JP2700795B2 - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JP2700795B2
JP2700795B2 JP63051323A JP5132388A JP2700795B2 JP 2700795 B2 JP2700795 B2 JP 2700795B2 JP 63051323 A JP63051323 A JP 63051323A JP 5132388 A JP5132388 A JP 5132388A JP 2700795 B2 JP2700795 B2 JP 2700795B2
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    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
    • G03C7/30Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
    • G03C7/32Colour coupling substances
    • G03C7/3225Combination of couplers of different kinds, e.g. yellow and magenta couplers in a same layer or in different layers of the photographic material

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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明はハロゲン化銀写真感光材料に関し、さらに詳
しくは、色再現性及び画像保存性に優れたハロゲン化銀
カラー写真感光材料に関する。
【発明の背景】
ハロゲン化銀写真感光材料を露光させた後、発色現像
処理することにより、酸化された芳香族第一級アミン発
色現像主薬と色素形成カプラーとが反応して色素が生成
し、色画像が形成される。 一般に、この写真方法においては、減色法による色再
現法が使われ、イエロー、マゼンタ及びシアンの色画像
が形成される。 シアン色画像形成カプラーとしてこれまでフェノール
類あるいはナフトール類が多く用いられているが、これ
らのフェノール類あるいはナフトール類といったシアン
色画像形成カプラーから得られるシアン色画像には、短
波長側のキレが悪く、緑領域にも不要な不整吸収をもつ
という色再現上の問題点を有している。 又、従来用いられているフェノール類及びナフトール
類のシアン色画像形成カプラーから得られる色画像は、
熱堅牢性や光堅牢性の両方を満足するものは得られてい
なかった。 前記問題点を解決する手段として、特願昭62−47323
号の技術が提案されており、この提案の明細書中に記載
されているピラゾロアゾール系カプラーを用いると、色
再現性及び熱堅牢性の特性に大巾な改良効果があると謳
われている。 しかしながら、光堅牢性は充分ではなく、又、意外な
ことに該カプラーの分散液の保存安定性がおもわしくな
いことがわかり、この改良が待たれていた。 本発明者等は、前記問題点について種々検討した結
果、ピラゾロアゾール型シアンカプラーと特定のフェノ
ール型カプラーとを併せて用いることによって好ましい
結果が得られたことを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【発明の構成】
本発明の目的は、支持体上に青感性ハロゲン化銀乳剤
層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀
乳剤層をそれぞれ少なくとも一層有するハロゲン化銀写
真感光材料において、前記赤感性ハロゲン化銀乳剤層
が、活性点を除いた置換可能な位置に少なくとも一つの
電子吸引性基及び/又は水素結合性の基を有する下記一
般式[I]で表されるピラゾロアゾール型のシアンカプ
ラーと、 一般式[I] (式中、R1,R2及びYは水素原子または置換基を表し、R
1とR2のうちの少なくとも1つは電子吸引基または水素
結合性の基から選ばれた基である。Xは水素原子または
発色現像主薬の酸化体との反応により離脱しうる基を表
す。)下記一般式[PC−I]及び/又は一般式[PC−I
I]で表わされるシアンカプラーとを含有するハロゲン
化銀写真感光材料によって達成された。 一般式[PC−I] (式中、R21は炭素数2〜6のアルキル基を表す。R22
バラスト基を表す。R23は水素原子、ハロゲン原子又は
アルキル基を表す。Z1は水素原子又は発色現像主薬の酸
化体との反応により離脱可能な基を表す。) 一般式[PC−II] (式中、R24はアルキル基又はアリール基を表す。R25
アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は複素環
基を表す。R26は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基
又はアルコキシ基を表す。尚、R26はR24と共同して環を
形成しても良い。Y1は水素原子又は発色主薬の酸化体と
の反応により離脱可能の基を表す。)
【発明の具体的構成】 本発明のハロゲン化銀写真感光材料には、前記一般式
[PC−I]で示されるシアンカプラー及び前記一般式
[PC−II]で示されるシアンカプラーの中から選ばれる
少なくとも一種と、活性点を除いた置換可能な位置に少
なくとも一つの電子吸引性基及び/又は水素結合性の基
