JP2696755B2 - はがきおよびその製法 - Google Patents

はがきおよびその製法

Info

Publication number
JP2696755B2
JP2696755B2 JP63133114A JP13311488A JP2696755B2 JP 2696755 B2 JP2696755 B2 JP 2696755B2 JP 63133114 A JP63133114 A JP 63133114A JP 13311488 A JP13311488 A JP 13311488A JP 2696755 B2 JP2696755 B2 JP 2696755B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
postcard
coating material
continuous
release agent
resin layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63133114A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01301388A (ja
Inventor
昇 松口
正 松口
Original Assignee
大松化学工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 大松化学工業株式会社 filed Critical 大松化学工業株式会社
Priority to JP63133114A priority Critical patent/JP2696755B2/ja
Publication of JPH01301388A publication Critical patent/JPH01301388A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2696755B2 publication Critical patent/JP2696755B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、はがきの一部分を見ることができないよ
うに被覆材が貼り付けられたはがきおよびそのはがきの
製法に関し、主として、秘密事項の記載部分を郵送中に
おいては隠し、適宜正規の受け取り人が受けとった後は
その秘密事項を比較的簡単に見ることができる、はがき
およびその製法に関する。
(従来技術) 特に、近年では、銀行の預金残高等の通知などのよう
に秘密事項を記載した郵便物が増加しているが、秘密事
項の記載欄は郵送時は隠し、正規の受け取り人が受け取
った後は比較的簡単にその内容を見ることができるよう
に形成されたはがきが開発されている。
従来のはがき単片の表面に被覆材が接着されたものと
しては、被覆材の裏面に形成された感圧型接着剤層面を
はがき大の単片上に加圧して接着したものがあった。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、このような感圧型接着剤層がその裏面に形
成された被覆材をはがき単片の一部分に貼ったもので
は、製造時において、被覆材の感圧型接着剤層がわずか
な接触にてはがき単片の表面に貼られるために、はがき
単片の最適な位置に、被覆材がたとえばその先端部分が
位置しない場合においても、初期的な接着がなされ、正
確な位置に貼り付けられないという、いわゆる貼りミス
が起こる確率が高い。しかも、従来の感圧型接着剤層か
ら形成される被覆材の場合には、はがき単片の表面より
被覆材を剥離可能にするためには、はがき単片の表面
に、たとえばシリコン加工等のような剥離処理工程が必
要となるために、勢い製造コストの上昇につながる。
それゆえに、この発明の主たる目的は、被覆材を最適
な位置に貼ることが可能であり、しかも、はがき台紙側
に剥離処理工程等の処理が不要となる、はがきおよびそ
の製造方法を提供することである。
(問題点を解決するための手段) この発明にかかるはがき、はがき台紙と、はがき台紙
に貼着されて少なくともその一部分を被覆する被覆材と
を含み、被覆材は、基材の表面の一部に、剥離剤層が形
成され、基材の剥離剤層の表面に熱接着性樹脂層が形成
され、熱接着性樹脂層が溶融されてはがき台紙に貼着さ
れたはがきであって、剥離剤層は、基材の表面において
間隔をあけたスポット状の部分を除く部分に形成され、
これらの間隔をあけたスポット状の部分に、熱接着性樹
脂層が基材側に露出するスポット接着部が間隔をあけて
形成される、はがきである。
この発明にかかるはがきの製法は、はがき台紙を準備
する工程と、基材の表面の一部に、剥離剤を印刷・塗工
して剥離剤層を形成する工程と、基材の剥離剤層側表面
に、熱接着性樹脂層を形成して、被覆材を準備する工程
と、被覆材の熱接着性樹脂層側とはがき台紙とを接合
し、被覆材を加熱加圧して熱接着性樹脂層を溶融させ、
はがき台紙に貼着する工程とを含む、はがきの製法であ
って、剥離剤層は、基材の表面において間隔をあけたス
ポット状の部分を除く部分に形成され、これらの間隔を
あけたスポット状の部分に、熱接着性樹脂層が基材側に
露出するスポット接着部が間隔をあけて形成される、は
がきの製法である。
(作用) この発明によれば、被覆材の裏面に形成された熱接着
性樹脂層は、はがき台紙の表面上にて、加圧され加熱さ
れることにより、熱接着性樹脂層が溶融してはがき台紙
に接着される。基材と熱接着性樹脂層との間に形成され
た剥離剤層は、基材を熱接着性樹脂層から引き剥がすこ
とを可能にするはたらきをする。
剥離剤層が形成されずに、熱接着性樹脂層が露出する
スポット接着部が間隔をあけて形成されることによっ
て、スポット接着部において、被覆材ははがき台紙に強
く接着される。
(発明の効果) この発明によれば、被覆材の裏面に形成された熱接着
性樹脂層を加熱により溶融させることによって、はがき
台紙の主面に接着するように構成されているので、はが
き台紙の最適な位置に被覆材が重ね合わされたことを確
認したときに初めて加熱すれば、被覆材がはがき台紙の
表面の最適な位置に正確に接着される。しかも、はがき
台紙の表面には、たとえば剥離処理などを必要とせず、
熱接着性樹脂層と基材との間に剥離剤層を形成すること
により、すなわち、接着力の相違を設けることにより被
覆材を少なくともその部分において引き剥がすことがで
きるように構成できるので、たとえば特別な剥離処理工
程を別途必要とすることなく、製造コストの低廉化を図
ることが可能となる。
被覆材がはがき台紙に強く接着されるスポット接着部
は間隔をあけて形成されるので、強く接着される接着部
が全体的に形成されないために、はがき台紙より被覆材
を簡単に引き剥がし、はがき台紙の主面に形成された情
報を見ることができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利
点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明か
ら一層明らかとなろう。
(実施例) 第1図は、この発明にかかるはがきを示す表面図であ
る。
第2図は、前記実施例の裏面図である。
このはがき連続紙10は、官製はがき大に形成されたは
がき台紙12とこのはがき台紙12の一部に貼着された被覆
材14を含む。
このはがき連続紙10は、第6B図で示すように、官製は
がき大に形成されたはがき台紙12に分離可能に形成され
てなるはがき連続原紙10aを含む。すなわち、各はがき
台紙12の境界線上には適宜にミシン目が形成されてはが
きを構成するように形成され、そのはがき連続原紙10a
の両端には、適宜な間隔をおいてスプロケット孔16が連
続して形成されている。
この発明において、はがき連続原紙10aには、典型的
な紙は勿論、合成紙,その他合成樹脂製シート等の薄状
材が含まれる。
次に、このはがき台紙12の表面に、特にたとえば金融
や保険の案内などのように秘密事項が記載された部分に
貼着される、被覆材14について、主として第2図および
第3B図に基づいて説明する。
この被覆材14は、たとえば紙、合成樹脂フィルムなど
の比較的柔軟で鋏などで切断することが可能な素材をも
って形成された基材18を含む。
この基材18の一方主面には、隠ぺい層20が形成されて
いる。
隠ぺい層20は、たとえば銀インク等で銀刷り印刷する
ことによって形成され、またはアルミホイル等の隠ぺい
力を有するフィルム材を接着剤等をもって積層すること
によって形成される。
隠ぺい層20の表面の一部には、たとえばシリコン樹
脂、フッソ樹脂、パラフィン、ワックスなどの剥離剤を
コーティングしてなる剥離剤層22が形成されている。
隠ぺい層20の剥離剤層側表面には、さらに、たとえば
熱接着性樹脂を、加熱しながら押し出しコーティング
し、あるいは溶剤に溶解させまたは水に分散させてグラ
ビアまたはシルクスクリーン等の印刷をすることによっ
て、熱接着性樹脂層24が形成されている。
この熱接着性樹脂層24は、たとえば100℃ないし200℃
の温度で溶融し、はがき台紙12に完全に接着することが
できるように形成されている。
この実施例においては、被覆材14の両端、すなわち連
続原紙10aのスプロケット孔16側にて、基材18の所定幅
を残存させて、剥離剤層22が形成されている。
そして、さらに連続原紙10aの幅方向側で被覆材14の
先端部分にて、スポット状に、すなわち、間隔をあけ
て、熱接着性樹脂層24と基材18の隠ぺい層20とが直接接
着するように、剥離剤層22が形成されていないスポット
接着部26が存在する。したがって、剥離剤層22が形成さ
