JP2695775B2 - コンピュータシステムの誤動作からの復帰方法 - Google Patents
コンピュータシステムの誤動作からの復帰方法Info
- Publication number
- JP2695775B2 JP2695775B2 JP61297476A JP29747686A JP2695775B2 JP 2695775 B2 JP2695775 B2 JP 2695775B2 JP 61297476 A JP61297476 A JP 61297476A JP 29747686 A JP29747686 A JP 29747686A JP 2695775 B2 JP2695775 B2 JP 2695775B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- computer
- error
- reset signal
- microcomputer
- malfunction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Debugging And Monitoring (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、コンピュータ、例えばマイクロコンピュー
タとウォッチドッグタイマとを備えた制御用コンピュー
タシステムに関し、特にその動作誤りを検出した際の復
帰方法の改良に関する。 〔従来の技術〕 従来コンピュータ例えばマイクロコンピュータを用い
た制御システムにおいて誤動作が生じた場合、ソフトウ
ェアによって誤り検出を行い、誤り検出後の処理として
リスタートルーチンへのジャンプや割込みを発生させて
リスタート処理を行い、正常な状態に戻すという方法が
採用されていた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、上記の方法では、雑音等による一時的な誤動
作の場合にもリスタートを行なうこととなるという問題
があった。また、ソフト的にプログラムの開始番地に戻
ってリスタートするのみであるので、マイクロコンピュ
ータのCPUのLSIパッケージ内のデータ特にI/O(入出
力)ポートの状態等はそのまま保持されることとなる。
従って、誤動作によりマイクロコンピュータ内に誤った
データ、状態が残されていると、その誤りがいつまでも
解消されないことがあった。 本発明は以上の問題点を解決するためになされたもの
で、一時的な誤動作の場合にはそれを無視するととも
に、誤り復帰に際してはハード的にもクリアして誤った
データを解消できるコンピュータシステムの誤動作から
の復帰方法を提供することを目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明のコンピュータシステムの誤動作からの復帰方
法は、コンピュータが、制御プログラムの実行中に誤り
検出を行ない、その結果をメモリに記憶し、また、上記
制御プログラムの終了時に上記メモリを参照して誤りの
有無を判定し、誤り有りと判定されたときはウォッチド
ッグタイマーに対するタイマーリセット信号の供給を中
止し、上記ウォッチドッグタイマーは、上記タイマーリ
セット信号の供給が所定時間継続して供給されないとき
に上記コンピュータにコンピュータリセット信号を供給
し、上記所定時間は、その間に上記制御プログラムおよ
び誤り検出のステップが所定回数行なわれるのに要する
時間以上に定められ、上記コンピュータは上記コンピュ
ータリセット信号を供給されたとき、コンピュータをリ
セットすることを特徴とするものである。 〔作用〕 上記のように、誤りが検出されたときは、コンピュー
タからウォッチドッグタイマーへのリセット信号の供給
が中止されるが、この中止が所定回数以上繰返されたと
きにはじめてウォッチドッグタイマーがコンピュータに
リセットをかける。従って、一時的な誤動作の場合に
は、リセット信号の供給が上記所定回数くり返されず、
ウォッチドッグタイマーがコンピュータにリセットをか
ける前に、上記コンピュータからウォッチドッグタイマ
ーへのリセット信号の供給が再開される。従って、一時
的な誤動作の場合には、コンピュータは制御動作を続行
できる。また、誤りが一時的ではない場合、コンピュー
タがハード的にもリセットされる。即ち、その内部のデ
ータ状態もクリアされる。従って、誤動作によって生じ
たデータ状態が解消される。 〔実施例〕 第1図は本発明一実施例の制御用コンピュータシステ
ムを示すブロック図である。同図で、1はマイクロコン
ピュータ、2はウォッチドッグタイマー(WDT)であ
り、マイクロコンピュータ1から一定時間継続してタイ
マーリセット信号の供給を受けないと、マイクロコンピ
ュータ1にコンピュータリセット信号を印加する。この
リセット信号が与えられると、マイクロコンピュータ1
はCPU内の各種レジスタ等のデータのみならずI/Oポート
のデータ、状態をもクリアする。 第2図はマイクロコンピュータ1の動作を示すフロー
