JP2701184B2 - エキシマレーザ装置のガス補給方法及びエキシマレーザ装置 - Google Patents

エキシマレーザ装置のガス補給方法及びエキシマレーザ装置

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JP2701184B2
JP2701184B2 JP3290618A JP29061891A JP2701184B2 JP 2701184 B2 JP2701184 B2 JP 2701184B2 JP 3290618 A JP3290618 A JP 3290618A JP 29061891 A JP29061891 A JP 29061891A JP 2701184 B2 JP2701184 B2 JP 2701184B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、殊に、一定のレーザ出
力を長期に渡って安定的に発振させるためのエキシマレ
ーザ装置のガス補給方法及びこの方法を使用したエキシ
マレーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エキシマレーザ出力がハロゲンガスの消
費(即ち、エキシマレーザ装置の運転)に伴って低下す
ることは、よく知られた事実である。そこで従来、次の
方法及び装置によってレーザ出力の維持が図られてい
る。
【0003】従来のエキシマレーザ装置における一般的
なガス注入回路、ガス補給回路、ガス排出回路並びにガ
ス注入時期の決定及びガス補給時期やガス補給量の決定
のための情報入力手段を、図6の装置例を参照し、以下
説明する。
【0004】ガス注入回路は、NeやHe等のバッファ
ガスで希釈されたF、HCl等のハロゲンガスが充填
されたボンベ61と、Kr、Xe、Ar等の稀ガスが充
填されたボンベ62と、NeやHe等のバッファガスが
充填されたボンベ63と、各ボンベ61〜63からレー
ザチャンバ3までの各ガスの導入路中に備えられた各ガ
ス注入開閉弁71、72、73とから構成される。同図
の装置例は、いわゆるフッ素系エキシマレーザ装置であ
って、ボンベ61には、FガスとNeガスとが、
:Ne=5:95(%)の濃度割合で充填され、ボ
ンベ62にはKrガスが充填され、ボンベ63にはNe
ガスが充填されている。尚、ボンベ62、63を一つの
ボンベとし、予め稀ガスとバッファガスとを所定の組成
割合で混合しておき、該ボンベ内に充填したものも知ら
れる。以下バッファガスにはNeガスを使用した場合に
限って述べるが、Heガスを使用してもよいし、Neガ
スとHeガスとを任意の混合比で混ぜ合わせたものをバ
ッファガスとして使用しても良い。
【0005】ガス補給回路は、上記ボンベ61と、この
ボンベ61からレーザチャンバ3までのガスの導入路中
に備えられたガス補給用開閉弁4とから構成される。同
図の装置例の場合、ガス補給用開閉弁4は下流側開閉弁
41と、サブタンク42と、上流側開閉弁43とからな
るが、その他、様々な微量流量制御弁がある。
【0006】ガス排出回路は、真空ポンプ10と、レー
ザチャンバ3から該真空ポンプ10までのガスの導出路
中に備えられたレーザチャンバガス排気弁5とから構成
される。
【0007】ガス注入時期の決定及びガス補給時期やガ
ス補給量の決定ための情報処理手段としては、制御器
1、出力モニタ8及び圧力モニタ9等が備えられてお
り、以下その制御を詳しく説明する。
【0008】上記図6、図7及び図8を参照し、上記従
来のエキシマレーザ装置におけるガス補給方法を以下説
明する。尚、このガス補給方法の説明に先立ち、以降の
説明を容易にするため、図6を参照し、ガス注入方法を
予め説明しておく。
【0009】起動前のレーザチャンバ3内への新たなガ
ス注入は、レーザチャンバ3内の旧ガスをガス排出回路
によって排出後、次の手順で行なわれる。先ず、ボンベ
62からKrガスを40torr導入し、次にボンベ6
1からFガス(上述のとおり、Neガスで希釈されて
いる)を80torr導入し、最後にレーザチャンバ3
内の全圧が2、500torrとなるように、ボンベ6
3からNeガスを導入して行なう。
【0010】同図の装置例の場合、レーザチャンバ3内
のガス組成は、F2:Kr:Ne=4:40:2456
(torr)、即ち、F:Kr:Ne=0.16:
1.60:98.20(%)の濃度割合となる。尚、各
ボンベ61、62、63からのレーザチャンバ3内への
各ガスの導入は、圧力モニタ9を参照して、各開閉弁7
1、72、73を開閉して行う。
【0011】次に、本発明に係わる従来のガスの補給方
法を説明する。前述のとおり、エキシマレーザ装置を運
転すると、ハロゲンガスが消費され、レーザ出力が低下
する。ところで、このレーザ出力は、レーザを励起する
ためにコンデンサに充電した電気エネルギを放電空間に
投入してレーザ媒質ガスを活性化させて得るため、この
コンデンサへの充電電圧を制御することによって該レー
ザ出力を変化させることできる。即ち、ハロゲンガスが
消費しても、消費による出力低下の相当分だけコンデン
サへの充電電圧を上げることによって該レーザ出力を一
定に維持することができる。
【0012】ところが、エキシマレーザ装置を長時間運
転すると、ハロゲンガスの消費が進み、コンデンサへの
充電電圧を上げても、該レーザ出力を一定に維持できな
くなる。そこで従来、最適制御充電電圧範囲Vc(V
MIN〜VMAX)を予め設定しておき、かつ、充電電
圧Vを検出することにより、V≧VMAXに至る毎に、
ボンベ61からハロゲンガス(バッファガスを含む)を
レーザチャンバ3内に補給するようにしている。尚、こ
のガス補給時期や補給量の決定は情報入力手段によって
行い、ガス補給はガス補給回路によって行い、また、ガ
ス補給時はその都度、レーザチャンバ3内の全圧を所定
圧力に維持するため、ガス排出回路によって該レーザチ
ャンバ3内のガスの一部が排出される。
【0013】以上の制御結果を、図8を参照し、説明す
る。同図(b)の傾向には、コンデンサへの充電電圧
制御、ガスの補給時期及びガス補給量の決定の例が示さ
れている。この傾向において、コンデンサへの充電電
圧Vaが急に降下する各時点B(図8の縦破線で示され
る時点)がガス補給時期に相当する。この結果、同図
(a)の傾向に示すように、長期に渡って一定のレー
ザ出力を維持することができるようになる。
【0014】上記従来のガス補給方法の具体例を、図7
のフローチャートを参照し、以下説明する。先ず、目標
レーザ出力Ecと、最適制御充電電圧範囲Vc(V
MIN〜VMAX)と、微小増減充電電圧Δvと、一回
分補給ガス量ΔGとを予め設定する(ステップ
(1))。尚、これらEc、Vc、Δv、ΔGは、本方
法の前提項目ではあるが、本方法がマニュアル制御であ
れば(上記図6の装置例がこれに相当する)、各項目は
必要時前に設定すればよく、上述のように、ステップ
(1)に限る必要はない。他方本方法がマイコンによる
完全制御によるのであれば、これら項目は、ステップ
(1)として、当初から記憶しておく必要がある。次
に、レーザ出力Eaと充電電圧Vaとを検出する(尚、
検出されたレーザ出力はE)充電電圧はVとする、ステ
ップ(2))。次に、検出レーザ出力Eと目標レーザ出
力Ecとを比較し(ステップ(3))、E<Ecであれ
ば、次の検出レーザ出力Eが目標レーザ出力Ecまで上
がるように、検出充電電圧Vを少しΔv上げて指令充電
電圧Vaとし(ステップ(31))、E=Ecであれ
ば、検出充電電圧Vをそのまま指令充電電圧Vaとし
(ステップ(32))、E>Ecであれば、次の検出レ
ーザ出力Eが目標レーザ出力Ecまで下がるように、検
出充電電圧Vを少しΔv下げて指令充電電圧Vaとする
(ステップ(33))。次に、この指令充電電圧Vaと
最適制御充電電圧範囲Vcの最大値VMAXとを比較
し、Va≦VMAXであれば、ステップ(2)へ戻る
が、Va>VMAXであれば、ボンベ61からFガス
(希釈用Neガスを含む)を所定量ΔGだけレーザチャ
ンバ3内に補給する(ステップ(5))と共に、該レー
ザチャンバ3内の全圧が所定の圧力を維持するように、
一部のガスを排気してステップ(2)へ戻る(ステップ
(6))ようにしている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ガス補給方法及び装置によれば、ハロゲンガスを補給す
る毎に、レーザチャンバ3内の混合ガスの最適組成バラ
ンスが崩れてゆくという不都合がある。つまり、ガス補
給を幾度も重ねると、図8(a)の傾向のD点に示す
とおり、ついには目標レーザ出力Ecを維持することが
できなくなる(いわゆるガス寿命である)。例えば同図
では、6回目のガス補給(約10×10ショット)
で、既に一定のレーザ出力Ecを維持できなくなってい
る。詳しくは、次のとおりである。
【0016】従来のエキシマレーザ装置によれば、ハロ
ゲンガス補給用のボンベ61には、稀ガスが含まれてい
ない。しかも、上述したように、ガス補給の都度、レー
ザチャンバ3内のガスの一部が排出されるため、ガス補
給が重なるに伴い、図8(d)の傾向に示すとおり、
Krガスの濃度が低下してゆく。通常、一回のガス補給
で約2%のKrガスが減少し、単純計算によっても、1
0回のガス補給で20%のKrガスが無くなる。別言す
れば、同図(c)の傾向に示すとおり、ハロゲンガス
(Fガス)が徐々に過補給となることを意味する。即
ち、ハロゲンガスを補給するに毎に、レーザチャンバ3
内の混合ガスの最適組成バランスが崩れてゆき、このた
め、コンデンサへの充電電圧をいくら制御しても、レー
ザ出力を一定に維持できなくなる所以である。
【0017】尚、ガス補給時、ボンベ61からのガス補
給と並行してボンベ62からもKrガスを該レーザチャ
ンバ3内に補給することも考えられるが、この場合、該
Krガスの量は微量成分であるため(例では、1.6
%)、精度よく補給するのが困難であった。開閉弁72
までも操作しなければならず、その煩わしさから、該K
rガスの補給がなされていないのが実情である。
【0018】他方、従来のガス補給方法によれば、ガス
補給時点は、ガスの最適組成バランスと無関係な充電電
圧比較(図7のステップ(4))によって決定されてい
る。しかも、この充電電圧比較は、これもガスの最適組
成バランスと無関係なレーザ出力比較(図7のステップ
(3))を基礎としている。殊に後者レーザ出力比較
は、レーザチャンバ3内の生成不純物ガスや光学品の汚
れ等の影響も受けているため、前者充電電圧比較に与え
る影響が大きい。即ち、従来のガス補給方法は全く間接
的物理量をガス補給時点の決定基準としたという不自然
さが付きまとい、他のこれらの外乱によってガスバラン
スを崩してしまう場合もしばしばであった。
【0019】本発明は、上記従来の問題点に着目し、幾
多のガス補給によってもレーザチャンバ内のガスの最適
組成バランスが崩れにくく、また殊に、ガス補給時点や
ガス補給量をより好適に決定し得るエキシマレーザ装置
のガス補給方法及びエキシマレーザ装置を提供すること
を目標とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目標を達成するた
め、本発明のエキシマレーザ装置のガス補給方法は、
圧比が「H:R:B」であるハロゲンガス、稀ガス、バ
ッファガスの混合ガスをレーザチャンバ内に有するエキ
シマレーザの連続パルス発振動作中に、前回のガス交換
又はガス補給後のレーザ発振パルスPの数Pnを積算
し、この積算値Pnが所定数Pcに至ったとき、この所
定数Pcに対応する所定量ΔGであって、かつハロゲン
ガス、稀ガス、バッファガスの混合分圧比が「n・H:
R:B(n>1)」である所定量ΔGのガスをレーザチ
ャンバ内に補給することとした。
【0021】またエキシマレーザ装置にガスを補給する
に、ハロゲンガス、稀ガス、バッファガスの混合ガスを
レーザチャンバ内に有するエキシマレーザの連続パルス
発振動作中に、前回のガス交換又はガス補給後の所定時
間内のレーザ発振パルスPの数Pnを積算し、この積算
値Pnから発振速度(単位時間あたりの発振回数)f’
(P)を演算し、前記所定時間毎に、この発振速度f’
(P)に比例する量ΔGのガスをレーザチャンバ内に補
することとしてもよい。
【0022】さらにまた分圧比が「H:R:B」である
ハロゲンガス、稀ガス、バッファガスの混合ガスをレー
ザチャンバ内に有するエキシマレーザの連続パルス発振
動作中に、前回のガス交換又はガス補給後の所定時間内
のレーザ発振パルスPの数Pnを積算し、この積算値P
nから発振速度(単位時間あたりの発振回数)f’
(P)を演算し、前記所定時間毎に、この発振速度f’
(P)に比例する量ΔGであって、かつハロゲンガス、
稀ガス、バッファガスの混合分圧比が「n・H:R:B
(n>1)」である量ΔGのガスをレーザチャンバ内に
補給することとした。
【0023】他方、本発明のエキシマレーザ装置は、上
記方法発明を使用し、装置として具現化したものであっ
て、次の構成とした。即ち、分圧比が「H:R:B」で
あるハロゲンガス、稀ガス、バッファガスの混合ガスを
レーザチャンバ内に有するエキシマレーザ装置におい
て、制御器1と、レーザ発振パルス検出手段2とを備
え、少なくとも制御器1は、閾値Pcと、この閾値Pc
に対応する所定の補給ガス量ΔGであって、かつハロゲ
ンガス、稀ガス、バッファガスの混合分圧比が「n・
H:R:B(n>1)」である補給ガス量ΔGとを予め
記憶すると共に、レーザの連続パルス発振動作中に、 (1)前記レーザ発振パルス検出手段2からレーザ発振
パルスPを入力し、 (2)前回のガス交換又はガス補給後のレーザ発振パル
スPの数Pnを積算し、 (3)この積算値Pnと前記閾値Pcとを比較し、Pn
<Pcのときには、前記工程(1)へ戻り、Pn=Pc
のときは、閾値Pcに対応する所定の補給ガス量ΔGの
ガスをレーザチャンバ3内に補給するように、ガス補給
用開閉弁4に対して開閉指令信号S1を送る構成を有す
ることとした。
【0024】また、エキシマレーザ装置において、制御
器1と、レーザ発振パルス検出手段2とを備え、少なく
とも制御器1は、レーザ発振パルス速度(単位時間当た
りの発振回数)f’(P)に比例した補給ガス量ΔGを
予め記憶すると共に、レーザ発振時、 (1)前記レーザ発振パルス検出手段2からレーザ発振
パルスPを入力し、 (2)次に、レーザ発振パルス速度f’(P)を演算
し、 (3)次に、この演算結果f’(P)に比例した量ΔG
のガスをレーザチャンバ3内に補給するように、ガス補
給用開閉弁4に対して開閉指令信号S1を送る構成を有
することとした。
【0025】さらにまた分圧比が「H:R:B」である
ハロゲンガス、稀ガス、バッファガスの混合ガスをレー
ザチャンバ内に有するエキシマレーザ装置において、制
御器1と、レーザ発振パルス検出手段2とを備え、少な
くとも制御器1は、レーザ発振速度(単位時間あたりの
発振回数)f’(P)に比例した補給ガス量ΔGであっ
て、かつハロゲンガス、稀ガス、バッファガスの混合分
圧比が「n・H:R:B(n>1)」である補給ガス量
ΔGを予め記憶すると共に、レーザの連続パルス発振動
作中に、 (1)前記レーザ発振パルス検出手段2からレーザ発振
パルスPを入力し、 (2)レーザ発振パルス速度f’(P)を演算し、 (3)次に、この演算結果f’(P)に比例する補給ガ
ス量ΔGのガスをレーザチャンバ3内に補給するよう
に、ガス補給用開閉弁4に対して開閉指令信号S1 を送
る構成を有してもよい。
【0026】さらにまた上記夫々のエキシマレーザ装置
において、レーザチャンバ3内の全圧を一定に維持する
ように、レーザチャンバガス排気弁5に対して開閉指令
信号S2を送る構成を更に有してもよい。
【0027】
【作用】請求項1の方法発明を、マイコン(制御器)を
用い、少なくともそのガス補給時点及びガス補給量を決
定するようにしたのが請求項4の装置発明であり、他方
請求項2の方法発明を、マイコン(制御器)を用い、少
なくともそのガス補給時点及びガス補給量を決定するよ
うにしたのが請求項5の装置発明である。
【0028】これら請求項1、請求項2、請求項4及び
請求項5の発明は、エキシマレーザの性質(即ち、作
用)を利用して得られる構成である。実験によれば
(尚、図8(c)の傾向を参照して説明すれば)、レ
ーザチャンバ3内でのFガスの濃度はレーザ発振パル
スPの数Pn(即ち、レーザのショット数、以下同じ)
の増加に対し、指数関数的に減少する(Fガスは放電
による蒸発した電極材料と反応してレーザ出力に有害な
生成物を作って減少する)。そしてこの関係は、例えば
塩素系エキシマレーザ等においても同様、かつ、常時一
定の関係である。
【0029】このため、ハロゲンガスの初期濃度を予め
知り、かつ、レーザ発振パルスPを監視すれば、エキシ
マレーザ装置の運転によって減少したハロゲンガスの濃
度(即ち、補給すべきハロゲンガスの量)を容易に知る
ことができるようになる。ここで、ハロゲンガスの初期
濃度は当然予め判明している物理量であり、他方レーザ
発振パルスPの数Pnも容易かつ何時でも検出できる物
理量である。
【0030】そこで請求項1、請求項2、請求項4及び
請求項5の発明は、レーザ発振パルスPを監視し、ハロ
ゲンガスを、過不足なく、かつ、自在にレーザチャンバ
3内に補給するようにしている。このレーザ発振パルス
Pの監視態様として、請求項1の方法発明(請求項4の
装置発明)ではパルス数Pnと所定閾値Pcとを比較さ
せることにより、他方、請求項2の方法発明(請求項5
の装置発明)ではレーザ発振パルス速度f’(P)に比
例させることにより、予め設定された所定ガス量ΔG又
は比例ガス量ΔGを該レーザチャンバ3内に補給するよ
うにしている。
【0031】かかる請求項1、請求項2、請求項4及び
請求項5の構成によれば、図8の(a)及び(b)に示
すように、従来のガス補給間隔内に無数の補給時点A
(図8の縦実線及び縦破線で示される時点)を設けるこ
とができるので、レーザチャンバ3内のFガスを一定
の濃度となるように、緻密に管理できるようになる。こ
の結果、一定のレーザ出力を極めて長期に渡って維持す
ることができるようになる。
【0032】請求項3の方法発明を具現化したのが請求
項6の装置発明である。これら請求項3又は請求項6の
発明の構成によれば、予め稀ガスが補給用の混合ガス内
に含まれているため、しかもこの混合ガスを構成するハ
ロゲンガスと稀ガスとバッファガスとは、レーザチャン
バ3内で最適混合組成となるように、予め混合組成して
あるため、幾多のガス補給の後でも、該レーザチャンバ
3内での混合ガスの最適組成バランスを崩れ難くしてい
る。
【0033】
【実施例】本方法発明及び装置発明の好ましい実施例
を、図1〜図5を参照し、以下詳しく説明する。
【0034】図1を参照し、請求項1の方法発明の実施
例を説明する。尚、同図において、従来技術(図7参
照)で説明済みの同一内容の工程には、同一符号を付し
てその説明を簡略化する。
【0035】先ず、目標レーザ出力Ecと、最適制御充
電電圧範囲Vc(VMIN〜VMAX)と、微小増減充
電電圧Δvと、閾値Pcと、閾値Pc時における一回分
補給ガス量ΔGとを設定する(ステップ(1))。尚、
これらEc、Vc、Δv、Pc、ΔGは、本実施例の前
提項目ではあるが、本実施例がマニュアル制御であれ
ば、各項目が必要時前ならば、どこで準備してもよく、
上述のように、ステップ(1)と限る必要はない。他方
マイコン制御によるものであれば(後述する請求項4の
構成である)、これら項目は、ステップ(1)として、
当初から該マイコンに記憶させておく必要がある。次
に、レーザ出力Eと充電電圧Vとレーザ発振パルスP
(尚、検出されたレーザ出力はE、充電電圧はVとし、
レーザ発振パルスPはレーザショットと同義であると扱