れた部分では、基材18と熱接着性樹脂層24とは弱く接着
され、また、剥離剤層22が形成されていない部分では、
基材18と熱接着性樹脂層24とは強く接着される。なお、
スポット接着部26を、前記実施例においては、被覆材14
の先端部分に形成したが、このスポット接着部26を先端
部分と後端部分のいずれの部分に形成してもよく、ま
た、いずれかの部分に形成してもよい。
なお、基材18の例としては、前記実施例の他、合成
紙,セロハン,ポリエチレン,ポリエステル等のフィル
ムまたはアルミホイル等が挙げられるが、この被覆材14
を連続原紙10aに貼着したときに、剥離剤層22が形成さ
れた部位の熱接着性樹脂層24の接着力に抗してこの被覆
材14が不用意に層間剥離しないように、比較的柔軟なも
のを選択するのがよい。
また、この基材18としてアルミホイル等のように隠ぺ
い性に優れたものを選択した場合には、前記実施例のよ
うに、隠ぺい層20を形成しなくてもよい。
前記接着性樹脂の例としては、EVA系の接着剤が選択
される。その組成は、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重
合樹脂)、粘着付与剤、ワックス、抗酸化剤からなり、
補助的に可塑剤、充填剤が添加される場合がある。
粘着付与剤としては、部分水添ロジンのグリセリンエ
ステル、ロジンのグリセリンエステル、ペンタエリスリ
トール変成ロジン、石油樹脂、αメチルスチレン/ビニ
ルトルエン共重合体、テルペン油重合体、テルペンフェ
ノール重合体などがある。
ワックスとしては、パラフィンワックス、マイクロク
リスタリンワックス、低分子量ポリエチレンワックス、
フィッシャートロプシュワックス、カスターワックス、
塩素化パラフィンなどがある。
抗酸化剤としては、ヒンダードフェノール系化合物、
サリチル酸系化合物、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾ
トリアゾール系化合物、燐系化合物、硫黄系化合物、有
機金属系化合物などがある。
前記実施例以外の接着性樹脂としては、スチレン−プ
タジエン−スチレン共重合樹脂、スチレン−イソプレン
−スチレン共重合樹脂、ポリエチレン、エチレン−エチ
ルアクリレート共重合樹脂、エチレン−アクリル酸共重
合樹脂、エチレン−アクリル酸メチル共重合樹脂、エチ
レン−メチルメタクリレート共重合樹脂、エチレン−メ
タクリル酸共重合樹脂、アイオノマー樹脂、ポリメチル
ペンテン樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合樹
脂、塩化ビニリデン樹脂、塩ビ−酢ビ共重合樹脂、ポリ
アミド樹脂、スチレン−アクリル酸共重合樹脂、ポリス
チレン樹脂、ポリアクリル酸共重合樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリウレタン樹脂、ワックス類などが選択でき
る。これらを印刷・塗工するときには、加熱しながら、
あるいは溶剤に溶解させ、または水に分散して適宜用い
ればよい。
次に、この被覆材14の製造方法について、第4図ない
し第6図に基づき説明する。
まず、基材18を形成する紙を準備し、その一方主面
に、銀インクにてベタで銀刷り印刷、たとえばオフセッ
ト印刷等の周知の印刷方法あるいはコーティングするこ
とによって、隠ぺい層20を形成する。
そして、隠ぺい層20が形成された基材18は、第4図に
示すように、剥離剤塗工装置30に導かれる。剥離剤塗工
装置30は、基材18の隠ぺい層20側の表面に、たとえば、
シリコン樹脂,フッソ樹脂,パラフィン,ワックスなど
の剥離剤22aを印刷・塗布するためのものであり、基材1
8をロール状に保持するための保持ローラ32を含む。保
持ローラ32に保持された基材18は、2つのローラ34aお
よび34b、貯槽36を含む塗布装置38に導かれ、ローラ34
a,34bを回転させながら剥離剤22aを塗布する。なお、塗
布装置38としては、グラビアロールコータ,リバースロ
ールコータ等の塗布装置を用いてもよく、また、オフセ
ット印刷機,スクリーン印刷機などの公知の印刷機を用
いてもよい。
この剥離剤22aが塗布された基材18は、次に設けられ
たヒータを含む乾燥機40に導かれて乾燥される。乾燥機
40では、基材18に印刷・塗布された剥離剤22aが乾燥さ
れて、剥離剤層22として形成される。
このように剥離剤層22が形成された基材18は、巻取装
置42に導かれる。
次に、この剥離剤層22が形成された基材18をロール状
に巻いた積層物を、熱接着性樹脂塗工装置50の保持ロー
ラ52に装填する。
保持ローラ52に保持された基材18はその一端が解きほ
どかれて、熱接着性樹脂塗布装置54に導かれる。
この熱接着性樹脂塗布装置54は、基材18の隠ぺい層20
側の表面に、たとえば、前記したエチレン−酢酸ビニル