を有するピラゾロアゾール型のシアンカプラーとが併せ
て用いられる。 以下、これらのシアンカプラーを併用する場合は本発
明のシアンカプラーという。 次に、本発明に係る前記ピラゾロアゾール環の活性点
を除いた置換可能な位置に、少なくとも1つの電子吸引
性の基および/または水素結合性の基を有するピラゾロ
アゾール型シアンカプラーを更に具体的に説明する。 ピラゾロアゾール型シアンカプラーとは、ピラゾール
環にアゾール環(ベンゼン環等を縮合しているものも含
む)が縮合した縮合環、即ちピラゾロアゾール環を有す
るシアンカプラーである。 ピラゾロアゾール環は、その活性点を除いた置換可能
な位置に少なくとも1つの電子吸引性の基および/また
は水素結合性の基を有することにより、発色現像によっ
てシアン色素を形成するシアンカプラーとなる。 ピラゾロアゾール環の活性点を除いた置換可能な他の
位置には、他の任意の置換基を有していてもよい。 ピラゾロアゾール環の活性点とは、発色現像の結果形
成される発色現像主薬の酸化体との反応により離脱しう
る水素または置換基が結合している位置をいう。 本発明の電子吸引性の基とは、ピラゾロアゾール型シ
アンカプラーが、現像主薬酸化体と反応し、メタノール
中に溶解して測定した時に580〜700nmの間に吸収極大を
有する色素を形成するような強さの電子吸引力を持つ置
換基を意味している。 電子吸引性基は各々単独で上記した電子吸引力を有し
ていてもよいし、また、共同して上記の電子吸引力を有
していてもよい。 本発明に係る電子吸引性基とは、好ましくはHammett
によって定義された置換基定数δpが、+0.20以上の置
換基であり、具体的には、スルホニル、スルフィニル、
スルホニルオキシ、スルファモイル、ホスホリル、カル
バモイル、アシル、アシルオキシ、オキシカルボニル、
カルボキシル、シアノ、ニトロ、ハロゲン化アルコキ
シ、ハロゲン化アリールオキシ、ピロリル、テトラゾリ
ル等の各基およびハロゲン原子等が挙げられる。 スルホニル基としては、アルキルスルホニル、アリー
ルスルホニル、また、ハロゲン化アルキルスルホニル、
ハロゲン化アリールスルホニル等の基が挙げられる。 スルフィニル基としては、アルキルスルフィニル、ア
リールスルフィニル等の基が挙げられる。 スルホニルオキシ基としては、アルキルスルホニルオ
キシ、アリールスルホニルオキシ等の基が挙げられる。 スルファモイル基としては、N,N−ジアルキルスルフ
ァモイル、N,N−ジアリールスルファモイル、N−アル
キル−N−アリールスルファモイル等の基が挙げられ
る。 ホスホリル基としては、アルコキシホスホリル、アリ
ールオキシホスホリル、アルキルホスホリル、アリール
ホスホリル等の基が挙げられる。 カルバモイル基としては、N,N−ジアルキルカルバモ
イル、N,N−ジアリールカルバモイル、N−アルキル−
N−アリールカルバモイル等の基が挙げられる。 アシル基としては、アルキルカルボニル、アリールカ
ルボニル等の基が挙げられる。 アシルオキシ基としては、アルキルカルボニルオキシ
等が好ましい。 オキシカルボニル基としては、アルコキシカルボニ
ル、アリールオキシカルボニル等の基が挙げられる。 ハロゲン化アルコキシ基としては、α−ハロゲン化ア
ルコキシ基が好ましい。 ハロゲン化アリールオキシ基としては、テトラフルオ
ロアリールオキシ、ペンタフルオロアリールオキシ等の
各基が好ましい。 ピロリル基としては、1−ピロリル等の基が挙げられ
る。 テトラゾリル基としては、1−テトラゾリル等の基が
挙げられる。 上記置換基の他に、トリフルオロメチル基、ヘプタフ
ルオロイソプロピル基、ノニルフルオロ(t)ブチル基
や、テトラフルオロアリール基、ペンタフルオロアリー
ル基なども好ましく用いられる。 本発明の水素結合性の基とは、ピラゾロアゾール環上
の窒素原子との間に、該ピラゾロアゾール型シアンカプ
ラーが、現像主薬酸化体と反応し、メタノール中に溶解
して測定した時に580〜700nmの間に吸収極大を有する色
素を形成するような強さの水素結合を形成することので
きる水素原子を有する基をいう。 該水素原子とピラゾロアゾール環上の窒素原子との間
に強い水素結合を形成させることによって、カプラー
は、発色現像により形成される色素がシアン色素となる
シアンカプラーとなる。 ピラゾロアゾール環上の窒素原子との間に上記水素結
合を形成できる水素原子を有する置換基の代表例とし
て、次の式で表される置換基を挙げることができる。 (式中、Ra、Rb、Rc、RdおよびReは水素原子または置換
基を、Rfは置換基を表す。lは0または1を表し、nは
0〜4の整数を表す。nが2以上の場合、それぞれのRf
は同じでも異なっていてもよい。) 上記式において、Ra,RbおよびRdとして好ましいもの
は、水素原子、アルキル基、アリール基、複素環残基等
であり、Rcとして好ましいものは、水素原子、アルキル
基、アリール基、複素環残基およびアルキル基やアリー
ル基等で置換されていてもよいスルホニル基、スルフィ
ニル基等である。Reとして好ましいものは、水素原子、
アルキル基、アリール基、複素環残基およびアルキル基
やアリール基等で置換されていてもよいスルホニル基、
スルフィニル基およびカルボニル基等であるが、特に好
ましいものは、アルキル基やアリール基等で置換されて
いてもよいスルホニル基、スルフィニル基およびカルボ
ニル基である。Rfが表す置換基としては特に制限はな
い。 上記のうち、本発明で用いられる水素結合性の基とし
て特に好ましいものは、上記の式(1),(2)(3)
および(7)で表されるものであるが、その中でも更に
