JP2701779B2 - クロックスキュー低減方法 - Google Patents

クロックスキュー低減方法

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JP2701779B2
JP2701779B2 JP7072934A JP7293495A JP2701779B2 JP 2701779 B2 JP2701779 B2 JP 2701779B2 JP 7072934 A JP7072934 A JP 7072934A JP 7293495 A JP7293495 A JP 7293495A JP 2701779 B2 JP2701779 B2 JP 2701779B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動配線を行うゲート
アレイ、スタンダードセルなどの論理集積回路に関し、
特にクロックスキュー低減方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来のクロックスキュー低減方
法としては、クロックツリー手法を用いた自動配置配線
がある。このクロックツリー手法は、例えば、同一階層
上にクロックドライバーと複数のバッファと複数のレジ
スタ等のブロック回路とを配置し、このバッファの配線
負荷およびゲート負荷を揃えるためにクロック信号の配
線がツリー(tree)状配置になるように各レジスタ
および各バッファがそれぞれ配置される。各ブロック回
路はクロックドライバーからの配線長が等しくなるよう
にバッファとの配線の引き回しが調整され、さらにツリ
ー構成の負荷バランスをとるためのダミーバッファが付
加される。
【0003】クロックドライバとブロック回路間はラン
ダムに配線されるため、クロック配線長の差からスキュ
ーが生じてしまったり、またマクロの配置によって生じ
た配線禁止領域を迂回するための物理的制約のためにス
キューが生じてしまうことがあった。しかし将来のチッ
プの高速化を考えた場合、このスキューをも無くすこと
が重要な課題となっており、種々の低減方法が試みられ
てきた。このスキュー低減方法の一例が特開昭63−8
7744号公報に記載されている。
【0004】同公報記載のクロックスキュー防止用配線
によるスキュー低減の回路図を示した図5を参照する
と、クロック入力端子501はドライバ502および5
03にそれぞれ接続され、ドライバ502の出力端はブ
ロック回路504および505のクロック端子CKにそ
れぞれ接続され、ブロック回路505に接続される配線
が途中でパルス状に複数回折り曲げられたクロックスキ
ュー防止用配線506を介してい配線されている。一
方、ドライバ503の出力端はブロック回路507およ
び508のクロック端子CKにそれぞれ接続されて構成
されている。
【0005】上述したクロックスキュー防止用配線50
6は、この図ではブロック505の配線にしか用いられ
ていないが、他の個所にも配置される所定のブロック回
路間にも適宜挿入接続され、特定の信号配線の長さで所
定の遅延量を与えることによってスキューの低減を行な
う配線手段である。
【0006】このクロックスキュー防止用配線506の
ための領域(配線補正領域)は、配置配線設計時に半導
体集積回路の素子配置領域内に予め確保される。
【0007】クロックスキューの他の従来例が特開平4
ー64263号公報に記載されている。同公報記載のド
ライバ選択によるスキュー低減のチップ構成図示した図
6を参照すると、この方法は、ゲートアレイのマスタチ
ップ601の周辺部にI/Oバッファを配置したI/O
バッファ領域602と、この領域602の対向する両辺
の一部に外部から供給されるクロック信号を駆動するプ
リドライバセル603aおよび603bと、これらのプ
リドライバ603aおよび603bから供給されるクロ
ック信号を内部領域のクロック配線604aおよび60
4bに分配するメインドライバ605aおよび605b
とからなる構造を備えてなる。
【0008】この構造によれば、それぞれ相異なる位相
のクロック信号に対応する分のプリドライバおよびメイ
ンドライバからなるクロック駆動回路が、予めマスタチ
ップ601のI/Oバッファ領域内に埋め込まれるとと
もに、所定の位相をもつクロック信号および相異なる位
相をもつ複数のクロック信号分のクロック分配セルをス
ライスパターンとして用意しておき、駆動力に応じてプ
リドライバ603aおよび603b、メインドライバ6
05aおよび605bの回路数を切り換えることにより
ユーザーが要求する回路に適したクロックの相数、ファ
ンアウト数を選択し、スキューの低減が出来るようにし
たものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のクロッ
クスキュー低減方法において、一方の例で説明した、特
定のパスの配線を長くしたり配線幅を太くする方法で
は、スキューの低減は可能となるが、予め全てのブロッ
ク回路に別途配線補正領域をもたせることが必要となり
著しい面積の増加を招く。また他方の従来例の場合で説
明した、クロックドライバ回路を予めマスタチップに埋
め込んでおき、後でユーザーの必要とする回路に最適な
クロックドライバを選択する方法では、マスタチップに
埋め込んだクロックドライバの駆動能力は調節できて
も、ブロック回路にクロックが入力するまでに通過する
何段かのクロックドライバの駆動能力には言及されてい
ないため、大まかなスキューの低減しかできない。本発
明の目的は、上述した欠点に鑑みなされたものであり、
ゲートアレイにおいて、クロック信号をクロックツリー
方式で自動配置配線した後になお発生するクロックスキ
ューの低減方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のクロックスキュ
ー低減方法の特徴は、半導体チップの同一基板上に、所
定のクロック信号を分配するクロックドライバ群とこれ
らのドライバ群から前記クロック信号が供給されるブロ
ック回路群と論理ゲート群とが所定の論理回路を構成す
るように自動配置配線されるゲートアレイ方式の半導体
集積回路であって、前記クロック信号が複数系統に分割
されそれぞれの系統ごとに前記クロックドライバが複数
段ずつ従属接続されて少なくとも1つの前記ブロック回
路に供給され、前記クロックドライバおよび所定の前記
ブロック回路間の配線を引き回して前記クロック信号の
遅延時間を調整することによりこの遅延時間を所定の前
記系統間で等しくするクロックスキュー低減方法におい
て、全ての前記クロックドライバ群がそれぞれ駆動能力
の最も大きい最大駆動能力ドライバとしてあらかじめ配
置され、前記複数系統のうち初段の前記クロックドライ
バから前記ブロック回路までの遅延量が最大になる系統
のパスに合せて残りの系統のパスの前記最大駆動能力ド
ライバを、このドライバよりも面積および駆動能力がと
もに小さい小駆動能力ドライバに差し替えてタイミング
調整をすることにある。
【0011】また、前記クロックドライバ群が、n(n
は1以上の自然数)段のクロックツリー状に構成され、
第n−1段目の前記クロックドライバ群に番号m(mは
1以上の自然数)を付しておき、m番目の前記クロック
ドライバから前記ブロック回路までの各パスの伝達時間
を算出する第1のステップ、前記第1のステップで算出
した伝達時間から遅延最大パスを決定し、その他のパス
との間に発生するスキューを算出する第2のステップ、
第n段目の前記クロックドライバ群のうち所定のクロッ
クドライバを前記第2ステップの遅延最大パスの遅延に
合うようにスキューに応じて前記小駆動能力ドライバに
差し替える第3のステップ、前記第1のステップから前
記第3のステップまでを全ての第n−1段目の前記クロ
ックドライバ群について繰り返す第4のステップ、前記
第n段を第n−1段に置き換えて前記第1のステップか
ら前記第4のステップまでを実行し、前記第n段が第1
段になったところで終了する第5のステップ、を有す
る。
【0012】さらに、前記最大駆動能力ドライバを小駆
動能力ドライバに差し替えて生じたスペースに遅延補正
用配線パターンを配置し、この遅延補正用配線パターン
によるタイミング調整および前記差し替えで得られたタ
イミング調整を併せて用いることができる。
【0013】さらにまた、前記遅延補正用配線パターン
として、前記最大駆動能力ドライバを前記小駆動能力ド
ライバに差し替えて生じたドライバサイズの差分のスペ
ースに配線を任意の形状に引き回した第1のパターンお
よび前記配線に用いる金属層を前記スペース一面に配設
した第2のパターンを用いるとともに、前記金属層とは
異なる層に任意の形状の配線を配設し、この任意の形状
の配線と前記第1または前記第2のパターンとの配線間
の寄生容量を用いて遅延を発生させた第1または第2の
複合のパターンをそれぞれ単独に、または混在して前記
小駆動能力ドライバの出力と接続し、前記ドライバの差
し替えで残されたスキューを補正することもできる。
【0014】
【作用】本発明のクロックスキュー低減方法では、まず
多数の小駆動能力のクロックドライバをセルライブラリ
として準備しておき、クロックツリー手法を用いて遅延
の最も発生しにくい最大駆動能力のクロックドライバ
(以下、最大駆動能力ドライバと称す)を配置し、各ブ
ロック回路との配線を行う。その後、更に残ったスキュ
ーを低減するために、自動ツールにて遅延最大パスを探
索、これを基準としてそれよりも負荷の小さいパスに配
置されている最大駆動能力のドライバ回路をより駆動能
力の小さいドライバ(以下、小駆動能力ドライバと称
す)を含む回路へと差し替えることでスキューを低減す
るようにしたものである。ここで駆動能力の小さいドラ
イバを含む回路とは、小駆動能力ドライバとスペースに
配置する遅延補正用の配線パターンとを含んだ回路をい
う。
【0015】
【実施例】まず、本発明の第1の実施例を図面を参照し
ながら説明する。
【0016】図1(a)は、本発明の第1の実施例にお
けるクロックドライバを4段構成にしたクロックツリー
の要部の回路図である。この図においてはドライバは全
て最大駆動能力バッファが配置されている。図1(a)
を参照すると、最大駆動能力ドライバ11の出力端が最
大駆動能力ドライバ21および22にそれぞれ接続さ
れ、最大駆動能力ドライバ21の出力端は、最大駆動能
力ドライバ31および32にそれぞれ接続される。最大
駆動能力ドライバ31の出力端は、高駆動能力ドライバ
41と42と43とにそれぞれ接続される。高駆動能力
ドライバ41の出力端はブロック回路51のクロック入
力端子CKに接続され、最大駆動能力ドライバ42の出
力端はブロック回路52のクロック入力端子CKに接続
され、最大駆動能力ドライバ43の出力端はブロック回
路53のクロック入力端子CKに接続される。
【0017】最大駆動能力ドライバ32の出力端は、最
大駆動能力ドライバ44および45にそれぞれ接続され
る。最大駆動能力ドライバ44の出力端はブロック回路
54のクロック入力端子CKに接続され、最大駆動能力
ドライバ45の出力端はブロック回路55のクロック入
力端子CKに接続される。
【0018】最大駆動能力ドライバ33の出力端は、最
大駆動能力ドライバ46と47と48とにそれぞれ接続
され、最大駆動能力ドライバ46の出力端はブロック回
路56クロック入力端子CKに接続され、最大駆動能力
ドライバ47の出力端はブロック回路57のクロック入
力端子CKに接続され、最大駆動能力ドライバ48の出
力端はブロック回路58のクロック入力端子CKに接続
されて構成されている。
【0019】図1(b)は本実施例のクロックスキュー
低減方法により図1(a)のスキューを低減した状態を
示す回路図である。図1(b)を参照すると、図1
(a)との相違点はスキュー調整により、第2段目から
ブロック回路までのスキューが最大になるパスに合せて
他の枝ツリーのパスが等しくなるように小駆動能力ドラ
イバに差し替えてあることである。すなわち、最大駆動
ドライバ22,32,33,41,43,44,46,
48がそれぞれ小駆動能力ドライバ22a,32a,3
3a,41a,43a,44a,46a,48aに差し
替えられている。それ以外の構成要素は同じであるから
ここでの説明は省略する。
【0020】上述したように図1(a)のツリーはスキ
ュー調整が終った状態の図であり、図1(b)は最大駆
動バッファを一部小駆動能力ドライバに差し替えた状態
の図であるが、これらの図に併せて、スキュー低減を得
るためのドライバ差し替え手順をフローチャートで示し
た図3を参照すると、まず、クロックツリー手法で自動
配置配線を行う(図3−301)。このとき配置される
ドライバは全て高駆動能力ドライバである。また、ツリ
ーの段数をn(n=1,2,……)とし、この例では4
段であるからn=4とし、さらに、4段目のドライバを
除き、各段ごとのドライバの番号をm(m=1,2,
…)とする。
【0021】続いて、以下の処理を自動ツールにて行
う。まず、n−1段目、すなわち3段目の最大駆動能力
ドライバ31、32および33にそれぞれ番号mをつけ
る(図3−302)。
【0022】例えば、番号m=1(初期値)をつけた最
大駆動能力ドライバ31を起点として、その枝ドライバ
である最大駆動能力ドライバ41、42および43を通
りブロック回路51、52および53に達するまでのそ
れぞれの伝達時間を検出する(図3−303)。このと
き、4段目の最大駆動能力ドライバ42を含むパスの伝
達時間が一番大きかったとする(遅延最大パス)。
【0023】そこでこの最大駆動能力ドライバ42を含
むパスと他の4段目の最大駆動能力ドライバ41および
43を含むパスとのスキューをそれぞれ算出する(図3
−304)する。
【0024】この算出結果に基づき、それぞれのスキュ
ーの値に応じて4段目の最大駆動能力ドライバ41およ
び43を、予め用意しておいた小駆動能力のドライバ4
1aおよび43aに差し替え、遅延量を遅延最大パスの
最大駆動能力ドライバ41のパスに揃える(図3−30
5)。
【0025】同様な操作を4段目の残りの全ての最大駆
動能力ドライバ44および45、最大駆動能力ドライバ
46、47、48についても行って、最大駆動能力ドラ
イバ44,46および48を小駆動能力ドライバ46
a、47a、48aに差し替える。すなわち、mが配置
されたドライバの最後の番号、この例ではm=3まで繰
り返す(図3−306)。
【0026】次に2段目の最大駆動能力ドライバ21に
着目し、ドライバ21の枝ドライバすなわち3段目の最
大駆動能力ドライバ31,32について考える。ドライ
バ21を起点として最大駆動能力ドライバ31,32を
通りブロック回路51…55に達するまでの遅延を検出
し、最大駆動能力ドライバ31を含むパスが遅延最大パ
スだったとする。このパスに他のパスの遅延を揃えるた
め、最大駆動能力ドライバ32を小駆動能力ドライバ3
2aに差し替える。
【0027】同様にドライバ22を起点として最大駆動
能力ドライバ33を通りブロック回路56…58に達す
るまでの遅延を検出し、この図では省略した3段目の他
の最大駆動能力ドライバを含むパスが遅延最大パスだっ
たとすると、このパスに他のパスの遅延を揃えるため、
最大駆動能力ドライバ33を小駆動能力ドライバ33a
に差し替える(図3−307)。
【0028】最後に1段目の最大駆動能力ドライバ11
に着目し、ドライバ11の枝ドライバすなわち2段目の
最大駆動能力ドライバ21,22について考えると、ド
ライバ11を起点として最大駆動能力ドライバ21,2
2を通りブロック回路51…58に達するまでの遅延を
検出し、最大駆動能力ドライバ21を含むパスが遅延最
大パスだったとする。このパスに最大駆動能力ドライバ
22に接続されるパスの遅延を揃えるため、最大駆動能
力ドライバ22を小駆動能力ドライバ22aに差し替え
て、各パス間のスキューを順次無くしていく(図3−3
07)。この差し替えが終了すると、n=2になるから
このフローは全て終了する。
【0029】この時、ドライバの駆動能力のステップが
細かい程、補正できる遅延値が細かくなり、スキューも
小さく出来る。
【0030】本発明の第2の実施例におけるクロックド
ライバを4段構成にしたクロックツリーの要部の回路図
を示した図2を参照すると、第1の実施例との相違点
は、小駆動能力ドライバ22a,32a,33a,41
a,43a,46a,48aとそれぞれの次段との配線
にパルス波形状に複数回折り曲げた遅延補正用配線を挿
入配置したことである。すなわち、ブロックサイズの大
きな最大駆動能力ドライバをブロックサイズの小さな小
駆動能力ドライバに差し替えを行うと同時に生じるブロ
ックサイズの差分のスペースに、遅延補正用配線パター
ンL1…L8を配置したことを示している。
【0031】遅延補正用配線パターンとしては、ブロッ
クサイズの差分のスペースに配線を任意の形状で細密に
引き回した第1のパターンまたは配線に用いる金属層を
差分のスペース一面に配置した第2のパターンと、上述
の金属層とは異なる層に任意に配設した配線との間にそ
れぞれの寄生容量を作ることによって更なる遅延を発生
させた第1または第2パターンとの複合のパターンをそ
れぞれ単独に、または混在して小駆動能力ドライバの出
力と接続することで、ドライバの差し替えで残ってしま
ったスキューをもアナログ的に補正することが出来る。
すなわち、ドライバの差し替えによって生じたスペース
に遅延補正用配線を配置することで遅延の調整をよりき
め細かく行うことができる。
【0032】ドライバ差し替えによる遅延補正量を示し
た図4を参照すると、横軸に外部負荷容量値を、縦軸に
遅延量をそれぞれとり、最大駆動能力ドライバおよび小
駆動能力ドライバにつく外部負荷容量に対する遅延量の
変化を示している。例えばあるパスに存在する最大駆動
能力のドライバをある小駆動能力のドライバに差し替え
た場合、ドライバにつく外部負荷容量が10pFの時、
新たに600psの遅延を生じさせることができた。よ
ってこの場合、600psのスキューの補正が可能とな
る。一方、現状発生しているクロックスキューの最大値
は500psであるので、0〜500psまでの遅延を
任意に発生させるためには、異なる駆動能力のクロック
ドライバを数多くセルライブラリとして持ち、これらと
差し替えを行えばよい。
【0033】
【発明の効果】上述したように本発明のクロックスキュ
ー低減方法は、あらかじめ駆動能力の異なる多種類のク
ロックドライバをセルライブラリとして準備しておき、
はじめにクロックツリー手法を用いて遅延の最も発生し
にくい最大駆動能力のクロックドライバを配置して各ブ
ロック回路との配線を行い、次に、更に残ったスキュー
を低減するために、自動ツールにて遅延最大パスを探
索、これを基準としてそれよりも負荷の小さいパスに配
置されている最大駆動能力ドライバを小駆動能力ドライ
バと差し替えることでスキューを低減する様にしたの
で、クロックツリーの手法を使って配置配線を試みても
なお残ってしまったスキューや、マクロの配置によって
生じた配線禁止領域を迂回するための物理的制約から生
じたスキューを低減することが出来る。更に最大駆動能
力ドライバを基準としてそこから小駆動能力ドライバへ
と差し替えを行うので、回路の高速動作を保ちながらス
キューの低減をすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の第1の実施例であるクロックド
ライバ4段構成のクロックツリーの要部の回路図であ
る。 (b)図1(a)のスキューを低減した状態を示す回路
図である。
【図2】クロックドライバ差し替えのフローチャートで
ある。
【図3】第2の実施例におけるロックドライバを4段構
成に遅延補正用配線を加えたクロックツリーの要部の回
路図である。
【図4】ドライバ差し替えによる遅延補正量を示した図
である。
【図5】従来技術におけるクロックスキュー防止用配線
によるスキュー低減を示した回路図である。
【図6】従来技術におけるドライバ選択によるスキュー
低減を示したチップ構成図である。
【符号の説明】
11,21,22,31〜33,41〜48 最大駆
動能力ドライバ 22a,32a,33a,41a,43a,44a,4
6a,48a 小駆動能力ドライバ 51〜58 ブロック回路 301〜307 フローチャートの処理ステップ 501 クロックの入力端子 502,503 ドライバ回路 504,505,507,508 ブロック回路 506 クロックスキュー防止用配線 601 マスタチップ 602 I/Oバッファ領域 603a,603b プリドライバセル 604 クロック信号配線 605a,605b メインドライバセル

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体チップの同一基板上に、所定のク
    ロック信号を分配するクロックドライバ群とこれらのド
    ライバ群から前記クロック信号が供給されるブロック回
    路群と論理ゲート群とが所定の論理回路を構成するよう
    に自動配置配線されるゲートアレイ方式の半導体集積回
    路であって、前記クロック信号が複数系統に分割されそ
    れぞれの系統ごとに前記クロックドライバが複数段ずつ
    従属接続されて少なくとも1つの前記ブロック回路に供
    給され、前記クロックドライバおよび所定の前記ブロッ
    ク回路間の配線を引き回して前記クロック信号の遅延時
    間を調整することによりこの遅延時間を所定の前記系統
    間で等しくするクロックスキュー低減方法において;全
    ての前記クロックドライバ群がそれぞれ駆動能力の最も
    大きい最大駆動能力ドライバとしてあらかじめ配置さ
    れ、前記複数系統のうち初段の前記クロックドライバか
    ら前記ブロック回路までの遅延量が最大になる系統のパ
    スに合せて残りの系統のパスの前記最大駆動能力ドライ
    バを、このドライバよりも面積および駆動能力がともに
    小さい小駆動能力ドライバに差し替えてタイミング調整
    をすることを特徴とするクロックスキュー低減方法。
  2. 【請求項2】 前記クロックドライバ群が、n(nは1
    以上の自然数)段のクロックツリー状に構成され、第n
    −1段目の前記クロックドライバ群に番号m(mは1以
    上の自然数)を付しておき、m番目の前記クロックドラ
    イバから前記ブロック回路までの各パスの伝達時間を算
    出する第1のステップ、 前記第1のステップで算出した伝達時間から遅延最大パ
    スを決定し、その他のパスとの間に発生するスキューを
    算出する第2のステップ、 第n段目の前記クロックドライバ群のうち所定のクロッ
    クドライバを前記第2ステップの遅延最大パスの遅延に
    合うようにスキューに応じて前記小駆動能力ドライバに
    差し替える第3のステップ、 前記第1のステップから前記第3のステップまでを全て
    の第n−1段目の前記クロックドライバ群について繰り
    返す第4のステップ、 前記第n段を第n−1段に置き換えて前記第1のステッ
    プから前記第4のステップまでを実行し、前記第n段が
    第1段になったところで終了する第5のステップ、を有
    する請求項1記載のクロックスキュー低減方法。
  3. 【請求項3】 前記最大駆動能力ドライバを小駆動能力
    ドライバに差し替えて生じたスペースに遅延補正用配線
    パターンを配置し、この遅延補正用配線パターンによる
    タイミング調整および前記差し替えで得られたタイミン
    グ調整を併せて用いる請求項1または2記載のクロック
    スキュー低減方法。
  4. 【請求項4】 前記遅延補正用配線パターンとして、前
    記最大駆動能力ドライバを前記小駆動能力ドライバに差
    し替えて生じたドライバサイズの差分のスペースに配線
    を任意の形状に引き回した第1のパターンおよび前記配
    線に用いる金属層を前記スペース一面に配設した第2の
    パターンを用いるとともに、前記金属層とは異なる層に
    任意の形状の配線を配設し、この任意の形状の配線と前
    記第1または前記第2のパターンとの配線間の寄生容量
    を用いて遅延を発生させた第1または第2の複合のパタ
    ーンをそれぞれ単独に、または混在して前記小駆動能力
    ドライバの出力と接続し、前記ドライバの差し替えで残
    されたスキューを補正する請求項3記載のクロックスキ
    ュー低減方法。
JP7072934A 1995-03-30 1995-03-30 クロックスキュー低減方法 Expired - Lifetime JP2701779B2 (ja)

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