JP2699989B2 - 溶融合金化亜鉛めっき鋼帯の合金化炉入熱制御方法 - Google Patents
溶融合金化亜鉛めっき鋼帯の合金化炉入熱制御方法Info
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Description
鋼帯の製造工程における合金化炉の加熱帯の入熱量制御
に関する。
おいては、一般に鋼帯を溶融亜鉛めっき浴に通して鋼帯
表面に亜鉛めっき層を付着させ、次に鋼帯表面へのガス
の吹付けによってめっき付着量を調整し、続いて鋼帯を
合金化処理炉に通し、該合金化処理炉内で熱処理による
拡散によって、めっき層を鉄と亜鉛との合金とする。
めっき鋼帯は、耐フレ−キング性及びパウダリング性に
優れていることが品質上重要である。好ましい品質の溶
融合金化亜鉛めっき鋼帯を得るためには、その製造工程
の合金化炉の温度や通板速度を制御して、合金化程度
(例えばめっき層中の鉄分の含有率で表わされる)を所
定の状態に制御し、合金化不足や合金化過剰の発生を防
止する必要がある。
示された製造方法においては、合金化処理における初期
の熱処理条件を特定することにより、耐フレ−キング性
を向上させ得ることが示されている。また特開平1−2
52761号公報には、鋼板の通板速度,亜鉛付着量,
及びめっき浴中のAl濃度に基づいて設定した目標板温
度と測定した板温度との偏差に応じてバ−ナの燃焼量、
即ち入熱量を調整するフィ−ドバック制御が開示されて
いる。
鋼帯の品質、特に合金化程度は、プロセスの条件、例え
ば鋼帯の板温度から推定することが可能である。しかし
ながら、合金化プロセスは非常に複雑であるため、板温
度が予め定めたその目標値に近づくように入熱量を制御
しても、様々な要因によって合金化程度が目標値を外れ
ることがある。特に、合金化しやすい鋼種の鋼帯から合
金化しにくい鋼種の鋼帯に変更になった時、著しい生焼
けが発生しやすい。合金化程度が不足して生焼けが生じ
ると、溶融合金化亜鉛めっき鋼帯の品質が大きく低下し
歩留まりが低下する。
付着量等が大きく変化する実際の操業においても、入熱
量を常時適正に制御して生焼けの発生を防止し、品質の
高い溶融合金化亜鉛めっき鋼帯を得ることを課題とす
る。
に、本願の第1番の発明においては、溶融亜鉛を付着さ
せた鋼帯を、合金化炉の入側の加熱帯から出側の保熱帯
に通し、該合金化炉で加熱帯での加熱によって鋼帯に鉄
と亜鉛の合金化層を形成する工程で、前記合金化炉の加
熱帯の入熱量を制御するに際して、入熱量の設定値を、
めっき鋼帯の鋼種,めっき付着量,及び通板速度に基づ
いて求めるとともに、反射率計にて、合金化炉の加熱帯
出側における鋼帯表面の光反射率のレベルを表す電気信
号を発生し、該電気信号が表わす光反射率のレベルなら
びにその所定時間当たりの変化量すなわち変化率に対応
して、前記入熱量の設定値を補正する。
融亜鉛を付着させた鋼帯を、合金化炉の入側の加熱帯か
ら出側の保熱帯に通し、該合金化炉で加熱帯での加熱に
よって鋼帯に鉄と亜鉛の合金化層を形成する工程で、前
記合金化炉の加熱帯の入熱量を制御するに際して、入熱
量の設定値を、めっき鋼帯の鋼種,めっき付着量,及び
通板速度に基づいて求めるとともに、反射率計にて、合
金化炉の加熱帯出側における鋼帯表面の光反射率のレベ
ルを表す電気信号を発生し、該電気信号が表わす光反射
率のレベルに応じて、前記入熱量の設定値を補正すると
ともに、合金化炉の保熱帯出側において、鋼帯温度,鋼
帯の放射率,及び光反射率の少なくとも1つを測定して
その位置での合金化程度を検出し、検出した合金化程度
とそれの目標値との偏差に応じて、前記入熱量の設定値
を補正する。