チャートである。図示のように、スタート後イニシャラ
イズを行なった後、制御処理を行なう。制御処理の実行
中に、誤り検出ルーチンを実行し、メモリーチェックや
自己診断を行い、誤りを検出した場合、その情報を特定
のRAMに書き込む。そしてWDT2にタイマーリセット信号
を供給する処理(WDT処理)の前に、上記誤りの情報を
記憶しているRAMを参照して、誤りが検出されたという
情報が残されている場合上記WDT処理をバイパスし、タ
イマーリセット信号のWDT2への供給を中止する。 WDT2はタイマーリセット信号が所定時間連続して与え
られないときにマイクロコンピュータ1に対するリセッ
ト信号を発生する。この所定時間は、その間にマイクロ
コンピュータ1による制御プログラムの実行および誤り
検出のステップが所定回数くり返されるのに要する時間
以上の時間に定められる。従って、ある誤り検出ステッ
プの実行時に誤りが検出されても、次の誤り検出ステッ
プの実行時に誤りが検出されないと、上記誤りの検出が
無視される。所定回数以上連続して誤りが検出されてタ
イマーリセット信号の供給が所定回数以上連続して中止
され、その結果WDT2の上記所定時間が経過すると、WDT2
はマイクロコンピュータ1に対しコンピュータリセット
信号を発生する。 このリセット信号を受けるとマイクロコンピュータ1
は、プログラム上でリスタートするとともにハード的に
もリセットされる。即ち、CPUの内部データのみならずI
/Oポートのデータ状態がクリアされる。そして、イニシ
ャライズを行なった後、通常の制御プログラムの実行を
再開する。 尚、常にリセットを行なうのではなく、誤りの内容に
よってはリスタートのみを行なうよう構成することもで
きる。 〔発明の効果〕 以上のように本発明によれば、誤りの検出が所定回数
以上くり返されたときに真の誤りと認め、復帰をするこ
ととしたので、一時的な誤りの際にはこれを無視するこ
とができる。また復帰に際し、ハード的にリセットする
こととしたので、誤動作によってマイクロコンピュータ
内に生じたデータ、状態をクリアすることができ、誤動
作の影響をなくすことができる。さらに、上記の機能を
プログラムによって実現できるため特別の回路を必要と
せず、安価に実現できる。
タとウォッチドッグタイマとを備えた制御用コンピュー
タシステムに関し、特にその動作誤りを検出した際の復
帰方法の改良に関する。 〔従来の技術〕 従来コンピュータ例えばマイクロコンピュータを用い
た制御システムにおいて誤動作が生じた場合、ソフトウ
ェアによって誤り検出を行い、誤り検出後の処理として
リスタートルーチンへのジャンプや割込みを発生させて
リスタート処理を行い、正常な状態に戻すという方法が
採用されていた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、上記の方法では、雑音等による一時的な誤動
作の場合にもリスタートを行なうこととなるという問題
があった。また、ソフト的にプログラムの開始番地に戻
ってリスタートするのみであるので、マイクロコンピュ
ータのCPUのLSIパッケージ内のデータ特にI/O(入出
力)ポートの状態等はそのまま保持されることとなる。
従って、誤動作によりマイクロコンピュータ内に誤った
データ、状態が残されていると、その誤りがいつまでも
解消されないことがあった。 本発明は以上の問題点を解決するためになされたもの
で、一時的な誤動作の場合にはそれを無視するととも
に、誤り復帰に際してはハード的にもクリアして誤った
データを解消できるコンピュータシステムの誤動作から
の復帰方法を提供することを目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明のコンピュータシステムの誤動作からの復帰方
法は、コンピュータが、制御プログラムの実行中に誤り
検出を行ない、その結果をメモリに記憶し、また、上記
制御プログラムの終了時に上記メモリを参照して誤りの
有無を判定し、誤り有りと判定されたときはウォッチド
ッグタイマーに対するタイマーリセット信号の供給を中
止し、上記ウォッチドッグタイマーは、上記タイマーリ
セット信号の供給が所定時間継続して供給されないとき
に上記コンピュータにコンピュータリセット信号を供給
し、上記所定時間は、その間に上記制御プログラムおよ
び誤り検出のステップが所定回数行なわれるのに要する
時間以上に定められ、上記コンピュータは上記コンピュ
ータリセット信号を供給されたとき、コンピュータをリ
セットすることを特徴とするものである。 〔作用〕 上記のように、誤りが検出されたときは、コンピュー
タからウォッチドッグタイマーへのリセット信号の供給
が中止されるが、この中止が所定回数以上繰返されたと
きにはじめてウォッチドッグタイマーがコンピュータに
リセットをかける。従って、一時的な誤動作の場合に
は、リセット信号の供給が上記所定回数くり返されず、
ウォッチドッグタイマーがコンピュータにリセットをか
ける前に、上記コンピュータからウォッチドッグタイマ
ーへのリセット信号の供給が再開される。従って、一時
的な誤動作の場合には、コンピュータは制御動作を続行
できる。また、誤りが一時的ではない場合、コンピュー
タがハード的にもリセットされる。即ち、その内部のデ
ータ状態もクリアされる。従って、誤動作によって生じ
たデータ状態が解消される。 〔実施例〕 第1図は本発明一実施例の制御用コンピュータシステ
ムを示すブロック図である。同図で、1はマイクロコン
ピュータ、2はウォッチドッグタイマー(WDT)であ
り、マイクロコンピュータ1から一定時間継続してタイ
マーリセット信号の供給を受けないと、マイクロコンピ
ュータ1にコンピュータリセット信号を印加する。この
リセット信号が与えられると、マイクロコンピュータ1
はCPU内の各種レジスタ等のデータのみならずI/Oポート
のデータ、状態をもクリアする。 第2図はマイクロコンピュータ1の動作を示すフロー
チャートである。図示のように、スタート後イニシャラ
イズを行なった後、制御処理を行なう。制御処理の実行
中に、誤り検出ルーチンを実行し、メモリーチェックや
自己診断を行い、誤りを検出した場合、その情報を特定
のRAMに書き込む。そしてWDT2にタイマーリセット信号
を供給する処理(WDT処理)の前に、上記誤りの情報を
記憶しているRAMを参照して、誤りが検出されたという
情報が残されている場合上記WDT処理をバイパスし、タ
イマーリセット信号のWDT2への供給を中止する。 WDT2はタイマーリセット信号が所定時間連続して与え
られないときにマイクロコンピュータ1に対するリセッ
ト信号を発生する。この所定時間は、その間にマイクロ
コンピュータ1による制御プログラムの実行および誤り
検出のステップが所定回数くり返されるのに要する時間
以上の時間に定められる。従って、ある誤り検出ステッ
プの実行時に誤りが検出されても、次の誤り検出ステッ
プの実行時に誤りが検出されないと、上記誤りの検出が
無視される。所定回数以上連続して誤りが検出されてタ
イマーリセット信号の供給が所定回数以上連続して中止
され、その結果WDT2の上記所定時間が経過すると、WDT2
はマイクロコンピュータ1に対しコンピュータリセット
信号を発生する。 このリセット信号を受けるとマイクロコンピュータ1
は、プログラム上でリスタートするとともにハード的に
もリセットされる。即ち、CPUの内部データのみならずI
/Oポートのデータ状態がクリアされる。そして、イニシ
ャライズを行なった後、通常の制御プログラムの実行を
再開する。 尚、常にリセットを行なうのではなく、誤りの内容に
よってはリスタートのみを行なうよう構成することもで
きる。 〔発明の効果〕 以上のように本発明によれば、誤りの検出が所定回数
以上くり返されたときに真の誤りと認め、復帰をするこ
ととしたので、一時的な誤りの際にはこれを無視するこ
とができる。また復帰に際し、ハード的にリセットする
こととしたので、誤動作によってマイクロコンピュータ
内に生じたデータ、状態をクリアすることができ、誤動
作の影響をなくすことができる。さらに、上記の機能を
プログラムによって実現できるため特別の回路を必要と
せず、安価に実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明一実施例のシステムを示すブロック図、
第2図は第1図のマイクロコンピュータの動作を示すフ
ローチャートである。 1……マイクロコンピュータ、2……ウォッチドッグタ
イマー。
第2図は第1図のマイクロコンピュータの動作を示すフ
ローチャートである。 1……マイクロコンピュータ、2……ウォッチドッグタ
イマー。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.コンピュータとウォッチドッグタイマーとを備えた
制御用コンピュータシステムの誤動作からの復帰方法で
あって、 上記コンピュータは、制御プログラムの実行中に誤り検
出を行い、その結果をメモリに記憶し、また、上記制御
プログラムの終了時に上記メモリを参照して誤りの有無
を判定し、誤り有りと判定されたときはウォッチドッグ
タイマーに対するタイマーリセット信号の供給を中止
し、 上記ウォッチドッグタイマーは、上記タイマーリセット
信号の供給が所定時間継続して供給されないときに上記
コンピュータにコンピュータリセット信号を供給し、 上記所定時間は、その間に上記制御プログラムおよび誤
り検出のステップが所定回数行なわれるのに要する時間
以上に定められ、 上記コンピュータは上記コンピュータリセット信号を供
給されたとき、コンピュータをリセットすることを特徴
とする復帰方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61297476A JP2695775B2 (ja) | 1986-12-16 | 1986-12-16 | コンピュータシステムの誤動作からの復帰方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61297476A JP2695775B2 (ja) | 1986-12-16 | 1986-12-16 | コンピュータシステムの誤動作からの復帰方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63150742A JPS63150742A (ja) | 1988-06-23 |
JP2695775B2 true JP2695775B2 (ja) | 1998-01-14 |
Family
ID=17846990
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61297476A Expired - Lifetime JP2695775B2 (ja) | 1986-12-16 | 1986-12-16 | コンピュータシステムの誤動作からの復帰方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2695775B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4543505B2 (ja) * | 2000-06-08 | 2010-09-15 | 株式会社デンソー | マイクロコンピュータの制御方法及び異常監視装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5932051A (ja) * | 1982-08-14 | 1984-02-21 | Matsushita Electric Works Ltd | Cpuの動作監視システム |
JPS6115239A (ja) * | 1984-06-30 | 1986-01-23 | Oki Electric Ind Co Ltd | プロセツサ診断方式 |
-
1986
- 1986-12-16 JP JP61297476A patent/JP2695775B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63150742A (ja) | 1988-06-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2858140B2 (ja) | パイプラインプロセッサ装置および方法 | |
US7689875B2 (en) | Watchdog timer using a high precision event timer | |
US20070038891A1 (en) | Hardware checkpointing system | |
KR970066876A (ko) | 계산기 시스템 및 그 소프트웨어 고장 회복 방법 | |
JP2696511B2 (ja) | パワーダウンモードからの復帰方式 | |
US6553512B1 (en) | Method and apparatus for resolving CPU deadlocks | |
JPH07219809A (ja) | データ処理装置およびデータ処理方法 | |
JP2002251300A (ja) | 障害監視方法及び装置 | |
JP2012190460A (ja) | プロセッサのフォールト・トレランスを改善するための装置 | |
JPH0810437B2 (ja) | 仮想計算機システムのゲスト実行制御方式 | |
JP2695775B2 (ja) | コンピュータシステムの誤動作からの復帰方法 | |
Tamir et al. | The UCLA mirror processor: A building block for self-checking self-repairing computing nodes | |
JP2004252525A (ja) | エミュレータおよびプログラム | |
JP2677609B2 (ja) | マイクロコンピュータ | |
JPS60142747A (ja) | 命令再実行制御方式 | |
JPH103403A (ja) | 計算機システムおよびデバッグ方法 | |
JP2786215B2 (ja) | 再開処理制御方式 | |
JPH03244045A (ja) | マイクロコンピュータ回路 | |
JPS61221850A (ja) | 再初期プログラムロ−デイング方式 | |
JPS60140440A (ja) | 中央処理装置 | |
JPS58158747A (ja) | プログラマブル・コントロ−ラ | |
JPH05143197A (ja) | 演算処理装置 | |
JP2003248594A (ja) | データ誤りチェックシステム | |
JPH0149975B2 (ja) | ||
JPS6146535A (ja) | 擬似エラ−設定制御方式 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |