JP2696407B2 - 自動車用シートの製造装置 - Google Patents

自動車用シートの製造装置

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JP2696407B2
JP2696407B2 JP24711189A JP24711189A JP2696407B2 JP 2696407 B2 JP2696407 B2 JP 2696407B2 JP 24711189 A JP24711189 A JP 24711189A JP 24711189 A JP24711189 A JP 24711189A JP 2696407 B2 JP2696407 B2 JP 2696407B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、あらかじめ所定形状にモールド成形した発
泡体製クッション体に表皮を接着して製造する自動車用
シート(座席)の製造装置に関する。
(従来の技術) 従来の一般的な自動車用シートには、シートの外形形
状にモールド加工した発泡体(例えばウレタンフォー
ム)製クッション体に、該クッション体の表面の凹凸形
状に合致するように成形した表皮を接着剤で接着して製
造するものがある。
斯様なシートは表皮をパット内に設けたインサートワ
イヤに吊込むことなく表皮がパッドの凹凸状表面に沿っ
て密着できるので、製造が簡単である利点がある。
また、斯様なシートは表皮をモールド内に収容して、
発泡体製クッション体をモールド内で発泡成形する表皮
一体のものに比べ、成形性が損なわれる欠点があるが、
表皮と一体成形のクッション体の如く、表皮又はクッシ
ョン体のいずれか一方に発泡成形時における不具合によ
る欠陥等が生じた場合、欠陥がない他方までを破棄する
必要がないため、経済性が良く広く実施されている。
ところで、モールド成形した発泡体製クッション体に
表皮を接着して製造する従来品は、モールド成形したク
ッション体を下型上に載置し、その下型上のクッション
体表面に接着剤を塗布した後、その接着剤を塗布したク
ッション体の表面に、あらかじめ、クッション体の凹凸
状表面形状に一致するように成形した表皮を被せて、こ
れを上型で加圧して表皮をクッション体の表面に接着し
ていた。従って、この方法によると、モールド成形した
クッション体とあらかじめクッション体の表面形状に一
致するように成形した表皮とを、プレスで一個毎に接着
しなければならない。そのため斯る不具合を除去するた
めに本願出願人は円周方向に90度ずつ同一平面状に間欠
回転するターンテーブルを設け、該ターンテーブルを円
周方向に4等分割してその各々にシート1台分の下型を
設けるとともに、各下型の移動位置に順次表皮を下型に
供給する供給機構、下型の表皮を加熱する加熱機構、表
皮を所定の凹凸状に成形する成形機構、表皮をクッショ
ン体を圧着して接着する圧着機構を設けて、下型を360
度回転移動させることにより、1台分のシートが製造で
きるようにしたのを提案した。
この装置は、表皮を加熱機構で加熱し、これを成形機
構で加圧して成形し、この成形した表皮を圧着機構で表
面に接着剤を塗布したクッション体の表面に圧着して製
造するため、前記従来品に比べ生産性が向上する利点が
ある。
しかし乍ら、この装置は、表皮の加熱、成形、成形後
の表皮のクッション体に対する圧着の場所が夫々異なっ
ているため、各部での作業時間が短く、また、各部での
セット作業が規定され、且つ接着剤オープンタイプの設
定が難い不具合が発見された。
更に、この装置は無端状のレールに多数の下型を載
せ、このレールに沿って昇降可能な上型、加熱機構等を
配設する構造であるので、構造が複雑になるし、また、
広い据付面積が必要となる不具合もある。
斯る不具合を解消するため、本願出願人は回転方向の
外周面に複数の上型(表皮成形型、クッション体固定
型)を有する回転体の下方に、前記上型に対応する複数
の独立状下型を水平方向にスライド可能に設置し、その
1つを前記回転体の下方において昇降手段によって上昇
させて上型に加圧させて表皮を成形し、表皮にクッショ
ン体を加圧して接着する装置を提案した。
この装置は、前記提案品に比べ据付面積が狭くなる
が、複数の下型が回転体の下方を中心として夫々左右方
向に移動する構造であるため、回転体の据付面積の少な
くとも3倍以上の据付面積が必要となるし、また、回転
体の下方における左右の下型に表皮を取付け、また表皮
を接着したクッション体を下型から取り外す作業を行な
う必要があるため、作業者の行動範囲が大になり作業性
が悪い不具合がある。
そこで、本発明は装置自体の据付面積を更に少なくす
ると共に、作業者の作業作動範囲も少なくして、シート
の生産性を向上することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 以上の目的を達成するための本発明は、可動回転体の
回転方向の周面に設置した複数の上型と、固定回転体の
回転方向に設置し、前記上型に対応する複数の下型とか
らなり、前記可動回転体は前記固定回転体に対して上方
に配置すると共に、固定回転体方向に移動可能に装設
し、且つ前記上型又は下型のいずれか一方に表皮、他方
に発泡体製クッション体を取付けて、前記表皮に発泡体
製クッション体を加圧して一体に接着して自動車用シー
トを製造することを特徴とするものである。
以上の上型は可動回転体の4周面に、フロントシート
用のシートクッション用、フロントシートのシートバッ
ク用、リヤシートのシートクッション用、リヤシートの
シートバック用を設け、この各上型に、該上型に相当す
るモールド加工した発泡体製クッション体を取付け得る
ようにする。また以上の上型に対応するように、固定回
転体の4周面にフロントシートのシートクッション用・
・・等の下型を設けて表皮を取付け得るようにする。斯
様な上、下型を使用することにより、回転体が一回転
し、自動車一台分のシートが製造できる。また、前記各
下型には加熱手段を装設して表皮に皺が生じることのな
いようにするのが望ましい。
更に、前記各下型は固定回転体に対して、一端側を回
動自在に軸着し、且つ他端側を上下方向に傾動可能且つ
伸縮可能に装設し、その作業者に臨む垂直状の下型を傾
斜状にし且つ下方に伸長し得るように構成することが望
ましく、斯様に構成すると、その下型に対する表皮等の
取付け作業が容易化する。
また、可動回転体の側方には、接着剤を塗布する塗布
装置が配設され、上型に取付けたクッション体の表面に
接着剤を塗布するように構成されている。
以上の可動回転体、固定回転体はいずれも正逆回転可
能に取付けて、作業工程により回転方向が変換できるよ
うにするのが望ましい。
(作用) 可動回転体にフロントシートのシートクッションのク
ッション体固定用、表皮成形用等の上型を適宜選択して
取付け、一方、固定回転体には前記上型に対応する下型
を設ける。そして、前記上型がクッション体固定用のも
のであれば、その上型に所定の外形形状にモールド加工
したクッション体を固定し、このクッション体に接着す
る表皮を前記下型に取付け、その上型と下型とが向き合
うように可動回転体と固定回転体を回転させる。その
際、そのクッション体の表面には接着剤が塗布されてい
る。
次に、可動回転体を油圧シリンダー等で下降させて接
着剤を塗布したクッション体を、下型上の表皮に加圧し
て接着し、然る後、上型よりクッション体を脱型して下
型上の表皮に一体に固定する。次に、可動回転体を上昇
させ、この可動回転体と固定回転体を回転させ、作業者
に対向する前面側に位置する上型にクッション体を取付
ける共に、下型から表皮を接着したクッション体を取り
外し、新たな表皮を下型に装着する。その際、その下型
は上型と同様に、垂直状で前記作業が行ない難いため、
その下型を前方に傾動させて傾斜させると共に、下方に
スライドさせて前記作業を行ない易くする。
以下、これを繰り返すことにより、クッション体に表
皮を一体に接着してシートを製造する。
また、前記上型中に表皮成形型を設けることにより、
下型上の表皮をその下型と前記表皮成形の上型で加熱加
圧すると、クッション体の凹凸状上面形状に一致するよ
うに、表皮が成形される。この所定形状に成形した表皮
に可動回転体を回転させて、前記クッション体固定用の
上型に取付け、接着剤を塗布したクッション体を可動回
転体を下降させることにより、前記下型上の表皮に接着
することもできる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
図中、(1a)(1b)(1c)(1d)は前後左右に起立す
る支柱を示し、この各支柱(1a)の上部には断面コ字状
のガイド溝を設けて、後述する可動回転体(A)のフレ
ーム(a)が上下方向に摺動自在に支持するように構成
されている。また、この各支柱(1a)(1b)・・・の上
端には支杆(1e)が架設され、この支杆(1e)の中央部
に油圧シリンダ(22)が装設され、この油圧シリンダ
(22)のロッド(22a)は前記可動回転体(A)のフレ
ーム(a)に連結されており、この油圧シリンダ(22)
を作動させることにより、前記フレーム(a)が支柱
(1a)・・・のガイド溝に沿って上下方向に摺動する。
図中、(21)(21)・・・はフレーム(a)に設けて前
記支柱(1a)・・・のガイド溝に係合するローラを示
す。
可動回転体(A)はフレーム(a)に回転自在に横架
した支軸(24)に固定され、油圧シリンダ(23)によっ
て90度毎に回転するように構成されている。即ち、可動
回転体(A)の側面には支軸(24)を中心とする4ケ所
に係合部(25)(25)(25)(25)が設けてあり、シリ
ンダ(23)のロッド(23a)に連結したく字状のアーム
(23b)の下端部が第1図に示すように最下端に位置す
る係合部(25b)に係合している状態から、シリンダ(2
3)を作動させてロッド(23a)を伸長させると、そのロ
ッド(23a)の伸長によって可動回転体(A)が90度回
転し、係合部(25c)の位置になり、再度シリンダ(2
3)を作動するとアーム(23b)の端部が係合部(25b)
から離脱すると共に、アーム(23b)が元の位置に戻
り、最下端に位置する係合部(25a)に係合するように
なっている。なお、アーム(23b)の先端が最下端に位
置する係合部(25b)に係合している状態において、最
上段の係合部(25d)にはフレーム(a)側に設けたロ
ック部材(不図示)が係合して可動回転体(A)の回転
を確実に防止している。
以上の可動回転体(A)の回転方向の4周面には上型
(a1)(a2)(a3)(a4)が設けてあり、図示する各上
型(a1)・・・はシートの外形形状にモールド加工した
発泡体製クッション体(111)・・・を固定する治具の
作用をなし、第5図Aに示すようにその外側にはクッシ
ョン体(111)を挟持するクランプ(27)が設けてあ
る。この上型(a1)は自動車一台分のシートが可動回転
体(A)を一回転することにより製造できるように、フ
ロントシートクッション(FC)、フロントシートバック
(FB)、リヤシートクッション(RC)、リヤシートバッ
ク(RB)の各クッション体(111)・・・が装着できる
ようになっている。なお、この上型(a1)・・・は表皮
(101)・・・をクッション体(111)・・・の外形形状
に形成するものにおいてはクッション体(111)・・・
の表面形状に一致するようなプレス型を使用するも任意
であり、斯様な上型を使用することにより、後述する下
型(b1)とによって加熱加圧して表皮を凹凸状に成形す
ることも可能である。図中、(a1)はFC用、(a2)はFB
用、(a3)はRC用、(a4)はRB用のクッション体固定用
上型、(26a)(26b)(26c)(26d)はフードであり、
このフード(26a)・・・により上型(a1)・・・に装
着したクッション体(111)に・・・接着剤を塗布する
際、その接着剤の飛散を防止している。
図中(4)は上型(a1)・・・に装着したクッション
体(111)の表面に接着剤を塗布する塗布装置で、支柱
(1a)・・・の後方側に配設されている。
以上の可動回転体(A)の下方には固定回転体(B)
が回転自在に架設されている。この固定回転体(B)は
支柱(1a)(1b)(1c)(1d)に固定した支板(37)
(37)に回転自在に軸着する回転軸(36)に固定され、
前記可動回転体(A)と同様に油圧シリンダ(35)によ
って、90度毎に回転できるように構成されている。
図中(35a)は油圧シリンダ(35)のロッドで、この
ロッド(35a)の下端にはく字状のアーム(35b)が設け
てあり、前記油圧シリンダ(35)の作動によるロッド
(35a)の伸縮によって前記可動回転体(A)と同様に
固定回転体(B)を90度毎に回転するものであり、この
回転は正逆いずれの方向に回転できるようになってい
る。図示する固定回転体(B)は可動回転体(A)と同
方向に回転するように構成されている。
この固定回転体(B)はその回転方向の4周面に前記
上型(a1)に対応する下型(b1)・・・が配設されてい
る。即ち、前記上型(a1)に対して下型(b1)、上型
(a2)に対して下型(b2)、上型(a3)に対して下型
(b3)、上型(a4)に対して下型(b4)が設けてあり、
この下型(b1)・・・はいずれも上型(a1)に装着した
クッション体(111)・・・の上面形状に一致するよう
に形成されている。
そして、下型(b2)・・・は取付体(32)に設けてあ
り、各取付体(32)は下型(b2)を固定する摺動板(32
a)と、この摺動板(32a)をスライド可能に取付け回転
方向の一端を支軸(32e)によって固定回転体(B)に
回動自在に軸着した回動板(32b)とからなり、下型(b
2)に表皮(101)をセットし易く、また、下型(b2)か
ら表皮(101)一体のクッション体(111)が取り外し易
いように構成されている。
即ち、下型(b2)は第4図に示すように、作業者に向
き合う下型(b2)の回動板(32b)にはセクターギャ(3
2d)が固定され、このセクターギャ(32d)はモータに
よって駆動するピニオンギャ(32d′)に噛合してい
る。従って、モータによってセクターギャ(32d)を回
動すると、回動板(32b)は支軸(32e)を回転中心に75
度乃至90度の範囲内において回動する。この回動板(32
b)に対してスライド可能に装着した摺動板(32a)は回
動板(32b)の裏面側に設置した油圧シリンダ(32c)の
ロッド(32c′)の先端に連結され、油圧シリンダ(32
c)の作動によって下型(b2)が摺動板(32a)と共に下
降して可動回転体(A)の下方の下型(b1)より遠ざけ
て作業し易いようにしてある。
また、図中(31)は下型(b1)の取付体、(34)は下
型(b4)の取付体、(33)は下型(b3)の取付体で、斯
る各取付体(31)(33)(34)も固定回転体(B)の回
転によって作業者の向き合う位置に回転した場合には、
前記下型(b2)と同様に傾動し且つスライドできるよう
に同様の構造になっている。
図中(31a)(33a)(34a)は摺動板、(31b)(33
b)(34b)は回動板、(31c)(33c)(34c)は油圧シ
リンダ、(31d)(33d)(34d)はセクターギャ、(31
d′)(33d′)(34d′)はピニオンギャ、(31e)(33
e)(34e)は支軸を夫々示す。
第5図Aは前記可動回転体(A)に設けた上型(a1
の一部を示し、この図示する上型(a1)はクッション体
(111)を固定する治具の作用をなし、クッション体(1
11)は底面を上型(a1)に接合させてクランプ(27)
(27)によって挟持することにより、この上型(a1)に
固定するものであり、このクッション体(111)の下向
きの上面に接着剤が塗布され、表皮(101)を接着す
る。
第5図Bは前記固定回転体(B)に設けた下型(b1
の一部を示し、この下型(b1)は上型(a1)に固定した
クッション体(111)の上面形状に一致するように形成
され、且つ内部には発熱体が内蔵されている。そして、
この下型(b1)には表皮(101)が裏返しされて載置さ
れ、クランプ(27)(27)によって下型(b1)に固定さ
れる。
第6図は本発明装置によって製造したシート(FC)を
示し、表皮(101)のまち(101a)を除く部分が接着剤
によってクッション体(111)に接着されている。
第7図、第8図は本装置の使用状態を示し、FC用の上
型(a1)にFC用のクッション体(111)、FB用の上型(a
2)にFB用クッション体、RC用上型(a3)にRC用クッシ
ョン体(113)、RB用の上型(a4)にRB用クッション体
(114)が夫々固定され、また、FC用の下型(b1)にFC
用表皮(101)、FC用の下型(b2)にFC用表皮(102)、
RC用の下型(b3)にRC用表皮(103)、RB用の下型
(b4)にRB用表皮(104)が夫々装着され、前記RC用の
下型(b3)とRB用の下型(b4)には既に表皮(103)(1
04)にクッション体(113)(114)が一体に接着されて
いる。
この図示する上型(a1)・・・及び下型(b1)・・・
は、クッション体(11)・・・の表面形状にあらかじめ
縫製した袋状の表皮(101)・・・をRCなどの外形形状
にモールド加工した発泡体製クッション体(111)・・
・に接着するように形成され、可動回転体(A)、固定
回転体(B)を一回転することにより、自動車の一台分
のシートが製造できるように構成されている。
なお、前述の如く、前記上型(a1)・・・及び下型
(b1)・・・の一部には、平面状の表皮をクッション体
の凹凸状上面形状に一致するようにプレス成形する上
型、下型を両回転体(A)(B)に設けるも任意であ
る。
以上の上型(a1)・・・及び下型(b1)・・・は可動
回転体(A)、固定回転体(B)によって前述の如く90
度毎に回転する。この各回転体(A)(B)の回転方向
は作業工程に任意に変更できるように構成されている。
図示する両回転体(A)(B)は同方向に回転するよう
に形成されているため、FC用の上型(a1)がFC用の下型
(b1)、FB用の上型(a2)がFB用の下型(b2)・・・に
夫々対応するように配設されている。
以上の両回転体(A)(B)の回転は操作部(不図
示)を操作することにより、前述の如く油圧シリンダ
(23)(25)が同時に作動する。以上の可動回転体
(A)は第7図、第8図に示すように油圧シリンダ(2
2)によって上型(b1)・・・が下型(b1)に対して上
方に位置している時に回転する。
第9図はFC用クッション体(111)をFC用表皮(101)
に接着する状態を示し、このFC用クッション体(111)
は塗布装置(4)側に位置している状態でその上面側に
接着剤が塗布され、このクッション体(111)は可動回
転体(A)の回転により、下向きに位置し、この下向き
の状態で可動回転体(A)が取付けられているフレーム
(a)を油圧シリンダ(22)を作動させることにより、
そのロッド(22a)を伸長させると、フレーム(a)は
支柱(1a)・・・のガイド溝に沿って下降するため、ク
ッション体(111)は下型(b1)上の表皮(101)に加圧
される。その際、表皮(101)に皺が生じないように、
下型(b1)を加熱体で加熱するのが望ましい。以上の加
圧は60秒程度が好ましい。クッション体(111)を表皮
(101)に接着後、クッション体(111)を挟持するクラ
ンプ(27)を操作して上型(a1)からクッション体(11
1)を取り外し、油圧シリンダ(22)を操作してそのロ
ッド(22a)を収縮させてフレーム(a)を上方に摺動
させ、上型(a1)を元の状態に戻す。
そして、前記上型(a1)によってクッション体(11
1)を下型(b1)の表皮(101)に加圧中等において、表
皮(102)に接着したクッション体(112)を下型(b2
から取り除き、次に接着する表皮(102)を下型(b2
にセットすると共に、上型(a4)にRB用クッション(11
4)をクランプ(27)・・・で挟持して固定する。ま
た、この加圧中に、上型(a2)に固定したクッション体
(112)に塗布装置(4)によって接着剤を塗布する。
以上の下型(b2)から表皮(102)一体のクッション
体(112)を取り除き、新たな表皮(102)をセットする
際、その作業を作業者(M)が作業し易いように、垂直
状態の下型(b2)(第8図)を作業者(M)の手前に傾
斜状に位置するように、下型(b2)の取付体(32)を構
成する回動板(32b)を上端を回転中心に傾動させた
後、摺動板(32a)を作業者(M)方向に突出するよう
にスライドさせて行なう。また、上型(a4)は可動回転
体(A)が下降し、作業者の手が届く位置になっている
ため、容易にクッション体(114)を上型(a4)に装着
できる。
上述の如く、下型(b2)を傾動させてスライドした
後、その下型(b2)から表皮(102)一体のクッション
体(112)を取り除き、新たな表皮(102)を裏返して下
型(b2)に第9図に示すように載置してクランプ(27)
でこれを下型(b2)に固定した後、摺動板(32a)をス
ライドさせて収縮させ、回動板(32b)を回動させて、
下型(b2)を垂直状態に戻す。また、クッション体(11
4)を固定した上型(a4)は可動回転体(A)を上昇さ
せるのに伴なって上方に移動する。
次に、可動回転体(A)と固定回転体(B)を前述の
如く90度回転すると、接着剤が塗布された上型(a2)の
クッション体(112)が下向きになり、下型(b2)にセ
ットした表皮(102)が上方に位置してクッション体(1
12)と対向する。然る後、可動回転体(A)を下降させ
て前述の如くクッション体(112)を表皮(102)に加圧
して接着させ、この加圧中に前述の如く表皮(103)接
着後のクッション体(113)を下型(a3)から取り除
き、上型(a1)に新たなクッション体(111)を固定
し、以下、これを繰返して表皮とクッション体とを一体
に接着して、第6図に示すFC・・・等のシートを製造す
る。
なお、クッション体に接着した表皮においてクッショ
ン体に接着されない表皮のまち(101a)は裏返してその
端末をホッグリング等でクッション体を支持するフレー
ム等に固定する。
(効果) 本発明によれば、下型が固定回転体に上型が可動回転
体に取付けられ、その可動回転体の下方に固定回転体が
位置するように配設されているため、前記従来品に対し
て装置の設置面積が少なく、設置場所を有効に利用でき
る。また、下型が固定回転体に取付けられているため、
前記従来品に対して作業者の作業移動範囲が狭く、作業
性が向上する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明装置の一実施例を示し、第1図は部分切欠
右側面図、第2図は部分切欠左側面図、第3図は第2図
におけるIII−III線断面図、第4図は固定回転体の断面
図、第5図Aは上型の部分断面図、第5図Bは下型の部
分断面図、第6図は本装置によって製造した自動車用シ
ートの部分切欠斜視図、第7図は製造状態の正面図、第
8図は同部分切欠側面図、第9図は表皮、クッション体
を上、下型に固定する状態の側面図である。 図中(A)は可動回転体、(B)は固定回転体、(a1
(a2)(a3)(a4)は上型、(b1)(b2)(b3)(b4
は下型、(101)(102)(103)(104)は表皮、(11
1)(112)(113)(114)はクッション体を夫々示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可動回転体の回転方向の周面に設置した複
    数の上型と、固定回転体の回転方向に設置し前記上型に
    対応する複数の下型とからなり、 前記可動回転体は前記固定回転体に対して上方に配置す
    ると共に固定回転体方向に移動可能に装設し、且つ前記
    上型又は下型のいずれか一方に表皮、他方に発泡体製ク
    ッション体を取付けて、前記表皮に発泡体製クッション
    体を加圧して一体に接着して自動車用シートを製造する
    ことを特徴とする自動車用シートの製造装置。
  2. 【請求項2】前記各下型は固定回転体に対して、一端側
    を回動自在に軸着し、且つ他端側を上下方向に傾動可能
    且つ伸縮可能に装設してなる前記特許請求の範囲第1項
    記載の自動車用シートの製造装置。
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