共重合樹脂を主剤とする熱接着性樹脂24aを印刷・塗布
するためのものであり、適宜な温度に加熱しながら熱接
着性樹脂24aを塗布するものである。
そして、この熱接着性樹脂24aが印刷・塗布された基
材18は、冷風を吹き出す装置を含む乾燥機56に導き、熱
接着性樹脂24aを乾燥して熱接着性樹脂層24を形成す
る。
次に、熱接着性樹脂層24が形成された基材18は、適宜
基材18に切目28を形成する切目形成装置58に導かれる。
このようにして、基材18の主面に、隠ぺい層20、剥離
剤層22および熱接着性樹脂層24が順次積層された被覆材
の連続体14aは、再びロール状に巻き取られる。
この実施例においては、第6A図に示すように、連続原
紙10aのスプロケット孔16側の両端近傍にて、一定幅を
もって剥離剤層22が形成されていない部分が存在する。
そして、さらに連続原紙10aの幅方向側で被覆材14の先
端部分にて、スポット状に熱接着性樹脂層24と基材18側
の隠ぺい層20とが直接接着するように、剥離剤層22が形
成されていないスポット接着部26が存在する。
また、基材18の表面には、適宜はがき台紙12の性質に
適した印刷を施してもよく、前記した実施例のように連
続したものの場合に、たとえば基材18の送りピッチを検
知するための検知マークを墨色等によって印刷してもよ
い。
次に、前記はがき連続原紙10aの表面に被覆材14を接
着する方法について、主として、第7図ないし第12図に
示す接着装置に基づいて説明する。
この被覆材の接着装置100は、第6B図に示すはがき連
続原紙10aを被覆材14の貼られる位置に送り込むように
形成された連続紙移送装置102を含む。
この連続紙移送装置102は、接着装置本体104の略両端
に形成されたスプロケット移送装置106と、接着装置本
体104の略中央に形成され、はがき連続原紙10aをその移
送方向に適宜な距離、本実施例においてははがき台紙12
に貼られる被覆材14の1枚あたりの長さ相当分、はがき
連続原紙10aを移送する接着部移送装置108とを含む。ス
プロケット移送装置106は、はがき連続原紙10aのスプロ
ケット孔16に嵌合する凸起が形成されたベルトを回動さ
せ、前記凸起をスプロケット孔16に順次嵌合させてはが
き連続原紙10aを移送するように形成されている。
接着部移送装置108は、第8A図に示されるように接着
装置本体104の前後に掛け渡された軸112に固定された連
続紙移送カム114を含み、この連続紙移送カム114は、そ
の胴部に適宜な溝が形成され、その連続紙移送カム114
の等速回転により、リンク機構116に上下および前後の
適宜な運動を与え、そのリンク機構116に固定された接
着部移送台118に前後の連続あるいは断続的な運動をす
ることができるように構成されている。すなわち、リン
ク機構116は、接着装置本体104に枢軸116aをもって揺動
自在に固定されたリンク116bが、接着部移送台118に回
転自在に固定されたリンク116cに回動自在に固定されて
なり、連続紙移送カム114の回転により、リンク機構116
を介して接着部移送台118が前後進する。
なお、連続紙移送装置102において移送されるはがき
連続原紙10aの移送量は、第8B図において示すように、
はがき連続原紙10aの移送量を検知する同期装置119によ
って検知される。すなわち、接着装置本体104の前後に
設けられたタイミングプーリー119aおよび他のタイミン
グプーリー119b間に掛け渡されたタイミングベルト119c
に、接着部移送台118の一部が連結片119dにて連結さ
れ、接着部移送台118の移送距離をタイミングプーリー1
19bに連結されたエンコーダ119eからのパルス信号によ
って検知し、連続紙移送装置102に形成された駆動源で
あるパルスモーターの回転を制御して、全体的に制御す
るように構成されている。
引き続き、前記連続紙移送装置102によって順次送ら
れるはがき連続原紙10aの表面に接着される、被覆材14
の移送装置について、主として第9図、第10A図および
第10B図に基づいて説明する。
この被覆材移送装置120は、被覆材14を連続して形成
してなる被覆材の連続体14aが、ロール状に巻かれてな
るものを装填するリール122と、前記リール122より引き
出された被覆材の連続体14aの移送量を検知し、被覆材
の連続体14aが特定の位置にきたときにその位置に到達
したことを検知し、かつ被覆材移送装置120の制御部に
電気信号を発する被覆材検知装置124と、該被覆材検知
装置124よりもより下流に設けられ、被覆材の連続体14a
を適宜な長さに切断する被覆材切断装置126とを含む。
そして、被覆材移送装置120においては、その被覆材
の連続体14aを切断する被覆材切断装置126の前後に、軸
にゴム製リングが固着されてなる被覆材移送体128が形
成され、各被覆材移送体128のリングが互いに接触しな
がら回転するように、被覆材切断装置126の前後におい
て1対ずつ設けられている。
そして、1対の被覆材移送体128のリング間に挟まれ
た被覆材の連続体14aは、その被覆材移送体128の回転に
より、はがき連続原紙10aの表面上の適宜な位置に送り
込むように形成されている。
また、被覆材切断装置126は、カッタ130aおよび130b
を含む。このカッタ130aおよび130bは、その一端の枢軸
130cを中心として回動自在に切断装置本体132に固定さ
れ、その他端はリンク機構134に固定されている(第10A
図および第10B図参照)。
前記リンク機構134は、前記切断装置本体132に回動自
在に固定された切断軸136と固定片138を介して回動自在
に固定され、該切断軸136は、第9B図に示すように、リ
ンク140aおよび140bを介してカム溝が形成された円板14
2に連結されている。そして、この円板142は、前記連続
紙移送カム114を固定する軸112に固定されている。
したがって、円板142の回転にともない、リンク140a
および140bを介して、切断軸136が円板142に形成された
カム溝の作用により回転させられ、それによってカッタ
130aおよび130bが、切断装置本体132に固定する枢軸130
cを中心として回動させられ、被覆材の連続体14aを適宜
な大きさに断裁するように形成されている。
次に、はがき連続原紙10aの表面に被覆材14を接着す
る加圧加熱装置150について、主として第11A図および第
11B図に基づいて説明する。
この実施例においては、加圧加熱装置150は、前記被
覆材の連続体14aの先端をはがき連続原紙10aの幅方向線
状に押圧し、はがき連続原紙10aの表面に被覆材の連続
体14aを初期的に接着する線状加圧加熱装置152と、前記
線状加圧加熱装置152でその先端がはがき連続原紙10aの
表面に貼着された被覆材14をはがき連続原紙10aの表面
に接着する、面状加圧加熱装置154とを含む。
加圧加熱装置150は、四角形の枠状の移送基台156を含
む。この移送基台156に、線状加圧加熱装置152を形成す
る直線状ヒータ158と、面状加圧加熱装置154を形成する
面状ヒータ160とが固定されている。この面状ヒータ160
は、ほぼ被覆材14と同一の面積を有する。
さらに、この実施例においては、移送基台156に、押
圧ローラ162が回動自在に固定されている。この押圧ロ
ーラ162は、面状ヒータ160ではがき連続原紙10aの表面
に接着された被覆材14の表面を押圧し、より密着させる
ように形成される。そして、直線状ヒータ158および面
状ヒータ160が取り付けられた移送基台156は、前記接着
部移送台118の上方に移動自在に固定され、直線状ヒー
タ158、面状ヒータ160および押圧ローラ162と接着部移
送台118と間においてはがき連続原紙10aが移送される。
そして、移送基台156は、接着部移送台118とともにはが
き連続原紙10aの進行方向に沿って前後進するように形
成されている。
そして、この移送基台156は、直線状ヒータ158および
面状ヒータ160と接着部移送台118とが接着したり離間し
たりすることができるように、接着部移送台118の側部
にて上方に向けて固定された支持部164に、リンク機構1
66を介して、上下動自在に固定されている。
すなわち、リンク機構166を構成する略L字形リンク1
66aの一端が移送基台156に回動自在に固定され、リンク
166aの中央において回動自在に軸168をもって支持部164
に固定されている。そして、同様な上下流の1対のリン
ク機構166は、リンク166aの他端にて、ターンバックル1
66bにて連結され、上下流のリンク機構166が、同様な作
動をするように構成されている。該軸168は、前記支持
部164に回動自在に固定され、該軸168の回転により、移
送基台156が、直線状ヒータ158および面状ヒータ160と
ともに上下動するように形成されている。
そして、前記軸168は、その一端に設けられた別のリ
ンク機構170を介して、カム溝を形成された円板172に連
結されている。なお、円板172は、前記連続紙移送カム1
14および円板142が固定された軸112に固定されている。
このリンク機構170は、その中央に長溝が穿設された
案内体171aと、前記案内体171aの長溝内を回転しながら
移動する回転体171bと、前記軸168と該回転体171bとを
連結するリンク171cとよりなる揺動直進リンク機構170A
を含む。さらに、このリンク機構170は、前記案内体171
aを上下動させるもので、前記案内体171aに連結された
合リンク171dと、前記リンク171dに回動自在に固定され
たリンク171eと、前記リンク171eの他端にて枢軸171fを
介して連結された他のリンク171gと、前記リンク171gと
回動自在に連結されたリンク171hと、前記リンク171hと
その一端にて連結され接着装置本体104に枢軸171iにて
固定されたリンク171jとからなる、上下動リンク機構17
0Bを含む。
そして、円板172に形成されたカム溝の作用によっ
て、上下動リンク機構170Bが働き、案内体171aが、接着
装置本体104に上下に形成された長孔171k内を上下動さ
せられることにより、揺動直進リンク機構170Aのリンク
171cが揺動させられ、軸168が適宜な角度で回転するこ
とにより、前述した別のリンク機構166の作用により、
移送基台156が上下動するように形成されている。
この実施例においては、直線状ヒータ158および面状
ヒータ160が移送基台156に一体的に固定されているが、
直線状ヒータ158および面状ヒータ160各々は、個別に温
度調節装置(図示せず)によって、適宜な温度になるよ
うに制御されている。
このように温度制御を各ヒータごとにするようにした
のは、被覆材14に形成された熱接着性樹脂層の特性等に
よって、微妙な調節をすることができるようにするため
である。
次に、この被覆材の接着装置の作動状態について、第
12図に示すタイムチャートを参照して説明する。
はがき連続原紙10aは、連続紙移送装置102のスプロケ
ット移送装置106にて所定量移送させられる。
そして、接着部移送台118は、この実施例において
は、はがき連続原紙10aの下流側より上流側に移動す
る。
一方、被覆材移送装置120によってリール122から被覆
材の連続体14aが移送され、それにともない被覆材検知
装置124が被覆材の連続体14aの表面に形成された検知マ
ーク、この実施例においては矢印を検知することによ
り、被覆材の連続体14aの移送も一時停止されるととも
に、前記接着部移送台118も停止する。このとき、被覆
材切断装置126が作動して、カッタ130aおよび130bが円
板142のカム溝の作用により、被覆材の連続体14aを適宜
な大きさ、すなわち一片の被覆材14に断裁する。
そして、この被覆材切断装置126にて適宜な大きさに
切断されてなる被覆材14の先端は、はがき連続原紙10a
の表面の最適な位置に位置し、加圧加熱装置150を形成
する線状加圧加熱装置152にてはがき連続原紙10aの幅方
向において直線状にその先端が加圧加熱され、初期的に
はがき連続原紙10aの表面に被覆材14の先端が接着され
る。
そのとき、加圧加熱と同時に、はがき連続原紙10aは
連続紙移送装置102の作動により、一定距離、この実施
例においては一片の被覆材14の略々長さ相当分下流に移
送される。すなわち、前のサイクルにて面状加圧加熱装
置154の下部に位置した被覆材14とはがき台紙12とが加
圧加熱されると同時に、はがき連続原紙10aの下流への
移動にともない被覆材14が所定距離移送されることにな
る。
そして、接着部移送台118がレール体174上を所定量移
動した後、再び円板172のカム溝の作用によって、線状
加圧加熱装置152および面状加圧加熱装置154は、接着部
移送台118より離間し、上方に位置する。それととも
に、接着部移送台118とともに線状加圧加熱装置152およ
び面状加圧加熱装置154とが、はがき連続原紙10aの流れ
と逆方向に、すなわちもとの上流側の所定の位置まで移
動する。このとき、押圧ローラ162が被覆材14の表面を
回転しながら押圧することになる。
そして、再び、被覆材の連続体14aの断裁等の工程を
経て次のサイクルにて後から送られてきた被覆材14の先
端位置において、接着部移送台118と加圧加熱装置150を
形成する線状加圧加熱装置152および面状加圧加熱装置1
54とが接合する。このとき、前のサイクルにて送られて
いる被覆材14が面状加圧加熱装置154の下部に位置して
いる。そして、次のサイクルの被覆材14の先端が接着さ
れたはがき連続原紙10aは、連続紙移送装置102の作動に
より一定の距離移送されるとともに、先に前サイクルに
て送られていた前の被覆材14が面状加圧加熱装置154に
よって押圧加熱されることになる。
すなわち、その先端を接着された被覆材14が、面状加
圧加熱装置154の下部(初期的な上流側の位置)に位置
したときに、面状加圧加熱装置154は、接着部移送台118
表面に、円板172に形成されたカム溝の作用によって押
し付けられ、被覆材14を加圧加熱する。
なお、はがき連続原紙10aの移送距離も、連続紙移送
装置102に形成されたエンコーダの発するパルスによっ
てその移送距離が規制され、中央処理装置176をもっ
て、被覆材移送装置120、被覆材切断装置126および加圧
加熱装置150の移送を制御するように構成されている。
ただし、はがき連続原紙10aは後進しないように形成さ
れ、接着部移送台118および加圧加熱装置150の線状加圧