好ましいものは、−SO2NHRc、−SONHRc、−CONHRcおよ
である。 上記水素結合性の基は、長鎖炭化水素基やポリマー残
基などの耐拡散性の置換基を含んでいてもよい。 ピラゾロアゾール型シアンカプラーとは、ピラゾール
環にアゾール環が縮合したものであり、具体的には、好
ましくは、下記の一般式[I]で表わすことができる。 一般式[I] (式中、R1,R2及びYは水素原子または置換基を表し、R
1とR2のうちの少なくとも1つは電子吸引基または水素
結合性の基から選ばれた基である。 Xは水素原子または発色現像主薬の酸化体との反応に
より離脱しうる置換基を表す。) 上記R1およびR2が表す置換基のうち、電子吸引基およ
び水素結合性の基以外の置換基としては種々のものを挙
げることができ、特に制限はないが、代表的には、アル
キル、アリール、アニリノ、アシルアミノ、スルホンア
ミド、アルキルチオ、アリールチオ、アルケニル、シク
ロアルキル、シクロアルケニル、アルキニル、複素環、
アルコキシ、アリールオキシ、複素環オキシ、シロキ
シ、アミノ、アルキルアミノ、イミド、ウレイド、スル
ファモイルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アリ
ールオキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニル、
アリールオキシカルボニル、複素環チオ、チオウレイ
ド、ヒドロキシおよびメルカプトの各基、ならびにスピ
ロ化合物残基、有橋炭化水素化合物残基等が挙げられ
る。 上記アルキル基としては、炭素数1〜32のものが好ま
しく、直鎖でも分岐でもよい。 アリール基としては、フェニル基が好ましい。 アシルアミノ基としては、アルキルカルボニルアミノ
基、アリールカルボニルアミノ基等が挙げられる。 スルホンアミド基としては、アルキルスルホニルアミ
ノ基、アリールスルホニルアミノ基等が挙げられる。 アルキルチオ基、アリールチオ基におけるアルキル成
分、アリール成分は上記のアルキル基、アリール基が挙
げられる。 アルケニル基としては、炭素数2〜32のもの、シクロ
アルキル基としては炭素数3〜12、特に5〜7のものが
好ましく、アルケニル基は直鎖でも分岐でもよい。 シクロアルケニル基としては、炭素数3〜12、特に5
〜7のものが好ましい。 ウレイド基としてはアルキルウレイド基、アリールウ
レイド基等; スルファモイルアミノ基としてはアルキルスルファモ
イルアミノ基、アリールスルファモイルアミノ基等; 複素環基としては5〜7員のものが好ましく、具体的
には、2−フリル基、2−チエニル基、2−ピリミジニ
ル基、2−ベンゾチアゾリル基等; 複素環オキシ基としては5〜7員の複素環を有するも
のが好ましく、例えば3,4,5,6−テトラヒドロピラニル
−2−オキシ基、1−フェニルテトラゾール−5−オキ
シ基等; 複素環チオ基としては、5〜7員の複素環チオ基が好
ましく、例えば2−ピリジルチオ基、2−ベンゾチアゾ
リルチオ基、2,4−ジフェノキシ−1,3,5−トリアゾール
−6−チオ基等; シロキシ基としてはトリメチルシロキシ基、トリエチ
ルシロキシ基、ジメチルブチルシロキシ基等; イミド基としてはコハク酸イミド基、3−ヘプタデシ
ルコハク酸イミド基、フタルイミド基、グルタルイミド
基等; スピロ化合物残基としてはスピロ[3.3]ヘプタン−
1−イル等; 有橋炭化水素化合物残基としてはビシクロ[2.2.1]
ヘプタン−1−イル、トリシクロ[3.3.1.13.7]デカン
−1−イル、7,7ジメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン
−1−イル等が挙げられる。 これらの基は、さらに長鎖炭化水素基やポリマー残基
等の耐拡散性基などの置換基を含んでいてもよい。 一般式[I]において、Xの表す発色現像主薬の酸化
体との反応により離脱しうる基としては、例えばハロゲ
ン原子(塩素原子、臭素原子、弗素原子等)及びアルコ
キシ、アリールオキシ、複素環オキシ、アシルオキシ、
スルホニルオキシ、アルコキシカルボニルオキシ、アリ
ールオキシカルボニル、アルキルオキザリルオキシ、ア
ルコキシオキザリルオキシ、アルキルチオ、アリールチ
オ、複素環チオ、アルキルオキシチオカルボニルチオ、
アシルアミノ、スルホンアミド、N原子で結合した含窒
素複素環、アルキルオキシカルボニルアミノ、アリール
オキシカルボニルアミノ、カルボキシル、 (R1′およびR2′は前記R1およびR2と同義であり、Rgお
よびRhは水素原子、アルキル基、アリール基または複素
環基を表し、Z′はベンゼン環等が縮合してもよいアゾ
ール環を形成するに必要な非金属原子群を表す。)等の
各基が挙げられるが、好ましくはハロゲン原子である。
これらのうちXで表される特に好ましいものは、水素原
子および塩素原子である。 一般式[I]で表される化合物のうち、R1およびR2
少なくとも1つが電子吸引性基であるものを更に具体的
に記すと下記一般式[II α]により表される。 一般式[II α] 上記一般式において、 [II α]中、R1αおよびR3αのうちの少なくと
も1つ、 は電子吸引性の基である。 Xは一般式[I]におけるXと同義であり、Yは水素
原子または置換基を表し、Yが表す置換基の好ましいも
のは、例えば、本発明の化合物が現像主薬酸化体と反応
する以前に該シアンカプラーから離脱するものであっ
て、例えば、特開昭61−228444号等に記載されているよ
うな、アルカリ条件下で離脱しうる基や、特開昭56−13
3734号等に記載されているような、現像主薬酸化体との
反応によりカップリング・オフする置換基等を挙げるこ
とができる。好ましいYは水素原子である。 また、一般式[II α]において、R1αおよびR3α
のうち、電子吸引性基でない置換基としては、特に制限
はない。具体的には一般式[I]において、R1またはR2
が、電子吸引性基または水素結合性の基以外である場合
に、R1またはR2が表す置換基として述べたもの、あるい
は、前述の水素結合性の基として述べたものが挙げられ
る。 本発明に係る電子吸引性基を有するシアンカプラー
は、特願昭62−47323号、同62−53417号、同62−62162
号、同62−53418号、同62−62163号、同62−48895号、
同62−99950号等の各明細書に記載されている方法に従
って容易に合成することができる。 一般式[I]で表される化合物のうち、R1およびR2
少なくとも1つが水素結合性の基であるものを更に具体
的に記すと下記一般式[II β]により表される。 一般式[II β] 上記一般式において、Xは前記一般式[I]における
Xと同義である。 一般式[II β]におけるR1β、 は水素結合性の基である。 一般式[II β]におけるR3βは、特に制限はな
い。具体的には一般式[I]において、R1またはR2が、
電子吸引性基または水素結合性の基以外である場合に、
R1またはR2が表す置換基として述べたもの、あるいは、
前述の電子吸引性基として述べたものが挙げられる。 一般式[II β]におけるYは、一般式[II α]にお
けるYと同義である。 本発明に係る水素結合性の基を有するシアンカプラー
は、特願昭62−85510号,同62−85511号,同62−114838
号,同62−115946号および同62−184554号等の各明細書
に記載されている方法に従って容易に合成することがで
きる。 本発明のカプラーは、通常ハロゲン化銀1モル当り、
1×10-3モル〜1モル、好ましくは1×10-2モル〜8×
10-1モルの範囲で用いることができる。 また、本発明のカプラーは他の種類のシアンカプラー
と併用することもできる。 本発明のシアンカプラーには、通常のシアン色素形成
カプラーにおいて用いられる方法および技術が同様に適
用できる。典型的には、本発明のシアンカプラーをハロ
ゲン化銀乳剤に配合し、この乳剤を支持体上に塗布して
本発明のカラー感光材料を形成する。 以下に、本発明に係るピラゾロアゾール型シアンカプ
ラーの代表的具体例を示す。 次に、本発明に係る前記一般式[PC−I]で示される
化合物について説明する。 一般式[PC−I] (式中、R21は炭素数2〜6のアルキル基を表す。R22
バラスト基を表す。R23は水素原子、ハロゲン原子又は
アルキル基を表す。Z1は水素原子又は発色現像主薬の酸
化体との反応により離脱可能な原子もしくは基を表
す。) R21で表されるアルキル基は直鎖でも分岐でもよく、
置換基を有するものも包含する。 R22で表されるバラスト基は、カプラーが適用される
層からカプラーを実質的に他層へ拡散できないようにす
るのに充分なかさばりをカプラー分子に与えるところの
大きさと形状を有する有機基である。 該バラスト基として好ましいものは下記一般式で表わ
されるものである。 R27は炭素数1から12のアルキル基を表し、Arはフェ
ニル基等のアリール基を表し、このアリール基は置換基
を有するものも包含する。 R23として特に望ましいのはハロゲン原子、中でもCl
である。 Z1は一般式[PC−II]中のY1と同義である。 次に、一般式[PC−I]で表されるカプラーの具体例
を示すが、これらに限定されるものではない。 これらを含め本発明において用いることのできるシア
ンカプラーの具体例は特公昭49−11572号公報、特開昭6
1−3142号公報、同61−9652号公報、同61−9653号公
報、同61−39045号公報、同61−50136号公報、同61−99
141号公報、同61−105545号公報等に記載されている。 本発明の前記一般式[PC−I]で示されるシアン色素
形成カプラーは、通常ハロゲン化銀1モル当り1×10-3
モル〜1モル、好ましくは1×10-2モル〜8×10-1モル
の範囲で用いることができる。 次に、本発明に係る前記一般式[PC−II]で示される
化合物について説明する。 一般式[PC−II] (式中、R24はアルキル基又はアリール基を表す。R25
アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は複素環
基を表す。R26は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基
又はアルコキシ基を表す。尚、R26とR24と共同して環を
形成しても良い。Y1は水素原子又は発色現像主薬の酸化
体との反応により離脱可能な基を表わす。) 前記一般式[PC−II]で表されるシアンカプラーにお
いて、R24で表されるアルキル基としては炭素数1〜32
のものが好ましく、これらは直鎖でも分岐でもよく、置
換基を有するものも含む。 R24で表されるアリール基としてはフェニル基が好ま
しく、置換基を有するものも含む。 R25で表されるアルキル基としては炭素数1〜32のも
のが好ましく、これらのアルキル基は直鎖でも分岐でも
よく、又置換基を有するものも含む。 R25で表されるシクロアルキル基としては炭素数3〜1
2のものが好ましく、これらのシクロアルキル基は置換
基を有するものも含む。 R25で表されるアリール基としてフェニル基が好まし
く、置換基を有するものも含む。 R25で表される複素環基としては5〜7員環のものが
好ましく、置換基を有するものも含み、又縮合していて
もよい。 R26は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基又はアル
コキシ基を表し、該アルキル基及び該アルコキシ基は置
換基を有するものも含むが、R26は好ましくは水素原子
である。 又、R24とR26が共同して形成する環としては5又は6
員環が好ましく、その例としては、 等が挙げられる。 一般式[PC−II]においてY1で表される発色現像主薬
の酸化体との反応により離脱可能な基としては、ハロゲ
ン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキ
シ基、スルホニルオキシ基、アシルアミノ基、スルホニ
ルアミノ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリール
オキシカルボニルオキシ基及びイミド基等(それぞれ置
換基を有するものも含む)が挙げられるが、好ましくは
ハロゲン原子、アリールオキシ基、アルコキシ基であ
る。 上述のシアンカプラーのうち特に好ましいものは、下
記一般式[PC−II−A]で示されるものである。 一般式[PC−II−A] 式中、R28は少なくとも1個のハロゲン原子で置換さ
れたフェニル基を表し、これらのフェニル基はさらにハ
ロゲン原子以外の置換基を有するものも含む。 R29は前記一般式[PC−II]のR24と同義である。 Y2はハロゲン原子、アリールオキシ基又はアルコキシ
基を表し、置換基を有するものも含む。 以下に一般式[PC−II]で表されるシアンカプラーの
代表的具体例を示す。 上述のシアンカプラーの具体例としては更に例えば、
特願昭61−21853号明細書第26頁〜35頁、特開昭60−225
155号公報第7頁左下の欄〜10頁右下の欄、特開昭60−2
22853号公報第6頁左上の欄〜8頁右下の欄及び特開昭5
9−185335号公報第6頁左下の欄〜9頁左下の欄に記載
された2,5−ジアシルアミノ系シアンカプラーを含み、
これらの明細書及び公報に記載されている方法に従って
合成することができる。 このシアンカプラーは赤感性ハロゲン化銀乳剤層に用
いられ、その添加量はハロゲン化銀1モル当たり1×10
-3〜1モル、好ましくは1×10-2〜8×10-1モルの範囲
である。 本発明のシアンカプラーを発明のカラー感光材料に含
有せしめるには、通常のシアンカプラーにおいて用いら
れる公知の技術が適用できる。 例えば、カプラーを高沸点溶媒に、必要に応じて低沸
点溶媒を併用して溶解し、微粒子状に分散して本発明に
係るハロゲン化銀乳剤に添加するのが好ましい。このと
き必要に応じてハイドロキノン誘導体、紫外線吸収剤、
退色防止剤等を併用してもさしつかえない。 本発明の感材のハロゲン化銀乳剤層においてそれぞれ
用いるハロゲン化銀としては、塩化銀、臭化銀、沃化
銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀等の通常のハロゲ
ン化銀写真乳剤に使用される任意のものが用いられる。 これらのハロゲン化銀粒子は、粗粒のものでも微粒の
ものでもよく、粒径の分布は狭くても広くてもよい。 又、これらのハロゲン化銀粒子の結晶は、正常晶、双
晶でもよく、[100]面と[111]面の比率は任意のもの
が使用できる。更に、これらのハロゲン化銀粒子の結晶
構造は、内部から外部まで均一なものであっても、内部
と外部が異質の層状構造をしたものであってもよい。
又、これらのハロゲン化銀は潜像を主として表面に形成
する型のものでも、粒子内部に形成する型のものでもよ
い。 これらのハロゲン化銀粒子は、当業界において慣用さ
れている公知の方法によって調整することができる。 本発明の感材においてそれぞれ用いられるハロゲン化
銀乳剤は可溶性塩類を除去するのが好ましいが、未除去
のものも使用できる。又、別々に調整した2種以上のハ
ロゲン化銀乳剤を混合して使用することもできる。 本発明において用いられるハロゲン化銀乳剤として
は、塩化銀乳剤、塩臭化銀乳剤、塩沃臭化銀乳剤等いず
れのハロゲン化銀乳剤であってもよく、特に制限はない
が、高塩化物ハロゲン化銀粒子を有するハロゲン化銀乳
剤であることが好ましい。 上記高塩化物ハロゲン化銀粒子とは、90モル%以上の
塩化銀含有率を有しているものをいう。高塩化物ハロゲ
ン化銀粒子においては臭化銀含有率は10モル%以下、沃
化銀含有率は0.5モル%以下であることが好ましい。更
に好ましくは、沃化銀含有率が0.1〜2モル%の塩臭化
銀である。 高塩化物ハロゲン化銀粒子は、単独で用いなければな
らないものではなく、組成の異なる他のハロゲン化銀粒
子と混合して用いることもできる。 例えば塩化銀含有率が10モル%以下のハロゲン化銀粒
子と混合してもよい。 又、高塩化物ハロゲン化銀粒子が含有されるハロゲン
化銀乳剤層においては、該乳剤層に含有される全ハロゲ
ン化銀粒子に占める高塩化物ハロゲン化銀粒子の割合は
60重量%以上であることが好ましく、80重量%以上であ
ることが更に好ましい。 高塩化物ハロゲン化銀粒子の組成は、粒子内部から外
部に至るまでの均一なものであってもよいし、粒子内部
と外部の組成が異なってもよい。又粒子内部と外部の組
成が異なる場合、連続的に組成が変化してもよいし、不
連続であってもよい。 高塩化物ハロゲン化銀粒子の粒子径は特に制限はない
が、迅速処理理性及び感度等他の写真性能等を考慮する
と、好ましくは0.2〜1.6μm、更に好ましくは0.25〜1.
2μmの範囲である。尚、上記粒子径は、当該技術分野
において一般に用いられる各種の方法によって測定する
ことができる。代表的な方法としては、ラプランドの
「粒子径分析法」(A.S.T.M.シンポジウム・オン・ライ
ト・マイクロスコピー、1955年、94〜122頁)又は「写
真プロセスの理論」(ミース及びジェームズ共著、第3
版、マクラミン社発行(1966年)の第2章)に記載の方
法がある。 この粒子径は、粒子の投影面積か直径近似値を使って
これを測定することができる。粒子が実質的に均一形状
である場合は、粒径分布は直径か投影面積としてかなり
正確にこれを表すことができる。 高塩化物ハロゲン化銀粒子の粒子径の分布は、多分散
であってもよいし、単分散であってもよい。好ましくは
ハロゲン化銀粒子の粒径分布において、その変動係数が
0.22以下、更に好ましくは0.15以下の単分散ハロゲン化
銀粒子である。 本発明の乳剤に用いられるハロゲン化銀粒子は酸性
法、中性法、アンモニア法のいずれで得られたものでも
よい。該粒子は一時に成長させてもよいし、種粒子をつ
くった後成長させてもよい。種粒子をつくる方法と成長
させる方法は同じであっても、異なってもよい。 又、可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応させる形式
としては、順混合法、逆混合法、同時混合法、又はそれ
らの組み合わせなどいずれでもよいが、同時混合法で得
られたものが好ましい。更に同時混合法の一形式として
特開昭54−48521号公報等に記載されているpAg−コント
ロールド−ダブルジェット法を用いることもできる。 更に必要であればチオエーテル等のハロゲン化銀溶剤
を用いてもよい。又、メルカプト基含有化合物、含窒素
ヘテロ環化合物又は増感色素のような化合物をハロゲン
化銀粒子の形成時、又は粒子形成終了の後に添加して用
いてもよい。 本発明で用いるハロゲン化銀粒子の形状は任意のもの
を用いるこができる。好ましい一つの例は、{100}面
を結晶表面として有する立方体である。 又、8面体、14面体、12面体等の形状を有する粒子を
用いることもできる。更に、双晶面を有する粒子を用い
てもよい。 本発明で用いるハロゲン化銀粒子は、単一の形状から
なる粒子を用いてもよいし、種々の形状の粒子が混合さ
れたものでもよい。 本発明で用いるハロゲン化銀粒子は、粒子形成過程及
び/又は成長過程で、カドミウム塩、亜鉛塩、鉛塩、タ
リウム塩、イリジウム塩又は錯塩、ロジウム塩又は錯
塩、鉄塩又は錯塩を用いて金属イオンを添加し、粒子内
部に及び/又は粒子表面に包含させることができ、又、
適当な還元雰囲気におくことによって粒子内部及び/又
は粒子表面に還元増感核を付与できる。 本発明で用いるハロゲン化銀粒子を含有する乳剤(以
下、本発明の乳剤)は、ハロゲン化銀粒子の成長の終了
後に不要な可溶性塩類を除去してもよく、あるいは含有
させたままでもよい。尚、該塩類を除去する場合には、
リサーチ・ディスクロージャー17643号記載の方法に基
づいて行うことができる。 本発明の乳剤に用いられるハロゲン化銀粒子は、好ま
しくは潜像が主として表面に形成される粒子であるが、
潜像が粒子内部に形成される粒子でもよい。 本発明においては、カルコゲン増感剤を用いることが
できる。 カルコゲン増感剤とは硫黄増感剤、セレン増感剤、テ
ルル増感剤の総称であるが、硫黄増感剤、セレン増感剤
が好ましい。 硫黄増感剤としては例えばチオ硫黄塩、アリルチオカ
ルバジド、チオ尿素、アリルイソチアシアネート、シス
チン、p−トルエンチオスルホン酸塩、ローダニン等が
挙げられる。その他、米国特許1,574,944号、同2,410,6
89号、同2,278,947号、同2,728,668号、同3,501,313
号、同3,656,955号、西独出願公開(OLS)1,422,869
号、特開昭56−24937号、同55−45016号公報等に記載さ
れている硫黄増感剤も用いることができる。 硫黄増感剤の添加量はpH、温度、ハロゲン化銀粒子の
大きさ等の種々の条件によって相当の範囲にわたって変
化するが、目安としてはハロゲン化銀1モル当り10-7
10-1モル程度が好ましい。 本発明の乳剤は、還元性物質を用いる還元増感法、貴
金属化合物を併せて用いる貴金属増感法などを用いるこ
とができる。 本発明に係るピラゾロアゾール型シアンカプラーを含
有する写真構成層に、前記高塩化物ハロゲン化銀乳剤層
を含ませることによって、忠実な色再現性が得られ、
又、充分な最高濃度を得ることができるようになる。 本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、写真業界に
おいて、増感色素として知られている色素を用いて、所
望の波長域に光学的に増感できる。 本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用いられるバイ
ンダー(又は保護コロイド)としては、ゼラチンを用い
るのが有利であるが、それ以外にゼラチン誘導体、ゼラ
チンと他の高分子のグラフトポリマー、蛋白質、糖誘導
体、セルロース誘導体、単一あるいは共重合体の如き合
成親水性高分子物質等の親水性コロイドも用いることが
出来る。 上記の構成になる本発明のハロゲン化銀写真感光材料
は、例えばカラーネガ及びポジフィルム、ならびにカラ
ー印画紙などであることができるが、とりわけ直接鑑賞
用に供されるカラー印画紙を用いた場合に本発明の効果
が有効に発揮される。 本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料がフルカラ
ーの感光材料として用いられる場合は、本発明に係るシ
アンカプラー以外にマゼンタカプラー、イエローカプラ
ーが用いられる。マゼンタカプラー、イエローカプラー
は特には制限がなく、公知のものを使用できる。 マゼンタカプラーとしては、5−ピラゾロン系、ピラ
ゾロベンズイミダゾール系、ピラゾロアゾール系、開鎖
アシルアセトニトリル系カプラー等が用いられ、中でも
5−ピラゾロン系及びピラゾロトリアゾール系マゼンタ
カプラーが好ましい。 イエローカプラーとしては、例えばアシルアセトアニ
リド系カプラーを用いることができ、これにはベンゾア
セトアニリド系及びビバロイルアセトアニリド系化合物
が含まれる。 本発明のハロゲン化銀写真感光材料には、さらに硬膜
剤、イラジエーション防止剤、色濁り防止剤、画像安定
化剤、可塑剤、ラテックス、界面活性剤、マット剤、滑
剤、帯電防止剤等の添加剤を必要に応じて用いることが
できる。 本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、当業界公知の
発色現像処理を行うことにより画像を形成することがで
きる。 発色現像液のpH値は、通常は7以上、最も一般的には
約10〜13である。 発色現像温度は通常15℃以上であり、一般的には20℃
〜50℃の範囲である。迅速現像の為には30℃以上で行う
ことが好ましい。又、従来の処理では3分〜4分である
が、迅速処理を目的とした本発明の発色現像時間は一般
的には20秒〜60秒の範囲で行われるのが好ましく、より
好ましくは30秒〜50秒の範囲である。 本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、迅速現像に用
いられるベンジルアルコールを1当り2ml以下とした
発色現像液を用いても、特性曲線の最高濃度が低下する
ことなく迅速に現像することができる。 発色現像後、漂白処理、定着処理を施される。尚、漂
白処理は定着処理と同時に行ってもよい。 定着処理の後は、通常は水洗処理が行われる。 又、水洗処理の代替として、安定化処理を行ってもよ
いし、両者を併用してもよい。
【実施例】
以下に本発明の具体的実施例を述べるが、本発明の実
施の態様はこれらに限定されない。 実施例1 ポリエチレンをラミネートした紙支持体上に、下記の
各層を支持体側より順次塗設し、ハロゲン化銀カラー写
真感光材料試料No.1を作成した。 層1……1.2g/m2のゼラチン、0.32g/m2(銀換算、以下
同じ)の青感性ハロゲン化銀乳剤(塩化銀含有率97モル
%)、0.50g/m2のジオクチルフタレートに溶解した0.80
g/m2のイエローカプラー(Y−A)を含有する層。 層2……0.7g/m2のゼラチン、10mg/m2のイラジエーショ
ン染料(AI−1)、5mg/m2の(AI−2)からなる中間
層。 層3……1.25g/m2のゼラチン、0.22g/m2の緑感性ハロゲ
ン化銀乳剤(塩化銀含有率100モル%)、0.30g/m2のジ
オクチルフタレートに溶解した0.62g/m2のマゼンタカプ
ラー(M−A)を含有する層。 層4……1.2g/m2のゼラチンからなる中間層。 層5……1.40g/m2のゼラチン、0.20g/m2の赤感性ハロゲ
ン化銀乳剤(塩化銀含有率100モル%)、0.20g/m2のト
リ−n−オクチルホスフェートに溶解した0.45g(9.1×
10-4モル/m2)のシアンカプラー(C−2)を含有する
層。 層6……1.2g/m2のゼラチンからなる中間層。 層7……0.5g/m2のゼラチンを含有する層。 尚、硬膜剤として2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−
s−トリアジンナトリウムを、層2,4及び6中にそれぞ
れゼラチン1g当り0.017gになるよう添加した。これを試
料1とした。 次に、層5に、シアンカプラー(C−2)の代わりに
表1に示すシアンカプラーを用いた以外は試料1と同様
にして、試料2〜18を作成(2種のシアンカプラーの添
加量は各々4.55×10-4モル/m2、合計9.1×10-4モル/
m2)した。 上記感光材料試料No.1〜No.18を常法に従い光を通し
て露光後、次の工程で処理した。 <処理工程> 温 度 時間 発色現像 34.7±0.3℃ 45秒 漂白定着 34.7±0.5℃ 50秒 安定化 30〜34℃ 90秒 乾 燥 60〜80℃ 60秒 <発色現像液> 純 水 800ml トリエタノールアミン 8g N,N−ジエチルヒドロキシアミン 5g 塩化カリウム 2g N−エチル−N−β−メタンスルホンアミドエチル−
3−メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 5g テトラポリリン酸ナトリウム 2g 炭酸カリウム 30g 亜硫酸カリウム 0.2g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンジスルホン
酸誘導体) 1g 純水を加えて全量を1とし、pH10.2に調整する。 <漂白定着液> エチレンジアミンテトラ酢酸第2鉄アンモニウム2水
塩 60g エチレンジアミンテトラ酢酸 3g チオ硫酸アンモニウム(70%溶液) 100ml 亜硫酸アンモニウム(40%溶液) 27.5ml 炭酸カリウム又は氷酢酸でpH5.7に調整し、水を加え
て全量を1とする。 <安定化液> 5−クロロ−2−メチル−4−イソブチアゾリン−3
−オン 1g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2g 水を加えて1とし、硫酸又は水酸化カリウムにてpH
を7.0に調整する。 処理後、得られた各試料について、濃度計(コニカ株
式会社製KD−7型)を用いて濃度を測定し、さらに上記
各処理済試料を高温・高湿(60℃,80%RH)雰囲気下に1
4日間放置し、色素画像の耐熱性及び耐湿性を調べた。 又、各試料をキセノンフェードメーターで10日間照射
した後、濃度を測定して耐光性を調べた。 結果を表1に示す。但し、色素画像の耐熱・湿性及び
耐光性は初濃度1.0に対する耐熱・湿性及び耐光試験後
の色素残留パーセントで表す。 この表から明らかなように、カプラーC−2及びC−
38を各々単独で用いた比較試料1,2は、耐熱性及び耐湿
性はかなり良好であるが、耐光性が劣る。 又、PC−I−4を単独で用いた比較試料3は、耐光性
は良好であるが、耐熱性及び耐湿性が劣り、又、PC−II
−2を単独で用いた比較試料4は、耐光性は良好である
が、耐熱性及び耐湿性がやや劣る。 ところが、特定のカプラーを併せて用いた本発明の試
料5〜18は、耐熱性及び耐湿性さらには耐光性のいずれ
もが優れており、堅牢であることがわかる。 実施例2 本発明のシアンカプラーC−2 2×10-3モル、ジオク
チルフタレート3.0g、酢酸エチル3.0gを加えた混合溶液
を60℃に加熱した後、これをアルカノールB(アルキル
ナフタレンスルホネート、デュポン社製)の5%水溶液
1.7mlを含む5%ゼラチン水溶液17mlに混合し、超音波
分散機で乳化分散して分散液を調整した。 これらの分散液から酢酸エチルを減圧留去してこれを
分散液試料1とした。 シアンカプラーの分散安定性を観察する為に、分散液
を冷蔵庫(5℃)で10日間保存した後、40℃の湯浴中で
保温し、光学顕微鏡で結晶の析出状況を、保温直後、10
時間後、20時間後それぞれ観察した。 さらに表2に示すカプラーを用いて同様に分散液試料
2〜10を作製し、カプラーの分散安定性を調べた。 結果を表2に示す。 この表2から明らかなように、カプラーを単独で用い
た比較分散液試料1,2よりも、特定のカプラーを併用し
た本発明の分散液試料5〜10は、析出が生じにくいの
で、極めて分散安定性のよい分散液であることがわかっ
た。
【発明の効果】
本発明に用いられるシアンカプラー分散液は保存安定
性に優れ、かつ、得られた色素画像が色再現性及び保存
性に優れるという効果を奏する。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−264753(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に青感性ハロゲン化銀乳剤層、緑
    感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀乳剤層
    をそれぞれ少なくとも一層有するハロゲン化銀写真感光
    材料において、前記赤感性ハロゲン化銀乳剤層に、活性
    点を除いた置換可能な位置に少なくとも一つの電子吸引
    性基及び/又は水素結合性の基を有する下記一般式
    [I]で表されるピラゾロアゾール型のシアンカプラー
    と、 一般式[I] (式中、R1,R2及びYは水素原子または置換基を表し、R
    1とR2のうちの少なくとも1つは電子吸引基または水素
    結合性の基から選ばれた基である。Xは水素原子または
    発色現像主薬の酸化体との反応により離脱しうる基を表
    す。) 下記一般式[PC−I]及び/又は一般式[PC−II]で表
    されるシアンカプラーとを含有することを特徴とするハ
    ロゲン化銀写真感光材料。 一般式[PC−I] (式中、R21は炭素数2〜6のアルキル基を表す。R22
    バラスト基を表す。R23は水素原子、ハロゲン原子又は
    アルキル基を表す。Z1は水素原子又は発色現像主薬の酸
    化体との反応により離脱可能な基を表す。) 一般式[PC−II] (式中、R24はアルキル基又はアリール基を表す。R25
    アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は複素環
    基を表す。R26は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基
    又はアルコキシ基を表す。尚、R26はR24と共同して環を
    形成しても良い。Y1は水素原子又は発色現像主薬の酸化
    体との反応により離脱可能な基を表す。)
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