JPH0883753A - 焦点検出方法 - Google Patents

焦点検出方法

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JPH0883753A
JPH0883753A JP6218549A JP21854994A JPH0883753A JP H0883753 A JPH0883753 A JP H0883753A JP 6218549 A JP6218549 A JP 6218549A JP 21854994 A JP21854994 A JP 21854994A JP H0883753 A JPH0883753 A JP H0883753A
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JP6218549A
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Tetsuo Taniguchi
哲夫 谷口
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Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography

Abstract

(57)【要約】 【目的】 投影光学系の焦点位置を高スループットで且
つ高精度に検出する。 【構成】 光電センサPESの受光部としてウエハステ
ージWS上に設けたセンサパターンSPを投影光学系P
Lの光軸AX方向と同時に投影光学系PLの光軸AXに
垂直なX方向に移動させながら、露光用の照明光ILに
よりレチクル(R)上に設けたレチクルパターンRPの
像を投影光学系PLを介して、センサパターンSP上に
結像させ、センサパターンSPを通過する透過光を光電
センサPESで受光し、その透過光の強度から焦点位置
を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、投影光学系の焦点検出
方法に関し、特に半導体集積回路あるいは液晶パネル等
の製造に用いられる投影露光装置に装着される投影光学
系の焦点位置を検出する際に適用して好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば半導体集積回路あるいは液
晶パネル等の製造に用いられる投影露光装置では、投影
光学系の結像位置(焦点位置)に厳密に感光基板を合わ
せる必要性があり、このためマスクパターンの像を光電
センサにて受光し、その検出信号に基づいて結像位置を
求める方法が種々提案されている。
【0003】これらの方法には、大きく分けて2通りの
方法がある。第1の方法について、図9を参照して説明
する。図9は、従来の結像位置の検出方法の一例を示す
もので、図9(a)は投影露光装置の概略構成図、図9
(b)は光電検出手段からの出力信号の波形を示してい
る。図9(a)に示すように、マスクとしてのレチクル
R1上の光透過部を持つパターン(レチクルパターン)
RPAが不図示の照明系からの照明光束IL1で照明さ
れ、そのパターンRPAの像が投影光学系PL1を介し
て感光基板が載置されるウエハステージWS1上に設け
られた光透過性のセンサパターンSPA上に投影され、
このセンサパターンSPAを通過した光束がその底面の
光電センサPES1に入射している。ここでは、予めレ
チクルパターンRPAの投影光学系PL1による投影像
がセンサパターンSPAと重なるように位置決めされて
いる。また、レチクルパターンRPAの投影像とセンサ
パターンSPAとは形状、大きさがほぼ一致するように
設計されている。ここで、投影光学系PL1の光軸に平
行にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面内で図9の紙面に平
行にX軸を取り、図9の紙面に垂直にY軸を取る。
【0004】以上のような構成でウエハステージWS1
を投影光学系PL1の光軸方向(Z方向)に移動しつつ
光電センサPES1の出力信号Iをモニタすると、図9
(b)の曲線L1に示される出力が得られる。なお、図
9(b)において横軸はZ方向の位置zを、縦軸は光電
センサPES1の出力信号Iを表す。レチクルパターン
RPAの投影像とセンサパターンSPAとが結像関係に
なると、即ち、焦点位置にセンサパターンSPAが来た
とき、レチクルパターンRPAを通過した光束はほぼ全
てセンサパターンSPAを通過して、光電センサPES
1の出力信号Iは最大となる。結像位置からずれるに従
って、レチクルパターンRPAの像はセンサパターンS
PA上で広がりを持ち、センサパターンSPAを通過す
る光束は少なくなり、そして光電センサPES1からの
出力信号Iは小さくなる。このことより、出力信号Iが
最大となるセンサパターンSPAの光軸方向の位置BF
1が結像位置として検出される。
【0005】第2の方法は、例えば特開昭59−940
32号公報あるいは特開平4−21110号公報に開示
されているもので、これを図10を参照して説明する。
図10は、従来の結像位置の検出方法の別の例を示すも
ので、図10(a)は投影露光装置の概略構成図、図1
0(b)〜(d)はそれぞれウエハステージWS1の光
軸方向への位置がz1 ,z2 ,z3 の3点における光電
検出手段からの出力信号の波形を示している。図10
(a)に示す投影露光装置は、図9(a)の投影露光装
置とほぼ同様の構成であるが、結像位置の検出のためウ
エハステージWS1をZ方向ではなく、投影光学系PL
1の光軸に垂直で、図10(a)の紙面に平行な方向
(X方向)に移動しつつ、光電センサPES1の出力信
号Iをモニタし、これをウエハステージWS1の光軸方
向の位置を変更しながら繰り返し計測を行う点で図9
(a)の構成と異なっている。なお、図10(b)〜
(d)において横軸はX方向の位置xを、縦軸は光電セ
ンサPES1の出力信号Iを表す。
【0006】図10(b)〜(d)に示されるように、
Z方向の位置z1 及びz3 では焦点位置からのずれが大
きく、レチクルパターンRPAの像が結像位置から外れ
ているため、曲線L2及びL4に示されるようになだら
かなカーブになっている。一方、Z方向の位置z2 は焦
点位置に近く、レチクルパターンRPAの像は鮮明なた
め、図10(c)の曲線L3に示されるようにコントラ
ストの良いカーブとなる。これらの図10(b)〜
(d)の出力信号の最大値と最小値との差をそれぞれC
1 〜C3 とする。
【0007】図10(e)は、これらの差C1 〜C3
コントラストCとして光軸方向の位置zとの関係を表し
たものであり、横軸はZ方向の位置zを、縦軸はコント
ラストCを表す。図10(e)において、曲線L5に示
されるようにコントラストCはZ方向の位置BF2で最
大となるなだらかな曲線を描く。ここで最もコントラス
トの高い位置BF2が結像位置として検出される。な
お、コントラストC1 〜C3 の代わりにそれぞれの曲線
L2〜L4の立ち上がりの角度で比較する方法もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記第
1の方法では、レチクルパターンRPAの像とセンサパ
ターンSPAとが厳密に重ならないと光電センサPES
1に入る光量が減少し、信号のSN比が悪化し結像位置
の検出の再現性が悪くなる。一般的にレチクルパターン
あるいはセンサパターンは細いほど信号は敏感になり、
且つ、実際の回路パターンと同一の線幅であることが望
ましいため、レチクルパターンは通常投影光学系の解像
力に近い微細な大きさに設計される。具体的に言えば、
例えば半導体集積回路用の露光装置では、レチクルパタ
ーンの線幅は通常1μm以下である。このため、一度厳
密にパターンの位置合わせを行っても、時間が経つと装
置のドリフト等で位置がずれる。また、レチクルの交換
等によっても、レチクルの位置決め精度やパターンの描
画精度の誤差により位置がずれるため、殆ど結像位置の
検出毎にパターンの位置合わせが必要となる。このた
め、結像位置の検出に時間がかかり、露光工程のスルー
プット(生産性)が悪化するという不都合があった。
【0009】また、通常位置合わせは、光電センサの受
光部を投影光学系に垂直な平面内で移動し、光電センサ
の出力が最大となる点を探す方法で行われるが、これは
結像位置検出に先立って行われるため、必ずしも光電セ
ンサの受光部は結像面に一致しない。その場合はレチク
ルパターンの像が鮮明とならず、精度良く結像位置が求
められない不都合があった。
【0010】次に第2の方法では、焦点位置の検出に先
立って厳密な位置合わせを必要としないが、ウエハステ
ージWS1のZ方向の位置を変えて何回もスキャンしな
ければならず、スループットが低下する不都合がある。
近年益々回路パターンの微細化が進み、感光基板を結像
位置へ更に高精度に位置合わせ(焦点合わせ)すること
が必要となっている。従来より、投影露光装置には例え
ば大気圧変化、投影光学系による露光光の吸収、あるい
は照明方法(例えばコヒーレンスファクタであるσ値の
変更、輪帯照明等)の変更等に伴う結像位置の変化を計
算で予測し、結像位置を自動補正する機能が装備されて
いるが、より厳密な焦点合わせを行うため、実測により
結像位置を検出することも必要となる。回路パターンの
微細化に伴い従来に比較して、より頻繁に実測による検
出動作を行わなければならず、計測効率の悪い結像位置
の検出法では対応できない。
【0011】本発明は斯かる点に鑑み、厳密な位置合わ
せを必要としないと共に、計測時間が短縮できる投影光
学系の焦点検出方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による焦点検出方
法は、第1面(R)上のパターン(MP)の像を第2面
(W)上に投影する投影光学系(PL)の焦点位置の検
出方法において、その第1面(R)又は第2面(W)の
一方の面側に配置された検出用パターン(RP)と、そ
の第1面(R)又は第2面(W)の他方の面側に配置さ
れ、所定形状の受光部(SP)を有する光電検出手段
(PES)と、を用い、その検出用パターン(RP)を
照明し、その検出用パターン(RP)とその光電検出手
段(PES)の受光部(SP)とをその投影光学系(P
L)の光軸(AX)に平行に相対移動させると同時に、
その検出用パターン(RP)とその光電検出手段(PE
S)の受光部(SP)とをその光軸(AX)に垂直な方
向(X方向)に相対移動させて、その検出用パターン
(RP)の結像光束をその受光部(SP)が横切るとき
のその光電検出手段(PES)の検出信号を取り込み、
この取り込まれた検出信号に基づいてその投影光学系
(PL)の焦点位置を求めるものである。
【0013】この場合、その検出用パターン(RP)又
はその光電検出手段の受光部(SP)の何れか一方をそ
の光軸(AX)に平行に移動させると同時に他方をその
光軸(AX)と垂直な方向に移動させてもよい。また、
その検出用パターンの一例は、例えば図5に示すよう
に、所定方向(X方向)に配列された1個又は複数のス
リット状のパターン(38a,38b,…)からなり、
その検出用パターンに対応するその光電検出手段(PE
S)の受光部の一例は、その所定方向に対応する方向に
直交する方向(Y方向)に伸びたエッヂ(42)を有す
るものである。
【0014】更に、その投影光学系(PL)が、照明光
学系(AL,11,12,13)により照明されたマス
クパターン(MP)の像を感光基板(W)上に投影する
ために使用される場合、その検出用パターン(RP)を
そのマスクパターン(MP)側に配置し、その照明光学
系(AL,11,12,13)によりその検出用パター
ン(RP)を照明してもよい。
【0015】
【作用】斯かる本発明の焦点検出方法によれば、検出用
パターン(RP)と光電検出手段の受光部(SP)とを
相対的に投影光学系(PL)の光軸(AX)に垂直な方
向(X方向)と、その光軸方向(Z方向)に同時に走査
しながら焦点位置を検出する。従って、従来の技術の第
1の方法のように、投影光学系(PL)の光軸(AX)
に垂直な平面内での位置合わせはそれほど厳密でなくて
よく、Y方向の位置が正確であれば、結像位置の検出中
にX方向に移動する範囲の中に検出用パターン(RP)
の像と、光電検出手段(PES)の受光部(SP)とが
一致する位置があればよい。従って結像位置の検出時に
毎回厳密に位置合わせを行う必要がなく、迅速に結像位
置の検出を行うことができる。
【0016】また、従来技術の第2の方法のように、繰
り返し投影光学系(PL)に垂直な平面内での移動を行
う必要がないため、計測時間が短縮されている。また、
検出用パターン(RP)又は光電検出手段の受光部(S
P)の何れか一方を光軸(AX)に平行に移動させると
同時に他方をその光軸と垂直な方向に移動させる場合に
は、検出用パターン(RP)と受光部(SP)とをそれ
ぞれ1方向だけに移動させるので制御がし易い。
【0017】また、検出用パターンとして、所定方向
(X方向)に配列された1個又は複数のスリット状のパ
ターン(RP2)を使用し、検出用パターン(RP2)
に対応する光電検出手段(PES)の受光部として、そ
の所定方向に対応する方向に直交する方向(Y方向)に
伸びたエッヂ(42)を有するもの(SP2)を使用す
る場合には、受光部(SP2)の受光面積を広くとるこ
とができるので、受光部(SP2)のパターンが形成し
易い。また、検出用パターン(RP2)の測定線幅によ
って光電検出手段(PES)の受光部のパターン形状を
変えなくてよいという利点がある。
【0018】更に、その投影光学系(PL)が、照明光
学系(AL,11,12,13)により照明されたマス
クパターン(MP)の像を感光基板(W)上に投影する
ために使用され、その検出用パターン(RP)をそのマ
スクパターン(MP)側に配置し、その照明光学系(A
L,11,12,13)によりその検出用パターン(R
P)を照明するものである場合には、別途焦点位置検出
用の照明系を設ける必要がない。
【0019】
【実施例】以下、本発明による焦点検出方法の一実施例
につき、図1〜図3を参照して説明する。図1は本実施
例の焦点検出方法を適用するのに好適なステッパー型の
投影露光装置の概略構成を示し、この図1において、露
光用の光源である水銀ランプ、楕円鏡、コリメータレン
ズ、干渉フィルタ等からなる光源系ALから出た照明光
ILはオプティカルインテグレータ(フライアイレン
ズ)11、開口絞り(σ絞り)12、及びコンデンサー
レンズ13を経由して光路折り曲げ用のダイクロイック
ミラー14に入射する。ダイクロイックミラー14でほ
ぼ直角に折り曲げられた照明光ILは、回路パターンM
Pが描かれたレチクルRをほぼ均一の照度で照明し、露
光時にはレチクルR上の回路パターンMPの像が投影光
学系PLを介してウエハW上に投影される。なお、図1
は焦点位置検出時の状態を示すため、ウエハWは露光位
置にはない。
【0020】なお、露光用照明光ILとしては、水銀ラ
ンプ等の輝線の他、例えばエキシマレーザ(KrFエキ
シマレーザ、ArFエキシマレーザ等)等のレーザ光、
あるいは金属蒸気レーザ光やYAGレーザ光の高調波等
を使用することができる。また、光源系ALには、上記
光学部品の他、露光光を遮断するためのシャッタ、ある
いはレチクルRを照明する光線の特性を切り換える照明
条件切り換え装置等が備わっている。また、コンデンサ
ーレンズ13の前には、不図示であるが、リレー光学系
及びレチクルR上での照明領域を制限する可変視野絞り
が設けられている。ここで、投影光学系PLの光軸AX
に平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面内で図1の紙面
に垂直にY軸を、図1の紙面に平行にX軸を取る。
【0021】レチクルRは、不図示の駆動系により光軸
AXに平行な方向(Z方向)に微動可能で、且つ、光軸
AXに垂直な平面(XY平面)内で2次元移動及び微小
回転可能なレチクルステージ1上に真空吸着により保持
されている。レチクルRには前述の回路パターンMPの
他、その回路パターンMPの周辺に結像位置検出用のレ
チクルパターンRPが形成されている。また、レチクル
ステージ1のX方向、及びY方向の位置は、レチクルス
テージ1の周辺に配置されたレーザ干渉計(不図示)に
より例えば0.01μm程度の分解能で常時検出されて
いる。
【0022】ウエハWはウエハステージWS上のウエハ
ホルダー2に真空吸着により保持され、ウエハステージ
WSは駆動モータ7により、投影光学系PLの光軸AX
に垂直な平面(XY平面)内を移動出来るようになって
いる。このウエハステージWSをステップ・アンド・リ
ピート方式により移動させて、レチクルRの回路パター
ンMPをウエハW上に露光する。また、ウエハステージ
WSは投影光学系PLの光軸AX方向(Z方向)に移動
可能なZステージを有し、このZステージによりウエハ
Wの表面が投影光学系PLの像面と一致するように移動
することができる。
【0023】また、ウエハステージWSのZステージ上
のウエハホルダー2に近接した位置には、レチクルパタ
ーンRPを透過した後、投影光学系PLを介してレチク
ルパターンRPの像を形成する結像光を受光するための
所定形状のセンサパターンSPが形成されたガラス基板
15が設置され、そのセンサパターンSPを透過する結
像光を受光する光電センサPESがそのセンサパターン
SPの下部に配置されている。
【0024】ウエハステージWSのXY平面内の位置
は、ウエハステージWSの周辺に配置されたレーザ干渉
計6及びウエハステージWSの端部に設けられ、レーザ
干渉計6からのレーザ光を反射する移動鏡5により高精
度に測定される。なお、図1ではX方向用のレーザ干渉
計のみ図示している。また、ウエハW(又はセンサパタ
ーンSP)のZ方向の位置は、投光系3及び受光系4よ
りなる、所謂斜入射方式の焦点位置検出系(以下、投光
系3と受光系4とを併せて「斜入射光学系3,4」とも
呼ぶ)で測定される。投光系3から射出される光線は、
ウエハW上の感光剤を感光させない波長帯であり、ピン
ホールあるいはスリット像を光軸AXに対して斜めにウ
エハW上に投影する。受光系4は、ウエハWの表面が投
影光学系の像面と一致するとき、ウエハWからの反射像
の位置が受光系4内部のピンホールあるいはスリットと
一致するように設計されている。ウエハWのZ方向の位
置に対応する受光系4からの信号IZ は、ステージコン
トローラ10に送られ、ステージコントローラ10はそ
の信号IZ に基づいて、ウエハWの表面が像面と一致す
るようにZステージを制御する。更に、受光系4の内部
には光線をシフトさせるための平行平面板(不図示)が
あり、投影光学系PLの像面変動があっても、ウエハW
からの反射光が常に受光系4の像面でピンホール又はス
リットと一致するように、この平行平面板の角度を調節
する構造となっている。
【0025】この斜入射光学系3,4は、Z方向の検出
用センサの一例を示したもので、その他同様の機能を持
つものとして、例えばスリット像の反射光の位置をライ
ンセンサで検知する方式等があり、それらの方式により
測定してもよい。また、本例の投影露光装置には、以上
の機構に加えて、アライメント用の機構等が備わってい
るが、本実施例と直接関係がないため説明を省略する。
【0026】次に、本実施例の投影光学系PLの結像位
置の検出機構につき詳細に説明する。上述のようにレチ
クルRの回路パターンMPの周辺部には、結像位置検出
用のレチクルパターンRPが設けられている。このレチ
クルパターンRPは、通常本来の回路パターンMPの邪
魔にならないようにストリートライン等の中に設けられ
る。また、前述のようにウエハステージWS上には、所
定形状のセンサパターンSPが形成され、そのセンサパ
ターンSPの下部にはこのセンサパターンを通過する光
束を受光する光電センサPESが設けられている。この
センサパターンSPは光電センサPESの受光部とみな
せるものである。
【0027】図3(a)及び(b)は、それぞれレチク
ルR上のレチクルパターンRP及びウエハステージWS
上のセンサパターンSPを示し、この図3(a)に示さ
れるように、レチクルパターンRPは、結像位置検出時
のスキャン方向に等間隔に並び、スキャン方向に垂直な
方向に長い複数のスリット状の透過部30a〜30fを
遮光部31中に形成してなるライン・アンド・スペース
パターンである。前記のように、ライン・アンド・スペ
ースパターンは検出分解能を考えると細いほうが良く、
且つ、実際の回路パターンの寸法に近いほどレチクルパ
ターンRPの回折光の投影光学系PL内での光路が一致
するようになるため、実際の回路パターンとレチクルパ
ターンRPとの投影光学系PL内での光路差による影響
を受けにくい。よって、レチクルパターンRPのスリッ
ト状の透過部同士の間隔は、投影光学系PLの解像度に
できるだけ近く設定される。レチクルパターンRPの像
は投影光学系PLを介し、ウエハステージWS上に設け
られたセンサパターンSP上に結像される。
【0028】センサパターンSPは、図3(b)に示す
ように、遮光部33中に形成されたスキャン方向に垂直
な方向に長い一個のスリット状の透過部32である。こ
のセンサパターンSPは、通常レチクルパターンRPの
センサパターンSP上の投影像にほぼ等しい大きさで設
計される。センサパターンSPの下には光電センサPE
Sが設けられており、センサパターンSPを通過した光
線はこの光電センサPESにより受光される。
【0029】なお、センサパターンSPと光電センサP
ESとの間に集光レンズを設けてもよく、光電センサを
設置する十分な場所がウエハステージWS中にないとき
は、光ファイバー等で別の場所に設けた光電センサにリ
レーしてもよい。光電センサPESからの出力信号I
は、受光系4の出力信号IZ と共に図1の結像位置検出
系9に送られ、結像位置検出系9の内部で演算処理され
る。そしてこの演算処理の結果に基づき結像位置が検出
される。なお、結像位置検出系9とステージコントロー
ラ10とは主制御系8により制御される。
【0030】次に、本実施例における結像位置検出の動
作の一例につき説明する。まず、図1において、ステー
ジコントローラ10からの指令に基づきウエハステージ
WSを計測開始点に移動させる。ウエハステージWSの
XY方向の位置を計測するレーザ干渉計6とZ方向の位
置を計測する受光系4とを用い、測定中にレチクルパタ
ーンRPの投影像が全てセンサパターンSP上を通過
し、且つ、Z方向では結像位置がほぼ測定中の中心にく
ると予想される位置へウエハステージWSを移動させ
る。なお、Z方向の計測を行う斜入射光学系3,4は投
影光学系PLの光軸中心を検出しているため、センサパ
ターンSPの面がXY平面に対して平行でない場合、セ
ンサパターンSPの受光位置とZ方向の斜入射光学系
3,4の検出点における位置との高さが異なってしまう
ため、予めその2点間のZ方向の位置の差分を斜入射光
学系3,4で測定しておき、結像位置計測の結果からそ
の差分を考慮して結果を求める。
【0031】ウエハステージWSが計測開始点に来た
後、露光用の照明光を遮断しているシャッタを開き、回
路パターン露光用の照明光ILによりレチクルパターン
RPを照明する。このとき、レチクルパターンRP以外
の領域を光線が通過して不必要にウエハステージWS、
あるいは投影光学系PLに光線が当たり、熱せられない
ように可変視野絞りにより露光範囲を制限しておくこと
が望ましい。シャッタが開いた後、ステージコントロー
ラ10からの指令に基づき、ウエハステージWSをX方
向に移動させるのと同時に、Z方向にウエハステージW
S(Zステージ)を移動させる。このとき、光電センサ
PESからの出力信号Iと受光系4の出力信号は結像位
置検出系9に並列に送られる。
【0032】図2は、光電センサPESからの出力信号
Iの波形を示すもので、横軸はパターンSPのX方向の
位置x及びZ方向の位置z、縦軸は出力信号Iを表す。
この図2において、実線で示される曲線21が光電セン
サPESからの出力信号Iを示している。ウエハステー
ジWSが結像位置に近付くに従って出力信号Iの波形の
振幅が大きくなり、離れるに従ってその振幅は小さくな
り0に収束する。
【0033】破線で示される曲線22は、レチクルパタ
ーンRPの透過部の像とセンサパターンSPの透過部3
2とが一致したまま(つまりX方向に移動せずに)セン
サパターンSPがZ方向に移動したときの出力信号Iを
示している。これは従来技術を説明した図9(b)と同
じ波形である。次に、一点鎖線で示される曲線23はレ
チクルパターンRPの間の遮光部31の投影像とセンサ
パターンSPとが一致しているときにZ方向に移動した
ときの出力を示す。これは結像位置にレチクルパターン
RPの像があるときは、遮光部のため光は光電センサP
ESに達しないが、結像位置にないときは像が広がるた
め、遮光部周辺からの光が漏れだし、センサパターンS
Pを通過する光量が増えるためである。結像位置検出系
9により、例えば出力信号Iの各ピーク点を結ぶ包絡線
より曲線22と曲線23とを推定し、曲線22と曲線2
3との差分が最大となる点を結像位置BFとして求める
ことができる。
【0034】以上のようにして求めた結像位置BFにウ
エハWの表面が来るようにステージコントローラ10に
より制御する。なお、感光剤の厚み、特性等で測定値B
Fに対して一定のオフセットが生じるときは、そのオフ
セットを乗せた位置にウエハWの表面が来るように制御
する。以上、本例の方法によれば、図2から明らかなよ
うに従来技術の第1の方法(図9の方法)に比べ、X方
向に厳密な位置合わせを行うことなく信号の変化量が大
きくSN比の良い信号が得られる。これは、本例の方法
により得られる利点の1つである。また、図10に示す
従来技術の第2の方法と比較した場合、その第2の方法
の各点のコントラストC1 ,C2 ,C3 は、その光軸方
向(Z方向)の位置z1 ,z2 ,z3 における図2の曲
線22と曲線23との差分に一致する。つまり、従来の
第2の方法と本実施例の方法とを比較した場合、信号の
変化量としては同じものが得られる他に、本実施例の方
法は1回のスキャンで第2の方法の図10(e)に相当
する情報が得られるという利点がある。
【0035】なお、本実施例では、照明光ILとして回
路パターン用の露光光を使用し、レチクルパターンRP
として光透過性のパターンを使用したが、レチクルパタ
ーンRPとして反射型のパターンを使用することもでき
る。この場合、ウエハステージWS側に光ガイド等で露
光用の照明光を導いて投影光学系を介してレチクルパタ
ーンRPを照明し、レチクルパターンRPからの反射光
を投影光学系PLを介してセンサパターンSP上に結像
させ、センサパターンSPからの通過光束を光電センサ
PESで受光して結像位置を求める。
【0036】以上、本例の基本的な方法を説明したが、
更に精度良く結像位置を求めたい場合、上記の計測を複
数回行い平均を取る方法がある。また、結像位置BF付
近のみ更に細かくデータを取る方法もある。即ち、結像
位置BFの周辺でウエハステージWSのZ方向の移動速
度を遅くし、データサンプリングするZ方向の間隔を狭
めてより密度の高いデータを取るものである。
【0037】また、X方向の移動距離が実際は微少なた
め無視し得るが、センサパターンSPのXY平面に対す
る傾斜により、移動中のZ方向の計測を行う斜入射光学
系3,4に測定誤差が生ずる場合は、予めその斜入射光
学系3,4で計測して補正してやればよい。更に、レチ
クルパターンRPとしては、パターンの方向による結像
位置の差(非点収差)を考慮して、複数方向のパターン
を用意してもよい。また、レチクルパターンRPをレチ
クルR上に複数設け、露光領域全域での像面を求め、ウ
エハWの表面が平均的像面に合致するように制御しても
よい。このために、例えばその全域にレチクルパターン
RPを持つ像面測定専用のレチクルを用いる。また、セ
ンサパターンSPと光電センサPESとを組み合わせた
検出手段を複数設け、その複数の検出手段により同時に
像面を計測するようにしてもよい。
【0038】次に、レチクルパターンRPとセンサパタ
ーンSPとの別の例について、図4〜図7を参照して説
明する。なお、以下の例において、レチクルパターン及
びセンサパターンのスリット状のマークの大きさ或いは
そのスリット状のマーク同士の間隔は、前述の図3のレ
チクルパターンRPとセンサパターンSPとの関係と同
様に、投影光学系PLの解像度にできるだけ近く設定さ
れる。
【0039】図4は、レチクルパターンとセンサパター
ンとの別の例を示し、図4(a)はレチクルパターン、
図4(b)はセンサパターンを示す。この図4(a)に
おいてレチクルパターンRP1は、遮光部35中でスキ
ャン方向に等間隔に並んだ複数のスキャン方向に垂直な
方向に長いスリット状の透過部34a〜34fから構成
されている。また、図4(b)に示すようにセンサパタ
ーンSP1も遮光部37中でスキャン方向に等間隔に並
んだ複数のスキャン方向に垂直な方向に長いスリット状
の透過部36a〜36fから構成されている。
【0040】本例は、SN比を良くするため、レチクル
パターンRP1もセンサパターンSP1も複数の透過部
からなるパターンとしたものである。但し、この方式は
X方向の位置によりレチクルパターンRP1の透過部と
センサパターンSP1の透過部との重なりの数が異なる
ため、光電センサPESに入射する光量が変化するの
で、その分は補正を行う必要がある。
【0041】図5は、レチクルパターンとセンサパター
ンとの更に別の例を示し、図5(a)はレチクルパター
ン、図5(b)はセンサパターンを示す。この図5
(a)においてレチクルパターンRP2は、遮光部39
中でスキャン方向に等間隔に並んだ複数のスキャン方向
に垂直な方向に長いスリット状の透過部38a〜38f
から構成されている。また、図5(b)に示すようにセ
ンサパターンSP2は、遮光部41中に形成され、スキ
ャン方向と垂直な方向にレチクルパターンRP2のスリ
ット状の透過部の投影像とほぼ同じ幅を持ち、且つ、ス
キャン方向の端部が直線状のエッヂ42となった矩形の
透過部40から構成されている。この透過部40のスキ
ャン方向の幅はレチクルパターンRP2の投影像の幅よ
り十分広くなっている。
【0042】この方法は、センサパターンSP2のエッ
ヂ42を利用する方法である。このレチクルパターンR
P2とセンサパターンSP2とを用いてX方向にセンサ
パターンSP2をスキャンすると、光電センサPESに
入射する光量はいわば積分された量として測定される。
これを図8を参照して説明する。図8において、図8
(a)は光電センサPESからの出力信号Iの波形を示
し、図8(b)は、図8(a)の出力信号IをX方向の
位置xで微分した信号dI/dxの波形を示す。なお、
この図8(a)及び(b)において横軸はZ方向の位置
z、及びX方向の位置xを表す。図8(a)の曲線24
が光電センサPESからの出力信号Iを示している。ウ
エハステージWSが移動するに従って曲線24で示され
る出力信号Iは階段状に大きくなるが、ウエハステージ
WSが結像位置に近ずくに従って階段の落差が大きくな
り、離れるに従ってその落差は小さくなり0に収束す
る。
【0043】即ち、光電センサPESからは、図2の曲
線21に相当する波形を積分した形で信号が得られるの
で、微分して図2の曲線21に相当する出力信号を得る
必要がある。図8(b)の曲線25は、図8(a)の曲
線24をウエハステージWSの位置xで微分したもの
で、図2の曲線21に相当する出力信号が得られてい
る。従って、図2に関して述べたのと同様な方法により
結像位置を算出し、ウエハステージWSをZ方向でその
結像位置に移動すればよい。
【0044】本例の方法によれば、演算処理が複雑にな
る面はあるが、センサパターンSP2の形状を一定にし
て種々の線幅のパターンを測定でき、且つ、センサパタ
ーンSP2が形成し易い利点がある。図6は、レチクル
パターンとセンサパターンとの更に別の例を示し、図6
(a)はレチクルパターン、図6(b)はセンサパター
ンを示す。この図6(a)においてレチクルパターンR
P3は、遮光部44中に形成された一個のスキャン方向
に垂直な方向に長いスリット状の透過部43から構成さ
れている。また、図4(b)に示すようにセンサパター
ンSP3も遮光部46中に形成された一個のスキャン方
向に垂直な方向に長いスリット状の透過部45から構成
されている。
【0045】本例は、ウエハステージWSのスキャン方
法に特徴があり、ウエハステージWSをX方向に往復移
動しながらZ方向に連続移動して図2の曲線21に相当
する波形を求めるものである。図7は、レチクルパター
ンとセンサパターンとの更に別の例を示し、図7(a)
はレチクルパターン、図7(b)はセンサパターンを示
す。この図7(a)においてレチクルパターンRP4
は、遮光部48中に形成された一個のスキャン方向に垂
直な方向に長いスリット状の透過部47から構成されて
いる。また、図4(b)に示すようにセンサパターンS
P4は遮光部50中でスキャン方向に等間隔に並んだ複
数のスキャン方向に垂直な方向に長いスリット状の透過
部49a〜49fから構成されている。本例は、図3の
レチクルパターンとセンサパターンとが逆になったもの
である。
【0046】以上の例は何れもセンサパターンSP側を
X方向及びZ方向に移動させたが、レチクルパターンR
P側を移動させても同様の結果を得ることができる。ま
た、レチクルパターンRP側とセンサパターンSPとを
共に移動させてもよく、例えばレチクルパターンRPを
X方向に移動させながら、センサパターンSPをZ方向
に移動させても同様の結果が得られる。また、レチクル
パターンRP又はセンサパターンSPをX方向、Y方
向、及びZ方向の3方向に同時に移動して走査するよう
にすることもできる。
【0047】以上のように、上記実施例の焦点検出方法
は、位置決め精度が厳しくなく、且つ、測定時間の短い
優れた結像位置の検出方法である。前記のように、投影
露光装置等の装置には大気圧変化、温度変化を測定し、
結像位置の変化を予め求めておいたパラメータに基づき
計算して、斜入射光学系の受光系の平行平板の角度を自
動的に調整し、結像位置からずれないようにする機構が
備わっている。また、その装置の投影光学系に入射する
露光光のエネルギー量に基づき、投影光学系の露光光吸
収による焦点位置の変化を計算する機能も備わってい
る。
【0048】しかし、これらの機能はあくまで予測計算
に基づくものであり、予め見込めなかった要因には対処
できない。このため、上記実施例による結像位置の実測
による検出方法と組み合わせることによりその機能を補
えば更にその効果が発揮される。特に、露光光吸収は大
気圧変化と異なり比較的速い変化のため、結像位置を頻
繁に(例えば10分毎)検出しなければならないが、上
記実施例による高速の結像位置の検出方法であれば併用
することができる。このため、露光工程のスループット
の向上だけではなく、装置全体としての精度向上にも貢
献することができる。
【0049】また、上述実施例では、レチクルRの上部
から照明を行っているが、例えば露光用の照明光を光ガ
イドを介してウエハステージWS内に導いて、その照明
光でセンサパターンSPを底面側から照明し、その透過
光で投影光学系PLを介してレチクルマークRPを照明
し、その上部で受光してもよい。但し、レチクルマーク
RPを反射型として、レチクルマークRPでの反射光
を、投影光学系PL、センサパターンSP、不図示のビ
ームスプリッタを介して光電センサで受光してもよい。
【0050】なお、本発明の焦点検出方法は、ステッパ
ー型の露光装置ばかりでなく、レチクルとウエハとを相
対的に走査して露光するステップ・アンド・スキャン型
露光装置にもそのまま適用することができる。このよう
に本発明は上述実施例に限定されず、本発明の要旨を逸
脱しない範囲で種々の構成を取り得る。
【0051】
【発明の効果】本発明の焦点検出方法によれば、検出用
パターンと受光部とを2方向に相対的に1回走査するだ
けで、投影光学系の結像位置(焦点位置)の検出ができ
る。このため、厳密な位置合わせを行うことなく、短時
間で高精度に結像位置の検出を行うことがでる。従っ
て、露光装置に適用した場合にスループットが向上する
と共に、露光条件や照明条件の変化により投影光学系の
焦点位置が変動し、焦点位置を頻繁に実測する必要があ
る場合等には特に有効である。
【0052】また、検出用パターン又は光電検出手段の
受光部の何れか一方を光軸に平行に移動させると同時に
他方をその光軸と垂直な方向に移動させる場合には、ス
テージ系の制御が容易で、ステージ系の構造を簡単にす
ることができる利点がある。また、検出用パターンとし
て、所定方向に配列された1個又は複数のスリット状の
パターンを使用し、検出用パターンに対応する光電検出
手段の受光部として、その所定方向に対応する方向に直
交する方向に伸びたエッヂを有するものを使用する場合
には、受光部の受光面積を広くとることができるため、
検出用パターンの測定線幅によって光電検出手段の受光
部のパターン形状を変えなくてもよく、且つ、受光部が
形成し易い利点がある。
【0053】更に、投影光学系が、照明光学系により照
明されたマスクパターンの像を感光基板上に投影するた
めに使用され、検出用パターンをそのマスクパターン側
に配置し、照明光学系により検出用パターンを照明する
ものである場合には、別途焦点検出用の照明系を設ける
必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のステッパ方式の投影露光装
置を示す構成図である。
【図2】図1の装置の光電センサからの検出信号の波形
を示す図である。
【図3】レチクルパターンRP及びセンサパターンSP
を示す拡大平面図である。
【図4】レチクルパターンRP1及びセンサパターンS
P1を示す拡大平面図である。
【図5】レチクルパターンRP2及びセンサパターンS
P2を示す拡大平面図である。
【図6】レチクルパターンRP3及びセンサパターンS
P3を示す拡大平面図である。
【図7】レチクルパターンRP4及びセンサパターンS
P4を示す拡大平面図である。
【図8】図5のレチクルパターンとセンサパターンとを
使用して得られた光電センサからの検出信号の波形を示
す図である。
【図9】(a)は従来技術の説明に供する装置構成図で
あり、(b)はそれにより得られた光電センサからの検
出信号の波形を示す図である。
【図10】(a)は他の従来技術の説明に供する装置構
成図であり、(b)はそれにより得られた光電センサか
らの検出信号の波形を示す図である。
【符号の説明】
1 レチクルステージ R レチクル PL 投影光学系 WS ウエハステージ W ウエハ PES 光電センサ RP レチクルパターン SP センサパターン 3 投光系(斜入射光学系) 4 受光系(斜入射光学系) 6 レーザ干渉計 9 結像位置検出系 10 ステージコントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/207 H G03B 3/00 A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1面上のパターンの像を第2面上に投
    影する投影光学系の焦点位置の検出方法において、 前記第1面又は第2面の一方の面側に配置された検出用
    パターンと、前記第1面又は第2面の他方の面側に配置
    され、所定形状の受光部を有する光電検出手段と、を用
    い、 前記検出用パターンを照明し、 前記検出用パターンと前記光電検出手段の受光部とを前
    記投影光学系の光軸に平行に相対移動させると同時に、
    前記検出用パターンと前記光電検出手段の受光部とを前
    記光軸に垂直な方向に相対移動させて、前記検出用パタ
    ーンの結像光束を前記受光部が横切るときの前記光電検
    出手段の検出信号を取り込み、 該取り込まれた検出信号に基づいて前記投影光学系の焦
    点位置を求めることを特徴とする焦点検出方法。
  2. 【請求項2】 前記検出用パターン又は前記光電検出手
    段の受光部の何れか一方を前記光軸に平行に移動させる
    と同時に他方を前記光軸と垂直な方向に移動させること
    を特徴とする請求項1記載の焦点検出方法。
  3. 【請求項3】 前記検出用パターンは、所定方向に配列
    された1個又は複数のスリット状のパターンからなり、
    前記光電検出手段の受光部は、前記所定方向に対応する
    方向に直交する方向に伸びたエッヂを有することを特徴
    とする請求項1又は2記載の焦点検出方法。
  4. 【請求項4】 前記投影光学系は、照明光学系により照
    明されたマスクパターンの像を感光基板上に投影するた
    めに使用され、前記検出用パターンを前記マスクパター
    ン側に配置し、前記照明光学系により前記検出用パター
    ンを照明することを特徴とする請求項1、2又は3記載
    の焦点検出方法。
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