JP2699960B2 - 情報再生装置および情報再生方法 - Google Patents
情報再生装置および情報再生方法Info
- Publication number
- JP2699960B2 JP2699960B2 JP7299539A JP29953995A JP2699960B2 JP 2699960 B2 JP2699960 B2 JP 2699960B2 JP 7299539 A JP7299539 A JP 7299539A JP 29953995 A JP29953995 A JP 29953995A JP 2699960 B2 JP2699960 B2 JP 2699960B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pulse
- data
- signal
- detecting
- detection circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスク等の情報記録
再生装置に係り、とくに高密度化に好適な情報の記録再
生方式に関する。 【0002】 【従来の技術】光や磁気等の情報記録媒体に情報を記録
し、再生する方式として、情報読出しヘッドからのアナ
ログ信号を2値化などディジタル信号に変換するため適
当な閾値を設ける方式やピーク位置を検出する方式が従
来から用いられている。光ディスク等の記録再生原理を
用いた情報記録再生装置に於ては、情報の記録を媒体の
光学的あるいは磁気的性質を部分的に変えることによっ
て行う。例えばフィリップステクニカルレビュー(Phik
ips technical review)Vol 40,1982,No.6
p157〜p164に記載がある。 【0003】図1により再生の過程を説明する。(1)
はトラック1上に記録された情報を示す。(ロ)はトラ
ックに沿って移動する読出しヘッドからのアナログ信号
である。これを適当な閾値4により(ハ)に示すような
2値化信号を得、これを処理して情報の再生が行なわれ
る。ところで(ロ)のアナログ信号は、記録・再生各々
の条件によって、その振幅、形状など大きく変動する。
従って閾値4が固定であると2値化信号(ハ)の形に大
きく影響する。一方閾値を上記変動に応じて、敏速に変
化させることは非常に困難であり、従って、閾値の相対
的変化による影響が無視できる範囲での利用に限られ
る。それゆえ高密度の情報記録再生が困難であるという
問題があった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、読出
しアナログ信号と、これを2値化、または多重化しディ
ジタル信号に変換する閾値との相対関係が変化しても、
情報の再生に影響を与えないような情報記録再生方式を
提供することにある。特に、情報を多重化して記録する
ことが可能な方式を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題は、記録媒体か
ら再生信号を検出するヘッドと、再生信号から二値化パ
ルスを形成する二値化回路と、二値化パルスの立上りと
立下がりを検出する第1及び第2の検出回路と、第1及
び第2の検出回路の出力から第1及び第2のデ−タを独
立に復調する2つのデコーダとを有し、上記再生信号の
立上りおよび立ち下がりから情報信号を別個独立に検出
する情報再生装置により達成される。 【0006】また、記録媒体から再生信号を検出し、再
生信号から二値化パルスを形成し、二値化パルスの立上
りに対応した立上りパルス列を形成し、立ち下がりに対
応した立ち下がりパルス列を形成し、立ち上りパルスに
基づいて第1の同期信号を形成し、立ち下がりパルスに
基づいて第2の同期信号を形成し、第1の同期信号に基
づいて立ち上がりパルス列から第1のデ−タパルス系列
を形成し、第2の同期信号に基づいて立ち下がりパルス
列から第2のデ−タパルス系列を形成し、第1のデ−タ
パルス系列を復調して第1の再生信号を得、第2のデ−
タパルス系列を復調して第2の再生信号を得、第1と第
2の再生信号を並列かつ独立に得ることを特徴とする情
報再生方法により達成される。 【0007】 【作用】図1に原理を示す。本発明の原理は、図1
(ロ)に示すアナログ信号波形が、その立上り部分およ