加熱装置152および面状加圧加熱装置154の後進に対応し
て、逆走されないように形成されている。
このように、加圧加熱装置150は、前進、思案点(下
流側)、後進、思案点(上流側)のサイクルを繰り返し
て、第1図に示すように連続紙10を構成するはがき台紙
12の表面に適宜被覆材14が接着される。
そして、このようにして被覆材14にてその一部が被覆
されてなる連続紙10は、適宜折り畳まれ、その後適宜切
り離され、郵便局に差し出されることになる。
なお、この被覆材14が貼付された連続原紙10aは、熱
接着性樹脂層24と基材18とが直接接着した部分において
は強くはがき台紙12に基材18が接着され、剥離剤層22が
形成された部分においては、基材18が弱く接着される。
したがって、第13A図および第13B図に示すように、剥離
剤層22が形成された部分においては、はがき台紙12よ
り、比較的簡単にこの被覆材14、特に、基材18を引き剥
がすことができる。
なお、はがきの表面の一部分に形成された銀行預金残
高等の秘密事項を被覆する場合には、剥離剤層22が形成
された部位にて、基材18と熱接着性樹脂層24とが直接接
着している部位にて切り離すことができるような切目を
適宜形成し、切目によって被覆材14をはがき台紙12から
切り離すことができるように形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例であるはがきの表面図で
ある。 第2図は、前記実施例の裏面図である。 第3A図は、はがき単片を示す斜視図であり、第3B図はそ
の部分断面図である。 第4図および第5図は、被覆材の製造方法の一例を示す
製造装置の図解図であり、第4図は剥離剤塗工装置を示
す図であり、第5図は熱接着性樹脂塗工装置を示す図で
ある。 第6A図は、はがき連続原紙の表面図である。 第6B図は、被覆材の斜視図である。 第7図は、被覆材の接着装置全体を示す斜視図である。 第8A図および第8B図は、接着部移送装置の図解図であ
る。 第9図は、被覆材移送装置の要部を示す斜視図である。 第10A図は、第9図図示例より下流の被覆材切断装置の
近傍を示す斜視図であり、第10B図は被覆材切断装置の
背後の要部を示す図解図である。 第11A図は、被覆材の加圧加熱装置の要部を示す斜視図
であり、第11B図はその背後の要部を示す図解図であ
る。 第12図は、第7図図示例のタイムチャートを示す図であ
る。 第13A図および第13B図は、被覆材をはがき台紙より引き
剥がした状態を示す図であり、第13A図はその斜視図で
あり、第13B図はその部分断面図である。 図において、10ははがき連続紙、10aははがき連続原
紙、12ははがき台紙、14は被覆材、14aは被覆材の連続
体、16はスプロケット孔、18は基材、20は隠ぺい層、22
は剥離剤層、24は熱接着性樹脂層、26はスポット接着
部、28は切目、30は剥離剤塗工装置、32は保持ローラ、
34a,34bはローラ、36は貯槽、38は塗布装置、40は乾燥
機、42は巻取装置、50は熱接着性樹脂塗工装置、52は保
持ローラ、54は熱接着性樹脂塗布装置、56は乾燥機、58
は切目形成装置、100は被覆材の接着装置、102は連続紙
移送装置、104は接着装置本体、106はスプロケット移送
装置、108は接着部移送装置、112は軸、114は連続紙移
送カム、116はリンク機構、118は接着部移送台、120は
被覆材移送装置、122はリール、124は被覆材検知装置、
126は被覆材切断装置、128は被覆材移送体、130a,130b
はカッタ、132は本体、134はリンク機構、136は切断
軸、138は固定片、140a,140bはリンク、142は円板、150
は加圧加熱装置、152は線状加圧加熱装置、154は面状加
圧加熱装置、156は移送基台、158は直線状ヒータ、160
は面状ヒータ、162は押圧ローラ、164は支持部、166は
リンク機構、166aはリンク、168は軸、170はリンク機
構、172は円板、174はレール体、176は中央処理装置を
示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】はがき台紙と、 前記はがき台紙に貼着されて少なくともその一部分を被
    覆する被覆材とを含み、 前記被覆材は、基材の表面の一部に、剥離剤層が形成さ
    れ、基材の前記剥離剤層の表面に熱接着性樹脂層が形成
    され、前記熱接着性樹脂層が溶融されてはがき台紙に貼
    着されたはがきであって、 前記剥離剤層は、前記基材の表面において間隔をあけた
    スポット状の部分を除く部分に形成され、 前記間隔をあけたスポット状の部分に、前記熱接着性樹
    脂層が前記基材側に露出するスポット接着部が間隔をあ
    けて形成される、はがき。
