JP2700162B2 - アーチコンクリートの移動式型枠施工法 - Google Patents

アーチコンクリートの移動式型枠施工法

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JP2700162B2 JP33028988A JP33028988A JP2700162B2 JP 2700162 B2 JP2700162 B2 JP 2700162B2 JP 33028988 A JP33028988 A JP 33028988A JP 33028988 A JP33028988 A JP 33028988A JP 2700162 B2 JP2700162 B2 JP 2700162B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アーチ橋等におけるアーチコンクリートを
経済的に打設することのできる型枠移動式工法に関する
ものである。
〔従来の技術〕
アーチ橋のようなコンクリート構造物の構築にあたっ
てはその施工面、特に橋脚(橋台を含む)間にわたるア
ーチ形コンクリートの施工に必要な型枠支保工の施設が
大きな問題となる。水平形スラブの支保工の様に多数の
垂直な支柱によって型枠を支保するのみでできるのであ
れば簡単であるが、アーチ形の場合斜面部を有するもの
なので水平形スラブのように簡単ではない。型枠に加わ
るコンクリートの荷重はどのような場合でも型枠面に直
角な方向に作用するので、斜面部のアーチコンクリート
は支保工に対して垂直方向のみならず水平方向の荷重も
加えることになる。支保工支柱は普通垂直に立設される
から、アーチ支保工は水平方向に耐える構造を加えなけ
ればならない。これは必然的にトラス構造又はそれに類
似のものとなり、支保工は重構造物になって施工は繁雑
なものとなる。そして、アーチコンクリートのアーチ形
状が変われば、支保工はその都度その形状に合わせて製
作し組立てることになるから、多くの日時と多大の資材
を要し莫大な経費がかかることになっていた。
本発明者は、かかる実状にかんがみ、特開昭62−1906
号、同62−78357号等の発明により、経済的で施工の容
易なアーチコンクリート型枠用支保工の開発を行なって
きた。この発明の支保工は、主杆と一対の側杆とによっ
て三角形の単位支保要素を形成し、その多数を互いに主
杆の端部でピン結合するとともに、両側杆の連結部にお
いて互いに副杆により連結した構成としたもので、型枠
を支持するトラス構造の支保工が、強固でしかも組立て
解体が容易にできるとともに、副杆の長さだけを変更す
るだけでアーチの形状を変化させることができ、したが
って、各種の大きさやアーチ形状の異なるアーチコンク
リートの施工にも反復して適用することが可能となり、
さらに、このアーチ形状の支保工骨組の両下端部を橋
台、橋脚上部に支承させる方式をとることにより、資材
の節減施工の簡易化のみならず、工期の短縮、信頼性の
向上等、施工全般にわたって大巾な改善が図れることに
なった。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、アーチコンクリートの施工においての型枠支
保工に要する経費は、それでもなおかなり高いものであ
る。特に、たとえば一径間だけを施工するような場合
は、型枠支保工の反覆使用がないので、アーチコンクリ
ートの施工単価が著しく増大することになる。
本発明は、このようなアーチコンクリートの施工にお
ける問題点を解決するためになされたもので、本発明者
が開発したアーチコンクリート施工用の移動型枠支保工
を用い、アーチコンクリートのその巾方向(横断方向)
に分割施工するようにし、特に分割施工において問題と
なる、各施工区分に打設のコンクリート相互の接続の難
点を解決して、アーチ型枠支保工の経費を大巾に軽減す
ると共に、アーチコンクリートの施工を能率よく確実に
行うことのできる工法を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するための本発明の構成について、
実施例に対応する図面を参照して説明すると、本発明
は、アーチコンクリートBの施工を、その巾方向に分割
して複数の施工区分を設定し、コンクリートの配筋後、
主杆5と一対の側杆6、6とを結合して三角形状の支保
要素4を形成し、その多数を互いに主杆5、5の端部に
おいてピン結合7すると共に、各支保要素4における両
側杆6、6の連結部間を副杆8、8により連結して、全
体をアーチ形とした支保工10に型枠体9を取付けると共
に、両端下部に走行脚車12、12を取付けて構成したアー
チ形型枠支保工Aを、アーチコンクリートBを架構する
橋脚1、1の巾方向に沿って架設したレール3、3上に
載架し、前記アーチ形型枠支保工Aを用いて前記施工区
分に従い、順次に、施工した区分のコンクリートの養生
終了後次の施工区分のコンクリートを打設することを特
徴とするものである。
〔実施例〕
図において1、1は所要の間隔毎に並列に構築した橋
脚で、各橋脚1、1の相対向する側面には、埋込ボルト
を介してブラケット2、2が所定の高さに取付けられ、
それらブラケット2、2上には各橋脚1の側面すなわち
アーチコンクリートBの横断方向に沿った水平方向のレ
ール3を架設する。そして、橋脚1、1間には、レール
3、3上に載架してアーチ形型枠支保工Aを組立てる。
このアーチ形型枠支保工Aは、特開昭63−78357号公
報等によりすでに知られたものである。すなわち、主杆
5と側杆6、6とにより三角形に架構した支保要素4の
多数を、互いに主杆5、5の端部でピン7により連結す
ると共に、側杆6、6の結合頂部間を互いに主杆5より
短い副杆8によって連結して、図示のようにアーチ支保
工10を形成し、その上面にアーチ形の型枠体9を架設し
た構成となっており、その奥行き(アーチコンクリート
Bの横断方向)の長さは、施工するアーチコンクリート
Bの巾L(第3〜8図参照)のほぼ数分の1の長さとす
る。
そして、アーチ支保工10の下端部には、その主杆5の
下端に支持脚11、11を設けると共に、この支持脚11に
は、第9図矢印のように高さ方向及び横方向への移動調
節が行なえる走行脚車12が取付けられている。
このように構成されたアーチ形型枠支保工Aは、橋脚
1、1に架設のレール3、3に走行脚車12、12の車輪1
3、13を介して載架され、レール3、3上を走行して所
定の位置に移動できるようにされており、また、所定の
施工位置においては、ブラケット2に着脱自在に取付け
た支承体14、14に支持脚11、11の下端を係止してアーチ
形型枠支保工Aを支持するのである。
なお、本実施例においては、アーチコンクリートBの
施工を、その巾方向にほぼ2分して行なうようにするの
で、アーチ形型枠支保工10の奥行きはアーチコンクリー
トBの巾のほぼ2分の1としているが、アーチコンクリ
ートBの施工を3分割或は4分割として行なうことも可
能であり、その場合には、アーチ形型枠支保工10の奥行
きは、その分割数に応じて短くすることができる。
本発明によるアーチコンクリートの施工においては、
第3〜8図に示すように、施工区分をアーチコンクリー
トBの全巾Lに対し、その両側から2分の1弱の区分
l1、l2と残余の中央区分l3とに設定して型枠施工を行な
う。
それで、型枠設定に先立っては、アーチコンクリート
の全巾にわたる横通し筋15、15及び縦筋(図示を略す)
を配設する。そして、まず、アーチ形型枠支保工Aを第
3図に示すように、一側の施工区分l1に対応して位置さ
せ、走行脚車12の高さ及び横移動の調節によって型枠体
9の位置設定を行なった後、支持脚11を支承体14に支持
させ固定する。そして、型枠体9に図示を略した外型枠
及び側型枠を連結して、コンクリートb1を打設する。
打設したコンクリートb1の硬化後は、第2図に示すよ
うに、支承体14を除去して支保工Aを走行脚車12に支持
させた後、走行脚車12の高さを低くして支保工Aを硬化
させ、型枠体9をコンクリートb1より剥離する。
ついで、第4図のように、支保工Aを車輪13、13を介
してレール上を押進走行させ、支保工Aを次の施工区分
l2の位置まで移動する。そして、第5図のように、再度
上記のように型枠体9の位置決めを行ない支保工Aを固
定する。その間、さきに打設したコンクリートb1は、養
生が進んでそのアーチ形状は高さ方向に縮小され、図示
のようにコンクリート打設当初より全体に降下した状態
となる。そのため、コンクリートb1より突出している横
通し筋15、15も当初より下方に位置することになるの
で、その突出部分の基部を上方に屈曲16して、所定の位
置に配設する。そして、施工区分l2のコンクリートb2
打設し、その硬化後はさきの施工と同様にして型枠体9
をコンクリートb2より剥離し、支保工Aを撤去して、コ
ンクリートb2の養生が終わるのを待つ。
コンクリートb2の養生後は、コンクリートb1とコンク
リートb2とは第7図のようにほぼ同形となり、横通し筋
15、15はその屈曲部16は直状に復元して、コンクリート
b1、b2を一線に通ることになる。次に、コンクリートb1
とb2との間の施工区分l3の型枠17を仮設しコンクリート
b3を打設するのである。それによって、コンクリート
b1、b2、b3が一体結合となり、第2図、第3図に示すよ
うに、アーチコンクリートBの全体が施工できることに
なるのである。上記の型枠17は、従来一般に行なってい
る手組み等の方法により仮設してもよく、またはアーチ
コンクリート形型枠支保工Aを利用してもい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の工法は、アーチコンク
リートの施工を、その巾方向に分割して複数の施工区分
を設定し、コンクリートの配筋後、主杆と一対の側杆と
を結合して三角形状の支保要素を形成し、その多数を互
いに主杆の端部においてピン結合すると共に、各支保要
素における両側杆の連結部間を副杆により連結して、全
体をアーチ形とした支保工に型枠体を取付けると共に、
両端下部に走行脚車を取付けて構成したアーチ形型枠支
保工を、アーチコンクリートを架構する橋脚の巾方向に
沿って架設したレール上に載架し、前記アーチ形型枠支
保工を用いて前記施工区分に従い、順次に、施工した区
分のコンクリートの養生終了後次の施工区分のコンクリ
ートを打設するようにしたので、次のように優れた効果
を奏するものである。
(1)アーチコンクリートを、その巾方向に複数に分割
した施工区分毎に施工するので、これに使用するアーチ
形型枠支保工はその奥行きが数分の1の大きさのもので
足りることになり、型枠支保工の経費が大巾に低減で
き、工費の節約ができる。
(2)アーチ形型枠支保工は三角形の支保要素のピン結
合による構造であって、アーチコンクリートを架構する
橋脚のレール間に截架して移動自在のものであるから、
強度が大で簡易であると共に、区分毎の分割施工が能率
よくできる。
(3)施工区分毎の施工は、施工した区分のコンクリー
トの養生終了をまって次の区分の施工を行なうため、施
工時期の違いにより生ずるコンクリート相互のずれ違い
が防止でき、一体形状のアーチコンクリートの施工がで
きる。
(4)アーチコンクリート全体としては、その全巾にた
る横通し筋によって、強度を損なうことのない一体化し
た構造物となる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明工法の実施例を示したもので、第1図は橋
脚間にアーチ形型枠支保工をセットした状態を示す正面
図、第2図はアーチ形型枠支保工の移動時の状態を示す
正面図、第3図は第1図の側断面図、第4図は第2図の
側断面図、第5図は次の施工区分においてアーチ形型枠
支保工をセットした状態を示す側断面図、第6図は施工
区分の異りによるコンクリートのずれ違いを示す側断面
図、第7図は第3の施工区分の型枠施工を示す側断面
図、第8図は分割施工したアーチコンクリートの全体を
示す側断面図、第9図は橋脚間にセットしたアーチ形型
枠支保工の要部を示す拡大正面図。 A……アーチ形型枠支保工 B……アーチコンクリート 1……橋脚、2……ブラケット 3……レール、4……支保要素 9……型枠体、10……アーチ支保工 12……走行脚車、15……横通し筋 17……型枠

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アーチコンクリートの施工を、その巾方向
    に分割して複数の施工区分を設定し、アーチコンクリー
    トの全巾にわたる横通し筋及び縦筋の配筋後、主杆と一
    対の側杆とを結合して三角形状の支保要素を形成し、そ
    の多数を互いに主杆の端部においてピン結合すると共
    に、各支保要素における両側杆の連結部間を副杆により
    連結して、全体をアーチ形とした支保工に型枠体を取付
    けると共に、両端下部に走行脚車を取付けて構成したア
    ーチ形型枠支保工を、アーチコンクリートを架構する橋
    脚の巾方向に沿って架設したレール上に載架し、前記ア
    ーチ形型枠支保工を用いて前記施工区分に従い、順次
    に、施工した区分のコンクリートの養生終了後次の施工
    区分のコンクリートを打設することを特徴とする、アー
    チコンクリートの移動式型枠施工法。
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