JPH08212718A - 情報再生装置および情報再生方法 - Google Patents

情報再生装置および情報再生方法

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JPH08212718A
JPH08212718A JP29953995A JP29953995A JPH08212718A JP H08212718 A JPH08212718 A JP H08212718A JP 29953995 A JP29953995 A JP 29953995A JP 29953995 A JP29953995 A JP 29953995A JP H08212718 A JPH08212718 A JP H08212718A
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和男 重松
Hisataka Sugiyama
久貴 杉山
Takeshi Maeda
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、読出しアナログ信号と、これ
を2値化、または多層化しディジタル信号に変換する閾
値との相対関係が変化しても、情報の再生に影響を与え
ないような情報記録再生方式を提供することにある。 【構成】記録媒体から再生信号を検出するヘッド10
と、再生信号から二値化パルスを形成する二値化回路1
1と、二値化パルスの立上りと立下がりを検出する第1
及び第2の検出回路20,30と、第1及び第2の検出
回路の出力から第1及び第2の同期信号を独立に検出す
る同期信号検出回路51,52とを有し、第1及び第2
の同期信号に基づいて再生信号の立上りおよび立ち下が
りから情報信号を別個独立に検出する情報再生装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスク等の情報記録
再生装置に係り、とくに高密度化に好適な情報の記録再
生方式に関する。
【0002】
【従来の技術】光や磁気等の情報記録媒体に情報を記録
し、再生する方式として、情報読出しヘッドからのアナ
ログ信号を2値化などディジタル信号に変換するため適
当な閾値を設ける方式やピーク位置を検出する方式が従
来から用いられている。光ディスク等の記録再生原理を
用いた情報記録再生装置に於ては、情報の記録を媒体の
光学的あるいは磁気的性質を部分的に変えることによっ
て行う。例えばフィリップステクニカルレビュー(Phik
ips technical review)Vol 40,1982,No.6
p157〜p164に記載がある。
【0003】図1により再生の過程を説明する。(1)
はトラック1上に記録された情報を示す。(ロ)はトラ
ックに沿って移動する読出しヘッドからのアナログ信号
である。これを適当な閾値4により(ハ)に示すような
2値化信号を得、これを処理して情報の再生が行なわれ
る。ところで(ロ)のアナログ信号は、記録・再生各々
の条件によって、その振幅、形状など大きく変動する。
従って閾値4が固定であると2値化信号(ハ)の形に大
きく影響する。一方閾値を上記変動に応じて、敏速に変
化させることは非常に困難であり、従って、閾値の相対
的変化による影響が無視できる範囲での利用に限られ
る。それゆえ高密度の情報記録再生が困難であるという
問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、読出
しアナログ信号と、これを2値化、または多層化しディ
ジタル信号に変換する閾値との相対関係が変化しても、
情報の再生に影響を与えないような情報記録再生方式を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、記録媒体か
ら再生信号を検出するヘッドと、再生信号から二値化パ
ルスを形成する二値化回路と、二値化パルスの立上りと
立下がりを検出する第1及び第2の検出回路と、第1及
び第2の検出回路の出力から第1及び第2の同期信号を
独立に検出する同期信号検出回路とを有し、第1及び第
2の同期信号に基づいて上記再生信号の立上りおよび立
ち下がりから情報信号を別個独立に検出する情報再生装
置により達成される。
【0006】また、記録媒体から再生信号を検出し、再
生信号から二値化パルスを形成し、二値化パルスの立上
りに対応した立上りパルス列を形成し、立ち下がりに対
応した立ち下がりパルス列を形成し、立ち上りパルスに
基づいて第1の同期信号を形成し、立ち下がりパルスに
基づいて第2の同期信号を形成し、第1の同期信号に基
づいて立ち上がりパルス列から第1の情報信号を再生
し、第2の同期信号に基づいて立ち下がりパルス列から
第2の情報信号を再生することを特徴とする情報再生方
法により達成される。
【0007】
【作用】図1に原理を示す。本発明の原理は、図1
(ロ)に示すアナログ信号波形が、その立上り部分およ
び立下り部分のみを調べると、同じ形(関数)で表わさ
れるという事を基としている。すなわち、ディジタル化
のための閾値とディジタル化信号の関係は、波形の関数
形を反映したものとなり、従って規則的であるというこ
とを利用し、記録情報の前縁及び後縁に対応した信号を
それぞれ独立に検出し、これら信号の各々から独立にタ
イミング信号の再生および該タイミング信号によるデー
タ再生を行なうことを特徴とするものである。
【0008】図6にこの原理を同期信号に適用した例を
示す。トラック1に沿って同期情報が2−1,2−2,
2−3、…のように記録されている。これから読出され
る信号を2値化したものを(ロ)に示す。2値化パルス
の立上りエッジからは(ハ)に示すエッジパルス列5−
11,5−12,…を得、立下りエッジから(ニ)に示
すエッジパルス列5−21,5−22,…を得る。
(ハ)、(ニ)の各々のパルス列を一つの同期情報とみ
て、二重化された同期信号パルスを得ることができ、同
期信号の高信頼化を達成することができる。
【0009】このような同期信号の原理を用いた本願発
明は、記録媒体から再生信号を検出し、再生信号から二
値化パルスを形成し、二値化パルスの立上りおよび立ち
下がりに対応した立ち上がりパルスおよび立ち下がりパ
ルスを形成し、立ち上りパルスに基づいて第1の同期信
号を形成し、立ち下がりパルスに基づいて第2の同期信
号を形成し、第1の同期信号に基づいて立ち上がりパル
スから第1の情報信号列を再生し、第2の同期信号に基
づいて立ち下がりパルスから第2の情報信号列を再生す
る。このように、パルスの立上りと立ち下がりを独立し
たデ−タチャネルとして取扱い、同期信号もそれぞれ独
立に形成すると、パルスの立上り同志、立ち下がり同志
のタイミングのずれは小さいので、再生信号の正確な復
号が可能となるものである。
【0010】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する。
【0011】図2と図3で本発明の第一の実施例を示
す。図2は本発明を実施するデータ再生回路のブロック
構成図を示す。10は読出しヘッドで媒体の記録情報
(例えば、光ディスクに記録されたピット)に従って図
3(イ)に示すようなアナログ信号波形3が出力され
る。11は2値化回路で図3(イ)の閾値4とアナログ
波形3とから、図3(ロ)に示す2値化パルス5を出力
する。20は2値化パルス5の立上り部分に対応したパ
ルス5−1(図3(ハ))を取出す回路であり、30は
2値化パルス5の立下り部分に対応したパルス5−2
(図3(ニ))を取出す回路である。図3に於て5−1
は2値化パルス5の立上りエッジに対応したパルス、5
−2は立下りエッジに対応したパルスであり、これをエ
ッジパルスまたはデータパルスと呼ぶことにする。2
0,31はそれぞれタイミング再生回路で、例えば(Ph
ase Locked Loop)回路である。
【0012】即ち立上りエッジ検出回路20および立下
りエッジ検出回路30の出力は、それぞれ上記2値化パ
ルス5の立上りタイミング、立下りタイミングに対応し
た連続クロックが再生される。22,32はデータ検出
回路で、PLL回路21,31で再生されたクロックの
各タイミングに於て、データパルスの有無を判定する。
すなわち回路22では立上りエッジパルスから作られた
クロックで、立上りエッジに対応したデータパルスを判
定する。回路32では立下りエッジについて同様な処理
をする。40は上記2つのエッジパルスの処理結果を合
成する回路である。これは単に各々のクロック信号で取
込まれ、出力は上記クロックのいずれかまたは第3のク
ロックで取出せるようにしたレジスタで良い。50は上
記のデータ系列からデータを復調するデコーダでありこ
れは特に本発明に特有である必要はない。すなわち従来
装置と同様のデコーダでよい。
【0013】図4に上記立上りエッジパルス5−1ある
いは立下りエッジパルス5−2の処理回路の具体的一例
を示す。12は正、補2出力をもつゲート、22,32
はフリップフロップ42はオアゲート、41はレジス
タ、43はクロックである。以上説明した図2の実施例
によれば、立上り、立下りエッジパルスを別々に処理す
るため、読出しアナログ信号と2値化閾値の相対関係が
変動しても、各々のエッジパルスの変化の様子は、連続
した記録情報について同一であるとみなせるから上記変
動の影響を受けずにデータの再生が可能となる。
【0014】図5に本発明の第2の実施例を示す。本実
施例ではデータデコーダを立上りエッジ、立下りエッジ
の各々に独立に持つ点が図2の実施例と異っている。す
なわち図5で51,52が各々デコーダである。その他
の部分は図2の場合と同一である。本実施例の特徴は、
立上り、下りを独立に処理するため、その各々を独立な
データチャネルとみなせることである。すなわち立上り
エッジから成るチャネルと、立下りエッジから成るチャ
ネルが多重化されているのと等価である。従ってこの2
チャネルを独立に用いてもあるいは関連して用いても、
いずれの用い方をすることも可能である。
【0015】つぎに本発明の第3の実施例を示す。これ
は図5の実施例で、独立な2チャネルが得られるという
性質を利用したものである。情報の記録・再生に当って
は、通常データと共に同期信号や各種のマークなどの信
号が記録され、これらの信号をもとにしてデータの再生
処理が行なわれる。
【0016】図6は同期信号の再生過程に本発明を適用
した実施例の説明図である。トラック1に沿って同期情
報が2−1,2−2,2−3、…のように記録されてい
るとする。これから読出される信号を2値化したものを
(ロ)に示す。2値化パルスの立上りエッジからは
(ハ)に示すエッジパルス列5−11,5−12,…を
得、立下りエッジから(ニ)に示すエッジパルス列5−
21,5−22,…を得る。(ハ)、(ニ)の各々のパ
ルス列を一つの同期情報とみて、そこから同期信号パル
スを得ることができる。この場合(ハ)、(ニ)のいず
れからも同期情報が得られるから、等価的に同期信号が
2重書きされていることになり、同期信号の高信頼化を
達成することができる。なお、(ハ)、(ニ)のパルス
列からの検出信号には一定の時間差を含む場合がある
が、ある特定の記録情報例えば2−1からのエッジパル
ス、5−11と5−21の関係は乱れることがないか
ら、上記時間差により矛盾が生じるようなことは起らな
い。なお図6の(イ)のパターンで2−1,2−2,…
がすべて同一の形状である場合には、上記同期情報のデ
コーダは同一の回路を用いることも可能である。本実施
例の具体的回路構成は、図5と同様でよい。ただし5
1,52のデコーダを同期信号検出回路とする。なお同
期信号パタンの具体例および検出方式の具体例は、例え
ば特願昭57−51229と同様である。
【0017】つぎに本発明の第4の実施例を示す。上述
の如く、立上りエッジ、立下りエッジを独立に扱うこと
により、その各々を独立したデータチャンネルとみなせ
るから、この性質を利用した情報の記録方式が存在しう
る。すなわち図6の例で説明すると、(ハ)と(ニ)の
パルス列を独立データ列とみなすわけであるが、たとえ
ば5−21は記録情報2−1の立下りエッジであり、5
−12は記録情報2−2の立上りエッジである。したが
って5−12が5−21より時間的に早くなることはあ
りえない。のみならず両者の間隔が一定以下になると、
読出しヘッドの分解条件から、もはや2つの信号として
取出し得なくなる。したがって上記2チャンネルは読出
しヘッドの分解能条件を満たす範囲において独立であ
る。この条件を満たす解は多数存在する。例えば前記特
願昭57−51229のコードパタンを用いる(通常N
RZiと呼ばれる形に変調して記録)ことも可能であ
る。
【0018】さらに特願昭57−51230に示される
ような特定マークの検出にも本発明を適用することがで
きる。
【0019】
【発明の効果】以上説明した如く本発明によれば、情報
記録媒体に記録された情報からの読出し信号の前縁、後
縁に対応した信号(立上りエッジ、立下りエッジ)を取
出し、セルフクロッキング方式(記録データ自体から再
生のためのクロックを再生する方式)でデータを再生す
る装置に於て上記両信号をそれぞれ独立に処理すため、
読出し信号と、ディジタル化のための閾値との相対関係
が変動しても、それに影響されることなくデータ再生が
可能となり、高密度データ記録再生システムを実現する
ことができる。上記読出信号と閾値との関係を常に一定
に保つことは、記録・再生の条件が大きく変動しうる光
ディスク等の装置においては極めて困難な問題であり、
従って本発明をこれらの装置に適用することの効果は多
大である。さらに独立した2つのデータチャネルとして
処理することにより、記録情報の高信頼化の達成や特有
の変調方式の採用などが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】情報再生の過程を示す説明図
【図2】本発明の第1の実施例を示すブロック図
【図3】図2の動作を示す説明図
【図4】図2の回路の具体的構成を示す図
【図5】本発明の第2の実施例を示すブロック図
【図6】本発明の第3の実施例を示す説明図
【符号の説明】
1:トラック、2:記録情報、3:読出アナログ波形、
4:閾値、5:ディジタル化出力、10:読出ヘッド、
11:ディジタル化回路、20,30:エッジ検出回
路、21,31:PLL、22,32:データ検出回
路、40:データ合成回路、50,51、52:デコー
ダ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 武志 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地株 式会社日立製作所中央研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体から再生信号を検出するヘッド
    と、該再生信号から二値化パルスを形成する二値化回路
    と、該二値化パルスの立上りと立下がりを検出する第1
    及び第2の検出回路と、該第1及び第2の検出回路の出
    力から第1及び第2の同期信号を独立に検出する同期信
    号検出回路とを有し、該第1及び第2の同期信号に基づ
    いて上記再生信号の立上りおよび立ち下がりから情報信
    号を別個独立に検出する情報再生装置。
  2. 【請求項2】記録媒体から再生信号を検出し、該再生信
    号から二値化パルスを形成し、該二値化パルスの立上り
    に対応した立上りパルス列を形成し、上記立ち下がりに
    対応した立ち下がりパルス列を形成し、上記立ち上りパ
    ルスに基づいて第1の同期信号を形成し、上記立ち下が
    りパルスに基づいて第2の同期信号を形成し、上記第1
    の同期信号に基づいて上記立ち上がりパルス列から第1
    の情報信号を再生し、上記第2の同期信号に基づいて上
    記立ち下がりパルス列から第2の情報信号を再生するこ
    とを特徴とする情報再生方法。
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Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6215751B1 (en) 1997-09-05 2001-04-10 Hitachi, Ltd. Data demodulating method and optical disk device using the method
KR100585052B1 (ko) * 1997-11-12 2006-11-30 삼성전자주식회사 컴팩트 디스크 시스템의 프레임 동기 신호 검출 장치 및 방법

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