JP2699246B2 - 薄板洗浄ラインのコイル巻取方法 - Google Patents
薄板洗浄ラインのコイル巻取方法Info
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- JP2699246B2 JP2699246B2 JP29916892A JP29916892A JP2699246B2 JP 2699246 B2 JP2699246 B2 JP 2699246B2 JP 29916892 A JP29916892 A JP 29916892A JP 29916892 A JP29916892 A JP 29916892A JP 2699246 B2 JP2699246 B2 JP 2699246B2
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- Japan
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- coil
- thin plate
- thickness
- washing line
- winding
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- Expired - Lifetime
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄板洗浄ラインのコイル
巻取方法に関する。
巻取方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の薄板洗浄ラインのコイル巻取方法
を図2に示す。薄板洗浄ラインを通板する鋼板1は、薄
板洗浄ラインにて洗浄されることにより冷間圧延後表面
に付着した油分・鉄粉等を除去された後、バッチ式焼鈍
設備において焼鈍される。コイル巻取装置2により、洗
浄された鋼板1を適当な張力で端面を揃えて巻取る。板
端部検出装置3でコイル巻取装置2の前で鋼板1の板端
部位置を検出し、コイル巻取装置シフト装置6によりコ
イル巻取装置2を鋼板進行方向と直角の方向にシフトさ
せることにより、巻取られるコイルの端面を揃える。
を図2に示す。薄板洗浄ラインを通板する鋼板1は、薄
板洗浄ラインにて洗浄されることにより冷間圧延後表面
に付着した油分・鉄粉等を除去された後、バッチ式焼鈍
設備において焼鈍される。コイル巻取装置2により、洗
浄された鋼板1を適当な張力で端面を揃えて巻取る。板
端部検出装置3でコイル巻取装置2の前で鋼板1の板端
部位置を検出し、コイル巻取装置シフト装置6によりコ
イル巻取装置2を鋼板進行方向と直角の方向にシフトさ
せることにより、巻取られるコイルの端面を揃える。
【0003】転倒後下面となる端面を揃えて巻取ったコ
イルを巻取完了後、コイル転倒装置で転倒し、バッチ式
焼鈍設備において焼鈍することにより、下面が揃ってい
るため一ヶ所に重量が集中せず、耳曲がり、耳焼き付き
等の品質不合の発生を避けることができる。
イルを巻取完了後、コイル転倒装置で転倒し、バッチ式
焼鈍設備において焼鈍することにより、下面が揃ってい
るため一ヶ所に重量が集中せず、耳曲がり、耳焼き付き
等の品質不合の発生を避けることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術では、
コイル巻取装置2においてバッチ式焼鈍設備で下面とな
る端面を常に揃えるため上面が不揃いとなる。そうする
と、転倒後次工程であるバッチ式焼鈍設備への搬送およ
びそれ以降の搬送において電磁石式コイル吊具でコイル
を吊る際に上面の不揃い面が電磁石式コイル吊具により
強制的に揃えられることがあり、この時鋼板幅方向のス
リップ疵が発生する問題がある。本発明は、バッチ焼鈍
系の冷延薄板、電気メッキ原板製造工程においてスリッ
プ疵発生を防止し、高品質な成品を安定して製造するこ
とを目的とする。
コイル巻取装置2においてバッチ式焼鈍設備で下面とな
る端面を常に揃えるため上面が不揃いとなる。そうする
と、転倒後次工程であるバッチ式焼鈍設備への搬送およ
びそれ以降の搬送において電磁石式コイル吊具でコイル
を吊る際に上面の不揃い面が電磁石式コイル吊具により
強制的に揃えられることがあり、この時鋼板幅方向のス
リップ疵が発生する問題がある。本発明は、バッチ焼鈍
系の冷延薄板、電気メッキ原板製造工程においてスリッ
プ疵発生を防止し、高品質な成品を安定して製造するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、冷間圧延され
た鋼板を洗浄する薄板洗浄ラインで洗浄された鋼板を巻
取る薄板洗浄ラインのコイル巻取方法において、一定板
厚未満の薄手材を巻取る場合にはバッチ式焼鈍設備にお
いて下面となる端面を揃えて巻取り、一定板厚以上の厚
手材を巻取る場合にはバッチ式焼鈍設備において上面と
なる端面を揃えて巻取ることを特徴とする薄板洗浄ライ
ンのコイル巻取方法である。
た鋼板を洗浄する薄板洗浄ラインで洗浄された鋼板を巻
取る薄板洗浄ラインのコイル巻取方法において、一定板
厚未満の薄手材を巻取る場合にはバッチ式焼鈍設備にお
いて下面となる端面を揃えて巻取り、一定板厚以上の厚
手材を巻取る場合にはバッチ式焼鈍設備において上面と
なる端面を揃えて巻取ることを特徴とする薄板洗浄ライ
ンのコイル巻取方法である。
【0006】
【作用、実施例】以下、図示の実施例に基づいて本発明
の作用を説明する。
の作用を説明する。
【0007】図1は本発明を実施するための装置の例を
示す図である。
示す図である。
【0008】板端部検出装置3、4を薄板洗浄ラインの
両サイドに設置し、鋼板1の板厚により切替器5を切り
替え、コイル巻取装置シフト装置6の制御に使用する板
端部検出装置3、4を選択する。これにより、一定板厚
未満の薄手材についてはコイル巻取装置2にてバッチ式
焼鈍設備で下面となる端面を揃え、一ヶ所に重量を集中
させず、耳曲がり、耳焼き付き等の品質不合の発生を回
避する。また、一定板厚以上の厚手材についてはコイル
巻取装置2にてバッチ式焼鈍設備で上面となる端面を揃
え、転倒後次工程であるバッチ式焼鈍設備への搬送およ
びそれ以後の搬送において電磁石式コイル吊具にてコイ
ルを吊る際にコイルの上面が電磁石式コイル吊具により
強制的に揃えられることを避け、鋼板幅方向のスリップ
疵発生を避ける。
両サイドに設置し、鋼板1の板厚により切替器5を切り
替え、コイル巻取装置シフト装置6の制御に使用する板
端部検出装置3、4を選択する。これにより、一定板厚
未満の薄手材についてはコイル巻取装置2にてバッチ式
焼鈍設備で下面となる端面を揃え、一ヶ所に重量を集中
させず、耳曲がり、耳焼き付き等の品質不合の発生を回
避する。また、一定板厚以上の厚手材についてはコイル
巻取装置2にてバッチ式焼鈍設備で上面となる端面を揃
え、転倒後次工程であるバッチ式焼鈍設備への搬送およ
びそれ以後の搬送において電磁石式コイル吊具にてコイ
ルを吊る際にコイルの上面が電磁石式コイル吊具により
強制的に揃えられることを避け、鋼板幅方向のスリップ
疵発生を避ける。
【0009】図3は、一定板厚未満の薄手材についてコ
イル巻取装置2にてバッチ式焼鈍設備で下面となる端面
を揃えた後、コイル転倒装置で転倒したものを示す。ま
た、図4は、一定板厚以上の厚手材についてコイル巻取
装置2にてバッチ式焼鈍設備で上面となる端面を揃えた
後、コイル転倒装置で転倒したものを示す。
イル巻取装置2にてバッチ式焼鈍設備で下面となる端面
を揃えた後、コイル転倒装置で転倒したものを示す。ま
た、図4は、一定板厚以上の厚手材についてコイル巻取
装置2にてバッチ式焼鈍設備で上面となる端面を揃えた
後、コイル転倒装置で転倒したものを示す。
【0010】図5はバッチ式焼鈍設備における上面揃え
コイルおよび下面揃えコイルについて、鋼板の板厚とコ
イル幅方向のずれ量の平均値との関係、および鋼板の板
厚と幅方向スリップ発生の有無との関係を示す。
コイルおよび下面揃えコイルについて、鋼板の板厚とコ
イル幅方向のずれ量の平均値との関係、および鋼板の板
厚と幅方向スリップ発生の有無との関係を示す。
【0011】図6はバッチ式焼鈍設備における上面揃え
コイルおよび下面揃えコイルについて、鋼板の板厚と耳
曲がり、耳焼き付きの発生率との関係を示す。
コイルおよび下面揃えコイルについて、鋼板の板厚と耳
曲がり、耳焼き付きの発生率との関係を示す。
【0012】図7はバッチ式焼鈍設備における上面揃え
コイルおよび下面揃えコイルについて、鋼板の板厚と幅
方向スリップの発生率との関係を示す。
コイルおよび下面揃えコイルについて、鋼板の板厚と幅
方向スリップの発生率との関係を示す。
【0013】なお、薄手材と厚手材を区分し、バッチ式
焼鈍設備における上面揃えと下面揃えを選択する板厚の
一定値は、0.4mmから1.6mmまでの値から決定
する。
焼鈍設備における上面揃えと下面揃えを選択する板厚の
一定値は、0.4mmから1.6mmまでの値から決定
する。
【0014】
【発明の効果】本発明により、耳曲がり、耳焼き付き等
の品質不合の発生を増加させることなく、鋼板幅方向の
スリップ疵の発生を回避できる。
の品質不合の発生を増加させることなく、鋼板幅方向の
スリップ疵の発生を回避できる。
【図1】本発明を実施する装置の例を示す図である。
【図2】従来の薄板洗浄ラインのコイル巻取方法を示す
図である。
図である。
【図3】バッチ式焼鈍設備で下面となる端面を揃えた
後、コイル転倒装置で転倒したコイルを示す図である。
後、コイル転倒装置で転倒したコイルを示す図である。
【図4】バッチ式焼鈍設備で上面となる端面を揃えた
後、コイル転倒装置で転倒したコイルを示す図である。
後、コイル転倒装置で転倒したコイルを示す図である。
【図5】鋼板の板厚とコイル幅方向のずれ量の平均値と
の関係、および鋼板の板厚と幅方向スリップ発生の有無
との関係を示す図である。
の関係、および鋼板の板厚と幅方向スリップ発生の有無
との関係を示す図である。
【図6】バッチ式焼鈍設備における上面揃えコイルおよ
び下面揃えコイルについて、鋼板の板厚と耳曲がり、耳
焼き付きの発生率との関係を示す図である。
び下面揃えコイルについて、鋼板の板厚と耳曲がり、耳
焼き付きの発生率との関係を示す図である。
【図7】バッチ式焼鈍設備における上面揃えコイルおよ
び下面揃えコイルについて、鋼板の板厚と幅方向スリッ
プの発生率との関係を示す図である。
び下面揃えコイルについて、鋼板の板厚と幅方向スリッ
プの発生率との関係を示す図である。
1 鋼板 2 コイル巻取装置 3 板端部検出装置 4 板端部検出装置 5 切替器 6 コイル巻取装置シフト装置 7 下面揃えコイル 8 上面揃えコイル
Claims (1)
- 【請求項1】 冷間圧延された鋼板を洗浄する薄板洗浄
ラインで洗浄された鋼板を巻取る薄板洗浄ラインのコイ
ル巻取方法において、一定板厚未満の薄手材を巻取る場
合にはバッチ式焼鈍設備において下面となる端面を揃え
て巻取り、一定板厚以上の厚手材を巻取る場合にはバッ
チ式焼鈍設備において上面となる端面を揃えて巻取るこ
とを特徴とする薄板洗浄ラインのコイル巻取方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29916892A JP2699246B2 (ja) | 1992-10-13 | 1992-10-13 | 薄板洗浄ラインのコイル巻取方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29916892A JP2699246B2 (ja) | 1992-10-13 | 1992-10-13 | 薄板洗浄ラインのコイル巻取方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06122020A JPH06122020A (ja) | 1994-05-06 |
JP2699246B2 true JP2699246B2 (ja) | 1998-01-19 |
Family
ID=17869012
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29916892A Expired - Lifetime JP2699246B2 (ja) | 1992-10-13 | 1992-10-13 | 薄板洗浄ラインのコイル巻取方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2699246B2 (ja) |
-
1992
- 1992-10-13 JP JP29916892A patent/JP2699246B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06122020A (ja) | 1994-05-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970826 |