び立下り部分のみを調べると、同じ形(関数)で表わさ
れるという事を基としている。すなわち、ディジタル化
のための閾値とディジタル化信号の関係は、波形の関数
形を反映したものとなり、従って規則的であるというこ
とを利用し、記録情報の前縁及び後縁に対応した信号を
それぞれ独立に検出し、これら信号の各々から独立にタ
イミング信号の再生および該タイミング信号によるデー
タ再生を行なうことを特徴とするものである。 【0008】図6にこの原理を同期信号に適用した例を
示す。トラック1に沿って同期情報が2−1,2−2,
2−3、…のように記録されている。これから読出され
る信号を2値化したものを(ロ)に示す。2値化パルス
の立上りエッジからは(ハ)に示すエッジパルス列5−
11,5−12,…を得、立下りエッジから(ニ)に示
すエッジパルス列5−21,5−22,…を得る。
(ハ)、(ニ)の各々のパルス列を一つの同期情報とみ
て、二重化された同期信号パルスを得ることができ、同
期信号の高信頼化を達成することができる。 【0009】このような同期信号の原理を用いた本願発
明は、記録媒体から再生信号を検出し、再生信号から二
値化パルスを形成し、二値化パルスの立上りおよび立ち
下がりに対応した立ち上がりパルスおよび立ち下がりパ
ルスを形成し、立ち上りパルスに基づいて第1の同期信
号を形成し、立ち下がりパルスに基づいて第2の同期信
号を形成し、第1の同期信号に基づいて立ち上がりパル
スから第1の情報信号列を再生し、第2の同期信号に基
づいて立ち下がりパルスから第2の情報信号列を再生す
る。このように、パルスの立上りと立ち下がりを独立し
たデ−タチャネルとして取扱い、同期信号もそれぞれ独
立に形成すると、パルスの立上り同志、立ち下がり同志
のタイミングのずれは小さいので、再生信号の正確な復
号が可能となるものである。 【0010】逆にいえば、パルスの立上がりと立下がり
のタイミングは必ずしも一致しないので、別々のタイミ
ングクロックで弁別窓を形成すれば、これらを分離する
ことも容易であり、デ−タチャネルの2重化が可能とな
る。 【0011】図2と図3で本発明の原理を説明する。図
2はデータ再生回路のブロック構成図を示す。10は読
出しヘッドで媒体の記録情報(例えば、光ディスクに記
録されたピット)に従って図3(イ)に示すようなアナ
ログ信号波形3が出力される。11は2値化回路で図3
(イ)の閾値4とアナログ波形3とから、図3(ロ)に
示す2値化パルス5を出力する。20は2値化パルス5
の立上り部分に対応したパルス5−1(図3(ハ))を
取出す回路であり、30は2値化パルス5の立下り部分
に対応したパルス5−2(図3(ニ))を取出す回路で
ある。図3に於て5−1は2値化パルス5の立上りエッ
ジに対応したパルス、5−2は立下りエッジに対応した
パルスであり、これをエッジパルスまたはデータパルス
と呼ぶことにする。20,31はそれぞれタイミング再
生回路で、例えば(Phase LockedLoop)回路である。 【0012】即ち立上りエッジ検出回路20および立下
りエッジ検出回路30の出力は、それぞれ上記2値化パ
ルス5の立上りタイミング、立下りタイミングに対応し
た連続クロックが再生される。22,32はデータ検出
回路で、PLL回路21,31で再生されたクロックの
各タイミングに於て、データパルスの有無を判定する。
すなわち回路22では立上りエッジパルスから作られた
クロックで、立上りエッジに対応したデータパルスを判
定する。回路32では立下りエッジについて同様な処理
をする。40は上記2つのエッジパルスの処理結果を合
成する回路である。これは単に各々のクロック信号で取
込まれ、出力は上記クロックのいずれかまたは第3のク
ロックで取出せるようにしたレジスタで良い。50は上
記のデータ系列からデータを復調するデコーダでありこ
れは特に本発明に特有である必要はない。すなわち従来
装置と同様のデコーダでよい。 【0013】図4に上記立上りエッジパルス5−1ある
いは立下りエッジパルス5−2の処理回路の具体的一例
を示す。12は正、補2出力をもつゲート、22,32
はフリップフロップ、42はオアゲート、41はレジス
タ、43はクロックである。以上説明した図2の実施例
によれば、立上り、立下りエッジパルスを別々に処理す
るため、読出しアナログ信号と2値化閾値の相対関係が