亜鉛を付着させた鋼帯を、合金化炉の入側の加熱帯から
出側の保熱帯に通し、該合金化炉で加熱帯での加熱によ
って鋼帯に鉄と亜鉛の合金化層を形成する工程で、前記
合金化炉の加熱帯の入熱量を制御するに際して、入熱量
の設定値を、めっき鋼帯の鋼種,めっき付着量,及び通
板速度に基づいて求めるとともに、鋼帯に光を投射する
手段,鋼帯の反射光を受光する受光手段、および、該光
の鋼帯に対する相対振動走査の範囲内の該受光手段の該
受光レベルのピーク値を保持しピーク値のレベルを表わ
す電気信号を出力するピーク検出手段を含む反射率計に
て、加熱帯出側における鋼帯表面の前記ピ−ク値のレベ
ルを表わす電気信号を発生し、前記入熱量の設定値を該
ピーク検出手段が出力する電気信号に対応して補正す
る。
量6〜13%の溶融合金化亜鉛めっきの合金化制御にお
いて、耐フレ−キング性等を向上させるために、めっき
層表面部でのη相等の生成を抑制し、また、均一合金化
制御のため加熱帯に次いで保熱帯を通して合金化するに
際し、加熱帯では鋼種,通板速度,めっき付着量等の緒
元に基づいて入熱量を演算し制御することが有効である
ことが明らかになっている。従って、入熱量の設定値
を、めっき鋼帯の鋼種,めっき付着量,及び通板速度に
基づいて求めることによって、比較的適切な入熱量が得
られる。
だけを行なう場合には、実際の操業条件(めっき鋼帯の
鋼種,めっき付着量,及び通板速度)の計算上の値(設
定値等)とのずれ、ならびに、めっき浴中のAl(アル
ミニウム)濃度の変動によって、実際に必要とされる好
ましい入熱量と計算結果との間に差が生じ、生焼け、即
ち合金化程度の不足を生じ易い。
も、反射率計にて、合金化炉の加熱帯出側における、鋼
帯表面の光反射率を検出して該光反射率のレベルを表す
電気信号を発生し、該電気信号が表わす光反射率のレベ
ルに基づいて、めっき鋼帯の鋼種,めっき付着量,及び
通板速度に基づいて求められた入熱量の設定値を補正す
るので、鋼帯を加熱する加熱帯の入熱量が、加熱帯出側
の鋼帯表面の光反射率レベルでフィ−ドバック制御され
ることになる。すなわち、合金化炉の加熱帯出側位置で
は、合金化程度を高精度で検出することは難しいが、反
射率によって生焼けを検出することは容易であり、それ
を加熱帯出側位置で保熱帯出側位置よりも早く検出し
て、すばやく入熱量を補償するので、生焼けの生じる領
域が小さくなり、歩留まりが向上する。
用,効果に加えて、次の作用,効果がある。すなわち、
第1番の発明においては、前記反射率計が発生する電気
信号が表わす、加熱帯出側における鋼帯表面の光反射率
のレベルに加えて、更に、その変化率(所定時間当たり
の変化量)に対応して入熱量の設定値が補正されるの
で、生焼けに対する応答が速く、生焼けの生じる領域が
更に小さくなり、歩留まりが更に向上する。
1〜3番の発明に共通の作用,効果に加えて、次の作
用,効果がある。すなわち、第2番の発明においては、
更に、合金化炉の保熱帯出側において、鋼帯温度,鋼帯
の放射率,及び光反射率の少なくとも1つを測定してそ
の位置での合金化度を検出し、検出した合金化程度とそ
れの目標値との偏差に応じて、入熱量の設定値を補正す
るので、めっき鋼帯の鋼種,めっき付着量,及び通板速
度の設定値と実際の値とのずれ、ならびにめっき浴中の
アルミニウム濃度の変動に基づいて生じる、入熱量目標
値と実際に必要とされる入熱量との誤差をフィ−ドバッ
ク制御によって補償することができる。合金化炉の保熱
帯出側においては、比較的精度よく合金化程度を検出す
ることができるので、精度の高い入熱量補償ができる。
また、保熱帯出側での板温度目標値を低目に設定してお
くことにより、生焼けを防ぎながらも、合金化過剰のな
