JP2697014B2 - 露光装置及び露光方法 - Google Patents

露光装置及び露光方法

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JP2697014B2 JP63270314A JP27031488A JP2697014B2 JP 2697014 B2 JP2697014 B2 JP 2697014B2 JP 63270314 A JP63270314 A JP 63270314A JP 27031488 A JP27031488 A JP 27031488A JP 2697014 B2 JP2697014 B2 JP 2697014B2
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、マスクのパターンを感光基板へ露光するた
めのプロキシミティ、コンタクトアライナー、あるいは
マスクのパターンを投影光学系により露光するミラープ
ロジェクション、又はステッパー等の露光装置に関する
ものである。
〔従来の技術〕
従来この種の露光装置では、例えば特開昭61−19129
号公報に開示されているように、露光用の照明光を照明
視野絞りによって制限してマスク(レチクル)に照射し
ている。第5図は従来の装置で使われている照明視野絞
り(レチクルブラインド)の構造を示す斜視図であり、
4枚の可動ブレードBX1、BX2、BY1、BY2で構成される。
この4枚のうちブレードBY1、BY2は互いに独立にy方向
に水平移動し、ブレードBX1、BX2はブレードBY1、BY2
裏面側を互いに独立してx方向に水平移動する。4枚の
ブレードBX1、BX2、BY1、BY2の4辺で規定された矩形開
口が照明光の通過部分であって、照明光学系等の光軸AX
と垂直に配置されている。また各ブレードBX1、BX2、BY
1、BY2の開口を規定する各辺は、ナイフエッジになって
いる。一方、レチクルRは、第6図に示すように、回路
パターン等の露光すべきパターンを形成したパターン領
域PAと、このパターン領域PAを囲んで一定の幅で形成さ
れた遮光体SBとで構成され、通常は光軸AXがレチクル中
心RCを通るように位置決めされる。
露光の際は、4枚のブレードBX1、BX2、BY1、BY2の各
ナイフエッジ先端がレチクルRの遮光体SBの各辺の上方
に位置するように設定される。また第5図、第6図には
図示していないが、4枚のブレードで規定された矩形開
口の像は、レチクルRと照明視野絞りとの間に設けられ
た結像光学系によってレチクルR上に結像する。従っ
て、レチクルR上での照明領域は遮光帯SBの内側だけに
制限され、パターン領域PAの透明部を通って露光光は半
導体ウェハ等の感光基板へ達する。ミラープロジェクシ
ョンやステッパー等の場合は、レチクルRとウェハの間
に投影光学系が設けられ、パターン領域PAの像がウェハ
上に投影露光される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来のように、照明視野絞り(レチクルブラインド)
はレチクルRの遮光帯SBの幅を狭くする目的で使われて
いる。すなわち、遮光帯SBは露光したくない部分をクロ
ム等の金属層で覆うのであるが、その遮光帯の領域(面
積)が大きいと、ピンホール等の欠陥が発生しやすく、
レチクルとしての不良が増大する。このため、遮光帯SB
の幅はできるだけ少なくし、その代りに遮光帯SBの外側
の透明部はブラインド(ブレード)で覆うようにしたの
である。
そこで問題となるのが、ブラインドの4枚のブレード
の位置設定精度である。各ブレードのx、y方向の位置
設定精度が悪いと、その分を見込んで遮光帯SBの幅を広
めにしておかねばならない。このため、各ブレードの位
置決め精度は、かなりきびしいものになる。
ところでレチクルブラインドとレチクルRとの間には
結像光学系が設けられ、ブラインドの開口像には、ある
倍率がかけられているのが普通である。例えばレチクル
ブラインドの開口寸法がレチクルRのパターン領域PAの
寸法の1/5のとき、すなわち倍率が5倍のときを考えて
みると、ブラインドの4枚のブレードの大きさ、及び移
動ストロークは実用上それほど大きなものとはならな
い。
しかしながら、各ブレードの機械的な位置決め精度に
は限界があり、仮りに位置決め精度を80μmとすると、
レチクルR上の照明領域を規定するナイフエッジ像の設
定精度は400μmになる。またそのナイフエッジ像もレ
チクルR上で精密に合焦しないこともあり、例えば1200
μm程度のボケ幅がレチクル上で生じる。
このため、レチクル上の遮光帯SBの幅は2800μm以上
にする必要がある。
そこでレチクルブラインドの像の結像光学系の倍率を
1.25倍にして位置決め精度、ボケ幅を見積ってみると、
位置決め精度(80μm)によるレチクル上でのナイフエ
ッジ像の設定精度は100μmになり、ボケ幅は倍率比の
2乗〔(1.25/5)〕で変化するため、約75μmにな
る。これにより、レチクルR上の遮光帯SBの幅は、約25
0μm程度になり、先の場合にくらべて格段に狭くでき
る。
このように遮光帯SBの幅が250μm以下に狭くなる
と、1/5縮小投影のステッパー等では最早遮光帯SBその
ものも不用にすることができる。この場合、250μm幅
の遮光帯はウェハ上では丁度50μm幅のストリートライ
ンに相当することになるからである。
一方、結像光学系の倍率を1.25倍に低下させたことに
よって、レチクルブラインド自体の寸法は4倍にする必
要がある。
このことはレチクルブラインドの全体構造を大型化す
ることもさることながら、4枚のブレードの寸法や各ブ
レードのにげ空間を増大させることになる。例えば第5
図において、1枚のブレードBX1によりレチクルR全体
を覆うことができるものとすると、ブレードBX1の大き
さは約3倍の大きさにする必要がる。他の3枚のブレー
ドについても同じである。このため、レチクルRのx方
向の照明領域幅を100mmとすると、ブレードBX1のx方向
の寸法は100×1/1.25×3=240mmとなり、露光装置に組
み込んだときの装置大型化はさけられないといった問題
が生じる。
本発明は、この様な従来の問題点に鑑みてなされたも
ので、照明視野絞りの構造を大きくすることなく、設定
精度を高めた露光装置を得ることを目的とする。
〔問題点を解決する為の手段〕
そこで請求項1に記載の発明は、マスク上のパターン
(PA)を感光基板(W)へ露光する装置において、照明
光源(2)とマスク(R)との間にマスクと共役な像面
を形成するための結像光学系(18、38、44、60等)と、
共役像面とほぼ一致して配置されマスク上での照明領域
を矩形に制限する照明視野絞り部材に関するものであ
る。そして照明視野絞り部材は、マスク上で矩形の照明
領域の各辺を規定する4つのエッジ(E1、E2、E3、E4
を有し該4つのエッジが可動な複数の第1遮光部材(2
0、30)と、第1遮光部材と連動して移動し第1遮光部
材の外側を通る照明光を遮光する複数の第2遮光部材
(26、32、50、52、54、55、RBS1、RBS2)とを設けるも
のである。
請求項4に記載の発明は、パターン領域(PA)と該パ
ターン領域の外縁に形成された遮光帯(SB)とを有する
マスク(R)に照明光を照射する照明光源(2)と、該
照明光源とマスクとの間にマスクと共役な像面を形成す
るための結像光学系(18、38、44、60等)とを有し、マ
スク上のパターンを感光基板(W)へ露光する装置に関
するものである。そして、共役像面とほぼ一致して配置
されマスク上での照明領域を所定形状に制限する視野絞
り部材(20、30)と、視野絞り部材に連動して移動し遮
光帯の外側のマスク上の領域を通って感光基板上に到達
し得る光を遮光する遮光部材(26、32、50、52、54、5
5、RBS1、RBS2)とを設けるものである。
