JP2701877B2 - 非晶質シリカアルミナ粒子及びその製造法 - Google Patents

非晶質シリカアルミナ粒子及びその製造法

Info

Publication number
JP2701877B2
JP2701877B2 JP63206335A JP20633588A JP2701877B2 JP 2701877 B2 JP2701877 B2 JP 2701877B2 JP 63206335 A JP63206335 A JP 63206335A JP 20633588 A JP20633588 A JP 20633588A JP 2701877 B2 JP2701877 B2 JP 2701877B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particles
amorphous silica
alumina
spherical particles
silica
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63206335A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0255215A (ja
Inventor
一彦 鈴木
俊男 伊藤
潔 阿部
政英 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mizusawa Industrial Chemicals Ltd
Original Assignee
Mizusawa Industrial Chemicals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mizusawa Industrial Chemicals Ltd filed Critical Mizusawa Industrial Chemicals Ltd
Priority to JP63206335A priority Critical patent/JP2701877B2/ja
Publication of JPH0255215A publication Critical patent/JPH0255215A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2701877B2 publication Critical patent/JP2701877B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J29/00Catalysts comprising molecular sieves
    • B01J29/04Catalysts comprising molecular sieves having base-exchange properties, e.g. crystalline zeolites
    • B01J29/06Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Silicon Compounds (AREA)
  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、新規な粒子形状を有する非晶質シリカアル
ミナの製造法に関する。
(従来技術) 球状の非晶質シリカアルミナ系の球状粒子は、種々の
重合体フイルムやその他の樹脂乃至ゴム等に対する充填
剤、化粧科に対する充填剤、香料や薬品類に対する支持
担体、クロマトグラフィ用充填剤等の用途に広く使用さ
れている。
このシリカアルミナ球状粒子は、シリカ−アルミナゾ
ルをスプレーし或いはそのスプレーを気流と衝突させる
方法や、立方体乃至球体の粒子形態を有する結晶性ゼオ
ライトを、その結晶構造が実質的に破壊されるがその粒
子形態が実質上損われない条件下に酸で中和して、該ゼ
オライト中のアルカリ金属分を除去することにより製造
する方法が知られている。
(解決すべき問題点) 然しながら、前者の方法で得られるシリカアルミナ球
状粒子は、一次粒径が比較的粗大であり、しかも粒度分
布も広いものであるという不都合を有している。
例えば、この球状粒子を樹脂用充填剤の用途に供する
場合には、樹脂に対する分散性や樹脂とのなじみが問題
となる。即ち、このシリカアルミナ球状粒子を配合した
樹脂をフィルムに成形し、これを延伸した場合に樹脂と
充填剤粒子との間にボイド(空隙)が発生し易いという
問題を生ずる。
また後者の方法は、非晶質シリカの球状粒子を製造す
る方法としては極めて有用であるが、酸処理に際してゼ
オライト中のアルミナ分がソーダ分とともに少なからず
除去されるため、アルミナ分の損失を招き粒子が構造的
に変質すると共に粒子の屈折率が大きく変化すること等
から非晶質シリカアルミナ粒子の製造法としては望まし
いものではない。
従って本発明は、一次粒径が微細であり且つ明確な球
状を有するシリカアルミナ球状粒子の製造法を提供する
にある。
(問題点を解決するための手段) 即ち本発明によれば、P型ゼオライトに特有のX−線
回折像を有し且つ個々の粒子が全体として明確な球状形
状と梨子状表面とを有するゼオライト粒子を合成する工
程、上記ゼオライト粒子を塩化アンモニウム処理し、該
ゼオライト中のナトリウム分をイオン交換させる工程、
次いで該イオン交換粒子の焼成を行なう工程、とから成
ることを特徴とする非晶質シリカアルミナ球状粒子の製
造法が提供される。
本発明によれば他に、Al2O3含有量が20重量%以上で
あり、且つNa2O含有量が7.0重量%以下の範囲にあるX
−線回折学的に実質的に非晶質なシリカアルミナ粒子で
あって、個々の粒子が明確な球状形状と梨子状表面とを
有し、電子顕微鏡法による一次粒径が20μm以下の範囲
にあることを特徴とする非晶質シリカアルミナ粒子が提
供される。
本発明によれば更に、25℃、関係湿度90%の雰囲気中
に48時間保持した時の吸湿量が13%以下の範囲にあり、
且つ粒子の屈折率が1.495乃至1.51の範囲にあることを
特徴とする非晶質シリカアルミナ球状粒子が提供され
る。
(作用) 本発明は、原料P型ゼオライトの塩化アンモニウム処
理による脱Na2O及び焼成による脱NH等によってゼオライ
ト粒子が非晶質化される点に顕著な特徴がある。
即ち、従来法の様に酸処理によってゼオライト粒子の
非晶質化を行なう場合には、脱Na2Oとともに少なからず
アルミナ分(Al2O3)も取り除かれるため、アルミナ分
の損失という不都合を回避することができず、しかも酸
処理に長時間を要することからも原料ゼオライト粒子の
粒子形状及び粒子特性をそのまま維持することが困難と
なる。
而して本発明においては、この様な酸処理を全く行な
わず、塩化アンモニウム処理、即ちNH4 +とNa+とのイオ
ン交換反応によりソーダ分(Na2O)の除去を行なうた
め、Al2O3の損失という不都合は全く生じない。
しかもAl2O3の損失がないため、得られるシリカアル
ミナ粒子は、原料ゼオライト粒子の形状及び粒子特性を
そのまま保持することが可能となる。
従って、本発明において全体として明確な球状形状と
梨子状表面とを有するゼオライト粒子を出発原料として
用いることは、得られるシリカアルミナ粒子も、この様
な球状形状と梨子状表面とを保有していることを意味す
る。
添付図面第1図は、本発明の非晶質シリカアルミナ球
状粒子の電子顕微鏡写真(倍率10,000倍)であり、第2
図は比較のために示したP−型ゼオライト粒子(原料と
して用いたものの電子顕微鏡写真(倍率10,000倍)であ
る。
これらの電子顕微鏡写真から、本発明の非晶質シリカ
アルミナ系球状粒子は、P−型ゼオライトと同様に、全
体としての形状が真球に近い球状の形態でありながら、
梨子状の表面を数するという驚異的な特徴が明確とな
る。
而して本発明において、得られるシリカアルミナ球状
粒子が真球に近い球状の形態を有しているということ
は、粉粒体として良好な流動性、大きな嵩密度等の特性
を有しており、しかも樹脂等に対して優れた分散性を有
しているという事実を物語っている。
また粒子表面が梨子状、即ちギザギザ状となっている
ということは、この粒子を種々の用途に供した時に、該
粒子と他の物質との間の界面的な特性が極めて特異なも
のとなることを物語っている。
例えば、本発明の粒子を樹脂に配合し成形したとき、
樹脂と粒子とがギザギザ状の表面を介して相互に噛み合
っているため、このフイルムを延伸操作等に賦した場合
にも、ボイド等の形成が少なくなり、しかも後述するよ
うに本発明の粒子屈折率が各種の樹脂フイルムの屈折率
に近似することから、透明性等に優れたフイルムを与え
ることになる。更にこのものを農薬、その他の薬品類に
対する担体として使用したとき、その担持能力を増大さ
せる好ましい作用が得られる。
また本発明において、塩化アンモニウム処理に続いて
焼成を行なうことによって、イオン交換により導入され
たNH4 +が消失し、X−線的に非晶質化が行なわれる。
第3図は、第1図の非晶質シリカアルミナ球状粒子の
X−線回折像(Cu−α)及び第4図は、第2図のP−型
ゼオライト粒子のX−線回折像を示すが、これらのX−
線回折像から、本発明のシリカアルミナ球状粒子は、P
−型ゼオライト粒子と同様の粒子形状を有するが、X−
線回折学的に非晶質である点において全く相違すること
が明らかである。
(発明の好適態様) 出発原料 本発明の非晶質シリカアルミナ球状粒子を製造するに
際しては、先ずP型ゼオライトに特有のX−線回折像を
有し且つ個々の粒子が全体として明確な球状形状と梨子
状の表面とを有するゼオライト粒子を製造する。
かかる粒子形状のP型ゼオライト粒子は、ケイ酸ナト
リウム又は活性ケイ酸ゲル、シリカゾル、メタカオリ
ン、アルミン酸ナトリウム、アルミナゾル及び水酸化ナ
トリウムを下記条件を満足するように混合してアルミノ
ケイ酸アルカリのゲルを生成させ、このゲルを均質化し
た後、80乃至200℃の温度で常圧若しくは水熱条件下で
結晶化を行なうことにより製造される。
配合条件 成分比 モル比 好適モル比 Na2O/SiO2 0.2〜8 0.5〜2.0 SiO2/Al2O3 3〜20 4〜10 H2O/Na2O 20〜200 30〜100 生成したゼオライトは、水洗し、更に所定の粒度への
分級操作を行なった後、次の塩化アンモニウム処理工程
を行なう。
本発明において、極めて真球状に近い非晶質シリカア
ルミナ粒子を製造するためには、P型ゼオライトを用い
ることが望ましい。
この原料の化学組成を示すと次の通りである。
P型ゼオライト SiO2 40〜70重量% Al2O3 15〜35重量% Na2O 8〜25重量% H2O 0〜20重量% 塩化アンモニウム処理 本発明においては、上記の如くして得られたゼオライ
ト粒子に塩化アンモニウムを反応させて、該粒子中のナ
トリウム分をNH4 +イオンでイオン交換する。
イオン交換反応は、結晶ゼオライトを水性スラリーと
し、この水性スラリーに塩化アンモニウムの結晶を直接
又は水溶液として添加し、混合攪拌することにより容易
に行なわれる。
一般にP型ゼオライトの場合、ゼオライト粒子中に含
有されるNa2O成分の40モル%以上、特に60モル%以上を
除去することにより、X−線回折学的にこの粒子を非晶
質化することが可能となる。
かかる範囲にまでNa2O成分をイオン交換するために、
通常粒子中のNa2O成分1モル当たり塩化アンモニウムを
1.0モル以上、特に1.5モル以上となる割合で使用すれば
よい。又交換する前に希酸でスラリーpHを中和してから
交換しても良い。
処理温度は、一般に10乃至80℃の温度範囲とするのが
好適であり、処理時間は0.2乃至2.0時間程度で十分であ
る。
また使用する塩化アンモニウムは結晶を直接加えても
良いが水溶液の濃度は10乃至50重量%、ゼオライト粒子
のスラリー濃度は5乃至50重量%の範囲が適当である。
塩化アンモニウム処理終了後、過水洗し、乾燥及び
粉砕を行なった後、引き続いて焼成を行なう。
焼成 本発明においては、塩化アンモニウム処理を行なった
後、この粒子を焼成することによってNH4 +イオンが除去
され、粒子の非晶質化が行なわれる。
第5図はそれぞれ原料のNa−P型ゼオライト、塩化ア
ンモニウムによりイオン交換されたNH4 -−P型ゼオライ
ト及びその焼成により脱NH4されて得られる非晶質シリ
カアルミナ球状粒子の赤外線吸収スペクトル図である。
この焼成は、200乃至700℃の温度において、0.5乃至
3時間かけて行なわれるが、一般にアンモニウムイオン
交換量が大となるに従って、低い焼成温度領域での非晶
質化が行なわれる傾向にある。
また本発明において非晶質化のための焼成は、極めて
低温レベルで行なわれるという特徴を有している。
例えばP型ゼオライトを焼成により非晶質化するため
には、焼成温度を少なくとも700℃位にする必要がある
が、本発明に従って300℃×2時間の焼成を行なって得
られたシリカアルミナ粒子のX−線回折パターンを示す
第3図によれば、この様な低温レベルでの焼成によって
非晶質化がなされていることが理解される。
シリカアルミナ球状粒子 かくして得られた本発明の非晶質シリカアルミナ球状
粒子は、各粒子の各々が真球に近い明確な球状であっ
て、粒子表面が梨子状となっているとともに、一次粒径
(電子顕微鏡写真法による粒径)が20μm以下、特に0.
3乃至10μmの範囲にある。
即ち各粒子は、一般的に言って下記式、 式中、r1は前記粒子の電子顕微鏡写真輪郭の外接半径
を表わし、r2はその内接円半径を表わす、 で定義される真円度(A)が0.90乃至1.0、特に0.95乃
至1.0の範囲内にあり、また下記式、 式中、Δtは前記粒子の電子顕微鏡写真の輪郭における
ギザギザ状凹凸の径方向の山と谷の間の深さを表わし、
r1は前述した意味を有する、 で定義されるギザギザ度(B)が1乃至10%、特に1.5
乃至5%の範囲内にある。
即ちこの真円度(A)は、粒子の真球状の程度を示す
指数であり、ギザギザ度(B)は粒子表面の梨子状の度
合を示す指数である。
この真円度(A)及びギザギザ度(B)を更に説明す
るための第6図に、電子顕微鏡法により粒子外周形状を
投影したその断面図を示す。
この外周形状に対する外接円1及び内接円2を画く。
外接円1の半径r1及に内接円2の半径r2から、前記式
(1)により真円度(A)が求められる。この真円度
(A)は次の意味を有する。即ち真円では、r1=r2であ
ることから、真円度(A)は1となり、粒子の外周形状
が真円から外れる程、r1とr2との差が大きくなり、1よ
りも小さな値となる。一方、粒子外周形状のギザギザ状
凹凸の径方向の山3と谷4との深さΔtから、ギザギザ
度(B)が式(2)により求められる。このギザギザ度
(B)は、表面のギザギザの粗さ即ち梨子状の程度を志
江す特性値である。
従って本発明において、真円度(A)が前記範囲内に
あることは、各粒子が極めて真球に近いものであること
を示し、これによって粉粒体としての良好な流動性、大
きな嵩密度、及び樹脂等に対する優れた分散性という特
性が発見される。
またギザギザ度(B)が上記範囲内となる様な梨子表
面を有していることにより、該粒子を樹脂に配合して延
伸フィルムを形成した場合にも、ボイド等の形成がなく
なって透明性に優れたフィルムが得られ、更に微粒子は
担体としての担持能力に優れたものとなる。
ギザギザ度(B)の上記範囲よりも小さい場合には上
述した樹脂とのなじみ性が低下する傾向にあり、一方ギ
ザギザ度(B)を上記範囲よりも大きくすることは、粒
子自体の強度が低下したり、或いはこれと接する装置等
の摩耗傾向が増大するため好ましくない。
更に本発明において、非晶質シリカアルミナ粒子の一
次粒径が20μmを超えると樹脂充填剤としての用途に不
適当となり、一方0.3μmよりも小さいと二次凝集傾向
が生ずるのであまり好ましくない。
本発明によって製造される非晶質シリカアルミナは、
出発原料として用いるP型ゼオライト粒子の組成等によ
っても変化するが、一般に次の様な重量組成を有する。
重量組成 SiO2 40〜70重量% Al2O3 20〜35重量% Na2O 0〜 7重量% 灼熱減量 10%以下 本発明において特に重要なことは、上記組成から明ら
かな通り、Al2O3含有量が極めて多いシリカアルミナ粒
子が得られることであって、特にAl2O3含有量が25重量
%よりも大きい非晶質シリカアルミナが得られることで
ある。
即ち、P型ゼオライトを出発原料として非晶質シリカ
アルミナを製造する場合、酸処理法を採用したときに
は、酸によりアルミナ分(Al2O3)が除去されるため、A
l2O3含有量が低くなる。例えば25重量%よりも多いシリ
カアルミナを得ることはむずかしいが、本発明によれ
ば、アルミナ分のロスは生じないため、Al2O3含有量が2
5重量%以上のシリカアルミナを得ること可能となる。
また本発明においては、上述した通り、製造過程にお
いてアルミナ分のロスを生じないことから、SiO2/Al2O3
のモル比が、出発原料のP型ゼオライトとほぼ同一の範
囲にあり、一般に2.0乃至5.0、特に3乃至4.5の範囲に
ある。
更に本発明の非晶質シリカアルミナ粒子の水分吸着性
は、25℃、90%関係湿度の雰囲気中において、飽和吸湿
量が13%以下であるのに対し、原料P型ゼオライトの同
条件下でこの飽和吸湿量は20〜25%である。
即ち、本発明においては、アルミナ分のロスを生ぜ
ず、しかもSiO2/Al2O3のモル比も原料P型ゼオライトと
実質的に同一の範囲にあるにもかかわらず、非晶質シリ
カアルミナ粒子の吸着特性が原料P型ゼオライトと著し
く異なったものとなっている。
この様に吸着特性が変化する理由は未だ明らかではな
いが、塩化アンモニウム処理に際して、NH4 +イオンがSi
O2に何らかの形で作用し、焼成によってNH4 +イオンが除
去される時にポーラスなSiO2部分に収縮が生ずるためで
はないかと考えられる。
同様にして、本発明の非晶質シリカアルミナ粒子は、
前記条件下における飽和吸湿量を示すのに48時間の時間
を要するのに対し、酸処理によって得られる非晶質シリ
カアルミナ粒子は、前記条件下における飽和吸湿量が13
%以下と本発明のものと同様な範囲にあるが、飽和吸湿
量を示すまでの保持時間は約24時間と極めて短い。
更に本発明の非晶質シリカアルミナ粒子の屈折率は、
第1表に記載するメタクリル、ポリビニールアルコール
(PVA)、ナイロン、線状低密度ポリエチレン(LLDP
E)、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレ
ン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、エチレンビニール
アセテイト(EVA)及び塩化ビニール樹脂(PVC)等の各
種樹脂フイルムの屈折率に近似しており、第7図は本発
明によるアンモニア処理法と従来の酸処理法との原料P
型ゼオライトの非晶質化方法の違いによって得られた非
晶質シリカアルミナ粒子の屈折率であり、図中のAは本
発明であり、Bは従来法を示す。
これらのことは、従来法の如くP型ゼオライトを酸処
理した場合には、Na2O分の他にゼオライト骨格を構成す
るAl2O3分が溶出される。従って得られる非晶質シリカ
アルミナ粒子は表面が活性化され、組成的に原料ゼオラ
イトとは著しく異なった多孔質体となる。
一方、本発明による非晶質シリカアルミナ粒子は、原
料P型ゼオライト粒子を塩化アンモニウム処理し、該ゼ
オライト中のナトリウム分を交換させる工程、次いで該
イオン交換粒子の焼成を行なう工程とから得られる。従
って得られた非晶質シリカアルミナ粒子は、原料ゼオラ
イトの活性は消失し、基本骨格は組成的に原料ゼオライ
トとほぼ変りなく、しかもアンモニアが脱離し非晶質化
される焼成工程で、同時に表面が半融(シンター)され
るものと推察されることから、本発明の非晶質シリカア
ルミナ粒子は、原料P型ゼオライトや従来の酸処理によ
って得られた非晶質シリカアルミナ粒子とは全く異なる
粒子特性を示すものである。
また本発明の非晶質シリカアルミナは、粒径や表面の
ギザギザ度によっても相違するが、BET比表面積が100m2
/g以下、特に50m2/g以下の範囲にあり、嵩密度は0.2乃
至1.2/ml、特に0.4乃至1.0g/mlの範囲にある。
本発明の非晶質シリカアルミナは、用途に応じて一次
粒径が極めて均斉で分布がシャープな状態でも使用でき
るし、また一次粒径が広い範囲にわたるブロードな分布
を有する状態でも使用することができる。前者の場合、
この球状粒子は0.85以下、特に0.5以下の一次粒径の標
準偏差を有することができる。
この非晶質シリカアルミナ粒子の表面には、金属石
鹸、樹脂酸石鹸、各種樹脂乃至ワックス類、シラン系乃
至チタン系カップリング剤、Mg,Ca,Zn,Ba等の金属酸化
物又シリカ等のコーティング及び処理を所望により施こ
すことができる。
用途 本発明の非晶質シリカアルミナ系粒子は、種々の樹
脂、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、結晶性プロ
ピレン−エチレン共重合体、イオン架橋オレフィン共重
合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のオレフィン系
樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート等の熱可塑性ポリエステル;6−ナイロン、6,
6−ナイロン等のポリアミド;塩化ビニル樹脂、塩化ビ
ニリデン樹脂等の塩素含有樹脂;ポリカーボネート;ポ
リスルホン類;ポリアセタール等の熱可塑性樹脂に配合
して、形成される樹脂成形品、例えば二軸延伸フイルム
等にスリップ性乃至アンチブロッキング性を賦与する目
的に使用できる。特にポリアミド、ポリエステル等には
重合前に添加して使用する事も出来る。
また、成形用硬化型樹脂や被覆形成用塗料に対する充
填剤乃至補強剤更にはセラミックス基材としての用途に
供することもできる。
また、この球状粒子は、パウダーファンデーション、
液状(ペースト)ファンデーション、ベビーパウダー、
クリーム等の種々の化粧料基剤、歯みがき基剤、医薬、
農薬、香料、芳香剤等を担持させるための担体として有
用であり、更に各種クロマトグラフィ用担体としての用
途にも供給することができる。
実施例 1 下記方法で合成した原料P型ゼオライトを用いて、以
下に本発明による非晶質シリカアルミナ粒子について説
明する。
原料P型ゼオライトの合成 市販試薬の水ガラス(3号ケイ酸ソーダSiO227wt%、
Na2O9.0Wt%)、アルミン酸ナトリウム(Al2O322.5wt
%、Na2O15.5wt%)、カセイソーダを用いて下記モル比
で全体が16Kgになる様に希ケイ酸ソーダ液と希アルミン
酸ナトリウム液を調製した。
Na2O/SiO2 =0.8 SiO2/Al2O3=8.0 H2O/Na2O =70 次に内容積約25のステンレス製容器中で希ケイ酸ソ
ーダ液8.2Kgと希アルミン酸ナトリウム7.8Kgを攪拌下ゆ
っくり混合し、全体が均一なアルミノケイ酸アルカリゲ
ルとした。次いでこのアルミノケイ酸アルカリゲルを激
しく攪拌しながら90℃まで昇温させ、その温度で48時間
処理をして結晶化させた。
次いで過、水洗して固型分濃度39%のP型ゼオライ
トケーキ約1.8Kgを得た。次にこのケーキを濃度10%に
なるように水を加え十分に分散させた後、小型液体サイ
クロンで数回分級をし本発明に用いる原料スラリーを得
た。
なおこの原料の80℃乾燥物(試料No1−0)の電子顕
微鏡写真を第2図にX線回折図を第4図に及び赤外線ス
ペクトルを第5図に示した。
非晶質シリカアルミナ粒子 内容積約8のステンレス製容器に上記分級スラリー
5,000g(乾燥物500g)を入れ原料P型ゼオライト中のNa
2O分に対し当mol相当の濃度20%塩化アンモニウム水溶
液643.5gを室温、攪拌下にてゆっくり注加し、そのまま
1時間攪拌保持した後、過、水洗して110℃24時間乾
燥した。次いでアトマイザーで粉砕後電気炉にて400℃
×2時間の焼成をし約420gの非晶質シリカアルミナ球状
粒子(試料No1−1)を得た。
なお試料(1−1)の電顕写真を第1図に、焼成前の
乾燥物と共に試料(1−1)の赤外線スペクトルを第5
図に示した。さらに第1表にこれらの物性を示した。
なお本発明における各項目の測定は下記の方法によっ
た。
(測定法) (1)充填密度 JIS K・6220・6・8に準じて測定した。
(2)比表面積 カエロエルバ社製Sorptomatic Series1800を使用し、
BET法により測定した。
(3)白色度 JIS P−8123に準じて測定した。
(4)pH JIS K−5101・24Aに準じて測定した5%サスペンジョ
ンのpH値。
(5)電子顕微鏡による粒径 試料微粉末の適量を金属試料板上にとり、十分分散さ
せメタルコーティング装置(日立製E−101形イオンス
パッター)で金属コートし投影試料とする。次いで常法
により走査形電子顕微鏡(日立製S−570)で視野を変
えて数枚の電顕写真像を得る。視野中の球状粒子像の中
から代表的な粒子を選んで、スケールを用い球状粒子像
の直径を測定し、一次粒子径として表示した。
(6)赤外線吸収スペクトル(IR) 日本分光工業(株)製のA302型の赤外線吸収スペクト
ルを使用した。
(7)化学組成 強熱減量(Ig−loss)、二酸化ケイ素(SiO2)、酸化
アルミニウム(Al2O3)、酸化ナトリウム(Na2O)の分
析はJIS M 8852に準拠して測定した。但し酸化アルミニ
ウム、酸化ナトリウムが微量の場合は原子吸光法も併用
した。
(8)吸湿量 試料約1gをあらかじめ重量を測定した40×40mmの秤量
ビンに入れ150℃の電気恒温乾燥器で3時間乾燥後デシ
ケーター中で放冷する。次いで試料の重さを精秤し、あ
らかじめ硫酸で関係湿度90%に調節したデシケーター中
に入れ24時間後の重量増を測定し吸湿量とした。
(9)平均粒径 200mlビーカーに試料1gをはかりとり、これに脱イオ
ン水150mlを加えて攪拌下、超音波で2分間分散させ
る。この分散液をコールターカウンター(TA II型)ア
パーチャーチューブ50μを用いて測定する。累積分布図
から平均粒子径を求める。
(10) X線回折 理学電機(株)製、ゴニオメーターPMG−S2レートメ
ーターECP−D2・X線回折装置を用いて測定した。
実施例 2 内容積約8のステンレス製容器に実施例1で得られ
た原料スラリー5,000gを入れ、原料P型ゼオライト中の
Na2O分に対し3倍mol相当の濃度20%塩化アンモニウム
水溶液1927.3gを室温攪拌下にてゆっくり注加し、その
まま1時間攪拌保持したのち、過、水洗して110℃24
時間乾燥した。次いでアトマイザーで粉砕後電気炉にて
300℃×2時間の焼成をし約410gの非晶質シリカアルミ
ナ球状粒子(試料No2−1)を得た。
この非晶質シリカアルミナ球状粒子のX線回折図を第
3図に、粉末性状及び化学組成について表3に示した。
実施例 3 内容積約8のステンレス製容器に実施例1で得られ
た原料スラリー5,000gを入れ、室温、攪拌下8%硫酸水
を加え、pH6.5に調節後、実施例1と同様にNH4交換、焼
成を行ない非晶質シリカアルミナ球状粒子(試料No3−
1)を得た。
この粒子の粉末性状、及び化学組成について第1表に
示した。
実施例 4 ケイ酸分としてスメクタイト族粘土鉱物である新潟県
中条産酸性白土を酸処理して得た微粒子の活性ケイ酸質
ゲルを用いて合成した原料P型ゼオライトを用いて得ら
れた非晶質シリカアルミナ粒子について以下に説明す
る。
原料P型ゼオライトの合成 110℃乾燥物基準重量%で、SiO2 72.1、Al2O3 14.2、
Fe2O3 3.87、MgO 3.25、CaO 1.06灼熱減量3.15である原
料酸性白土を径5mm×長さ5〜20mmの円柱状に成型し、
乾燥物換算で1250Kgに相当する量を5m3の鉛ばり木槽に
投入し、47重量%濃度の硫酸溶液3300を加え、90℃に
加温し、40時間粒状で酸処理したのち、デカンテーショ
ン法にて薄い硫酸溶液ならびに水を用いて硫酸と反応し
た塩基性成分の硫酸塩を洗浄除去し、引き続き硫酸根が
なくなるまで水洗し、110℃乾燥物基準で下記組成の活
性ケイ酸ゲルを得た。
Ig−loss(1000℃×1hr) 3.75% SiO2 94.34% Al2O3 1.16% Fe2O3 0.16% MgO 0.18% 次いで該ケイ酸ゲルを湿式粉砕した濃度20%の水性ス
ラリーと試薬アルミン酸ナトリウム(Al2O3 22.5wt%,N
a2O 15.5wt%)及びカセイソーダを用いて下記モル比で
全体が16Kgになる様に希活性ケイ酸ゲルスラリーと希ア
ルミン酸ナトリウム液を調製した。
Na2O/SiO2=0.55 SiO2/Al2O3=6.0 H2O/Na2O=65 以後実施例1と同様にしてP型ゼオライトを合成し、
液体サイクロンで分級し本発明用の原料スラリー(試料
No4−0)を得た。
このものの粉末性状及び化学組成について第2表に示
し、電子顕微鏡による1次粒径は約1.5μmの球状粒子
であった。
次いで試料No4−0を用いて実施例1,2と同様にゼオラ
イト中のNa2Oに対して当モル、3倍モル相当の塩化アン
モニウムでそれぞれNH4交換処理をした後焼成して、そ
れぞれ試料No4−1,試料No4−2非晶質シリカアルミナ球
状粒子を得た。
実施例 5 実施例4で得た試料No4−0を用いて、同様にして3
倍モルのアンモニア交換処理をし、過、水洗後、再度
水で10%濃度のスラリーとし、このスラリー800gを2
ビーカーにそれぞれ分取し、スラリー中の固型分に対し
酸化物基準で5%相当のマグネシウム、カルシウム、亜
鉛、バリウムの10%塩化物水溶液をそれぞれ加え、60℃
に加温し1時間のイオン交換処理を行った。
次いで、過、水洗、乾燥後、400℃で2時間焼成
し、上記金属で部分交換された非晶質シリカアルミナ球
状粒子のそれぞれ試料No5−1、5−2、5−3、5−
4を得た。
第3表に粉末性状及び化学組成を示した。
実施例 6 合成モル比が以下になる様にした外は実施例1と同様
にして原料P型ゼオライトを合成した。
Na2O/SiO2=0.7 SiO2/Al2O3=8.0 H2O/Na2O=90 このものの電子顕微鏡による粒径は約6μで分散性に
優れた球状粒子であった。
このものの粉末性状と化学組成について第4表に示し
た。(試料No6−0) さらに10%スラリーとして実施例2と同様にNH4
換、焼成し非晶質シリカアルミナ球状粒子を得た。
この非晶質シリカアルミナ球状粒子(試料No6−1)
の粉末性状及び化学組成について第4表に示した。
実施例 7 実施例4で得られた試料No4−2の粒子表面にギザギ
ザ度を有する非晶質シリカアルミナ球状粒子を研摩清浄
剤として含む、比較的や柔らかい研摩性を有する下記配
合の透明なねり歯みがきを調合した。
配 合 種 重量% 試料No4−2粒子 20 ソルビトール・シロップ 60 ポリエチレン・グリコール#400 5 ラウリル硫酸ナトリウム 2.3 C.M.C 2.5 香 料 1.2 水 9 得られた半透明なペーストは、ねり歯磨きとして、ふ
さわしい洗浄力を持っていた。
実施例 8 実施例6で得られた試料No.6−1の非晶質シリカアル
ミナ粒子に炭素数が18のn−パラフィンを反応させて得
られた試料について、高速液体クロマトグラフィー用充
填剤として用いられる市販の同系のカラムを用いて比較
評価した。
まずSUS316ステンレス製の内径7.8mm、長さ25cmのカ
ラムをカラム充填装置にセットし、充填剤試料をn−ヘ
キサンでスラリー状にした後、450Kg/cm2の圧力で試料
をカラムに充填させた。ついでシリカ系の充填剤を充填
させた上記と同様の材質、寸法からなる市販のカラムを
標準に本発明の非晶質シリカアルミナ球状粒子を充填さ
せたカラムについて以下の実験を行った。
装 置;ウオーターズ(Woters)6000A 高速液体クロマトグラス(測定条件) カラム温度; 35℃ カラム圧力; 180psi 移 動 相;テトラヒドロフラン (tetrahydrofran:THF) 移動相の流速; 1.0ml/min 検 出 器; RI(示差屈折率検出器) 上記の条件で、THF溶媒に0.1%のポリスチレンを溶解
させた試料をマイクロシリンジでそれぞれのカラムに注
入した結果、ほとんど同等のクロマトグラフィーが得ら
れた。
実施例 9 メルトフローレートが1.5g/10分及び密度が0.920g/cc
の低密度ポリエチレンに、下記5表に示し試料を添加
し、押出機で150℃の温度で溶融混練後ペレタイズし
た。
このペレットを押出機に供給し、溶融部160℃、ダイ1
70℃の条件下で厚さ50μのフイルムにインフレーション
製膜した。
得られたフィルムについて次の物性を測定した。
霞 度; ASTM−D−1003に準拠 フ゛ロッキンク゛性; 2枚のフイルム面を重ね、200g/cm2の荷
重をかけ40℃で24時間放置後、フイルムのはがれやすさ
により評価した。
抵抗なくはがれるもの ◎ ややはがれにくいもの ○ はがれにくいもの △ 極めてはがれにくいもの × 光 沢; 光沢が極めて良好なもの ◎ 光沢が良好なもの ○ 光沢がやや悪いもの △ 光沢が悪いもの × 実施例 10 ポリプロピレン樹脂に第6表に示す試料を添加し、得
られた配合組成物をTダイ押出成型により原反フイルム
を得た。
さらにこの原反フイルムを縦5倍、横6倍に延伸し厚
さ30μのフイルムに製膜後、実施例8と同様にフイルム
評価した。
尚フィシュ・アイは光学顕微鏡によりフイルム500cm2
中の0.1mm以上の個数で示した。
実施例 11 実施例6で得られた試料No6−1の非晶質シリカアル
ミナ球状粒子を用いてパウダーファンデーションを作っ
た。
成分(A) マイカ 34部 タルク 10部 二酸化チタン 20部 着色顔料 5部 非晶質球状シリカアルミナ粒子 15部 成分(B) スクワレン 5.0部 ラノリン 4.0部 ミリスチン酸イソプロピル 3.0部 界面活性剤 1.0部 香 料 適 量 成分(A)のマイカ、タルク、二酸化チタン、着色顔
料、非晶質球状シリカアルミナ粒子を当該部数秤量後ス
テンレス製容器に入れ十分混合してから、アトマエザー
で粉砕した。次いでヘンシェルミキサーで十分混合し、
この中に成分(B)の加熱混合物を添加し十分混合して
製品とした。
得られたファンデーションと非晶質球状シリカアルミ
ナ粒子を含まないファンデーションを20才〜50才まで無
作為に20名に依頼し比較テストしたところ総じて非晶質
球状シリカアルミナ粒子を使用したものは伸びが良く、
なめらかでサッパリした仕上りとなる事が分った。さら
に通気性も良好との評価であった。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は、それぞれ本発明の非晶質シリカアル
ミナ粒子及び原料のP型ゼオライト粒子の電子顕微鏡写
真を示す。 第3、第4図は、それぞれ第1図の非晶質シリカアルミ
ナ粒子及び第2図のP型ゼオライト粒子のX線回折図を
示す。 第5図は、赤外吸収スペクトル図であって、図中の
(1),(2),(3)は、それぞれ原料P型ゼオライ
ト、アンモニア交換P型ゼオライト及び本発明の非晶質
シリカアルミナ粒子を表わす。なお図中のA(1400c
m-1)、B(3100cm-1)吸収スペクトルはNH4 +イオンに
基づくスペクトルである。 第6図は第1図、第2図の粒子外周形状の投影図を示
す。 第7図は、本発明の処理法及び従来の酸処理法によって
得られる非晶質シリカアルミナ粒子の屈折率を示し、図
中のAは本発明、Bは従来法を表わす。

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】P型ゼオライトに特有のX−線回折像を有
    し且つ個々の粒子が全体として明確な球状形状と梨子状
    表面とを有するゼオライト粒子を合成する工程、 上記ゼオライト粒子を塩化アンモニウム処理し、該ゼオ
    ライト中のナトリウム分をイオン交換させる工程、 次いで該イオン交換粒子の焼成を行なう工程、 とから成ることを特徴とする非晶質シリカアルミナ球状
    粒子の製造法。
  2. 【請求項2】前記焼成を200乃至700℃の温度で行なう請
    求項(1)の製造法。
  3. 【請求項3】Al2O3含有量が20重量%以上であり、且つN
    a2O含有量が7.0重量%以下の範囲にあるX−線回折学的
    に実質的に非晶質なシリカアルミナ粒子であって、個々
    の粒子が明確な球状形状と梨子状表面とを有し、電子顕
    微鏡法による一次粒径が20μm以下の範囲にあることを
    特徴とする非晶質シリカアルミナ球状粒子。
  4. 【請求項4】SiO2/Al2O3のモル比が2.0乃至5.0の範囲に
    ある請求項(3)記載のシリカアルミナ球状粒子。
  5. 【請求項5】25℃、関係湿度90%の雰囲気中に48時間保
    持した時の吸湿量が13%以下の範囲にある請求項(3)
    記載のシリカアルミナ球状粒子。
  6. 【請求項6】屈折率が1.489乃至1.53の範囲にある請求
    項(3)乃至(5)記載の非晶質シリカアルミナ球状粒
    子。
  7. 【請求項7】BET比表面積が100m2/g以下の範囲にある請
    求項(3)記載のシリカアルミナ球状粒子。
  8. 【請求項8】請求項(3)記載の非晶質シリカアルミナ
    球状粒子から成る無機充填剤。
  9. 【請求項9】請求項(3)記載の非晶質シリカアルミナ
    球状粒子から成る有機重合体用充填剤。
  10. 【請求項10】請求項(3)記載の非晶質シリカアルミ
    ナ球状粒子から成る化粧品用填料。
JP63206335A 1988-08-22 1988-08-22 非晶質シリカアルミナ粒子及びその製造法 Expired - Lifetime JP2701877B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63206335A JP2701877B2 (ja) 1988-08-22 1988-08-22 非晶質シリカアルミナ粒子及びその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63206335A JP2701877B2 (ja) 1988-08-22 1988-08-22 非晶質シリカアルミナ粒子及びその製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0255215A JPH0255215A (ja) 1990-02-23
JP2701877B2 true JP2701877B2 (ja) 1998-01-21

Family

ID=16521597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63206335A Expired - Lifetime JP2701877B2 (ja) 1988-08-22 1988-08-22 非晶質シリカアルミナ粒子及びその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2701877B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4840795B2 (ja) * 2005-05-20 2011-12-21 株式会社ナリス化粧品 肌のトラブル防止法及び肌トラブルの少ない化粧品
JP5011026B2 (ja) * 2007-08-21 2012-08-29 シャープ株式会社 多孔質構造体を用いた特定ガス成分濃縮装置、及び特定ガス成分検出装置
JP5419338B2 (ja) * 2007-11-16 2014-02-19 日揮触媒化成株式会社 着色アルミナ・シリカ粒子、その製造方法および該粒子を配合してなる化粧料
JP2010000409A (ja) * 2008-06-18 2010-01-07 Hitachi Maxell Ltd 粗面化処理が施された高密度機能性粒子、その製造方法およびそれを用いた標的物質の処理方法
JP5613519B2 (ja) * 2010-09-30 2014-10-22 水澤化学工業株式会社 シリカアルミナ系凝集粒子

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0255215A (ja) 1990-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5453260A (en) Amorphous silica or silica-alumina spherical particles and process for preparation thereof
US5236680A (en) Preparation of amorphous silica-alumina particles by acid-treating spherical P-type zeolite particles crystallized from a sodium aluminosilicate gel
KR950011828B1 (ko) 비정질 실리카 내지 실리카 알루미나 구상입자 및 그 제조방법
KR0140869B1 (ko) 비결정성 실리카 - 알루미나 구형 입자와 그것의 제조방법
US5342876A (en) Spherical granules of porous silica or silicate, process for the production thereof, and applications thereof
JP3444670B2 (ja) 粒状非晶質シリカの製造方法
JPS6029643B2 (ja) 珪酸カルシウム及びその製造方法
JP2701877B2 (ja) 非晶質シリカアルミナ粒子及びその製造法
KR950007159B1 (ko) 24면체상 규산질 입자 및 그 제법
JP3775901B2 (ja) 非晶質シリカ系複合粒子及びその用途
JPH03139537A (ja) 新規充填剤及びその製法
JP2780778B2 (ja) チクソトロピー的性質付与剤
JPH1081507A (ja) 磁性体非晶質シリカ複合粒子及びその製造方法
JP2509214B2 (ja) 無機充填剤
JP3410522B2 (ja) 粒状非晶質シリカの製造方法
JPH05193927A (ja) 粒状非晶質シリカの製造方法及び非晶質シリカ球状粒子
JP4039864B2 (ja) 樹脂用配合剤、その製法及び樹脂組成物
JPH06171925A (ja) 多孔質球状ケイ酸塩粒子、その製造方法及びその用途
JP3076447B2 (ja) マグネシウム化合物被覆粒子及びその製法
JP3469292B2 (ja) 非晶質チタン酸シリカアルミネート定形粒子及びその製造方法
JPH0647459B2 (ja) シリカ系充▲填▼剤及びその製造法
JP3763987B2 (ja) アルミノシリカ系複合粒子の製造方法
JPH0569865B2 (ja)
JPH0466810B2 (ja)
JPH06645B2 (ja) 活性アナルサイム及びその製法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term