変動しても、各々のエッジパルスの変化の様子は、連続
した記録情報について同一であるとみなせるから上記変
動の影響を受けずにデータの再生が可能となる。 【0014】 【実施例】図5に本発明の実施例を示す。本実施例では
データデコーダを立上りエッジ、立下りエッジの各々に
独立に持つ点が図2の例と異っている。すなわち図5で
51,52が各々デコーダである。その他の部分は図2
の場合と同一である。本実施例の特徴は、立上り、下り
を独立に処理するため、その各々を独立なデータチャネ
ルとみなせることである。すなわち立上りエッジから成
るチャネルと、立下りエッジから成るチャネルが多重化
されているのと等価である。従ってこの2チャネルを独
立に用いてもあるいは関連して用いても、いずれの用い
方をすることも可能である。 【0015】つぎに本発明の第2の実施例を示す。これ
は図5の実施例で、独立な2チャネルが得られるという
性質を利用したものである。情報の記録・再生に当って
は、通常データと共に同期信号や各種のマークなどの信
号が記録され、これらの信号をもとにしてデータの再生
処理が行なわれる。 【0016】図6は同期信号の再生過程に本発明を適用
した実施例の説明図である。トラック1に沿って同期情
報が2−1,2−2,2−3、…のように記録されてい
るとする。これから読出される信号を2値化したものを
(ロ)に示す。2値化パルスの立上りエッジからは
(ハ)に示すエッジパルス列5−11,5−12,…を
得、立下りエッジから(ニ)に示すエッジパルス列5−
21,5−22,…を得る。(ハ)、(ニ)の各々のパ
ルス列を一つの同期情報とみて、そこから同期信号パル
スを得ることができる。この場合(ハ)、(ニ)のいず
れからも同期情報が得られるから、等価的に同期信号が
2重書きされていることになり、同期信号の高信頼化を
達成することができる。なお、(ハ)、(ニ)のパルス
列からの検出信号には一定の時間差を含む場合がある
が、ある特定の記録情報例えば2−1からのエッジパル
ス、5−11と5−21の関係は乱れることがないか
ら、上記時間差により矛盾が生じるようなことは起らな
い。なお図6の(イ)のパターンで2−1,2−2,…
がすべて同一の形状である場合には、上記同期情報のデ
コーダは同一の回路を用いることも可能である。本実施
例の具体的回路構成は、図5と同様でよい。ただし5
1,52のデコーダを同期信号検出回路とする。なお同
期信号パタンの具体例および検出方式の具体例は、例え
ば特願昭57−51229と同様である。 【0017】つぎに本発明の第3の実施例を示す。上述
の如く、立上りエッジ、立下りエッジを独立に扱うこと
により、その各々を独立したデータチャンネルとみなせ
るから、この性質を利用した情報の記録方式が存在しう
る。すなわち図6の例で説明すると、(ハ)と(ニ)の
パルス列を独立データ列とみなすわけであるが、たとえ
ば5−21は記録情報2−1の立下りエッジであり、5
−12は記録情報2−2の立上りエッジである。したが
って5−12が5−21より時間的に早くなることはあ
りえない。のみならず両者の間隔が一定以下になると、
読出しヘッドの分解条件から、もはや2つの信号として
取出し得なくなる。したがって上記2チャンネルは読出
しヘッドの分解能条件を満たす範囲において独立であ
る。この条件を満たす解は多数存在する。例えば前記特
願昭57−51229のコードパタンを用いる(通常N
RZiと呼ばれる形に変調して記録)ことも可能であ
る。 【0018】さらに特願昭57−51230に示される
ような特定マークの検出にも本発明を適用することがで
きる。 【0019】 【発明の効果】以上説明した如く本発明によれば、情報
記録媒体に記録された情報からの読出し信号の前縁、後
縁に対応した信号(立上りエッジ、立下りエッジ)を取
出し、セルフクロッキング方式(記録データ自体から再
生のためのクロックを再生する方式)でデータを再生す
る装置に於て上記両信号をそれぞれ独立に処理すため、
読出し信号と、ディジタル化のための閾値との相対関係
が変動しても、それに影響されることなくデータ再生が
可能となり、高密度データ記録再生システムを実現する
ことができる。上記読出信号と閾値との関係を常に一定
に保つことは、記録・再生の条件が大きく変動しうる光
ディスク等の装置においては極めて困難な問題であり、