請求項7に記載の発明は、マスク(R)上のパターン
(PA)を感光基板(W)へ露光する装置において、マス
ク上の照明領域を規定するための視野絞り(20、30)
と、マスクの近傍に配置され照明領域の外側を通って感
光基板上に到達し得る光を遮光する遮光部材(RBS2)と
を備えるものである。
請求項9に記載の発明は、視野絞り(20、30)で規定
された照明光でマスク(R)を照明することにより、マ
スク上に形成されたパターン領域(PA)を感光基板
(W)に露光する装置において、照明光で照明されるパ
ターン領域の変化に運動して移動し照明光で証明される
パターン領域以外を通って感光基板上に到達し得る光を
遮光する遮光部材(26、32、50、52、54、55、RBS1、RB
S2)を備えたものである。
請求項12に記載の発明は、マスク(R)上のパターン
(PA)で感光基板(W)を露光する装置において、マス
ク上の照明領域を規定する第1視野絞り(20、30)と、
マスクに近接して配置される第2視野絞り(RBS2)とを
備えるものである。
請求項14に記載の発明は、マスク(R)に形成された
パターン(PA)を照明して感光基板(W)を露光する露
光装置において、マスク上の照明領域を規定するための
視野絞り(20、30)と、視野絞りを通過した照明光で照
明される前記マスク上のパターン領域の位置に応じて移
動し、照明光で照明されるパターン領域の外側を通って
感光基板へ到達し得る光を遮光する遮光部材(26、32、
50、52、54、55、RBS1、RBS2)とを有するものである。
さらに、請求項15に記載の発明は、視野絞り(20、3
0)で規定された照明光でマスク(R)を照明し、マス
クに形成されたパターン領域(PA)を感光基板に露光す
る露光方法において、視野絞りを通過した照明光で照明
されるマスク上のパターン領域の位置に応じて移動可能
な遮光部材(26、32、50、52、54、55、RBS1、RBS2)を
用いて、照明光で照明される前記パターン領域の外側を
通って感光基板へ到達し得る光を遮光するものである。
〔作 用〕
本発明においては、マスク上の照明すべき部分と遮光
すべき部分との境界を規定する第1遮光部材(視野絞り
を含む)を配置するとともに、第1遮光部材よりも外側
を通る光は、第1遮光部材に連動して移動可能な第2遮
光部材(遮光部材を含む)により遮光するようにしたの
で、第1遮光部材は従来のように大きくする必要がな
い。このため、照明視野絞り機構の構造をコンパクトに
することができる。また、第1遮光部材よりも外側を通
る光を、マスク近傍に配置した遮光部材(第2視野絞り
を含む)で遮光するようにしたので照明視野絞り機構の
構造をコンパクトにすることができる。
〔実施例〕
第1図は本発明を縮小投影露光装置(ステッパー)に
適用したときに好適な実施例による露光装置全体の構成
を示し、第2図はレチクルブラインド(照明視野絞り)
機構の構造を示す。第1図において、水銀ランプ等の光
源2からの照明光は楕円鏡4で第2焦点に1次光源像と
して焦光され、第2焦点に出し入り可能に設けられたシ
ャッター6を通り、レンズ系8でほぼ平行光束とされ
る。レンズ系8から射出したほぼ平行な照明光はg線
(波長436nm)又はi線(365nm)のみを通す干渉フィル
ター10を透過し、円錐状の光学プリズム12に入射する。
光学プリズム12は楕円鏡4で生じた照明光の中ぬけ状態
を注密状態に変換した後、その照明光をフライアイレン
ズ14に入射する。フライアイレンズ14の射出端は1次光
源像とほぼ共役に配置され、複数の2次光源像が形成さ
れる。各2次光源像からの照明光はミラー16で反射され
た後、レンズ系18によって共役像面に配置されたレチク
ルブラインド機構RB上に重畳され、均一な照度分布にな
る。レチクルブラインド機構RBの矩形開口を通過した照
明光は、レンズ系38、ミラー42、及びコンデンサーレン
ズ44を介してレチクルRへ達する。ここでレンズ系38と
コンデンサーレンズ44とによって、ブラインドの開口像
はレチクルRのパターン面に結像される。またレチクル
ブラインド機構RBの各ブレードは駆動装置40によって
x、y方向に移動される。レチクルRはレチクルステー
ジ46に周辺で保持され、レチクルRのパターンは投影レ
ンズPLを介してウェハW表面のレジスト層に結像され
る。この投影レンズPLは、本実施例では両側テレセント
リックとしたが、像側(ウェハW側)のみがテレセント
リックであってもよい。ウェハWはx、y方向に移動す
るウェハステージ48上に載置され、ステップアンドリピ
ート方式で露光される。
さて、フライアイレンズ14の射出端にできる2次光源
像はレンズ系18、38によりコンデンサーレンズ44とレン
ズ系38との間にリレーされ、さらにコンデンサーレンズ
44と投影レンズPLの一部とによって、投影レンズPLの瞳
(入射瞳)EPに再結像され、所謂ケーラー照明系となっ
ている。またレチクルブラインド機構RBにおける結像光
束ILの主光線leは、光軸AXとほぼ平行になるように、す
なわちテレセントリックな系になるように定められてい
る。第1図に示した結像光束ILは、レチクルブラインド
機構RBの開口エッジを通る光線の様子を表わしている。
次に第2図も参照してレチクルブラインド機構RBの構
造を説明する。照明光学系、投影レンズPLの光軸AXを中
心として、第2図に示すようにx、y方向に伸びた4本
の支持部材22A、22B、24A、24Bが井桁状に組み合わされ
る。y方向に伸びる支持部材22A、22Bは光軸AXをはさん
で互いに平行に配置され、x方向に伸びる支持部材24
A、24Bは光軸AXをはさんで互いに平行に配置され、各支
持部材の端部は直角に組み合わされる。この4本の支持
部材22A、22B、24A、24Bで規定された内側の開口寸法は
レチクルRの寸法と同等か、それよりは少し大きく設定
される。そして支持部材22A、22Bの裏面には、y方向に
伸びたガイドレール面が形成され、これに沿ってy方向
に移動する2枚の遮光板20A、20Bが設けられる。遮光板
20A、20Bは左右の支持部材22A、22Bに渡ってx方向に互
いに平行に伸びた角柱状のものであり、内側には照明領
域のy方向の境界を規定するナイフエッジE3、E4が形成
されている。遮光板20A、20BのナイフエッジE3、E4は、
レチクルRのパターン面(遮光帯SB等の形成面)と共役
になるように配置される。
一方、支持部材24A、24Bの裏面には、x方向に伸びた
ガイドレール面200Xが形成され、これに沿ってx方向に
移動する2枚の遮光板30A、30Bが設けられる。遮光板30
A、30Bは上下の支持部材24A、24Bに渡ってy方向は互い
に平行に伸びた角柱状のものであり、内側には照明領域
のx方向の境界を規定するナイフエッジE1、E2が形成さ
れている。このナイフエッジE1、E2はレチクルRのパタ
ーン面と共役になるように、すなわちナイフエッジE3
E4に極近接するように配置される。第2図からも明らか
なように、本実施例のレチクルブラインド機構では、2
組のブラインド機構を光軸AXを中心に90゜回転させて、
背中合わせにした構造となっている。また4つの遮光板
20A、20B、30A、30Bも、井桁状に組み合わされ、駆動装
置40により互いに独立に移動する。遮光板20A、20B、30
A、30Bの幅は、従来のものと比べて格段に狭くしてあ
る。このため、各遮光板20A、20B、30A、30Bの外側には
照明光が通る開口が形成されてしまう。
そこで本実施例では、第1図、第2図に示すように、
各遮光板20A、20B、30A、30Bと支持部材22A、22B、24
A、24Bとの間に、遮光性の軟質のシート材(例えばビニ
ール)26A、26B、32A、32B(32Bは第1図では32Aの裏側
にある)を設ける。各シート材26A、26B、32A、32Bは、
各遮光板20A、20B、30A、30BのナイフエッジE3、E4
E1、E2とほぼ同等の幅をもつとともに、各遮光板が最も
繰り出されたときにわずかにたるみが残る程度の長さを
もつ。各シート材26A、26B、32A、32Bは、そのままでは
たるんでしまい、照明光束をけることになるので、折り
曲げられた内側にテンションアーム28A、28B、34A、34B
が設けられ、第1図に示すように、バネ36等で一方向に
弱い力で引っぱるようにする。各テンションアームに
は、第2図に示すようにシート材と接触するローラー28
0が設けられる。従って各遮光板20A、20B、30A、30Bが
移動したとき、各シート材26A、26B、32A、32Bはテンシ
ョンアーム28A、28B、34A、34Bの働きで、照明光束をけ
らないように張設される。
本実施例では、4枚のシート材の一端は各遮光板20
A、20B、30A、30Bに固設し、他端は支持部材22A、22B、
24A、24Bに固設したが、他端は装置本体側に固定されて
いればよく、支持部材に固設することに限られない。ま
た本実施例では4つの遮光板20A、20B、30A、30Bが本発
明の第1遮光部材に相当し、4枚のシート材26A、26B、
32A、32Bが本発明の第2遮光部材に相当する。
第3図は、x方向のブラインド機構を横からみた図で
あり、遮光板30A、30Bには第1図、第2図では示してい
なかったが、光束回避板21A、21Bが設けられる。この光
束回避板21A、21Bはシート材32A、32Bがたるんだとき
に、ナイフエッジE1、E2よりも内側に入り込まないよう
にするためのものである。また、シート材26A、26B、32
A、32Bは、照明光を完全に遮光するとともに、強力な照
明光の射照で変質することがなく、反射率も極めて小さ
く、なおかつゴミ(微小粒子)の発生のすくないものが
望ましい。
次に、このレチクルブラインド機構RBの動作を、第3
図、第4図を参照して説明する。第4図は一枚のレチク
ルR上に3つの異なるパターン領域が形成され、それぞ
れ遮光帯SB1、SB2、SB3で区画されたマルチパターンレ
チクルの例を示す。PC1、PC2、PC3は3つのパターン領
域のそれぞれの中心を表わし、RCはレチクルRの中心で
光軸AXが通る点を表わす。この3つのパターン領域を内
包する矩形の領域ILMは、レチクルブラインド機構RBに
よる最大の照明領域を表わす。仮りに、第4図のレチク
ルRを使って、第2のパターン領域を露光する場合は、
ブラインド機構RBのx方向の遮光板30A、30Bのエッジ
E1、E2が第3図に示すような遮光帯SB2のx方向の間隔
に対応した間隔L2になるようにし、y方向についても同
様にエッジE3、E4の位置を調整する。その後、シャッタ
ー6を開放して所定時間だけ照明光を送ると、ブライン
ド機構RBのエッジE1、E2、E3、E4の4辺で規定された矩
形状の開口像が遮光帯SB2の内側のパターン領域に合わ
せて投影される。
このとき、レンズ系38、コンデンサーレンズ44で構成
されるブラインド像の結像光学系の倍率を、先にも説明
したように、例えば1〜1.5倍程度に低くしておくと、
遮光帯SB2を省略することもできる。省略できるかどう
かの判断は、ブラインド像の結像光学系(38、44)の倍
率をA、投影レンズPLの縮小率を1/M、各遮光板20A、20
B、30A、30Bの位置決め精度をΔK、従来のA=5のと
きのレチクル上でのエッジ像のボケ幅をΔF、そしてウ
ェハW上のストリートラインの幅をDsとしたとき、次式
を評価するだけで容易にわかる。
ΔK+2・ΔF・(A/5)>M・Ds この式が真のときは遮光帯SBが必要であり、偽のとき
は、遮光帯SBは不要である。例えば、ΔK≒80μm、Δ
F≒1200μm、 A=1、M=5、Ds=50μmとする
と、上記式は偽となり遮光帯SBは不要である。また同じ
条件のもとでは、最小のストリートライン幅Dsは35.2μ
mになる。逆にストリートライン幅Dsが最小75μmまで
とすると、Aは約1.75になる。
尚、ステップアンドリピート方式の露光時に、レチク
ルRのパターン領域PAとウェハW上のショット領域とを
アライメントするために、レチクルR(レチクルステー
ジ46)をx、y方向に微動(最大数μm程度)させる場
合は、その微動量に応じて遮光帯SBを少し太めにしてお
くか、あるいは4つの遮光板20A、20B、30A、30Bをx、
y方向に微動させるようにすればよい。
次に本発明の第2の実施例を第7図、第8図、第9図
を参照して説明する。第7図は第2遮光部材として、薄
い金属、ラバー、又は合成樹脂による伸縮自在なジャバ
ラ状の遮光部材50A、50Bを設けた場合を示す。第8図
は、第2遮光部材として、薄いたんざく状の金属板52
A、52Bの複数枚をスライド可能に重ねあわせ、支持部材
22と遮光板30との間に設けた場合を示す。第9図は、第
2遮光部材として、2枚の遮光板54、55(54Aと55A、54
Bと55B)をヒンジ56で連結して、折り曲げられるように
し、さらに遮光板54、55を支持部材22と遮光板30とにヒ
ンジを介して固定し、中央のヒンジ56A、56Bの裏側(光
源2と反対側)に迷光防止のための遮光性のシート57
A、57Bを設けた場合を示す。これらのうち、構成上最も
コンパクトにできるのは第7図、又は第8図のものであ
り、機構上は第7図のものが最も簡単である。また照明
光のパワー(照度)が強力である場合(例えばエキシマ
レーザ光を露光光とする場合等)は、紫外域の光に対す
る耐久性も重視されるので、第8図、又は第9図の方式
がよい。
次に本発明の第3の実施例を第10図を参照して説明す
る。第10図において第1図と同じものは同一の符号をつ
けてある。レチクルブラインド機構RBは第2図に示した
ものと同じであるが、4枚のシート材26A、26B、32A、3
2Bは取りのぞかれている。そしてその代りに、ブライン
ド機構RBの開口面と共役な像面を作るための結像光学系
60を、ブラインド機構RRとフライアイレンズ14との間に
設け、結像光学系60とフライアイレンズ14との間の共役
像面に第2遮光部材としての補助ブラインド機構RBS1
設ける。
この補助ブラインド機構RBS1も開口エッジの4辺を独
立に移動させることができ、主ブラインド機構RBの遮光
板20A、20B、30A、30Bの外側の開口領域に照明光が到達
しないように制限する。従って、補助ブラインド機構RB
S1のエッジの位置決め精度は1桁以上ラフにすることが
でき、結像光学系60の倍率も大きくとることができる。
このため補助ブラインド機構RBS1の可動遮光体は小型に
することができる。また、別の方法としては、類似した
補助ブラインド機構RBS2をコンデンサーレンズ44とレチ
クルRとの間に設けてもよい。
ここで補助ブラインド機構RBS1、RBS2はともに2次元
に開口寸法を変えられるものとしたので、いずれか一方
があれば十分である。しかしながら4辺可動の構造がス
ペース上の制約のため組み込み困難なときは2ケ所に補
助ブラインド機構RBS1、RBS2を設け、それぞれにx方向
とy方向を分担させるようにしてもよい。いずれにし
ろ、補助ブラインド機構RBS1、RBS2のエッジの移動は、
主ブラインド機構RBの各遮光板20A、20B、30A、30Bの移
動と連動させる必要がある。
またブラインド機構RBの4つの遮光板20A、20B、30
A、30Bは、第11図に示すように直角なL字形のブレード
BL1、BL2を互いに逆方向に組み合わせ、2つのブレード
BL1、BL2の夫々を独立にx、y方向に2次元移動可能に
した構造としてもよい。
〔発明の効果〕
以上、本発明によれば、小型で軽い照明視野絞り(レ
チクルブラインドRB)機構にすることができるので、視
野絞りの開口像をマスク(レチクル)上に結像する光学
系の倍率を小さくして、マスク上での照明領域の設定精
度を向上させることができる。さらに、マスク上に設け
られる遮光帯の幅を従来のものよりも格段に狭くでき、
あるいは遮光帯そのものを省略することもでき、マスク
(レチクル)作成が容易となり製造コストも低くでき
る。また第1遮光部材は小型、軽量にできるので設定速
度を早くできるとともに、別の駆動系をもった第2遮光
部材の場合は、設定精度が極めてラフでよいために、こ
れについても設定速度を早くできるといった効果が得ら
れる。さらに、マスク上での照明領域を矩形に制限する
照明視野絞り部材に他に、補助的な視野絞りを設けたの
で、感光基板上に不要な光が到達されるのを防止するこ
とができる。従って感光基板上に露光すべきパターンの
みを感光基板上に露光することができ、露光装置の結像
性能が向上するという効果が得られる。また本発明は投
影露光装置以外のプロキシミティ方式、コンタクト方式
の露光装置にも同様に適用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例による露光装置の構成を
示す図、第2図はレチクルブラインド機構の構造を示す
斜視図、第3図はレチクルブラインド機構を横から見た
図、第4図はマルチパターンレチクルのパターン配置を
示す平面図、第5図は従来のレチクルブラインドの構造
を示す斜視図、第6図は通常使われているシングルパタ
ーンレチクルの構成を示す斜視図、第7図、第8図、第
9図は第2の実施例によるレチクルブラインド機構を示
す図、第10図は第3の実施例によるレチクルブラインド
機構を示す図、第11図はブラインドの他の例を示す平面
図である。 〔主要部分の符号の説明〕 R……レチクル、W……ウェハ、 RB……レチクルブラインド機構、2……光源、 20A、20B、30A、30B……第1遮光部材としての遮光板、 26A、26B、32A、34A……第2遮光部材としてのシート
材、 38……レンズ系、44……コンデンサーレンズ

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定のパターン領域を有するマスクに照明
    光を照射する照明光源と、該照明光源と前記マスクとの
    間に前記マスクと共役な像面を形成するための結像光学
    系と、該共役像面とほぼ一致して配置され前記マスク上
    での照明領域を矩形に制限する照明視野絞り部材とを備
    え、前記マスク上のパターンを感光基板へ露光する装置
    において、 前記照明視野絞り部材は、前記マスク上で矩形の照明領
    域の各辺を規定する4つのエッジを有し、該4つのエッ
    ジが可動な複数の第1遮光部材と、 前記第1遮光部材と連動して移動し、前記第1遮光部材
    の外側を通る照明光を遮光する複数の第2遮光部材とを
    設けたことを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】前記第2遮光部材は、前記第1遮光部材と
    前記照明光源との間、もしくは前記第1遮光部材と前記
    マスクとの間のうち、少なくとも一方の位置に設けられ
    ていることを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 【請求項3】前記第1遮光部材は、前記共役像面とほぼ
    一致した面内でx方向に可動な2つの遮光板とy方向に
    可動な2つの遮光板とを有し、該4つの遮光板を井桁状
    に組み合わせたときに規定される内側の矩形閉口部が前
    記照明領域に合わされ、前記複数の第2遮光部材は、前
    記4つの遮光板の夫々に一端が固定され、他端が装置側
    に固定された可撓性の4つの薄板から成り、該4つの薄
    板により前記井桁状の組み合わせた4つの遮光板の外側
    に形成される開口部を遮光することを特徴とする請求項
    1記載の装置。
  4. 【請求項4】所定のパターン領域と該パターン領域の外
    縁に形成された遮光帯とを有するマスクに照明光を照射
    する照明光源と、該照明光源と前記マスクとの間に前記
    マスクと共役な像面を形成するための結像光学系とを有
    し、前記マスク上のパターンを感光基板へ露光する装置
    において、 前記共役像面とほぼ一致して配置され、前記マスク上で
    の照明領域を所定形状に制限する視野絞り部材と; 前記視野絞り部材に連動して移動し、前記遮光帯の外側
    の前記マスク上の領域を通って前記感光基板上に到達し
    得る光を遮光部材とを有することを特徴とする露光装
    置。
  5. 【請求項5】前記遮光部材は、前記視野絞りと前記照明
    光源との間、もしくは前記視野絞りと前記感光基板との
    間のうち、少なくとも一方の位置に設けられていること
    を特徴とする請求項4記載の装置。
  6. 【請求項6】前記遮光部材は、前記マスクの近傍に設け
    られていることを特徴とする請求項5記載の装置。
  7. 【請求項7】マスク上のパターンで感光基板を露光する
    露光装置において、 前記マスク上の照明領域を規定するための視野絞りと、 前記マスクの近傍に配置され、前記照明領域の外側を通
    って前記感光基板上に到達し得る光を遮光する遮光部材
    とを備えたことを特徴とする露光装置。
  8. 【請求項8】前記遮光部材は前記視野絞りと運動して移
    動することを特徴とする請求項7記載の装置。
  9. 【請求項9】視野絞りで規定された照明光でマスクを照
    明することにより、前記マスク上に形成されたパターン
    領域を感光基板に露光する装置において、 前記照明光で照明される前記パターン領域の変化に運動
    して移動し、前記照明光で照明される前記パターン領域
    以外を通って前記感光基板上に到達し得る光を遮光する
    遮光部材を備えたことを特徴とする露光装置。
  10. 【請求項10】前記遮光部材は、伸縮もしくは折り曲げ
    自在な遮光部材であり、前記遮光部材は前記視野絞りと
    運動して移動されることを特徴とする請求項9記載の装
    置。
  11. 【請求項11】前記遮光部材は、前記マスクに近接して
    配置されることを特徴とする請求項9記載の装置。
  12. 【請求項12】マスク上のパターンで感光基板を露光す
    る装置において、 前記マスク上の照明領域を規定する第1視野絞りと、 前記マスクに近接して配置される第2視野絞りとを備え
    たことを特徴とする露光装置。
  13. 【請求項13】前記第2視野絞りは前記第1視野絞りと
    連動して移動することを特徴とする請求項12記載の装
    置。
  14. 【請求項14】マスクに形成されたパターンを照明し
    て、感光基板に前記パターンを露光する露光装置におい
    て、 前記マスク上の照明領域を規定するための視野絞りと、 前記視野絞りを通過した照明光で照明される前記マスク
    上のパターン領域の位置に応じて移動し、前記照明光で
    照明される前記パターン領域の外側を通って前記感光基
    板へ到達し得る光を遮光する遮光部材とを有することを
    特徴とする露光装置。
  15. 【請求項15】視野絞りで規定された照明光でマスクを
    照明し、前記マスクに形成されたパターン領域を感光基
    板に露光する露光方法において、 前記視野絞りを通過した照明光で照明される前記マスク
    上のパターン領域の位置に応じて移動可能な遮光部材を
    用いて、前記照明光で照明される前記パターン領域の外
    側を通って前記感光基板へ到達し得る光を遮光すること
    を特徴とする露光方法。
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