JP2697786B2 - 地中構築物の構築方法および掘削装置 - Google Patents
地中構築物の構築方法および掘削装置Info
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- JP2697786B2 JP2697786B2 JP1152650A JP15265089A JP2697786B2 JP 2697786 B2 JP2697786 B2 JP 2697786B2 JP 1152650 A JP1152650 A JP 1152650A JP 15265089 A JP15265089 A JP 15265089A JP 2697786 B2 JP2697786 B2 JP 2697786B2
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- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は、地下数10m以深の大深度の地中に大空間を
有する構造物を構築する方法およびその方法により構造
するのに好適な掘削装置に関する。
有する構造物を構築する方法およびその方法により構造
するのに好適な掘削装置に関する。
B.従来の技術と発明が解決しようとする課題 第9図に示すように、大深度の地中に大空間BSの構築
物ASを建設し、研究施設等各種の施設に利用することが
提案されている。かかる構築物ASの建築に際し、地表面
から直接的に大規模な地下構造物を構築する従来の開削
工法やケーソン工法では、工事期間中地上に大きな敷地
面積を占有し、近隣区域に及ぼす影響が大きい。また、
既設地下構造物が工事進行の障害になる等の理由から、
特に都心部およびその近郊では、環境面,施工面で従来
工法に代えてこれらの点を解決する工法が望まれてい
る。
物ASを建設し、研究施設等各種の施設に利用することが
提案されている。かかる構築物ASの建築に際し、地表面
から直接的に大規模な地下構造物を構築する従来の開削
工法やケーソン工法では、工事期間中地上に大きな敷地
面積を占有し、近隣区域に及ぼす影響が大きい。また、
既設地下構造物が工事進行の障害になる等の理由から、
特に都心部およびその近郊では、環境面,施工面で従来
工法に代えてこれらの点を解決する工法が望まれてい
る。
本発明の目的は、地上での作業敷地面積を狭小にして
地中に大規模な構築物を構築する方法を提供することに
ある。
地中に大規模な構築物を構築する方法を提供することに
ある。
また本発明の他の目的は、かかる施工効率の向上を図
る掘削装置を提供することにある。
る掘削装置を提供することにある。
C.課題を解決するための手段 請求項1に係る構築方法は、建設予定の地中構築物の
中心に地上より鉛直に築造した中央立坑の底部から、掘
削装置により斜め下方にかつ放射状に複数本の穴を穿設
しながら順次にコンクリートを打設することにより斜め
連続壁を形成し、これにより略錐状の屋根を構造するも
のである。
中心に地上より鉛直に築造した中央立坑の底部から、掘
削装置により斜め下方にかつ放射状に複数本の穴を穿設
しながら順次にコンクリートを打設することにより斜め
連続壁を形成し、これにより略錐状の屋根を構造するも
のである。
請求項2に係る構築方法は、建設予定の地中構築物の
外周部に地上より鉛直に築造した外周立坑の底部を発
進,到達基地として、シールド掘進機により所定半径を
有する円環状のトンネルを水平に築造し、上記請求項1
による方法でこのトンネル上方に略錐状の屋根を構築す
るとともに、トンネル底部より下方に筒状に連続壁を形
成するものである。
外周部に地上より鉛直に築造した外周立坑の底部を発
進,到達基地として、シールド掘進機により所定半径を
有する円環状のトンネルを水平に築造し、上記請求項1
による方法でこのトンネル上方に略錐状の屋根を構築す
るとともに、トンネル底部より下方に筒状に連続壁を形
成するものである。
請求項3に係る掘削装置は、第3図(a)において説
明すると、地中に構築された基地1b内に設置される旋回
機構60と、基地1bの回りを旋回可能に旋回機構60に斜め
下方に向いて支承され、傾斜した穴を掘削する掘削機20
と、旋回機構60に支承された掘削機20を地中に圧入して
掘削させる圧入機40と、斜め下方に向く掘削機20の掘進
方向の軸を旋回方向に所定角度だけ揺動する首振り機構
80(第4図)とを具備するものである。
明すると、地中に構築された基地1b内に設置される旋回
機構60と、基地1bの回りを旋回可能に旋回機構60に斜め
下方に向いて支承され、傾斜した穴を掘削する掘削機20
と、旋回機構60に支承された掘削機20を地中に圧入して
掘削させる圧入機40と、斜め下方に向く掘削機20の掘進
方向の軸を旋回方向に所定角度だけ揺動する首振り機構
80(第4図)とを具備するものである。
請求項4に係る構築方法は、建築予定の地中構築物の
中心に地上より鉛直に築造された立坑からシールド掘進
機を発進させて直進トンネルを水平に築造し、この直進
トンネルの全長にわたり両側から斜め下方に複数本の穴
を穿設しながら順次にコンクリートを打設し、これによ
り斜め連続壁を形成して切妻真似部を築造し、さらに直
進トンネルの両端でこのトンネル下方に放射状に複数本
の穴を穿設しながらコンクリートを打設することにより
切妻屋根部の両端の切妻壁部を築造するものである。
中心に地上より鉛直に築造された立坑からシールド掘進
機を発進させて直進トンネルを水平に築造し、この直進
トンネルの全長にわたり両側から斜め下方に複数本の穴
を穿設しながら順次にコンクリートを打設し、これによ
り斜め連続壁を形成して切妻真似部を築造し、さらに直
進トンネルの両端でこのトンネル下方に放射状に複数本
の穴を穿設しながらコンクリートを打設することにより
切妻屋根部の両端の切妻壁部を築造するものである。
請求項5に係る構築方法は、地中構築物の建設予定部
に向けて地上より鉛直に築造された少なくとも1本の立
坑からシールド掘進機を発進させ、略矩形環状のトンネ