従って本発明をこれらの装置に適用することの効果は多
大である。さらに独立した2つのデータチャネルとして
処理することにより、記録情報の高信頼化の達成や特有
の変調方式の採用などが可能となる。
再生装置に係り、とくに高密度化に好適な情報の記録再
生方式に関する。 【0002】 【従来の技術】光や磁気等の情報記録媒体に情報を記録
し、再生する方式として、情報読出しヘッドからのアナ
ログ信号を2値化などディジタル信号に変換するため適
当な閾値を設ける方式やピーク位置を検出する方式が従
来から用いられている。光ディスク等の記録再生原理を
用いた情報記録再生装置に於ては、情報の記録を媒体の
光学的あるいは磁気的性質を部分的に変えることによっ
て行う。例えばフィリップステクニカルレビュー(Phik
ips technical review)Vol 40,1982,No.6
p157〜p164に記載がある。 【0003】図1により再生の過程を説明する。(1)
はトラック1上に記録された情報を示す。(ロ)はトラ
ックに沿って移動する読出しヘッドからのアナログ信号
である。これを適当な閾値4により(ハ)に示すような
2値化信号を得、これを処理して情報の再生が行なわれ
る。ところで(ロ)のアナログ信号は、記録・再生各々
の条件によって、その振幅、形状など大きく変動する。
従って閾値4が固定であると2値化信号(ハ)の形に大
きく影響する。一方閾値を上記変動に応じて、敏速に変
化させることは非常に困難であり、従って、閾値の相対
的変化による影響が無視できる範囲での利用に限られ
る。それゆえ高密度の情報記録再生が困難であるという
問題があった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、読出
しアナログ信号と、これを2値化、または多重化しディ
ジタル信号に変換する閾値との相対関係が変化しても、
情報の再生に影響を与えないような情報記録再生方式を
提供することにある。特に、情報を多重化して記録する
ことが可能な方式を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題は、記録媒体か
ら再生信号を検出するヘッドと、再生信号から二値化パ
ルスを形成する二値化回路と、二値化パルスの立上りと
立下がりを検出する第1及び第2の検出回路と、第1及
び第2の検出回路の出力から第1及び第2のデ−タを独
立に復調する2つのデコーダとを有し、上記再生信号の
立上りおよび立ち下がりから情報信号を別個独立に検出
する情報再生装置により達成される。 【0006】また、記録媒体から再生信号を検出し、再
生信号から二値化パルスを形成し、二値化パルスの立上
りに対応した立上りパルス列を形成し、立ち下がりに対
応した立ち下がりパルス列を形成し、立ち上りパルスに
基づいて第1の同期信号を形成し、立ち下がりパルスに
基づいて第2の同期信号を形成し、第1の同期信号に基
づいて立ち上がりパルス列から第1のデ−タパルス系列
を形成し、第2の同期信号に基づいて立ち下がりパルス
列から第2のデ−タパルス系列を形成し、第1のデ−タ
パルス系列を復調して第1の再生信号を得、第2のデ−
タパルス系列を復調して第2の再生信号を得、第1と第
2の再生信号を並列かつ独立に得ることを特徴とする情
報再生方法により達成される。 【0007】 【作用】図1に原理を示す。本発明の原理は、図1
(ロ)に示すアナログ信号波形が、その立上り部分およ
び立下り部分のみを調べると、同じ形(関数)で表わさ
れるという事を基としている。すなわち、ディジタル化
のための閾値とディジタル化信号の関係は、波形の関数
形を反映したものとなり、従って規則的であるというこ
とを利用し、記録情報の前縁及び後縁に対応した信号を
それぞれ独立に検出し、これら信号の各々から独立にタ
イミング信号の再生および該タイミング信号によるデー
タ再生を行なうことを特徴とするものである。 【0008】図6にこの原理を同期信号に適用した例を
示す。トラック1に沿って同期情報が2−1,2−2,
2−3、…のように記録されている。これから読出され
る信号を2値化したものを(ロ)に示す。2値化パルス
の立上りエッジからは(ハ)に示すエッジパルス列5−
11,5−12,…を得、立下りエッジから(ニ)に示
すエッジパルス列5−21,5−22,…を得る。
(ハ)、(ニ)の各々のパルス列を一つの同期情報とみ
て、二重化された同期信号パルスを得ることができ、同
期信号の高信頼化を達成することができる。 【0009】このような同期信号の原理を用いた本願発
明は、記録媒体から再生信号を検出し、再生信号から二
値化パルスを形成し、二値化パルスの立上りおよび立ち
下がりに対応した立ち上がりパルスおよび立ち下がりパ
ルスを形成し、立ち上りパルスに基づいて第1の同期信
号を形成し、立ち下がりパルスに基づいて第2の同期信
号を形成し、第1の同期信号に基づいて立ち上がりパル
スから第1の情報信号列を再生し、第2の同期信号に基
づいて立ち下がりパルスから第2の情報信号列を再生す
る。このように、パルスの立上りと立ち下がりを独立し
たデ−タチャネルとして取扱い、同期信号もそれぞれ独
立に形成すると、パルスの立上り同志、立ち下がり同志
のタイミングのずれは小さいので、再生信号の正確な復
号が可能となるものである。 【0010】逆にいえば、パルスの立上がりと立下がり
のタイミングは必ずしも一致しないので、別々のタイミ
ングクロックで弁別窓を形成すれば、これらを分離する
ことも容易であり、デ−タチャネルの2重化が可能とな
る。 【0011】図2と図3で本発明の原理を説明する。図
2はデータ再生回路のブロック構成図を示す。10は読
出しヘッドで媒体の記録情報(例えば、光ディスクに記
録されたピット)に従って図3(イ)に示すようなアナ
ログ信号波形3が出力される。11は2値化回路で図3
(イ)の閾値4とアナログ波形3とから、図3(ロ)に
示す2値化パルス5を出力する。20は2値化パルス5
の立上り部分に対応したパルス5−1(図3(ハ))を
取出す回路であり、30は2値化パルス5の立下り部分
に対応したパルス5−2(図3(ニ))を取出す回路で
ある。図3に於て5−1は2値化パルス5の立上りエッ
ジに対応したパルス、5−2は立下りエッジに対応した
パルスであり、これをエッジパルスまたはデータパルス
と呼ぶことにする。20,31はそれぞれタイミング再
生回路で、例えば(Phase LockedLoop)回路である。 【0012】即ち立上りエッジ検出回路20および立下
りエッジ検出回路30の出力は、それぞれ上記2値化パ
ルス5の立上りタイミング、立下りタイミングに対応し
た連続クロックが再生される。22,32はデータ検出
回路で、PLL回路21,31で再生されたクロックの
各タイミングに於て、データパルスの有無を判定する。
すなわち回路22では立上りエッジパルスから作られた
クロックで、立上りエッジに対応したデータパルスを判
定する。回路32では立下りエッジについて同様な処理
をする。40は上記2つのエッジパルスの処理結果を合
成する回路である。これは単に各々のクロック信号で取
込まれ、出力は上記クロックのいずれかまたは第3のク
ロックで取出せるようにしたレジスタで良い。50は上
記のデータ系列からデータを復調するデコーダでありこ
れは特に本発明に特有である必要はない。すなわち従来
装置と同様のデコーダでよい。 【0013】図4に上記立上りエッジパルス5−1ある
いは立下りエッジパルス5−2の処理回路の具体的一例
を示す。12は正、補2出力をもつゲート、22,32
はフリップフロップ、42はオアゲート、41はレジス
タ、43はクロックである。以上説明した図2の実施例
によれば、立上り、立下りエッジパルスを別々に処理す
るため、読出しアナログ信号と2値化閾値の相対関係が
変動しても、各々のエッジパルスの変化の様子は、連続
した記録情報について同一であるとみなせるから上記変
動の影響を受けずにデータの再生が可能となる。 【0014】 【実施例】図5に本発明の実施例を示す。本実施例では
データデコーダを立上りエッジ、立下りエッジの各々に
独立に持つ点が図2の例と異っている。すなわち図5で
51,52が各々デコーダである。その他の部分は図2
の場合と同一である。本実施例の特徴は、立上り、下り
を独立に処理するため、その各々を独立なデータチャネ
ルとみなせることである。すなわち立上りエッジから成
るチャネルと、立下りエッジから成るチャネルが多重化
されているのと等価である。従ってこの2チャネルを独
立に用いてもあるいは関連して用いても、いずれの用い
方をすることも可能である。 【0015】つぎに本発明の第2の実施例を示す。これ
は図5の実施例で、独立な2チャネルが得られるという
性質を利用したものである。情報の記録・再生に当って
は、通常データと共に同期信号や各種のマークなどの信
号が記録され、これらの信号をもとにしてデータの再生
処理が行なわれる。 【0016】図6は同期信号の再生過程に本発明を適用
した実施例の説明図である。トラック1に沿って同期情
報が2−1,2−2,2−3、…のように記録されてい
るとする。これから読出される信号を2値化したものを
(ロ)に示す。2値化パルスの立上りエッジからは
(ハ)に示すエッジパルス列5−11,5−12,…を
得、立下りエッジから(ニ)に示すエッジパルス列5−
21,5−22,…を得る。(ハ)、(ニ)の各々のパ
ルス列を一つの同期情報とみて、そこから同期信号パル
スを得ることができる。この場合(ハ)、(ニ)のいず
れからも同期情報が得られるから、等価的に同期信号が
2重書きされていることになり、同期信号の高信頼化を
達成することができる。なお、(ハ)、(ニ)のパルス
列からの検出信号には一定の時間差を含む場合がある
が、ある特定の記録情報例えば2−1からのエッジパル
ス、5−11と5−21の関係は乱れることがないか
ら、上記時間差により矛盾が生じるようなことは起らな
い。なお図6の(イ)のパターンで2−1,2−2,…
がすべて同一の形状である場合には、上記同期情報のデ
コーダは同一の回路を用いることも可能である。本実施
例の具体的回路構成は、図5と同様でよい。ただし5
1,52のデコーダを同期信号検出回路とする。なお同
期信号パタンの具体例および検出方式の具体例は、例え
ば特願昭57−51229と同様である。 【0017】つぎに本発明の第3の実施例を示す。上述
の如く、立上りエッジ、立下りエッジを独立に扱うこと
により、その各々を独立したデータチャンネルとみなせ
るから、この性質を利用した情報の記録方式が存在しう
る。すなわち図6の例で説明すると、(ハ)と(ニ)の
パルス列を独立データ列とみなすわけであるが、たとえ
ば5−21は記録情報2−1の立下りエッジであり、5
−12は記録情報2−2の立上りエッジである。したが
って5−12が5−21より時間的に早くなることはあ
りえない。のみならず両者の間隔が一定以下になると、
読出しヘッドの分解条件から、もはや2つの信号として
取出し得なくなる。したがって上記2チャンネルは読出
しヘッドの分解能条件を満たす範囲において独立であ
る。この条件を満たす解は多数存在する。例えば前記特
願昭57−51229のコードパタンを用いる(通常N
RZiと呼ばれる形に変調して記録)ことも可能であ
る。 【0018】さらに特願昭57−51230に示される
ような特定マークの検出にも本発明を適用することがで
きる。 【0019】 【発明の効果】以上説明した如く本発明によれば、情報
記録媒体に記録された情報からの読出し信号の前縁、後
縁に対応した信号(立上りエッジ、立下りエッジ)を取
出し、セルフクロッキング方式(記録データ自体から再
生のためのクロックを再生する方式)でデータを再生す
る装置に於て上記両信号をそれぞれ独立に処理すため、
読出し信号と、ディジタル化のための閾値との相対関係
が変動しても、それに影響されることなくデータ再生が
可能となり、高密度データ記録再生システムを実現する
ことができる。上記読出信号と閾値との関係を常に一定
に保つことは、記録・再生の条件が大きく変動しうる光
ディスク等の装置においては極めて困難な問題であり、
従って本発明をこれらの装置に適用することの効果は多
大である。さらに独立した2つのデータチャネルとして
処理することにより、記録情報の高信頼化の達成や特有
の変調方式の採用などが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】情報再生の過程を示す説明図
【図2】本発明の説明のためのブロック図
【図3】図2の動作を示す説明図
【図4】図2の回路の具体的構成を示す図
【図5】本発明の実施例を示すブロック図
【図6】本発明の実施例を示す説明図
【符号の説明】
1:トラック、2:記録情報、3:読出アナログ波形、
4:閾値、5:ディジタル化出力、10:読出ヘッド、
11:ディジタル化回路、20,30:エッジ検出回
路、21,31:PLL、22,32:データ検出回
路、40:データ合成回路、50,51、52:デコー
ダ。
4:閾値、5:ディジタル化出力、10:読出ヘッド、
11:ディジタル化回路、20,30:エッジ検出回
路、21,31:PLL、22,32:データ検出回
路、40:データ合成回路、50,51、52:デコー
ダ。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 前田 武志
東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地
株式会社日立製作所中央研究所内
(56)参考文献 特開 昭61−164339(JP,A)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.記録媒体から再生信号を検出する読出しヘッドと、
上記再生信号から二値化パルスを形成する二値化回路
と、上記二値化パルスの立上がりを検出する第1の検出
回路と、上記二値化パルスの立下がりを検出する第2の
検出回路と、上記第1の検出回路の出力から第1のデ−
タパルスを検出する第1のデ−タ検出回路と、上記第2
の検出回路の出力から第2のデ−タパルスを検出する第
2のデ−タ検出回路と、上記第1のデ−タパルスに基づ
いて第1のデ−タを復調する第1のデコーダと、上記第
2のデ−タパルスに基づいて第2のデ−タを復調する第
2のデコーダと、を有する情報再生装置。 2.記録媒体から再生信号を検出する読出しヘッドと、
上記再生信号から二値化パルスを形成する二値化回路
と、上記二値化パルスの立上がりを検出する第1の検出
回路と、上記二値化パルスの立下がりを検出する第2の
検出回路と、上記第1の検出回路の出力から第1のクロ
ックを形成する第1のPLLと、上記第2の検出回路の
出力から第2のクロックを形成する第2のPLLと、上
記第1の検出回路の出力と第1のクロックから第1のデ
−タパルスを検出する第1のデ−タ検出回路と、上記第
2の検出回路の出力と第2のクロックから第2のデ−タ
パルスを検出する第2のデ−タ検出回路と、上記第1の
デ−タパルスに基づいて第1のデ−タを復調する第1の
デコーダと、上記第2のデ−タパルスに基づいて第2の
デ−タを復調する第2のデコーダと、を有する情報再生
装置。 3.記録媒体から再生信号を検出し、該再生信号から二
値化パルスを形成し、該二値化パルスの立上がりに対応
した立上りパルス列を形成し、上記立下がりに対応した
立下がりパルス列を形成し、上記立上がりパルスに基づ
いて第1の同期信号を形成し、上記立下がりパルスに基
づいて第2の同期信号を形成し、上記第1の同期信号に
基づいて上記立上がりパルス列から第1のデ−タパルス
系列を形成し、 上記第2の同期信号に基づいて上記立下
がりパルス列から第2のデ−タパルス系列を形成し、上
記第1のデ−タパルス系列を復調して第1の再生信号を
得、上記第2のデ−タパルス系列を復調して第2の再生
信号を得、第1と第2の再生信号を並列かつ独立に得る
ことを特徴とする情報再生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7299539A JP2699960B2 (ja) | 1995-11-17 | 1995-11-17 | 情報再生装置および情報再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7299539A JP2699960B2 (ja) | 1995-11-17 | 1995-11-17 | 情報再生装置および情報再生方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60054438A Division JP2607462B2 (ja) | 1985-03-20 | 1985-03-20 | 情報再生方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08212718A JPH08212718A (ja) | 1996-08-20 |
JP2699960B2 true JP2699960B2 (ja) | 1998-01-19 |
Family
ID=17873927
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7299539A Expired - Lifetime JP2699960B2 (ja) | 1995-11-17 | 1995-11-17 | 情報再生装置および情報再生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2699960B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3956436B2 (ja) | 1997-09-05 | 2007-08-08 | 株式会社日立製作所 | データ復調方法及びこれを用いた光ディスク装置 |
KR100585052B1 (ko) * | 1997-11-12 | 2006-11-30 | 삼성전자주식회사 | 컴팩트 디스크 시스템의 프레임 동기 신호 검출 장치 및 방법 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2524696B2 (ja) * | 1985-01-16 | 1996-08-14 | 三菱電機株式会社 | デ―タ再生装置 |
-
1995
- 1995-11-17 JP JP7299539A patent/JP2699960B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08212718A (ja) | 1996-08-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5233589A (en) | Method for recording/reproducing information having a function of correcting variations in the interval in reproduced data and apparatus for realizing same | |
JPS6212924A (ja) | 光デイスク装置 | |
JP2607462B2 (ja) | 情報再生方法及び装置 | |
CA2049905C (en) | Digital signal reproducing system | |
US5231650A (en) | Digital signal reproducing apparatus | |
JP2699960B2 (ja) | 情報再生装置および情報再生方法 | |
US4016599A (en) | Anti-shouldering read circuit for magnetic disk memory | |
CN1183539C (zh) | 数据调制方法以及采用该方法的记录与再现装置和方法 | |
JP2763454B2 (ja) | データ検出装置 | |
US4012785A (en) | Magnetic recording playback circuit | |
US4813059A (en) | Readback recovery of run length limited codes | |
JPS6126975A (ja) | 光デイスク制御装置 | |
KR890005714A (ko) | 데이타 재생장치 | |
JPH0636283B2 (ja) | 光学的記録再生装置および方法 | |
JP2573245B2 (ja) | 復調回路 | |
JPH03290875A (ja) | 光学的情報再生信号の2値化方法 | |
JPH0793904A (ja) | 情報記録装置および情報再生装置および光ディスク | |
JP2805643B2 (ja) | 信号再生装置 | |
JPS60258766A (ja) | 光情報記録再生装置 | |
JPH04258815A (ja) | 信号検出回路 | |
KR970707541A (ko) | 재생 회로(Playback circuit) | |
JPH02168472A (ja) | 磁気ディスク装置の復調装置 | |
JPH0638282B2 (ja) | デジタル磁気記録情報の再生方式 | |
JPH0817139A (ja) | 光ディスク装置 | |
KR100548223B1 (ko) | 자기기록재생기기의 버스트 에러 검출장치 및 검출방법 |