  2. 【請求項2】はがき台紙を準備する工程と、 基材の表面の一部に、剥離剤を印刷・塗工して剥離剤層
    を形成する工程と、 基材の剥離剤層側表面に、熱接着性樹脂層を形成して、
    被覆材を準備する工程と、 前記被覆材の熱接着性樹脂層側と前記はがき台紙とを接
    合し、前記被覆材を加熱加圧して熱接着性樹脂層を溶融
    させ、前記はがき台紙に貼着する工程とを含む、はがき
    の製法であって、 前記剥離剤層は、前記基材の表面において間隔をあけた
    スポット状の部分を除く部分に形成され、 前記間隔をあけたスポット状の部分に、前記熱接着性樹
    脂層が前記基材側に露出するスポット接着部が間隔をあ
    けて形成される、はがきの製法。
JP63133114A 1988-05-31 1988-05-31 はがきおよびその製法 Expired - Fee Related JP2696755B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63133114A JP2696755B2 (ja) 1988-05-31 1988-05-31 はがきおよびその製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63133114A JP2696755B2 (ja) 1988-05-31 1988-05-31 はがきおよびその製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01301388A JPH01301388A (ja) 1989-12-05
JP2696755B2 true JP2696755B2 (ja) 1998-01-14

Family

ID=15097129

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63133114A Expired - Fee Related JP2696755B2 (ja) 1988-05-31 1988-05-31 はがきおよびその製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2696755B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5229229U (ja) * 1975-08-20 1977-03-01
JPH022620Y2 (ja) * 1986-09-24 1990-01-22

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01301388A (ja) 1989-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4938506A (en) Postcard with revealable indicia and manufacturing method thereof
JP2696755B2 (ja) はがきおよびその製法
JP2803037B2 (ja) 貼着材およびその製造方法
JP2646488B2 (ja) はがきおよびその製造方法
JPH01301389A (ja) はがきおよびその製法
JP2646489B2 (ja) はがきおよびその製造方法
JP2602798B2 (ja) はがきおよびその製法
JP2650110B2 (ja) はがきおよびその製法
EP0426863A1 (en) Post card and method of its production
JP2646490B2 (ja) はがきおよびその製造方法
JPH01301390A (ja) くじ付きはがきおよびその製法
JPH01301393A (ja) はがきおよびその製造方法
JPH02245786A (ja) 貼着材およびその製造方法
JP2814462B2 (ja) はがき
JPH02245386A (ja) はがきおよびその製造方法
JPH01294092A (ja) 貼着材貼付連続紙およびその製造方法
JPH01301379A (ja) はがきおよびその製造方法
JPH02245388A (ja) はがきおよびその製造方法
JPH0279078A (ja) 貼着材
JPH01302381A (ja) 貼着材およびその製造方法
JPH02245387A (ja) はがきおよびその製造方法
JPH01301384A (ja) 貼着材貼付済体およびその製造方法
JPH01301383A (ja) はがきおよびその製造方法
JPH01301391A (ja) はがきおよびその製造方法
JPH01301387A (ja) くじ付きはがきおよびその製法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees