、塩水中に置いた。
各肺は次いでPBS中で細切し、組織断片を微細篩に通
して穏かに圧縮することにより単一細胞サスペンジョン
にした。細胞サスペンジョンを遠心分離し、PBSで洗
滌し、4mlのPBSに再懸濁した。血球計を使用して
各肺内の蛍光性細胞数を概算した。少なくとも3匹の動
物を各時点および各処理に対し使用した。
【0006】抗凝固剤および凝血促進剤の分析 ラットの血漿を得るために、血液を麻酔ラットの心臓穿
刺により集めた。ラット血液の容量を3.8%クエン酸
ナトリウム1容量中に取り出す。赤血球は遠心分離(1
0,000g、4℃)により除き、血漿を集め、使用す
るまで−70°で貯蔵した。血漿の凝固状態に及ぼす硫
酸化ポリサッカライドの効果は次のように測定した。
0.15M NaClに稀釈した100μlのポリサッ
カライドを50mlの通常の血漿および50μlの0.
15M NaClと混合し、混合物は37℃で2分間加
温した。凝固過程を活性化するために、1.5M Na
Cl中の30NIHユニット/mlの濃度の20μlの
牛トロンビン(Sigma)又は20μlの活性化「T
hrombofax」最高化試薬(活性剤による部分ト
ロンボプラスチン、Ortho Diagnostic
System Inc.)を混合物に添加した。次い
で100μlの30mM CaCl2 を添加して凝血反
応を開始させ、血餅の形成に要する時間、秒を記録し
た。これらの値は硫酸化ポリサッカライドが存在しない
場合、すなわち100μlのポリサッカライドを100
μlの塩水と置換した場合、血漿が凝血するに要する時
間と比較した。凝結時間に対し検知できない効果を有す
るポリサッカライドの最高濃度を終点とした。トロンビ
ン又は「Thrombofax」の添加は表面接触が凝
固段階を活性化する唯一の作因である場合、生ずる固有
過程の不完全な活性化により導入される変動性を除くた
めに必要であった。同様の分析を使用して13762M
AT細胞の凝血促進活性に及ぼす硫酸化ポリサッカライ
ドの効果を測定した。100μlの通常のラットの血漿
に0.15M NaCl中の50μlのポリサッカライ
ドおよび1640培地(血清を含まず)中の2×104
13762MAT細胞を含有する50μlを添加した。
2分37℃で加温後、100μlの30mM CaCl
2 を添加し、血餅形成時間(秒)を測定した。凝血段階
がポリサッカライドの不存在下に(50μlのポリサッ
カライドを50μlの塩水と置換した)2×104 13
762MATにより活性化する場合血漿の凝血時間を対
照として供した。対照に対し記録した上記凝血時間に検
知しうる増加を生じないポリサッカライドの最高濃度は
終点であった。両分析に対し各ポリサッカライド濃度の
効果は二重反復試験で測定し、対照値は少なくとも8つ
の凝血時間の平均から決定した。
【0007】結 果硫酸化ポリサッカライドによる転移の抑止 硫酸化ポリサッカライドは13762MAT細胞の肺転
移数を変えうるか否かを調査するために次の試験を行な
った。13762MAT細胞の1個の細胞サスペンジョ
ンはラットの尾静脈に注射直前にRPMl 1640培
地の4mgの硫酸化ポリサッカライドと混合した。注射
後12日に目で見うる表面肺病変数を測定した。目で見
うる病変数は肺内の全病変数を表わさないが、転移腫瘍
のコロニー化の程度の信頼しうる評価と見なされる
(8)。ある硫酸化ポリサッカライドは実質的に肺病変
数を減少させることは第I表から明らかである。ヘパリ
ンはもっとも有効なポリサッカライドであり、次いでカ
ラギーナン−ラムダ、ペントサンサルフェートおよびフ
コイダンであった。硫酸化ポリサッカライドの明白な抗
転移効果は腫瘍細胞に対する直接毒性により生ずる可能
性を排除することは必要であった。従って、13762
MAT細胞試料は転移の抑止が示された各糖の1つと3
7°で1時間培養した。インキュベーション後細胞は洗
滌し、ソフト寒天に平板培養した。細胞および糖濃度は
ラットの注射に使用したものと同じ、すなわちカラギー
ナンの場合3.3×105 細胞/6.6mg糖/ml又
は3.3×105 細胞/3.3mg糖/mlであった。
RPMl 1640培地単独に培養した細胞は対照とし
て供した。腫瘍細胞の生存能力に及ぼす糖の効果は平面
培養後14日に生存細胞コロニー数から評価した。デキ
ストランサルフェートは13762MAT細胞コロニー
(第II表)の大きさ又は数を減少させることがわかっ
た唯一の糖であった。他の糖は試験管内で腫瘍細胞の生
存能力に対し検知しうる効果を有しない。デキストラン
サルフェートを除いて、これは転移数の減少がいくつか
のポリサッカライドの試験管内の作用の結果であること
を示唆する。この解釈の妥当性を決定するためにヘパリ
ンを静脈注射腫瘍細胞と無関係に投与した。腹腔内、皮
下又は別の尾静脈経由によるヘパリン注射経路は結果を
変更しないことが分った。それぞれの場合対照の10%
より少ない転移数に減少を続け(データは示さない)、
こうしてヘパリンは少なくとも生体内で作用して転移数
を減少させることが確証される。
【0008】13762MAT細胞の硫酸化ポリサッカ
ライドに対する受容体の検出 硫酸化ポリサッカライドは内皮細胞の細胞外マトリック
スの主要成分を構成する。従って13762MAT細胞
はこれらの分子に対する受容体により肺内皮に付着する
ことができる。13762MAT細胞の表面と連合した
分子が硫酸化ポリサッカライドを結合するかどうかを決
定するためにロゼッテ分析を使用した。多種の起源から
の硫酸化ポリサッカライドは羊赤血球の表面に連結し、
これらの赤血球が13762MAT細胞に付着する能力
を評価した。未連結羊赤血球は対照として供した。グリ
コサミノグリカン(GAG)、コンドロイチン−4−硫
酸およびコンドロイチン−6−硫酸と連結した赤血球は
13762MAT細胞の表面に強く結合し、一方ヒアル
ロン酸(非硫酸塩化GAG)と連結した赤血球は適度に
結合した。77%の13762MAT細胞はロゼッテと
して分類される(第III表)。対照的にアルテパロン
(牛の肺からの人為的に過度硫酸塩化GAG)およびヘ
パリン−連結赤血球は13762MAT細胞にきわめて
弱く結合した。同様の選択的付着パターンを硫酸化ポリ
サッカライドと連結した非−哺乳動物起源からの赤血球
に対し13762MAT細胞が示した。カラギーナンカ
ッパおよびラムダは13762MAT細胞に非常に強く
結合するが、これら細胞の再区分集団(約32%)は一
貫してカラギーナンラムダを結合しない。ペントサンサ
ルフェート−連結赤血球の結合は検出できなかった。1
3762MAT細胞の再区分集団(約50%)はデキス
トランサルフェート−連結赤血球にむしろ弱く結合し
た。13762MAT細胞が示す結合パターンの選択性
は結合が単にポリサッカライドのアニオン性に基づくも
のでないことを示す。例えば、腫瘍細胞はコンドロイチ
ン硫酸と強く反応し、尚はるかに高い荷電密度を有する
ヘパリンGAGを結合しない。同様にヒアルロン酸、比
較的低荷電密度を有する分子は13762MAT細胞に
非常に強く付着することが分った。従って、13762
MAT細胞は特別の硫酸化ポリサッカライドを結合する
表面連合分子(受容体)を有することが結論できる。し
かし糖の抗転移性および腫瘍細胞表面に結合するこれら
の能力間に正の相関はなかった(第I表および第III
表)。実際に、カラギーナンラムダを除いて、負の相関
は明らかであった。これは大部分の硫酸化ポリサッカラ
イドの抗転移活性は13762MAT細胞表面の硫酸化
ポリサッカライドの特異的受容体の遮断によるものでは
ないことを示唆する。
【0009】硫酸化ポリサッカライドの抗凝固活性 13762MAT細胞は試験管内で凝血促進活性を示す
ことが知られる(1)。ある性質はこれらの細胞が器官
の微少循環系で捕集されるようになる確率を増加するこ
とにより腫瘍細胞の転移能力に寄与すると信じられる
(6)。抗転移剤としてもっとも有効な糖は、全く低濃
度で13762MAT細胞の抗凝固剤活性を示し、凝血
促進活性を阻害する双方を示すことが分った(第IV
表)。それにも拘らず、抗転移活性および抗凝固活性間
の相関は絶対的ではないことは注目すべきである。例え
ば、デキストランサルフェートはカラギーナンラムダと
同じ低さの1〜0.5μg/mlの濃度で血漿の凝固を
抑止した(第IV表)が、尚カラギーナンラムダはデキ
ストランサルフェートより転移の抑止に実質的に一層有
効であった(第I表)。さらに、デキストランサルフェ
ートは13762MAT細胞の生存能力を損なうことが
分った(第II表)、こうしてこの糖により観察された
転移の50%減少はその毒性の反映であることは事実の
ようである。ペントサンサルフェートおよびアルテパロ
ンは抗凝固活性分析で同様に同一の終点を示したが、抗
転移剤としてのそれらの効力は有意に異なった。抗凝固
剤および凝血促進剤分析は、糖濃度の狭い範囲が対照と
同一の一定凝固時間から無凝固状態に血漿を変え得るの
で正確な終点を示すことは注目する価値がある(データ
は示さず)。
【0010】肺内の腫瘍細胞のアレストに対する硫酸化
ポリサッカライドの効果 転移を減少させる硫酸化ポリサッカライドは腫瘍細胞が
肺内皮にアレストおよび/又は付着することを妨害でき
るか、又は転移過程の後期段階で作用するか?この疑問
を調査するために蛍光染料(H33342)により標識
した13762MAT細胞の肺におけるアレストに対す
るヘパリンおよびフコイダンの効果を測定した。この染
料は以前にリンパ球の再循環を追跡するために使用し、
毒性もないし、細胞表面を修飾もしないことが報告され
る(2)。蛍光標識した13762MAT細胞(2×1
6 )は塩水又はフコイダン(4mg)を含み又はヘパ
リン(4mgおよび1.6mg)を添加して静脈注射し
た。注射後15,90又は360分にラットは心臓穿刺
により採血し、次いで殺し、肺を取り出した。洗滌後肺
は20時間室温で5%中性ホルマリン中で固定した。固
定組織の手による断片は低倍率(100×)蛍光顕微鏡
検査を使用して試験した。すべての場合、細胞は肺葉中
に拡がった斑点状分布を示し(図1aおよびb)、およ
び15分後アレスト細胞数の定性的差異は検知できなか
った。しかし、注射後6時間の肺に見ることができる細
胞数は、ヘパリン又はフコイダンを投与した場合実質的
に下向した(図1cおよびd)。次の試験では肺の13
762MAT細胞のアレストおよびロッジメントに及ぼ
す硫酸化ポリサッカライドの効果を22時間にわたって
定量化した。H33342により標識した腫瘍細胞に
糖、ヘパリン(1.6mg)又はコンドロイチン−4−
硫酸(4mg)、又はRPMl 1640単独で注射
し、特定時(図2)に肺に残留する標識細胞数を評価し
た。各時点で採取した血液試料から製造した血漿はラッ
トの抗凝固剤状態を監視するために使用した。1.6m
gのヘパリンは動物を有意に抗凝固性にし、3〜5時腫
瘍細胞の凝血促進活性を抑制した。ヘパリン注射後5時
間でラットから採取した血漿は通常の血漿と区別できる
凝血パターンを示した。コンドロイチン−4−硫酸はラ
ットの凝血状態に全く効果がなかった。本試験の結果は
定性的評価を確証した。ヘパリンは腫瘍細胞の初めのア
レストを妨害しなかったが、22時間後に初めにアレス
トされた細胞の38%のみしか検出できない程これらの
細胞は肺から消滅する割合を増加した。対照的に、抗凝
固活性および抗転移活性を有しない糖であるコンドロイ
チン−4−硫酸は肺に腫瘍細胞を保留する効果を全く有
しなかった(図2)。ヘパリンおよびフコイダンの双方
により観察された肺からの細胞の移動は、こうして単に
硫酸化ポリサッカライドそれ自体の導入によるものでは
なく、一層特異的であると思われる。細胞の移動は糖の
抗凝血活性によるかどうかは明らかではない。しかし、
データはヘパリンおよびフコイダンが凝血促進活性の有
力な阻害剤であるので、13762MAT細胞の凝血促
進活性は腫瘍細胞アレストの初めの段階に対しほとんど
影響を有しないことを示唆する(第IV表)。
【0011】抗転移活性に及ぼすヘパリン投与時期の効
肺に残留する13762MAT細胞数に対するヘパリン
の効果は注射後1〜2時間で最初に明らかになった(図
2)。ヘパリンは細胞が肺毛細管に留まった後で、脈管
内皮の浸透前に転移過程を妨害すると論じることができ
よう。転移を妨害するもっとも有効なヘパリン投与時期
を決定するために、ヘパリンは腫瘍細胞および肺病変部
の形成数の記録前又は後に与えた。ヘパリンは、腫瘍細
胞の静脈注射直後、異なる尾の静脈に注射する場合転移
の形成を有効に抑制した。しかし、約70%の転移抑制
は腫瘍細胞1時間前又は3時間後までにヘパリンを与え
た場合尚達成できる(第V表)。上記のようにラットは
ヘパリン注射後3時間有意に抗凝血性であったが、6時
間後これらの凝血状態は塩水注射対照ものに戻った(デ
ータは示さず)。
【0012】ヘパリンの抗転移効果および抗凝血効果の
分離 上記データから抗凝固性は硫酸化ポリサッカライドの抗
転移効果に対する完全な説明ではないことは明らかであ
る。硫酸化ポリサッカライドの市販製剤は分子の不均質
セットから成り、同じポリサッカライドの異なる製剤は
分子の僅かに異るセットを有する。従って、ヘパリンバ
ッチは抗転移剤としてその効力は変化するが、尚同じ抗
凝固性を有することができる。これは事実であることが
分った。2つの異なる起源からのヘパリン製剤は同一の
抗凝固性を有するが、これらの抗移転能力は約10倍異
った(第VI表)。50%だけ肺転移数を低下するのに
必要なEvans Medical Ltdのヘパリン
およびCSLヘパリン量はそれぞれ0.53mgおよび
0.06mgであった。これらの結果が抗転移効果が少
なくとも一部抗凝固性に対し必要とするものとは別個の
何かの成分によることを示す。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】 13762MAT細胞は寒天に添加し、平板培養前に1
640培地のポリサッカライド(カラギーナンカッパお
よびラムダでは3.3mg/ml、他では6.6mg/
ml)中で37°で1時間インキュベートした。4つの
反復平板培地を各糖に対し調製した。
【0015】
【表3】
【0016】
【表4】
【0017】
【表5】
【0018】
【表6】
【0019】次例は硫酸化ポリサッカライドが腫瘍細胞
由来のエンドグリコシダーゼを阻害することにより腫瘍
の転移を抑制することを実証する。例 2 第VII表は異る硫酸化ポリサッカライドのエンドグリ
コシダーゼ阻害活性および腫瘍転移を抑制するこれらの
能力間に相関があることを実証するエンドグリコシダー
ゼ阻害試験からの結果を示す。抗転移活性を示す5種の
ポリサッカライドは腫瘍細胞由来のエンドグリコシダー
ゼの匹敵する阻害剤であった。対照的に、腫瘍転移を抑
制できなかった4種のポリサッカライドのうち、3種は
検知できるエンドグリコシダーゼ阻害活性を有せず、1
種のポリサッカライド(カラギーナン−カッパ)は抗転
移ポリサッカライドとして腫瘍エンドグリコシダーゼの
阻害で約7〜4倍有効性が低かった。上記例1記載の試
験は硫酸化ポリサッカライドの抗凝固活性がこれらの抗
転移活性にほとんど又は全く役割を演じないことを示唆
するが、これは真に実際である一層直接的証拠を得るこ
とは重要であった。第VIII表はヘパリンを抗−トロ
ンビンIIIカラム(ヘパリンは血漿の抗−トロンビン
IIIと相互作用することにより抗凝固活性を働かせ
る)を通すことにより抗凝固剤の豊富な画分および抗凝
固剤の消耗した画分に分離した試験の結果を示す。この
試験で使用したヘパリン製剤の約40%は抗−トロンビ
ンIIIカラムに結合し、2M NaClにより溶離し
た(高親和性ヘパリンと称する)。抗−トロンビンII
Iに対し高および低親和性を有するヘパリン画分は同一
のエンドグリコシダーゼ阻害活性、ほとんど同一の抗転
移活性(分画しないヘパリンに匹敵する)を有するが、
これらの抗凝固活性が約300〜500倍少ないことで
異ることがわかった。これらの結果はヘパリンの抗凝固
活性がポリサッカライドの抗転移性にほとんど又は全く
役割を演じないことを明白に示す。付加的試験で、ポリ
サッカライドの抗凝固活性は破壊するが、分子の抗転移
活性は保有するように化学的にヘパリンを修飾する試験
を行なった。このような処理は(i)抗転移および抗炎
症薬品として臨床的に使用する場合ヘパリンの望ましく
ない抗凝固性を排除し、(ii)抗−トロンビンIII
画分と異なって、有効な薬品を製造する商業的に育成で
きるアプローチを供する。2つの化学的に修飾した実際
に抗凝固活性を欠くヘパリン製剤により得た結果は第I
X表に示す。両製剤は実質的抗転移活性を示したが、こ
れらは未修飾ヘパリンより効果が少なかった。
【0020】
【表7】
【0021】
【表8】
【0022】化学的に修飾したヘパリンの製造 ヘパリンは過沃素酸塩により酸化しFranssonの
方法に基づいてボロハイドライドにより還元した
(9)。40mM過沃素酸ナトリウムを含有する50m
Mリン酸ナトリウム緩衝液中のヘパリン(10mg/m
l、牛肺)は37℃で20時間、暗所でインキュベート
した。反応はD−マンニトール(5mg/ml)の添加
により停止させた。低分子量反応生成物は蒸留水に対し
透析することにより除去した。次に酸化ヘパリンは20
mg/mlのKBH4 の添加および20℃で3時間イン
キュベーションすることにより還元した。過剰のボロハ
イドライドは20μl/mlの氷酢酸の添加により分解
した。酸化し、還元したヘパリンを2容のエタノールの
添加により4℃で2回沈澱させ、最後に0.15M N
aClに再溶解した。N−脱硫酸塩化ヘパリンは100
℃で90分0.04M HCl中で材料を加熱すること
により製造した。N−アセチル化ヘパリンは上記のよう
にN−脱硫酸化ヘパリンを無水酢酸により処理すること
により得た(10)。
【0023】
【表9】
【0024】次例は硫酸化ポリサッカライド、ヘパリ
ン、フコイダンおよびペントサンサルフェートの抗炎症
活性を実証する。例 3 材料および方法 ラット、ルイス(RT−11 )ラットをMedical
ResearchのJohn Curtin Sch
oolで繁殖させた。8〜10週令の雄および雌の双方
を使用した。各試験において対照および試験ラットは交
配した。EAEの誘導 能動。 モルモットBPをDeiblerら(11)の
方法に従って製造し、塩水中のBPは4mg/ml添加
Mycobacterium butyricumを含
有する不完全フロインド補助液の等容量に乳化した。ラ
ットの両後肢の1つの肉趾に0.1mlエマルジョンを
与えた。与えた全用量は50μgBPおよび400μg
Mycobacterium butyricumであ
った。受動。 受動的移入に対する細胞はPanitchおよ
びMcFarlinの方法に従って産生した。単一細胞
のサスペンジョンは上記のようにBP−CFAにより1
2日前に感作した供給体ラットの脾臓から調製した。細
胞はRPMl1640+5%仔牛胎児血清、5×10-5
M 2−メルカプトエタノール、200mM L−グル
タミンおよびペニシリンおよびストレプトマイシンに2
×10 6 /mlで培養した。ConAは2μg/mlで
添加し、カルチャーは10%CO2 、7%O2 およびバ
ランスN2 の雰囲気で37℃でインキュベートした。細
胞は72時間後に採取し、Hanksのバランス化塩溶
液(BSS)により洗浄し、尾の側方静脈を経て受容体
に移した。すべての移行菌数は3×106 生存細胞を含
有した。臨床EAEの評価 臨床EAEは次の案に従って格付けした。0、無症候
性;1、尾の末端半分の弛緩性;2、尾全体の弛緩性;
3は運動失調症、正向の困難性;4、後肢の弱さ;5、
後肢の麻痺。大部分の試験で病気初期の平均日(MD
O)、平均臨床点数(MCS)および病気の平均的永さ
又は期間(MLD)を計算した。値は平均の標準誤差を
表わした。組織学 ラットは10%中性緩衝ホルマリンにより灌流した。こ
れらの脊髄を取り出し、標準組織学技術により調製し
た。スライドはHおよびEにより染色した。
【0025】ポリサッカライド コンドロイチン−4−硫酸、フコイダン(Fucus
vesiculosusから)、ペントサンポリサルフ
ェートおよびヘパリン(牛肺からのナトリウム塩)はす
べてSigma(St.Louis,MO)から購入し
た。ポリサッカライドは0.15M NaClに溶解
し、−20℃で貯蔵した。これらは解凍し、次に使用直
前に2分煮沸した。抗凝固活性を欠くヘパリンはFra
nsson記載と同じ方法を使用して過沃素酸塩による
酸化およびボロハイドレートによる還元により製造した
(9)。牛肺ヘパリン(10mg/ml)は40mM過
沃素酸ナトリウムを含有する0.05Mリン酸ナトリウ
ム緩衝液、pH7.0に溶解し、37℃で18時間暗所
に放置し反応させた。反応は固体D−マンニトール(5
mg/ml)を添加して停止させ、次に溶液は室温で2
時間蒸留水に対し透析した。透析物は30分毎に変え
る。次にオキシヘパリンは固体ポタシウムボロハイドラ
イド(2mg/mlヘパリン)を添加して還元した。還
元反応は室温で3時間放置し、次に氷酢酸(1μl/m
gのボロハイドライド)を添加して終結させた。次にヘ
パリンはエタノールにより2回沈澱させ(2容エタノー
ル、4℃,18時間)、最後に20mg/mlの濃度に
0.15M NaClに溶解した。約50%のヘパリン
は過沃素塩酸化、ボロハイドライド還元製剤として回収
した。ヘパリンおよび過沃素酸塩酸化ヘパリンの抗凝固
剤活性を活性化部分トロンボプラスチン時間およびトロ
ンビン時間試験ラット血漿を使用して測定した。これら
の分析基準で過沃素酸塩酸化はヘパリンの抗凝固剤活性
の500〜2000倍減少の結果となった。硫酸化ポリサッカライドの受渡し 生体内のいくつかのポリサッカライドの短かい半減期の
ために、用量の反復投与が必要であると考えた。最初に
12時間毎にヘパリンのip注射を試みた。不幸なこと
に、これは許容しえない出血レベルおよびいくつかの動
物の死亡さえ生じた。従って、ミニ浸透圧ポンプ(タイ
プ2ML、ALZA Coop.,Palo Alt
o,Calif)を使用することを選択し、これは背の
皮下に移植した。ポンプは2ml能力を有し、7日間約
10μl/時間を送る。ヘパリンの血漿レベルは20m
g/mlを含有する浸透圧ポンプを移植したラットで測
定した。使用方法は本質的にFarndaleらのジメ
チルメチレンブルー方法であった(13)。10〜20
μg/mlの恒常状態濃度はポンプ移植零日後24時間
までに達し、ヘパリンは8日目、すなわちポンプが送る
ことを中止した後24時間で検出できなかった。
【0026】結 果 受容体ラットは30×106 EAE作動体細胞を受け、
同時に浸透圧ポンプは背の皮下に入れた。ポンプは10
mg/ml又は20mg/mlで2mlのヘパリンを含
有した。第X表に示すように、両ヘパリン処理群にある
程度の保護があった。10mg/mlのヘパリンを受け
る6匹のうち3匹のみが発病し、20mg/mlを受け
る5匹のうち1匹のみが発病した。後者の場合、発病し
なかった1匹の動物は細胞の移行後それ程遅くなく、又
おだやかな病気を示した。次の試験では、ヘパリンおよ
び3種の別の硫酸塩化ポリサッカライド、フコイダン、
コンドロイチン−4−硫酸およびペントサンサルフェー
トを使用し、処理の開始が3日遅れても尚保護を供する
かどうかを求めた。フコイダンおよびヘパリンは処理が
細胞移行後3日まで遅れた場合でさえEAEに対し完全
な保護を与えた(第XI表)。ペントサンサルフェート
は発病の遅れ、おだやかな臨床病、および一層短期間の
病気により証明されるように部分保護を与えた。コンド
ロイチン−4−硫酸は全く保護効果を有しなかった。し
ばしば、EAEの各種薬剤による治療研究は臨床病が阻
害され、それでも尚組織病理学試験は全く広汎な炎症病
変を現わすことを実証する(14,15)。本発明に関
しこれを試験するために、第XI表記載の試験から3匹
の対照および3匹のヘパリンと処理動物を細胞移行後8
日に殺し、炎症病変に対し試験した。実際に対照ラット
の下部胸部/上部腰部帯を経た2cmの縦断面の各低倍
率視野は多数の血管周囲の病変を示した。対照的に、3
匹のヘパリン処理ラットの同じ部分からの80断面のい
ずれにも病変は見られなかった。硫酸化ポリサッカライ
ドは移行細胞を単に殺すことにより養子EAEを阻害す
るかどうかを測定するために、処理ラットの能力を試験
し、BP−CFAによる挑戦に記憶を示した。本発明者
ら(16〜17)および他のもの(18〜19)は受動
的に誘導したEAEから回復後、又は新生児のない場
合、細胞移行後最初の病気徴候のない場合、PB−CF
Aによる後者の能動的挑戦はEAE作働体細胞を受けた
ことのない対照動物に見られるよりはるかに早期の病気
徴候の開始に導くことを報告した。これらのデータの解
釈は早期の開始は動物に残存する記憶細胞の活性化の結
果であり、初めの移行集団から生ずることである。従っ
て第XI表に示した動物は細胞移行を受けた後14日に
50gのPB−CFAにより挑戦された。細胞を受けた
ことのない対照ラットも挑戦された。結果は第XII表
に示す。純真な動物は能動免疫後、10〜11日に発病
した。他方細胞受容体は処理養生法又は初めの臨床徴候
の存在又は不存在に拘らず挑戦後記憶応答を示した。こ
うして処理は細胞を殺すことにより養子移入した病気を
抑制しなかった。ヘパリンおよび恐らくは他のポリサッ
カライドは養子移入したEAEに対しこれらの抗凝固剤
活性機能を有することは効果であるか?この疑問に回答
するために、抗凝固性を有しないヘパリンを材料と方法
に記載の過沃素酸酸化とボロハイドライド還元により製
造し、次にそのEAE阻害活性に対し試験した。第XI
II表で示したように、抗凝固剤を含まぬヘパリンを受
けた動物はEAEを現わした。しかし、発病期に、臨床
的烈しさの低減および病気徴候期間の減少に有意の遅延
があった。これらの結果はヘパリンのEAE阻害効果が
単にその抗凝固剤活性によるものでないことを強く示唆
する。能動的誘導EAEに対するヘパリンの効果も試験
し、結果は第XIV表に示した。ヘパリン処理が感作時
に始まった場合、発病時に有意の遅延があったが、得た
臨床点数又は病気期間は対照動物と異らなかった。6日
の遅延はポンプがヘパリンを送達するおよその時間の永
さ、7日であることを注目することは興味がある。
【0027】
【表10】
【0028】
【表11】
【0029】
【表12】
【0030】
【表13】
【0031】
【表14】
【0032】引用文献 1. BADENOCH-JONES, P. and RAMSHAW, I.A., Aust,
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【図面の簡単な説明】
【図1】静脈注射したH33342標識MAT細胞のラ
ット肺内のロッジメントパターンを示す顕微鏡写真であ
る。細胞は塩水のみ(AおよびC)又は1.6mgヘパ
リン含有塩水(BおよびD)として注射した。1376
2MAT細胞ロッジメントパターンは注射後15分(A
およびB)および360分(CおよびD)で示す。倍率
×55。
【図2】22時間にわたるラット肺内のH33342標
識、13762MAT細胞のロッジメント部分に対する
硫酸化ポリサッカライド効果の定量的評価である。試験
1:細胞は塩水のみ(●)又は1.6mgのヘパリン含
有塩水(▲)でi.v.注射した。試験2:塩水のみ
(○)又は4mgのコンドロイチン−4−硫酸含有塩水
(△)で静脈注射した。少なくとも3回の反復試験のラ
ットの肺内の蛍光性腫瘍細胞数の平均および標準誤差を
示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スノウデン,ジョン,マッキンノン オーストラリア国6155 ウエスタン オー ストラリア,リーミング,ダンクトン コ ート 4

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘパリン及びデキストランサルフェート
    を除く、エンドグリコシダーゼ活性を妨害又は阻害する
    少なくとも1種の硫酸化ポリサッカライドと共に、その
    医薬的又は獣医学的に許容しうる担体又は希釈剤とを含
    む、抗炎症治療のための医薬的又は獣医学的組成物。
  2. 【請求項2】 硫酸化ポリサッカライドが、ヘパラナー
    ゼ活性を妨害又は阻害するものである、請求項第1項に
    記載の組成物。
  3. 【請求項3】 硫酸化ポリサッカライドが、フコイダ
    ン、ペントサンサルフェート及びカラギーナン−ラムダ
    からなる群から選択される、請求項第1項に記載の組成
    物。
  4. 【請求項4】 硫酸化ポリサッカライドが、低い抗凝固
    活性を有する修飾ヘパリンである、請求項第1項に記載
    の組成物。
  5. 【請求項5】 修飾ヘパリンが、N−アセチル化ヘパリ
    ン、脱カルボキシル化ヘパリン及び過ヨウ素酸塩で酸化
    され、還元されたヘパリンからなる群から選択される、
    請求項第4項に記載の組成物。
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