ルを水平に築造し、上記請求項4による方法でこのトン
ネル上方に切妻状屋根を構築するとともに、環状トンネ
ルの全周にわたりその底部から下方に筒状に連続壁を形
成するものである。
に向けて地上より鉛直に築造された少なくとも1本の立
坑からシールド掘進機を発進させ、略矩形環状のトンネ
ルを水平に築造し、上記請求項4による方法でこのトン
ネル上方に切妻状屋根を構築するとともに、環状トンネ
ルの全周にわたりその底部から下方に筒状に連続壁を形
成するものである。
D.作用 請求項1,2,4,5による構築方法では、地上から少なく
とも1本の立坑を築造し、この立坑を利用して地中に大
きな空間を有する構築物が構築される。
とも1本の立坑を築造し、この立坑を利用して地中に大
きな空間を有する構築物が構築される。
請求項3の掘削装置によれば、地中基地から斜め下方
に掘削機で複数本の穴を掘削しつつコンクリートを打設
し、斜め連続壁を形成する。掘削機を基地の回りで360
度旋回させれば、略錐状の屋根を容易に築造できる。
に掘削機で複数本の穴を掘削しつつコンクリートを打設
し、斜め連続壁を形成する。掘削機を基地の回りで360
度旋回させれば、略錐状の屋根を容易に築造できる。
なお、本発明の構成を説明する上記C項およびD項で
は、本発明を分かり易くするために実施例の図を用いた
が、これにより本発明が実施例に限定されるものではな
い。
は、本発明を分かり易くするために実施例の図を用いた
が、これにより本発明が実施例に限定されるものではな
い。
E.実施例 −請求項1,2,3− 第1図〜第6図により本発明に係る地中構築物の構築
方法について説明する。
方法について説明する。
第1図に示すように、請求項1,2に係る方法で構築さ
れる地中構築物ASは、円錐状の屋根DOと、その下端周縁
部に円環状に延設された地中連壁作業用のリングトンネ
ルRTと、このリングトンネルRTの底部から地下に垂直に
延設された円筒状の連続壁(以下、連壁)CWとから成
る。なお、1は、屋根DOの施工のための中央立坑、2
は、リングトンネルRTおよび連壁CWの施工のための外周
立坑である。
れる地中構築物ASは、円錐状の屋根DOと、その下端周縁
部に円環状に延設された地中連壁作業用のリングトンネ
ルRTと、このリングトンネルRTの底部から地下に垂直に
延設された円筒状の連続壁(以下、連壁)CWとから成
る。なお、1は、屋根DOの施工のための中央立坑、2
は、リングトンネルRTおよび連壁CWの施工のための外周
立坑である。
屋根DOは、第1図,第2図に示すように建設予定の地
中構築物ASの中心部に穿設した立坑1の底部から円錐状
に形成される。立坑1は地中構築物ASの中心部の上層よ
り地盤を鉛直に掘削して形成され、この山留め壁1aは地
中連続壁、柱列杭、鋼管矢板等により施工される。
中構築物ASの中心部に穿設した立坑1の底部から円錐状
に形成される。立坑1は地中構築物ASの中心部の上層よ
り地盤を鉛直に掘削して形成され、この山留め壁1aは地
中連続壁、柱列杭、鋼管矢板等により施工される。
この立坑1の底部には第2図に示すように拡径された
基地1bが設けられ、その基地1bから放射状にかつ下り勾
配に複数の孔を掘削し、掘削した孔にコンクリートを打
設して斜め連続壁NWを施工することにより略円錐状の屋
根DOが形成される。
基地1bが設けられ、その基地1bから放射状にかつ下り勾
配に複数の孔を掘削し、掘削した孔にコンクリートを打
設して斜め連続壁NWを施工することにより略円錐状の屋
根DOが形成される。
円錐状の連続壁は例えば次のように施工される。
第3図に示すように、中央立坑1の拡径された基地1b
には全周にわたり掘削用の窓EWが形成されるとともに、
この窓EWから斜め下方に地山を掘削する連壁用掘削装置
10が設けられている。
には全周にわたり掘削用の窓EWが形成されるとともに、
この窓EWから斜め下方に地山を掘削する連壁用掘削装置
10が設けられている。
《掘削装置10について》 この連壁用掘削装置10は、掘削機20と、この掘削機20
を地中に圧入する圧入機40と、掘削機20および圧入機40
を中央立坑1の中心軸を中心として旋回させる旋回機構
60と、掘削機20および圧入機40をピン81を支点として首
振り運動せしめる第4図に示す首振り機構80とを備えて
成る。これらの各機器、各装置はパワーユニット11から
の油圧で駆動されるとともに、コントロールユニット12
により例えば地上から遠隔操作される。したがって、コ
ントロールユニット12は不図示のケーブルにより地上に
設置される遠隔操作ユニットに接続される。この遠隔操
作ユニットには、各種の操作レバーと、計測された掘削
装置10の回転角度位置、首振り角度、掘削された穴の曲
がり具合、曲がりを修正するための掘削方向の修正量等
の表示部を備える。
を地中に圧入する圧入機40と、掘削機20および圧入機40
を中央立坑1の中心軸を中心として旋回させる旋回機構
60と、掘削機20および圧入機40をピン81を支点として首
振り運動せしめる第4図に示す首振り機構80とを備えて
成る。これらの各機器、各装置はパワーユニット11から
の油圧で駆動されるとともに、コントロールユニット12
により例えば地上から遠隔操作される。したがって、コ
ントロールユニット12は不図示のケーブルにより地上に
設置される遠隔操作ユニットに接続される。この遠隔操
作ユニットには、各種の操作レバーと、計測された掘削
装置10の回転角度位置、首振り角度、掘削された穴の曲
がり具合、曲がりを修正するための掘削方向の修正量等
の表示部を備える。
(旋回機構) 第3図に示すとおり、旋回機構60は、インターナルギ
ア611が設けられ中央立坑1の壁1aに螺着された外周固
定筒体61と、インターナルギア611と噛合するピニオン6
21を油圧モータ622で回転することにより中央立坑1の
軸心を中心として回転する内周回転筒体62とから成る。
内周回転筒体62は軸受63により外周固定筒体61の上下面
に回転可能に保持され、また、両筒61,62の間にはシー
ル64が介在されている。さらに、第4図に示すとおり圧
入機40の本体41の内周回転筒体62との間にもシール65が
介在され、これにより、内周回転筒体62の外側の掘削側
空間ESを大気から封止している。内周回転筒体62には圧
縮空気の導入口621が設けられ、この導入口621から導入
された圧縮空気が上記各シール64,65でシールされ掘削
側空間ESを大気圧以上の圧力に保持する。
ア611が設けられ中央立坑1の壁1aに螺着された外周固
定筒体61と、インターナルギア611と噛合するピニオン6
21を油圧モータ622で回転することにより中央立坑1の
軸心を中心として回転する内周回転筒体62とから成る。
内周回転筒体62は軸受63により外周固定筒体61の上下面
に回転可能に保持され、また、両筒61,62の間にはシー
ル64が介在されている。さらに、第4図に示すとおり圧
入機40の本体41の内周回転筒体62との間にもシール65が
介在され、これにより、内周回転筒体62の外側の掘削側
空間ESを大気から封止している。内周回転筒体62には圧
縮空気の導入口621が設けられ、この導入口621から導入
された圧縮空気が上記各シール64,65でシールされ掘削
側空間ESを大気圧以上の圧力に保持する。
また、油圧モータ622の回転量を計測するロータリエ
ンコーダ66が油圧モータ622の回転軸に連結され、この
ロータリエンコーダ66の出力をコントロールユニット12
で処理して掘削装置10の回転角度位置が演算される。
ンコーダ66が油圧モータ622の回転軸に連結され、この
ロータリエンコーダ66の出力をコントロールユニット12
で処理して掘削装置10の回転角度位置が演算される。
(掘削機20) 掘削機20は、第5図に示すように円筒状の掘削機本体
21と、その先端側で円周方向に90度間隔に連結された掘
削方向制御用の4本の油圧シリンダ22と、この4本の油
圧シリンダ22の他端に設けられたビット駆動装置23と、
このビット駆動装置23で回転されカッタビット241を備
えたカッタウイング24と、掘削機本体21を掘削した穴の
内壁に固定する固定装置25とから成る。この掘削機20
は、掘削機本体21の後端に突設された継手部211を介し
て圧入機40と連結され、圧入機40で圧入されながらカッ
タビット241で土砂を掘削して掘進する。なお、穴内に
はベントナイト液が注入されて穴の崩壊を防止している
が、カッビット241で掘削された土砂が混った泥水は配
水管26で地上にポンプで吸い上げて排出する。
21と、その先端側で円周方向に90度間隔に連結された掘
削方向制御用の4本の油圧シリンダ22と、この4本の油
圧シリンダ22の他端に設けられたビット駆動装置23と、
このビット駆動装置23で回転されカッタビット241を備
えたカッタウイング24と、掘削機本体21を掘削した穴の
内壁に固定する固定装置25とから成る。この掘削機20
は、掘削機本体21の後端に突設された継手部211を介し
て圧入機40と連結され、圧入機40で圧入されながらカッ
タビット241で土砂を掘削して掘進する。なお、穴内に
はベントナイト液が注入されて穴の崩壊を防止している
が、カッビット241で掘削された土砂が混った泥水は配
水管26で地上にポンプで吸い上げて排出する。
ビット駆動装置23は、掘削機本体21の先端側に遊嵌さ
れて首振り可能な基枠231を有し、その基枠231の内壁に
油圧モータ232と減速機233とが設けられている。基枠23
1の中央部に設けられた軸受234にはカッタウイング24が
軸支されその軸242が減速機233と連結されている。この
基枠231は4本の油圧シリンダ22で掘削機本体21と連結
され、油圧シリンダ22の伸縮により傾動可能にされてい
る。すなわち、油圧シリンダ22により掘削方向が修正可
能である。さらに固定装置25は、掘削方向を修正する際
に掘削機20を掘削した穴に固定するもので、一端に掘削
機本体21に揺動可能に連結されたフラッパ251と、基端
が掘削機本体21に連結されるとともにピストンロッドが
フラッパ251の先端に連結された油圧シリンダ25とから
成り、フラッパ251を掘削した穴の内壁に押圧して掘削
機20を固定する。
れて首振り可能な基枠231を有し、その基枠231の内壁に
油圧モータ232と減速機233とが設けられている。基枠23
1の中央部に設けられた軸受234にはカッタウイング24が
軸支されその軸242が減速機233と連結されている。この
基枠231は4本の油圧シリンダ22で掘削機本体21と連結
され、油圧シリンダ22の伸縮により傾動可能にされてい
る。すなわち、油圧シリンダ22により掘削方向が修正可
能である。さらに固定装置25は、掘削方向を修正する際
に掘削機20を掘削した穴に固定するもので、一端に掘削
機本体21に揺動可能に連結されたフラッパ251と、基端
が掘削機本体21に連結されるとともにピストンロッドが
フラッパ251の先端に連結された油圧シリンダ25とから
成り、フラッパ251を掘削した穴の内壁に押圧して掘削
機20を固定する。
212は、継手部211内に設けられたミラー、213,214
は、継手部211に接続されたロッド43の端部にユニット
化して設けられたレーザ発振器とレーザ受光器であり、
レーザ発振器213から発射したレーザをミラー212で反射
させ、その反射レーザ光をレーザ受光器214で受光して
掘削された穴の曲り具合を計測する。
は、継手部211に接続されたロッド43の端部にユニット
化して設けられたレーザ発振器とレーザ受光器であり、
レーザ発振器213から発射したレーザをミラー212で反射
させ、その反射レーザ光をレーザ受光器214で受光して
掘削された穴の曲り具合を計測する。
(圧入機40) 圧入機40の本体41の外周面には軸受411が斜めに突設
され、そこに旋回機構60に立設されたピン81が嵌合し、
旋回機構60に対して圧入機40が斜め下方を向き、かつピ
ン81を中心に揺動するようになっている。すなわち、圧
入機本体41の外周面と内周回転筒体62との間は、第4図
に示すように首振り機構80を構成する油圧シリンダ82で
連結され、圧入機40はピン81を中心に角度αの範囲内で
揺動可能である。この揺動角は、例えば油圧シリンダ82
に内蔵されその伸縮量を検出するリニアエンコーダ83で
計測できる。
され、そこに旋回機構60に立設されたピン81が嵌合し、
旋回機構60に対して圧入機40が斜め下方を向き、かつピ
ン81を中心に揺動するようになっている。すなわち、圧
入機本体41の外周面と内周回転筒体62との間は、第4図
に示すように首振り機構80を構成する油圧シリンダ82で
連結され、圧入機40はピン81を中心に角度αの範囲内で
揺動可能である。この揺動角は、例えば油圧シリンダ82
に内蔵されその伸縮量を検出するリニアエンコーダ83で
計測できる。
また圧入機本体41には、ロッド圧入用チャック装置42
が設けられ、掘削機20の継手部211に連結されたロッド4
3を把持可能としている。圧入機40にはさらに、円周方
向に90度間隔に配置した圧入シリンダ44が設けられ、そ
のピストンロッドに圧入用チャック装置45が連結されて
いる。
が設けられ、掘削機20の継手部211に連結されたロッド4
3を把持可能としている。圧入機40にはさらに、円周方
向に90度間隔に配置した圧入シリンダ44が設けられ、そ
のピストンロッドに圧入用チャック装置45が連結されて
いる。
ロッド圧入用チャック装置42は、第3図(c)に示す
ように、不図示のホルダ部材により圧入機本体41に開閉
可能に取付けられた半割れの一対のチャック421と、両
チャック421を開閉する一対の油圧シリンダ422とから成
り、油圧シリンダ422を伸縮してチャック421によりロッ
ド43を把持し、あるいは解放する。一方、ロッド圧入用
チャック装置45は、第3図(b)に示すようにホルダ部
材451を有し、そこに上述したと同様の一対のチャック4
52と油圧シリンダ453とを設置して成り、ホルダ部材451
が圧入シリンダ44のピストンロッドに連結されている。
ように、不図示のホルダ部材により圧入機本体41に開閉
可能に取付けられた半割れの一対のチャック421と、両
チャック421を開閉する一対の油圧シリンダ422とから成
り、油圧シリンダ422を伸縮してチャック421によりロッ
ド43を把持し、あるいは解放する。一方、ロッド圧入用
チャック装置45は、第3図(b)に示すようにホルダ部
材451を有し、そこに上述したと同様の一対のチャック4
52と油圧シリンダ453とを設置して成り、ホルダ部材451
が圧入シリンダ44のピストンロッドに連結されている。
《施工手順について》 次に、第1図に示す構築物ASの施工手順について説明
する。
する。
〔1〕地上から周知の連壁工法により中央立坑1と外周
立坑2とを築造する。
立坑2とを築造する。
〔2〕中央立坑1の底部に基地1bを設け、そこに上述の
掘削装置10を設置する。
掘削装置10を設置する。
〔3〕外周立坑2から不図示のシールド掘進機を搬入
し、基地2bを発進到達基地としてシールド掘進機により
周知のシールド工法によって所定半径の円環状トンネル
RTを築造する。
し、基地2bを発進到達基地としてシールド掘進機により
周知のシールド工法によって所定半径の円環状トンネル
RTを築造する。
〔4〕リングトンネルRTの底部から、第1図に示す垂直
連続壁掘削装置90によりリングトンネルRTの全周にわた
り円筒状に連続壁CWを築造する。この連壁工法は周知で
あり詳細説明を省略する。
連続壁掘削装置90によりリングトンネルRTの全周にわた
り円筒状に連続壁CWを築造する。この連壁工法は周知で
あり詳細説明を省略する。
〔5〕次に、屋根DOを築造する。
まず、首振り機構80を中立状態として掘削機20の軸心
(以下、掘削軸とする)が中央立坑1の中心線と交差す
るようにする。そして、旋回機構60により、掘削軸を第
6図(a)に示す連壁エレメントNW31側の軸l2に合わ
せ、しかる後に首振り機構80で掘削機20軸を揺動してそ
の掘削軸を連壁エレメントNW1の穴H11の中心軸l22に合
わせる。この状態にした後、中央立坑1の基地1bから掘
削機10を圧入機40で圧入しながら斜め下方にリングトン
ネルRTの上部に向けて穴を掘削する。
(以下、掘削軸とする)が中央立坑1の中心線と交差す
るようにする。そして、旋回機構60により、掘削軸を第
6図(a)に示す連壁エレメントNW31側の軸l2に合わ
せ、しかる後に首振り機構80で掘削機20軸を揺動してそ
の掘削軸を連壁エレメントNW1の穴H11の中心軸l22に合
わせる。この状態にした後、中央立坑1の基地1bから掘
削機10を圧入機40で圧入しながら斜め下方にリングトン
ネルRTの上部に向けて穴を掘削する。
掘削の手順は次の通りである。
基端側のチャック装置42は油圧シリンダ422の伸長に
よりロッド43を解放しておき、先端側のチャック装置45
は油圧シリンダ453の収縮によりロッド43を把持してお
く。この状態で油圧モータ232を駆動してカッタウイン
グ24を回転させ、さらに圧入用油圧シリンダ44を伸長さ
せると、穴が徐々に掘削される。
よりロッド43を解放しておき、先端側のチャック装置45
は油圧シリンダ453の収縮によりロッド43を把持してお
く。この状態で油圧モータ232を駆動してカッタウイン
グ24を回転させ、さらに圧入用油圧シリンダ44を伸長さ
せると、穴が徐々に掘削される。
油圧シリンダ44がストロークエンドに達したら、先端
側のチャック装置45の油圧シリンダ453を伸長させてロ
ッド43を解放するとともに基端側のチャック装置42の油
圧シリンダ422を収縮させてロッド43を把持する。この
状態で圧入用油圧シリンダ44を収縮させた後、先端側の
チャック装置45はロッド43を把持し基端側のチャック装
置42はロッド43を解放する。そして、再び圧入油圧シリ
ンダ44で掘削機10を圧入して掘進を続ける。
側のチャック装置45の油圧シリンダ453を伸長させてロ
ッド43を解放するとともに基端側のチャック装置42の油
圧シリンダ422を収縮させてロッド43を把持する。この
状態で圧入用油圧シリンダ44を収縮させた後、先端側の
チャック装置45はロッド43を把持し基端側のチャック装
置42はロッド43を解放する。そして、再び圧入油圧シリ
ンダ44で掘削機10を圧入して掘進を続ける。
一般には、掘削する穴の深さが1本のロッド43よりも
長いので、上記油圧シリンダ44の伸縮を繰り返した後に
2本目,3本目…のロッドを継いで掘削を続行する。
長いので、上記油圧シリンダ44の伸縮を繰り返した後に
2本目,3本目…のロッドを継いで掘削を続行する。
かかる掘削に際して、ロッド43の端部にレーザ発振器
213とレーザ受光器214のユニットを取付け、レーザ光を
ロッド43内の先端のミラー212に向けて発射し、ミラー2
12から反射するレーザ光をレーザ受光器214で受光す
る。掘削された穴が曲がると反射レーザ光の受光位置が
変化するから、ロッド43の全長とその受光位置とに基づ
いて穴の曲がり程度が計測される。計測された曲がりに
応じて、カッタウイング24の掘削姿勢を制御する。ま
ず、油圧シリンダ252によりフラッパ251を穴の側壁に押
圧して掘削機20を固定し、しかる後に、4本の油圧シリ
ンダ22を適宜伸縮させて基枠231を傾動させ、これによ
り、カッタウイング24の姿勢が制御される。
213とレーザ受光器214のユニットを取付け、レーザ光を
ロッド43内の先端のミラー212に向けて発射し、ミラー2
12から反射するレーザ光をレーザ受光器214で受光す
る。掘削された穴が曲がると反射レーザ光の受光位置が
変化するから、ロッド43の全長とその受光位置とに基づ
いて穴の曲がり程度が計測される。計測された曲がりに
応じて、カッタウイング24の掘削姿勢を制御する。ま
ず、油圧シリンダ252によりフラッパ251を穴の側壁に押
圧して掘削機20を固定し、しかる後に、4本の油圧シリ
ンダ22を適宜伸縮させて基枠231を傾動させ、これによ
り、カッタウイング24の姿勢が制御される。
こうして斜めに掘削された穴がリングトンネルRTの上
部外周面に達したら掘削を止め、上述とは逆の操作によ
り掘削機10を基地1b内に復帰させる。このようにして、
第6図(b)の符号H11で示す穴が穿設される。なお、
掘削した穴の崩壊を防止するために、穴内はベントナイ
ト液で満たすとともに、圧縮空気を掘削空間ESに供給し
て地上からの深さに応じた圧力状態に保持する。
部外周面に達したら掘削を止め、上述とは逆の操作によ
り掘削機10を基地1b内に復帰させる。このようにして、
第6図(b)の符号H11で示す穴が穿設される。なお、
掘削した穴の崩壊を防止するために、穴内はベントナイ
ト液で満たすとともに、圧縮空気を掘削空間ESに供給し
て地上からの深さに応じた圧力状態に保持する。
次いで、首振り機構80を再び中立にし、旋回モータ62
2を駆動して内周筒体62を所定角度だけ回転し、掘削軸
を次の穴H12の中心に合わせる。その後、同様の手順で
穴H12を掘削する。さらに、このような旋回、掘削を繰
り返して穴H13〜H15の順で次々に穿設する。
2を駆動して内周筒体62を所定角度だけ回転し、掘削軸
を次の穴H12の中心に合わせる。その後、同様の手順で
穴H12を掘削する。さらに、このような旋回、掘削を繰
り返して穴H13〜H15の順で次々に穿設する。
次いで、掘削機20を旋回させて掘削軸を軸l2に合わ
せ、再び首振り機構80により掘削機20の首を振って掘削
軸を軸l16に合わせる。この位置で上述のように穴H16を
掘削する。その後、首振り機構80を中立にし掘削軸を中
央立坑1の中心に向かわせてから、旋回により掘削軸を
穴H17の中心に向けて穴H17を掘削する。
せ、再び首振り機構80により掘削機20の首を振って掘削
軸を軸l16に合わせる。この位置で上述のように穴H16を
掘削する。その後、首振り機構80を中立にし掘削軸を中
央立坑1の中心に向かわせてから、旋回により掘削軸を
穴H17の中心に向けて穴H17を掘削する。
穴H11とH16には地上崩壊防止用インターロッキングパ
イプを挿入するとともに、穴H12の基端側には、穴H11に
挿入したインターロッキングパイプの外周面に接して断
面三角形状のパイプを挿入する。しかる後、穴H12〜H15
および穴H17にコンクリートを打設すると、第6図
(a)にハッチングで示すように連壁エレメントNW1が
築造される。なお、穴H12の基端側は三角形パイプの挿
入によりコンクリートが打設されない部分NCが形成さ
れ、これにより連壁エレメートNW31の軸l313を中心とす
る穴H313の穿設に支障のないようにしている。
イプを挿入するとともに、穴H12の基端側には、穴H11に
挿入したインターロッキングパイプの外周面に接して断
面三角形状のパイプを挿入する。しかる後、穴H12〜H15
および穴H17にコンクリートを打設すると、第6図
(a)にハッチングで示すように連壁エレメントNW1が
築造される。なお、穴H12の基端側は三角形パイプの挿
入によりコンクリートが打設されない部分NCが形成さ
れ、これにより連壁エレメートNW31の軸l313を中心とす
る穴H313の穿設に支障のないようにしている。
次に連壁エレメントNW2を築造する。まず、首振り機
構80を中立にした状態で、旋回モータ622を駆動して内
周筒体62を所定角度だけ回し、掘削機10の掘削中心を次
に築造される連壁エレメントNW2の穴H21の中心に向け
る。そして、穴H21を上述したと同様にして穿設し、そ
の後、穴H16に挿入したインターロッキングパイプを抜
き取り、旋回して掘削軸を穴H22の中心に合わせて穴H22
を穿設する。さらに、上述したような首振り,旋回,掘
削操作により穴H23,H24を順次に穿設する。なお、穴H23
の中心軸はl23で示される。最後に穴H23にインターロッ
キングパイプを挿入し、穴H16,H21,H22,H24にコンクリ
ートを打設して連壁エレメントNW2が築造される。
構80を中立にした状態で、旋回モータ622を駆動して内
周筒体62を所定角度だけ回し、掘削機10の掘削中心を次
に築造される連壁エレメントNW2の穴H21の中心に向け
る。そして、穴H21を上述したと同様にして穿設し、そ
の後、穴H16に挿入したインターロッキングパイプを抜
き取り、旋回して掘削軸を穴H22の中心に合わせて穴H22
を穿設する。さらに、上述したような首振り,旋回,掘
削操作により穴H23,H24を順次に穿設する。なお、穴H23
の中心軸はl23で示される。最後に穴H23にインターロッ
キングパイプを挿入し、穴H16,H21,H22,H24にコンクリ
ートを打設して連壁エレメントNW2が築造される。
以後、同様にして、連壁エレメントNW3…N31を順次に
築造する。なお、穴H33の中心はl33で示されている。ま
た、連壁エレメントNW31の穴H313を掘削する際には、連
壁エレメントNWの穴H11に挿入したインターロッキング
パイプを抜き取っておく。さらに、連壁エレメントNW31
のコンクリート打設の際、上述の連壁エレメントNW1で
述べたのと同様の理由により、穴H313に挿入したインタ
ーロッキングパイプの基端側の外周面に上述したと同様
の三角形状のパイプを取付けておく。この結果、連壁エ
レメントNW31にコンクリートを打設すると、第6図
(a)に示すようにハッチング部分のみが築造される。
築造する。なお、穴H33の中心はl33で示されている。ま
た、連壁エレメントNW31の穴H313を掘削する際には、連
壁エレメントNWの穴H11に挿入したインターロッキング
パイプを抜き取っておく。さらに、連壁エレメントNW31
のコンクリート打設の際、上述の連壁エレメントNW1で
述べたのと同様の理由により、穴H313に挿入したインタ
ーロッキングパイプの基端側の外周面に上述したと同様
の三角形状のパイプを取付けておく。この結果、連壁エ
レメントNW31にコンクリートを打設すると、第6図
(a)に示すようにハッチング部分のみが築造される。
最後に連壁エレメントNW32を築造するにあたり、連壁
エレメントNW31の穴H313のインターロッキングパイプを
抜き取ると共に三角形状のパイプも除去する。その後、
掘削機20の掘削中心を穴H321の中心に合わせ穴H321を穿
設し、穴H321,H313,H11にコンクリートを打設して連壁
エレメントNW32が築造される。
エレメントNW31の穴H313のインターロッキングパイプを
抜き取ると共に三角形状のパイプも除去する。その後、
掘削機20の掘削中心を穴H321の中心に合わせ穴H321を穿
設し、穴H321,H313,H11にコンクリートを打設して連壁
エレメントNW32が築造される。
なお、以上のような掘削機20の回転位置決め、首振り
などの制御は、予め作成したプログラムにしたがって自
動制御するのが好ましい。
などの制御は、予め作成したプログラムにしたがって自
動制御するのが好ましい。
〔6〕このようにして連壁エレメントNW1〜32を築造し
て略円錐状の屋根DOが築造される。その後、リングトン
ネルRTの天井を切削し、連壁エレメントNW1〜32とリン
グトンネルRTとの間を鉄筋で接続してコンクリートで固
める。
て略円錐状の屋根DOが築造される。その後、リングトン
ネルRTの天井を切削し、連壁エレメントNW1〜32とリン
グトンネルRTとの間を鉄筋で接続してコンクリートで固
める。
〔7〕屋根DO,筒状連壁CWに囲まれた部分を掘削して地
上に排出し、床面にコンクリートを打設して地中構築物
ASが完成する。
上に排出し、床面にコンクリートを打設して地中構築物
ASが完成する。
−請求項4,5− 第7図および第8図は他の地中構築物RASを示す。
これは、切妻状屋根DOKと、その下端周縁に延設され
た地中連壁作業用の矩形環状トンネルRRTと、この環状
トンネルRRTの底部から地下に垂直に延設された矩形断
面の筒状連壁RCWとから成る。
た地中連壁作業用の矩形環状トンネルRRTと、この環状
トンネルRRTの底部から地下に垂直に延設された矩形断
面の筒状連壁RCWとから成る。
この地中構築物RASは次のように構築される。
〔1〕立坑101を築造し、その中間点に上部基地101a
を、底部に下部基地101bを築造する。
を、底部に下部基地101bを築造する。
〔2〕立坑101の底部基地101bを発進到達基地としてシ
ールド掘進機によりリングトンネルRRTを水平に築造す
る。リングトンネルRRTのコーナ部は、シールド掘進機
の最小掘進半径とする。
ールド掘進機によりリングトンネルRRTを水平に築造す
る。リングトンネルRRTのコーナ部は、シールド掘進機
の最小掘進半径とする。
〔3〕立坑101の中間基地101aを発進基地としてシール
ド掘進機により切妻状屋根DOKの作業用直進トンネルST
を水平に築造する。
ド掘進機により切妻状屋根DOKの作業用直進トンネルST
を水平に築造する。
〔4〕この直進トンネルSTを基地として、切妻屋根エレ
メントKWAを連壁工法により環状トンネルRRTの上部外周
近傍まで築造する。すなわち、トンネルSTの全長にわた
り、その両側面から斜め下方に連壁掘削装置91で複数本
の穴を掘削しつつコンクリートを打設し、これにより、
斜め連壁である切妻屋根エレメントKWAを築造する。
メントKWAを連壁工法により環状トンネルRRTの上部外周
近傍まで築造する。すなわち、トンネルSTの全長にわた
り、その両側面から斜め下方に連壁掘削装置91で複数本
の穴を掘削しつつコンクリートを打設し、これにより、
斜め連壁である切妻屋根エレメントKWAを築造する。
〔5〕さらに、直進トンネルSTの両端部から切妻壁エレ
メントKWBを連壁工法により環状トンネルRRTの上部外周
近傍まで築造する。すなわち、連壁掘削装置92により、
トンネルSTの下方に放射状に複数本の穴を穿設しながら
コンクリートを順次に打設して、切妻壁エレメントKWB
を築造する。
メントKWBを連壁工法により環状トンネルRRTの上部外周
近傍まで築造する。すなわち、連壁掘削装置92により、
トンネルSTの下方に放射状に複数本の穴を穿設しながら
コンクリートを順次に打設して、切妻壁エレメントKWB
を築造する。
〔6〕上記〔3〕〜〔5〕と並行にあるいはその作業よ
りも先または後に、環状トンネルRRTの底部から鉛直方
向に周知の連壁工法により矩形筒状に垂直連壁RCWを築
造する。
りも先または後に、環状トンネルRRTの底部から鉛直方
向に周知の連壁工法により矩形筒状に垂直連壁RCWを築
造する。
〔7〕環状トンネルRRTの上部壁を切削して、切妻屋根
エレメントKWAおよび切妻壁エレメントKWBと環状トンネ
ルRRTとを鉄筋などで接続してコンクリートを打設す
る。
エレメントKWAおよび切妻壁エレメントKWBと環状トンネ
ルRRTとを鉄筋などで接続してコンクリートを打設す
る。
〔8〕切妻状屋根DOK,環状トンネルRRT,連壁RCWで囲ま
れた部分の土砂を掘削して排出し、床面にコンクリート
を打設して、第7図,第8図に示す地中構築物RASが構
築される。
れた部分の土砂を掘削して排出し、床面にコンクリート
を打設して、第7図,第8図に示す地中構築物RASが構
築される。
切妻屋根エレメントKWAを築造するための掘削装置
は、第3図〜第5図に示したものと同様に第7図の符号
91で示すように構成できる。すなわち、その旋回機構に
代えて、直進トンネルSTの軸に沿って掘削機10と圧入機
40とを直進移動する機構を設ければよい。
は、第3図〜第5図に示したものと同様に第7図の符号
91で示すように構成できる。すなわち、その旋回機構に
代えて、直進トンネルSTの軸に沿って掘削機10と圧入機
40とを直進移動する機構を設ければよい。
また、切妻壁エレメントKWBを築造するための掘削装
置もまた第3図〜第5図のものと同様に第7図に符号92
で示すように構成できる。すなわち、その旋回機構に代
えて、直進トンネルSTの端部でその軸心回りに回動する
回動機構を設け、切妻壁エレメントKWBの面内で一対の
切妻屋根エレメントKWAを揺動するように掘削機10と圧
入機40とを回動機構に設置すればよい。
置もまた第3図〜第5図のものと同様に第7図に符号92
で示すように構成できる。すなわち、その旋回機構に代
えて、直進トンネルSTの端部でその軸心回りに回動する
回動機構を設け、切妻壁エレメントKWBの面内で一対の
切妻屋根エレメントKWAを揺動するように掘削機10と圧
入機40とを回動機構に設置すればよい。
さらに、1本の立坑101からトンネルST,RRTを掘進し
たが、2本の立坑を穿設し各立坑から各トンネルをそれ
ぞれ築造してもよい。また、シールド掘進機を循環させ
てリングトンネルRRTを形成したが、トンネルの各コー
ナに立坑を穿設し、各立坑から発進するシールド掘進機
でリングトンネルRRTの各辺を掘削してもよい。
たが、2本の立坑を穿設し各立坑から各トンネルをそれ
ぞれ築造してもよい。また、シールド掘進機を循環させ
てリングトンネルRRTを形成したが、トンネルの各コー
ナに立坑を穿設し、各立坑から発進するシールド掘進機
でリングトンネルRRTの各辺を掘削してもよい。
F.発明の効果 請求項1,2,4,5の発明によれば、地上から1本あるい
は複数本の立坑を形成し、この立坑から連壁工法やシー
ルド工法等により地中に大空間を有する構築物を築造す
るようにしたので、地上で確保する作業敷地面積が狭小
でよいのに加え、地中の既埋設物等による影響も小さ
い。
は複数本の立坑を形成し、この立坑から連壁工法やシー
ルド工法等により地中に大空間を有する構築物を築造す
るようにしたので、地上で確保する作業敷地面積が狭小
でよいのに加え、地中の既埋設物等による影響も小さ
い。
請求項3の発明によれば、上記工法における斜め連壁
用掘削装置が提供でき、施工効率が向上する。
用掘削装置が提供でき、施工効率が向上する。
第1図は円錐状屋根を有する地中構築物の一例を示す斜
視図、第2図はその断面図、第3図は掘削装置を説明す
るもので、(a)が基地内に設置された掘削装置の全体
断面図、(b)が圧入機で掘削機を圧入する工程を示す
断面図、(c)はチャック装置の断面図、第4図は第3
図(a)のIV−IV線矢視図、第5図は第3図に示す掘削
機の詳細断面図、第6図は円錐状屋根の施工手順を説明
するもので、(a)が平面図、(b)〜(e)が各連壁
エレメントの断面図である。 第7図は切妻状屋根を持つ地中構築物の斜視図、第8図
はその縦断面図である。 第9図は地中構築物を説明する断面図である。 1,101:中央立坑、1a:壁 1c:基地、2:外周立坑 2a:壁、2c:基地 10:掘削装置、20:掘削機 40:圧入機、60:旋回機構 80:首振り機構、101a:中間基地 101b:底部基地 AS,RAS:地中構築物 DO:円錐状屋根、DOK:切妻状屋根 NW:斜め連壁エレメント KWA:切妻屋根エレメント KWB:切妻壁エレメント
視図、第2図はその断面図、第3図は掘削装置を説明す
るもので、(a)が基地内に設置された掘削装置の全体
断面図、(b)が圧入機で掘削機を圧入する工程を示す
断面図、(c)はチャック装置の断面図、第4図は第3
図(a)のIV−IV線矢視図、第5図は第3図に示す掘削
機の詳細断面図、第6図は円錐状屋根の施工手順を説明
するもので、(a)が平面図、(b)〜(e)が各連壁
エレメントの断面図である。 第7図は切妻状屋根を持つ地中構築物の斜視図、第8図
はその縦断面図である。 第9図は地中構築物を説明する断面図である。 1,101:中央立坑、1a:壁 1c:基地、2:外周立坑 2a:壁、2c:基地 10:掘削装置、20:掘削機 40:圧入機、60:旋回機構 80:首振り機構、101a:中間基地 101b:底部基地 AS,RAS:地中構築物 DO:円錐状屋根、DOK:切妻状屋根 NW:斜め連壁エレメント KWA:切妻屋根エレメント KWB:切妻壁エレメント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E21D 13/04 (73)特許権者 999999999 株式会社小松製作所 東京都港区赤坂2丁目3番6号 (73)特許権者 999999999 清水建設株式会社 東京都港区芝浦1丁目2番3号 (73)特許権者 999999999 大成建設株式会社 東京都新宿区西新宿1丁目25番1号 (73)特許権者 999999999 財団法人電力中央研究所 東京都千代田区大手町1丁目6番1号 (73)特許権者 999999999 株式会社フジタ 東京都渋谷区千駄ヶ谷4丁目6番15号 (72)発明者 島村 光昭 東京都千代田区大手町2丁目6番2号 日立建機株式会社内 (72)発明者 久住 宏 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社土浦工場内 (72)発明者 野間 正治 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 松山 政雄 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−43699(JP,A) 特開 平2−108800(JP,A)
Claims (5)
- 【請求項1】建設予定の地中構築物の中心に地上より鉛
直に中央立坑を築造する工程と、 この中央立坑の底部から掘削装置により斜め下方にかつ
放射状に複数本の穴を穿設しながら順次にコンクリート
を打設して斜め連続壁である略錐状の屋根を築造する工
程とを具備することを特徴とする地中構築物の構築方
法。 - 【請求項2】建設予定の地中構築物の外周部に地上より
鉛直に外周立坑を築造する工程と、 この外周立坑の底部を発進,到達基地としてシールド掘
進機により所定半径を有する円環状のトンネルを水平に
築造する工程と、 建設予定の地中構築物の中心に地上より鉛直に中央立坑
を築造する工程と、 この中央立坑の底部から掘削装置により斜め下方にかつ
放射状に前記トンネル上部外周部まで複数本の穴を穿設
しながら順次にコンクリートを打設して斜め連続壁であ
る略錐状の屋根を築造する工程と、 前記トンネル底部からその全周にわたり鉛直に筒状に連
続壁を築造する工程とを具備することを特徴とする地中
構築物の構築方法。 - 【請求項3】地中に築造された基地内に設置される旋回
機構と、 前記基地の回りを旋回可能に前記旋回機構に斜め下方に
向いて支承され、傾斜した穴を掘削する掘削機と、 前記旋回機構に支承された前記掘削機を地中に圧入して
掘進させる圧入機と、 斜め下方に向く前記掘削機の掘進方向の軸を旋回方向に
所定角度だけ揺動する首振り機構とを具備することを特
徴とする掘削装置。 - 【請求項4】建設予定の地中構築物の中心に地上より鉛
直に立坑を築造する工程と、 この立坑からシールド掘進機を発進させて直進トンネル
を水平に築造する工程と、 この直進トンネルの全長にわたり両側から斜め下方に複
数本の穴を穿設しながら順次にコンクリートを打設して
斜め連続壁である切妻屋根部を築造する工程と、 前記直進トンネルの両端でこのトンネル下方に放射状に
複数本の穴を穿設しながらコンクリートを打設して前記
切妻屋根部の両端の切妻壁部を築造する工程とを具備す
ることを特徴とする地中構造物の構築方法。 - 【請求項5】地中構築物の建設予定部に向けて地上より
鉛直に立坑を築造する工程と、 少なくともこの立坑からシールド掘進機を発進させて略
矩形環状のトンネルを水平に築造する工程と、 前記立坑または別に穿設した立坑からシールド掘進機を
発進させ前記環状トンネルの上方で該環状トンネルの中
央部を横断する方向に直進トンネルを水平に築造する工
程と、 この直進トンネルの全長にわたり両側から斜め下方に前
記環状トンネルの上部外周面まで複数本の穴を穿設しな
がら順次にコンクリートを打設して斜め連続壁である切
妻屋根部を築造する工程と、 前記直進トンネルの両端でこのトンネル下方に放射状に
複数本の穴を穿設しながらコンクリートを打設して前記
切妻屋根部の両端の切妻壁部を築造する工程と、 前記環状トンネルの全周にわたりその底部から下方に筒
状に連続壁を築造する工程とを具備することを特徴とす
る地中構築物の構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1152650A JP2697786B2 (ja) | 1989-06-14 | 1989-06-14 | 地中構築物の構築方法および掘削装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1152650A JP2697786B2 (ja) | 1989-06-14 | 1989-06-14 | 地中構築物の構築方法および掘削装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0317400A JPH0317400A (ja) | 1991-01-25 |
JP2697786B2 true JP2697786B2 (ja) | 1998-01-14 |
Family
ID=15545062
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1152650A Expired - Lifetime JP2697786B2 (ja) | 1989-06-14 | 1989-06-14 | 地中構築物の構築方法および掘削装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2697786B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4705467B2 (ja) * | 2005-12-26 | 2011-06-22 | 大成建設株式会社 | 地下構造物の構築方法 |
CN110306592A (zh) * | 2019-06-30 | 2019-10-08 | 天津市市政工程设计研究院 | 一种先盾后井的地下综合管廊结构施工方法 |
CN117703408A (zh) * | 2023-12-25 | 2024-03-15 | 苏州大学 | 一种用于盾构连续切削穿越钢筋混凝土地连墙的施工方法 |
-
1989
- 1989-06-14 JP JP1152650A patent/JP2697786B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0317400A (ja) | 1991-01-25 |
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