い、パウダリング性に優れた鋼帯の製造ができる。本願
の第3番の発明においては、上述の第1〜3番の発明に
共通の作用,効果に加えて、次の作用,効果がある。す
なわち、加熱帯出側において反射率計で鋼帯表面の相対
振動走査の範囲内の受光レベルのピ−ク値に対応して、
入熱量の設定値を補正するので、鋼帯が振動しても反射
率計の信号(ピ−ク値)は正しい値を示し、鋼帯振動が
原因の誤検出信号による誤った入熱量補正を生じない。
すなわち上述のフィ−ドバック制御の信頼性と安定性が
高い。
程の主要部の構成を示す。図1を参照して説明する。鋼
帯2は、図中矢印の方向に搬送され、溶融亜鉛浴1を通
ってその表面に溶融亜鉛が付着された後、ノズル3を通
る際にガスの吹付けによって溶融亜鉛の付着量が調整さ
れ、その後合金化処理炉4に入る。合金化処理炉4の内
部は、加熱帯4a,保熱帯4b及び冷却帯4cに区分さ
れており、合金化処理炉4に入った鋼帯2は、まず加熱
帯4aで急速に470℃以上の板温に加熱され、続いて
保熱帯4b中で一定の温度に保持されて合金化処理を施
され、次に冷却帯4cで冷却され、鉄分含有率が6〜1
3%程度の亜鉛−鉄合金めっき層をその表面近傍に形成
する。合金化処理炉4を出た鋼帯2は、ロ−ル20を通
って次の工程に搬送される。
熱帯4aにガスの燃焼によって熱を供給しており、供給
される燃料ガスの流量を制御することによって加熱帯4
aの入熱量を制御している。この制御は、熱量調節器1
1が図示しない流量調節弁の開度を調節することによっ
て実施される。この熱量調節器11には、入熱量演算器
13の出力する熱量設定値(目標値:入熱量)と、後述
するフィ−ドバック補償制御系からの補償量が印加され
る。
帯4a出側(保熱帯中)には鋼帯表面の光反射率を検出
する反射率計21が設置され、保熱帯4bの出側には、
鋼帯2の板温度を測定する板温計10と、鋼帯2表面の
放射率を測定する放射率計9が配置されている。炉温計
8が検出した炉温は入熱量演算器13に入力され、反射
率計21の検出した光反射率は生焼け補償器22に入力
され、板温計10の測定した板温度Txは板温度補償器
16に入力され、放射率計9の測定した放射率εxは放
射率補償器15に入力される。なお放射率計9は、放射
率の測定原理として従来より公知の方法を用いている。
参照して説明する。レ−ザダイオ−ド51から出力され
たレ−ザ光は、縦振動ミラ−52及び横振動ミラ−53
でそれぞれ反射して、鋼帯2の表面に入射し、その反射
光が受光器54に入射する。縦振動ミラ−52及び横振
動ミラ−53はそれぞれ縦方向及び横方向に揺動駆動さ
れ、それによってレ−ザ光の鋼帯への入射位置を縦方向
及び横方向に常時走査している。即ち、レ−ザ光の入射
位置を固定して鋼帯表面の正反射点からの反射光が受光
器54に入射するように位置決めしたとしても、鋼帯2
の縦振れ及び横振れによって、受光器54に入射する反
射光が正反射点を外れる場合が生じるので、レ−ザ光を
面走査することによって、その走査範囲内で必ず正反射
点からの反射光が受光器54に入射する機会が生じるよ
うにしてある。つまり、入射光強度のピ−ク値が、正反
射点からの反射光強度に相当する。受光器54で検出さ
れる受光レベル信号は、プリアンプ55を通り、A/D
変換器56でデジタル量に変換され、ピ−ク検出器57
で走査範囲内のピ−ク値が保持されて、そのピ−ク値が
光反射率信号として出力される。
3から出るガスの流量は、めっき付着量調節器12によ
って制御される。めっき付着量調節器12は、入力され
るめっき付着量(設定値)に応じて、ノズル3に与える
ガスの流量を制御する。プロセスコンピュ−タ(プロコ
ン)14は、溶融合金化亜鉛めっき鋼帯の製造工程の全
体を管理しており、めっき付着量調節器12に対しては
めっき付着量の設定値を出力し、入熱量演算器13に対
しては、めっき付着量,鋼種,通板速度,板幅及び板厚
の情報を出力し、目標値演算器18に対しては、めっき
付着量,鋼種,及び通板速度の情報を出力する。入熱量
演算器13は、入力される炉温と、めっき付着量,鋼
種,通板速度,板幅及び板厚の情報に基づいて、入熱量
Q、即ち熱量設定値を次の第(1)式により計算し、その
結果を熱量調節器11に印加する。
する情報に基づいて、板温度目標値と放射率目標値を生
成する。板温度目標値T0は板温度補償器16に印加さ
れ、放射率目標値ε0は放射率補償器15に印加され、
いずれもフィ−ドバック制御のために利用される。これ
らの目標値は次式により計算される。
ス条件(炉温,めっき付着量,通板速度,板幅,板厚,
鋼種定数)の設定値と実際の値とのずれ、及び溶融亜鉛
浴1中のアルミニウム濃度の変動によって、最適な入熱
量に対して僅かにずれを生じる。このような制御誤差を
補償するために、この実施例では保熱帯4bの出側で、
鋼帯2の合金化程度を測定し、その測定値に基づいてフ
ィ−ドバック補償制御を行なっている。また、突発的に
生じる生焼けをすばやく補償するために、加熱帯4aの
出側で、反射率計21によって鋼帯表面の光反射率から
合金化不足、即ち生焼けを検出し、生焼けを検出した場
合には、生焼け補償器22が入熱量を補償するようにフ
ィ−ドバック制御する。
び放射率は、それぞれ合金化程度と相関を有しており、
それらの値が大きいほど、合金化程度も大きい。但しこ
れらの関係は、非線形であり、鋼種,通板速度,めっき
付着量等のプロセス条件に応じても変化する。また、放
射率は合金化が進むと急激に大きくなり、望ましい合金
化程度を過ぎると合金化程度の変化に対する変化率が小
さくなる。更に、板温度及び放射率は、鋼帯の幅方向全
域で一様ではない。従って、合金化不足をなくするため
には、鋼帯の全幅にわたって板温度と放射率とを測定す
る必要がある。全幅にわたって測定された板温度デ−タ
群Txと放射率デ−タ群εxの管理方法はいろいろと考
えられるが、この実施例においては、板温度デ−タ群の
幅方向の平均値Tdを代表値として板温度補償制御に利
用し、放射率デ−タ群の幅方向の最低値εdを代表値と
して放射率補償制御に利用している。このような制御が
合金化不足の検出に効果的である。
る板温度補償器16は、板温度目標値T0と板温度検出
値(幅方向平均値)Tdとの偏差に応じた補償量Ctを
計算により求め、最大値選択器17に出力する。またフ
ィ−ドバック補償制御系の一部を構成する放射率補償器
15は、放射率目標値ε0と放射率検出値(幅方向の最
小値)εdとの偏差に応じた補償量Cεを計算により求
め、最大値選択器17に出力する。最大値選択器17
は、入力される2つの補償量Ct及びCεを比較して、
両者のうち値の大きい方を選択し、選択した補償量をス
イッチSWを介してフィ−ドフォワ−ド制御系で生成さ
れた熱量設定値(入熱量目標値)に加算し、熱量調節器
11に印加する。
に示す。図3を参照すると、最初のうちは板温度補償量
Ctが放射率補償量Cεより大きいので、板温度補償量
Ctが入熱量補償量として出力され、板温度目標値T0
(合金化程度の目標値でもある)と板温度検出値Tdと
の偏差を0に近づけるように入熱量が修正される。放射
率補償量Cεが徐々に増大し、それが板温度補償量Ct
を越えると、つまり放射率検出値εdがその目標値ε0
(合金化程度の目標値でもある)を下回ると、放射率補
償量Cεが入熱量補償量として出力され、放射率検出値
εdがその目標値ε0に近づくように入熱量が修正され
る。
きい方を入熱量の補償量として選択することによって、
板温度と放射率とが共にそれらの設定値、つまり合金化
程度の設定値を下回らないように制御することができ
る。これにより、板温度と放射率のいずれの要素から推
定した場合でも、合金化不足の発生が確実に防止され
る。仮に、2つの補償量Ct及びCεのうち小さい方が
正しい合金化程度に対応した値であると、合金化程度を
促進する方向にその目標値から制御がずれることになる
が、その状態は合金化不足が生じる場合と比べると品質
上の問題が少なく、品質上安全な操業状態である。
スコンピュ−タ14の出力する情報に基づいて熱量設定
値を計算するが、その他に、スイッチSWを開閉制御す
る。即ち、通常はスイッチSWを閉としてフィ−ドバッ
ク補償をオンにしておくが、鋼帯の継目の位置が通過す
るタイミングなどで、プロセスコンピュ−タ14の出力
するプロセス条件(鋼種,めっき付着量等)が変更にな
った場合には、一時的にスイッチSWを開いてフィ−ド
バック補償制御をオフする。
率は合金化程度と大きな相関を有している。従って、反
射率計21で検出した光反射率から、加熱帯出側位置に
おける合金化程度を推定することが可能である。但し、
加熱帯出側位置では正確な合金化程度を検出することは
できないので、突発的に生じた生焼けなどをすばやく補
償する制御のためにこの検出された光反射率を利用して
いる。
では、基準補償量を定数とし、この定数と図6に示され
る各領域の補償率とによって、補償量を決定する。図6
を参照すると、検出された光反射率Rとその変化率ΔR
で示される二次元空間が領域1,領域2及び領域3の3
領域に区分されている。また、領域と領域との境界は明
確ではなく、その範囲(ハッチングを施した部分)は、
関数FN,FP,FL及びFSを用いて線形補間され
る。この例では、領域1の補償率は100%、領域2の
補償率は70%、領域3の補償率は0%にそれぞれ定め
てある。
化率ΔRが正(FP=1)の時には、40Nm3/時が
補償量として生焼け補償器22から出力され、光反射率
Rが大(FL=1)で変化率ΔRが負(FN=1)の時
には、28Nm3/時が補償量として生焼け補償器22
から出力され、光反射率Rが小(FS=1)の時には、
補償量が0になる。
制御周期、即ち生焼け補償器22が出力する補償量の更
新周期は、鋼帯2が加熱帯4aの入口から反射率計21
の検出位置までの間を通過する所要時間より長くなるよ
うに設定してある。
における基準補償量を定数にしてあるが、これを例えば
プロセスコンピュ−タ14の出力する通板速度,鋼種,
めっき付着量等によって変化する関数として、数式やテ
−ブルルックアップによって求めるように変更してもよ
い。
合金化程度を推定する1つの手段として鋼帯の放射率を
用いているが、これを光反射率に置き換えることも可能
であり、その場合のセンサとしては、反射率計21と同
一のものが利用できる。
ε0を求める計算式としては、前記第(2)式及び第(3)式
に限らず、例えば通板速度の項目を省略した次式により
求めてもよい。
温度目標値T0及び放射率目標値ε0を各々定数としても
よい。
(1)式に代えて例えば次に示す各式を用いてもよい。
ようにしているが、実際には一定の周期で入熱量の計算
を繰り返し実行することになるので、入熱量の偏差を繰
り返し演算し、得られた入熱量の偏差量をそれまでの入
熱量に加えるように制御内容を変更してもよい。その場
合には、次に示すいずれかの計算式を使用して入熱量偏
差を計算すればよい。なおここでは、1演算周期(Δ
t)間の変数の変化をΔで示す。
部の構成を示すブロック図である。
との相関をそれぞれ示すグラフである。
イミングチャ−トである。
る。
示すグラフである。
た領域の区分と補償率との関係を示すグラフである。
ズル 4:合金化処理炉 4a:加熱帯 4b:
保熱帯 4c:冷却帯 8:炉温計 9:放
射率計 10:板温計 11:熱量調節器 12:
めっき付着量調節器 13:入熱量演算器 14:プロコン 15:
放射率補償器 16:板温度補償器 17:最大値選択器 18:
目標値演算器 20:ロ−ル 21:反射率計 22:
生焼け補償器 SW:スイッチ
Claims (3)
- 【請求項1】 溶融亜鉛を付着させた鋼帯を、合金化炉
の入側の加熱帯から出側の保熱帯に通し、該合金化炉で
加熱帯での加熱によって鋼帯に鉄と亜鉛の合金化層を形
成する工程で、前記合金化炉の加熱帯の入熱量を制御す
るに際して、 入熱量の設定値を、めっき鋼帯の鋼種,めっき付着量,
及び通板速度に基づいて求めるとともに、反射率計に
て、合金化炉の加熱帯出側における鋼帯表面の光反射率
のレベルを表す電気信号を発生し、該電気信号が表わす
光反射率のレベルならびにその所定時間当たりの変化量
すなわち変化率に対応して、前記入熱量の設定値を補正
する、溶融合金化亜鉛めっき鋼帯の合金化炉入熱制御方
法。 - 【請求項2】 溶融亜鉛を付着させた鋼帯を、合金化炉
の入側の加熱帯から出側の保熱帯に通し、該合金化炉で
加熱帯での加熱によって鋼帯に鉄と亜鉛の合金化層を形
成する工程で、前記合金化炉の加熱帯の入熱量を制御す
るに際して、 入熱量の設定値を、めっき鋼帯の鋼種,めっき付着量,
及び通板速度に基づいて求めるとともに、反射率計に
て、合金化炉の加熱帯出側における鋼帯表面の光反射率
のレベルを表す電気信号を発生し、該電気信号が表わす
光反射率のレベルに応じて、前記入熱量の設定値を補正
するとともに、 合金化炉の保熱帯出側において、鋼帯温
度,鋼帯の放射率,及び光反射率の少なくとも1つを測
定してその位置での合金化程度を検出し、検出した合金
化程度とそれの目標値との偏差に応じて、前記入熱量の
設定値を補正する、溶融合金化亜鉛めっき鋼帯の合金化
炉入熱制御方法。 - 【請求項3】 溶融亜鉛を付着させた鋼帯を、合金化炉
の入側の加熱帯から出側の保熱帯に通し、該合金化炉で
加熱帯での加熱によって鋼帯に鉄と亜鉛の合金化層を形
成する工程で、前記合金化炉の加熱帯の入熱量を制御す
るに際して、 入熱量の設定値を、めっき鋼帯の鋼種,めっき付着量,
及び通板速度に基づいて求めるとともに、 鋼帯に光を投
射する手段,鋼帯の反射光を受光する受光手段、およ
び、該光の鋼帯に対する相対振動走査の範囲内の該受光
手段の該受光レベルのピーク値を保持しピーク値のレベ
ルを表わす電気信号を出力するピーク検出手段を含む反
射率計にて、加熱帯出側における鋼帯表面の前記ピ−ク
値のレベルを表わす電気信号を発生し、前記入熱量の設
定値を該ピーク検出手段が出力する電気信号に対応して
補正する、溶融合金化亜鉛めっき鋼帯の合金化炉入熱制
御方法。
Priority Applications (5)
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1991
- 1991-09-10 JP JP3230220A patent/JP2699989B2/ja not_active Expired - Lifetime
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KR101253961B1 (ko) * | 2010-12-28 | 2013-04-11 | 주식회사 포스코 | 합금화 용융아연도금강판 제조 방법 |
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