っている、以下同様)とを検出する(ステップ
(2))。次に、検出レーザ出力Eと目標レーザ出力E
cとを比較し(ステップ(3))、E<Ecであれば、
レーザ出力Eを目標レーザ出力Ecまで上げるため、検
出充電電圧Vを少しΔv上げて指令充電電圧Vaとし
(ステップ(31))、E=Ecであれば、検出充電電
圧Vをそのまま指令充電電圧Vaとし(ステップ(3
2))、E>Ecであれば、レーザ出力Eを目標レーザ
出力Ecまで下げるため、検出充電電圧Vを少しΔv下
げて指令充電電圧Vaとする(ステップ(33))。他
方、これらステップ(3)〜ステップ(31)、(3
2)又は(32)と並行して、前記入力のレーザ発振パ
ルスPを積算してPnとし(ステップ(41))、この
結果Pn=ΣPが、前記予め設定した閾値Pcとなった
とき(ステップ(42))、直ちに該閾値Pc時におけ
る一回分補給ガス量ΔGをレーザチャンバ3内に補給す
ると共に(ステップ(5))、該レーザチャンバ3内の
全圧が所定の圧力を維持するように、一部のガスを排気
してステップ(2)へ戻る(ステップ(6))。
【0036】上記請求項1の方法発明を使用し、少なく
ともそのガス補給時点及びガス補給量をマイコン(制御
器)を用いて処理する装置が、請求項4の装置発明であ
る。この請求項4の3つの実施例を各々図3、図4及び
図5を参照して説明する。尚、図3、図4及び図5にお
いて、従来技術(図6参照)で説明済みの同一構成に
は、同一符号を付してその説明を簡略化する。
【0037】図3の実施例におけるエキシマレーザ装置
は、制御器1と、レーザパルス検出手段2とを備えてい
る。この制御器1は、少なくとも次の制御を司る。即
ち、制御器1は、閾値Pcと、この閾値Pcに対応する
所定の補給ガス量ΔGとを予め記憶すると共に、レーザ
発振時、前記レーザ発振パルス検出手段2からレーザ発
振パルスPを入力し、次にこのレーザ発振パルスPを積
算Pn=ΣPし、次にこの積算結果Pnを前記閾値Pc
と比較し、Pn=Pcとなったとき、この閾値Pcに対
応する所定のガス量ΔGをレーザチャンバ3内に補給す
るように、ガス補給用開閉弁4に対して開閉指令信号S
1を送ると共に、レーザチャンバ3内の全圧を一定に維
持するように、レーザチャンバガス排気弁5に対して開
閉指令信号S2を送っている。
【0038】尚、上述のとおり、またこの実施例からも
分かるように、請求項1の発明は、ガス補給時点及び補
給量を決定するだけであり、運転通常時におけるレーザ
出力の一定化は、例えば上記請求項1の実施例で説明し
たように(ステップ(2)〜(33))、レーザ出力比
較による充電電圧の加減等で行っている。但し、これら
比較等のための初期値の設定やその演算処理も、本制御
器1が司っている。
【0039】上記図3の実施例に対する図4と図5との
実施例の相違点を述べる。上記図3の実施例は、ガス補
給用ボンベ61内の混合ガスは請求項3の方法発明(又
は請求項6の装置発明)に基づく混合組成のガスであ
り、またレーザ発振パルスPは該エキシマレーザ発振器
2それ自体から入力した構成である。これ対し、図4の
実施例は、レーザ発振パルスPは該エキシマレーザ発振
器2それ自体から入力しているが、ガス補給用ボンベ6
1内の混合ガスは、従来技術と同様、Fガス及びNe
ガスだけの混合ガスである。他方、図5の実施例は、ガ
ス補給用ボンベ61内の混合ガスは請求項1の方法発明
(又は請求項4の装置発明)に基づく混合組成のガスで
あるが、レーザ発振パルスPは別途装着したパルスモニ
タ2から入力している。尚、図4の流量制御弁4と、図
3と図5との流量制御弁4とは、図上は相違させたが、
これは、この種の流量制御弁が種々存在するという意味
を示す程度である。
【0040】次に、図2を参照し、請求項2の方法発明
の実施例を説明する。尚、同図においても、従来技術
(図7)で説明済みの同一内容の工程には、同一符号を
付してその説明を簡略化する。
【0041】先ず、目標レーザ出力Ecと、最適制御充
電電圧範囲Vc(VMIN〜VMAX)と、微小増減充
電電圧Δvと、レーザパルス速度f’(P)に比例した
一回分補給ガス量ΔGとを設定する(ステップ
(1))。尚、これらEc、Vc、Δv、ΔGも、本実
施例の前提項目ではあるが、本実施例がマニュアル制御
であれば、各項目が必要時前ならば、どこで準備しても
よく、上述のように、ステップ(1)と限る必要はな
い。尚、本実施例がマイコン制御によるものであれば
(後述する請求項5の構成である)、これら項目は、ス
テップ(1)として、当初から該マイコンに記憶させて
おく必要がある。次に、レーザ出力Eと充電電圧Vとレ
ーザ発振パルスP(尚、検出されたレーザ出力はE、充
電電圧はVとし、レーザ発振パルスPはレーザショット
と同義であると扱っている、以下同様)とを検出する
(ステップ(2))。次に、検出レーザ出力Eと目標レ
ーザ出力Ecとを比較し(ステップ(3))、E<Ec
であれば、レーザ出力Eを目標レーザ出力Ecまで上げ
るため、検出充電電圧Vを少しΔv上げて指令充電電圧
Vaとし(ステップ(31))、E=Ecであれば、検
出充電電圧Vをそのまま指令充電電圧Vaとし(ステッ
プ(32))、E>Ecであれば、レーザ出力Eを目標
レーザ出力Ecまで下げるため、検出充電電圧Vを少し
Δv下げて指令充電電圧Vaとする(ステップ(3
3))。他方、これらステップ(3)〜ステップ(3
1)、(32)又は(32)と並行して、前記入力のレ
ーザ発振パルスPをパルス速度f’(P)に変換演算し
(ステップ(43))、この結果f’(P)に比例した
量ΔGのガスをレーザチャンバ3内に補給すると共に
(ステップ(53))、該レーザチャンバ3内の全圧が
所定の圧力を維持するように、一部のガスを排気してス
テップ(2)へ戻る(ステップ(6))ように構成して
ある。
【0042】即ち、上記請求項2の方法発明を使用し、
少なくともそのガス補給時点及びガス補給量をマイコン
(制御器)を用いて処理する装置が、請求項5の装置発
明である。この請求項5の3つの実施例装置も各々図
3、図4及び図5を参照して説明する。
【0043】図3の実施例におけるエキシマレーザ装置
は、制御器1と、レーザ発振パルス検出手段2とを備え
ている。この制御器1は、少なくとも、次の制御を司
る。即ち、制御器は、パルス速度f’(P)に比例した
補給ガス量ΔGを予め記憶すると共に、レーザ発振時、
前記レーザ発振パルス検出手段2からレーザ発振パルス
Pを入力し、次に、このレーザ発振パルスPの発振速度
f’(P)を演算し、次に、この演算結果f’(P)に
比例した量ΔGのガスをレーザチャンバ3内に補給する
ように、ガス補給用開閉弁4に対して開閉指令信号S1
を送ると共に、レーザチャンバ3内の全圧を一定に維持
するように、レーザチャンバガス排気弁5に対して開閉
指令信号S2を送る。
【0044】即ち、この装置も、上記請求項4の装置発
明同様、ガス補給時点及び補給量を決定するだけであ
り、運転通常時におけるレーザ出力の一定化は、上記請
求項2の実施例で説明したように(ステップ(2)〜
(33))、レーザ出力比較による充電電圧の加減で行
っており、これら比較のための初期値の設定や演算処理
も、制御器1で司っている。また、図3と図4と図5と
における、実施例の相違点も、上記請求項4の3つの実
施例における相違点と同一であるので、その説明は省略
する。
【0045】上記各実施例の効果を、図8を参照し、以
下説明する。即ち、本発明(請求項1〜請求項6)の実
施例によれば、任意時に必要量のガスを補給でき(同図
(a)のA点参照)、充電電圧制御範囲の自由度も広く
(同図(b)の傾向参照)かつ、ガス補給を繰り返し
てもレーザチャンバ3内のFガスの濃度(同図(b)
の傾向参照)やKrガスの濃度(同図(c)の傾向
参照)も変化しにくい。かかる結果、ガスをを幾多補給
しても、極めて長期に渡り、一定のレーザ出力を維持す
ることが可能となる(同図(a)の傾向参照)。
【0046】具体的には、従来技術と比較し、請求項3
又は請求項6の実施例によれば、1桁上のオーダ(即
ち、10倍程度)のガス寿命を得ることができる。他
方、請求項1、請求項2、請求項4又は請求項5の実施
例によれば、2倍〜3倍程度のガス寿命を得ることがで
きる。勿論、これらを組み合わせて構成すれば(装置実
施例であれば、図3及び図5がこれに相当する)、より
長期に渡るガス寿命を得られることは明らかである。
【0047】尚、請求項1、請求項2、請求項4又は請
求項5の発明は、テーブル上にワークを搬入し、設置
し、レーザ加工し、搬出するというレーザ加工速度に係
わる変化や、ワーク材質や加工形態によって異なるレー
ザ発振パルスの発振変化に対し、極めて好適に対応する
ことができる。別言すれば、レーザ発振パルスPを基準
としたことは、これら変化に係わりなく、即ち、これら
変化に影響されることなく、ガス補給が行えるというこ
とになる。
【0048】次に請求項3の方法発明の実施例は、図示
しないが、次のとおりである。先ず、予め、稀ガスとバ
ッファガスとの混合組成を当該ガスのレーザチャンバ内
での最適混合組成に一致させた後、これに所定量のハロ
ゲンガスを加えて補給用の混合ガスを作っておき、次い
でエキシマレーザ装置へのガス補給時、前記混合ガスを
レーザチャンバ内に補給してゆく構成である。
【0049】尚、請求項3の方法発明を使用した方法と
しては、例えば、レーザチャンバ3内のFガス濃度を
検出し、該Fガスの濃度が所定値となったとき、上記
本方法発明を用いる場合、その他、例えば請求項1又は
請求項2の方法発明に用いる場合等がある。
【0050】図3及び図5に請求項6の装置発明の実施
例を示す。この請求項6の装置発明は、上述のとおり、
請求項3の方法発明を装置発明として具現化したもので
ある。即ち、図3及び図5の各ボンベ61内には、稀ガ
スとバッファガスとの混合組成が当該ガスのレーザチャ
ンバ内での最適混合組成に一致するように、かつ、所定
量のハロゲンガスを加えて充填されている。
【0051】上記請求項6の実施例を、従来技術の欄で
説明した図6のボンベ61と比較し、具体的に説明す
る。ボンベ61には、FガスとKrガスとNeガスと
が、F:Kr:Ne=5:1.525:93.475
(%)の濃度割合で充填されている。尚、ボンベ62に
はKrガスが充填され、ボンベ63にはNeガスが充填
されている。
【0052】即ち、起動前のレーザチャンバ3内への新
たなガス注入は、旧ガスをガス排出回路によって排出
後、先ず、ボンベ62からKrガスを38.78tor
r導入し、次にボンベ61からFガス(上述のとお
り、KrガスとNeガスとで希釈されている)を80t
orr導入し、最後にレーザチャンバ3内の全圧が2、
500torrとなるように、ボンベ63からNeガス
を導入して行なう。
【0053】このようにすると、レーザチャンバ3内の
ガス組成は、F:Kr:Ne=4:40:2456
(torr)、即ち、F:Kr:Ne=0.16:
1.60:98.24(%)の濃度割合となり、従来技
術の図6で説明したと同じとなる。
【0054】即ち、上記実施例のボンベ61内における
KrガスとNeガスとは、Kr:Ne=1.525:9
3.475(%)=1:61.4の混合組成は、レーザ
チャンバ3内での最適組成(Kr:Ne=1.60:9
8.24(%)=1:61.4)に一致している。
【0055】尚、請求項6の装置発明を利用した装置と
しては、例えば、Fガス濃度検出器を追設し、レーザ
チャンバ3内のFガス濃度を検出し、該Fガス濃度
が所定値となったとき、上記混合ガスを補給する構成、
その他、前記請求項4又は請求項5の装置発明へも利用
することができる(図3及び図5参照)。
【0056】尚、上記請求項6の実施例の記載及び請求
項6の記載では、ボンベは、あたかもボンベ61に限る
ような記載としてあるが、このボンベは、広義には、ハ
ロゲンガス、稀ガス及びバッファガスの合流回路それ自
体をも含むものとする。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わるエ
キシマレーザ装置のガス補給方法及びエキシマレーザ装
置によれば、補給用混合ガスを、予めレーザチャンバ内
で最適混合割合に一致するように準備した方法又は装置
としたため、またガス補給時期及び補給量をレーザ発振
パルスの数又は速度に基づく量で補給する方法又は装置
としたため、幾多のガス補給に際しても、該レーザチャ
ンバ内での混合ガスの組成バランスが崩れにくく、この
結果、ガス寿命(即ち、一定のレーザ出力を維持できる
期間)を、従来技術と比較し、2倍〜10倍強に延長せ
しめることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1のガス補給方法の実施例のフローチャ
ートである。
【図2】請求項2のガス補給方法の実施例のフローチャ
ートである。
【図3】請求項4、請求項5及び請求項6のエキシマレ
ーザ装置の実施例の制御ブロック図である。
【図4】請求項4及び請求項5のエキシマレーザ装置の
実施例の制御ブロック図である。
【図5】請求項4、請求項5及び請求項6のエキシマレ
ーザ装置の実施例の制御ブロック図である。
【図6】従来技術のエキシマレーザ装置の制御ブロック
図である。
【図7】従来技術のガス補給方法のフローチャートであ
る。
【図8】本発明と従来技術との実験成績比較を示すグラ
フであり、(a)はレーザ出力とレーザショット数との
関係グラフ、(b)は充電電圧とレーザショット数との
関係グラフ、(c)はFガス濃度とレーザショット数
との関係グラフ、(d)はKrガス濃度とレーザショッ
ト数との関係グラフである。
【符号の説明】
1 制御器 2 レーザ発振パルス検出手段 3 レーザチャンバ 4 ガス補給用開閉弁 5 レーザチャンバガス排気弁 61 ボンベ ΔG 1回の補給ガス量 P レーザ発振パルス Pc 閾値 Pn レーザ発振パルス数 f’(P)レーザ発振パルス速度 S1 開閉指令信号 S2 開閉指令信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−34989(JP,A) 特開 昭63−289887(JP,A) 特開 平3−16286(JP,A) 特開 平4−252013(JP,A)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分圧比が「H:R:B」であるハロゲン
    ガス、稀ガス、バッファガスの混合ガスをレーザチャン
    バ内に有するエキシマレーザの連続パルス発振動作中
    に、前回のガス交換又はガス補給後のレーザ発振パルス
    Pの数Pnを積算し、この積算値Pnが所定数Pcに至
    ったとき、この所定数Pcに対応する所定量ΔGであっ
    て、かつハロゲンガス、稀ガス、バッファガスの混合分
    圧比が「n・H:R:B(n>1)」である所定量ΔG
    のガスをレーザチャンバ内に補給することを特徴とする
    エキシマレーザ装置のガス補給方法。
  2. 【請求項2】 ハロゲンガス、稀ガス、バッファガスの
    混合ガスをレーザチャンバ内に有するエキシマレーザの
    連続パルス発振動作中に、前回のガス交換又はガス補給
    後の所定時間内のレーザ発振パルスPの数Pnを積算
    し、この積算値Pnから発振速度(単位時間あたりの発
    振回数)f’(P)を演算し、前記所定時間毎に、この
    発振速度f’(P)に比例する量ΔGのガスをレーザチ
    ャンバ内に補給することを特徴とするエキシマレーザ装
    置のガス補給方法。
  3. 【請求項3】 分圧比が「H:R:B」であるハロゲン
    ガス、稀ガス、バッファガスの混合ガスをレーザチャン
    バ内に有するエキシマレーザの連続パルス発振動作中
    に、前回のガス交換又はガス補給後の所定時間内のレー
    ザ発振パルスPの数Pnを積算し、この積算値Pnから
    発振速度(単位時間あたりの発振回数)f’(P)を演
    算し、前記所定時間毎に、この発振速度f’(P)に比
    例する量ΔGであって、かつハロゲンガス、稀ガス、バ
    ッファガスの混合分圧比が「n・H:R:B(n>
    1)」である量ΔGのガスをレーザチャンバ内に補給す
    ることを特徴とするエキシマレーザ装置のガス補給方
    法。
  4. 【請求項4】 分圧比が「H:R:B」であるハロゲン
    ガス、稀ガス、バッファガスの混合ガスをレーザチャン
    バ内に有するエキシマレーザ装置において、制御器1
    と、レーザ発振パルス検出手段2とを備え、少なくとも
    制御器1は、閾値Pcと、この閾値Pcに対応する所定
    の補給ガス量ΔGであって、かつハロゲンガス、稀ガ
    ス、バッファガスの混合分圧比が「n・H:R:B(n
    >1)」である補給ガス量ΔGとを予め記憶すると共
    に、レーザの連続パルス発振動作中に、 (1)前記レーザ発振パルス検出手段2からレーザ発振
    パルスPを入力し、 (2)前回のガス交換又はガス補給後のレーザ発振パル
    スPの数Pnを積算し、 (3)この積算値Pnと前記閾値Pcとを比較し、Pn
    <Pcのときには、前記工程(1)へ戻り、Pn=Pc
    のときは、閾値Pcに対応する所定の補給ガス量ΔGの
    ガスをレーザチャンバ3内に補給するように、ガス補給
    用開閉弁4に対して開閉指令信号S1を送る構成を有す
    ることを特徴とするエキシマレーザ装置。
  5. 【請求項5】 ハロゲンガス、稀ガス、バッファガスの
    混合ガスをレーザチャンバ内に有するエキシマレーザ装
    置において、制御器1と、レーザ発振パルス検出手段2
    とを備え、少なくとも制御器1は、レーザ発振速度(単
    位時間あたりの発振回数)f’(P)に比例した補給ガ
    ス量ΔGを予め記憶すると共に、レーザの連続パルス発
    振動作中に、 (1)前記レーザ発振パルス検出手段2からレーザ発振
    パルスPを入力し、 (2)レーザ発振パルス速度f’(P)を演算し、 (3)次に、この演算結果f’(P)に比例する量ΔG
    のガスをレーザチャンバ3内に補給するように、ガス補
    給用開閉弁4に対して開閉指令信号S1を送る構成を有
    することを特徴とするエキシマレーザ装置。
  6. 【請求項6】 分圧比が「H:R:B」であるハロゲン
    ガス、稀ガス、バッファガスの混合ガスをレーザチャン
    バ内に有するエキシマレーザ装置において、制御器1
    と、レーザ発振パルス検出手段2とを備え、少なくとも
    制御器1は、レーザ発振速度(単位時間あたりの発振回
    数)f’(P)に比例した補給ガス量ΔGであって、か
    つハロゲンガス、稀ガス、バッファガスの混合分圧比が
    「n・H:R:B(n>1)」である補給ガス量ΔG
    予め記憶すると共に、レーザの連続パルス発振動作中
    に、 (1)前記レーザ発振パルス検出手段2からレーザ発振
    パルスPを入力し、 (2)レーザ発振パルス速度f’(P)を演算し、 (3)次に、この演算結果f’(P)に比例する補給ガ
    量ΔGのガスをレーザチャンバ3内に補給するよう
    に、ガス補給用開閉弁4に対して開閉指令信号S1を送
    る構成を有することを特徴とするエキシマレーザ装置。
  7. 【請求項7】 レーザチャンバ3内の全圧を一定に維持
    するように、レーザチャンバガス排気弁5に対して開閉
    指令信号S2を送る構成を更に有することを特徴とする
    請求項4乃至6のいずれかに記載のエキシマレーザ装
    置。
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